第 5 の 五重のかべ 厚い鉄筋コンクリートの かべ ( 厚さ約 lm ) 。 第 4 のかべ 原子炉格納容器 厚さ約 3 ~ 4cm の 鋼鉄製の容を 第 3 のかべ 原子炉圧力容器 厚さ約 1 m の 低合金錦製の容器。 を、 5 、第つ ! い 重の壁に守られて安全です」と図解入りで よ している。 読 副明石いやあ、この「五重の壁」はひどい 、レ ペレットと燃料棒まで「壁」として数に入れ 工ている。実際、この「五重の壁」をスカスカ 通り抜けて、放射能が自由に表に出てきたの 生だし。文科省も、もうこんなものを配布でき 学 宀つ上放す放宀文 中ませんね。 れ持るのまのる 分を」す・、うい , へん 核能理れ灯れ境わ 広瀬原発の耐震性も、放射能の危険性につ を放を、設 ' 辺に 物強物でべも何 るに、性一所 ~ かて いても、どの頁を開いても嘘つばちだらけの 生 ~ 非放発重なよ 発は ・刀五に・ 0 子 てに烹早・め熊」をし ハンフレットを中学生に配っている。チェル - 﨨 - の原た事、で オ・めい 。、ま 6 こい込ン」↓を、 ノブイリ原発事故については、「この事故に 分・亠 9 ジ . れ - れドレ生 ~ 山 く視を故の 焼の いより、三一人の死者が発生した」なんて、信 ャ ウ・物の最 成↓つで ペわチじ難い数字を書いている。二〇〇九年にニュ れ制
るふ 広瀬国民にそんな安全論を流布しているくせに、実情はどうかといえば、福島県の子供 。しレオし」とか、さま、まな規制をき、れているではな たちは「公園で一時間しか遊んでよ、ナよ、 いですか。表面に放射能が付着した砂が風で飛ぶからと、砂場にはビニールシートがかレ られて立ち入り禁止になっている。そんな危険な公園で親が子供たちを遊ばせるかと一一一一口え る ば、誰もしませんよ。当たり前です。親には子供を守る義務があるからね。 す 弾 事故以来、連日のように福島の人たちから私のところにメールが来るのですよ。「県は を 子供の命を守ることを放棄したようです。市民の目覚めだけが望み。あらためてわかりま ち 者 した」「私たちは国から見捨てられました。これは殺人です」と、多くの人たちが不安で 任 戦々恐々としています。それなのに、さきはどの神谷研二や山下俊一が福島県の放射線健責 故 事 康リスク管理アドバイザーに就任して、「二〇キロ圏外は通常通り授業をしても安全」と 発 原 宣言している。工セ学者を当てにしてはいけません。親が自力で子供を守らなきゃいけな 章 第 天災と人災で二重の被害に苦しんでいる人たちのことを思うと、私はハラワタが煮えく り返る思いです。
による砒素中毒 ) の被害消去説にも暗躍していた。この重松が、一九八一年から広島の放 射線影響研究所の理事長になりました。 今、なぜ福島県内の児童たちが猛烈な被曝状態に放置されているかを知るため、放影研 という無気味な組織を読者にきちんと紹介しておきましよう。 る 広島・長崎に原爆を投下した米軍が、被爆者をモルモットにして、核戦争によって原爆 が人間にどのような影響を与えるかを調査した組織がアメリカの <t200 ( 原爆傷害調査弾 を 委員会 ) でした。これが一九七五年に改組され、日本が受け継いで放射線影響研究所とな ち 者 り、一九八一年から重松が広島の放影研の理事長として君臨する。そして、一九八六年に 任 チェルノブイリ原発事故が起こって全世界に原発反対の嵐が吹き荒れると、日本原子力産責 十し力しし、つ 業会議 ( 原産会議。現・日本原子力産業協会 ) 会長の向坊隆らと組んで重松が動きだし、国事 原 際原子力機関が組織したチェルノブイリ原発事故の被害調査団の団長となる。 章 その時、重松が何を言ったと思いますか。チェルノブイリ汚染被曝現地を訪れながら、 第 「チェルノブイリでの放射能の害は成人には見られなかった。むしろ放射線ストレスの方 が深刻だった」とか、「放射能ではなくアルコール中毒で死んだほうが多かった」などと、
防隊員や自衛隊員が、命懸けで働くことは美談ではあるけれど、あの人たちも、放射能の ことを正しく教えられていないから、被害者なのです。それでは、住民を救えません。日 本は、何があっても行き当たりばったりの泥縄でやるから、どうにもならない。 明石海水を注入すると塩の悪影響があるからと真水に戻させたのもアメリカのアドバイ ちっそ スだったし、格納容器内の水素爆発を防ぐために窒素の投入を強く要請したのもアメリカ ですよね。 広瀬そう。アメリカの原子力規制委員会 (ZXO) は、電力会社から独立した組織で、 非常時に対する計算能力がある。しかし、真水も窒素投入も、最悪の危機を何とか切り抜 けているように見えただけで、放射能放出を食い止めることには、何も役立たなかった。 汚染水は東電の本社に保管させろ 明石立て続けに発生した原子炉建屋の水素爆発のあと、一号機から三号機の三基の原子 炉と使用済み核燃料プールを冷却するために注水を続けているわけですが、そのため、放 射性ョウ素やセシウムを多量に含んだ超高レベル放射能汚染水が大量に海に漏れ出してし
明石こうなってみて初めて分った話で、大事故が起こることを本当に何も想定していな い。だから、備えもない。対策はすべて泥縄式になる。 広瀬ストロンチウムが検出されても、「ただちに健康に問題はない」「微量」でごまかし ている。放射性物質が体内に取り込まれて蓄積していく体内被曝は晩発性の被害なのだと いうことは、広島、長崎、チェルノブイリの一〇年後、二〇年後を見れば、誰でも分るじ なしか。チェルノブイリでは、たくさんの村が、なくなってしまった。日本の人口密度 は、ロシアやウクライナと比較にならないというのに。 明石原発のすぐ近くから避難してきた住民たちが被曝していることが判明し始めた三月 一三日頃は、放射線測定器で毎分一万三〇〇〇カウント以上を計測した人すべ てを「全身の除染が必要な被曝」とみなして、シャワーで全身を洗い流していたのですね。 ところが、除染を受ける人が増え始めた一四日になると、福島県はいきなりその基準を引 き上げた。国が派遣したという " 放射線専門家〃の意見を聞き入れて、基準を七倍以上の 「一〇万以上」としたのだそうです。 たぐい それ以降、「今日は何人の市民を除染」といった類の情報が報道から消えてしまった。
ミリシーベルト以下なら急性の健康被害が出ることはなく、また、一〇〇ミリシーベル ト以下なら、将来がんになるなどの長期的な影響もないと考えられている。避難や屋内 退避の範囲は、ある程度、安全の幅をとって設定されている。三〇キロより遠い地域の 人は特に対策をとる必要はないが、もし心配なら外出を控えることだ」 ( 三月一六日、毎 日新聞 ) る す 「燃料が溶ける『炉心溶融』が起きても液体状なので、格納容器が完全に破壊されてい なければ封じ込めることができる。チェルノブイリ事故の場合は爆発によって放射性物を 者 質を含んだ死の灰がまき散らされ、多くの人が汚染されたが、今回は爆発が起きている 任 わけではない。溶融した燃料が外に漏れないようにすれば、大規模な放射能汚染が起き の 故 る可能性は低い。住民はバニックを起こさず、冷静に対応してほしい」 ( 三月一五日、 E 事 発 原 産経ニュース ) 章 ・寺井隆幸 ( 東京大学大学院工学系研究科教授 ) 第 「や他国が色々な基準を一言うが、ここは日本なので、日本政府が定めた基準に 糸対服従。他の基準とかなんとかごちやごちや言っても関係ない」 ( 四月一日、
も「理解」などできません。 被曝の恐怖に加え、これまでの生活基盤を丸ごと取り上げられるかもしれないという今、 多くの福島県民が味わわされている生き地獄のような苦しみや悲しみなど、この人にとっ ては所詮、他人事に過ぎないのでしようね。不幸にしてフクシマの人たちが急性症状や晩 発性症状に見舞われたとしても、こういう人は決して責任など取ろうとはしないものです。 広瀬久住の履歴を見ると、広島大学医学部を卒業後、一九八八年五月に日米共同研究機 関「放射線影響研究所 ( 放影研 ) 」臨床研究部副部長、その後、広島大学原爆放射能医学研 究所とある。放影研という組織を仕切ってきたのは、重松逸造という男です。 重松は戦時中に海軍軍医で、戦後、一九五五年にアメリカ留学から帰国したのですが、 この渡米中に、原子力マフィアとの何らかのコネクションをつくったのだと私は推測して います。一九六六年に国立公衆衛生院の疫学部長に出世し、一九七三年に諮問委員 会委員に成り上がる。そして国際疫学協会理事となり、スモン病、イタイイタイ病、川崎 病の研究班長となり、公害・薬害発生の原因物質をいずれも「シロ」と判定し、「疫学犯 とろく 罪」と呼ぶべき行為を重ねてきた信じ難い人間です。宮崎県の土呂久鉱害 ( 住友金属鉱山 134
ないじゃないですか。ここに来る道々、「歩行中禁煙」って書いてあるけれど、それを言 う前に、空から放射能が降っているのだよ。二酸化炭素温暖化説を振り回して「地球の危 機だ」と叫んでいた人間は、「原発の大事故なんてたいしたことない」って書きなぐって いましたが、 そんなふうにエコ、エコと叫んでいた人間は、自分がどれほどい、 し加減なデ マに振り回されてきたか、もう分ったでしよう。 「半減期」という言葉にだまされるな 広瀬孫たちのことを考えると、申し訳ない、ごめんなさい、許して下さいと、何度謝っ ても謝りきれない。悲しくてしようがないけれど、見えない汚染が確実に始まっています。 今、放射性物質は何べクレルとか言っているけれど、体内被曝は「蓄積」される被害のこ となのですからね。セシウムは筋肉、ヨウ素は甲状腺や卵巣、ウランやプルトニウムは肺 や生殖器に、コバルトは肝臓に、ストロンチウムは骨に溜まって、静かに被害を及ばして ゆくのです。私はこの事態を想像した時、その被害が静かに病院のなかで起こるというこ とから、誰にも分らず進行していくことへの恐怖を感じてきました。きっと被害者は、そ
はなだらかな坂でしよう ? 明石ええ、再処理工場はそれなりの高台にありますが、ただ、海岸からなだらかな丘陵 になっています。僕も六ヶ所村には取材で何度も行っていますから。 広瀬東日本大震災の津波の高さは最大一七メートルと言われるけれど、津波は陸上をさ そじよう かのばる遡上の力がすごいからね。今回も遡上の高さの最高が四〇・五メートルに達した ことが分っています。再処理工場に津波が来て電源が喪失したら、世界が終りですよ。 東日本大震災の本震から約一ヶ月後の四月七日に最大の余震が起こり、岩手、青森、山 形、秋田の四県が全域停電になった時、六ヶ所再処理工場では外部電源が遮断され、非常 用電源でかろうじて核燃料貯蔵プールや高レベル放射性廃液の冷却を続けることができた というのです。日本消滅の一歩手前まで行ったというのに、その後も、日本国民とマスメ ディアは平気で生活している。あそこには三〇〇〇トンの容量の巨大ブールがあって、そ こに使用済みの核燃料を受け入れているのですが、もうこのプールはアップアップで満杯 なのです。地震で、もしこのプールに亀裂が入って地下に汚染水が漏れ出し、メルトダウ ンしたらどうするのか。今度は原発一〇〇基分だよ。それを考えるとそっとします。
明石コーデックスの基準は、 ( 国際放射線防護委員会日専門家の立場から放射線防 護に関する勧告をおこなう国際学術組織 ) がつくっているのですよね。 広瀬私は強く言いたいのだが、 — O そのものがおかしな組織だよ。 O という のは、そもそも大気中の核実験時代に、世界中にばらまいた放射能の危険性をごまかすた めにできた組織ですからね。彼らは内部被曝を全然考慮していない。そういう組織が今の 食品の安全基準をつくっている。私はや、それに頼る日本の食品安全委員会を信 じる日本人が心配です。委員会のメンバーし。 こよ、放射能の専門家がひとりもいなかったの ですよ。今度の事故があってから、放射能について、原子力産業から一夜漬けのレクチャ ーを受けた集団だ。何も知らない人間たちが専門家ヅラして議論してきた。 私みたいな年寄りはい、。 早く死ねばいいので、何でもバクパク食いますよ。数千倍に 放射能汚染しているかも知れないマグロのトロだってあきらめて食いますよ。だけど若い 人に食わせるわけにはいかんのですよ。私は、福島周辺の子供たちを逃がしたいのだよ。 放射線量のグラフが上がったり下がったり、なんて言っている時じゃない。土にも水にも、 毎日どんどん放射能がたまっている。累積量がこわい。本当に日に日に危なくなっている