tep 50 のがすぐに頭に浮かぶ。これがわかれば、あとは「自 分の状況とか問題点」といった別のかたまりも発見で きる。これが無いと、ここで言っている研修の内容を 望んでいる理由がわからなくなるからだ。つまり、話 の内容を大きく分けると 2 っとなる。 この段階で、 3 つや 4 っという分け方を想定しても 問題ない。 2 つのフィルターで適正な数に落ち着くよ うになるからだ。 1 番目のフィルターは「共通性があ ったらひとくくりにする」というものだ。さらに 2 番目のフィルターは『ステップ 2 』の「情報のかたま りに名前 ( ラベル ) を付ける」ことだ。実際に名前を つけると、全体的な視点で情報のかたまりの役割や位 置がわかる。そこで、まとめたり、整理したり、逆に 分割したりといったことができる。 どんな研修が必要か 私の 直したいこと 悪いところ 情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける ーーバランスとコントロール性を考えて 次に整理した情報のかたまりに名前を付けていく。 ここで注意するポイントは 2 占だ おおざ 1 番目はバランス。『ステップ 1 』では、情報は大雑 つば 把に「研修で学びたいこと」「自分の状況とか問題点」
アウトライン化の進め方 STEP 1 ・話を大きく分ける STEP 2 ・情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける STEP 3 論理的に話すための アウトライン・トレーニング ・名前 ( ラベル ) を使って伝えたい情報の全体像を 予告する どうして新任管理職研修のメニューを一部変更しなけれ ばいけないのでしようか ? 「新任管理職研修プログラムの変更の提案」 新任管理職研修プログラム 705
ラベルに補助ラベルを付ける方法もあるよ 担当者の 担当者の 会社の 性格上の問 管理体制 事実 推測 * 「担当者の性格上の問題」は他の 2 つの原因と比べてなんとなく 異なる感じがする。それは、この原因だけがもしかすると「課長 の私見」かもしれないという危険性があるからだ。そこで研修生 の中でもとりわけ敏感な人はその識別をすることがある。例えば、 「担当者のミス」 ( 事実 ) 、「担当者の性格上の問題」 ( 推測 ) 、「会 社の管理体制」 ( 推測 ) と各ラベルに補助ラベルを貼ったりする。 : は「分け方 0 そ 0 幻をもとに話を進め 0 、 る す tep 情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける ーーネーミングのバランスをとる ステップ 1 では、「担当者のミス」「担当者の性格上 の問題」「会社の管理体制」と分けてみた。 しかし、よく見てみると 3 番目の「会社の管理体制」 だけが他の 2 っと感じが違うのに気付く。これだけが 3 つのラベルのバランスをとるため、 ネーミングを調整する 会社の 担当者の 管理体制の 性格上の問題 担当者の
それを「担当者」の領域で「実際のミス」「性格上の 問題」に細分化していく方法。この方法では、問題整 理の階層は二階層になる。 「話の設計図」を使えば、 論理的コミュニケーションができるー 分け方のその 2 具体的な報告内容をもとに 3 つに分け、「担当者のミ ス」「担当者の性格上の問題」「会社の管理体制」とす る。この方法では、問題は一階層で整理されている。 3 つに分けると 1 階層ですんだ 担当者の 性格上の問題 担当者の 会社の 管理体制 * それぞれの分け方に特に優劣があるわけではない。「分け方のそ の 1 」では問題を担当者と会社に仕分けされているので分かりや すい一方、 2 階層となっていることに抵抗 ( わかりにくい ) を覚 える人も多いようだ。 * 逆に、「分け方のその 2 」では問題が素直に 3 つに分けてあるの でわかりやすいという意見がある一方で、問題の本質を考えると 同列に並べるのに抵抗があるという人も少なくない。 67
チェックーー話が整理されてない Step1> 話を大きく分ける 2 階層か、 1 階層か Step2> 情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける ネーミングのバランスをとる Step3> 名前を使って、伝えたい情報の全体像を予告する 最初に伝えるべきことは何か ? 再チャレンジ 結果ーー話が簡潔になった ! ◆ T 社との取引破棄を「分け方その 1 」でまとめると・・ OA 機器販売会社営業アシスタントの C 子さん・・ 本当に私の話し方は 要領を得ないのでしようか ? 実際に話してもらうと・・・ 顧客からのクレームの報告 問題を分析 - ーーイ云える順番がおかしい Step1> 話を大きく分ける ーー報告内容は 3 つに Step2> 情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける 見てすぐわかるラベルを貼る Step3> 名前を使って、伝えたい情報の全体像を予告する 話の設計図え・ case 3 話の設計図 -- -- 感情的側面と物理的側面 結果ーーースムーズに複数の話を展開可能に ! ◆トラブル処理の依頼ーー改善のポイントは 改善後 - ア - ア にあった !
話の設計図 話の設計図のつくり方 ( 話のアウトライン化 ) それでは「話の設計図」のつくり方を具体的に見て いこう。この「話の設計図」を描くことをア ウトライン化と呼ぶ 次の 3 ステップがその手順だ。 「話の設計図」を使えば、 論理的コミュニケーションができるー 「話の設計図 = アウトライン化」の手順 舌を大きく分けると 何個になるのかを考える それらに ラベル ( 名前 ) をつける 理解しやすい順番で ラベル ( 名前 ) を使って 舌の予告をする ①②① 一三ロ ーラベ ) レ 「トラベル 一三ロ Step 舌を大きく分ける ーー何個に話を分けるか この手法で一番難しく、肝心な部分と言える ( 何個 に分けたらよいのかを知るのは、厳密には、この後の 『ステップ 2 』と関係してくる ) 。 この例では、「どんな研修を望むか」という質問から、 ーっ目のかたまりは「研修で学びたいこと」というも - 三 0 49
Part 2 「話の設計図」を使えば、 論理的コミュニケーションができる ! ロべたで、話がわかりにくいと 言われてしまうんです 実際に話してもらうと・・・ A さん、あなたが今回の日本語のプレゼンテーション研修に 望むことはなんですか 問題を分析 舌が整理されていない ! チェック -- 話の大筋がはっきりしない Step1> 話を大きく分ける ーーー何個に話を分けるか Step2> 情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける バランスとコントロール性を考えて Step3> 名前を使って、伝えたい情報の全体像を予告する 目印のついた地図を共有してもらう 再チャレンジ 結果ーー自分の頭の中が整理された ! 自分としてはわかりやすく話しているつもりなので、 何が問題なのか見当もつかないんです ! 実際に話してもらうと・・・ T 社との取引破棄の危険、前任者の不評・・・ 問題を分析 舌が長い ! いつまで続く・・ 44 ose 1 一三ロ 話の設計図 cose 2 一三ロ
アウトライン化の進め方 STEP 1 ・話を大きく分ける STEP 2 ・情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける STEP 3 ・名前 ( ラベル ) を使って伝えたい情報の全体像を 予告する 図書広告の掲載先は何を基準に選ぶべきでしようか ? 問い合わせ広告の注目度 低い 読者層が合って いないのでは ? ↓ よろず 新聞社 少ない 者戸が ⅱノし日 合っている 名説 新聞ネ ↓ 776
習 2 次の情報をアウトライン化して下さい。 ( 数予告 ) 改 「 A T M 混雑解決の提案」 前 日銀行 K 支店の黒部さんは支店長会議で自分の支店の 問題点とその解決方法について提案しています。 黒部「 K 支店の A TM 利用者が他の支店に比べ多いよ うです。 K 支店では、利用者が一番多い午後 1 時ごろになると、 ATM コーナーの周辺が待っ ている人で混み合っており、窓口に行きたいお 客様が中になかなか入れない状況です。混雑緩 和のためには A T M を増設するか、支店のレイ アウトを変更して、窓口と A T M を明確に分け ることが考えられますが、どれも時間・コスト がかかり、最善の策がなかなか見出せない状況 です」 論理的に話すための アウトライン・トレーニング アウトライン化の進め方 STEP 1 ・話を大きく分ける STEP 2 ・情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける STEP 3 ・名前 ( ラベル ) を使って伝えたい情報の全体像を 予告する 川 7
te ぜ、担当者自身が問題を解決できないのか。「機種を取 り違え、本来のカラープリンターを今日納品すること を要求している」に対しては、「これから他の商談があ り、 2 時間ほど連絡を取ることができない」という情 報が、そして「納品の取り違えに対して非常に怒って いる」に対しては、担当者では力不足で「取り付く島 もない」という情報がある。これらにラベルをつける とすると「担当者が対応できない理由」とでもなる。 そうすると、報告は大きく分けると 3 つになる。「問 題の発端」「担当者が対応できない理由」「フォロー内 容」である。 情報のかたまりに名前 ( ラベル ) をつける ー一見てすくわかるラベルを貼る 「問題の発端」「担当者が対応できない理由」「フォ ロー内容」をわかりやすく言い直してみる。つまり、 ラベルを予告された瞬間に報告の全体像が瞬時に頭に 浮かぶような表現にするのだ。たとえば、 見た瞬間にわかるように ラベルを少し書きかえるよ プリンター誤配の S 社の状況 担当者が対応 できない理由 課長に依頼したい フォロー内容