障がい者 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

のが現実です。そこで、前述しと未来を生きるために必要なも たような制度やサービスを利用のとして捉えることができると することによって、経済的な課言えます。 題の軽減につなげることができ 一一つ目は、経済的支援の利用合 ロ ます。加えて意義深いこととしによる問題の位置と割合の変化と て、未来を志向できる、というです。本人や家族の中には、精立 ものです。人が見ているのは、神障がいを持っていることを問 「今」もさることながら「未来」題と捉え、四六時中そのことが です。本人や家族は、精神障が気になって仕方が無い、というめ 占 いによる生きづらさから、フル人がいます。このことを示しに し タイムの就労等の難しさを認めたものが図 4 ー①です。しかしら の ていたりします。ですが、未来ながら、人々の暮らしにおい が見えないと、たとえ生きづらて、問題は基本的に無くなりま害体 さからフルタイム就労は困難だせん。これは、ストレスに置き神し と思いながらも、それこそ生き換えても同様です。問題は無く 暮 4 ていくために無理な生活設計をすのではなくて、位置を変えた図 してしまいかねないのです。こ り、占める割合を小さくすると のようなことからも、経済的支 いうのが、最も現実的であり、 援は、本人や家族が等身大で今実態にかなった対応だと一一一一口える 以上のことをふまえ、次月号ており、実生活及び、未来への でしよう。 そのような中、本人は経済的より約 1 年間、私の親愛なる仲気持ちの変化が起こっているの か」等を想像することによって、 間である、研究者や実務家の社 支援の制度やサービスを利用 し、暮らしの選択肢が増え、仲会保険労務士より、具体的な事制度やサービスが現実のものと 間に出会い、夢中になって趣味柄を紹介していただきます。そして伝わることでしよう。「知る」 ことは大変深いです : ・ の際、「誰が、どんな想いで、 の話等をすることによって、一 かっとう ( あおききょひさ ) 時的にせよ、不思議と問題がどその制度を葛藤しながらも、い 、ロ・Ⅱ -1 こかに吹き飛んでいくように感かに理解し、実際の活用に至っ 一つカ障す じたりします。すると、図 4 ー 際しと保、 ②に示しているように、問題が ド義月弸研め筆 隅に移動していることに気づく る務 のです。さらに、活動範囲が広 著援翅 5 金 がると共に、多様な価値観 ( 就献 久的すあに年の 労や収入額に囚われない、人に 聖済版智共害士 用 木ら出越と障務 対する新たな価値観等 ) を認め弓 青のかん久あい険 者法聖でと保 ることによって、図 4 ー③に示 、福橋い しているように、暮らし全体が 神例は健高る 拡大し、問題の占める割合が小 精 ~ 書保、明 本神てに * 精え度 さくなったりするのです。 0 0 問題 ① 出典 : 青木聖久編 ( 2015 : 21 頁 ) みんなねっと 2016 年 10 月号 32 33 知ることは生きること

2. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

さ、い る。病識が乏しく病院 代 な中。 す みを で へ行きたがらない子に の・ ~ 0 同 号 月 者擲ナ対して、頼みに行った 族 わ はりコ医者も連れてくれば診 年 」便る の わおすると一一一〕一つ。 み ' 9 の介 っ 警察への頼みに行っ ん と カ っ ても保健所に行ってく み 野ね : 当・。を」を第キを ださい、保健所へ行っ 〇 ん 都 ても親が頑張って病院 〇 み 〇 へ連れて行ってくださ 東 ◆ いと言う。縦割り行政 〇「みんなねっと」の感想 そのもので、家族はどうしてよ差別により、苦しみ続けること 〇◆静岡県坂部哲之家族代 ) いか分からない。保護者も高齢が多いと思います。 精神病者が健常者と同じよう 8 月号『みんなねっと政策委化し、身近に親類知人などいな 〇 員会の取り組み・下』の文中、 な事件を起こすと、テレビやネッ い場合、本当に困る。一日も早い 〇 使われない移送制度の内容は全移送制度がスムーズに行く社会トでは精神病者のことを面白お く同感です。この制度見直しに かしく、おおげさに報道します。 になることを祈ります。 ついて、現在厚労省の検討会で 確かに病気の症状により、善 審議しているとのことですが、◆福岡県有木温子本人代 ) 悪が多少判断できない状態の時 早急な具体策の立案が必要と考 7 月号『私と家族の手記』をもあると思います。でも、その えます。 事件を起こすきっかけとなる理 読んでーー 統合失調症の急性期の場合、 私たち精神障害者は病気に理由や背景は必ずあります。この 家族は驚きと同時にうろたえ解のない一部の人による偏見やようなことをきちんと理解せず 読者のページ に、精神病者を " きちがいし りませんでした。長い期間にわ持ち」がパワーを生むのです。 するのは、社会的に問題があるたって、いくら考えても、どうそのパワ 1 が社会の力となり、 社会が動いていく、それが神が と思います。病者は病者なりに、すれば助けられるのか、対策が いたとしたら考えたことなので 日々努力し、病気に負けないよ練れなくて諦めかけました。で はないでしようか うに病気とうまく付き合おうとも、今回の大きな事件が起きて、 逆に、全てにおいて全く人間 一生懸命に頑張っています。差犯人の考えていることが、神か の力というものが同じだったと 別や偏見はなかなかなくならならのお告げとは、全く逆だとい いと思いますが、せめて身近な したら、社会は混乱するのでは うことに気が付きました。 〇 人達には理解してもらい、安心 仮に、人間というものの、個々ないかということです。社会は 〇 して心おだやかに生活したいでの力が、すべてにおいて全く同成り立っていかないかもしれま わ す。 じだったとしたら、人間社会とせん。だから、様々な人がいる 投稿者のお母さんの大変さが いうものが、本当に成り立つのことが社会をつくっているのでな とても伝わってくるお話でした。 かとい , っことです。 す。弱い者の命にも非常に価値 ん 私も同じ頃に発症・診断されたの 力の強い者がいて、カの弱し があるということなのです。み で、当時の両親の気持ちも想像で者もいる。中くらいの者もいる。 き、心身ともにたいへんだった「様々な人がいるからこそ、人 地域の話題〇 : んだろうな—と思いました。 間社会というものが成り立って いるのではないかということに◆県単独医療費助成制度の請願〇み 気が付いた」ということです。書採択についての報告 日常生活 〇、一 強い者が弱い者を守ろうとす法人富山県精神保健福祉家族〇ペ ◆茨城県戸田俊明本人 ( 代 ) る。助けようとすることで、 連合会事務局長中村喜久男〇者 私は障がい者の力になりたかワーというものが生まれます。 1 年半ほど前、「富山県の精〇 ったのですが、どうしようもあ「何とかしてやりたいという気神障害者にも県単独医療費助成 、ロノし

3. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

制度を適用する請願書」を平成事者団体及び作業所関連の団体きます。 平成年川月には、県知事選 〇年Ⅱ月幻日に県議会へ提出しと連携して要望活動を行なって 号 いたのですが、精神科関連団体が予定されており、平成四年度明 ました。同じ年のⅡ月、定例県 わ ( 特に医師会 ) が入っていなか以降の県政の基本方針の転換に 議会で審査の結果、平成年 年 の 月幻日全会一致にて請願は採択ったため、県議会や県厚生部で期待し、要望活動のレベルアッ は真剣に取り組んでもらえなかプを図る道筋を描いています。 と んされました。 っ 富山県では、実質公債費比率 った印象があります。 みところが、富山県では未だに、 ね そこで、富山けんかれんでは、の削減は着実に成果を上げてお 亠な 〇請願内容の実現に至っていない ん り、平成年度より、公債発行 〇のです。理由は簡単です。富山奈良県連の取り組みを参考に、 み 〇県では、「実質公債費比率 ( 平成早期に請願内容が実現するよう許可団体 ( 国の許可が必要な団 〇年【全国第 5 位 ) 改善」を県富山県版の福祉実現会議 ( 仮称 ) 体 ) から協議団体へ復帰の見込 設立を計画しています。重視しみです。 〇政の優先課題として、目玉とな る政策 ( 例えば、新幹線誘致等 ) ているのは、①精神科関連の全財政状況により、精神障害者 〇 に対する適用除外をすることは 以外は、新しい支出を抑制してての団体の参加、②しつかりと 許されるものではないことを、 した組織・運営体制の確立の 2 〇いるからです。 法律や各種データ等により強く 組織としての基礎体力に乏し点です。 福祉実現会議 ( 仮称 ) の設立とアピールしていきます。 い富山けんかれんでは、そのこ とを遺憾に思いながらも、平成運動の展開には時間がかかるた 年度の優先順位としては、事め、平成年 9 月の県議会から、◆松本ハウスのお笑いライブ & 務所の移転と北信越プロック研当事者団体及び医師会等と連携トークショーを開催 修会富山大会開催に注カせざるして要望活動を展開します。さ島根県精神保健福祉会連合会理事長 谷口紘一 らに県議会及び県厚生部との間 を得ませんでした。 島精連 ( 島根県精神保健福祉 請願採択後のフォローに、当で、懇談会等の開催を求めてい 会連合会 ) は、 8 月 7 日 ( 日 ) 分かりやすく場内から度々大きていても「焦らないで、だけど 諦めないで」とか、松本キック の午後、松江市の島根県民会館な笑いも起こりました。 中ホールでお笑いコンビ松本ハ トークショーの前には、観客さんにとってハウス加賀谷さん との関係は「統合失調症の加賀 ウスを招いて「統合失調症がやの皆さんの理解を助けるため統 ってきた」松本ハウスのお笑い合失調症について精神科医の島谷ではない。仲間の加賀谷が統 ライプ & トークショ 1 を開きま根県立心と体の相談センターの合失調症だ」、統合失調症を公 した。 小原圭司所長に解説していただ表したほうがいいか、しないほ うかいいかは「カミングアウト 猛烈な暑さの中、ちょうど甲きました。 〇 子園では夏の全国高校野球大また終わってから、フロアかするかしないかは、自分の生き 〇 会、それにオリンピック競技もらの質問に代え小原所長の司会やすいほうを選べばよい」など わ という松本ハウスの言葉は、精 始まり、特に甲子園では地元高で精神障がいのある本人 1 人と 校チームの対戦と重なり、お客島根県立大学看護学部 4 年の女神障がいのある人はじめ家族、な さんの入りが心配されました学生 2 人から、松本ハウスに聞あるいはすべての人に元気と勇ん が、ふたを開けると会場は満席きたいことを尋ねてもらう座談 気、希望を与えるものではなかみ に近い約人の観客で埋ま会も設けました。 ったかという気がします。〇 わ りました。 来場者の多くから「面白かっ〇 来場者には一般の人も多く今 の 亠な トークショーは、ハウス加賀回イベントの、世間に根強くあた」「来てよかった」などと喜〇 谷さんの統合失調症発症から回る精神疾患に対する偏見や誤解んでいただき、島精連の存在も〇み 復、芸能活動復活までを相方のをなくしていくという初期の目多少はできたかな、と思っ 〇、一 松本キックさんが聞き出すとい 的は、少しは達成したのではなています。 〇ペ う形で進められました。 いかと思っています。 〇諸 漫才コンビらしくところどこ また、トークショーや座談会 〇 ろに笑いもちりばめ、重い話もの中で語られた、障がいを抱え

4. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

知っておきたい精神保健福祉の動き 特集 2 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 7 回】病院存亡の危機を迎えた精神科病院 ( 氏家憲章 ) 私と家族の手記「家族が元気になるために」 (Y ・ M) 20 街の診療所からのお便り【連載 113 】 ( 増本茂樹 ) 2016 一【表紙の絵】織田信生 28 24 10 月号通巻第 114 号 5 16 ・・自助グループの体験談は批刊は無しの言いつばなし、です・・ 知ることは生きること ( 連載 1 0 回 ) 経済的支援の全体像 ~ そのニ ( 経済的支援特集④ ) ( 青木聖久 ) 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 67 回 ) 34 みんなのわー一読者のページ・地域の話題 36 【お詫び】 した。正しくは、松本いく子→松本すみ子です。訂正してお詫び申し上げます。 * なお、 9 月号の表紙にも訂正があります。特集の執筆者名にまちがいがありま いたします。ご助言をありがとうございました。 ( 野村 ) 道府県 ( 政令指定都市 ) 』知事の権限と役割により強制的に病院に運ぶ」と訂正 行目から 5 行目です。「保健所が強制的に精神科病院に運ぶ」とあるところを、「『都 きました。次のように訂正いたします。訂正箇所は、 6 ページ、 2 段目の本文 3 * 8 月号の記事に、説明が不十分な箇所があり、専門家の方からご助言をいただ 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載 ①街の診療所からのお便り / 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載 ③知ることは生きること / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ ■ 2015 年一 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと 1 1 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 10 月号 : 高齢化する精神障がい者にどんな支援が必要か 9 月号 : 障害者差別をなくす地方条例をつくろう 8 月号 : いきいき家族会 7 月号 : 奈良県で福祉医療制度が実現 6 月号 : 本人・家族をともに支える訪問家族支援【その②】 5 月号 : 本人・家族をともに支える訪問家族支援【その①】 ・ 2014 年■ ・「月刊みんなねらと」これまでの特集の紹介・ 1 2 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとリくみ 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動ー愛知の経験から ( 木全義治 ) 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 6 月号 : 精神障がい者」にも交通運賃の割引を 5 月号 : 精神障がい者の「住まい」を考える一英国の居住支援から学ぶ ( 上野勝代 ) 4 月号 : 地域医療の発展をめざした「府中こころの診療所」を訪ねて 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて ・ 2016 年・ 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族たからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 03 ー 3987 ー 5466 ) にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 の振込用紙の場合、「 () () 1 3 0 ー 0 ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくだ ・「月刊みんなねっと」のヾックナンバーのお申し込み方法・

5. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

床を必要としない時代へと移っ来、大量の精神科病床は、精神日に至っています。 ています。入院を必要とする人と科医療費を膨らませ国家財政 ( 総 ・谷のー策の破綻 入院を提供する側 ( 精神科病床数 ) 医療費 ) を圧迫します。そのた わが国の隔離・収容の綿医療 すなわち " 需要と供給のバランス ~ め日本を除く他の先進諸国では、 196 0 年代以降の精神科医療政策は、長い間綿科病院の病床 が崩壊しました。 病床利用率の低下が深刻化しの進歩を契機に、精神科医療と精利用率が 8 % 台を維持すること によって成り立ってきました。し 神障害者の処遇の中心を " 地域 ~ ている背景はここにあります。 に移し、精神障暑を地域で支えかし精神科病院は、在院串著の減 る地域精神医療 ( 脱施設化 ) へ政少によって、病院経営が行き詰ま 国盟・谷の医療政策 入院中心の隔離・収容政策とは、策転換を行ないました。そして必り経営破綻の危機を迎えていま 精神科医療と精神障害者の処遇要がなくなった大量の精神科病す。これは、単に精神科病院だけ 望 の深刻な問題にとどまらず、入院 床を盟したのです。 の中心を精神科病院に置くとい 展 しかし日本においては、精神疾中心の隔離・収容政策が破綻して革 う政策です。そのため入院期間は 改 と いることを一小しています。 必殀に長期化し、しかも長期入患の在院患者数は、全疾患の % 状 現 次回 ( 第 8 回のⅡ月号 ) では造 院者を収容するために大量の精を占めているというのに、精神科 り過ぎた精神科病床の問題をみ療 医療費は国民医療費全体の数 % 神科病床が必要になります。 医 科 そして精神科病院は、医療的役と低く、国家財政を圧迫していなてみます。 神 精 いのです。そのためか、精神医療 割と住む場所の提供など福祉的 役割も担うことになるのです。元政策を見直すことがないまま今 患と診断されると多くの人たちは、在院患者の減少が避けられ減少する』と予測しています。 は新入院者になり、かつ一旦ない精神科病院の構造的問題が 号 月 3 隔離・収容の精神医療政策の 入院になると年単位の長期入あります。この問題を指摘して 破綻 院でした。しかも精神科病院 年 いるのが、新潟大学の染谷俊幸 の簡歳以上の高齢化の割合は、教授です。染谷教授は、日本精今日の万床は、 1954 年 と 1981 年で凵 % 程度と在院患神神経学会の機関誌「精神医学」の第 1 回綿 ~ 星実態調査の「要 者の確保は安定していました。 ( 年月号 ) の巻頭言収容者 ( 入院の必要あり ) 万な ん しかし今日では、新しく入院すで、『精神科医療施設の普及、人」を前提に構築されています。 み る人が減り入院しても短期入院精神科医の増加、薬物治療の進 1950 年代は抗精神病薬の本 です。また長期入院者の高齢化歩、社会復帰をめざす心理社会格使用前で、しかも地域に精神障 も、歳以上は % 、歳以上的治療などの総合的成果によっ 害者が住む場所も働く場所もあ は % ( 2014 年 ) と変化して、遅く生まれた人ほど精神科りませんでした。そのため精神科 ています。在院患者の " 一一極化 ~ 医療の前進の恩恵を受け、その病院にすべてを頼らざるを得な が在院患者減の要因です。 ため入院者は少なくなる』と指い時代でした。 摘しています。『 oaooo 年当 しかしこの間の精神科医療の 同在院患者減が避けられない構時と比較して社会資源が増減し進歩によ「て、今日では精神の病 造的問題 ないと仮定しても、 oaooao 年気や障害があっても地域での社 精神科病院の在院患者減が深 52030 年に、統合失調症の会生活が可能な時代になってき 刻な事態に陥「ている背景に在院患者数は半減 53 分の 1 にました。つまり、大量の科病 ( うじいえのりあき )

6. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

第後記 2016 みんなねっと三駄会主なスケジュール予定 , 1 日目 受付※当日は、事業所の授産製品の即売会も予定。 9 : ~ 受付 オープニングセレモニ 9 : 30 第①「広けようアウトリーチ」 1 1 : 15 ~ ~ 地域てくらす本人、家族によりそって ~ 1 1 : 30 開会式 1 2 : ・ ☆コーディネーター鈴鹿医療科学大学教授貴島日出見 第②「元気な家族会に ! ー 基調講演 1 3 : ~ ・ ☆コーディネーター日本福祉大学教授青木聖久 「誰でもわかる認知行動療法」 一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長 第③「安心してくらせる社会を目指して」 / 大野裕氏 ~ 差別解消法これからを対話しよう ~ ☆コーティネーター三重大学教授片岡三佳 みんなねっと活動報告 14 : 20'V みんなねっと理事長 / 本條義和 第④「はじめよう ! 若者への啓発を」 行政報告 ☆コーティネーター聖隷クリストファー大学准教授大場義貴 厚生労働省より ( 予定 ) 第⑤「ピアカフェ」 記念講演 15 : 40æ ~ みんなてしゃへろう ~ 「精神科アウトリーチ」 ☆ケスト松本ハウス ※定員 IOO 名 : 当事者限定 ( 不安な方は家族同伴可 ~ 入院に依らない精神医療の実現のために 千葉大学医学研究院特任教授 / 渡邉博幸氏 閉会式 分科会報告大会アヒール採択次期開催県あいさつ 1 7 : 終了※懇親会参加者はハスて移動 1 2 : 40 閉会 ( 予定 ) 懇親会 1 8 : 30æ 津センターハレス ( 都ホテル ) 『ビアサミット』 10 / 28 ( 金 ) 13 : 30 ~ 15 : 30 三重県総合文化センター中ホール お笑い芸人松本一、ウスさん来たる ! 住催 : ビアサポートみえ〈入場無料》 ) ◆申込先 F 猷 059 ー 225 ー 7633 ◆ E-Mail*tsu@mwt.co.jp 「参加証」なとの送付・連絡先 ( 勤務先・自宅 ) 10 月 27 日 ( 木 ) 2 日目 ■事務局では一日のほと休むことは大切だな、 んどの時間、パソコンをと身をもって実感してい る。 使って仕事をしている。 パソコン画面に集中す るあまり、仕事中はほと今月 ( 川月 ) はみんな んど体を動かさない。そねっとの全国大会が三重 のせいか肩こりと、最近県で開催される。 毎年事務局の私たちも では片頭痛が始まってし まった。肩こりについて参加しているが、事務局 を離れ、全国の家族の方々 は、先生に「肩がパキバ キだね」と言われてしまと交流できる貴重な機会 うほど凝り固まっている。である。大変な状況を乗 これ以上ひどくなる前り越えようと必死に頑張 に何か策を講じなければって来られた家族の方々 と、気が付いた時に少しとお会いすることで、 つも「事務局として自分 休憩を人るようにしてい る。体のあちこちをひねにももっとできることが ってストレッチしてみたある ! 」と、パワーをも り、お茶を飲んでほっとらっている。 今年の全国大会も大盛 一息ついてみたりと、ほ んの数分の休憩だけでも会となりますように : ( 齋藤 ) だいぶ体が楽になり、仕 10 月 28 日 ( 金 ) 分科会 1 1 : 45 ~ 編集後記 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっこ通巻第 114 号 ( 2016 年 10 月号 ) 定価 300 円 発行日 2016 年 10 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会個人・年間 3 6 0 0 円 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX () 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 O () 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生 参加申込書 ( 宿泊なし用 ) 都道府県 所属団体 申し込み ( ふりかな ) 代表者 電話 FAX 参加種別・家族・医療福祉支参加希望する分科会懇親会お昼の弁当注文 性年援者、 - 般円 ふりがな ( 2 日目 9 : 309 7 , ) 円 1 食 1 ,OOO 円 氏名別齢当事者 58 円 第 1 第 2 第 3 1 日目 1 日目 2 日目 学生 1 ,OOO 円 希望希望希望 みえたろう ①② ( 3 ) 〇 例三重太郎男 55 家族 〇 〇 備考 12,000 円 ※宿泊のお申込みが必要な方は、別紙「大会案内パンフレット」にある「参加申込書 ( 宿泊用 ) 」にてお申込み下さい。 ※お申込みはéAX ・メールもしくは郵送にてお申込みくたさい。 ( トラブル防止のため、電話でのお申込みはお受けしておりません。 ) ※申込み・問い合わせは、『名鉄観光サーピス株津支店』電話 : 059 ー 225 ー 7676 FAX : 059 ー 225 ー 7633 〒 514 ー (XD4 三重県津市栄町 3 ー 141 ー 1 モアピル 5 階 E メール : tsu@mwt.co.jp 担当 : 鉞田 ( おのだ ) , 田口

7. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

も、それでも、国が示す生活保ない」と、こんなことばかり考ことが特徴だと言えます。また、 護基準額以下の収入しか見込めえていると、毎日が不安で仕方生活保護の受給には至らないも ないことが認められた場合に、ありません。そこで、国民が安のの、一時的に資金不足のため 他の制度の活用や、資産、労働、心して暮らすことができるよう に生活をおくることが困難な場 家族からの扶養等を最大限利用に、サーカスの綱渡りに例える合に、貸付を行う制度が生活福 して、そのうえで足らない分をならば、国があらかじめ頑丈な祉資金です。他にも、税金控除 補足的に給付されることになり防護ネットを張っておくことに等があります。 ます。このことを、「保護の補よって、国民の安心で安全な暮 足性の原理」と言います。 らしを保障するというのがセー経済的支援を知ること・利用す また、生活保護制度の社会的フティネット ( 社会的安全装置 ) ることの意義 なのです。 位置づけについて、「セーフティ 前月号と今月号において、本 ネット」と言われることもあり 加えて、医療保障について人や家族が利用可能な制度や ます。それは貧困が、精神障が は、一部の医療機関にはなりまサービスを紹介しましたが、そ と いに限らず、世帯主の交通事すが、本人の一部負担金を免除の意義について、二つの観点か こ る 故、自然災害等によって、突然することによって、受診の敷居ら述べることにします。 き 起こる可能性があるからです。を低くしているのが、図 3 の上 一つ目は、今と未来への志向は つまり、貧困は誰にでも起こりの無料低額診療事業です。これということです。本人は、精神こ る 得るのです。ところが、「いつは、自治体の助成事業ではなく、 障かいによる一一次的な問題とし 何時、貧困状態になるかもしれ個々の医療機関の取組みであるて、経済的課題に直面しやすい 保険事故の結果としての「疾病・せん。障害年金も同様です。障 障がい・失業・業務上の災害」 害年金の認定では、保険料の納 等に対して、給付されるもので付要件や、障害状態が基になっ 障 保 す。加えて、もう一つの特徴が、て支給の可否が決定されること になります。 一定の保険料の納付要件等は問 め控 われるものの、基本的に「負傷・ 疾病・障がい」そのものに対し救貧機能として位置づく制度やす障 暮 て給付されている制度だというサービス て ことです。そのことから、雇用 そのような中、「生活が苦し山 いので」という貧困状態を救済 保険の失業給付を受けられる状 ヾ、こする制度の中心に位置づくのか 態にある人が、「精神障力しし 全控 よって、就職が困難」というこ が、生活保護です。生活保護は、安 ガ医 とが認められれば、通常よりも図 3 に示しているように、サッ者 害 多い日数分の生活保障 ( 基本手カーで一一一口えばゴールキー ーの障 当【例えば、日分のところ役割を担っており、我が国の社精・ 会保障制度のなかでは、最後の が、 360 日分に ) を受けるこ 3 とりで 図 とができたりします。ですが、砦として位置づきます。 したがって、前述した障害年 その場合、「経済的に苦しいの で」という理由では認められま金や医療費助成を受けたとして ・無料低額診療事業 セーフティネット 出典 : 青木聖久編 ( 2015 : 27 頁 ) みんなねっと 2016 年 10 月号 30

8. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

樹 茂 ・ : 自助グループの体験談は 本 批判は無しの言い 0 ばなし、で 連載粥回 精神科医の私も招待されて出席止められず、精神科病院に半年間 〈飲酒の体験談〉 の入院をしました。その時から断 しています。 「それが、酒が切れた時に田酒会に出席されています。 「わしは自分では『どうじゃ、 真っすぐに稲を植えたぞ』とんぼに行ってみると、稲がぐ 〈自助グループ〉 思っておって、『わしは酒を飲にやぐにやに曲がって植えられ 断酒会というのは、アルコー んでいてもちゃんと仕事ができとった。酒というものは体もう る。他のアル中とは違う』と大まく動かさんし、頭もダメにすル依存症の人たちが集まって、 酒を断っために自分たちで助け るもんよなあ」 威張りじゃった」と発表してい > さんは近くの工場に勤めな合おうという会です。薬物依存 る > さんは間歳くらいのおじい がら田んぼも作っておられたの症やギャンプル依存症は大変な さんです。 ですが、酒が切れなくなって退職病気で、服薬や精神科医との話 今日は、地域の断酒会が年 1 回の記念会ということで、町のになってしまった。それでも酒をし合いだけでは治療が難しいの です。私も、依存症の治療では バーツと嘔吐してはその場で寝 自分で治そうとする心が必要 入ってしまうしで。それを助け で、加えて、仲間と助け合う自 起こして体を拭いて寝床に運ん 助グループへの参加が必要、と で、大変でした。でも、朝起き 思うのです。この地域にも断酒 たら覚えてないんです。当たり 会はありますから、アルコール 前に会社に出勤して行くんで 依存に困っている方が受診され す。でも、そんなことが長く続 ると、本人や家族だけで悩んで けられるはずはありません。会 いないで断酒会に相談されるよ 社でも大失敗をして、アルコー うに勧めます。でも、嫌がる人 ル症の専門病院で入院治療する たちも多いのです。 ことになりました。本人は『も う絶対飲まない』と誓いますが、 〈家族の体験談〉 3 回も入院しています。ようや 夫が依存症の場合は、奥さん く断酒会に入り、今のところ断 お の もよく出席されます。長年の恨 酒しています」 ら みのこもった体験談には迫力が た。それが、代で課長になっードー【 ( 。 所 〈他人の話を聞く〉 あります。 た頃から外で飲んで泥酔して帰 「夫は酒好きで、結婚当初か りだしました。上着はどこかに 口下手で、短く終わらせる人街 ら家で晩酌を楽しんでいまし脱ぎ捨てているし、玄関でドもいます。 おマ っ ( c し 0 しげき 増本クリニック院長 みんなねっと 2016 年 1() 月号 24 1 ごロ

9. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

るのです。 害年金です。障害年金は一定の定程度ありましたが、現在では 一方で、事業所に勤めている条件のもと、厚生年金保険の被 この制度を設けているところは 人が、精神疾患を発症して、仕保険者期間中に初診日があり、 決して多くないです。 事を休むことがあります。その障害認定されれば、障害厚生年 加えて、生活保障の諸制度と 場合、図 2 の中央右の障害年金金が支給されます。また、学生して、市バス等の無料乗車証の の受給を検討したいところですや無職、自営業主である時に初交付、独自の福祉サービスを実 が、障害年金を申請するために 診日があり、障害認定されれば施している自治体もあります。 。ネ診日から 1 年 6 か月の障 障害基礎年金が支給されます。 その際、それらの福祉サービス 害認定日を待たないといけませ また、所得保障には図 2 に一小を受けられる要件として、「手 ん。ところがその際、一定の条しているように、社会手当も含帳 1 ・ 2 級を所持している者」 件を満たせば医療保険から、こまれます。ただし社会手当は概等のように、手帳取得が条件に の 1 年 6 か月の期間、傷病手当して給付対象が限定的です。特なっていることが多いです。 金が支給されることになるので 別障害者手当は、障害年金 1 級 す。 と 相当の人の中でも、さらに重度防貧機能と保険事故に対する制 こ る と認められる人が対象となりま度としての生活保障 き 生 継続的な日常生活の制限に対しす。自治体独自の市民福祉金は、 図 2 に挙げている制度は、社 と て支給される生活保障 精神障害者保健福祉手帳 ( 以下、会保障で言えば、「防貧」機能 こ とはいえ、本人に対する所得手帳 ) が創設された 1995 年に位置づきます。つまり、貧困知 保障の中心に位置づくのは、障当時、実施しているところが一状態に陥ることを防ぐために、 ご覧ください。本人は、精神障 がいの特性として、疾病と障が 月 いの二つを併せ持っています。 経済的支援の全体像 5 そのニ 年 そのことから、前月号でお伝え ( 経済的支援特集④ ) したように、医療保障としての 日本福祉大学 青木聖久 医療保険や、医療費助成の必要っ みんなねっと理事 性が高まります。ただし、重要な なこととして、本人にとって医み 前月号では、精神障がいのあます。そして、改めて知ること療の必要性は、精神科に限らな る本人 ( 以下、本人 ) や家族にの大切さを、読者の皆さんと一 いということです。そのため本 とって、経済的支援の制度や緒に考える機会になれば幸いで人は、自治体独自の医療費助成 サービスがどのように位置づくす。 によって、医療機関で支払う自 かの全体像 ( その一 ) をお伝え 己負担額が不要なことを事前に しました。今月号では、その一一ストレス回避と障がい者としてわかっていれば、早目に歯科や として、前月号からの続編の生の制度やサービスを使う前段階内科等にかかることができま 活保障、さらには、実際に生活としての医療保障 す。そのことは同時に、医療機 困窮状態になった時にどのよう 前月号 ( 2016 年 9 月号 ) 関の受診の際の出費を心配する な制度やサービスが利用できの引ページの図 2 ( 精神障害者あまり「我慢して受診しない」 るのかについて述べることにしに対する生活保障の諸制度 ) をというストレス回避にもつなが 0 0

10. 月刊 みんなねっと 通巻第114号 2016年 10月号

ました。 ようになることを願って、退院落ち着きを取り戻しました。同 を待ちたいと思っています。 じ体験をもっ家族ならではの助 現在、息子は入院中ですが、 言も参考になりました。聴いて 面会時、病院のケースワ 1 カー 本人が穏やかな生活を送るにもらうことで、初めて相手の助 さんと話す機会を持っことで、は、家族自身が元気になる必要言を受け入れることができると 息子への私の接し方について振があると思います。 つくづく感じました。 り返っています。 私は、家族会の方に気持ちを さらに、地域の支援者の方々 病気のこと、対応の仕方など、 打ち明け、聴いてもらうことでに、本人も交えた話し合いをす 今まで勉強会や研修会で学んで る機会を設けてもらいました。 きたつもりでしたが、息子のた 家族会、支援者の方のお蔭で めと思い、やってきたことが適 孤立しないですみました。家族 切ではなかったのかなと思った が孤立しないこと、これが一兀気 り、話し合いが少なかったので になる秘訣と強く感じます。 はないかなど、いろいろと感じ 家族会のみなさん、いろいろ ています。 な立場で支援してくださった支 手 今後も息子との生活は続いて 援者のみなさんに、感謝の気持 の いきますが、病を背負っていく ちをこめて、この手記をしめく家 と 息子が、日常生活にストレスを くりたいと思います。ありがと ためずに安定した生活ができる , つ。こさいました。 ますが、私たち家族もたいへんでやろうとしましたが、気力、ままに話しました。 私の話を家族会の方は黙って号 で、疲労の高まりもピークに達体力を持続させることがむずか 月 しくなってしまいました。 聴いてくれました。その後も、 するような状態でした。 年 いろいろな助言をもらったり励 主治医から、「これ以上、町 悪化の具体的なきっかけは、内会長の仕事を続けることは無まされたりして、私のこころも と っ 町内で順番にまわってくる町内理」という判断もあり、任期をようやく落ち着きを取り戻すこ ね 会長の役をめぐってのことでし 3 か月程残し、町内会長の役をとができました。家族会につな がっていなかったら、私は一人み 免除してもらいました。 息子は 1 年間、頑張るつもりで悩みを抱えたままになってい 最初、本人は「 1 年間、頑張っ てやる」と意気込んで、町内会でしたので、こうしたかたちでたと思います。 また、市の保健師さん、相談 長の仕事をこなしていました町内会長をおりる格好となり、 が、障害福祉サービス事業所へさぞや不本意だったと思いま支援事業所の相談員さんから訪 問してもらって、本人も交えた の通所で体力を使った上に、帰す。 話し合いもしました。 宅後に町内会長として文書の整 最初は、頑固に入院を拒否し このような有り様に、私も混 理、配布等こなしていましたの 乱し、どうしたらよいかわかりていましたが、息子自身の体力 で、やつばり、たいへんだった ませんでしたが、日頃のつながも限界になり、話し合いの中で ろうと思います。 息子は、手伝おうとする私のりから、まず家族会の存在が頭入院治療を受け入れ、主治医か 言葉をはねのけ、なんとか一人に浮かび、息子の様子をありのら紹介状をもらい、入院となり 一三ロ