ロケット - みる会図書館


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1. 国民百科事典7

ロケット ロケット機関サイクル 5 9 0 ロケットの噴出口に曲がった板をつ ト Me163B 迎撃機を , 1944 年秋から 出撃させたほか , 各種のロケット・ けて , これにより飛行中にミサイル を進行方向軸の周囲に回転させて弾 ミサイルを開発していた。日本でも 上 火薬ロケット装備の特攻爆弾「桜花」 道の安定を保たせる考案もあったが , 大砲の進歩のために軍用ミサイルは を使用し , また Me 163 B を原型とす るロケット迎撃機「秋水」の試験を行 数十年間戦場から姿を消した。一方 , 47 年ニトログリセリンの発明ととも なった。戦後ロケットは軍用ミサイ ま ルとしてのはかに , 字宙観測から人 に , ロケット技術そのものは進歩を 続け , 91 年にはドイツの H . ガンス 工衛星打上げ , さらに人類の夢の字 ウイントがはしめてロケット推進に 宙飛行の実現へと , 大きく歩みを進 よる地球の重力圏脱出の可能性を論 めている。 / ミサイル 〔原理と構造〕現在のロケットは , し , 続いて 1903 年にロシアのツイオ 燃焼室内で燃料を燃焼したときにで ルコフスキーが液体酸素と液体水素 を推進剤とするロケットによる宇宙 きる高温高圧のガスをノズルを通し て後方に噴出させてその反動で推進 飛行計画について画期的な発表を行 するもので , 多くのロケットは頭部 なった。彼の計画は , 実際の人工衛 液体推進ロケット機関 れて , これを応用したミサイルの考 ( ノーズコーン ) , 工ンジン部 , 尾翼 星の打上げに応用されている。 サイクルの一例。液体 案も多く現われるようになった。 15 第一次大戦にもロケット兵器はあ ( フィン ) の 3 部分から成り立ってい 水素などの極低温の燃 50 年にはソルムス伯がロケットミサ る程度実用されたが , 戦後米国の R. 料と , 液体酸素などの る。頭部にはそのロケットの用途に 酸化剤が別々のポンプ イルを落下傘えで回収することを考 応して , 爆薬 , 各種計測器 , 操縦装 H. ゴダードやドイツの H. オーベル で燃焼室に送られる。 案したが , このころ欧州のロケット トが本格的にロケットを研究し , と 置 , 乗員室などを積載し , 多くは連 そのさい , 燃料は高温 くにオーベルトは液体推進剤を使用 技術そのものは花火職人のギルドの 絡用のアンテナもこの頭部に備えて のノズル外周を通過し する多段ロケットを創案し , 宇宙飛 なかにとしこめられてその進歩は停 いる。大気圏内を飛ぶロケットでは てそれを冷却すると同 行に関する多くの業績を残した。 29 滞した。 17 世紀中ごろから 18 世紀に 空気抵抗を減らすために先端を砲弾 時に熱エネルギーを受 年にはドイツのオペルがグライダに かけてニュートンカ学がロケット技 け取ってポンプ駆動用 状にとがらしたものが多いが , 字宙 のタービンを回転する ロケットを装備して彼自身の操縦に 術の理論上の基礎をつくり , また燃 空間を飛行するものではその必要は 料や機体構造のうえでもいくつかの より 75 秒の飛行に成功した。 30 年代 ない。尾翼ももつばら大気圏内での 進歩がみられたが , ロケットミサイ になると , 米国と・ドイツのほかソ連 ロケットの安定と操縦のためのもの や英国も本格的にロケット研究を開 ルが大きな注目をあびたのは 18 世紀 で , 大気圏外での安定と操縦は噴流 末のことである。当時英国の植民地 始し , ことにソ連は 35 年に液体推進 の向きをかえて行なわれる。ェンジ 剤使用の高高度研究ロケットを高度 インドのマイソール土侯国で , 火薬 ン部は推進剤として液体のものを使 12800 m に打ち上げた。またドイツ ロケット推進の重量 27 ~ 55kg , 最大 うか固体のものを使うかによって異 のゼンガーが 1933 年に出版したく口 到達距離 2. 4 のミサイルをもつ 1200 なった構造をもっている。液体推進 ケット航空工学〉もロケット研究に 人の世界最初のミサイル部隊が編成 剤ロケットではふつう燃料用と酸素 大きな役割を果たした。しかし , ド され , 1789 ~ 99 年にかけての戦闘で 源用の二つのタンク , 燃料と酸素源 英軍に大きな損害を与えた。これに イツではナチの政策としてプラウン を燃焼室に送り込む装置 ( ポンプ式 刺激された英軍は 18 05 年 , W. コン らを中心にロケット開発に本腰を入 と圧力発生機式の 2 種がある ) , 燃焼 グリープ ( 17 72 ~ 1828 ) の開発したロ れ , この成果が第二次大戦の V - 2 号 室 , ノズルなどから成り立っている。 ケットミサイルを採用してナポレオ 一般に一定の燃焼状態を継続させる 弾道ミサイルとなって現われ , また ために , 精密な装置であることが要 ンとの戦闘に使用して , 06 年のプー 戦後その技術は米国 , ソ連に導入さ れて , 軍用ミサイルや宇宙ロケット 求されるだけでなく , とくに燃焼室 ュ攻撃には 2000 発 , 07 年のコ ロ 技術の基礎となった。また戦時中に やノズル部は高温となるので , 性能 ペンノ、一ゲン攻撃には 25000 発のコ ングリープロケットが英海軍によっ の高い耐熱材料が必要で , 酸素源や は連合軍は艦船用のロケット砲 , 航 燃料を燃焼室の外周に循環させて冷 て海上から発射され , 両市に大打撃 空機積載用のロケット弾 , 飛行機の 却する方式をとっているものも多い。 を与えた。コングリープロケットは 離陸補助ロケット ( R AT O ) などを 近代軍用ミサイルの基礎を築き , オ 実用化し , とくにソ連ではツイオル 固体推進剤ロケットではエンジンの ランダ , ロシア軍なども実戦に使用 コフスキーの伝統を発展させ , モス 構造ははるかに簡 . 単で , 燃焼室内に したが , 推進剤として原始的な粉末 推進剤が直接はいっており , そのま クワとレニングラードの研究所など 火薬を使用し , 飛行中の安定を保た でロケットの研究を続け , 独ソ戦で ま燃えて発生したがスがノズルから せるために長い棒をつけていたため , は野戦用ロケット砲「カチューシャ」 噴出する。ロケットが到達しうる速 初期の各種ロケット。 取扱いに不便で性能的にも限度があ 度 V は , 理論的に V=Cloge(-wq- が威力を発揮したことは有名である。 左 , 13 世紀の中国の火 り , 40 年ころから姿を消した。また またドイツではワルター 109 ー 509 ロ で表わさ・れる。こで C はガスの噴 箭。中左 , 16 世紀初頭 , 46 年には米国の W. ヘイルによって ケットを装備したメッサーシュミッ 出速度 , 場は発射時のロケットの質 世界最初の月旅行を企 てた中国の王のロケッ むかしのロケット ト。そりの背に 48 個の ロケットを背負い , 天 井に着陸用のたこをつ けたが , 点火と同時に 爆発し , 彼も死んだ。 中右 , 中世にイタリア で発明されたロケット 兵器。ローラの上にカ メの形をしたロケット をつけ , 敵陣に飛び込 ませて驚かそうという 珍兵器。実戦で使用し た記録がある。右 , コ ングリープのロケット ー 250 て ポンプ 燃料入口 燃焼室 - キ 3000 ℃ ノズル 酸化剤 入口

2. 国民百科事典7

左は打上げを待つカ ー 1 0 - 1 ロケット。 、ンノ、 3 段式ロケットで , 直 径 30Cn1 の球形ロケッ トを最終段と・する , 、 この球形ロケットは 2 段目の頭部におさ められてあり , 2 段 目物焼終了後 . ノー スコーン ( 頭部外壁 ) をとり去った後 , 点 人される。右上の写 真は打上げ予定の人 工衛星でその下が球 形ロケット。地表に 近いところに人工衛 星をつくるためには , 最終段ロケットが撚 えつきたとき、その 点の水平方向に . 約 8 k rn / 秒の速度が出 ていることが必要 日本のロケット 1 955 年 , 23C Ⅲのべンシルロケットから出発した日本のロケットは、独特の方法を さぐりながら、カッノく一型 , ラムダ型と発展させて , ついに 4 段式ミューロケッ トを完成 . 人工衛星の打上けにいどもうとしている。宇宙開発を目的としたこの ミューロケットは、全長 22 m 弱 , 第 1 段に 4 個の補助プースタを装備するといっ たものが予定されている . , カッノく一シリーズでたいたい一 0 km , ラムダで 103 km の至リ 達高度をもつのに対し、ミューは 1 04 km までのはすことを目標とし、 1 2000 、 1 8000 km ぐらいの , 放射能帯の中央部へとどくことになる。打上げの角度を適当にとれ は , 1 000 km あたりを回転する人工衛星を打ち上けることもできる。人工衛星を軌 道にのせるには、姿勢制御の技術が必要である . 、下の写真は . 最終段ロケット ( 人 工衛星になる部分 ) を打ち出すロケット先端部である。写真のように先端が開い こから球形ロケットを飛び出させるのであるが ( 重力ターン法 これは , 最先端部に入れた球形ロケットを , 機体がいちばん高いところに達したとき , 水 平線と平行になるように、回転を与えてセットしておく。すなわち , ロケットの 4 ロケット

3. 国民百科事典7

ロケット 5 9 1 も変質せす取り扱いやすいポリウレ 量 , は推進剤を使いきったときの 表わされる。比推カ係数が大きいは ロケットの質量で , Ⅳ 0 / WI をロケ タンやェポキシ樹脂系のプラスチッ ど効率のよい推進剤であることはい ク推進剤が多く使われるようになっ ットの質量比という。 この式からわ うまでもない。一般的に固体推進剤 かるように , ロケットの最終速度を た。 3 ) 液体・固体両推進剤の得失 は液体推進剤より比推力が小さい。 2 液式ロケットは推進力が大きく , 理論的にロケットの到達しうる速度 上げるためにはガスの噴出速度を大 燃焼の制御が可能な点が長所である きくすることと , 質量比を大きくす は , ロケットの発進時の総重量およ が , 燃焼系統ことに極低温の液体酸 び積載している推進剤の重量が同し ることで , 今日の多くのロケットで 素などを送るポンプや管系統に故障 ならば , その推進剤の比推力に比例 は C は 2000 ~ 3 ( ) ( ) ()m / 秒 , 質量比は を起こしやすく , 複堆で取扱いがめ するから , たとえば米国の I R B M ~ 5 くらいであるが , 人工衛星や字 2 んどうである。とくに , 推進剤を長 宙船打ー E げに必要な速度 ( 約 8km / 秒 で液体推進剤使用のソーは 1 段ロケ 以上 ) をうるためには , より C の大 い間タンクに入れておくことができ ットであるが , 固体推進剤使用のポ す , 発射直前に注入せねばならない ラリスは 2 段ロケットであり , また きい推進剤あるいはより大きな質量 射程 10000 km 級の I C B M でも , 液 ことは , 軍用ミサイルにとってはひ 比のロケットが必要とされるわけで 体推進剤使用のアトラスは 1 段 ( た しような弱点となる。このため最近 ある。ロケット全体の質量比を高め だしプースタロケット付き ) である るためによく採用されるのが多段ロ ではタンクに注入したままで長時間 放置でき , しかも推力の大きい液体 が , 固体燃料のミ ットマンは 3 段 ケットで , 幾何級数的に大きくなる となっている。人工衛星や宇宙船用 いくっかのロケットを階段状に重わ 推進剤の開発に力を入れている。 れに対し , 固体推進剤はちょうど逆 のロケットには , とくに比推力の高 て一つのエンジンカ { 燃焼し終わった の長所と欠点をもっているが , とく い推進剤が要求される。最近の固体 らそれを切り放して , 次のエンジン に取扱いが簡単で , すぐに発射でき 推進剤 ( プラスチック推進剤 ) では比 が燃焼をはしめるという方式である。 る状態で保存できる点は大きな長所 推カ係数は 23 ( ) ~ 250 以上 , 液体推進 〔推進剤〕化学ロケットに使用され である。欠点としては 2 液式はどの る燃料と酸化剤を合わせて , 推進剤 剤では液体酸素とアルコールで 240 , 推力が得られないことで , 字宙船な 液体酸素と液体水素で 342 程度に達 ( プロペラント ) と称する。 これは液 どの打上げには使用できないが , そ する。さ・らに宇宙船用としては化学 体推進剤と固体推進剤に分けられる。 れでも射程 l()()()()km 程度の固体推進 1 ) 液体推進剤 1 液式と 2 液式があ ロケットよりも比推力が飛躍的に高 る。 1 液式とは単一の液体分子の中 剤多段ミサイルはすでに出現してい い核ロケットや電気推進ロケットが る。たとえば米国の主要な戦略ミサ 開発中である。 に酸素を十分に含んでいて , 1 液で ット 〔核ロケット〕化学ロケットは比推 イルのボラリス ( F B M ) , 酸化剤と燃料の両者を兼ねるもので カカ { せいぜい 250 ~ 35 ( ) 程度であるか マン ( I C B M ) はいすれも固体推進 トログリセ ある。 トロメタン , 剤ロケットを動力とする弾道ミサイ ら , 惑星間字宙機などの動力として リンなどがその例であるが , 欠点と は膨大な燃料を要することとなり , ルである。 4 ) 推進剤の比推カ係数 しては安定性に乏しく , 爆発事故な ロケット推進剤の性能は比推カ係数 核反応エネルギーを利用する核ロケ どを起こしやすい性質をもっている で表わされる。これは単位時間 ( 秒 ) ットが有利となってくる。たとえば 2 液式 ので , あまり使用されない。 に単位重量 ( kg ) の推進剤 ( 2 液式の 米国が研究している , 液体水素を原 は酸化剤と燃料とが別々になってお 子炉で約 25 ( ) ( ) 。 C に加熱噴射させる方 場合は , 酸化剤と燃料との総計 ) が発 り , それぞれ別のタンクに貯蔵され , 式では , その比推カ係数は 800 ~ 940 揮する推カ ( (g) のことでその大きさ ロケット作動時にはそれぞれを必要 にも達するといわれる。したがって はカ・ス排出速度を重力の加速度 9 = 量だけ燃料室に送り込んで反応を起 短時間に巨大な推力を発揮する化学 9. 8m / 秒 2 で除したもので求められ こさせるので , 1 液式に比べて安全 ロケットをプースタとして地球を発 る。 0 の値はメーートル法によるとは であり , また燃焼の制御もできるの 進し , 宇宙空間の巡航には核ロケッ は、 10 であるから比推カ係数はがス排 で , 現在の液体ロケットははとんど 出速度の約 % にあたる。たとえばが ト動力を使用する惑星間字宙船など すべて 2 液式となっている。酸化剤 は , 有利な型式として将来性がある。 ス速度が 20 ( ) ()m / 杪であれば比推カ には液体酸素が多く使われ , また液 係数は約 200 となり , その単位は秒で また核反応エネルギーを電気推進ロ 体フッ素 , 液体オゾンなども使われ る。燃料としてはヒドラジン , アル 非化学ロケットのいろいろ ( 進行方向はいすれも左 ) コーノレ , ーくンゾーノレ , ケロシンなど 高温水素ガス のほか , 液体水素が比推力が大きい 原子炉 ので宇宙ロケット用に有望で , 現在 液体水素 開発に力が注がれている。第二次大 タンク 戦中のドイツの弾道ミサイル V - 2 号 制御装置 はアルコールと液体酸素 , 有人口ケ 核ロケット ット迎撃機 Me 163 B は , 水化ヒドラ 反射鏡 ジン 30 % , アルコール 7 ( ) % の混合液 と過酸化水素の組合せによる 2 液式 ロケットを採用していた。 2 ) 固体推 進剤固体推進剤を用いる場合は特 別な燃料タンクが不要で , 燃焼室に 詰められた推進剤が点火されると徐 徐に燃焼していき , 全部が高温のカ・ スとなるまで燃焼を続ける。したが って燃焼過程でこれを制御すること は不可能なので , 全燃焼過程を通し て平均した燃焼を続けさせるために 推進剤の形にいろいろくふうがこら されている。固体推進剤としてもっ とも古くから使われた原始的なもの は黒色火薬だが , 最近では貯蔵して 化学燃料を酸化して推 進力をうる化学ロケッ トでは , 比推カ係数は がスの温度の平方根に 比例し , ガスの分子量 の平方根に逆比例する。 したがって , 径い虍素 を燃料としても , 酸素 の分子量 16 より小さく することはできない。 このため , おもに水素 を使う非化学ロケット が開発されている。核 ロケット , イオンロケ ット , プラズマロケッ ト , 光子ロケットなど がこれで , 電弧 ( アー ク ) ロケットでは核ロ ケットの原子炉の代わ りに電弧で水素を熱す るもの , 太陽熱ロケット プラズマ流 は巨大な集尢器で太陽 ー発電機 熱を集め , これを熱源 として水素を加熱する 光子 光源 反射鏡 光子ロケット 制御装置 液体水素 タンク 原子炉 高温水素ガス 電弧 太陽光 液体水素 タンク 加熱器 高温 、、発電機 水素ガス 電弧ロケット 電極電弧 磁場 ポンプ 太陽熱ロケット イオン発生装置陽イオン高速イ オン流 、、発電機 加速装置 炉 イオンロケット セシウム タンク 原子炉 液体水素 タンク プラズマロケット

4. 国民百科事典7

一ま 、く ロケット兵器のいろいろ こえる記録をもつ。 4 ミサイル迎撃用ミサイル ( ソ連 ) 本体 ーロケット部隊の行進い 964 年月 7 日 , モスクワ ) ソ連はミ は円錐体の固体燃料ロケットで全長約 m の円筒形コンテナに サイル兵器を重視し , 独立の軍種を設けている。 2 ロッキード・ ボラリス A ・ 3 ( 米 ) 固体燃料 3 段式 , 弾体はグラスファイバー 納められている。 5 グッドイヤー・サプロック ( 米 ) 固体燃 プラスチック製の水中発射式戦略弾道ミサイル。全長 9.5 m 、射 料ロケットで魚雷発射管から射出、上行して一度空中に出て分離 程 4500 k m 。 3 ノースアメリカン・ X - 1 5 ・ A - 2 ( 米 ) 四 59 年以来空 . した核弾頭が弾道を画いて水中に突入 . 敵潜水艦を破壊する水中 海軍と N A S A が協同開発しているロケット研究機。燃料は液体 対水中ミサイル。 6 B A C サンダーノヾード ( 英 ) 陸車の防空用 酸素と無水アンモニアで推カ約 26 t 。マッハ 6 以上 , 高度 1 0 万 rn を 固体燃料ミサイル。誘導はレーダ・ホーミング式で全長 6.37 m ロケット

5. 国民百科事典7

5 9 2 美術は , バロック美術の発展であり ケット , 光子ロケットなどと結びつ 備の飛行機にはしめて成功したのは けて利用することもでき , 各国で未 ながら , 異質の美術としての性格も 1929 年ドイツのオペルであるが , 最 来の惑星 , 恒星間宇宙船の動力とし 初の実用ロケット機は第二次大戦末 多くもっている。バロック美術を裏 づけていた宗教的熱情にかわって , て熱心に研究開発が進められている。 期に現われたドイツの M e 163 B 迎撃 〔電気推進ロケット〕推進のエネル 機で , 推カ 1800kg のワルター 109 - 509 宮廷生活の洗練された感性が主体と ギー源として電気を使うもので , 次 液体 ( 2 液式 ) ロケットを装備して , なる。ロココではバロック同様不整 形への愛好や流動的な曲線構成が特 のような方式が考えられている。 1 ) 最大時速 953 ( 高度 9000m ) , 高度 イオンロケット ( 静電加速方式 ) 気 質をなすが , パロック装飾がカ動的 9000m までの上昇時間 2.6 分という , 体の正イオンや負イオンを噴射する 当時としては驚異的な性能を発揮し な量感を主とするのに対して , ロコ イオン噴射ロケットや , 帯電させた た。ジェット発動機は空気中の酸素 コは , 繊細な装飾単位のリズミカル を利用するので高高度で推力が低下 コロイド微粒子や固体粒子を噴射す な集合によって構成される。いわゆ るコロイド噴射ロケットが考えられ し , またマッハ 2 程度以上になると るロカイユ様式の連続的な使用であ 吸気の温度上昇と衝撃波発生により , ている。たとえーよ米国ではセシウム る。この様式の芽ばえは建築家ロべ 著しく効率が落ちるので , 高高度 , を原子炉で 1650 ℃に加熱蒸発させて ール・ド・コット ( 1656 ~ 1735 ) の作 超高速研究機は必然的にロケット機 正イオン化させてから強い電圧をか 品などにすでに現われている。彼の けて加速噴射する方式などを検討し となる。戦後もっとも有名なのは米 設計になるノ、リのオテル・ツールー ズ ( 現在国立フランス銀行 ) の「黄金 ている。 2 ) プラズマロケット ( 電磁 空軍と NASA ( 米航空宇宙局 ) が協 加速方式 ) プラズマ ( 完全電離気体 ) の間」は , 前代の室内装飾の荘重さ 同で開発した X シリーズ研究機で , を加速噴射するもので , 高速度で移 ベル x ー 1 が 1947 年に世界最初の超音 に対して自由さ , 軽やかさをみせる。 動する磁場によってプラズマを加速 この傾向は , ルイ 15 世時代にはさら 速水平飛行 ( マッハ 1. 06 ) に成功した する進行磁場式 , 電場と磁場とを直 に高まり , G. ポフラン ( 1667 ~ 1754 ) のをはヒめ , ベル X- 2 はマッノ、 3. 3 角方向にかけてプラズマを加速する によるオテル・スービーズの内部改 を記録 , 最新のノースアメリカン X- 電磁流体力学式 , 極短時間の放電に 装などがなされる。こではヘやの 15 は , 61 年にマッハ 6 以上に達し , よって生したプラズマのかたまりを 形も整然とした方形の集合ではなく , 将来は速度はマッハ 10 , 高度は 2 ( ) 0 加速噴射するプラズマ銃式などが研 だ円や多角形のへやが変化して連続 以上に達して , さらに人工衛星軌道 究されている。これら電気推進ロケ に乗ることも期待されている。 / 宇 し , 柱はおおわれて軽やかが強調 ットは , 化学ロケットや核ロケット 宙開発 / ミサイル / 人工衛星 / ( 別 される。したがってロココ建築の特 に比べて , 比推カ係数はひしように 〔横森〕 質は外観にはなく , 内部空間の装飾 刷 ) ロケット 大きく ( 5000 ~ 10000 以上に達すると 的曲面美であり , 曲線の幻想的な使 ロココ rococo 狄義には , 1 & 世 いわれる ) , 加速度はひしように小さ 用によってアンサンプルが成立する。 紀フランスに流行した典雅な曲線の い。したがって地上からの発進には 家具も , 線が細くなり典雅になる。 使用を主体とする室内装飾 , 家具の まったく役だたないが , 宇宙空間を 様式をいう。その特徴とする貝殼装 陶器 , 金工品も同様である。絵画や 飛ぶ惑星 , 恒星間宇宙船の動力には 彫刻から衣装のモードやエチケット 飾を小石や砂利を意味するロカイユ 電気推進ロケットがきわめてすぐれ にいたるまでこのアンサンプルに奉 とから ? いわば蔑称 ととなえた た性能を示すであろう。 仕する。絵画においてこの傾向は , としてロココの語が生まれたらしい。 〔光子ロケット〕恒星間字宙船用の すでにルイ 14 世時代の末期に現われ , 時期的には , ルイ 14 世の没後 , フィ 豪壮さ , 荘重さに食傷した宮廷人た リップ・ドルレアンの摂政時代 ( 17 動力としてゼンガーがはしめて提唱 15 ~ 23 ) からルイ 15 世の治世 ( 1724 したもの。ロケットの速度はその噴 ちは , アカデミックな神話画をきら 出速度より大きくはなり得ないから , ~ 74 ) までにかぎられる。しかし一 いはしめる。古典主義の均斉美に対 して , 感覚の自由 , 陶酔を追求する 何光年も離れた恒星への飛行には , 般には , このロココの室内装飾に象 光速に近い速度を要求するため , 光 徴される繊細で典雅なふんい気を , のである。この傾向をもっとも高い 波を推進力として利用しようという ーだろう。 18 世紀のフランス美術に拡大して使 意味で代表するのが / ワト 彼によって創造的な地位に高められ もので , 核反応によって得た強力な 用する場合が多い。一方 , ロココを たいわゆる「雅宴 fétes galantes 」 光波を放物面鏡にあてて一方向に放 / バロックの延長もしくは一音に分で 射し , その圧力で前進する方式が考 の絵は多くの画家たちによって追随 あるとして , ロココという様式名を された。「雅宴」の題材は本質的には 用いることを避ける学者たちも少な えられている。 〔ロケット飛行機〕ロケット動力装 くない。しかし多くの点で , ロココ 風俗画であり , 当時のモード版画か らはしまったらしい。ワトーは , の風俗版画に高度の夢想性を与えて いる。この「雅宴」を , ワトー , ランク レ , ノヾテルらの作品によってみると , 会話 , 舞踏 , 音楽としだいに主題が変 化するが , いすれも「みやびやかさ」 の純粋化であり , ロココの本質は , このように無対象的なものへと純粋 化する傾向をもっている。いわば装 飾美術への傾きである。ロココ美術 を特質づけるもうーっの傾向は , 演 劇的 , 舞台的な傾向である。この時 第 代は , フランスのみならす , イタリ な ア , ドイツにおいても , カー / ヾノレ オペラ , 演劇 , 仮装舞踏会などの全 い、 盛期であり , この時代のふんい気は ロココ絵画のあらゆる面に大きな影 響を与えている。イタリア絵画にお けるマニャスコ , ロンギ , チェポロ ロココ 左はフランス・ロココ におけるシナ趣味模様 ( シノアズリ ) を示すゴ プラン織で , 下絵はプ ーシェ。右はドイツ・ ロココの完成者キュビ ェの代表作ミュンヘン のアマリエンプルク宮 内ライ、・ツインマー の中心「鏡の間」 2

6. 国民百科事典7

上の写真はラムダ 2 号機の発射の状況を魚眼レンズで捕えたもの。 モータドライプカメラを使用し、東大生産技術研究所の植村研究 室が撮影したもので、左上が発射 0 秒 . その下が発射後 0. 7 秒 . 右上は 1 . 42 秒後でその下は 2.48 秒後。左の四角は太陽しゃへい板 写真東大宇宙研究所東大生産技術研究所渡部雄吉 この球形ロケットの方向はス 姿勢がどんな方向に向いていても , タートのときから水平になっており , 頂点でさやがニつに開き , このエンジンに着火されると , 水平に飛んで人工衛星となるしく これは , タイマで , 頂点に達する時問たけをきめてお みである。 けはよい最も簡単な方法であるが , ミューロケットでは , これよ りもさらに正確に軌道にいれる技術を開発中てあるしすなわち、 ミューロケットによる科学衛星計画 ( M 4 S ) の姿勢制御法の根本 概念となっているのは . 空気層中では尾翼安定法により正しい姿 勢を保っておき , 空気のないところに上がったらスピン ( 軸を中 心にしての回転カ ) をかける。頂点に達したときに , ロケット全 体を液体燃料ェンジンで水平方向に保ち、そこでもう一度固体燃 料のエンジンでスピンをかけてから、推進工ンジンに点火すると これらはレーダを使用して軌道を測ったり、 いった方法である。 頂点にいくときに電波で誘導したりするガイダンスコントロール 誘導制御 ) をまったく使わす . いわゆる姿勢制御の技術たけを 用いたもので、人工衛星打上けにイ吏用できても , 兵器としてはせ ったいに利用できない方法といえよう。球形ロケットは先の丸い ロケットであるが , 空気のないところではこうした形でよいわけ である。右の写真はミューロケットエンジンの燃焼実験であるが , これによって , 工ンジン燃焼中の推力とか圧力とかの検査を行な うことができる。新しい試験所が , 秋田県能代に設備されている ロケット

7. 国民百科事典7

アトラス D 型の構造 左上の図はプースタロケット 部を切り離して示してある 2 3 画 山崎第大郎 4 2 1 1 5 用の油圧その他配線 22 液体酸素供給マニフォルド 23 プースタとの燃料パイプ結合部 24 液体水素タンク 25 燃料供給マニフォルド 26 液体酸素ポンプ 27 ロケットエンジンの推進方向を 変える油圧装置 28 燃料ホンプ駆動用ターヒン 29 料ホンプ 弾頭部ゼネラル・エレクトリ 30 液体窒素ジャケット付液体水素 ク M k 3 タンク 6 個あり . うち 5 個は 2 弾頭部アダブタ フ・一スタとともに切り離される 3 彊する液体酸素の逃け弁 引 プースタ切離し用レール 4 弾頭部切離し用ケーフ・ルおおい 3 2 ターヒンポンプ排気管 5 液体酸素タンク 33 ロケットダイン L R -- 1 0 5 工ンジン 6 両側ポッドを連絡するケーフル プースタ部外板およびシルク・ / 、 34 7 減速用逆ロケ・・ト、対側に 1 基 ット形断面の外部補強材 8 アンテナ 3 5 1 8 とのプースタ側結合部 9 液体酸素主ハイプ 36 液体酸辜ポンフ 1 0 たわみ継手 37 料ポンプ 1 1 料タンク 38 23 とのフースタ側結合部 1 2 自動操縦装置 . 誘導装置その他 39 ターヒンポンプ をおさめる容器 40 フースタロケ・ . ・トへの液体酸第 1 3 年線受信機 引 プースタロケントへの燃 * 十 電子装備 , 無線、誘導装置など 42 ロケットエンジンの推進方向を をおさめるポッド 変える機構 1 5 ミサイルに構転運動を与えるた 43 骨油タンク めの嫻助ロケットエンシンロ 44 焼室 ケットダイン L R - 1 01 、推カ 4 5 0 kg 気対側に一基 45 液体酸素注入口 新 1 5 用の燃料供給パイプ 46 燃科注入口 け 門用の液体酸素供給 / 、イフ 4 7 ターヒンポンプ排気管 圏 プースタとの結合部 48 推カ室 四 液体酸素を圧送する水素ガス ・トタ 49 プースタロケ / トロケ 2 0 工ンジン制御 , 計器用ケーフル インし R ー 89 アメリカ戦略空軍の大陸間弾道ミサイルて . 制式名は S M ー 65 , 弾体は セ・ネラル・ダイナミックス社コンペヤ部門 , 動力はノースアメリカン 社ロケットダイン部門て製作されている全長約 23. 1 ~ 25. 2 m 弾頭 によって異なる気燃料タンク部直径 3.05 m , 発射時第量約 1 1 6 トン、動 カ L R - 105 ー 3 ロケット 1 基 , 推カ 25. 8 トン ) と L R ー 89 ー 3 フースタロ ケット 2 基「推カ各 68 トン気 R P - 1 料および液体酸素使用 , 有効 作戦距離約 9000 : 毎里 , 最高速度マッハ 2 6 ~ 2 7 まて耐えることがてきる 5 一ト 8 ノー 「アトラス 組立中のロケット - は、 11. これを短くしなけれはならない。一般に液体ロケットは固体ロケット に比して撚料注入作業があるたけどうしても長くなり , たとえは同し ー C B M てもアトラスが数時間かかるのに対し、固体燃料のミ マンは門分程度てすむといわれる . , 時間読みの状況を一目であらわす のには時問読み経過表」が使われる これは縦車由に読み時間を . 横 軸に実際の時刻を目盛ったものて , もし時間読みが順調に進行すれは 経過は直線てあらわされるが、途 中で段ができたり、傾斜がゆるく なったりすると、その時刻になに かの事故て発射がおくれたことを 意味する。右に示す表は . 9 時 30 分発射予定 , 発射川分前に一部故 障 . 20 分後回復 . 9 時 50 分発射を 意味している。 横査 果を報告し . 回収関係とともに発射センターから遠くはなれた地域て , ラジオを通して刻々伝えられる時間読みに従って行動しなければなら ない時間読みは単に時刻を読み上けるだけてなく . その時刻になす へきことを簡明に指示する、、たとえは、 X マイナス 2 分 , タービン始 動と告げる . 係はすぐそれを実行し . 確認して : 始動ーと復唱す こうして時間読みはひとつひとっ確実に進んて・いく時間読みの る 方法としては . とくに定まったものはないが、米国てふつう行なわれ ているのは次の 3 種類であるすなわち , 1 発射時刻を X 時間」と よび . それ以前をマイナス、以後をプラスとし , 「 x マイナス一時間 とか X プラス 1 5 分」とよふ。 2 発射日を F 日、発射時刻を T とし、 T マイナス 30 秒のようによふっ 3 上記ニつを混合し , 発射時刻以 前を X 、以後を T でよふ。時間読みをいつからはしめるかはミサイル によって異なる . 、実験用ミサイルたとえは有人宇宙船などの場合は 48 時間以上も前から開始されることもあり , 第用ミサイルてはなるヘく ロケット 3 時間読み経表の例 9.50 9 00 ( 時分 ) 9.30

8. 国民百科事典7

ロ ケ ッ ト 米国最大のミサイル実験 基地である、フロリダ州 ケープケネディにおけ るアトラスー C 日 M の発 射状況左は夜を徹して 点検整備か行なわれるア この作業台は発 トラス 射直前にはレール上を移 動して取りはらわれる 右は発射直後のアトラス 2 基のフースタロケット と 1 基の主ロケット , さな 2 基の嫻助ロケット の噴射状况がよくわかる ( 時間読みの解説は次べージ )

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第 7 巻 別刷図版目次 世界の面 春の野草 春から夏の野草 ポンペイの壁画 ポンペイの遺跡 海べの野草 ( 海浜植物 ) 淡水の野草 日本の祭り 秋の野草 祇園会 都会の野草 ( 帰化植物 ) 45 弥生式文化 北国の祭り 弥生式土器 46 ~ 47 各地の祭り 1 山木遺跡とその出土品 48 ~ 49 ~ 51 郵便切手 愛知県北設楽郡の花祭 世界の郵便切手 50 52 雪 各地の祭り 2 雪の結 世界各界の似顔 雪国の暮らし 77 洋裁 西洋漫画の歩み 洋裁の基礎縫い 78 ~ 79 栽土吾のラン 日本漫画の歩み 80 ~ 81 フン 現代の漫画 野生のラン 82 ~ 83 84 陸上競技 漫画映画のできるまで 両生類 両生類さまざま 101 ~ 102 ルネサンス 111 ~ 112 レオナルド・ダ・ヒノチ 129 ~ 130 レンフ・ラン ト 139 ~ 140 レース 157 ~ 158 ロケット 167 ~ 172 173 174 175 ~ 176 177 178 179 180 213 214 223 224 ~ 225 226 面 野 草 235 ~ 236 293 294 ~ 295 296 297 298 ~ 299 300 327 328 337 ~ 340 349 350 383 ~ 386 443 ・ 446 444 ~ 445 455 ~ 458 491 ~ 492 525 ~ 532 541 ~ 542 559 560 ロケット 593 アトラス D 型の構造 594 ~ 595 日本のロケット 596 ~ 597 ロケット兵器のいろいろ 598 607 608 9 も 0- 0- -1 9 」 島ス 画 漫画映画 未開美術 ミケランジェロ ツノヾチ 南アメリカ 明 民 家 ユヾ ミッパチの生活 日本の民家 日本の民芸 民芸品をつくる人たち 日本各地の民芸品 神楽と能 獅子舞と盆踊り 西浦田楽 南条踊り メキシコ アズテクの宗教儀式 メキシコの美術と民芸 メソボタ ミア / ヾビロンの栄華 / ヾビロニアの美術 アッシリアの美術 民俗芸能 ロココ ロマネスク フォルム・ロマヌムを中 心にしたローマの展望 ローマの栄光と改宗 618 ~ 619 620 637 ~ 6 647 ~ 649 650 617 ロマン主義 和菓子 和裁 和裁の基礎縫い 和服のがら合せ

10. 国民百科事典7

ミサイル 1 0 7 トなどの軍用ミサイルが現われて , にいたった。日本でも第二次大戦末 大戦中にドイツは V- 2 号より先にパ 期に艦船攻撃用空対地誘導ミサイル 19 世紀中ごろから 2 ( ) 世紀初めにかけ ルスジェット装備の有翼ミサイル てミサイル技術上いくつかの発展も V ー 1 号 ( FZ G ー 76 ) を英本上およびア のケ号 , イ号甲 , イ号乙や , 地対空 あったが , 火砲技術の著しい進歩の ントワーープ攻撃に使用したはか , ロ 誘導ミサイル「奮危」などを開発し ケット装備有翼誘導ミサイル ( 空対 陰であまり大きな成果は上がらなか たが , 実戦に使われたものは攻撃機 地 ) ヘンシェル日 s 293 を海上および った。第一次大戦には数種のミサイ から発進するロケット動力有翼空対 ルが実用され , それまでの地対地ミ 地上目標に対して使用し , イタリア 地ミサイル「桜花」と , 60kg および 戦艦ローマを撃沈したはか , 多くの サイルに加えて , 空対空ミサイル , 25 ( ) kg 爆弾にロケット動力を装備し 地対空ミサイルの両ミサイルが現わ 成果をおさめた。しかし地対空誘導 た空対地非誘導ミサイル「三式噴射 弾」くらいであった。とくに「桜花」 れ , 無人機 ( ドローン d rone ) も試作 ミサイルは数種が実験に成功してい たが , 実用にはいたらなかった。米 は有人特攻兵器であったため , 非人 された 1916 年にはフランス軍か・ツ 国でも空対地誘導ミサイル ( 無動力 ) 道兵器として連合国側にも悪名をと ェッペリン飛行船攻撃のため地上か どろかせ「 BAKA 爆弾」といわれた らロケットミサイルを発射し , 少な G B- 1 , アゾン , ラゾンを欧州やビル くとも 1 隻を破壊した。また同年 , マ爆撃で使用し , また米海軍も有翼 戦後は東京大学生産技術研究所が中 心、となって , べンシノレロケットには 空対地誘導ミサイル , バット ( 無動 フランス軍はルプリューールの発明に しまる固体燃料ロケットミサイルの なる空対空ロケットミサイルを実用 カ ) を太平洋戦線で艦船攻撃に使用 研究を行ない , 到達高度 100 km のカ し , ドイツの気球攻撃に戦果を上げ , した。戦後 , ドイツの進歩したミサ また偵察機 1 機を撃したこともあ イル技術資料は連合国側に持ち去ら 1 ( ) () ( ) km のラムダの開発につ つ、いて l()()()()km のミューを・ち」」ナ る。また米国では数種類の爆装した れ , 技術者たちの多くも米国 , ソ連 ようとしている。また防衛庁もドロ 複葉ドローンを , 英国では同しく爆 などに分かれてミサイル研究の中心、 ーンや対戦車ミサイルの開発をすす 装した迎撃用ドローンを試験したが , となった。現在ミサイルは電子技術 実用にはならなかった。第一次大戦 の進歩とあいまって , 軍用としては めている。 戦略 , 戦術 , 防空の各方面にわたっ 〔ミサイルの分類〕現代のミサイル 後は米国の H. ゴダード ( 1882 ~ 19 45 ) , ドイツの H. オーベルト ( 1894 ~ て全面的に航空機にとって代わろう は用途によって軍用ミサイル , 民間 らによってロケットの技術的改良が としており , とくに大陸間弾道ミサ 用ミサイル , 研究用ミサイルに分け 行なわれ , 宇宙飛行への理論的研究 イルおよび , 艦載弾道ミサイル ( F られる。現在では大部分が軍用ミサ も進められた。第二次大戦直前 , ド B M ) の発達は核兵器と結合して , イルであるが , 研究用としては主と イツはプラウンらを中心として軍用 して高空大気観測用に使われ , その 従飛の戦略思想を一変させた。また ミサイルの開発に本格的に乗り出し , これらの技術は , 宇宙ロケットに応 最初は 1929 年に米国のゴダードが計 その結果は有名な V ー 2 号弾道ミサ 用され , 人工衛星 , 月ロケットなど 器を積んだ観測用ロケットミサイル イルの英本土攻撃となった。第二次 を実現させ , 惑星間飛行も近くなる を打ち上げているが , 1957 年 7 月 ~ マーク , 2 ホー - ーク , 3 レッドアイ ( 他のミサイルの 2 倍大で描いてある ) , 4 タ 軍用ミサ、ルのいろいろ ( 大きさを比較するためメートル単位で目盛ってある ) 。 5 ン一 -- キャット , 6 ナイキ「ジュース」 , 7 ナイキ「ノ、一キュリーズ」 ットマン , 5 ジュビタ 〔 S M 〕ータイタン 1 , 2 アトラス E , 3 ソ 4 〔 T M 〕 1 メース 8 ナイキ「アジャックス」 , 9 ソ連の防空ミサイル , 1 0 マス・ルカ , 1 1 プラッド 7 ボラリス A- 1 ハウンド 1 。〔 A A M 〕 1 マトラ R. 53 ( ) , 2 ファイヤストリーク , 3 ジェニ 6 レードストーン , 7 コ 4 ノール S S. 1 2 , 5 タイが一キャ 3 ラクロス 4 フォルコン G A R ー 1 1 , 5 三角翼機 ( ミコャン ? ) で運ばれるソ連のミサイ ー・一ンング , 9 T- 5 B , 1 0 オネア、ト ル , 6 サイドワインダーーー S W- 1 A 〔 A T M 〕 1 マルカラ , 2 コプラ , 3 工ン 〔 A S M 〕 1 , 、ウンドドッグ , 2 スカイボルト , 3 プルースチール , 4 超片速 5 ノール S S. 1 1 , 6 モスキート。〔 A S W 〕 1 マラフォ タック , 4 ・・ヾンタム 爆撃機ビューティーで運ばれるソ連のミサイル , 5 ロポット 3 ( ) 4 , 6 ノ 3 ターナ , 4 サプロック プ , 7 ヤクー 25 で連 : よれるソ連のミサイル , 8 ノール A S. 20 。〔 S A M 〕 1 ポ 2 アノレファ ン Mq 2 6 8 4 2 0 1 1 1 2 2 2 3 3 4 3 6 5 4 。を S A M 5 5 7 8 6 9 0 8 0 2 0 2 6 4 6 1 4 み A S W 4 3 2 0