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検索対象: 向上心
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1. 向上心

・もくじ 向上心 1 章自分を伸ばす ! ーー何が自分の精神・知性を成長させるか 自分にとって何が最高の人生なのかー この″心がまえ。が人生の重荷を半分にする 陽のあたる道を選ぶか、日陰の道を行くか 2 生きることを精一杯楽しむ法 試練や悩みをうまく処理する " 柔軟な心 ~ 根気のいい働き者の " 天才 ~ たち 3 どんな人も味方にしてしまう「包容力」 人への思いやりは、それだけ自分を豊かにする

2. 向上心

ずるくてわがままな根性を正直に打ち明けて、『告白』を書いているが、彼のような 勇気をもちあわせている人は少ない。 すぐれた人の欠点が額に書いてあるとしたら、その人は帽子を目深にかぶってそれ を隠すだろ、つ、とい、つ格言がハイランド地方にあるくらいである。ヴォルテールは一言 っている。 「誰にでも、自分で苦々しく思っている欠点がある。自分の身体の中に獰猛な野獣が 住んでいるのに気づかぬ人はいない。しかし、その野獣をどのようにして手なすけて いるかを正直に話してくれる人はほとんどいないのだ」 ルソーは『告白』の中でいかにも心の秘密を打ち明けているように見えるが、実際 には思ったことの半分も語ってはいないフランスのモラリスト、シャンフォールは、 周囲の人間が自分をどう思おうが、何を言おうが気にするようには見えなかった。そ の彼でさえこう言っている。 「現実の社会では、自分の心の秘密、自分にしかわからぬ性格、そして何よりも自分 の弱みや欠点を見せることは、たとえ相手が無二の親友であっても不可能に思える」 自叙イし 云こもある程度までの真実は描かれている。しかし真実の一部分しか伝えてい

3. 向上心

リ 7 仕事をやり抜く ! 命家ミラボーの危険な言葉を信用してはならない。事実はその反対で、小さくて末梢 的な道義にさえもこだわることが、りつばな人格の基礎となるのである。 金については分をわきまえ、「天上の花」を追わない 節操を守る人は金銭を節約し、借金をせすにやっていく。身のほど知らすの生活を 望んだり、身の破滅と取り引きするような借金に足をとられたりはしない。自分の欲 望を満たして充分に余りある収入があれば金持ちだが、収入は少なくても欲望をコン トロ 1 ルできるならけっして貧しいわけではない。 ベルテスは述べている。 「他はともかく、自分本位なわがままだけは許せなし とんなに貧しい環境にも″私 のもの、あなたのもの〃というりつばな区別がある。この世でいちばん貧乏な人こそ、 自分の収入の限界を超えずにつつましく家計を管理し、金銭のことを考えて日々の暮 らしを満たす必要があるのだ」 学問の追究のために富を捨てたファラデーのように、 一段と高い次元の動機から金 銭に執着を感じない人もいるだろう。しかし、かりに彼が金で買える楽しみに関心を

4. 向上心

282 実している。それは何よりもイギリス最盛期のジェントルマンの生き方や理想的人格 を具体的に示したものだからであり、中村正直がこれを『西洋品行論』と題したのは 言い得て妙である スマイルズによれば、人が自分を完成させるためには、自ら努めるより他に方法は まず自分が自助の精神に目 ないという。それには学校で学ぶだけでは充分ではない。 覚め、実行しなければならない。人間一生の大事業は、毎日の平凡な生活の中にあっ て絶えす自己修養し、忍耐強く誠実な心をもって働くことにより達成されるのである。 たゆみない勤勉と努力を傾け尽くすことが成功の大道であることを実感させてくれる 書として、本書にまさるものはないと言っても過言ではあるまい。 本書は、個々人の人格を鍛えることこそが人間としてのもっとも重要な課題であり、 社会全体を繁栄に導く基盤となるであろうことを、はっきりと教えてくれるにちがい スマイルズが本書を書いた頃のイギリスは世界最強の国であった。 「ユニオン・ジャックの翻るところに太陽が没することはない」と言われたほどであ る。

5. 向上心

自分の責任から逃れようとする驚くべき弱さも罰を受ける。幅広い理解力がなけれ ば、些細な問題も大きくなってしまう。そればかりか真に人間らしい生き方をするた めに多少なりとも有効だった精神力は、空つほの頭の中で次々と勝手にでっち上げら れていくつまらぬ悩みごとのために、どんどん消耗されてしまう。 楽しみはたとえ少なくても、いつも何か役立っ仕事に従事していなければならない 働かない者には報酬を受ける喜びは味わえない。ウォルター・スコットは語っている 「仕事をもっているとぐっすり眠れるし、心地よく目覚めることができる。余暇を思 う存分楽しむには、学問であれ義務を伴わない仕事であれ、働いたという実感を少し でももっ必要がある」 働きすぎて命を落とした人も確かにいる。しかし、気ままに自分本位の怠惰な生活 を送ったために死んだ人のほうがはるかに多い働きすぎてだめになるのは、健康管 理を怠って規則正しい生活をしないのが原因である場合が多い。 流人となってはじめてわかったナポレオンの " 人間的すばらしさ。 実際に生きた歳月の長さで人の寿命をはかることはできない。

6. 向上心

料打ちひしがれながらも、静かな勇気にあふれた魂が顔をのぞかせる時、身のまわりに いる大勢の友人や隣人について素朴な意見を述べる時、その言葉のはしばしに感銘を 受けるのだ。心を豊かに育てることに比べれば、他はみなとるに足りないと自覚しな ければならない」 富は、人格を高めるためにはなおさら必要ではない。それどころか、かえって人格 を歪め、堕落を招く原因になることが多い 富と堕落、贅沢と悪徳、これらは互いに密接な関係にある。目的意識の弱い人間 充分な自制心をもたない人間、感情のままに行動する人間が富を手にすると、それは 誘惑のわなにすぎなくなってしまう。すなわち、自分にとっても他人に対しても、は かり知れない悪影響を及ばす原因になる恐れがあるのだ。 人格は財産である。しかもいちばん高尚なものだ。普遍的な善意と、人びとの尊敬 に囲まれた自分だけの所有地である。これに投資しようとする人は、いわゆる利益は 上げられないかもしれないが、尊敬という報酬は正当な手段でまちがいなく受けとる ことができるだろ、つ。 世の中の人にもっとも効果的に働きかける点で、勤勉さ、善良さ、美徳などのすぐ

7. 向上心

「自分の時間」を生かして大いに鋭気を養う 実務能力を身につけた人は働くことが習慣になっているので、何もせずにいること に耐えられない。何かの事情で専門の仕事を捨てざるを得なくなっても、ただちにま た他の仕事に自分の居場所を見つける。勤勉な人は、余暇の貴重さを味わうためにす ぐさま仕事を見つける。勤勉な人には余暇があるが、怠け者には仕事も余暇も何もな 「余暇を使わぬ人間に余暇はない」とジョージ・ ートは述べている。 「活動的な人、忙しく働く人は、仕事の成果を期待しながら、解放された暇な時間を 充分に楽しむことができる。だが退屈し切っている人、物事をさっさと片づけてしま わない人、他人に任せたほうがよほど、つまくいく日。 リ題こもくちばしをさしはさむよ、つ 抜 りな人、くだらない軽薄な野心を抱く人にはそれができない」 を これはべ 1 コンの一言葉である。 事 仕 このようにして、偉大な業績の多くは、勤勉さが第二の人格となり、働いているほ うがぶらぶらと過ごすよりも楽だと考える人たちが、この「余暇の時間」を利用して

8. 向上心

『カ丿バー旅行記』の作者スウイフトは一一一口っている 「自分の力を知っている者は、あやまった人間像をけっして自分に当てはめないが、 自分の力を知らない者は虚構の自分をつくり上げてしまうものだ」 このように社会の一員として何かをしようと志す人には、自分を正しく認識するこ とが必要である。これははっきりとした自分の信念を打ち立てる最初の足がかりにも なる。ある人は友人に、「君は、自分に何ができるかは知っているだろうが、何がで きないかがわかるようにならなくては、大望は達せられないし、心の平和も得られな い」と教えている。 経験を積んで何かを得た人は、けっしてみだりに助けを外に求めたりしない。自分 が他人から学ぶ身であるのをよくわきまえているので、身分不相応に大それたことを っ 勝やってのけようとは思わないからだ。 負われわれは自分を大切にするだけでなく、社会に向かって心を開かねばならない の そして自分よりも賢明で経験豊かな人たちに教えてもらうことを恥と思ってはならな 生 人 、 0 経験を積んで人間的に成長した人は、目につくものをみな正しく判断し、日常生活

9. 向上心

自分の中に巣くう弱さの源を取り払い、常に創 自分のための人生 造への気構えを持ち続けることーーーそこから人 ・ダイアー生の成長が始まる / " 充実人生。をもたらす本。 本どう生きるか、自分の人生 / どんな状況にあそも絶対悔おなリ最善。生 の′ . ・ダイアー学」。全世界万部突破の大ベストセラー / 昇名自分の中に奇跡を起こす / 本書は傘著者。実践証明済みである。本書を 立ロ ・ダイアーいのない人生を送れるはずだ。 渡部昇一 渡 学授 大教 世小さな自分で一生を終わるな /. ー。自分。中。 " 未見。能力に ~ ? 努 智誉 ・ダイアーカ、それを育てる努力に運も味方する / 上名る 本書の中の実生活の知恵・時間の生かし方は、自 自分の時間 己の向上を目指す人にとって、またとない貴重な < ・べ个ットアドバイスとなることだろう。 渡部昇一 自己鍛練こそ価値ある人生を創る原動力だ。今 名自分を鍛える / の自分に満足するな。より大きな目標に立ち向 ジョン・トッドかえ / 人生を生産的に生きる英知を結集 / 本書は、現在の自分や日本を考える場合、多くの 人間この未知なるもの 重要な視点を与えてくれる。今の日本人のすべて アレキシス・カレルが読んでよい本といえよう。 渡部昇一 知的生きかた文庫

10. 向上心

めには必要欠くべからざるものである。 よいことをする習慣を身につけ、欲望と戦い、生まれつきもっている利己心を克服 するには、長くて辛抱強い鍛練を必要とする。だが義務を果たすことは、一度学べば 習慣として身についてしまい、それ以後はたいして苦痛にも感じなくなってくる。 勇敢な人とは、確固たる信念のもとに自分の意志を働かせ、善行を習慣とするまで に自分を厳しく鍛練した人のことを言う。反対に臆病な人間とは、自分の意志を眠ら せたままで欲望の手綱をゆるめたために不道徳な行為をする習慣が身につき、やがて 鉄の鎖でしばられるようにその習慣にがんじがらめになってしまう人のことなのであ る。 エピクテトス流「完璧な幸福」をつかむ法 る 燃人は、自分の意志を働かせることによってのみ、目的意識を強めることができる。 盟まっすぐに立っていたければ、自分でそう努力しなければならない。他人の助けを借 使りていつまでも立っているわけによ ( いかないのである 人は自分自身と自分の行動を管理する主人なのだ。