ダンス - みる会図書館


検索対象: ふたごの魔法つかい空のウサギ
9件見つかりました。

1. ふたごの魔法つかい空のウサギ

でんしゃ 日よう日の、おひるすぎ、桃子は、いつもの電車にのっていた。 かよっている、ダンススクール『サン・タンスアカデミー』 じぶんかお げんき でんしゃ ももこ 桃子はさっきから、電車のまどにうつっている、元気のない自分の顔を、ば んやりと、ながめていた。 にんげん ( あたしって、きっと、だめ人間かも : : : ) にち 、も、もこ 挑子のため息 ももこ はんとしまえ 半年前から に、むかうためだ

2. ふたごの魔法つかい空のウサギ

フこ 第」魔ウ ヾーふノ フォア 工 S B N 4 ー 4 9 4 ー 0 2 7 4 6 ー 4 C 8 2 9 5 \ 5 6 0 E 膩ⅡⅢ刪Ⅲ馴Ⅷ 9 7 8 4 4 9 4 0 2 7 4 6 0 A ロ 4 民ふたごの魔法つかい空のウサギ ダンススクールの みち かえり道、 まほう 魔法つかいの ネネプにあった , せかい ふしぎ 不思議な世界へ しゆっぱっ さあ、出発 " ・「解説」より しんばい はな 子どもたちと話してみて、おとなが心配するほど子どもた げんき ちは元気をなくしてはいないんじゃないか、となんだかうれ かわきた さんからのメッセージも、 しくなりました。そして、川北 おも かんかたう ろいろな感し方で受けとめられていると思いました。そこで まほう えがせかい そざい は、ダンスという素材や、ふたごの魔法つかいが描く世界の しろくろあかあお しかくてきうつく 視覚的な美しさのイメージー・ーたとえば、白と黒、赤と青の かわ げんそうせい いろたいひそら 色の対比や空を飛び回るウサギたちの幻想性ーーー・などが、ー きようゆう きた 北さんが子どもたちと共有するセンスとして生きているので はないでしよ、フか こ こ 0 北亮司・りやかよこ・画 まわ 童心社 定価 ( 本体 560 円 + 税 ) ( 三輪ほう子 ) こ こ フォア文庫の整理番号 ・アルファベットとシンポル・マークの色によって対象 を表示してあります。 ・数字は対象別の通し番号です。 ・定価の変更によって広告表示と実際の定価カ嗄っ ている場合もあります。 日北亮司・作 A = 小学校低・中学年 B = 小学校中・高学年 C = 小学校高学年・中学 FOUR 装丁安野光雅 BUNKO

3. ふたごの魔法つかい空のウサギ

かん あ う感しで、ひとしきり言い合いました。 びん かんそうか アヤナちゃんは、キティちゃんの便せんに感想を書いてきてくれました。「ちょっと まほうわたし こわくて、たまにゾーーツときたときがある。でも、おもしろい魔法は私がっかって、 ほんと、フにできそ、つなかんじがした」 じつわたし よ はなしさいしょ ねん さきゅ 実は私はこのお話を最初に読んだとき、一九九九年という先行きが見えにくくおとな で げんき じだい さくしやかわきたりようじ おく 月北亮司さんが送ろうとする「がん も子どももあまり元気の出ない「時代」に作者のー じぶん ばらなくていし 自分をたいせつに」というメッセージがストレートすぎて、子どもた 、つ おも ちに受けとめられるのだろうかと思いました。が、子どもたちと話してみて、おとなが しんばい げんき 心配するほど子どもたちは元気をなくしてはいないんじゃないか、となんだかうれしく かわきた かんかたう なりました。そして、 , 北さんからのメッセージも、いろいろな感し方で受けとめられ おも そざい まほう えがせかい ていると思いました。そこでは、ダンスという素材や、ふたごの魔法つかいが描く世界 と しかくてきうつく いろたいひそら しろくろあかあお の視覚的な美しさのイメージーーたとえば、白と黒、赤と青の色の対比や空を飛び回る げんそうせい かわきた きようゆう ウサギたちの幻想性ーーーなどが、 丿北さんが子どもたちと共有するセンスとして生き ているのではないでしようか こ こ 0 み まわ 121

4. ふたごの魔法つかい空のウサギ

かってしまった。 桃子は、また、ため息をついた ももこ みち 桃子は、人どおりのおおい道を、のろのろとあるいていた。けつきよく、 ふん 『サン・ダンスアカデミー』につくまでに、 いつもより、十五分もよけいにか ももこ ひと

5. ふたごの魔法つかい空のウサギ

桃子は、お母さんにすすめられて、『サン・ダンスアカデミー』 じぶん かあ わか ひと ている。お母さんは若いころ、タレントになりたかった人だ。自分がなれなか ったので、羽子を、どうしてもタレントにしたいという ももこ びじん じぶん 羽子は、タレントになりたいわけではない。だいいち、美人でもない自分に おも は、むりだと思っていた。 すこしでも、お母さんをよろこばせてあげられれば と、かんかえただけだ。 ももこ 2 ふしきなエレベーター ももこ かあ かあ い、

6. ふたごの魔法つかい空のウサギ

はつみ ごうかく 初美はもう、オーディションに合格したような顔で、くるっと一回ターンを してみせた。 丿子は、ウォーミング・アップをしながら、初美か、フらやましかった。ちょ はつみ っとまえまでは、桃子とおなじようなミスを、よくしていた初美なのに、この ごろ、すいん、いきいきしている。 「初美ちゃんは、きゅうに、ダンスか、しようずになったものね」 ももこ はつみ 桃子かいうと、初美はまわりを気にしてから、ひそひそ声でいった。 じしん 「あのね。自信がつくおまじないを、おしえてもらったの」 「おまじない ? 」 こえ 桃子もつられて、声をひそめた。 そら ゅびなかゆび 「うん。こうやって、ひたいに、人さし指と中指を、二本あてて、『空のウサ ももこ ももこ はつみ ももこ ひと はつみ かお ほん

7. ふたごの魔法つかい空のウサギ

わたし わたし あたま さいしょ た」と最初にマドカちゃんが言うと、みんな「私も、私も ! 」。「ネネプは頭がかたい ひと ゅうとうせい 優等生だけど、デデブはできない人の気持ちがわかるんだよね」とミュキちゃん。へえ き おも おも じぶんゅうとうせい ーっ、みんな自分を優等生とは思っていないのかな、と思って聞いてみたら、 わたし みかた つづ ゅうとうせい ミュキちゃんが「私は、デデブの味方」と続けると に「優等生なんかじゃないよ ! 」。 ももこ げんき はなし みんなうなすいています。「話をこじらせたのは、デデブ。でも、ネネプも桃子に元気 おな おも を出させようとしたんだし、ふたりとも思ってることは、けつきよく同じだったんだけ どね」とマドカちゃんが解説。 き 「この ) ひとりばっちに気がついたら / 愛のうたをうたってエンジェル きよくかし ダンスの曲の歌詞がよかった」と、アキハちゃん。アリサちゃんが「ネネプとかデデブ こえ なまえ まほ、つ っていう名前かおもしろい」と言うと、「魔法のじゅもんもおもしろいよ」の声。、レ ももこみず ミちゃんは、「桃子が水のなかをおよいでいくところがよかった」。 あおじろかおおとこ アキハちゃんが、「青白い顔の男の子もおもしろい。『ロポットのような、かんじよう こえ のない、声』っていうのが : ・」と言ったので、「ナマエナンカ、ワスレタ : ・」とか「イ かんじよう おとこ キテルノッテ、ツライヨ : ・」とか、男の子のせりふを「感情のないロポット」ってい だ かいせつ あい 120

8. ふたごの魔法つかい空のウサギ

年川北亮司 大石真 ふたごの魔法つかいガラスの城ドラキュラなんかこわくない 男の子にいしめられた帰り、魔法つかいに会った真由美は。サュリのお兄ちゃんは、ドラキュラのまねをして : 年 学川北亮司 山下明生 能ふたごの魔法つかいの花ことばへんてこ島がありました 、彩子とユリカは遊園地から、ネネプの魔法で雪の世界へ : コイヌとコネコとプタの三人ぐみが、海のたびへ出発ー 川北亮司 村山桂子 ふたごの魔法つかい海のゆびわメリークリスマスでこんにちは / 美波はスイミングクラブの男の子にあこがれていました : ゴンはいたずらで、ちょっといじわるなきつね。でも : 月北亮司 川北亮司 ふたごの魔法つかい五つの月ふたごの魔法つかい星のひみつ に友だちにきらわれた亜希は、パソコンで魔法学校を知って。裕子と幸恵が地下道に入ると、魔法つかいがいて : 月北亮司 川北亮司 ろ くふたごの魔法つかい人魚のうたふたごの魔法つかい空のウサギ も 麻里は一人で買い物にでたとき、魔法つかいに会った : 桃子はダンススクールの帰りに魔法つかいにあった / 文松野正子 以下続刊 冖こきつねコンとこだぬきボン フ女の子のコンと男の子のポンは友達になりたいのに両親達が :

9. ふたごの魔法つかい空のウサギ

かえ かみぶくろ ートの紙袋にいつばい借りて引きするよ、つにして持っ から、三歳のルカちゃんはデパ かあ かえ て帰ってお母さんをびつくりさせたし、クリスマス会のときに借りられた『サンタさん かい つぎとし さくかいせいしゃ のプレゼント ! 』 ( マウリⅡクンナス作偕成社 ) が、次の年のクリスマス会に 返ってきたりするのです。 にんあそ ちか さいしょ 最初は、ほんとに近くの子どもたち六、七人が遊びに来てくれていたのですが、だん にんき とも だんお友だちがお友だちを誘ってくるようになり、このあいだは、三十四人も来てくれ おながくねんおんなこ ました。五年生になってすらりと背の伸びたアヤちゃんと同し学年の女の子たちが、こ のごろすごくノリノリです。 そら がっこ、つ まほう こんかい 今回の『ふたごの魔法つかい空のウサギ』は、学校でもダンススクールでもうまくい であ ねんせいももこ おも じぶん かす、自分を「だめ人間」と思ってしまった四年生の桃子が、ネネプとデデブに出会い じぶん 自分をたいせつにするというメッセージを受け取り、なんとか「だいしようぶだよ」と ねんせいおんなこ はなし おも 思えるようになるまでのお話です。「ばけっととしよかん」に来ている五年生の女の子 たちに、おうちで読んできてもらって九人でおしゃべりをしました。 「ネネプとデデブがけんかして、デデブがネネプを石にしちゃ、フところがおもしろかっ とも ねんせい さそ こ にん 119