6.2 住宅地図データベースの利用事例 727 B . 銀行の場合 ・顧客属性情報 ・顧客管理情報 ・顧客預金情報 ・顧客貸金情報 ・顧客基盤情報 性別 / 年齢 / 顧客区分 ( 法人 , 個人事業者 , 個 人 ) / 勤務先など 管理種別 ( 満期 , 未入金ほか ) / 期間 , 期日指 定 , 金額範囲 残高ランク , 科目 ( 普通 , 定期 , 大口 , MMC な ど ) / マル優 貸越先区分 / 融資料残高 / 科目 ( 住宅ローン , カードローン ) / 残高 給振 / 財形 / 年金 / 自動振替 ( 公共料金 ) / 信販 など ( 3 ) システムの課題 ①顧客情報の整備 , 更新 取引情報など , 定例的に発生する情報に関しては , そのつど更新ができるが 住所や家族構成 , 学歴 , 趣味など , 経年で変化し顧客からの申告に依存する情 報の収集 , 更新が難しい . 営業員による定期訪問などによる変更情報の収集体 制の確立を必要とする . ②マッチング率の向上と費用の低減 地図データの経年変化と顧客情報更新の時期がすれている場合 , あるいは , 住所 , 名称などの顧客情報が不正確 , 未更新である場合 , 地図情報と顧客情報 のマッチング率が低い . また , 独自の住所コード体系 , カナによる氏名登録を している場合は , 変換作業をともなうため費用が増大する . ③システムの導入促進 直接的売上増大効果や合理化をともなわないためにシステム導入効果の説明 が難しい上に , 初期投資 , 手間がかかるために導入促進が推進されにくい . ④ソフトウェアの開発費用 顧客情報の種類 , 管理体系の標準化が難しく , 利用者ごとにアフ。リケーショ ンソフトウェアの開発を必要とする .
6.2 住宅地図データベースの利用事例 ノ 77 行っている . これに企業信用情報などの流通するデータベースや , 営業情報な どを加え , さらに地図情報と結びつけて , 地域に密着した顧客管理や詳細な マーケティングを行う . こでは市区町村や町丁目単位のマクロで大まかな管 理ではなく , 戸別の情報を地域ごとに分析 , 加工し , より競争力の高い営業支 援情報を提供することを目的としている . また , 表 6.1 に示した新聞販売 , 石油販売 , 建設業などの顧客情報がコン ータ処理上未整備な分野においても , 地図情報システムの導入をきっかけ にして戦略的な営業支援システムの構築が計画されている . ( 2 ) システムの概要 地図情報を基盤にした営業支援システムでは , まず地図情報に属性として付 与する顧客情報 , 営業情報の収集 , 整理を行う . すでにコンヒ。ュータ処理が行 われている場合は , 住所コードや氏名コードなどをキーにして住宅地図データ べースと整理した情報の間で対応づけ ( マッチング ) 作業を行い , 住宅地図 データベースの戸別インデックス (ID) を顧客情報などのユーザデータベース にもたせる . コンピュータ処理がされていない場合は , 表示された地図の戸別 建物や名称を選択 , 指示して , 属性情報をキー人力する . 次に , 地図データベースのユーザ層に商圏を領域 ( ェリア ) として設定 , 登 録する . これにより , 条件検索などにより商圏分析 ( 競合状況 , 購売カ ) , 顧客 分析を行い , 最終的な分析結果を , カラーハードコピー , 顧客リスト , 未取引 先リストなどに出力して , 営業戦略を策定する . 本システムの概念としての金融機関の事例を図 6.4 に示す . ( i ) システムの構成 銀行 , 保険 , 電話 ( 料金収納業務 ) , 信販会社など , 主として管理する顧客情 報がリアルタイムに変化する業務においては , 預金状況 , 料金回収状況などが タイムリーに提供されなければその情報を営業支援に活かすことができない したがってシステムの構成は , オンラインリアルタイム処理 , または夜間を利 用したオンラインファイル転送の方式をとる場合が多い . 施工物件の管理な ど , 履歴情報の条件検索が中心となる建設業や独立した販売店の顧客管理 ( 新
ノ 20 6 住宅地図データベースの利用事例 F . 地図検索機能 ・住所指定による検索 / 主要建物リストからの検索 / 広域地図の任意地点の 検索など . G . その他 ・拡大 , 縮小 , スクロール , ビル明細表示 , 属性情報表示など . ( ⅲ ) 属性情報の種類 営業支援システムにおいて条件設定の対象となる顧客属性情報や営業情報 は , 業種やユーザの営業戦略 , 指針によって違うため , 一般化はできない . 建 設業であれば , 建築物の構造や築年数 , 施主の属性が情報となる . カーディー ラーや , ガソリンのサービスステーションなどでは , 趣味やマイカー購入年 月 , 車検日 , 駐車場有無などが必要な営業支援情報となる . こでは百貨店 , 銀行の例を以下に記す A . 百貨店の場合 ・顧客基本属性 ・顧客勤務属性 ・顧客世帯属性 ・顧客心理属性 ・クレジット属性 ・買い上け情報 ・ギフト歴情報 ・販促情報 ・判定情報 顧客コード / 氏名 / 住所 / 電話番号 会社名 / 業種 / 所属・役職 / 勤続年 / 住所 家族構成 / 家族氏名 / 年齢 / 生年月日 / 職業 婚歴 / 学歴 / 趣味 / スポーツ / サイズ / 血液型 / 資格 / 住居など カード番号 / 契約年月日 / 銀行口座 / 与信限度な ど 売り場コード / 利用年月日 / 商品コード / 金額 ギフト種別 / ギフト先名 / ギフト先住所 / 商品 コード 販促番号 / 媒体種別 / DM 発行・回収数 / 買い上 げ額 最終利用年月日 / 利用回数 / 利用金額計 / 事故歴 /DM 回数
6.2 住宅地図テータベースの利用事例 オンライン分散処理型ハードウェア構成 タベース / 79 ホストコンピュータ 通信制御処理装置 処理装置 ディスプレイ 処理装置 0 ューサデー 処理装置 0 FD 0 ディスク プリンタ する . 0 CD ー ROM マウス 図 6.5 営業支援システムの構成例 C . 情報登録・更新機能 ・地図上に表示された建物や居住者を選択 , 指示して , 顧客情報や営業情報 の登録・更新を行う . D . 条件検索機能 ・登録された顧客情報 ( 年齢 , 取引高 ) や , 履歴 ( 築年数など ) , 期日などを M) 発行 , 既取引先 DM 発行を行う . ・地図データベースの住所 , 氏名を利用して未取引先ダイレクトメール (D 力する . して出力したり , 顧客リスト , 商品別顧客リスト , 未収金リストとして出 カラーーノ、 ドコピ , フ。ロッタ , フ。リンタを使い条件検索の結果を地図と E . 出力機能 組み合わせた条件検索を行い , ランキングマッフ。や , 競合状況色指定を行
776 6 住宅地図データベースの利用事例 な利用事例として , 地図情報による営業支援システム , 福祉関連業務への適用 事例 , および消防指令管制業務支援システムについて解説する . としているため , すでにホストコンヒ。 = ータを使って独自の顧客情報の蓄積を 銀行 , 保険 , 電力 , 信販会社などでは , 住所 , 顧客名などによる管理を必要 ( 1 ) システムの目的 6.2.1 営業支援システム 表 6.1 住宅地図データベースの利用事例 ( 2 / 2 ) 対象業種 銀行 生命 保険業 瓰 カ 石油販売 新聞販売 百貨店 スーノく 生協 無店舗 販売 クレジッ ト その他 主な適用業種 / システム ・支店営業支援システム ・法人情報管理業務 ・担保物件審査 / 管理 ・財務相談支援 ・法人営業支援 ・顧客情報管理 ・マーケティング ・事故調査 ・配電線設計 , 管理 ・電柱管理 / 需要家管理 ・配電自動制御復旧支援 ・顧客管理 ( 遊休カード発掘 ) ・マーケティング ・法人営業支援 ・購読者管理 ・拡張営業支援システム ・配送業務支援システム ・外商営業支援システム ( 顧客管理 , 新規開拓 ) ・マーケティング ( 店舗開 設 ) ・会員管理 ・会員拡張営業支援 ・配送業務支援 ・与信業務 ・新規契約者確認登録 ・農協組合員管理システム ・車庫証明作成支援システム ・檀家管理システム ・選挙活動支援システム ・税務調査支援システム ・ヒ。ザ即配支援システム 主な機能 / 属性情報 ・未取引先抽出 , 自社データや流通 データとのマッチング , 名寄せ ・定期預金満期 , 年齢 , 勤務先 自動振替 , 家族構成 ・未取引先抽出 ・満期管理 ・年齢 , 保険種別 , 家族構成 ・配電 CAD / 属性検索 ・電柱位置番号 , 工事履歴 需要家コード ・ DM 発行 ・購買力分析 ・未取引先企業抽出 ・契約更新 ( 購読期間 ) ・未契約者リスト抽出 ・配送ルート設定 ・ DM 発行 / 新規顧客抽出 ・イベント別条件検索 ・顧客情報 ( 趣味 , 嗜好 , 年齢 ) ・条件検索 ・住所電話による顧客の検索 ・移動状況調査 ( 新築等 ) ・支持者リスト , DM 発行 , 当選予測 ・家族構成 , 命日等立ち回り日 ・住所による検索 ・与信 , 技術指導 ・ DM 発行 ・事故等履歴情報検索 ・住所等による検索 ・配送ルート設定 ・未加入者抽出 / DM 発行 システム構成 オンラインリアルタ イムまたは オンラインファイル 転送 オンラインファイル 転送 スタンドアロン スタンドアロン スタンドアロン スタンドアロン スタンドアロン オンラインファイル 転送 スタンドアロン スタンドアロン
〃 8 6 勘定端末 リアルタイム会 / 検素 カラープリンタ CD/ROM マウス 顧客 DB 営業店 住宅地図データベースの利用事例 勘定系オンライン CIF マスタ ( ディレード・オン ) 取引ログ 勘定系 客 DB DB 地図情報 地図 DB 情報オンライン センタ 図 6.4 営業支援システムの概念 ・市場分析 ・情報集中入力 地図データ 年 1 回更新 聞販売 , 石油販売 ) , 即時性をさほど必要としないマーケティング , 広義の顧客 管理として位置づけられる壇家管理 , 選挙活動支援などでは , 安価で比較的シ ステム構築が容易なパソコンによるスタンドアロンシステムとすることが多 図 6.5 にこのシステムの構成例を示す . ( ⅱ ) システムの機能 営業支援システムの主な機能を以下に記す . A . 商圏設定機能 ・町丁目界 , 学区などの境界線を選択 , 指示するか , 図形定義によって営業 店ェリアの設定を行う・ . そのエリア内に含まれる建物や居住者を , ェリア 単位で処理する際の対象になる . B . マッチング機能 ・住宅地図データベースの居住者コードと顧客コードのマッチングを住所氏 名などをキーにしてマッチング処理を行う . ・地図上に表示された建物や居住者名を選択 , 指示して , 顧客コードを登録
1.2 地理情報システムの特徴 5 スクといった , 電子的な記憶装置を媒体として , その中に地理的な空間内の事 象を投影することになる . したがって地理情報システムにおいては , 「地図」を うに , モデル形成とモデル利用の機能からなると考えることができる . ータで管理するというべきである . また , 本システムは , 図 1.3 に示すよ ータで管理するというよりは , 「地理的な空間のモデル」をコン コンピ 実世界 ( リアルワールド ) 計測データ 各種地図 地理情報システム 地球モデル 地理データベース構築 測量施設管理図 測量データ 統計デー 9 地球 ( 地域 , 都市 ) 比較、計価 モデル形成 図面入力 図形編 ( 地域 , 都市モデル ) 多次元マルチメディア 地理データベース 地理データベース利用 モデル利用 情報検素 況解析 ンこュレー / ョン 作図出力 施設管理 , 地形解掀 環境解析 , 他 主題地図 史新地図 解析結果 図 - 1 .3 地理情報システムの位置づけ このモデルは利用目的 , 範囲によって都市のモデルであったり , 場合によっ ては地球のモデルであったりする . また , このモデルでは , 3 次元空間に時間 や , 対象物を説明する属性などの軸を加えた多次元空間を記述する場合もあ る . さらに , 通常の文字 , 数値以外に画像なども属性として , 総合的に管理す 対象とする空間の次元 , 広がりを目安にすると , 以下のように分類することが 現在 , システムの目的によってさまざまなモデルが提案されているが , 処理 るマルチメディアテータベースとしてモデルが構成されることもある . 情報などを地図と対応づけて , 属性としてデータベース化すると , 効率的な検 結合して管理するシステムがこの範疇に人る . 紙の地図に書き込んでいた顧客 図 1 . 4 の例に示すような , 平面的な地図データベースに , 各種の属性情報を ( 1 ) 2 次元平面を記述するモデル できる . 索システムを構築することができる . 住宅一軒一軒の名前や住所などを記入し などの配管経路を組み合わせ , さらに配管施設の工事履歴などを対応づけるこ サービス向上を図っているケースがある . また地下に埋設したガス , 上下水道 た地図をもとにしたデータベースに , 顧客情報を結合したシステムによって
6.2 住宅地図データベースの利用事例 〃 5 認業務などがそれにあたる . 単なる地図検索表示だけならば , 構造化されてい ないべクトルデータや , ラスタデータを利用した電子ファイルシステムでも十 分であるが , 上記の業務においても後者の属性情報を付与して利用することを 考慮して , 構造化された地図データベースを用いた地図情報システムを採用し ている場合が多い 住宅地図データベースの主な利用事例を表 6.1 に記すが , 近年になって複雑 な条件検索を行う顧客管理システムなどの需要が伸びている . その中の代表的 表 6.1 住宅地図データベースの利用事例 ( 1 / 2 ) 対象業種 消 警 防 察 市区役所 電 話 放送局 主な適用業種 / システム ・指令管制業務支援 ・防災計画 / シミュレーシ ・消防水利維持管理ほか ・指令管制業務支援 ・派出所業務支援 ・交通計画ほか ・建築確認業務支援 ・都市計画策定支援 ・施設管理 / 徴税評価 ・情報公開サービス ・未収金管理システム ・電話契約者管理システム ・ 116 サポートシステム ・施設管理 ( 電話ポックス ) ・地価評価鑑定書作成 ・地番検索システム ・営業顧客情報管理 ・物件情報サービス ・建築営業支援 ・ポーリングデータ管理 ・施工物件管理 レーション ・環境シミ ・救急車ロケーション ・友の会等管理システム ・訪問看護支援システム ・料金収能業務支援 ・難視聴対策支援 ・中継車ロケーション支援 ・ CATV 配線設計 主な機能 / 属性情報 ・住所や目標物から高速に災害点を ・消防水利 , 病院 , 火災履歴など 検索する ・道案内 , 建設計画 ・苦情処理 , 営業案内 ・未納者検索 土地利用 , 地価 ・建蔽率 , 容積率 , 築手数 , 構造 ・物件属性登録 / 条件検索 ・事故報告書作成 / 道案内 ・地図高速検索 ・患者検索 , 病歴 ・未納者検索 電波障害エリア抽出 ・高層建築物高さ情報 ・配線 CAD 病 建 院 設 ・友の会リスト検索 , DM 発行 ・地図高速検索 , カーロケーショ ・開発計画 / 周辺環境 ・受注物件のシェア分析 ・工事情報 / 営業情報検索 ・道路ビル地価構造物工事履歴 ・住所または条件検索 ・販売価格 , 間取り , 環境 ・地価 ( 公示価格 , 取引価格 ) ン 不動産 / 不動産 鑑定 システム構成 オンラインリアルタ イム オンラインリアルタ イム スタンドアロン スタンドアロン オンラインファイル 転送 スタンドアロン スタンドアロン スタンドアロン 転送 オンラインファイル 転送 オンラインファイル スタンドアロン イム オンラインリアルタ 転送 オンラインファイル 転送 オンラインファイル
6 住宅地図データベースの利用事例 〃 4 ザレイヤも用意されているのが一般的である . 図単位に管理された地図情報は①地形情報 , ②文字情報 , ③基本属性情報 に分類できる . 地形情報は点・線・面の図形要素で構成されており , 各々の座 標位置によってセルと呼ばれる図の分割単位別に管理されている . 文字情報は 地図上の注記や記号を表現するためのデータである . 基本属性情報は建物や目 標物 , ビルの人居者などの個別名称にそれぞれ住所をコード化して付与し , そ の名称と対応する建物の境界などの図形データとの対応関係を定義する . 住宅地図データベースの利用者は , この基本属性情報と利用者の保有する データベースとを , 住所などをマッチングキーとして結びつけ , 利用者の属性 情報から地図情報検索を行う . 図 6.3 にレイヤとデータベースの構成を示す . 階層 ( レイヤ ) 構造 データベースの構造 行政界 道路 地形図情報 Zmap 電子地図 文字情報 ューザ固有の データベース 地形図データ ・道路 ・建物 ・河川など 文字データ ・地名 ・建物名 ・世帯名など 基本属性データ ・基本属性号 ・建物種別 ID ・住所 ・名称 属性データ ・顧客コード ・電話号 ・統計情報など 建物 文字データ ューサデータ 要素情報対応情報 基本属性情報 基本属性データ ューサ属性情報 木ト 石橋 大山山下 井上ー 木下 7 合成データ 大山′ 図 6.3 レイヤとデータベースのモデル 6.2 住宅地図テータベースの利用事例 住宅地図データベースの利用事例は , その機能から大別すると , ①地図検索 表示 , ②属性情報を付与して条件検索を行うものに分類することができる . 前 者は住所や目標建物などから地図を検索することを目的としたもので , 消防や 警察の緊急指令管制 , 派出所などの道案内業務 , 金融関係の申請など現住所確
6 . 住宅地図テータベースの利用事例 住宅地図データベース 銀行 , 生命保険会社 , 証券会社 , ディーラー 6. 1 建設会社 , 百貨店 , スーパー マーケットなどのマーケティング , 顧客管理を目的とした地図情報システム や , 消防 , 警察における緊急通信指令業務 , 救急防災支援を目的とした地域防 災システムは , 地域の詳細情報の使用を前提に構成されている . したがって , これらのシステムでは , 一般的な地形図情報 ( 道路 , 等高線 , 水涯線 , 鉄道な ど ) よりもむしろ , 戸別の建物形状や , それらの住所 , 入居者名などの情報が 重要となる . 住宅地図データベースは , 主として 1 / 2500 の都市計画図などの大縮尺の地 図を基図として作成された地図データベースであり , 一年ごとに更新される建 物の人居者名 , 住所などの情報を基本属性としている . 図 6.1 にその表示出力 の一例を示す . 6.1 . 1 住宅地図データベースの構造 住宅地図データベースは図と呼ばれる 1 枚の地図単位に管理されている . の集合を図セットと呼ぶ . 図セットは同一の縮尺 , 座標系 , 大きさを持っ図の 集合であり上下左右の接続が保証されている . したがって , 同一図セット内で あれば任意の方向にスクロールを行え , また拡大 , 縮小も可能であり , 図の大 きさを超えた任意の領域をもつ地図としても扱える . 通常 , 市区町村単位で図