作業 - みる会図書館


検索対象: コンピュータマッピング
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1. コンピュータマッピング

4.3 マップディジタイズの自動化 65 る . また , 時には不要な図形や変更したい図形だけを削除し , 追加項目を記入 することによってこの原図を作成する . 多色印刷の原版として用意されてい た , 各色ごとの分版を活用できる場合もある . しかし , 通常 , 分版は , 印刷す るときに同じ色にする項目をまとめている場合が多く , 地理データベースで要 求している線の分類と合わないものが多い . そのために , 思いきって流れ作業 的に全体をトレースした方が効率が良い場合が多い ここで , トレースをする場合は , 印刷原版を作るための作図ではないため , 線の作図条件が大幅に緩和される . また , 重畳する線を同じ原図に描くことは できないため , その場合は , 特別な記述規則を設けた作図をするか , または , 用紙を分けると効果的である . 線の意味ごとに該当する図形を個別の用紙に描 くことも考えられるが , その場合は , 近接した線の位置関係を保証しにくいと いう難点がある . これらの問題を回避する方法として , こではカラートレースを紹介する . まず , 位置的な関連の薄い項目は , 別の用紙に描いてもよいが , できるだけ少 ない枚数の用紙に項目ごとに色分けしてトレースをする . こで得られた多色 の図面を色の判別を含めて同時に入力できる自動読取装置でディジタイズする ことによって , 線の種類 , 線の経路の正確な人力ができる . さらに , 線の種類 に応じた図形の補正をかけることによって , 効率的に図形のデータベース化が できる . しかし , この方法でも , 人手による多少の図形の修正 , 編集を必要とするの は , 現状のパターン認識技術の限界といえよう . ただ , システム構築の工夫に 分し , 二つの方法を併用することによっても , 効率向上が図れる . 配線 , 配管の中で , 自動入力すべき図形とマニュアルで入力すべき図形とを区 よっては , この作業の工数は大幅に削減することができる . 施設管理図の中の 図面をあらかじめ , 画像データとしてとらえてディスプレイ上に表示し , 対 示するが , 図面によっては省力化が期待できる . 人力する半自動システムなども開発されている . この場合は , 線を一本ずっ指 話的に線の一部を指定して , 分岐点ごとにオペレータの指示に従いながら線を

2. コンピュータマッピング

4.1 空中写真測量 ( 1 ) 図化作業 57 ディジタルマッヒ。ングに使われる図化機には 2 種類ある . まず , 従来のアナロ グ図化機にディジタル計測するためのエンコーダをつけ , ティジタルデータを 取得するものであり , これはハイブリッド型の図化機と呼ばれる . もうーっ は , 解析図化機 (analitical plotter) であり , 写真対と地表の関係は図化機をコ ータが制御するので , 従来の図化機より , 機構は単純 ントロールするコンヒ。ュ 化される . 作図用デー タ作成 出力用 地図 空中写真 解析図化機等に よる数値図化 数値地図 機械素図の製図 機械素図 補備測量 補備測量 図形処理システム による編集 真位置 構造化デー タ作成 構造化 多目的利用 図 4.4 ディジタルマッヒ。ングの作業工程 アナログ図化方式では図化機が描画台上の用紙に直接製図し , 機械素図がで きあがるが , ディジタルマッピングでは , 図化機から出力される 3 次元データ ータに入力されるので , 作業者は自分の作業をモニタするために 力、コンビ

3. コンピュータマッピング

2. 3. 4. 5 . 54 4 地理データベースの作成 されれば再度編集が行われる . れ , 記入内容 , 記入位置等の点検が行われる . こでもし不具合が発見 編集された真位置データは , 静電フ。ロッタ等の自動製図装置で作画さ た真位置データとの接合をとりながら測量図のディジタイズを行う . け , 座標系の調整を行ったあと , グラフィックティスフ。レイに表示され 補備測量を平板測量で行った場合は , 測量図をディジタイザに張り付 表示し , 両データの結合編集処理を行う . び , トータルステーションからのデータをグラフィックティスプレイに テーションのデータを編集装置に入力する . 次に , 真位置データおよ 補備測量がトータルステーションで行われている場合は , トータルス 補備測量で新たにデータが人る箇所について , データを抹消する . される場合は , この作業は省力化できる . ンライン接続され , 図化したデータが直接編集装置内の記憶装置に入力 式をとる場合には , データ形式の変換は不要となる . また , 両装置がオ ( 4 ) 作図用データの作成 ディジタルマッヒ。ングの目的は二つある . それは , 1 . 一般の利用者に対する紙の地図の作成 2. 地理情報システム利用者に対する地図データベースの作成 である . 前者については , 真位置データベースが作成されるだけではまだ地図 にはならない . 真位置データに総描 , 転位 , 強調といった処理を行い , 利用者 にわかりやすい地図とすることが求められる . また , 表題 , 凡例 , 作成機関 名 , 図郭の記人といった , いわゆる整飾をほどこす必要もある . 以上の処理を 施された数値データを作図用データという . 作図用データを使い地図を自動製 図し , これを製版用の原版とする . この場合の線の質 , 製図の精度に対する要 求が高くなるので , 高精度の XY フ。ロッタや自動製図用のスキャナが使われる こともあり , 多色刷りの場合は色ごとに製図される . こで , 線のかすれやと ぎれがでることもあり , その場合は手作業で微調整をすることになる . これを 印刷機械で印刷し , 地図ができあがる .

4. コンピュータマッピング

の単位 , 作成年月 , 作業機関名などが入る . 図郭単位で一つのファイルが 作られるので , 1 枚の図面ファイルの最初のレコードとなる . 真位置データファイルのファイル構成 8.4 日本におけるデータ仕様標準化の動向 標準データ構造 ノ 59 ファイル 1 ファイル 2 ファイル 3 インデックスレコード 図郭レコード 要素グループへッダレコード レイヤヘッダレコード 要素レコード 要素レコード 実データレコード 実データレコー . ド レイヤヘッタ、、レコード 要素グループへッダレコード 図 8 コ 図郭レコード

5. コンピュータマッピング

50 4 地理データベースの作成 ( 8 ) 編集・製図 機械素図にば現地調査結果や補備測量の結果が記入され , さらに建物記号な ども記人される . この工程を編集といい , これで地図の原図 ( 測量原図 ) ができ あがる . これをインキングしたりスクライビングして印刷用の原版を作成する . P ′ 器について解説し , 今後改善すべき点についても述べる . こでは図化作業からの工程順に , 作業の方法および使用する機 き点がある . ディジタルマッピングの手法はほぼ実用化しているが , 依然として改良すへ いう . これに対し従来の地図作成手法はアナログ図化方式と呼ばれている . が , 一般に 0 よ automated cartography またま computer assisted cartography と と同様である . 日本ではディジタルマッビングという用語が定着しつつある 地図データを生産する手法である . したがって , それ以前の工程は従来の方式 タに入力することにより , その後の作業工程全体を機械化し , 紙の地図と数値 ティジタルマッビングとは , 機械素図をディジタルテータとしてコンピュ 4.1 . 2 ディジタルマッピング 図 4.3 アナログ式実体図化機 (Wild A/8) の機構

6. コンピュータマッピング

64 4 地理データベースの作成 路に重なる等高線などは読み取ることができない ( 図 2.5 参照 ) . また , 道路 , 鉄道は強調された 2 条線や , 装飾線で描かれている . さらに , その線と重なる 線は消去されており , 地名が重なる時などは , 道路 , 鉄道が消去される . 等高 線は同じ高さをつないだ線でありながら , 実際は , 急峻な崖や岩場を表す場合 には , 記号化するために切断されている . 地形図の色を自動判別したとして も , 等高線と崖の記号との区別は容易ではない . 4.3.1 地図入力の流れ 地図を用いた人力作業をパターン認識技術を用いて省力化するための , 処理 の流れの一例を図 4.10 に示す . 認識技術の進歩に伴って , また地図の種類に こでは , 省力化に重点を置いた流れを示した . よって , この流れは変わるが , 特に , 重要な点は , マニュアル作業の方が能率の良い判断作業は人手にたよ り , 自動化した方が良いものだけを機械化することにある . さらにできるだけ 協調作業になり , しかも各作業は細切れにならないように配慮したものである . ( 多色 ) 地形図 自動入力 補完処理 対話修正 属性付与 カラー図用オート・ ディジタイザ 地図編集用 ワークステーション 属性データ / 写真 地理データベース 図 4.10 オート・ディジタイザを用いた地図入力 人力する地図をそのまま自動読取装置にかけるのではなく , まず , その地図 から読み取り数値データに変換する情報を選び出し , 読み取りやすい図として 表現し直すことによって , 人力用の地図を作成する . 原地図の質が劣化してい たり , 質の悪いコピーである場合には , 必要な項目をトレースすることにな

7. コンピュータマッピング

52 4 地理データベースの作成 図化機の横にグラフィックディスプレイを置くことになる . 一部の解析図化機 のなかには , モデルをながめるアイピースの中に , 機械素図が写真と重なって 表示されるものもある . 作業のモニタリングには最適の方法であり , 今後はこ のスーパインポーズ手法が一般的になると考えられる . 図化機からコンヒ。ュータに人力されるデータは , 情報源である空中写真から 直接得られたデータであり , 図化対象物の位置を最も高い精度で再現すること ができる . データは地図の図式に沿って分類され , 種類ごとに計算機の記憶装 置に格納される . 図 4.5 解析図化機の例 ( ツイス社 Planicomp P2) ( 2 ) 補備測量 ディジタルマッピングでは補備測量もディジタル化されるべきである . その ために二つの方法がある . ーっはディジタル化された地上測量機器の利用であ る . もうーっは従来の平板測量図をディジタイザでディジタル化する方法であ る . 前者の機器は , 一般にはトータルステーションと呼ばれ , 光波による測距と 回転ェンコーダによる測角を同時に行い , 対象物の位置座標をディジタルデー タとして出力するものである . 従来の平板測量では , 対象物の図形が測量と同 時に平板上に描かれるので , 作業者は確認しながら作業を進めることができ た . これに対し , トータルステーションによる方法では , トータルステーションによる測量 ( データ取得 )

8. コンピュータマッピング

5.1 土木行政支援システム 97 理者は , その内容 ( 道路の区間 , 延長等 ) を住民に告示する義務がある . この 告示情報を路線ごとに体系的に管理することによって , 一本の道路の法的な履 歴が確認でき , 各種の問合せに即答することが可能になる . たとえば , 住民か らの苦情に対応する場合 , その場所が苦情を受け付けた道路管理者の管理する 部分か否かをまず確認する必要があるが , 正確な情報は告示資料に記載されて 告示資料は , 永久保存が義務づけられており , 資料自体に法的な効力がある ため , 道路法施行以来の保存量は膨大なものとなってきた . 従来はマイクロ フィルムの利用により , データ圧縮と検索の便を図ってきた . 閲覧は , 以下の ような手順で行われてきた . ( i ) ( ⅱ ) ( ⅲ ) 地名 , 地番等から , 小縮尺の道路網図上で概略の位置確認をし , 該当 する道路の路線番号を確認する . 路線番号をキーとして , 告示の簿冊 ( マイクロフィルム ) を取り出 し , 告示資料を見つける . 該当する箇所で , 過去に告示が出されているか確認する . 以上の作業は早くても 5 分程度かかり , 問合せに即応するには , 長すぎると いわれてきた . 告示管理システムでは , 告示箇所を大縮尺図上に展開し , その箇所で出され た告示の概要を属性として管理するので , 該当する箇所を指示するだけで , 必 要な情報を検索することができる . 微妙な判断が求められるときは , 属性中に 告示資料の検索番号を項目として人れているので , これをもとに , 光ディスク 装置からオンライン出力すればよい . これによって , 数十秒で検索作業が終わ るようになる . ( 3 ) 境界確定検索システム 道路境界は , 一般に公有地と民有地の境界でもあり , 特に都市部において は , 境界線を確定し , 所有者の合意をとりつける確定 ( 明示 ) 作業は重要な行 政業務である . 現地で測量作業がなされ , 所有者立ち会いのもとで確認がなさ れると , 境界確定 ( 明示 ) 図が作成され , 証明書が発行されるが , この記録は

9. コンピュータマッピング

58 4 地理データベースの作成 くなる . 計測基図の状態や用いるディジタイザの読み取り精度などを評価した 上で , どちらの変換式を用いるかを選択すべきである . ディジタイズされるデータの位置精度は以下の要素から算定できる . ( 1 ) 計測基図の精度 ( 2 ) ディジタイズの精度 たとえば都市施設の管理用図面の場合 , 施設を記入するべースとなる地図は 公共測量作業規程で精度管理されていることが多い . しかし , 都市施設そのも のの位置は , 目的や縮尺によってさまざまであり , 精度評価がしにくい場合も ある . ディジタイズの精度は計測基図の精度もさることながら , ディジタイザ自体 の機械精度と作業を行う人間の位置決め精度も係わる . 地図の計測に用いられ るディジタイザの精度は士 0.2 ~ 0.3mm 程度である . また人間の位置決め精度 は士 0.2 mm 程度といわれている . したがって , データベースに記録されるデー タの位置精度は , 以下の精度すべてを評価することによって次の式で推定する ことができる . び び。 2 十びと 2 十び。 2 十びィ び。 : 計測基図の図形位置の平均二乗誤差 び : データベース座標の平均二乗誤差 びと : 図面の標定の平均二乗誤差 び d : 作業者の位置決めの平均二乗誤差 び。 : ディジタイザ自体の平均二乗誤差 4.2.3 図面のディジタイズ 新規人力とは図面上に記載されている図形を新たに計測し , ( 3 ) 更新処理 ( 2 ) 削除処理 ( 1 ) 新規人力 図面のディジタイズ処理は大きく以下のように分類できる . ァータベースに

10. コンピュータマッピング

53 2. 3. 4.1 空中写真測量 パソコンによるデータの確認 自動製図 といった工程を経なければ , 地図が描けないため , 作業内容の確認に手間がか かる . したがって , トータルステーションによる地図作成は , 高い精度でデータが 得られる反面 , 成果を得るまでの工程が複雑になり , 時間がかかる . これに対し , 平板測量図をディジタイズする方法は , 工程は比較的単純であ るが , ディジタイズ時に計測誤差が混入する可能性があるため , 位置精度は トータルステーションより劣る恐れがある . 現状では測量経費 , 作業時間等の制約から , 平板測量図のディジタイズを行 うことが多いと思われるが , 今後 , 現場での手軽なデータ点検手段の開発がで も行われる . 古いデータを更新するためには , 編集用の対話型図形処理装置が なお , 補備測量は , 地図データが古くなり , 変化した場所を修正する場合に きればトータルステーションによる方法が普及してゆくであろう . ( 3 ) 編集 利用される . 装置 ( 以下 , 編集装置という ) が使われる . この装置は最低限以下の機能をもつ . ディジタルマッヒ。ングでは , 地図データの編集にはいわゆる対話型図形処理 1 . 2. 3. 4. 5 . 地図および , 地図要素と関連した文字数値データ ( 属性と呼ぶ ) の人力 地図情報の検索 データの追加 , 削除 , 置換 , 移動等の編集 図面の自動製図 外部とのデータ交換 図化機で入力されたデータ ( 真位置データ ) の編集作業は , おおむね以下の 手順で行われる . 1 . まず図化機からのデータを編集装置に入力する . 入力をするにあたって は , 前もって図化機の出力データ形式と , 編集装置内でのデータ構造等 を編集装置に登録する必要がある . 図化機と編集装置とが同じデータ形