入院患者 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

者はいなくなるはずですが、新 これに対して、平成年 4 月を加えて、地域に移し定着して たに 1 年以上の入院患者が同じの精神保健福祉法の改訂で医療いくことについても、両方の中 数の 5 万人入ってくるので、長保護入院体制の見直しがなされ核にあるのがアウトリーチの仕 期の入院患者はなかなか劇的にました。基本的に新たに入院す組みです。 は減らないという状態です。 る医療保護入院の方は、 1 年以 退院促進には二つの面があり 内に退院させるよう義務付けらます。長期入院の方の解消と、 れ、退院促進のための体制を病新たな長期入院の方を作らない ということ、その二つの目的をめ 地域包括ケア・多職種協働院の管理者が整備することにな っ・ りました。 達成するためには、地域移行・ チ療 用 それから、長期の入院患者の早期退院をする、そういう仕組 る援援一医援利 切 図支支護リ護支度 を住活介ト看労制方は、自宅を失くしていたり身みを作らなければならない。そぜ 居生ウ問就的 ア訪 公内の関係も途絶えていたりしれがアウトリーチです。 チ て、病院が住所になっていたり そのアウトリーチに付随し 退 もします。そういう方たちを退て、安全に安心して長期に住めア 期 て う患肖 行院性止院支援するのは大変時間がかかる住まいを確保することや、日 お よ院マ。移退人急防 ・るし、人手もいります。新たな常生活を手伝う仕組みや、就労 神 精 長 長期入院の方を作らないために支援、できる限りの公的制度を 集 も、そして、すでに長期化して利用すること、こういった包括 特 いる方を、いろいろなサポート的なケアをして初めてアウト みんなねっと三重大会記念講演より 精神科においてアウトリーチは 特なぜ大切か、どう進めたらいいか① 千葉大学医学研究院特任教授渡邉博幸 今月号と来月号の特集 行、仕組みの工夫をどのように 今日の話は大きく三つに分か は、渡邉博幸先生の「みん れます。最初はなぜ今精神科のしているのかということを紹介 なねっと三重大会」におけ させていただきます。 アウトリーチが大事なのかとい る記念講演を①①に分けて う総論的な話です。一一番目は、 1 ・アウトリーチとは お届けします。 私が千葉の旭中央病院で取り組 んだ精神科病棟のダウンサイズ◆退院促進 今、精神科の 1 年以上の長期 の話です。縮小してアウトリー チに支援を移していくという経在院患者は、約万人ぐらいに 験を話します。最後に現在、学減っていると考えられていま じかい 而会木村病院という民間病院です。そのうち、毎年 1 年間で退 取り組んでいる精神科単科の病院する方が約 5 万人います。そ 院で行うアウトリ 1 チへの移うすると、 4 年間で長期入院患 みんなっと三重大会で記念 講演を務めた渡邉博幸先生 みんなねっと 2017 年 2 月号 6

2. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

監督するのも必要です。さん ことになります。さんはうっとを思い返して決着を付けるこ は重症の精神病ではありません 病そのものではなく、医者にもとができていないので、これか 原因がある処方薬依存症なのでらの人生を考えられないのだとが、新たな人生に立ち向かう勇 す。 思います。精神病院の閉鎖病棟気が持てず、自殺の考えを表明 も彼女にとって居心地が良い場して、精神病棟に依存していま 〈病院への依存〉 所なのでしよう。さんの治療す。こういう状況で、精神科医 精神病院への長期入院も、病では、まず、勝手に自殺してし療の側が完全に自殺を予防しょ 気を治すためと言うよりも、病まった夫や彼女を責める夫の兄うと思えば、退院をさせること ができなくなります。 院への依存になっている場合が弟への怒りの感情を認め、怒り クリニックの外来でも「先生 あります。さん ( 代女性 ) を自分に向けないようにするこ の顔を見るとほっとした気分に は 2 年前に夫を自殺で亡くしたとが必要です。 後、自分も自殺しようとするた設当■一一当なる」と言う人があります。言 〈自立が目標〉 われた精神科医は気持ちが良い め、ずっと閉鎖病棟へ入院して います。 重症の精神病では思い通りにのですが、これも依存の一種でお の ならない現実を受け入れる能力す。精神科医は、精神科医なし ら 彼女は夫を止められなかった カ 自分を責め、「退院したら自殺が十分ではありませんから、本で生きて行ける方向で応援しな 一所 人や周囲がより良い人生を求めければいけません。 する」と言い続けます。 の 街 私は、さんは過去の自分と過ぎると、妄想や幻聴が悪化す 夫や夫の家族との間であったこるようです。一時的に保護して ころはデパスとトリフタノール 煙になって、目の前からタバコ を昼間でなく、夜飲むことにし が消えてしまったら、彼らは喫号 ましょ , つ。 煙していたことを自然に忘れて 2 年 しました。 〈減量したい〉 と 〈処方薬依存症〉 さんは渋々、ハルシオンを っ ね 2 錠でやってみることになりま な ところが、薬が手に入る状況 ん したが、効果をすぐ感じられる み では、例えば、睡眠薬を飲まな タイプの抗不安薬や睡眠薬は一 いでやってみると、川分もする 度多量になってしまうと、減量 と反って目が冴えて「もう朝ま が難しいのです。抗うつ薬の場 で眠れない」という気になるよ 合も、飲んでイライラしているく言われますが、やりようはあうです。そのため、睡眠薬がな のに、止めたがらない人もあり ります。例えば、ニコチン依存いと眠れない、と自分で決めて ます。でも、処方薬は医者が処では、タバコは割りと早くに止しまう。そんな気持ちも依存に 方しなければ手に入りませんかめられます。ある精神科病院のなります。人間は一人では生き ら、決められた最大量を超さな例ですが、以前は、入院患者さて行けないので何かに頼るもの いようにするのはできることなんたちからの『タバコの本数をですが、「〇〇なしでは生きて のです。 増やしてくれ』という要求が多行けない」とあまり考える場合 薬の依存症は止めにくいとよくあ「たものです。近年全館禁は、依存が強過ぎる病気という 二一一口

3. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

の状況で明らかですが、精神医す。日本を除く先進諸国は、連 連載第 7 回「病院存亡の危機 療改革の機は熟しています。 載第 3 回「精神医療政策を見直を迎えた精神科病院」で明らか した先進諸国」で明らかですが、 なように、わが国では、隔離・ ( 2 ) 改革を進めるニつの道 19 年代からの抗精神病薬収容の精神医療政策の " 要 ~ の の本格使用によって、それまで役割を担っている精神科病院 政策や制度は、一度構築したの " 精神科病院への入院中心 ~ は、経営が行き詰まり一部の病 ら半永久的に続くことはあり得から " 地域生活中心 ~ へ精神医院では崩壊が始まっています。 ません。社会の変化に対応し改療が可能になった変化と、精神この事態は、精神科病院への入 革することによって政策や制度科病院への入院中心の隔離・収院中心の隔離・収容の精神医療 は、社会に貢献し、存続が可能容 ( 施設収容 ) の精神医療政策政策の破綻でもあります。その となります。特に日進月歩の医を反省し、隔離・収容の精神医ためわが国も隔離・収容政策の 療は、適時見直しが不可欠で療から地域精神医療へ政策転換政策転換が避けられない事態に す。改革の進み方は一一通りありを行いました。 陥っています。 ます。 しかし追い込まれての改革 ②政策が破綻し追い込まれてのは、決して楽観はできません。 ①先取リし改革を積極的に進め改革 る もう一つは、政策・制度の破綻 ( 3 ) 予想される 3 つのケース 一つは情勢の変化を把握し、 によって、改革に追い込まれる 先取りして改革を進める道で道です。 ( 1 ) 機は熟している - ' 《在院患者の万人は 1 年以上、 Ⅱ万人は 5 年以上、約 7 万人は 号 精神科医療の現状と改革の展望 月 2 年以上、 3 万 4 千人は年以 昭和大学烏山病院家族会あかね会監事 年 氏家憲章 社会福祉法人うるおいの里・理事長 上異常な長期入院です。しかも 精神科特例と精神科差別がある と ため " 安かろう・悪かろうの入っ 《連載》第信回日本に精神医療改革の展望はあるか 亠な 院医療 ~ です。 ん み この間の連載で、わが国の精療との間には、現状の放置が許 在院患者の " 凵人に 1 人 ~ が 神医療政策は、今日の時代に対されない格差があります。日本毎日隔離 ( 保護室 ) か身体拘束、 応できず賞味期限が切れているを除く先進諸国では、 " 入院医 3 分の 2 の人たちが自由に病棟 ことがお分かりいただけたと思療中心 ~ から " 地域生活中心 ~ の外に出られない閉鎖病棟で います。この状況を打開するたへ転換し、たとえ入院になってす。他の先進諸国で当たり前 ( 常 めには、精神医療政策を今日のも平均在院日数は日で 1 か月識 ) になっている地域生活を進 時代に対応できるように改革が 以内の入院です。精神の病気やめる体制構築は全く進んでいま 不可欠です。 障害があっても、地域で医療支援せん。 と生活支援によって、社会生活が しかも精神疾患・こころの健 普通におくれます。 康問題が国の最優先課題になっ 一方わが国の現状は、平均在院ていますが、対応する精神医療 日本と他の先進諸国の精神医日数は 281 日 ( 2014 年 ) で、は役割を果たせていません。こ わが国の精神医療政策は、行 19 精神科医療の現状と改革の展望

4. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

き詰まり矛盾も激化しています。 もう一つの方策は、認知症のの現状は、国が病床減策を積 そのため新たな対応が必要に人たちを精神科病院に大量に収極的に講じなくても在院患者号 月 なっています。今後予想される容する構想です。すでにこの構減の進行によって、精神科病院 年 三つのケースを考えてみます。 想は、 2015 年 1 月に新オレの自壊は避けられない事態に陥 ンジプランで、認知症の人たちっています。精神疾患は全在院 と っ ①新たな在院患者を探す道 への循環型支援など精神科病院患者の % を占めていますが、 ね 亠な 第 1 のケースは、在院患者のの介入によって、精神科病院へ精神科医療費は国民医療費の 5 ん み 減少による経営危機を、新しい の本格的収容の道がひらかれま % です。そのため今までは、 患者確保によって危機打開を図した。この構想では、高まる精精神科医療費は医療費削減の対 るケースです。その方策の一つ神科医療の社会的役割が果たせ象にはなりませんでした。しか ません。先進諸国の認知症施策しこれからは、社会保障費の一 は、精神科病院の病棟を改修し、 グループホームなどの居住系施や国内でも地域ケアで積極的に層の削減のため精神科医療費 設に収容し、長期入院者を長期取り組んでいる方向と正反対では、決して聖域ではなく削減の 施設収容者に切り換える構想です。そのため厳しい批判の声が対象になっています。 す。最近の代表例は「病棟転換高まり、いずれは破綻の運命で 残念ながらその事態はすでに す。 始まっています。精神科入院医 型居住系施設」の構想です。 療費は、ピーク時比 1173 億 この構想は、 2016 年月 円の減少、精神科医療費全体で 末現在実施「ゼロ」という状態②精神科医療費削減の道 第 2 のケースは、精神科病院は 780 億円と大幅減少となっ にあり、破綻の運命です。 ています。一方精神障害者が地神科差別を基本とする精神医療神医療の社会的役割を果たし、 域で暮らすための精神障害者の政策の破綻です。そのため現状精神医療の新たな展望を切り拓 福祉費は一向に増えていませを打開するためには、精神医療く道でもあります。 ん。地域で、医療支援と生活支政策を今日の社会に適切に対応 今後の行方の " カギ ~ 援体制の構築がないまま、精神できる政策に切り換えることが 上記のどの道に進むか、それ 病床だけを削減することは、先必要です。 進諸国のように地域で、医療支精神科病院は治療的役割に徹を決する要因は、一つは精神医 援と生活支援で精神障害者を支し、治療機関としての機能強化療の現状を憂い改革を望む人た 援する地域精神医療の構築はでを図る。そして住む場所などのちの取り組みがどう進むのかに きません。 福祉的役割は、地域に移し福祉あります。 もう一つは政治の動向です。 施設に任せることが必要です。 「精神科特例」と「精神科差別」政治が " 個人の尊厳 ~ を大切に ③精神医療改革の道 第 3 のケースは、精神医療政など差別的扱いを解消し、一般する政治に変われるか、です。 次回 ( 3 月号 ) は最終回です。 策の " 要 ~ の役割を担ってきた病院と同水準の医療体制にする 「改革の展望を示す新しい動き 精神科病院が、経営は行き詰まことです。当たり前のことを普 り破綻が始まっています。この通に行なえる精神医療政策へ政が起きている」でみてみます。 ( うじいえのりあき ) 事態は、戦後数年間続けてき策転換することです。この道こ た精神科病院への入院中心の隔そ、当事者や家族そして国民の 離・収容政策で精神科特例と精期待に応える唯一の道です。精 21 精神科医療の現状と改革の展望

5. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

④福祉施設から一般就労への移よって、地域生活への移行が可 知っておきたい。 能であることから、年号 行等 精神保健福祉の動き ~ ⑤障害児支援の提供体制の整備の精神病床における入院需要 年 ( 患者数 ) 及び、地域移行に伴 とりわけ、精神障害者にも対う基盤整備量 ( 利用者数 ) の目 と ■社会保障審議会障害者部会 っ 応した地域包括ケアシステムの標を明確にした上で、計画的に ね ( 第回 ) な ん 平成年Ⅱ月Ⅱ日に開催さ構築が掲げられ主なポイントし基盤整備を推し進める。 み そして、「長期入院精神障害 れ、「障害者福祉計画及び障害て 2 点示されました。 児福祉計画に係る基本指針の見①精神障害にも対応した地域包者のうち一定数は、地域の精神 直しについて」を議事として審括ケアシステムを構築するた保健医療福祉体制の基盤を整備 め、障害保健福祉圏域ごとの保することによって、地域生活へ 議されました。 この中で、次の成果目標につ健・医療・福祉関係者による協の移行が可能であることから、 議の場を通じて、精神科医療機国が提示する推計式を用いて、 いても触れられています。 ①施設入所者の地域生活への移関、一般医療機関、地域援助事平成年度末の地域移行に伴う 業者、市町村などとの重層的な基盤整備量 ( 利用者数 ) を障害 ②精神障害にも対応した地域包連携による支援体制を構築す福祉計画上明確に記載する。」 とされています。つまり、保健・ る。 括ケアシステムの構築 ③障害者の重度化・高齢化や「親②長期入院精神障害者のうち一医療・福祉関係者による協議の 亡き後」を見据えた地域生活支定数は、地域の精神保健医療福場と長期入院者の病床数や入院 ネ体制の基盤を整備することに患者の退院率を設定するという 援拠点等の整備 いますか支援する人から見て後の審議の進め方の説明があり ことです。 本條理事長は、成果目標③にも、もう働くという意向が余りました。①に関連しては、テレ ないのではないかと思われる人ビで放映されたという、横浜に ついて次の意見を述べました。 「③の高齢化についてです。施は、結構社会参加したい、就労ある重度障害者施設へ和田審議 設だけではなく、障害者の方はしたいというご意向があるので官が訪問した際の様子が紹介さ はないかと思っています。もしれました。そこでの支援内容と 高齢化が進んでいます。それに ついて高齢化の実態はデータとデータがあれば教えていただき作業に参加できる喜びを体一杯 たいですし、なければそういう表現している姿が印象に残りま して上がっているわけですが、 例えば障害者の方はどういう生意向調査をすべきではないかとした。 文部科学省、厚生労働省、国 活がしたいのか。特に就労など思います。」 ( 文・小幡 ) 土交通省からも資料について説 意向調査のデータはあるのでし き 動 明があり、今後の予定が述べら よ , つか の 祉 内閣府の高齢者が何歳まで働■障害者政策委員会 ( 第引回 ) れました。 福 健 その後、各団体から出された 月日、中央合同庁舎 8 号 きたいかという一アータによりま すと、驚くべきことに働けるな館において、表記委員会が開催回答書に沿「て、次期政策立案Ⅲ らばいつまでも働きたい、あるされ、以下の内容が検討されまのための意見交換が行われ、補 いは間歳以上になっても働きたした。先ず和田審議官から、①足説明と他の方の発言に関連すき て いという方が、 3 分の 2 以上を平成年度「障害者週間」の結る意見が求められました。 っ みんなねっとからは、①生活知 占めています。障害者の方、あ果②障害者差別解消地域協議会 の設置状況③成年後見制度④今支援②保健・医療③教育、文化 るいは高齢者の方、健常者とい

6. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

それからもう一つ、医学的要えている当事者の方を、精神科看護師がいます。車の運転がう 因として、症状が薬だけではな医だけが薬のカで、医療の力だまい人や、そういった、医療だ 号 月 かなかコントロールできない状けで支えることは難しいです。けじゃないところでの生活のス 年 冖 / 態になっている。薬を一生懸命そして医者は大概、世間知らずキルを持っていたり、あるいは 飲んでいますが、幻聴や妄想が取なことが多いです。いろいろな医師だけではわからないような と っ ネットワークを知っていたり、 り切れなくて、時々幻聴に作用さ生活場面では、スキルが低かっ ね 亠な れて動いてしまう。その中で衝動たりします。やはりスキルが高行政の方とも顔がつながってい ん いのは、ソーシャルワーカーのたり、そういう多職種の力を入み 的な行動をしたり、危険な行動を れないと、在宅の支援やアウト して、ご本人がそれを望んでいる方です。例えば、近隣のスー ーチ支援は完成できません。 は何が宀女いとか、色が宀女いとこ わけではないのに、そこに通りか かった人をポカッと殴ったり暴ろ、野菜が安いところや、どこ当然、医療的なモデルの考え方 パーは何曜日が特売日とと生活者モデルの考え方で、信 力行動に出て、警察に介入されるのスー というパターンです。こういった か、医者はほとんど知りません。念の対立が起きることがありま 大きな困難を抱えているためにそういうことに詳しい 0•-&')3 のす。そういう時こそ、医者がノ 再発、再入院になり、ますます社方がいます。わたしも一人暮らコノコ出て行って、まあまあ一 会から遠ざかってしまう。かっ治しをした時、その方のいろいろ緒にやりましよう、という役割 療抵抗性の状態が繰り返されてなアナウンスで大変助かりましをするほうが、医者が前面に出 しことがあるのでは た。それから、電気器具が壊れるよりはい、 いきます。 ないか、というのが私の実感で このような複合的な困難を抱た時に、ささっと直せるような す。精神科アウトリーチは多職支援を必要としているのに自ら います。ただ最近は、特に都市 種で取り組むことを非常に大事求めることができない方・求め部では、積極的に、自分がこう に考えているのです。 ようとしない方・求めても既存 いうことをしたいので手伝って の支援システムには届かない方ほしいという場合があり、例え ◆アウトリーチの対象者 に、その方たちの生活の場に出ば、学校に不安で行けなくなっ アウトリ 1 チとはなにか、と向いて支援や助一一一一口を提供するとた方が、学校に戻るための準備 いうことをおさらいしますと、 いうことが定義の一つになってをしたいので、付き添って学校 の正門まで入って行くとか、次が 交の自よすは教室まで入って行くとか、目 繰き を をて , 性そのに供 る院か困 る向は手働提的がしつかりした支援を、当事 切 い入と員 人助達 す方初相協を 大 いや人るてなこ・ な援 いつ意る備一念く施双最は・ス者の方が手を挙げてやってほし づ実な 、に有ピ か支るて陥本け不 っ・ 基て等し的共一 なしに不受境 いと依頼するケースも出てきて チ と来態ずを環通に場対頼終・サ に向 を状かス・ 共ズのに 信最示な いるといいます。少しアウト 人ム出象障り、 を 開的 ビ足の一活側 チ 支もく一不 亠・メ ウ - にこまサ報チ一一生る力が報括 のなス場 リーチの範囲が広がってきてい の るきシの 活きう政情了ののけのる情包 て 人人受人すの で人援活チ生引が行・ にりル るる るをると」るかとは思います。 はてがい支生 お サけ側け割え域用 ウしとなのの 丿達めな一祉ト 科 対象となる方たちというのは ウ受供受役支領活 アチとこし存ち 人たにロる福 ( 要ると既に 神 の難トい・るア ~ をを提をすを門を 一必めうも人とウる状困ンて療い スススス出立専果精神症状のために生活に支障を精 を求よてのこ な定がコし医て ア ビビヒるヒき自る効 と神出状返らい ト援らめめそる 集 象精外症り自な ウ支自求求、す 一一あ一引やな乗来たしている方、外出が困難に サササがサを性異相 亠メ ア A ①②③に供 ①②③流④力発⑤るるなり引きこもり状態に陥ってい

7. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

: 自分の意思で生きて行くの、 科治療のなのですが : 書 -0 連載回 診察室では「先生、紹介状はド ~ 、。〔いドい一【 〈薬を出してくれ〉 〈いったい何病 ? 〉 持ってきたから薬を出してくれ 青いジャージの上下を着た よ」と言われます。都会の病院 初診時には、これまでの生活 歳代の、ちょっと突っぱってるからの紹介状もありましたが、歴と、今誰と暮らしていてどん 風のお兄さん、さんが初診さ『うつ病で数年間通院している。 な仕事をしているかを聞きま れています。受付で、安定剤と薬は定期的に服薬している。こす。そして、今困っていること 睡眠薬を出してくれるかどうかの度貴地に転居するのでよろしと、精神科医に何を期待してい 聞いています。大きな声で何回くお願いする』という内容でるかを聞かなければいけませ も聞くので、受付の職員も、「そす。薬については書いてありまん。その後、その困難について れはね、先生に聞いてください。 せん。 精神科医がどう考えたかを伝 私には分かりませんから」と少 え、患者さんが納得すれば、ど し大きな声になっています。 ういう方向で努力して行くかを 話し合い、効く薬があればそれていたりするものだけど ? を 1 日に頓服を合わせて合計 7 を提案する、という流れになる 「薬が切れるとそうなるから、錠は抗不安薬として大量です。 ものです。 薬を取りに来たのよ」とちょっ いずれ減らさないといけませ さんは健康保険証を持ってと強く言われます。そして、こん。でもハルシオン (o ・ ) おられまして、生活は「水商売、 れまで飲んでいた薬の名前を書 5 錠は絶対に多過ぎです。依存 症になっているだけです。それ 一人暮らし」と言われるのみで いた紙を出されます。 した。都会で仕事を失い、知り に、健康保険でお金を出してく ・セルシン ( 2 ) 、デパス ( ) 、 合いを頼って郷里へ帰って来た トリプタノール ( 川 ) 各 1 錠れません。 とい , っことでした。 を 3 食後 「保険がダメなら自費でもい いです」と強硬です。 ・ハルシオン (c ・ ) 5 錠、 〈困っていることは ? 〉 コントミン ( ・ 5 ) 1 錠 さんが依存症になっている のなら、それは治さなければい うつ病ということですが、今、 を寝る前 どんなことに困っているの ? ・コントミン ( ・ 5 ) 、 けません。前の医者がハルシオ ンをこんなに多量に処方した理 「薬がもうなくなってて、困っ セルシン ( 2 ) 各 1 錠 ている。薬を飲まんと、元気が をイライラの時頓服 由は分かりませんが、ここでは 処方できません。減らして何と なくなって、やる気が出ん」と と書いてあります。 大きな声で言われます。 かなるように考えましよう。今 〈処方薬の依存症〉 うつ病で元気が出ない人はも の処方では昼間眠くてイライラ う少し声が小さくて、下を向い セルシン ( 2 ) とデパス ( ) する人もいますから、今日のと ましもと しげき 増本クリニック院長 みんなねっと 2017 年 2 月号 24 増本茂樹 25 街の診療所からのお便り

8. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

シップの上下関係はありませ◆インター型の多職種 ◆トランス型の多職種 ん。様々な職種、あるいはピア インター型とトランス型の違 一病院内の多職種チームの スタッフの方も入ることがあり いですが、インター型は役割、 場合は、例えば精神科のアウト ますが、それぞれの専門性や役仕事の共有がありません。医療 リ 1 チチームや、入院中から行 割はもちろんあるし、尊重しては、資格独占と言って、看護師 うケースマネージメントのチー お互い協力していきます。誰がの業務、医師の業務、薬剤師のムというのも今考えられていま 一番偉いとか偉くないというこ業務、とそれぞれ決ま「ていますが、その場合はトランス型と とはありません。しいて言えす。例えば、そのチームに行政 いう、少し仕事が重なるチーム ば、当事者の方が一番信頼のおの方が入「たからとい「て、医モデルをと「ています。これが けるスタッフが、当事者の方の師の業務を行政の方や保健師が個別対応には大変いいのです 切 気持ちを代弁して、このチームやることはできません。そうい が、とても時間がかかります。でぜ の方向付けをしていくリ 1 ダー うところがあるので、行政の方すから、全部の当事者の方にこ チ になることはあります。それは がチームに入る場合には、インのチーム構成を組むのは、現状 ウ - 精神保健福祉士がなることもあター型で行われることが多いでではかなり不可能ですが、アウ て るし、作業療法士がなることもす。つまり多施設・多機関連携トリーチはトランス型で行「た お あるし、場合によってはもちろでは、この形で行われることが 科 ほうがいいと言われています。 神 ん精神科医がなることもありま多いのです。 精 トランス型モデルの特徴とし すが、当事者の方たちとの相談 集 て、このようなことがありまし 特 で決めていくことが多いです。 た。当事者とご家族、ご家族も 精神科アウトリーチはトランス型多職種モデル いろいろと考え出されていて話先生が、自分の能力・技術が 題になっていますので、そうい —oo % 発揮できるように、麻号 月 うところにつながる話だと思い 酔の先生や、器械出しと一一一口う手 年 ます。 術具を出す看護師、専門の看護 師などとチ 1 ムを組んで、難し と っ い手術をこなすというのがイ ◆多職種の 3 モデル ね メージです。 それでは精神科のアウトリ 1 ん み チとは、どんな多職種モデルで けれども精神科の場合は先ほ やったらいいのかということでどもお話したように、当事者の すが、医療における多職種モデ方の抱えておられる複合的な困 ルには三つあります。マルチ型・難は、医療や治療だけでクリア 能 できるものではありません。そ インタ 1 型・トランス型です。 性有 応率 層共 対効 階例別産 多職種モデルの原型は、元々れ以外の生活場面での困難など 個生 フ役 のタイプはマルチ型です。これが大きいので、医者が上に立っ は、リーダーシップの上下があて威張って命令をするような仕 に家に出向いて、ご家族やご本ります。大概、優れた能力を組みではうまくいきません。そ 人のお友だちなども含めてじっ持っている人がなりますが、医れで、インター型やトランス型 くり話をして、それで急性期を療においては、手術チームなどというモデルで行われているの 乗り切るやり方というのが、今がこの例です。腕のいい外科のが現状です。両方ともリーダー チェーンモデル しり なあ なし なし 多施設多機関連携 あな 精神科アウトリーチ ケースマネジメント 手術チーム . を磁ゞツ 39 : 2 ア 3-290 , 1999. より作 ) 受

9. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

会の勉強会に参加するようにな りました。 ピアサポート研修会・ : 第 4 回 目、 2015 年に受講します。 かって娘は、人がたくさんい 先日、自分からすすんで、体 大学における家族会の勉強会るところに出るのを大変きらい験入所しようかということを言 ました。 ・ : 2 年目を受講しています。 一人で相談に行くようにな また、各地区・家族会の研修 社会福法人 < の作業所ができりました。 た時も絶対に参加せず、 家族会は、親が活動すると、 1 年くらい行けませんで いっか子どもにも思いが流れ、 した。 少しずつ活動が広がっていくと しかし今は、 < 事業所思います。 に母親と同伴で週 1 回、 会長から子どもさんを連れて 昼まで通所するようにな来なさいとうるさくなるほど言 り、 2 年前からは、一人われていましたが、やっとそれ で週 2 回の通所ができるが実現することになりました。 手 ようになりました。 私たちは、一足飛びにはでき の 現在は、地域活動支援ませんが、一歩一歩で前進すれ家 と センター パソコン教室ば、勝利をかちとっていけると ( 週 1 回 ) に通えるよう 信じています。 私と、【 手記 病気の子と共に ( 香川県 ) 幸いを願う親 会にも参加しています。 娘は大変おとなしい、音楽の 歳入院 ( 精神科 ) 7 か月 大好きな子どもでした。また本入院退院後、保健所のすす号 月 を読むのが大好きで、友人と多 めでデイケアに通うも 3 か月 年 くかかわることも少なかったよ でやめる うに思います。 ・保健所のすすめで、現在の < と っ 小学校・中学校・高校・短期家族会に入会する。 ね 大学と進んで参りました。そし 亠な ・ < 家族会に入り保健所主催の ん み て、短大を卒業して進路を決定家族教室での勉強会 するときに失敗しました。同時・病気に対する知識の獲得 期に父親がリストラにあい、 家・誰に相談し、どこへ行ったら 庭の雰囲気が大きく変わってし よいか理解 まい、娘の心が不安定になって ・社会資源の利用 しまいました。やがて娘は通院・病院の利用、クリニックの利 することになりました。 用 その後娘は、次のような経過平成になって、地域から保健 をたどりました。 所が引くようになると、地域家 歳外来通院 ( 精神科 ) 族会の活動が活発になり、家族 になっています。 一三ロ

10. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

さ、い な中。 精神疾患の方の家は、家族のリハビリを ( 同行して外出や生 す の - ~ 0 同 みをで方も暴力を振るわれたり振るつ活指導など ) することができる 号 月 猪擲ナたりしてお互いにギスギスしてことがわかりました。 わ いたりしているのはよく聞いて 」更 年 の わ扠す いましたが、支援者がどこまで " ' 9 の介 日常生活 ら紹介入されているのだろうか今ま ん と っ み で不思議でした。体験レポート◆神奈川県エンジェル本人 ね 〇 では支援者と当事者が親や当事 ( 代 ) 亠な ん 〇 者との信頼関係を作って、どう 当時 9 歳の娘は何事にも応じ み 〇 対処していくか計画書を作成しないどっしりと構えている娘で 〇「みんなねっと」の感想 実行されていて徐々に回復されす。 ていくのが読み取れました。 私の母が亡くなった時も「こ 〇◆滋賀県すなが本人代 ) 精神疾患の場合は、そもそもれからは、お母さんには、私が 〇 1 月号の特集記事を読んで、病院に行く敷居が高かったり 付いているからね」私の手を握 〇 支援者がどこまで家族介入され ( 精神科への偏見や誤解により、 り締めた手のぬくもりは今でも 〇 ているのかすごくわかりやすく ご本人があるいは家族が嫌が忘れません。 書かれていました。 る、途中で拒絶、服薬管理が難十四年前に不安がストレスと 精神科の訪問看護のイメージしいなど ) 、どんどん悪化してなって私はますます体調を崩 ですが、主に独身の方や引きこ いくという話を当事者会でもよし、倒れてしまいました。従妺 もりの方などにや保健師く聞いております。このようなの紹介で心療内科に通院するよ が、体調確認あるいは、遊具を訪問看護があることで、ご本人うになりました。 持参したり訪問されているぐら が医療や他の福祉機関などに継 自己判断ではなく、病気は早 いかと思っていました。 続的につながることや、さらに期の受診がとても大切だと身を 持って知りました。心療内科の最初のきっかけは義父にセクシ◆北海道みさちゃん家族 先生を信じて、しつかり薬を飲ャルハラスメントを受けたこと ( 代 ) 医療費の心配なく病院へ行け み、そううつ病と一言う心の病とと家庭の事情から最愛の人と別 しつかり向き合い治すことに決れたことです。入院の直接の原る生活ができますようにと思い 意しました。 因は水中毒で意識不明になったます。 フォーラムの開催を期に精神 ことです。 現在私は簡歳、娘は歳にな りました。これからも一一人三脚医科歯科に入院しましたが、の人も他の障害の人と同様の医 で頑張って行こうと思います。 死んだ人の声が聞こえた。仏様療費助成制度になるよう心より 〇 そして今ひとりで悩んでいるはいると言っただけで、妄想性切に願っています。 〇 みんなねっとを読んでいると 人もこころを開いて誰かに助け障害と一一一一口う病名がつけられまし わ てと、声を出して言って欲しい た。病名をつけられると、本人他県では徐々に広がっているの の と思います。あなたの一番の理も家族も症状を強く思いこみやを羨ましく思っていました。一 解者は何よりも家族であることすいと思います。特に幻聴の否日でも早く北海道でもと言う思ん いです。期待しています。 を忘れないで欲しいと思います。定的な言葉は自分で自分のこと み 人生を楽しむには健康でなくをそう思っているからではと思 てよ、ナ . よ、。、 心の病から「逃われ、もしそうなら自「で自分◆石川県はるか家族・本人〇 0 亠な にない投けない、諦めない」のことが認められれば病気は ( 代 ) 私は自分が精神障害者であ〇み 自分に言い聞かせています。く治るのではと思います。 じけそうになると自らを奮い立精神科のお医者様お一一方にもり、母と弟、一一人の精神障害者ジ 〇一 てています。 賛成して頂けました。全ての精の家族でもあります。ゆいいっ 〇ペ 神病にあてはまるかはわかりま健常者だった父が他界してから〇者 ◆東京都コアラ本人 ( €代 ) せんが、何かのお役に立てれば家庭はごたごたしています。精〇読 神障害者だけの家族でもうまく 私は病歴年になりますが、幸いです。