シップの上下関係はありませ◆インター型の多職種 ◆トランス型の多職種 ん。様々な職種、あるいはピア インター型とトランス型の違 一病院内の多職種チームの スタッフの方も入ることがあり いですが、インター型は役割、 場合は、例えば精神科のアウト ますが、それぞれの専門性や役仕事の共有がありません。医療 リ 1 チチームや、入院中から行 割はもちろんあるし、尊重しては、資格独占と言って、看護師 うケースマネージメントのチー お互い協力していきます。誰がの業務、医師の業務、薬剤師のムというのも今考えられていま 一番偉いとか偉くないというこ業務、とそれぞれ決ま「ていますが、その場合はトランス型と とはありません。しいて言えす。例えば、そのチームに行政 いう、少し仕事が重なるチーム ば、当事者の方が一番信頼のおの方が入「たからとい「て、医モデルをと「ています。これが けるスタッフが、当事者の方の師の業務を行政の方や保健師が個別対応には大変いいのです 切 気持ちを代弁して、このチームやることはできません。そうい が、とても時間がかかります。でぜ の方向付けをしていくリ 1 ダー うところがあるので、行政の方すから、全部の当事者の方にこ チ になることはあります。それは がチームに入る場合には、インのチーム構成を組むのは、現状 ウ - 精神保健福祉士がなることもあター型で行われることが多いでではかなり不可能ですが、アウ て るし、作業療法士がなることもす。つまり多施設・多機関連携トリーチはトランス型で行「た お あるし、場合によってはもちろでは、この形で行われることが 科 ほうがいいと言われています。 神 ん精神科医がなることもありま多いのです。 精 トランス型モデルの特徴とし すが、当事者の方たちとの相談 集 て、このようなことがありまし 特 で決めていくことが多いです。 た。当事者とご家族、ご家族も 精神科アウトリーチはトランス型多職種モデル いろいろと考え出されていて話先生が、自分の能力・技術が 題になっていますので、そうい —oo % 発揮できるように、麻号 月 うところにつながる話だと思い 酔の先生や、器械出しと一一一口う手 年 ます。 術具を出す看護師、専門の看護 師などとチ 1 ムを組んで、難し と っ い手術をこなすというのがイ ◆多職種の 3 モデル ね メージです。 それでは精神科のアウトリ 1 ん み チとは、どんな多職種モデルで けれども精神科の場合は先ほ やったらいいのかということでどもお話したように、当事者の すが、医療における多職種モデ方の抱えておられる複合的な困 ルには三つあります。マルチ型・難は、医療や治療だけでクリア 能 できるものではありません。そ インタ 1 型・トランス型です。 性有 応率 層共 対効 階例別産 多職種モデルの原型は、元々れ以外の生活場面での困難など 個生 フ役 のタイプはマルチ型です。これが大きいので、医者が上に立っ は、リーダーシップの上下があて威張って命令をするような仕 に家に出向いて、ご家族やご本ります。大概、優れた能力を組みではうまくいきません。そ 人のお友だちなども含めてじっ持っている人がなりますが、医れで、インター型やトランス型 くり話をして、それで急性期を療においては、手術チームなどというモデルで行われているの 乗り切るやり方というのが、今がこの例です。腕のいい外科のが現状です。両方ともリーダー チェーンモデル しり なあ なし なし 多施設多機関連携 あな 精神科アウトリーチ ケースマネジメント 手術チーム . を磁ゞツ 39 : 2 ア 3-290 , 1999. より作 ) 受
す。それをどうするかというこますが、ご本人が安心して住め とをみんなで検討するのです。ればいいのです。魔除けの札を号 月 それは、誰の仕事でもないよう 貼ってくれたということでちゃ 年 な感じがします。医療者の仕事んと病院に通ってくれればいし ( 要 ワ」 なのかと言われると疑問に思い のです。あまりそういうことに の ム目 と 型リメ、 ますが、誰の仕事でもないよう はこだわりません。それで、医っ デストジ モンウネ支 て しト保い なところに困難が潜んでいます者だけですと「これでいいのだ 種ラアマ的 ん と一確多必 職ト科ス完 職ロのもれが み ので、そこについてはみんなでろうか」と思うのですが、他の 互可供一門ス間務そ係 多 精ケ相が提い一専一時業お関 型 ・応援点高一のケグいの 協力するというやり方を取りまスタッフから「先生、やりましょ ス 的対支視が一一のンなみ信 括なるのカハりイさ込の ン 包軟あら応ンたテてえ間 す。また、部屋がちらかってい う」と言われて「それじゃ、 ・柔のか対メ当一定抱一 いことにするか」となります。 別速貫職ス一期〔 ) ンて布団を敷く場所がないという 個迅一他リ個チ定報新メ 時には、みんなで大掃除に行っそういうよさがあります。 点 てきれいにして、ご本人に「魔欠点としては、報酬算定でき 除けの札を貼ってください」とないとか、定期ミーティングの 時間がとてもかかるなどがあげ 言われれば神社で魔除けの札 精神科ューザーですが、人に騙を買ってきて貼ります。それもられますが、メンバー間に信頼 されて、借金をつくってしまい 医療者の仕事なのかどうか、特関係がないと一緒にやることが ました。今、その借金を少し棒に魔除けの札を貼っていいのか 難しいので、いかにスタッフ間 引きできる制度があったりしまどうかということは疑問に思い の信頼関係を維持できるように するのかとい , っことが、リー ◆ー (-n に実際に出向いてジョブコーチ ダ 1 の役割になります。 もう一つのアウトリーチの大をします。こういう、アウトリー きな目玉は、個別就労支援プロチ型の就労支援です。 ◆ < u l-— グラム ( — ) です。これ 私が旭中央病院にいてアウト このようなトランス型のアウは、アメリカで 1990 年代前 リーチシステムを手伝っていた トリーチモデルを古くから行っ半に開発されました。保護的な時には、まだこのジョブコーチ ているのが、包括型地域就労ではなくて、一般就労の率までには至らなかったのです 生活支援プログラムという方法を非常に向上させたということ が、現在勤めている学而会木村 です。重い精神障害をもっ方に、 で、この実績をもって、米国の病院では、デイケアのスタッフ より自立的で質の高い訪問を提様々な精神疾患の方に対してのの働き方を少し変えて、この 供するというものです。これは 心理・社会的プログラムとしてジョブコーチ、職場開拓をする トランス型の多職種チームで行推奨されています。このアウトリーチチームを作りまし うと言われています。 <0+ はの特徴は、もちろんアウトリー た。そして、早速二つの大手の 時間 365 日対応をすることチで職場に出かけていくことで会社と連携を結ぶことになりま が義務付けられています。現在すが、職場開拓も含まれていまして、今度、契約を結ぶ予定に この <0+ を実施している施設す。ご本人が仕事をしたい場所 なっています。 は全国で施設で、少し増えまを探してきて、その場所と連携 ( わたなべひろゆき ) したがまだそのぐらいです。 をつけて職場を開拓する手伝い 次号へつづく をします。それから、その職場 点 17 特集精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか①
ます。家の中から竹が生えてい たから、安心して入院させてい る家に支援に行って、竹取りか たのに」という声を、もう何十 らやったこともありました。 人ものご家族から伺いました。 それから、ご家族との仲がと か学状動 このように、生活基盤やライ の医定行 イ、 ,. 」ても悪くな「てしま「ているこフラインが破綻していることが 衝 ともあります。例えば、代の り 一つ、大きな問題です。それか 時に、ご家族に対しての、病状ら、行政・福祉サービスからも め からくる暴力があって、そのこ疎外されてしまっています。例 イ 進 職 とで精神科に入院して年、 えば、保健師が、。 こ本人が一人 性 「サ 事一会年と経ってしまった。そうしま暮らしをしているところに訪問 切 すと、ご家族、特に親御さんは に行っても、寄せ付けない。そ駄 活 一政 大変ご高齢になっていて、そのうすると疎遠になっていきま チ 代の時に受けた苦しいやり取す。社会援護課の方が、引っぱ ウ・ していることが多いのです。 りが記憶から全然拭えなくて、り出そうとしていろいろ声をか て 家がなくなっていたり、家はご本人の声を聞いただけで震えけても、本人が拒否してしまう。 お あっても傾いていて、入口もどが出てしまうのです。涙ながらその場からいなくなってしまう 科 神 精 こかわからないくらい ~ 早。ほ , つ。ほ に、「なんで退院させるんですこともあって、こういったサー 集 うになっていたり、電気や水道か。あれだけ苦労して、ようやビスにもつながらなくなってし やガスも通っていなかったりしく『一生面倒見ます』と言われまうのです。 リーチとしてうまく機能してい 有名な先生からは、「精神科 に、もっとしていく必要がある くことになるのだと思います。病院からのアウトリーチは本当と考えています。 の意味でのアウトリーチじゃな ◆包括的な支援 い」とお叱りを受けることもあ◆多職種チーム これから、千葉の精神科病床ります。確かにそういう面もあ 次に、なぜ多職種で取り組む のある総合病院 ( 旭中央病院 ) るかもしれないと思い、学ぶべのかということです。アウト からのアウトリーチについて話きところを学んでいきたいと私 リーチは、訪問看護、看護師だ をします。この地域で包括的に自身は考えています。それぞれけ、あるいはワーカーだけ、あ 当事者・家族の方を支える仕組の得意、不得意の分野、カバ るいはイ師だけではなくて、 みというのは、もちろん病院かできる、できない分野もあると たくさんの職種で取り組む必要 らのものだけではありません。思いますので、複数のサービスがあるものです。なぜならば、 特にアウトリーチに関しては、を選択できるほうがいいので現在アウトリーチを一番必要と 診療所や訪問看護ステーショす。いろいろなサービスをそのしている方々、精神科ューザー ン、 zæo 法人が行っていると時々の状況で選べるということの方々ま、、 ししろいろな困難を抱 ころもありますし、現在様々な が、やはり豊かなことではない えておられます。複合的な困難 形態で行われています。最近は、 かと思います。どれが正しいとを抱えておられる。社会的要因 株式会社が母体となって全国展かどれがいいとかというより と医学的要因と大きく 2 つあり 開している訪問看護ステーショも、複数のサ 1 ビスを、ユーザー ますが、社会的要因としては、 ンもあります。 サイドが選択できるようなもの生活基盤、ライフラインが破綻 疾病性 治療抵抗性 みんなねっと 2017 年 2 月号 8