の状況で明らかですが、精神医す。日本を除く先進諸国は、連 連載第 7 回「病院存亡の危機 療改革の機は熟しています。 載第 3 回「精神医療政策を見直を迎えた精神科病院」で明らか した先進諸国」で明らかですが、 なように、わが国では、隔離・ ( 2 ) 改革を進めるニつの道 19 年代からの抗精神病薬収容の精神医療政策の " 要 ~ の の本格使用によって、それまで役割を担っている精神科病院 政策や制度は、一度構築したの " 精神科病院への入院中心 ~ は、経営が行き詰まり一部の病 ら半永久的に続くことはあり得から " 地域生活中心 ~ へ精神医院では崩壊が始まっています。 ません。社会の変化に対応し改療が可能になった変化と、精神この事態は、精神科病院への入 革することによって政策や制度科病院への入院中心の隔離・収院中心の隔離・収容の精神医療 は、社会に貢献し、存続が可能容 ( 施設収容 ) の精神医療政策政策の破綻でもあります。その となります。特に日進月歩の医を反省し、隔離・収容の精神医ためわが国も隔離・収容政策の 療は、適時見直しが不可欠で療から地域精神医療へ政策転換政策転換が避けられない事態に す。改革の進み方は一一通りありを行いました。 陥っています。 ます。 しかし追い込まれての改革 ②政策が破綻し追い込まれてのは、決して楽観はできません。 ①先取リし改革を積極的に進め改革 る もう一つは、政策・制度の破綻 ( 3 ) 予想される 3 つのケース 一つは情勢の変化を把握し、 によって、改革に追い込まれる 先取りして改革を進める道で道です。 ( 1 ) 機は熟している - ' 《在院患者の万人は 1 年以上、 Ⅱ万人は 5 年以上、約 7 万人は 号 精神科医療の現状と改革の展望 月 2 年以上、 3 万 4 千人は年以 昭和大学烏山病院家族会あかね会監事 年 氏家憲章 社会福祉法人うるおいの里・理事長 上異常な長期入院です。しかも 精神科特例と精神科差別がある と ため " 安かろう・悪かろうの入っ 《連載》第信回日本に精神医療改革の展望はあるか 亠な 院医療 ~ です。 ん み この間の連載で、わが国の精療との間には、現状の放置が許 在院患者の " 凵人に 1 人 ~ が 神医療政策は、今日の時代に対されない格差があります。日本毎日隔離 ( 保護室 ) か身体拘束、 応できず賞味期限が切れているを除く先進諸国では、 " 入院医 3 分の 2 の人たちが自由に病棟 ことがお分かりいただけたと思療中心 ~ から " 地域生活中心 ~ の外に出られない閉鎖病棟で います。この状況を打開するたへ転換し、たとえ入院になってす。他の先進諸国で当たり前 ( 常 めには、精神医療政策を今日のも平均在院日数は日で 1 か月識 ) になっている地域生活を進 時代に対応できるように改革が 以内の入院です。精神の病気やめる体制構築は全く進んでいま 不可欠です。 障害があっても、地域で医療支援せん。 と生活支援によって、社会生活が しかも精神疾患・こころの健 普通におくれます。 康問題が国の最優先課題になっ 一方わが国の現状は、平均在院ていますが、対応する精神医療 日本と他の先進諸国の精神医日数は 281 日 ( 2014 年 ) で、は役割を果たせていません。こ わが国の精神医療政策は、行 19 精神科医療の現状と改革の展望
2017 【表紙の絵】織田信生 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 特集 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、 どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 11 回】日本に精神医療改革の展望はあるか ( 氏家憲章 ) 私と家族の手記「病気の子と共に」 ( 幸いを願う親 ) 22 街の診療所からのお便り【連載 117 】 ( 増本茂樹 ) 18 6 24 ・・自分の意思で生きて行くのが精神科治療の目標なのですが・・ 知ることは生きること ( 連載 1 4 回 ) 手当《経済的支援特集⑧》 ( 風間朋子 ) 28 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 71 回 ) 34 みんなのわーー一読者のページ・地域の話題 36 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載 ①街の診療所からのお便り / 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載 ③知ることは生きること / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ ■ 2015 年・ 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと 1 1 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 10 月号 : 高齢化する精神障がい者にどんな支援が必要か ■ 2014 年・ ・「月刊みんなねっと」これまでの特集の紹介・ 12 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとリくみ 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動 - 愛知の経験から ( 木全義治 ) 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 6 月号 : 精神障がい者」にも交通運賃の割引を 5 月号 : 精神障がい者の「住まい」を考える一英国の居住支援から学ぶ ( 上野勝代 ) 4 月号 : 地域医療の発展をめざした「府中こころの診療所」を訪ねて 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて ■ 2016 年一 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ ( 塚本さやか他 ) ー 2017 年・ FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 ()3-3987-5466 ) にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 の振込用紙の場合、「 () 0 1 3 () ー () ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくた ・『月刊みんなねっと」のバックナンバーのお申し込み方法 0 )
月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 118 号 2017 年 2 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月翡を軋の家族と家族会をつなぐ機誌 月刊みんなねっと 2017 年 2 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 みんなねっとフォーラム 2016 家族それぞれの自立をめざして ~ 親あるうちに ~ = 000 、 00000 = 00 ~ 0000 △場 : 帝京平成大学冲永記念ホール ( 東京・池袋 ) 参加費 : 無料 ( 事前申込が必要です。詳しくは本誌の裏表紙、チラシ、ホームページをご覧ください く午前の部〉 【講演】 それぞれの自立をめさして一本人・家族・医療者が、共に考えられる社会へ 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 講師 く午後の部〉 【シンポジウム】 ( 仮 ) それぞれの自立 ~ 開かれた対話 ~ 当事者とその支援者、当事者の家族とその支援者という 2 組に、それぞれの立場から、訪 間型・対話型の支援が入ったことでどう変化したのかについてお話をしていただきます。 0 シンポジスト ・訪問看護を利用している当事者とその支援者 ・訪問看護を利用している当事者の家族とその支援者 ロ助言者 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 コーディネーター Supported by 大塚淳子氏 ( 帝京平成大学健康メディカル学部教授 ) THE NIPPON FOUNDATION ※詳細が決まり次第、月刊「みんなねっと」や当会ホームページ、チラシ 等でご案内いたします。多くの方々のご参加をお待ちしています。 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 -46 ー 13 ホリグチビル 602 2017 ・特集・ 精神科においてアウトリーチはなせ大切か、とう進めたらいいか① ( 渡避博 ■精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第材回「日本に精神医療改の展望はあるか」 ■知ることは生きること ( 風間朋子 ) 連載回 手当 ( 経済的支援特集⑧ ) : ↓ 0 4 《当事者 ( 男性 ) と三ツ井直子氏 ( 訪問看護ステーション kazoc 看護師 ) 》 ( 東京都 ) 《当事者の家族 ( 母親 ) と佐藤晋氏 ( たるまさんクリニック psw) 》 ( 埼玉県 ) 0 0 全国精神保健福祉会連合会 公益社団法人