さこ 院内で経験しました。出たかっ な中 す みを た。今は自由で幸せ、幸福です。 号 の」 ~ 恫 日常生活 者殳 現在当事者本人以外の家族会や明 わ 医療機関 ( 精神病院 ) を含め、 年 ま則コ◆福井県おなさん本人 ( の 全ての方に当事者本人は存在 ~ わ扠す代 ) のの介 坊紹縁あって家族会に入会したとし、自由と幸福を求めているこ と ん っ ころ、水を得た魚のようにやるとを発見して欲しい み ね 亠な 気が出てまいりました。 〇 ん これからよろしくお願いしま 地域の話題 み 〇 す。 ◆大分県との交渉 〇「みんなねっと」の感想 大分県精神保健福祉会 ◆大阪府紅のトトロ本人 事務局長高野良隆 〇◆東京都ぬば本人 ( 代 ) 代 ) 真澄こと葉さんのつれづれ日 私は現在、マンションの一室大分県は、精神保健福祉法で 〇 記を毎月楽しみにしていますで一人暮らしで、生活保護を受定められている県立の精神科病 〇 け自活しています。私が一人で院が実質的に全国で、唯一未整 平凡に生きるのは難しいか 備であるということ、また、救 ら、一日一日を感謝したいとい 世帯主です。歳の男性ですが、 う言葉には、私の心にひびきま地域で生活し自由です。通院・急医療体制が整っておらず、緊 急時の時間外に措置対応以外に した。がんばって下さい 服薬もしています。 は民間の輪番制や当番制もな 自由な選択肢でコンビニに行 ったり、公園に行ったり、テレく、精神の救急医療病院もない ビを見たり。昔 2 回強制入院とといったこともあって、精神保 いう不自由な逮捕監禁を精神病健福祉が全国的にもかなり遅れ 読者のページ ている状態です。 の緊急時において、措置入院以ました。 この件については、県は引き これらの状況を受けて、平成外に対応できる時間 365 日 年 2 月に県立精神科基本構想の当番制や輪番制などのシステ続き協力していきたいとの回答 でした。 検討委員会がたちあがりましム化の早期実現などです。 次に医療費助成の問題です。 この要望を受けた県の回答 当会としては、他障がいが受 この委員会のなかで基本構想は、大筋は基本構想のとおりで が決定され、本年 3 月に知事にあり、民間病院の協力は不可欠けている医療費助成を、せめて 答申されました。 であるので、詳細については今同じレベルでの助成にしてもら 〇 いたいということで、要望いた それによるとべッド数床、後の関係機関との協議になると 〇 しました。 原則、医療保護入院を対象とし い , っことでした。 わ これについては、県は財政的 て、時間対応し、平成年度 これを受けて、当会会長が、 中に開設するとなっています。 新たに関係機関との協議の場をなこともあり、すぐというわけよ ししし , 刀 ~ なし , 刀 , 不・一三ロし その他の精神科救急医療シスできるだけ早く設置してもら 、貪寸よしていん テムについては、今後、関係機 すぐに協議に入れるよう要きたいとのことでした。 み これらの要望は、以前から関〇 関と協議するとなっているので請をしました。 わ す。 係機関には要請してきておりま〇 次に、交通運賃の割引制度に の 亠な したが、なかなか実現すること〇 これらの内容を受けて、 8 月ついてです。 〇み はありませんでした。 日に県との交渉に臨みまし本県においては、全国でも数 そのような中、やっと県立の 少ない精神障がい者の交通運賃 〇、一 精神科病院ができるということ 当会の要望としては、時間割引制度が全く行われていない 〇ペ になったのです。 365 日対応可能な精神医療相ということもあって、精神障が 〇諸 談窓口や精神科救急情報センタい者にも交通運賃の割引が受け 我々は、県が、この県立の精〇 ーなどの設置、さらに、時間外られるよう、県の協力を要望し神科病院を最新のものとし、そ 二一醇
良くなるだけでなく再発予防再 ③就労定着に向けた支援 知っておきたい ( 」、 ④障害児のサ 1 ビス提供体制の入院の低下になるのである。な お、ここでは支援開始後の定着 計画的な構築 囀保健福祉の動き ⑤地域共生社会の実現に向けた率を取っていくという方針を一小 しながら過去のデ 1 タが示され 取り組み 0 第回社会保障審議会障害者 ⑥発達障害者支援の一層の充実てなかったので、厚労省職業安 部会 定局にデータがあるはずなので となっておりました。 2 月円日に開催された部会の 主な議事内容は、「障害福祉計①②については、多くの委員かデータを提示してもらいたい」 画及び障害児福祉計画にかかるらの意見表明がありました。ま「④は障害児支援のところでし 基本指針の見直し」と「その他た、⑥については発達障害関係のたが、ライフステージに応じた となっていますので大人になっ ( 相模原市の事件、障害支援区方から詳しく述べられました。 そこで私は「③就労定着の視てからも見据えた施策と思われ 分の認定状況 ) 」でした。ただし、 相模原市の事件、障害支援区分点は評価したい。なぜなら精神るため、ライフステージに応じ たという視点は大変重要であ の認定状況は時間の制約から次障害者は定着率が低いからだ。 定着率を高めるには " がる。それをするためには卒業時 回検討になりました。 〇基本指針見直しのポイント有効とのことである。個別にまあるいは、施設退所、退院時だ けでなく、入院中・施設入所中 ①地域における生活の維持及びず就労させてから支援してい く、援助付きないし支援付き雇から、福祉だけでなく保健医療、 継続の推進 ②精神障害に対応した地域包括用をするというモデルである。福祉、保育、教育、就労更には そうすることによって定着率が矯正施設等を含めた連携が望ま ケアシステムの構築 * —とは、 lndividual Placement and Support ・ の略で、個別就労支援プログラムのこと つの孤立に苛まれている実態が疾患に関する知識に乏しく情報 れる」「⑤地域共生社会のとこ ろでは、啓発啓蒙の大切さ」を明らかになった。この家族が抱から孤立している実態や障害者 える 3 つの孤立からの脱却に向権利条約第 8 条「意識の向上」 強調し意見表明をしました。 ( 文・本條義和 ) けた具体的な活動が計画に反映に、「教育制度のすべての段階 ( 幼年期からのすべての児童に なお、みんなねっと第 4 回理されてこそ意味がある。 対する教育制度を含む ) におい ・家族支援のシステム化 事会の意見も踏まえ次の補足意 そこで孤立からの脱却を目指て、障害者の権利を尊重する態 見を提出しました。 『家族支援の取り組みと啓発し、訪問による本人を含む家族全度を育成すること」と明記され 教育をみんなねっとではその設体を支援する技術 ( 行動療法的家ている以上、あらゆる教育段階 立以来様々な家族支援の取り組族療法 ) の実践が必要不可欠と考において障害のあるなしにかカ みをしてきた。家族の実態を知える。とりわけ、医療アクセスのわらず、すべての児童生徒に教 き 動 るため全国の家族会を対象に家状況が厳しい、未治療者、治療中育すべきである。精神疾患を含 の 祉 族調査を行った。調査結果によ断の中にある本人の回復には、む心の健康の福祉教育は障害児 福 健 ると本人が初めて精神科を受診単に福祉だけでなく医療を含め者の人権啓発とともに、「精神 保 神 た多職種での家族を一体的にと疾患等に関する正しい知識を体 したとき 9 割に上る家族が精神 精 疾患に関する知識に乏しく情報らえた支援が効果を発揮すると感的に身に着けさせることは精 き から孤立している。また、根強思われる。行動療法的家族支援神疾患患者の未治療期間の短縮 となり、精神障害者の回復を早て のシステム化を強く望みます。 い偏見が残る社会から孤立し、 っ 知 めることにもなる。更に、精神 ・啓発教育 支援が必要にもかかわらず、支 また、 9 割に上る家族が精神疾患に至らなくとも心に不調を 援からも孤立している。以上 3 みんなねっと 2016 年 12 月号 2
みんなねっとフォーラム 私事ですが、今年の春 ■毎号毎号、様々な情報 がこの月刊誌を埋めてゆからわが家の庭に猫の親 子が住み着き、二匹の子 きます。 欠かさずに読み続けて猫が大きくなりました。 母猫は隣 ~ 豕の飼い猫に ( 一くださっている読者の なり、なぜか子猫たちは 方々に、少しでもために なる情報をお届けできれ我が家を離れず、朝にタ 一ばと願って、皆で力を出に浴室の窓の外で私に餌 をせがみます。 ( 一し合っています。 少ない予算と人員で困わが家では、窓の外に 難な状況を変えるには、衣装ケースと毛布で小屋 一理事長・副理事長や事務をつくり、子猫たちに話 一局の方々、そして支援のしかけては少しの餌を与 専門家や理解ある方々と餌をもらう子猫たちは、 ともに、私たち事務局に毎日、小屋でぐっすり眠 出人りする理事たちも、ります。幸せであります 次の時代に備えて常に見ように。 ( 野村 ) = 一識を磨き、新しい方向性 」、こ反映させてゆ を月鬮誌 ( かなければと感じていま 2017 年 3 月 3 日 ( 金 ) 10 : ~ 16 : ( 受付 9 時 30 分 ~ ) 帝京平成大学冲永記念ホールの地図 ( 3 ) 左側に交番のある交差 点まで進んでくたさい。 ②ビックカメラの前 の通リを道なリに進 んでくたさい。 六ツ又交差点 池袋キャンバス、本館 六つ又交番 東池袋三丁目 ビック カメラ ①池袋駅東口を出 たら、出口を左に 進んでください。 ヤマダ電機 4 丿ローソンの方向に 進んでください。 ※」 R 池袋東口から徒歩 12 分 - 東ロ 編集後記 0 事前申込締切 0 フォーラムへの参加は、事前にお申し込みください ! ! 2 月 1 4 日締切 事前にお申し込みされる方は、下記の申込書に必要事項を記入し、 FAX ( 03-3987-5466 ) または郵送でお申し込みください ( 当日参加も可能ですが、事前申込を優先します ) 。 * 昼食は各自ご用意くたさい ( 大学内に昼食場所は用意しております ) 。周辺の飲食店もご利用いたたけます。 * 先着順のため定員に達した場合はお断りすることがあります。連絡先もご記入ください。 0 事前参加申し込み票 0 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっと通巻第 116 号 ( 2016 年 12 月号 ) 定価 300 円 発行日 2016 年 12 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 個人・年間 3 6 0 0 円 発行者公益社団法人全国精神保健福祉ム連ロム 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 - 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX 0 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 0 0 1 3 0 ー () ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生 申込者氏名 所属 連絡先 TEL ( 主催・問合せ先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp デ 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602
月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 116 号 2016 年 12 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと 2016 年 12 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 みんなねっとフォーラム 2016 家族それぞれの自立をめざして ~ 親あるうちに ~ 0 = 000 、 00000 = 00 ~ 0000 場 : 帝京平成大学冲永記念ホール ( 東京・池袋 ) 参加費 : 無料 ( 事前申込が必要です。詳しくは本誌の裏表紙、チラシ、ホームページをご覧ください ) く午前の部〉 それぞれの自立をめさして一本人・家族・医療者が、共に考えられる社会へ 夏苅有「子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) く午後の部〉 【シンポジウム】 それぞれの自立 ~ 開かれた対話 ~ ( 仮 ) 当事者とその支援者、当事者の家族とその支援者という 2 組に、それぞれの立場から、訪 問型・対話型の支援が入ったことでどう変化したのかについてお話をしていただきます。 0 シンポジスト ・訪問看護を利用している当事者とその支援者 ・訪問看護を利用している当事者の家族とその支援者 ロ助言者 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 コーディネーター Su pported by 大塚淳子氏 ( 帝京平成大学健康メディカル学部教授 ) THE NIPPON FOUNDATION ※詳細が決まり次第、月刊「みんなねっと」や当会ホームページ、チラシ 等でご案内いたします。多くの方々のご参加をお待ちしています。 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 2016 ・特集・ 家族が求めていた訪間支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) ■精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第 9 回「時代の変化に対応できない精神医療政策」 ■知ることは生きること ( 越智あゆみ ) 連載囘 精神障害者保健福祉手帳 ( 経済的支援特集⑥ ) 【講演】 0 講師 《当事者 ( 男性 ) と三ツ井直子氏 ( 訪問看護ステーション kazoc 看護師 ) 》 ( 東京都 ) 《当事者の家族 ( 母親 ) と佐藤晋氏 ( だるまさんクリニック psw) 》 ( 埼玉県 ) 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会
は、とても喜んでくださいましで子育てをしてきた時の思いと院長先生をはじめ、多くの病院 号 た。私という人間がどんな経歴真逆です。自分に真逆のことが職員の方のおカ添えのおかげで、 月 起こっていたらどうだろう。子病院内の小さなチームではあり を持ちどれだけ勉強したかとい 年 うことより、私のやる気を受け育てを続けることができたのだましたが、金銭的な心配をする 止め喜んでくれたことがとてもろうか ? と考えただけで、鳥肌ことなく、「地域の中でその人ら うれしかったことを覚えていまが立ちました。と同時に、私がしく生きる」ことを念頭に、質っ ね 亠な す。それ以降、家族会だけでな地域の皆様に与えていただいたの良い支援を突き詰めることが ん み く、埼玉県立大学の先生や、保豊かな気持ちを還元できる場にできたように思っています。 ですが、病院の中にあるとい なるのではないかとも考えるこ 健所の有志の方たちと共に、し うことの制限が大きく、 <OE* かに <0+ をさいたま市で立ちとができました。気持ちが固まっ てからは、「私は <0+ をやりた支援の根幹である、「重症の精 上げるかという会議を重ねてい いです」と、いろいろな場で伝神障害を持っていても地域で暮 きました。会議の中で、家族が らす」支援ができているのかと なぜアウトリーチ支援を必要とえていきました。 いう疑問が沸いてきました。入 しているのかを切々と語ってお られたのがとても印象に残って <O}-- さいたまを立ち上けて院に頼らずに地域で暮らしてい る方の支援者が病院から出向く います。その切々とした思い <0+ さいたまは平成年 4 という矛盾にも耐えがたくなっ に、当事者と家族は地域から孤 ていきました。さらに、家族会 立しているとの訴えがありまし月、浦和神経サナトリウムとい からの期待に応えられていない た。これは、私が地域生活の中う病院内でスタートしました。 思いも強く抱くようになりましの上に、チームが成り立ってい 出会いと繋がりを求めて、地域 た。ある時、お世話になってい ます。それは、地域生活でも同に出かけてみませんか ? る家族会の方に、胸の内を吐露じではないでしようか。支えて したことがあります。困難な状もらって繋がっている安心感が 況の中でたとえ不完全であってあると、孤独から抜け出すこと も、 <0+ として活動を続けてができます。支えられ具合や繋 いることに意味があるのだと、 がり具合は、それぞれお好みが 言葉をかけていただき、包み込あるでしよう。その好みを把握 むような優しさとぬくもりを感し、何に、誰に、支えられ繋が じ、改めて支えてもらっているりたいのかを一緒に見つけられ と実感したのでした。 れば、「そのひとらしい地域生 活」が可能になるような気がし <0}—ふあんの活動を通してています。そのための支援をす ることが、私がこれまで多くの 数年前に <0+ を知り、今日方からいただいた思いを還元す があるのは、多くの方に支えらる方法ではないかと考えていま れたおかげだと痛感しています。こんな私でも出来たアウト す。支えてもらえるありがたさリ ーチ支援ですから敷居は高く や、繋がりを感じられる安心感ありません。興味を感じた方は、 「読者の皆様へ」 読者のページ「みんなのわ」への投稿をお待ちしています。採用され た方には図書カードを差し上げています。ふるってご応募ください。 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 ( よしざわみき ) 19 特集家族が求めていた訪問支援が実現するまで
知る、では生ぎるごす 連載回 ることができます ) 。手帳の等所に通い始めました。 3 年前に 「愛の手帳」です ) 。 本稿で「手帳」とのみ書いて級は 1 級から 3 級で、申請書類退職後、仕事から離れていまし たが、数年後には企業で働ける いる場合は、精神障害者保健福をもとに判定されます。 祉手帳を指します。 吉本さんは、 3 年前に精神科ようになりたいと考えていま を受診し、うつ病と診断されます。 吉本さんの日常生活の様子 した。通院を続けながら、 1 か 手帳の交付が受けられる人は 月前から就労継続支援型事業 ( 左の囲み ) として挙げた内容 手帳の対象は、精神疾患によ り、長期にわたり日常生活又は 0 吉本さんは、一人で外出はできますが、過大なストレスが 社会生活に制限がある人です。 かかる状況が生じた場合には対処が難しくなります。日常的 手帳を申請するには、精神疾患 な家事はこなすことができますが、状況や手順に変化がある の初診から 6 か月以上経過して と、難しさが生じてきます。身の回りを清潔に保つことや対 いる必要があります。発達障害 人交流にはあまり難しさはなく、引きこもリがちでもありま や高次脳機能障害のある人も申 せん。自主的に行動することや、社会生活の中で発 = = 口が適切 請できます。知的障がいがあり にできないことはあります。行動のテンポはほぼ他の人に合 精神疾患のない人は対象外です わせることができます。普通のストレスでは、症状の再燃や ( 知的障がいと精神疾患の両方 悪化は起きにくいです。金銭管理はおおむねできて、社会生 活の中で不適当な行動をとってしまうことは少ないです。 ある人は、療育手帳と精神障害 者保健福祉手帳の両方を受け取 精神障害者保健福祉手帳 ( 経済的支援特集⑥ ) 県立広島大学越智あゆみ ■吉本さん ( 仮名、女性 ) は、就労継続支援型事業所を利 用しています。事業所の活動で駅に行くと、同じ事業所に通 う若林さん ( 仮名、女性 ) は、駅の窓口で何かを見せて電車 の切符を買っていました。吉本さんが「何を見せていたの ? 」 とたずねると、若林さんは「精神障害者保健福祉手帳よ。こ の手帳があると、交通費や税金が安くなったり、携帯電話料 金が割引になったりするのよ」と教えてくれました。 精神障害者保健福祉手帳とは 「精神障害者保健福祉手帳」は、 本人の申請に基づき、一定程度の 精神障がいの状態にあると認め られた場合に交付されるもので す。精神障がい者の自立と社会 参加の促進を図るため、手帳を 持っている人に対して、様々な 支援策が講じられています。 障がい者を対象とした手帳に は 3 種類あり、合わせて「障害 者手帳」と呼びます。「精神障 害者保健福祉手帳」のほかに、 「身体障害者手帳」と、知的障 がい者を対象とした「療育手帳」 があります ( 療育手帳は地域に よって名前が違い、東京都では 29 知ることは生きること みんなねっと 2016 年 1 2 月号 28
うとする依存的な考え方として その後は受診していません」 〈ゆっくり復活しよう〉 用心深く扱うか、少し迷うとこ その薬はあなたに合わなかっ 月 o さんは学校を休学され、「会ろです。この時期として、 0 さ たのだと思います。量が多かっ 年 たかも知れない。それと、 " 抗社に申し訳がない」と言って会んには少しあせりを感じます。 うつ薬 ~ は " 明るくする薬 ~ で社も退職していました。そして、急ぎ過ぎてはいけません。 と っ はありません。気持ちを変えて処方された薬も飲まずに、 1 か ね 〈感じ方を変える〉 亠な 思い詰めないでやって行こうと月を悶々として過ごされまし 項目に〇 x を付ける診断法でみ た。そんなやり方でなく、別の 応援する薬です。 野球で例えれば、ノーアウト方策が必要でした。でも、過去は、 0 さんはうつ病と診断され 1 、 2 塁のピンチで弱気になつのことは変えられません。プロます。しかし、発症の原因は荷 ているピッチャーのところへ内野球では、打たれたピッチャー物を積み過ぎたことです。荷物 野手が集まって声を掛け、 " 大は 2 軍で調整して復活するのでを積み過ぎたトラックが坂道で 丈夫。球は走っている。難しくす。 o さんも今日からは今の条登れなくなっている感じです。 よく言われているうつ病の治療 考えずに目いつばいの球を投げ件のもとで建て直しですよ。 1 週間後の受診時に、少し明法に従ってしばらく休んでも、 込めば、そうそう打たれないよ。 もしも打たれたら、次はおれたるい顔付きの 0 さんは「認知行荷物を積んだままでは再発進は ちが取り返してやるよ ~ と励ま動療法をしてもらいたい」と一一一口できないでしよう。どれかの荷 われます。積極的な考えとして物を降ろして後に回すか、他の す感じです。 評価するか、うまい方法に頼ろトラックに頼むか ? そういう 相談が大事です。この時、 " 荷き目は良いのですが、ロの渇きで処方してよいことになってい 物を運ばなければいけないとや便秘症などの副作用が苦になます。とても大量です。そして、 感じているのを、 " 分けて運んる人もあります。これに対しその薬価は月に 2 万円くらいに でも間に合うだろう ~ と考えるて、近年発売された数種類の抗なります。製薬会社はたくさん 売りたいでしようね。 のも、認知 ( 感じ方 ) と行動をうつ薬はそんな副作用が少ない 新発売の抗精神病薬でも値段 変える、 1 回分の認知行動療法というのが宣伝文句で、国から おおよそ 5 倍くらいの値段を付の違いほどの効果の違いはあり だと思います。 Ⅱ〉一 ~ 一一 ( ~ ~ ・ ~ 一一、、 - ~ ~ 一 ) 一】〕〔 ( けられています。そして、副作ません。今の政府は企業が儲か 〈新薬 ? 〉 用が少ないという理屈で気軽にればその余りがしたたり落ちて うつ病の治療では本人の治癒大量に処方されるようになりま国民が豊かになると言っていま すが、国の医療費や患者の出費 力を働かせようとします。抗うした。 っ薬はそれを応援するものです 〈お金の使い道〉 気を持つ人の幸福度を上げる方 し、精神科医や心理療法家は家 に使う道はないものでしよう その上、近頃では三環系抗う 庭や職場の条件を整えることを 考えます。新薬にしたからそれつ薬のトリプタノールにも認めか ? で治って行くというものではあられていた痛みを和らげる効果 りません。それに、新発売の薬が新しい抗うつ薬にもあるとい はとても値段が高いのです。以うことを申請して、トリプタ 前からの三環系の抗うつ薬は効ノール ( 巴錠と同等量ま 27 街の診療所からのお便り
ます。みんなねっとで実施した生活福祉資金の貸付、放指定都市の精神保健福祉セン 交通運賃に関するアンケート調送受信料の減免などがありまターで行われる審査で認められ号 月 査の結果は、 2015 年 6 月号す。地域・事業者で異なるものると、手帳が交付されます。有 年 に掲載しています。 には、医療費の助成、手当・給効期間は 2 年間で、更新もでき 付金等の支給、上下水道料金のます。 と ④【事業者で異なる】携帯電話 御引、施設入場料等の割引など っ ね 料金の割引が受けられます があります。 申請時に留意することは ん Z ドコモの「ハ ー一アイ割 み 引」、の「スマイルハ ート手帳の交付を受けるには 手帳の認定では、診断書、な 御引」、ソフトバンクの「ハ かでも「日常生活能力の判定」 トフレンド割引」は、手帳所持手帳の交付を受けるには、市欄の記載内容が特に重要です。 者が対象に含まれています。条町村の障がい福祉担当課し こ、食事や金銭管理、通院と服薬な 件や割引内容は、事業者や契約 ( 1 ) 申請書、 ( 2 ) 診断書、 ( 3 ) どについて、① ( 自発的に / 適 内容によって異なりますので、写真を提出します。診断書にっ切に ) できる、② ( 自発的に / 各事業者にご確認ください いては、精神障がいによる障害おおむね ) できるが援助が必要、 年金の受給者は、年金証書等の③援助があればできる、④でき ⑤その他のサービス 写しでも可です ( その場合は、 ない、の中から一つ選びます。 全国共通のものには、生活保障害年金と同一等級で手帳が交医師は、診察時の聴き取りをも 護の障害者加算 ( 1 ・ 2 級のみ ) 、付されます ) 。都道府県・政令とに診断書を作成します。援助 2016 年 4 月には、障害者福祉手帳は対象外とされてきた 者が身近にいない一人暮らしを 想定し、一定の期間の状態 ( 特差別解消法が施行されました。サ 1 ビスについては、頂欠、」 に状態が悪い時のこと ) を医師交通運賃割引制度をはじめ、身用条件の改善が進むことが期待 に伝えます。本人が気づかない 体障害者手帳・療育手帳は対象されます。 ことや伝えることが難しいことでありながら、精神障害者保健 があれば、家族や援助者から具 体的に伝える必要があります。 文書にまとめて手渡すのも、一 つの方法でしよう。 手帳を取得・利用することに 迷いがある場合には 献 文 「手帳の取得はどうも気が進 まない」という人もいるかもし れません。手帳の交付だけ受け ておいて、手帳を利用したくな ( 提示したくない ) 時には提 示しない、ということもできま す。 る務 神済イ品二 中央法規 青木聖久編著 『精神障害者の経済的支援ガイドブック ~ 事例と Q & A から理解する支援の意義と実務』 お 中央法規出版 2015 年 7 月 ち * 本書は、青木聖久・越智あゆみ・風間朋子という、 精神保健福祉士であると共に社会福祉研究者と、加あ えて、高橋裕典という障害年金をはじめ社会保障制 ゆ 度に明るい社会保険労務士の 4 名で執筆しています。 み 33 知ることは生きること
していいのか分かりません」と 休んでも元気が戻ればすぐに復 言われます。泣き出すような表 帰できます。でも、学生の場合 情でしたが、しつかりとした声 は出席を取る学校では数回休ん でした。 でも半期 ( 半年 ) の単位が取れ ここで私には、 0 さんは会社 なくなって 1 年遅れとなる場合 と家庭と学校の三つの分野の仕 があり、職業人より厳しい面が 事をこなしていくのに疲れ果土 あるのです。初診時に休学する て、うつ状態になっていると分 と決める必要があったでしよう かりました。混乱しておられる か ? 原因のあるうつ状態の場 が精神病ではなく、自分の考え 合、よく言われている " うつ病 ~ で精神科に助けを求めておられ ではないと伝えるだけで気が軽 るのでした。 くなる人も多いのですが。 〈休んで治す ? 〉 学〈弱気のピッチャー〉 お の 前の病院では、何病と言われ 「薬は 1 日 1 錠でしたが、体 ら ましたか ? どのような方針でを休んで自宅療養するように一『〔がだるくなったので数日で飲む 療 治そうと相談しましたか ? われました。学校は後期を休学のを止めています。飲んでも明 「うつ病と言われました。抗するように言われました」 るくなりませんでしたし、何を街 うつ薬を服用し、 1 か月間仕事 1 か月は長いですが、仕事はする気にもなりませんでした。 ・ : 急ぎ過ぎないで、決め付けないで、 の肋便 街よく考えて、納得してや「ていく : 連載第回 と遠くの夜学に通っておられ 〈うついて〉 〈うつ状態〉 る。核家族で子供が 2 人あり、 待合室では歳くらいの女性夫も家事を分担して、会社と家 ここまでは夫が話され、 o さ ( 0 さん ) がうつむいて座って庭のかなりの量の仕事をこなしんはうつむいたままでしたの おられ、そばには夫らしい男性ていました。 で、私は彼女はイヤイヤ連れて が付き添っておられます。診察 ところが、 1 年たった頃から来られたのかと考えて、ご主人 室では並んで座られ、ご主人が疲れを訴えるようになり、 1 月はそう言っておられますが、あ これまでのことを話されます。 前にはついに、「仕事に行けな なたにはあなたの考えがあるの 0 さんは地元の大学の卒業い」「学校に行けない」と泣くではないですか ? とさんに で、今の会社には 2 年以上勤めようになりました。それで、夫尋ねています。すると、さん ておられる。そして昨年からは が付き添って、隣市の心療内科 は初めて顔を上げて、 上級の資格を取るためにちょっを受診されています。 「私は疲れてしまって、どう 家庭 ましもと しげき 増本クリニック院長 みんなねっと 2016 年 12 月号 24 増本茂樹 二一口
知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載 ①街の診療所からのお便り / 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載 ③知ることは生きること / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねら - と」これまでの特集の紹介・ ■ 2014 年■ 7 月号 : 奈良県で福祉医療制度が実現 8 月号 : いきいき家族会 9 月号 : 障害者差別をなくす地方条例をつくろう 10 月号 : 高齢化する精神障がい者にどんな支援が必要か 1 1 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと ■ 2015 年■ 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える 4 月号 : 地域医療の発展をめざした「府中こころの診療所」を訪ねて 5 月号 : 精神障がい者の「住まい」を考える一英国の主支援から学ぶ ( 上野勝代 ) 6 月号 : 精神障がい者」にも交通運賃の割引を 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動ー愛知の経験から ( 木全義治 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 1 2 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ■ 2016 年■ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) ( ・「月刊みんなねら。と」のパックプ = = プトのお申し込み方法・ ) 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくだ さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け の振込用紙の場合、「 () 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 03-3987 ー 5466 ) 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 2016 12 月号通巻第 116 号 表紙の糸会】織田信生 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 お知らせしますみんなねっとの活動 5 特集 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・ 吉澤美樹 ) 6 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 9 回】時代の変化に対応できない精神医療政策 ( 氏家憲章 ) 20 街の診療所からのお便り【連載 115 】 ( 増本茂樹 ) ・・急ぎ過ぎないで、決め付けないで、よく考えて、納得してやっていく・・・ 知ることは生きること ( 連載 12 回 ) 精神障害者保健福祉手帳《経済的支援特集⑥》 ( 越智あゆみ ) 28 24 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 69 回 ) 34 みんなのわー -- 読者のページ・地域の話題 36 * 今月号は、誌面の関係で、「私の 家族の手記」は、お休みしました。 0