バカの壁 - みる会図書館


検索対象: 超バカの壁
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1. 超バカの壁

テロとは戦うべきか 『バカの壁』で、テロや戦争がなくならない理由は一元論であると書きました。自分の 頭の中に「バカの壁」を築き、その向こう側のことなど想像もしない。起きている自分 の意識だけが世界のすべてだと思ってしまう。そうした考え方が悪い形で出たものが、 テロや戦争であるということです。 テロ対策として、アメリカのように「テロとの戦い」を唱えて「敵」の根城を攻撃す るというのは、彼らなりの具体的な手法なのでしよう。しかし、それでテロをなくすこ とができるかというと疑わしい。その路線を進めていくと最後は自分がテロリストにな 3 テロの問題

2. 超バカの壁

超バカの壁ーーー目次

3. 超バカの壁

解された方が結構います。実際には、世界には脳で感じる以外のものがたくさんあると いうことを書いているのです。『バカの壁』などでもさんざん書いた通り、意識が世界 の全てではないということです。 これが非常によく誤解されました。それこそ「バカの壁」を感じました。しかし私は もうそういう誤解についてはいちいち怒らないようにしているのです。 普通、誤解されて怒っている人は、誤解されることによって損するのは自分だという 考えを持っています。でも私は誤解して損するのは相手だというふうに思うようにして いるからです。 たとえば『唯脳論』において、こちらの言ったことを誤解している人がいるとする。 それで損をするのはその人のほうだと思うのです。もちろん、おかしな解釈をしたこと ひょうたん 抛で、瓢簟から駒のように得をする可能性だってないわけではない。それは相手の自由で 気す。そう考えなくては言論が成り立ちません。 ただし、変に誤解をすると損をするのは誤解をした方だろう、といつも私は言ってい るのです。もっと厳しく一一一一口えば、それだけ真実から遠ざかっているだろう、ということ

4. 超バカの壁

⑧新潮新書 養老孟司 必 0 0 ルん訪 / 超バカの壁 149 新潮社

5. 超バカの壁

この本も新潮社の後藤裕二さんや足立真穂さんを前に話したことをもとにした。これ で『バカの壁』から三冊目、もういい加減にしろと、本人も思っている。内容の一部は、 ちくま新書の『無思想の発見』と重なる。私がはじめから自分で書いた文章と、後藤さ んが書き起こしたものをもとにした文章と、興味のある読者は比較してくだされば、ビ ミョーな違いがわかるかもしれない。筑摩のほうははじめから自分で書いたからである。 今の日本社会には、明らかに問題がある。歳をとったせいで、そう思うのなら、それ でいい。もしそうでないとしたら、年寄りが世間に対してなにかいっておく意味がある かもしれない。本を出すのは、そう思うからである。どんな問題があるか。私はものの 考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである。その意味では、『バカ の壁』、『死の壁』から本書まで、同じことを違う例題で述べているつもりである。 いくら本を書いても、考えるのは私ではなく、読者である。私程度の考えでも、七十 歳近くまで、なんとか生き延びてきた。運がよかったか、時代がよかったか、神仏のお とかげか、それは知らない。でも私の考えが、皆さんの参考になれば幸いである。これま 9 あ での二冊で、おかげで楽になりましたとか、安心しましたといってくださる読者がいる。

6. 超バカの壁

養老孟司 1937 ( 昭和 12 ) 年神奈川県 鎌倉市生まれ。 62 年東京大学医学 部卒業後、解剖学教室に入る。 95 年 東京大学医学部教授を退官し、現 在東京大学名誉教授。著書に「唯 脳論」「バカの壁」「死の壁」など。 ⑧新潮新書 149 超バカの壁 ようろうたけし 著者養老孟司 2006 年 1 月 20 日発行 2006 年 2 月 15 日 5 刷 ちょう かべ 発行者佐藤隆信 発行所株式会社新潮社 〒 162-8711 東京都新宿区矢来町 71 番地 編集部 ( 03 ) 3266-5430 読者係 ( 03 ) 3266-5111 http ://www.shinchosha・ co ・ jp 印刷所錦明印刷株式会社 製本所錦明印刷株式会社 OTakeshi Yoro 2006 , printed in Japan 乱丁・落丁本は、ご面倒ですが 小社読者係宛お送りください。 送科小社負担にてお取替えいたします。 I S B N 4 ー 1 0 ー 61 01 4 9 ー 1 C 0 2 1 0 価格はカバーに表示してあります。

7. 超バカの壁

目新潮新 圭 Brevity is the soul of wit, 日 and tediousness the limbs and outward flourishes. 超 9 7 8 4 1 0 6 1 0 1 4 9 6 の 1 9 2 0 2 1 0 0 0 6 8 0 9 新潮新書 129 戦後教育で失われたもの一一一森ロ朗 130 1985 年 吉崎達彦 131 自動車が危ないーーー塚本潔 132 虎屋和菓子と歩んだ五百年一一一黒川光博 133 阿片の中国史ーー譚瑯美 134 ドクター・ショッピング 小野繁 なぜ次々と医者を変えるのか 135 コクと旨味の秘密ーー・一伏木亨 136 話せぬ若手と聞けない上司 山本直人 137 人は見た目が 9 割ーーー竹内一郎 138 明治大正翻訳ワンダーランドーーー鴻巣友季子 139 間違いだらけのアトピー治療ー・一一一竹原和彦 140 図書館を使い倒す ! ネットではできない資料探しの「拠と「コツ」一 -- - 一千野信浩 141 国家の品格ーーー藤原正彦 142 満州と自民党ーーー小林英夫 143 日露戦争に投資した男 田畑則重 ユダヤ人銀行家の日記 144 知床に生きる 大船頭・大瀬初三郎とオホーックの海ーーーー立松和平 145 自爆テロリストの正体ー - ー国末憲人 146 東大法学部一一水木楊 147 「小皇帝」世代の中国一一 -- ー青樹明子 148 ろくろ首の首はなぜ伸びるのか 遊ぶ生物学への招待ーーーー武村政春 149 超バカの壁ーーー - 養老孟司 150 電波利権一一一池田信夫 151 宅配便 130 年戦争ーーー鷲巣カ 152 大江戸曲者列伝 太平の巻ー - ー - 野口武彦 5 ん〃 c ん 0 S 房〃訪 0 ん / 〃円孕 「今の日本社会には、明らかに問題があるどんな問題 があるか私はものの考え方、見方だと思っている フリーター、一一 そこがなんだか、変なのである」 1 ト、「自分探し」、テロとの戦い、少子化、靖国参拝、 心の傷、男と女、生きがいの喪失等々、現代人の抱え る様々な問題の根本が見えてくる。「バカの壁」を超 える方法、考え方は自分の頭で生み出す。そのための ヒントが詰まった、養老孟司の新潮新書第三弾 養老孟司ようろうたけし ′ 0 一九三七 ( 昭和十一 D 年神奈川県鎌倉市生まれ 六一一年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入 スる。九五年東京大学医学部教授を退官し、現在 東京大学名誉教授。著書に『唯脳論』『バカの壁』 、ー『死の壁』など、専門の解剖学、科学哲学から社 /. ・会時評まで多数 養老孟司 超バカの壁 必 0 0 んおん I S B N 4 ー 1 0 ー 6 1 0 1 4 9 ー 1 C 0 2 1 0 \ 6 8 0 E ⑧定価 : 本体 680 円 ( 税別 ) 養老孟司 149 新潮社 149 カバーの言葉 「簡潔こそは智慧の心臟、 冗漫はその手足、飾りにすぎませぬ」 シェイクスピア「ハムレット」福田恆存訳より 著者写真◎新潮社 カバー印刷錦明印刷デザイン新潮社装幀室 \ 680

8. 超バカの壁

ま、んかき この本は、『バカの壁』『死の壁』の続編ということになる。既刊の二冊に、余計なこ とを書いたから、その後いろいろな相談を受けることになってしまった。お前のいうこ とを、具体的に自分の例に当てはめたら、どういうことになるのか。つまりその種のい わば身の上相談が増えてしまった。 そうした質問を編集部の人がまとめて、それに答える形で作ったのが、本書である。 だから全体の筋を考えたというより、それぞれの疑問に答えたというのに近い。そのい つまり各章 きさつを知らない読者が筋を追おうとすると、アレッと思うかもしれない。 はそれぞれ読みきりの形になっているのである。 オ談をするときに、具体的な答を期待する人がある。それはおかしい。自分のことは え自分で決めるので、相談とは、根本的には「考え方」についての疑問である。他人に伝 亠ま えることができるのは、「考え方ーだけである。具体的な事情は、じつは当人しか知ら

9. 超バカの壁

ただしこういう新しいものに極端にアレルギ】反応を持ち、それらが日本文化を破壊 するという類の考え方は短絡的です。インターネットやメ 1 ルはどの国の文化にとって も新しいものです。アメリカ人にとってもインターネットやメールは新しい 頭から否定的に考えるのではなく、日本文化にどういう影響を与えるだろうかという ことを考えていくべきです。するとそもそも日本文化とは何だろうということも考えな くてはいけない。たとえば漫画は含むのかとかテレビはどうだとか、そういう問題が出 てきます。 そして今度は日本人の生活、考え方や感じ方というものがどうだったのか、どうなっ ところがインタ】ネット以前のそ、つい、つものにつ ているかを把握しなくてはいけない。 こういう実証的なデータ いてのデータかきちんと残っているかというとそうではない。 が足りないとい、つふ、つにずっと田 5 っていました。 テレビの影響力 『バカの壁』でも触れましたが、が行っている、テレビが子供に与える影響とい 754

10. 超バカの壁

よま まり「バカの壁」にまれて、その向こう側のことを想像しない。それ以外の考え方を 考慮しない。こ、つなるとアクセルしか踏まなくなるのです。 だから私はいつも「あんたの考えが一〇〇パーセント正しいということはないだろう。 せいぜい六〇パ 1 セントか七〇パーセントだろう」と言っているのです。その程度に思 っていれば、まさか爆弾を抱えて突っ込まないだろうということです。日本の場合も、 あそこまで戦争を続ける必要はなかった。もっと前に降伏することができたはずです。 自分の考えがせいぜい六〇—七〇パーセントだと思っていれば、六〇—七〇パ 1 セン ト負けたところで白旗をあげられた。それが一〇〇パーセント正しいと思っていたもの だから、途中でやめられなかったのです。九九パーセント負けるところまで粘ったあげ くに原爆が二発落とされてしまった。 抛それで取り返しのつかないくらい大きな損害をこうむったのです。それは自分が一〇 の 〇パーセントと思、つところから始まっている。 ロ テ