精神科 - みる会図書館


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1. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

その後、本條義和理事長より失調症などの精神科の病気のこ 今こそめざそう ! 共に生きる社 会を—」をテ 1 マに、石川県金当会の平成年度事業・活動報とや、精神安定剤の服薬につい 沢市にある金沢歌劇座にて 2 月告があり、「保護者制度の廃止」てお話いただきました。 懇親会は、名余が参加 に向けて都道府県連や各地の家 日 ( 木 ) —川月Ⅳ日 ( 金 ) に ——oo 名余の方々族会と共に働きかけをおこなっされ、全国各地のそれぞれの立 開催され、 たことや、家族会設置・運営の場の方が交流を図り、大いに盛 が参加されました。 り上がりました。 一日目は、全体会で開会式がてびき書を作成したことなどが 一一日目は、分科会が行われま 行われた後、児童精神科医の夏報告されました。 行政報告では「精神保健福祉した。家族会活動、就労促進、 苅郁子氏から基調講演「『あな 行政の現状」というテーマで、偏見・差別、家族支援、障害の た病気の人、私治す人』から『私 動 活 も家族の一人です』と言えるよ厚労省精神・障害保健課課長のある本人の活動の 5 つのテーマ の と うになって見えてきたこと」を冨澤一郎氏より、長期入院精神の分科会を設けて、それぞれ意 っ ね お話いただきました。母親が統障害者の地域移行における行政見の発表と討議を行いました。 合失調症であり、精神疾患の親の今後の方向性について話され多くの質問や意見が上がり、活な 発的な分科会となりました。 を持っ子どもとしての立場、母ました。 記念講演では、金沢医科大学最後に閉会式が行われ、提案す が病であることを公表したこ し せ と、医療者は何をするべきか、精神神経科学教授川﨑康弘氏よされた「みんなね「と石川大会 ら 知 などをこれまでのご自身の経験り「精神科利用法ー叩けよ、さアピール」が満場拍手で採択さ お を交えて話されました ( 前号にらば開かれんー」を演題にしたれ、一一日間の大会を終えました。 話がありました。うつ病や統合 特集として掲載 ) 。 なのをはじめ整備しなければなあり、追加部分に委員会のかなされるとされました。 「障害者差別解消法」の制定の らない法整備はまだまだ残ってりの意見が盛り込まれました。 月 いる」と主張し、文言は整備か家族に関しては、合理的配慮背景は「障害者権利条約」で定 年 ら推進と変えるものの、権利条のところで、精神障害者、知的障められた障害に基づく差別の禁 約の水準からみて整備が必要な害者には、意志の表明にあたり、止があります。これに基づき「障 と っ 障害者の家族、介助者などの支害者基本法」の改正が行われた 法制度があることを認識し、引 ね 亠な 際に、差別の禁止の基本原則が き続き取り組みを続けていくこ援が含まれるとされました。 ん 啓発活動では、家族も差別を規定されました。「障害者差別解み とが確認されました。 受ける立場であることから、「障消法」はこの基本原則を具体化 害者差別は、本人のみならず、する法として制定されました。 ■障害者政策委員会 今後は担当室で基杢カ針をまと その家族等も差別や不利益を受 ( 第回材月匐日 ) けるものであることを国民一人め、パプリックコメントを求めて、 今までの委員会の意見などを 盛り込んだ「障害を理由とするひとりが認識するとともに、法内に閣議決定される予定です。 差別の解消に関する基本方針」の趣旨について、障害者も含め お知らせします ( 以下基本方針 ) 案を最終論議広く国民への浸透が図られるこ することになりました。 とが重要である。」の文言を入みんなねうとの活動 前回では、かなり多くの意見れることを当会から意見しまし た。また、新たに設置される障■全国精神保健福祉会家族大会 が出され、これらが基本方針に みんなねっと石川大会が開催 反映されるかが委員会が案じた害者差別解消支援協議会には、 「笑って語ってつながって— ことでしたが、担当室の配慮が障害者とその家族の参加が配慮

2. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

月刊みんなねっと 2015 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 みんなねっとフォーラム 2014 本人と家族が安心して生活していくためには ~ 居住支援と訪問支援から考える ~ 0 日時 : 2015 年 3 月 6 日 ( 金 ) 10 : 00 ~ 16:00 ( 受付 9 時 30 分 ~ ) 0 会場 : 津田ホール ( 」 R 千駄ヶ谷駅 ) ■参加費 : 無料 ( 家族、当事者、専門職、学生どなたでもご参加ください ) 0 定員 : 490 名 ( 事前の申し込みは不要です ) く午前の部〉 【講演】 精神障がい者の「住まい」を考える ~ 英国の居住支援から学ぶ ~ 0 講師上野勝代氏 ( 神戸女子大学家政学部家政学科教授 ) く午後の部〉 【シンポジウム】 英国メリデン版訪問家族支援を日本で実現するために・ 0 シンポジスト ・家族の立場から 丸山美恵氏 (N PO 法人世田谷さくら会 ) ・訪問家族支援トレーす一ズコース受講者の立場から 示未来氏 ( く独〉国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター、精神科医師 ) ・アウトリーチ・ ACT の立場から 上久保真理子氏 ( びあクリニックく浜松市〉、精神保健福祉士 ) 0 コーティネーター佐藤純氏 ( 京都ノートルダム女子大学准教授 ) 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 Supported by 〇事前申し込みは不要です。直接会場にお越しください。なお立ち見 曰ホ ができませんので、定員に達した場合はモニターでの聴講になりま丁 す。ご了承ください。 THE NIPPON 〇昼食は各自ご用意ください。周辺の飲食店もご利用いただけます。 FOUNDATION 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 93 号 2015 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 ・特集・ 身体・知的障がい者と同等の 交通運賃割引制度の実現を求めて・奥田和男 ・私と子どものあゆみーー母として 私と息子の自立へのあゆみ ■街の診療所からのお便り ( 増本茂樹 ) 薬を止める時期は決めにくいです 公益社団法人全国精神保健福祉会連合ム

3. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

神科医の考えとを出しあって、経験では、警察に保護されるよれて口惜しく、薬を止めたい気 相談して決まるものです。今回うなことを起こして強制入院に 持ちになった」と理由を言って は両親の考えが分からないのなる患者さんでは、せつかく精くれました。そうすると、他人 で、なおさら決められないので神科へ通院していて安定して いの言った、そうちゃんとした す。 たのに、薬を飲まなくなってか考えでもない悪口を真に受け 患者さんが勝手に服薬を止めら症状が悪化している場合が多て、 " 薬を止めたいとまじめ た場合には、すぐに不調になるいですね に思いつめてしまう o さんて、 ちょっと自信なさ過ぎですよ 〈批判されて動揺〉 きない人とがあります。でも、 ね ? 結局、 o さんは減薬を要求し どの人が薬を止めても大丈夫な 精神科医も、時々腹が立った たい気持ちが収まらず、「とに のか、精神科医が予想するのは り、迷ったりするものです。お なかなか難しいのです。そして、かく薬を減らしたい」と言われ互い、あんまり疲れないように すぐに不調にならない人でも、 ますので、便秘の薬のカマグとやって行きましよう。 3 か月くらい服薬しないでいるいう薬を休んでみる、というこ と以前と同じような症状が出るとで妥協が成立しました。 その後で、最後の診察室から 人が多い、という調査結果はあ ります。私は時々健康保健福祉出る時になって、 0 さんは「実 センターから依頼されて措置入は、作業所の同僚から、 " 薬を 院の鑑定をしますが、その時の飲むやつは根性無しだ ~ と言わ 気にならなくなるのと、本人が調整薬の方のは、 " ひとつの気ます。だれでも何かの病気や弱 気にしないようにするのと、両持ちが、ワーツと大きくならな点を持っていて、完璧な人な 方だからです。それに、 " これ いように ~ なだめてくれる。そどいないのだから、 " 私は病気 でもいいんだ ~ って安心な気持の辺を支えてもらって、自分をの部分はあるけれど、そこそこ ちになると、本格的に幻聴が消 うまく運転できるようになりた がんばっている良い人だ ~ とい えていくらしいです。そんなわ 運転が上手になると、自分う気持ちを持ってもらいたいで けだから、薬は飲んでおいて、 のカで遊びも仕事も楽しめるです。 " 自分が本当にやりたいことをしよう。 〈精神医学の限界〉 やって生きている ~ となった日勢 ~ 1 ' ~ 一一 ~ 、、朝、 ( ~ ( 。 ' 〈自分を誉める〉 頃、自然と薬を減らせると思い 統合失調症の患者さんがどん ます。 「薬に助けてもらっているとなになったら薬を止めていいか は思っています。だけれど、薬という『判定の基準』は、今で 〈薬の効き方〉 を減らしたい」 も精神医学の教科書に書いてあ 「薬を飲んでいたら、そうな " 薬は飲まないでやって行きりません。ですから、どんな薬 れるんですか ? 」 たい ~ という思いが強いのね。を、どのくらいの量、どのくら 今飲んでいる抗精神病薬は、でも、 " 何が何でも薬を飲みた いの期間服用するか、いっ止め " 思い付いた悩みをずっと考えくない。とまで考えるのは、 " 薬るのかは決まったことではあり 続けてはいけないよ ~ と、助けを飲んでるやつはダメ人間だ ~ ません。飲む人の考えと、一緒 てくれてるんだったよね。情動という劣等感が強すぎると思い に暮らしている人の考えと、精 25 街の診療所からのお便り みんなねっと 2015 年 1 月号 24

4. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

新年のごあいさつ 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事長本條義和 謹んで新春をお喜び申し上げます。 こ数年精神保健福祉をはじめとして、障害福祉施策は大きく変化してきて います。障害者基本法及び障害者総合支援法の改正、障害者差別解消法の制定、 障害者権利条約の批准が矢継ぎ早に行われました。家族会に関係深いものでは、 精神保健福祉法の改正がまず挙げられます。法の改正によって、明治 33 年に 制定されて以来 110 年以上続いてきた保護者制度が廃止されたことは大きな 成果でしたし、障害者雇用促進法の改正によって精神障害者雇用が義務付けら れたことも大きなできごとでした。 しかし残された課題もまた大きいことも事実です。保護者制度が廃止になり ましたが、医療保護入院における家族の同意要件が残りました。本人の権利擁 護システムが築けなかったことなども大きな問題です。また、 J R 運賃割引や 障害者医療費助成における他の 2 障害との格差是正は喫緊の課題です。このう ち、公共運賃等割引問題では、昨年他の 2 障害同様の運賃割引をめざすプロジェ クトチームを立ち上げ、要望に向け第 1 歩を踏み出しました。本年はこの要望 活動を加速させるとともに、他の様々な課題に優先順位を決めながら一つ一つ 取り組んでいきたいと思います。それらの課題を検討する政索委員会も、立ち 上げていきたいと考えています。 さて、家族会の三本柱は、支え合い、学習、運動と言われていますが、この うち、支え合いについては、当会ではその設立以来本当の意味の家族支援を求 めてきました。その一つとして英国の家族支援技術の導入普及が考えています。 しかし、それを成し遂げるには、みんなねっとだけでできないことは言うまで もありません。行政や関係団体のご理解とご支援、そして何より全国の家族会 の皆様の、ご支援ご協力が必要です。 本年も、本人と家族が住み慣れた地域で社会から本人を含めた家族全体が支 援を受けながら生きていける社会をめざしていきたいと思います。 月刊 新年のごあいさつ 1 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 お知らせしますみんなねっとの活動 4 特集 身体・知的障がい者と同等の 2015 1 月号通巻第 93 号 【表紙の絵】織田信生 交通運賃割引制度の実現を求めて ( 奥田和男 ) 6 発達障害の理解とサポート【連載 9 】 初老のホヤキ・・・窓際族になって ASD ・ ADHD と診断され ( 稲葉幹夫 ) 私と子どものあゆみー母として 私と息子の自立へのあゆみ ( 松田仁美 ) 1 8 街の診療所からのお便り【連載 92 】 ( 増本茂樹 ) ・・薬を止める時期は決めにくいです・・・ 22 わかりやすい制度のはなし《その 54 》 ( 鈴木卓郎 ) 地域の生活拠点「地域活動支援センター」 26 1 4 メンタル障害をサポートするための知識ーー薬物療法を正しく理解する・連載 6 ( 姫井昭男 ) 第 1 章「精神科の薬」を学ぶ前に 6 : 「神経伝達物質」その 4 30 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 46 回 ) 34 みんなのわー一読者のヘージ 36 「みんなねっと」電話相談 TEL03-6907-9212 受付時間 : 月水金 10 時 ~ 15 時

5. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

さ心 主治医にお尋ねしたり、家族会 設に」ということを計画してい な中。 に参加したりしてきました。で 号 みをでます。 の稿一 月 猪投ナ大切なことは、病院と施設はすがいつも「あまり勉強するよ 年 わ まりコ違うということで、医療から福り、ゆっくりのんびりしないと。 の わおす祉への転換をいかにスムーズに本人が神経質になるよ」と言わ のの介 と ら紹するかではないか。退院して施れることが多く気持に水をささ っ ん ね 設での支援を受けながら、地域れ、又回復の目途が立たないし、 み 亠な の一員として生活する。もちろ暗い気持の日々でした。 〇 ですが連載の菊山先生は「家み ん自宅やアパートで生活するこ 〇 とができれば、さらに良いと思族も勉強しましよう。ありった けの情報を伝えます」とおっし います。 〇「みんなねっと」の感想 やり、とても難しかったですが、 いつも展望の開けることの希望 〇◆福井県ペンネーム福井春男◆大阪府晴れない空子家族 を感じ、嬉しく読んでいました。 ( 代 ) 〇家族元代 ) 息子が発病して以来、病と薬連載終了でとても残念です。 「みんなねっと」 2 月号に「高 〇 齢化する精神障がい者にどんなの複雑さ、治療とその効果が理 支援が必要か」という特集が掲解しづらいことに重ねて、息子◆愛知県大石哲也本人 ( がともすると服薬拒否をするこ代 ) 載されていました。 初めてお便りします。私たち やどかりの里で生活する辰村とに悩む毎日でした。 は精神障害者同士で結婚してⅡ さん ( 行歳 ) が、いろいろな支回復の展望が見えないなか、 なんとか病を納得し、前向きに年になります。 援を受けて生活していることが Ⅱ月号「街の診療所からのお 紹介されていました。折しも厚暮らしたいと思い、手さぐりで 労省は「病棟を転換して居住施あれこれ情報を手に入れたり、便り」の「『半分年金、半分自内 読者のページ ルネスタ十デバケンを服用して という生き方」を見て、ぼくたちなるほどなるほどと読みました。 もそうして生活しています。一一人岩手県松崎さん「私と子どもおります。 コンスタは昨年 5 月より導入 でパートでそうじの仕事で、同じのあゆみ」の、最後の言葉「障 害を持っ子どもと親子一緒にケしましたが、昨年 9 月より乳汁 会社で働いています。 分泌十巨乳で、生理不順でも苦 ア付きホームをつくれないもの ぼく一人では生活はできない しんでおり、乳腺外科十皮膚科 でしよう。しかし夫婦一一人で男か」に同感です。 と通院が増えました。精神科は しあって生きています。妻に感謝 自立支援医療を受けていますが、 しています。両親にも感謝です。 日常生活 〇 精神科の薬の副作用で他の科を 〇 ◆奈良県りんごさん家族◆徳島県花子家族 ( 代 ) 受診しても、他の科は 3 割負担 わ 「みんなねっと」の会員の皆が重くのしかかってきます。 ( 代 ) 「みんなねっと」わくわくし様、お元気でお過ごしでしよう 娘は現在も自立できておらな ながら封を切ります。 か ? いつも相談室の先生方にず、障害者 2 級を年 7 月まん Ⅱ月号増本先生の「街の診療は大変お世話になり良いアドバ でいただけるのですが、それまみ 所からのお便り」大変興味深くイスを頂き、今日まで生きてこでに何とか働ける様にしていか〇 わ 読みました。「ゆっくり生きよられました。ほんとうに有難うなければいけません。今は娘と〇 の な 2 人自立に向けて頑張っており〇 う」ということも考えさせられございます。 〇み ました。 娘歳 ( 統失 ) は凵歳発病で、ます。 姫井先生の「薬物療法を正し病歴年目に入りました。 2 年 〇、一 く理解する」で、薬は多すぎて前に病気が再発して初めて 6 か◆ばんやん本人代 ) 〇ペ も少なすぎてもいけないと実感月間医療保護入院し、 1 週間保 私は統合失調症の歳の女性〇者 しました。 護室にいました。現在はコンスです。結婚してⅡ年になります。〇 結婚生活を一言で表すと " とて 真澄さんの「つれづれ日記」タの注射 / 1 回と、ねる前

6. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

また、組織構成についても話 態調査では各サービスの収支状るが、偏見・差別などの人権や 況 ( 収支差率 ) 、従事者数、給精神疾患を含めた心の健康教し合われ、三役会を代表、副代 育、就労・ジョブコ 1 チ等の援表、監事会議長により開催する 与等を調査したほか、検討チー ムが 4 回のヒアリング ( 当会は助付雇用企業との連携、住居支こと、委員会構成については、 8 月日に出席、みんなねっと援にしても福祉、医療だけでな権利条約、差別禁止法制小委員 川月号参照 ) 等 2 回にわたり検く不動産の専門家、更に矯正施会の名称を、権利条約推進委員 設との連携等も必要である。そ会と、差別解消法制推進委員会 討したことも報告されました。 ②の難病等の範囲についてういうところをしつかりと検討と改めました。 定款の変更が行なわれ、障害 会で議論して頂きたかったし、 は、 130 疾病を 153 疾病に 拡大したことは、障害の概念が今後は地域での生活という視点者権利条約が批准されたことに 従来の固定から変化しうる生活で議論して頂きたい。」と意見伴い、批准の推進の批准が削除 され、障害者権利条約の推進に のしづらさに変わってきつつあを述べました。 なりました。また国内法の整備 ることが背景にあり、少し前進 ■日本障害フォーラム ( ) も推進とする事務局案が提案さ しているとの意見も出ました。 ③の長期入院精神障害者の地第回代表者会議「材月 5 日」れましたが、当会としては、「国き の 会議では、代表副代表等の改内法の整備の必要性がなくなっ 域移行について、当会は「退院 祉 はゴールではなく地域で生活選が行なわれ、嵐谷安雄代表、たのではない、精神保健福祉法福 保 において医療保護入院の家族の し、社会参加するスタ 1 ト台で竹下芳樹副代表、石野富志三郎 神 副代表、野村茂樹監査役が選出同意要件の廃止や本人の権利擁精 ある。本人の意向を尊重するこ 護システムの確立などが未整備 とは、一歩前進として評価できされました。 施、来年 2 月頃には諮問答申を議論を尽くされ作成された案で 知っておきたい ~ ~ 、年度内 ( 平成年 3 月引 あり完成度は高いと思われる 精神保健福祉の動き 日まで ) に指針を策定し、来年が、「何が差別であるかが分か 度 ( 平成年 4 月 1 日から 1 年りにくい、何が差別かの具体例 0 労働政策審議会障害者雇用分間 ) に指針の周知を図っていくをあげて文書化すべき」との意 科会「第回・ 9 月材日」 という予定が説明されました。 見を当会からは述べておきまし 今回から、指針づくりに向け 次に議題に入り「障害者に対 た。次回は引き続き差別禁止の た本格的な議論に入ります。 する差別の禁止に関する規定に議論の予定です。 冒頭、生田正之職業安定局長定める事項に関し、事業主が適 から、改正障害者雇用促進法を切に対処するための指針 ( 案 ) 」 0 第回社会保障審議会障害者 円滑に施行・定着させるために について、事務局から説明があ部会「匐月引日」 は差別禁止及び合理的配慮提供りました。この案は「改正障害 今回は、①障害福祉サービス の 2 つの指針が大事であり、活者雇用促進法に基づく差別禁等経営実態調査の結果について 発な議論をお願いしたいとのあ止・合理的配慮の提供の指針の②障害者総合支援法対象疾病 いさつがありました。 在り方に関する研究会報告 ( 平 ( 難病等 ) の見直しについて③ 次に事務局から今後のスケジ成年 9 月 5 平成年 5 月にか長期入院精神障害者の地域移行 ュールとして、月日までに けて計Ⅱ回開催、当会からは北 に向けた具体的方策に係る検討 差別禁止指針及び合理的配慮指野誠一氏出席 ) 」を踏まえて事会の取りまとめを踏まえた主な 針について議論し、年末年始に務局がたたき台として作成した取り組みについて④その他、と かけてパプリックコメントを実ものです。研究会でⅡ回に及ぶすべて報告事項でした。経営実 みんなねっと 2015 年 1 月号 2

7. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / 私と子どものあゆみ / 連載① 街の診療所からのお便り / 連載②統合失調症はどこまでわかったか / 連載 ③絵を描く人たち / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / わかりやすい制度 のはなし / みんなのわ ( 読者のページ ) ほか 【特集】 ■ 2012 年・ 1 月号 : 2012 年を障がい者制度改革の年に 2 月号 : 本人・家族の体験 3 月号 : 認知行動療法ってどんなもの ? ( 上 ) 【在庫なし】 4 月号 : 認知行動療法ってどんなもの ? ( 下 ) 5 月号 : こころの健康基本法 ( 仮称 ) 制定に向けて 6 月号 : 「働きたい」を実現するための支援 - ーー就労移行支援事業 7 月号 : 日本で家族支援をどのように実現していくか 8 月号 : 引きこもりの支援と居場所づくり 9 月号 : 楽しむことで元気になれる一一フットサルを通して 10 月号 : 保護者制度がなくなる ? ! ーー新しい家族のあり方へ 1 1 月号 : 家族相談ーー静岡県連の取り組みと家族会活性への期待 12 月号 : 絵を描く楽しさーー原画の選考会をとおして ・ 2013 年■ 1 月号 : 夢と希望を語ろうーーそれぞれの立場から 2 月号 : みんなねっと茨城大会 3 月号 : 生活を支えるケアホーム・グループホーム 4 月号 : オームヘルバーを知っていますか ? 5 月号 : 現在の精神科医療の動向 6 月号 : イギリスの家族支援視察 7 月号 : 精神障がい者へのアウトリーチのとりくみ 8 月号 : 家族が望む家族支援とは ? 9 月号 : 働きかたいろいろ - ー雇用の現場から 10 月号 : つながリをもとめて - ーー病気の親をもっ子どもの集い・交流会 11 月号 : 「精神保健福祉法」改正について考える 12 月号 : みんなねっと大阪大会 ・ 2014 年・ 1 月号 : 私たちが求める本当の家族支援とは何か 2 月号 : 働き続けるために一一自分に期待できる働き方 3 月号 : 薬を減らすガイドラインへの期待 ・「。一刊みんなねつのパッナンパーのお中し込み方法・二 ) 「 300 円 x 冊数 + 送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくた さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け の振込用紙の場合、「 0 () 1 3 0 ー 0 ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 03 ー 3987-5466 ) 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ ーあけましておめでとう火鉢の炭火で、ごまめ、 ございます。 黒豆、栗きんとんの見守 お正月の食卓をにぎわりが役割りでした。結構、 すのは、なんといっても時間のかかるもので、味 おせち料理ですね。年末見をしながら、やってい のニュースでは、東京のました。かまぼこ以外は デパートで万円 ( 江戸ほとんど母の手づくり キリコの重箱 ) のおせちで、大みそかまでは、家 料理の予約が始まり、即中に美味しいにおいが漂 ってました。 日で完売となったとのこ と。おせち料理も様変わ結婚してからも母の味 りしたものと驚きました。を受け継ぎ、毎年作って いましたが、ここ数年は、 お正月は年始客も多く、 台所に立っことなく、お品数も少なくなってきま こ一丁すま 料理を供することができした。スー るようにと、保存の効くほんとうにすべてのおせ おせちを作ったと思いまちがあり、買ってしまう す。私の小さい時は、スこともできますが、でも、 ー。、ーなどはなく、三賀やつばりわが家の味が一 日は商店も閉まってしま番です。 今年一年の家族の健康 いますので、年末はお正 と何事もなく過ごせるよ 月の準備で大変でした。 母が忙しくする中で、うにと祈り、おせちをい 私はおせちの担当でした。 ただきます。 ( 川﨑洋子 ) 編集後記 【ご寄付のお願い】当会の活動は、皆さんの会費を主な財源として いますが、活動資金が不足しています。より活動を充実していくた めに、寄付を募っています。ぜひご協力ください。 * 通信欄に「寄 付」とご記入ください。寄付金控除・税額控除の対象になります。 加入者名みんなねっと ・郵便振込 00130 ー 0 ー 338317 定価 300 円 月刊みんなねっこ通巻第 93 号 ( 2015 年 1 月号 ) 発行日 2015 年 1 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会個人・年間 3 5 0 0 円 団体・年間 3000 円 x 人数 ( 2 人以上 ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 () 7 ー 9 2 1 1 FAX () 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 () () 1 3 0 ー () ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生

8. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

年 ね 亠な み げるのに役立っと一一一口えます ( だあるイオンチャンネルという筒 する物質とも言われ、最近では からと言って、先ほどの例に挙状の構造物です。 一般にも認知が高まり、食品に 添加してストレスを解消する実げたチョコレートをたくさん摂その筒の壁は 5 つの種類のタ 験的な試みも行われています。ることはお勧めできません。もンパク質の構造物で支え合っ 実際に身近に市販されている物しの効果を高めるほどて、その中心にトンネルを作っ 解 理 として c--)<n< を含んだチョコ摂取しようと思うと何百粒も食ています。そのトンネルの中を 正 べなくてはならず、それは健康電解質が通り、調節をします。 レートがあります。 を 法 療 それがイオンチャンネルです。 以前は、を摂取してを害するからです ) 。 物 薬 の脳内での化学的なイオンチャンネルの活動はその も、脳血流関門とい 識 トンネルの大きさの変化によっ ( う脳神経系を外部から守る関所動態について説明しましよう。 知 の は受容体とて調節されています。 を U<CQ< のままの形では通過 め いう神経細胞の細胞膜にある受 できないことから、 O < < が 5 つの構造物のそれぞれにあ一た 持っ神経の興奮を抑制する効果け皿に結合することによって神る受容体に、それぞれ特有の神 経伝達物質が結合すると構造が は得られないと反論されました経細胞の興奮を抑制します。 ポ サ 次頁の図の 1 を見てくださ変化します ( 図 2 ) 。 が、原因ははっきりしないもの を 興奮している状態というの 。先ほど説明した U<CQ< の 障 の摂取の有無での比較検討では タ 有意差があるということがわか受容体は、内側と外側のプラスは、神経細胞内が電気的にプラ ン メ りました。つまりは摂とマイナスイオン ( 電解質 ) のスの状態になっています。詳し く言えば、十イオン ( ナトリ 取することで神経の興奮を和ら量を調節するために細胞膜上に ・精神活動としての主な機能【 ℃メンタル障害をサポートするための知識 メンタルクリニック の精神活動としての 薬物療法を正しく理解する 姫井昭男 機能は、興奮を抑制することで す。 第 1 章「科の薬」を学ぶ前に 外的な、過剰な刺激を察知す 6 【「神経伝達物質」その 4 ると、脳の大脳辺縁系において ストレス反応系神経ネットワー 脱炭酸酵素により作られるのでクの興奮が高まります。さらに すが、グルタミン酸と刺激量が増すか、刺激継続が一 の機能は真逆です。 定以上の時間を超えると、過剰 つまり、神経の興奮と抑制のな神経興奮反応を抑えるという バランスを取るためにこのよう安全機構が備わっています。そ ・生合成と代謝【 神経伝達物質の GABA は、 な生合成経路になっているともの生体機能の防御機構は、抑制 らくさん 系神経といわれており、その神 ガンマアミノ酪酸 (* -Amino 考えられます。 U<Q< は役目を終えると分経系統を調節する神経伝達物質 Butyric Acid) の略称です。 0<æ< の神経伝達物質とし解酵素によって、他のアミノ酸がです。 ての機能は、興奮に対する抑制を効率よく合成する回路 (+0 ・精神活動への影響【 です。脳内では興奮性の神経伝 < 回路 ) に取り込まれて新しい は、ストレスを緩和 達物質であるグルタミン酸からアミノ酸へと姿を変えます。

9. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

にも活用させて頂きたいと思い るアンケート調査」にご協力く ます。 ださい 号 月 a アンケートの期限を教えて a そのほかに何か具体的な計 年 ください。 画はありますか ? < 各家族会は、 2 月川日まで < あります。や高速道路 と っ にアンケート用紙を集計し、県会社は、エリア別に本社があり、 ね 亠な 年明けには関係する都道府県連 連に届けてください ん しかし、この主張は、事実をみ は 2 月末までに全国集計会長の連名で「要望書」を提出 反映していません。割引制度の をまとめます。翌月に「記者会して頂くことになっています。 見」を行いアンケート結果の公その他に、衆・参国会議員団、適用によって障がい者の利用が 表と交通運賃格差の是正を社会及び交通運輸会社などへの要請拡大すれば、同伴介護者も含め、 一面では割引額イコール増収額 行動を検討しています。 に告発する予定です。 a アンケートは何に使います財政問題もあり困難が予想との捉え方もできるからです。 0 、、 されますが。 現に、—æ旅客会社では「シノ < その通りです。新聞報道に ング倶楽部」「大人の休日倶楽 < など交通運輸会社に、 運賃割引制度の適用を求める際よれば、社、大手私鉄部」「早特切符」「フルムーン夫 社は「新たな福祉割引は、国や婦グリーンパス」「九州マ の説明・説得材料に使います。 また、政府関係や国会議員、地自治体の負担でやってほしい」イ・ウェイ・クラブ」「アクティ プ」などの営業政策的割引を 方議会議員へのロビー活動の際と主張しているそうです。 するためには、相手の出方に応行いました。北海道運輸局は、 実施しています。 現在実施している障がい者割じて、時として「機敏」かつ「大北海道バス協会会長及び未実施 LO ヾ、 ノス事業者に精神障がい者に 引の対象から精神障がい者を除胆」に行動することも想定して いかなければなりません。 割引制度の適用を求めました。 外することは、障害者基本法が 禁止する「直接差別」に該当し①次回の全福連理事会で請願署②全国一斉に、総務省地方管区 ます。利用者に対する公平な名問題が検討される予定です。行政評価局に都道府県連会長が サービス提供という観点から提出先は衆議院議長と参議院議連盟で「斡旋申請」を行えば、 て め 求 も、精神障がい者を適用対象に長宛ですが、交通運賃は国土交社会的にも大きな反響・インパ を 現 実 通省の管轄です。請願審議も「国クトを与えることができます。 するよう強く求めていきます。 の 度 0 一筋縄ではいかないと思う土交通委員会」です。出先機関③昨年の通常国会でも「精神障 のですが。 として、全国 7 箇所に地方運輸害者に対して公共交通機関の運 賃割引制度の実施を求めること < その通りです。目的を達成局があります。 の 等 また、行政評価の管轄は総務に関する請願 ( 審議未了 ) 」が複 一口 省です。全国 7 箇所に総務省地数の会派から提出されています。 者 中央・地方の運動で社会問題 方管区行政評価局があります。 障 北海道では北海道管区行政評化することができれば、要求実知 身 価局に「バス運賃格差の苦情救現の可能性が近づいてきます。 集 済の申立て」があり、行政評価 a 全体の運動のスケジュール 特 局は北海道運輸局にあっせんを的なものはありますか ?

10. 月刊 みんなねっと 通巻第93号 2015年 1月号

不都合があったら減量や変薬 れるようになると、薬の応援が 〈険悪な雰囲気〉 を考えるけど、 o さんの場合、 要らなくなる。 今はお医者の方から " 減らそ 浪人や大学のころは何年間も 「よく分かりません」と、 0 う ~ と考える調子ではないんだ周りの人に監視されているとさんの声が大きくなります。対 けど ? と言いましたが、 思って苦しかったよね。薬がする私の声も大きくなってい 「もう川年くらい飲んでいる合って気にならなくなったね。て、診察室の中は危ない雰囲気 のに、まだ飲まんといけません薬を飲まないで仕事に行くと、 です。今日はちょっと時間がか か ? 」と、駄々っ子みたいな言 0 さんも安心できないでしょ かりそうです。 い方です。 〈ゆっくり話そう〉 「薬を飲んで安心できるのは 分かります。でも、僕はがんばっ 自分は一所懸命やってきたの て仕事をしてきました。もっと に、病気のせいでうまく行かな がんばって、 1 日 8 時間働いた いのはくやしいね。 ら、薬を減らしてもらえます 「薬を毎日毎日飲むって、嫌 お の か ? 」 になる。死ぬまで飲むのかって」 ら " がんばったら、ごほうびに嫌々で薬を飲んでいると効き所 薬を減らしてもらえる ~ っての目が良くないように思います。診 の はちょっと違うの。薬を飲んでなぜなら、薬の力だけで幻聴が 街 いて、無理のない範囲でがんば止まるのではなくて、薬で少し 月 : 薬を止める時期は 年 決めにくいです。・ し日増 っ 連載回 ね な ん は 勉強が思うように行かなくなりているので、統合失調症と診断み 〈薬を飲みたくない〉 ました。大学ではクラスメートし、標準的な量の抗精神病薬を 診察室に入るなり、「先生、が「自分を付け狙っている」と処方しています。少しずつ元気 僕は薬を止めたいと思います」言うようになり、下宿に閉じ籠が出ていますが、今は障害基礎 と o さん ( 歳、男性 ) が大きりました。その後、大学を退学年金を受給し、作業所で農作業 な声で言われます。精神科医もして親元に帰って来ました。地をしておられます。 びつくりして、ちょっと身構え元でコンビニの店員などのアル【 ~ ~ 村ハ ~ い】「一。 〈飲みたくない理由は ? 〉 ます。実は、私は押されたら押バイトをしましたが、なじめず、 し返す方なので、こんな時感情「近所の人たちが自分を監視し薬になにか不都合なところが 的にならないようにしないとい ている」と言うようになりましあるの ? た。うちのクリニックでは、妄「そうじゃないけど、止めた けません。 いんです」と強硬です。 想が続き、生活力も出なくなっ o さんは大学受験の浪人中に 街の 診療所から のホ便り 0 0