いかがて、すか。関係代名詞もなく、中学生て、もわか る文体て、す。 このほか、技術文書などテクニカルライティングの 分野て、も、もちろん Plain English が主流て、す。 次のふたつの文例を比べてください (a) The disk must first be placed in the A-drive and then the computer must be turned on. A menu with the.. (b) First, put the disk in the A-drive. Then turn the computer on. You'll then see a menu with the... このふたつの文例は言うまて、もなく、コンピュータ ーのマニュアルから取ったものて、す。米国て、も昔は ( a ) のようなスタイルの文が氾濫していましたが、今はほ とんど (b) のような user-friendly の、 PIain English に よる文になっています。 これまて、述べてきたように、米国て、はあらゆる分野 て、 PIain EngIish が主流になりつつあるのて、す。日本企 業の場合、製品そのものよりも、それに付随するマニ ュアルなどが不明瞭なため、製品が product liability の 分野て、槍玉にあがったりもしています。 そろそろ日本人も、昔ながらの堅くて何を言ってい るのかわからない文を脱して、簡潔て、明快な Plain English を目指すべきて、はないて、しようか。政治の分野 Plain English とは 17
目次 1 —Plain EngIish とは の文にはひとつの情報を / 9 一概論を述べてから詳細 生かす / 7 ーできるだけ否定形を避ける / 8 ーひとつ 使わない / 5 ーできるだけ能動態を使う / 6 ー動詞を 象的な単語より具体的なものを / 4 ーよけいな単語は ッコいい凝った単語より慣れ親しんだ単語を / 3 ー抽 10 ヵ条の鉄則 / 1 ー長い単語より短い単語を / 2 ーカ 2 —Plain English の 10 ルール 語で / 1 文は 15 語まで 簡潔文体 / 白壁博士の体験 / スヒ。ーチは 1 分間に 100 で書く / 大統領の Plain EngIish/ 名コラムニストの PIain EngIish に関する大統領命令 / 普通の話し言葉 3 ーー発音のマスルトレーニング に入る / 1 0 ー原因・結果をはっきり述べる 子音を長く / L 音ーーー舌を前歯の根元に押しつけて / まず発音から / 英語用スヒ。ーチマスルトレーニング / pronunciation ではなく articulation/listening は
て、も、もっと Plain English の使い手が出て、日米交渉 などの際に米国と対等に渡 り合ってほしいものて、す。 白壁博士の体験 さて、本章の最後に、 Plain English は日本人のプレゼン テーションにとってもいか に有効て、あるか、という例 をあげておきましよう。 Plain EnglishT 発表する白壁博士 私の友人て、あり「生徒」て、 もある、美容形成外科医のサフォクリニック院長・白 壁征夫医学博士の話て、す。白壁氏は日本人て、 3 人いる 米国美容外科学会の会員の 1 人て、あり、精力的に米国 て、も学会活動をしている方て、す。 もちろん白壁氏は、私と出会う前も英語を使って国 際学会て、発表をしていたわけて、すが、 PIain EngIish の けんさん 研鑽を積まれて 1 年ぐらいたった頃、こんなふうに言 われたのて、す。 「先日の国際学会て、発表の後、エレベーターの中て、米 国の医者から、『今回、君の言うことが初めてよくわか ったし、発表の内容もとても素晴らしかった』とほめ られました。て、も、僕は実は前から同じ発表をずっと しているんて、すよ」 18 GS
ちなみに、 PIain EngIish においては、℃ larity comes first. " と言えるて、しよう。 ふたつのものを比べてどちらが大切だなどと言う場 合も、この come て、表現て、きてしまいます。 たとえば、日本て、もだんだん仕事より家庭を大切に する人が増えているようて、すが、そんな状況も come て、 言えます。 「彼は仕事より家庭が大事だ」というのを Plain English He puts his family before his job. うとヒ。ッタリて、す。 もっと「彼」を主体にして表現するならば、 put を使 His family comes before his job. て、言えば、 このように、基本動詞を使いこなすことて、、 Plain より明快て、す。 述のように基本動詞の come や put を使うほうが、端的て、、 んが、どちらが大事か、どちらが先かという場合、前 などて、す。もちろんこれて、も理解て、きなくはありませ than his job. He thinks that his family is more important 日本の企業の方が研修て、作ってみせる文は、 66 GS
こうなります。 これを Plain English て、言えば、 After the law passes, you must tell your people tO comply with it. こて、は、 "subsequent to" の代わりに after 、「立 法」の部分を、 passage という名詞て、はなく動詞 pass 、 「 ~ すべき」というところをストレートに "must tell" としています。つまり、前述したようにふつうに話す 言葉になっているわけて、す。 このようにして今、米国て、は法律独特の言葉づかい (legalese) がなくなりつつあります。また、このような 動きはもちろん法曹界だけのものて、はありません。 昔はマーケティングとかビジネス書というと学者が 書くものて、したから、非常に堅苦しい文体て、したが、 今アメリカて、、マーケティングの分野て、は第一人者と いわれている、 AI Ries と Jack Trout のベストセラー The 22 / 襯襯″わん〃ハ財 4 切 g (Harper Business 刊 ) などは、全編 Plain English という感じて、 す。この中て、彼らはマーケティングの 22 の法則を述べ ているのて、すが、少し中身をご紹介しましよう。 マーケティングとは製品の勝負て、はなく、人々の認 識の問題だという重要なテーマなどは、あっけないほ どシンプルな文て、述べられています。 Marketing is a battle of perception, not prod- PIain EngIish とは
これらの単語はすべて、人間の基本動作を表す、短 いアングロ・サクソン系の動詞て、、いわば英語の核と いえます。これらの基本単語を使いこなすことこそ、 PIain EngIish 上達の秘訣といえましよう。 PIain English の提唱者て、ある Rudolf FleschW 士は、 Plain English の基本動詞として 50 語をあげています。 私は日本人のためにさらに 11 語加えて、本書て、は 61 語 を基本動詞としました。さらに、この 61 語に adverb ( 副 詞 ) や preposition ( 前置詞 ) を組み合わせれば、表現領 域は無限に広がります。 て、は、これからそれらの基本動詞を、ひとつひとつ 見てゆきましよう。 ask to try to get by words ask の基本概念は "to try to get by words" て、す。 言葉によって、何かを得ようとすることを示します。 何かの情報について求める時、日本語て、は「尋ねる」 と言ったり、物事や行為などの場合は「要求する」と 言いますが、それらにあたります。 「これ、いくらて、売りたい ? 」 何かの品物に対していくら要求するかということて、 すのて、、このような場合も ask を用いて簡単に表せます。 How much d0 you ask for this? 106 GS
ことの核心に触れることはて、きないという が、少しすつおわかりいただけたて、しようか。 「損をしない」節約表現 を買えばお金は払うわけて、すから、その点からも、上 かという、そのわけを言っていないのて、す。第一、物 て "high quality products" を買うと何も失わないの すが、英語的に見ると、核心を言っていません。どうし この文も前の例と同様、きちんと訳しているようて、 anything after a11. If you buy high quality products, you don't lose にします。 この日本文をほとんどの研修生が、次のような英文 「上質の物を買えば結局、損はない」 さて、例文て、す。 て、す。 数分の一の量て、意思伝達がおこなえるようになるから も、 PIain EngIish て、言えば、今まて、の半分、あるいは FAX によるのが一般的になっていますが、そんな際に と私は思っております。ビジネスのやりとりも最近は 手段として、まさになくてはならないものて、はないか が、その点て、 Plain English はこれからの企業間の伝達 近頃は、どの企業て、もコスト削減が叫ばれています て、す。 あっけなく、しかも的確に文の idea が表せるというもの 次の例は、 PIain EngIishC 、表現すると、こんなにも 「日英」と Paraphrase 65
付 KeIIy's IO RuIes of Plain English Here are Kelly's 10 Rules of Plain English. Please follow these principles when you use English. 1. Prefer the short word to the long. 2. Prefer the familiar word to the fancy. 3. Prefer the specific word to the abstract. Short and familiar words have power. Use r001 れ S ” instead Of "accommodations ” "about" is better than "approximately". Use "begin ” or "start" for "commence' . Specific words are always more vivid than abstract or general words. Try tO be specific. When you talk about a person, don't say "He is a remarkable person". lnstead, more specifically; He is a language genius. He speaks four languages fluently. Using abstract words is one Of the worst and most widespread Of literary faults. lt sounds learned. Don't try to seem learned or literary by using long or unfamiliar words. The best rule for writing as 付 KeIIy's 10 RuIes of PIain EngIish 209
書て、も述べたように、訳語て、はなく、概念として頭に 入れて欲しいのて、、ぜひ英英辞典を使ってください もちろん、どうしても意味がっかめない場合は、参考 として英和辞典を見ていただいても結構て、す。 こて、は、 2 また、 PIain EngIish の必読書として、 冊の本をご紹介しておきます。 ″ 0 肥厖 , s カん 4 切ん襯 0 ffec e を (Rudolf Flesch 著、 Signat 刊 ) 私の尊敬する FIesch 博士の主張の集大成て、す。 『英単語の使い方事典』 ( ケリー伊藤著、三修社刊 ) 拙著て、すが、本書て、も述べた 61 語を含め 124 語の基本 動詞と、 15 語の副詞・前置詞の、基本概念と用例が載 っています。 なお、 PIainEngIish についての基本的な説明、およ び適切な用例といった必要上、本書にある記述の一部 は私のこれまて、の本の記述と重なる部分があることを、 この場て、お断りしておきます。 最後になりましたが、この本は、講談社学芸図書第 ー出版部の川崎敦子氏なして、は、日の目をみませんて、 した。日本て、今まて、約 10 年間、 Plain English の普及に 努めてきて、やっと各方面において理解され始めてい ますが、川崎氏は、講談社からの前著『分かる英語・ 通じる英語』 ( 1988 年刊 ) の時からずっと私の Plain English を理解し、私の日本文について、いろいろと辛抱強く アドバイスしていただきました。深く感謝いたします。 GS また、私のオフィスの伊藤澄代君には、ワープロ起こ 2 16
用」 ( 悪い意味 ) になってしまい、ネイテイプスピーカー を混乱させてしまいます。 さらに、ひとつひとつの単語は中学生て、も知ってい るものの、なかなか言い換えがパッとて、きない例はい くらて、もあります。たとえば、 "out of attention""ignore "neglect" などを会話の中て、ポンポン言い換えられる のと、そうて、ないのとて、は、会話への参加の度合いに 雲泥の差があると思います。 ' とは、残念ながら訓練によってしか身 フいった についていきませんが、逆に言えば、訓練次第て、何と かなるわけて、、まさに paraphrase の訓練はビジネスス クールて、学ぶためには必須の準備演習だと、つくづく 思われた次第て、す。 実践における PIain English を点検すれば 以上が、小泉氏の寄せてくれた実践レポートて、す。 もうひとり、私がちょうどこの本を執筆中に、スタン フォード大学 <Master of Science を修了したばかり の H 氏が帰国のあいさつに寄ってくれました。彼は大学 の理工学部 2 年に在学中から、私のラボに加わり、ス タンフォードへ留学するまて、の 2 年半、 Plain English を学びました。 彼のフレッシュな記憶から、 PlainEnglish について 留学中に感じたことを、まとめてもらいました。以下 は、 H 氏のレポートて、す。 94 GS