同音 - みる会図書館


検索対象: もう一つの万葉集
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1. もう一つの万葉集

です。 前述の「埼一一」の場合と同様に、日本語では「今日も」となり、韓国語ではやはり同じ意の おなるど 「全せ王」になります。両通書きです。 おなるど この「せ王」という単語に留意してください。 なる 「せ」はこの場合、「日」を表わしているのですが、「せ」は「刃ーをも意味します。また「王」 おお おなるど も「刀」の音よみ「王」と同音なのです。「全」は「大」の日本訓よみと同音ですので、「全せ王」 は「大刃刀」と同語になりうるのです。人麻呂は、ここでも「刀」を強調しているわけです。 また「今日」という字にも注意してください。 「今」は韓国音で「ユ。」 (gum) 、これは「剣」 (gom) に通ずる音なのです。 「日」は音よみで「」、「釖」と同音です。 き、む、る ぐむいる これで「今日」は「剣釖」と同音になるのです。 《、むいるど 「今日も」の「も」は韓国語の「三」ですから、この「王」もまた「刀ーと同音で、「今日王」 き、むいるど は結局「剣釖刀」を暗示していることになるのです。なんと巧妙な仕組みでしよう。 ⑥可母 ( 行くよ ) 「可、は韓国音で「外」、「行く」の意です。 「母」も、韓国音で「」。「 : : : 」 ( 「可」の古代語 ) で「 : ・ : ・する」という意味の意志 表明語の約。肯定、強調、感嘆の意が含まれています。 なる 139

2. もう一つの万葉集

こいうた て、この七夕歌は、単なる恋歌の領域を越えた一種の目的歌ではなかったのかと、想定されるこ とになります。「初心者」のための「性の手ほどき」でなければ、いくら「性文学」だといって も、ここまでリアルに説明するものでしようか。 なむうる 「余」は韓国訓で、「音」です。 じゃる じゃ 「宿」も韓国訓で「せ」、終声「る」を消して、「」だけ取ります。 まお 「毛」は日本音で「もう」、これを韓国語にあてはめ「」とよませます。「 : : : しなさるな」 という半敬語です。「毛」は中国音では正確に「まお」なのです。 なむらじゃまお 三字合わせて「なむらじゃまお」、つまり「斗早外全」。「咎めなさるな」の意です。 おもだか この部分には、つぎのような別の表記もあります ( 沢瀉久孝・佐伯梅友共著「新版・新校万葉 集」参照 ) 。「余夜毛」となっているのです。ことばづかいが若干ちがっているだけで、意味は同 じです。 「余」は、前に同じ。 「夜」は、韓国、日本ともに音で、「蘚」「や」。 「毛」も、前に同じ。 なむれまお 三字合わせて「なむるやまお」、つまり「斗ロ丁全」。「咎めなさるな」という半敬語です。 同じ意味なのですが、前者は「咎めることなどしなさるな」、後者は「咎めなさるな」となりま 韓国語の半敬語はだいたい、①お互に比較的身分の高い同僚同士、②身分の高い ( 自分より

3. もう一つの万葉集

「久」は、前述と同じ。 ぎよんじる ぎよん ぎよん ( 0 「方」は、韓国訓の一つ「比べる」の意の「を」です。この第一字目「」を取ると、「堅」 ぐど , と同音になります。また「方」は日本訓で「かど」、これを酷似音の韓国語「せ。一」にあてます。 ぐど ' この「せ。一」は「堅」の意なので、結局「久方」は「久堅」と同じ言葉の表記になるのです。 この歌の場合、「久方之」は「天」、すなわち「あま」、すなわち「おみな」、にかかる形容句で、 女性性器が「硬くなっている」状態を表現しているものと思えます。 おみがぼるい おみな ⑩天河原尓 ( 女ひろげり ) これまた、強引なすごいよみ方。 「天」は日本訓で、「あま」。これを、韓国語の「ⅵ」にあてます。「母」「女」の意です。こ の「ⅵ」は、女性の意の日本語「おみな」の語源です。今でも北の成鏡道一帯では、女性のこ おみな えみな あま とを「ⅵ斗」「ⅵ吽引」と呼んでいます。また「母」を「ト 。引」とも呼びます。 「河、は日本音で、「か」「が」。これを、韓国語の「水」にあてます。「・ : : ・が」の意です。 「原」は韓国訓で、「望」。 「尓」は韓国音で、「引」。この場合、長音によませます。 おみがぼる 「天河原尓」四字あわせて、「可外望引」。「おみながひろげると」「おみながひろげるので」 おみがぼるいに の意の新羅言葉となります。現代標準語式にいえば、「可外望引」です。女性が股をひろ おみな げるーー「女ひろげり」とするのが、もっとも適訳といえそうです。

4. もう一つの万葉集

「保」は「旦」の「ぼ」と同音、「敝」の訓は衣服がすり切れるの意、「類」の訓は「同じ」 ころ、も という意味で、作者は衣がすり切れるまでいっしょに居たいという感じをこれらの字で伝えたか ったのでしようか。 ばべら この「尓保敝類」は「可愛らしく見える」という意味のことばです。ほとが可愛らしく見える というのです。全身で恋した男だけが実感することのできる切なる表現ではないでしようか。 「可愛らしく見える」を「にほへる」に解読したということは「誤訳」ではあるにせよ詩語を 美しく昇華させた好例です。 ③妺乎 ( 妹よ ) 「妹乎」は「いもよ」、韓国語よみでは「」です。 「引」は今でも使っている韓国語で、母の妹すなわち叔母を意味します。 やまとたけるのみこと 乱婚時代の古代においては、日本武尊のように、叔母と結婚した男性が多かったので引が 妻の意に移行されたのでしようか。しかし現在の韓国では叱は叔母で、妻を意味することはあ 歌りません。 唱「乎」は吏読文の場合、「全」とよまれ、この「お」は日本語の助詞の「 : ・ : ・を」にそのまま転 生用されますが、この場合「乎」は音でコ凸とよみ、これを感嘆詞の「 : ・ : ・よ ! 」に相当する 「」にあてています。これは古代語で、現代語では「」です。

5. もう一つの万葉集

と思います。おそらく、つづけ文字にしたとき「謁」と「湯」があまりにも似ていたために「湯」 いでゆ と誤写され、このように解説書によって表記が分かれているのでしよう。あるいは紀の温泉に行 幸した時の歌ということから、「湯」という連想が生まれたとも思えます。いずれにしても「爪 気」でないと解釈できません。 ⑤吾瀬 ( 来たれ ) この歌の真相が見えなくなるのは、この部分の切り方を間違えるからです。 わがせこ 日本人ならだれでも一応「吾瀬子」とよむことと思われます。いかにも日本風に書いてはあり ますが、実は韓国語で「吾瀬」と「子之」とに切り離さなければよめません。額田王のテクニカ ルな「おとしあな」だとも言えるでしよう。しかし、真の意味ではないにしても、この部分を わがせこ 「吾瀬子」としても通じるところにこの歌の妙味があるのです。 れ 「吾」は音で「全」、「瀬」は「国」、合わせて「全国」になります。これは「来よ」「来い」で 「来る」の命令形にあたります。同じく慶尚道方言で、標準語では「全」。 じゃっし ⑥子之 ( 城が ) じゃ 「子」の音は「」、「之」の韓国音は「」ですが日本音は「し」、ここではこの日本音「し」を じゃし じゃっし じゃっ とります。それで「」となり「」と同音になるのです。「城が」の意味です。「」は 先述のとおり「城」、「叱」は日本語の助詞「が」と同じ意味のことばで、上の字の終声をリエゾ

6. もう一つの万葉集

みじゅ ついでに「美斗」はなにかといいますと、これまた韓国語の「ⅵス丁」 ( 「可手せ」ともいいま みじゅ す。「ⅵ手」は水、「せ」は卵 ) で、女性性器を表します。「美」は韓国音でも「ⅵ」、「斗」は 「早」 (too) ですが、古代韓国では往々—音を音に発音することが多かったので、今の「ⅵ手」 も昔は「ⅵ早」と発音されたものと思われます。日本の「美斗」と同音同語なのです。 「能」は所有格の「の」、韓国語の「司」。 以上で「美斗能具波比」とは「女性性器に男性性器をあててこする」性交行為を意味する古 みじゅねまげばび 代韓国語「ⅵ手司可刻旧旧 1 」になります。古事記の解釈書などには〈「みと」とは御所で結婚の 場所、「まぐはひ」は目合から転じた交換の意〉と解されていますが、実はそのものずばりの直 説法的韓国語で、「目合」「目の具合」などとはなんの関係もありません。 どんぐるりじ ②円隣之 ( 廻せよ ) どんぐるりじ 」るり・レ 表向きの歌の場合と同じで「罟ュ己司」 ( 廻せよ ) 、標準語で「号司」。 くんさちえ ③大相七兄 ( 大股の ) 非常に徴妙な表現部分で、一一重どころか三重四重の意味をこめて書かれています。 囂「大」は表向きの歌と同じで訓をとって「」。 さ さん 「相」も表向きと同様に音「」の初声をとって「朴」。 ちる 「七」の場合は日本音「しち」の「し」でなく、ここでは韓国音の「」から終声をのぞいた まわ まわ くん みじゅある みじゅ

7. もう一つの万葉集

「ぐ」が「ご」音に近く発音されるのです。 J るりし リ J るり . る 「纏」は韓国訓で、「繞」の意の「号」。この一一字全部を取り、一一字目の終声だけなくすと、 どるりだ 「号司」になります。「廻す」の意の「号司坪」の語幹です。 じ 「之」は韓国音で「」、これはそのまま使います。 ・とる . り′レ ぬかたのおおきみ 一一字合わせて、「号司」。「廻す」「廻せ」という意味です。額田王の「莫囂円隣之」歌の どんぐるりじ 「ュ己司 ( 廻せよ ) と同じ意味のことばです。 まつがえど 真可伊毛 ( 相はさみも ) 「真」は日本訓で、「まこと」。この第一字目「ま」を取り、韓国語の「」にあてます。「相対 する」の「相」の意にあたります。これと同音の「せ」は、「長大」の意です。 「可」は韓国音で、「水」。日本音、「か」。 「伊」は韓国音、日本音ともに「中」、「い」。 ど 「毛」は前出@項の説明どおり、「 : : : も」の意の「 : : : 三」。 四字合わせて、「外引三」。この「外引」は、「はさみ」の意の現代語「外」のことで、古 まつがえ′」 代韓国では、「がせ」「がえ」などと呼ばれました。これで「真可伊毛」は「外三」で、「相 はさみも : ・ : この意になります。一枚の布や紙などを二つのはさみで、両側から切っていくこと ⑩纏之 ( 廻せ ) 258

8. もう一つの万葉集

の意の漢字「之」の韓国音よみにあたります。 しむ そむ 「志麻」の日本音よみは「しま」、島の意です。島は韓国語で「」。古代語は「」 ( 東南部海 しむ 岸地帯では現在でも「幇」と呼んでいます ) です。 あぎじそむ 全部合わせて、「」。「子の島」 ( 子である島 ) という意味になります。「子島」すなわ わけじま ち「別島」「分国」の意味なのです。古代日本は、「そらみつ大和の国」で、そら ( 新羅 ) と、み っ ( 百済 ) 系の分国であったので、このように呼ばれたのでしようか。同時に、もと日本には 「背の低い ( 子供のように小さい ) 原住民」が住んでいたので、複合的意味合いで称されたもの とも推理できないでしようか。 だねびきん ⑤多奈引 ( すべてを辞め退いた ) この部分も、一一重よみです。 「多」は韓国音で、「」。「全部」「すべて」の意です。日本音では、「た」。「吽」とは、清・濁 の音差です。 ねだ 「奈」は韓国音で、「切」。「出す」の意、「切」の語幹です。日本音では、「な」。 し「引」は日本訓で、「ひく」、音では「いん」。韓国音でも同音の「」です。 以上日本音訓三字合わせて「たなひく」、つまり「たなびく」になります。 ( ④の場合 ) だね また、「多」と「奈」の二字を韓国音でよむと、「坪」。一方、三字目の「引」の場合は、日 九 本訓の「びく」に日本音 ( 韓国音も同じ ) の「いん」を二重に接合させると、「びくいん」とな 213

9. もう一つの万葉集

いっ・か 6 ギ、 ⑩伊可伎 ( たて続けにけずり ) 「伊」は日本・韓国音ともに、同音の「い」「叱」。 「可」は日本・韓国ともに、酷似音の「か」「外」。 ぎ 「伎」も日本・韓国ともに、同音の「ぎ」「」。 いがぎ いっ・かる、 三字合わせて、「 1 ト 。 7 列」。これを韓国語の「計引」によませます。「たて続けにけずり」の 意です。 ばだら 3 渡 ( 受けよ ) ごんねる ごんね 「渡」の韓国訓は、「え」。終声「る」をのぞくと、「え司」で「渡って」の意味になります。 日本訓は、「わたる」。両方とも、この部分にそのままあてても歌の脈は通ずるのですが、これは 表向きのよみ方です。 裏向きよみを、披露しましよう。実に、ひねった書き方です。 ばだら 日本訓の「わたる」を、「受けよ」の意の韓国語「外」にあてているのです。韓国語の 音が日本に上陸すると、音に転音する慣則を逆に活用しているわけです。 まど ' ら 正確に表記すれば「。一」。 3 タ塩尓 ( 別れ蕃登なので ) これも一一重よみ。 よふしぶい 262

10. もう一つの万葉集

十七夕歌 盆地ではないでしようか。 あおん 憶良もこの七夕歌で、「青」を「音」にあてて詠んでいます。 なん なん 「浪」は韓国音で、「は」。これを同音で「ふくろ」の意の「嚢」にあてます。 「尓」も韓国音で「引」、「 : : : は」または「 : : : が」の意味です。 あおんなんい 「青浪尓」三字合わせて、「音は引」、「奥まっている陰嚢が」という意味です。 この「青浪」もやはり、天の川の雰囲気を描写するための選字であるといえます。 、もら′ ⑩望 ( 毛 ) 「望」は日本音の「もう」とよみ、これを韓国、日本同音の「」「もう」にあて、「毛」を表 しています。 ばらぼる また「望」は韓国訓で「遠見」の意の「畊芒」、このうち一一字目までの「叱」を取り、こ まらむ ばらむ れを「願望」の意味の「叩せーにあててもいるようです。この「畊せ」という韓国語は、「風」 まらむ も意味します。「青浪」と「風」を対句にする仕組みです。韓国において「咄」は浮気のこと も意味します。「望」一字に「毛」「ねがい」「風」全部の意味をこめて表記したのでしようか。 ⑩者 ( いとも ) 「者」は日本訓で「は」、または「わ」。このうち「は」を取り、これを韓国語の「哥」にあて ます。「いとも」「非常に」の意味です。 249