エルサルバドル - みる会図書館


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1. 中央アメリカをかける

メキシコラ弯 アカルコ [ メキシコ カ リデ海 べ、ルーズ 〔こ : : コ・・エルサルドル ホンジュラス カ - マサテナンゴ 平工クスイ冫トラ クアデマラ・シチイ 洋 サンサルべ白レ サン三ゲル 、クアテマラ 0 キュ - 爬 マイわ ポンュラス ニカラづラー メキジコ マナクヤ フ冫タレナス サンホセーーー カルタゴ、 サンイシドロ 0 0 ハイチド、ミニカ 共和国 心トズ、 コスタリカ ′ぐナマ りアテマラ 工ルサルバドル ネスエラ コロンヒア コスタリカ 匣ぐナマ くて気持ちいいとはいえなくなりました。雨 ぼうかんたいさく よけではなく、防寒対策にひさしぶりに雨具 をきました。 とうげみち やがて峠道のもっとも高い地点につきまし た。標高は三、一六〇メートルもあります。こ こからやっと下りです。サンホセに近づくに したがって交通量もふえてきました。大型ト ラックやバスがたくさん通ります。でこばこ だらけの路面が雨にぬれてすべるので、プレ ーキから手がはなせません。 下るにしたがって霧が晴れてきました。雨 もやみました。カルタゴ着、午後五時一五分。 サンホセまであと二二キロです。このままサ ンホセをめざすことにします。サンホセにつ きゅ、つ よくじっ いたのは午後七時すぎ。翌日はここで一日休 [ 2 ] 自転車て中米を縦断

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◆エルサルバドルの陽気な人々 四月二四日。ホンジュラスから、一気にエルサルバドルへむかいます。 ホンジュラスの道路は、広々として、でこばこも少なく走りやすい道です。でも気に なるのは、人々がぶあいそうなこと。自転車をとめると物乞いや物売りの子どもたちが ろてん むらがってきます。いままで走ってきた国々では露店でもコカコ 1 ラ以外の地元のジュ ースがかならずあったのに、ホンジュラスの露店にはコカコ 1 ラしかありません。 まず 。ホンジュラスの人たちの貧しさ なんとか今日中にエルサルバドルに入国しよう : こっきょ , っ から逃げるように国境へ急ぎます。 とうちゃく 国境が閉鎖されるのは午後五時。五時ぎりぎりに国境に到着し、ぶじにホンジュラス からエルサルバドルに入国することができました。そのまま国境の町アマテイロに泊ま ります。 四月二五日、アマテイロを午前五時にスタ 1 ト。サンミゲルを経てウスルタンへとむ かいます。とんでもない悪路です。 「これじゃあまるで、からだじゅうマッサ 1 ジされているみたいですよ」とノブがばや きます。 へいさ ものご

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目次 グレートジャーニーとは っ」し玉、つ 田ダリエン地峡を越えて きけん 危険なジャングルへ トウルポ出発 南米卒業 図自転車で中米を縦断 ふたたびカヤックで みつにゆうこく 密入国ルート しようとっ つ」 O イヌと衝突 鼠径ヘルニア 。ハナマ運河をわたる しやくねっ つ」 0 ′ 灼熱の路上 軍隊のない国コスタリカ CO ′ 0 ニカラグア入国 むつつりしながらも親切な人たち ホンジュラス入国 エルサルバドルの陽気な人々 、ナこえの文明 天文学とし ( , けいかん 警官にたかられる 2 4 5 5 6 じゅうだん 2 5 4 4 6 4 4 6

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◆天文学といけにえの文明 グアテマラは、中米諸国の中でもっとも先住民の人口比率が高い国です。人口の大半 ちが がマヤ系の先住民なのです。マヤ系の先住民は、ことばの違いによって二一部族にもわ けられます。 彼らの先祖のつくったマヤ文明は、グアテマラを中心に、メキシコ南部、ホンジュラ ス、エルサルバドルにかけて広がっていました。インカやアステカなどのような大帝国 しんでん みつりん ではありません。密林の中に大きな神殿とピラミッドをもっ都市国家がいくつもできた と、ついっ のです。マヤが「帝国」と呼ばれないのは、統一した強大な国家ではなく、小さな都市 国家の集合だったためです。 けんちくぎじゅっ マヤの人々は天文学と数学、そして建築技術にすぐれた能力をもっていました。数字 の「ゼロ」も発見した、科学的な思考をもつ人々だったのです。 しず ところがふしぎなことに、それとは相反する面ももっていました。「太陽が沈むのはカ が失われたためだ。もういちど太陽にもどってきてもらうためには、力をあたえなけれ しんぞう みなもと ばならない。そのカの源は人間の心臓だ」と信じていたのです。そのため、日が沈むと、 てききぞくしようぐん 敵の貴族や将軍などいけにえの心臓が太陽にささげられました。 せんぞ しょこく ひりつ

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養をとりました。 サンホセでは、町中をタクシーで見物しました。運転手さんが話しかけてきます。 「コスタリカは平和でいいところだよ。この国には軍隊がないんだ。軍事費がかからな いから経済も安定しているし、政治的にも中米で一番安定しているんだ」 「だけど、まわりの国々はかなり不安定じゃないか。戦争にまきこまれたらどうするん てい、」、つ 「本気で攻めてきやしないよ。もし攻めてきたとしても市民が抵抗するさ。だけど、本 当にこわいのはアメリカだね。彼らなら本気で攻めてくるかもしれない」 けんぼう こうきゅうせいど コスタリカには軍隊がありません。一九四九年に公布された憲法に「恒久制度として せつきよくてき の軍隊は保持しない」という項目があります。また、一九八三年には「永世かっ積極的 せんげん な中立」を宣言しています。 じよ、ったい 」くさいじよ、っせい 中立宣言をだした当時、コスタリカをめぐる国際情勢はきびしい状態にありました。 しえん せいけん 隣国ニカラグアは反アメリカのサンディニスタ政権と、アメリカが支援する反政府組織 てんかい コントラとが内戦を展開していました。エルサルバドルでも内戦がくり広げられていま こっきようけいびたい した。そのあおりをうけてコスタリカ国境警備隊とニカラグア軍が国境でこぜりあいを よ、つ りん、」く こ、つもく そしき 4

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「オレンジ、ブドウ、パイナップル、リンゴ、そしてココ & パイン、グアバ & パイン、 ハナナ & オレンジ & パイン。こんなにありますよ。みんな人なっこいし、なんだかエル サルバドルが好きになりそうです」 ちカ つ、つか ノブも、 いままで通過してきた国々との違いにほっとしているようです。 当」い。力し ウスルタンにむかって前進を再開しました。中米の旅で一番いい道路でした。ウスル タンでモ 1 テルに泊まります。 じようたい 四月一一六日。午前五時、ウスルタン発。やはり道路状態は最高。絶好のサイクリング ろかた ロードです。交通量は多いけれど、路面も路肩も十分に広いので危険を感じることもな 力いちょう く、决調に飛ばせます。 ふおん じゅんかい けいかん ぶそ , っ 武装した警官たちが集団で町中を巡回しているのを見かけただけで、不穏な空気はあ よ・ナ . りません。五年前まで激しい内戦がくりひろげられていた国とは思えません。 けいざ だいふ′」う エルサルバドルでは「一四家族」と平ばれるひとにぎりの大富豪たちが、政治、経済、 軍事を支配していました。政府は「一四家族」のあやつり人形でした。 みんぞくかいほうせんせん 一九八〇年、反政府組織、ファラブンド・マルチ民族解放戦線が武装闘争を開始しま ひさん ていせん した。以来一九九二年に停戦がむすばれるまで一二年間にわたって長く悲惨な内戦が続 しよい そしき ぜっこう きけん と、っそ、つ