精神医療 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号
21件見つかりました。

1. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

き詰まり矛盾も激化しています。 もう一つの方策は、認知症のの現状は、国が病床減策を積 そのため新たな対応が必要に人たちを精神科病院に大量に収極的に講じなくても在院患者号 月 なっています。今後予想される容する構想です。すでにこの構減の進行によって、精神科病院 年 三つのケースを考えてみます。 想は、 2015 年 1 月に新オレの自壊は避けられない事態に陥 ンジプランで、認知症の人たちっています。精神疾患は全在院 と っ ①新たな在院患者を探す道 への循環型支援など精神科病院患者の % を占めていますが、 ね 亠な 第 1 のケースは、在院患者のの介入によって、精神科病院へ精神科医療費は国民医療費の 5 ん み 減少による経営危機を、新しい の本格的収容の道がひらかれま % です。そのため今までは、 患者確保によって危機打開を図した。この構想では、高まる精精神科医療費は医療費削減の対 るケースです。その方策の一つ神科医療の社会的役割が果たせ象にはなりませんでした。しか ません。先進諸国の認知症施策しこれからは、社会保障費の一 は、精神科病院の病棟を改修し、 グループホームなどの居住系施や国内でも地域ケアで積極的に層の削減のため精神科医療費 設に収容し、長期入院者を長期取り組んでいる方向と正反対では、決して聖域ではなく削減の 施設収容者に切り換える構想です。そのため厳しい批判の声が対象になっています。 す。最近の代表例は「病棟転換高まり、いずれは破綻の運命で 残念ながらその事態はすでに す。 始まっています。精神科入院医 型居住系施設」の構想です。 療費は、ピーク時比 1173 億 この構想は、 2016 年月 円の減少、精神科医療費全体で 末現在実施「ゼロ」という状態②精神科医療費削減の道 第 2 のケースは、精神科病院は 780 億円と大幅減少となっ にあり、破綻の運命です。 ています。一方精神障害者が地神科差別を基本とする精神医療神医療の社会的役割を果たし、 域で暮らすための精神障害者の政策の破綻です。そのため現状精神医療の新たな展望を切り拓 福祉費は一向に増えていませを打開するためには、精神医療く道でもあります。 ん。地域で、医療支援と生活支政策を今日の社会に適切に対応 今後の行方の " カギ ~ 援体制の構築がないまま、精神できる政策に切り換えることが 上記のどの道に進むか、それ 病床だけを削減することは、先必要です。 進諸国のように地域で、医療支精神科病院は治療的役割に徹を決する要因は、一つは精神医 援と生活支援で精神障害者を支し、治療機関としての機能強化療の現状を憂い改革を望む人た 援する地域精神医療の構築はでを図る。そして住む場所などのちの取り組みがどう進むのかに きません。 福祉的役割は、地域に移し福祉あります。 もう一つは政治の動向です。 施設に任せることが必要です。 「精神科特例」と「精神科差別」政治が " 個人の尊厳 ~ を大切に ③精神医療改革の道 第 3 のケースは、精神医療政など差別的扱いを解消し、一般する政治に変われるか、です。 次回 ( 3 月号 ) は最終回です。 策の " 要 ~ の役割を担ってきた病院と同水準の医療体制にする 「改革の展望を示す新しい動き 精神科病院が、経営は行き詰まことです。当たり前のことを普 り破綻が始まっています。この通に行なえる精神医療政策へ政が起きている」でみてみます。 ( うじいえのりあき ) 事態は、戦後数年間続けてき策転換することです。この道こ た精神科病院への入院中心の隔そ、当事者や家族そして国民の 離・収容政策で精神科特例と精期待に応える唯一の道です。精 21 精神科医療の現状と改革の展望

2. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

2017 【表紙の絵】織田信生 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 特集 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、 どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 11 回】日本に精神医療改革の展望はあるか ( 氏家憲章 ) 私と家族の手記「病気の子と共に」 ( 幸いを願う親 ) 22 街の診療所からのお便り【連載 117 】 ( 増本茂樹 ) 18 6 24 ・・自分の意思で生きて行くのが精神科治療の目標なのですが・・ 知ることは生きること ( 連載 1 4 回 ) 手当《経済的支援特集⑧》 ( 風間朋子 ) 28 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 71 回 ) 34 みんなのわーー一読者のページ・地域の話題 36 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載 ①街の診療所からのお便り / 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載 ③知ることは生きること / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ ■ 2015 年・ 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと 1 1 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 10 月号 : 高齢化する精神障がい者にどんな支援が必要か ■ 2014 年・ ・「月刊みんなねっと」これまでの特集の紹介・ 12 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとリくみ 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動 - 愛知の経験から ( 木全義治 ) 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 6 月号 : 精神障がい者」にも交通運賃の割引を 5 月号 : 精神障がい者の「住まい」を考える一英国の居住支援から学ぶ ( 上野勝代 ) 4 月号 : 地域医療の発展をめざした「府中こころの診療所」を訪ねて 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて ■ 2016 年一 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ ( 塚本さやか他 ) ー 2017 年・ FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 ()3-3987-5466 ) にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 の振込用紙の場合、「 () 0 1 3 () ー () ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくた ・『月刊みんなねっと」のバックナンバーのお申し込み方法 0 )

3. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

の状況で明らかですが、精神医す。日本を除く先進諸国は、連 連載第 7 回「病院存亡の危機 療改革の機は熟しています。 載第 3 回「精神医療政策を見直を迎えた精神科病院」で明らか した先進諸国」で明らかですが、 なように、わが国では、隔離・ ( 2 ) 改革を進めるニつの道 19 年代からの抗精神病薬収容の精神医療政策の " 要 ~ の の本格使用によって、それまで役割を担っている精神科病院 政策や制度は、一度構築したの " 精神科病院への入院中心 ~ は、経営が行き詰まり一部の病 ら半永久的に続くことはあり得から " 地域生活中心 ~ へ精神医院では崩壊が始まっています。 ません。社会の変化に対応し改療が可能になった変化と、精神この事態は、精神科病院への入 革することによって政策や制度科病院への入院中心の隔離・収院中心の隔離・収容の精神医療 は、社会に貢献し、存続が可能容 ( 施設収容 ) の精神医療政策政策の破綻でもあります。その となります。特に日進月歩の医を反省し、隔離・収容の精神医ためわが国も隔離・収容政策の 療は、適時見直しが不可欠で療から地域精神医療へ政策転換政策転換が避けられない事態に す。改革の進み方は一一通りありを行いました。 陥っています。 ます。 しかし追い込まれての改革 ②政策が破綻し追い込まれてのは、決して楽観はできません。 ①先取リし改革を積極的に進め改革 る もう一つは、政策・制度の破綻 ( 3 ) 予想される 3 つのケース 一つは情勢の変化を把握し、 によって、改革に追い込まれる 先取りして改革を進める道で道です。 ( 1 ) 機は熟している - ' 《在院患者の万人は 1 年以上、 Ⅱ万人は 5 年以上、約 7 万人は 号 精神科医療の現状と改革の展望 月 2 年以上、 3 万 4 千人は年以 昭和大学烏山病院家族会あかね会監事 年 氏家憲章 社会福祉法人うるおいの里・理事長 上異常な長期入院です。しかも 精神科特例と精神科差別がある と ため " 安かろう・悪かろうの入っ 《連載》第信回日本に精神医療改革の展望はあるか 亠な 院医療 ~ です。 ん み この間の連載で、わが国の精療との間には、現状の放置が許 在院患者の " 凵人に 1 人 ~ が 神医療政策は、今日の時代に対されない格差があります。日本毎日隔離 ( 保護室 ) か身体拘束、 応できず賞味期限が切れているを除く先進諸国では、 " 入院医 3 分の 2 の人たちが自由に病棟 ことがお分かりいただけたと思療中心 ~ から " 地域生活中心 ~ の外に出られない閉鎖病棟で います。この状況を打開するたへ転換し、たとえ入院になってす。他の先進諸国で当たり前 ( 常 めには、精神医療政策を今日のも平均在院日数は日で 1 か月識 ) になっている地域生活を進 時代に対応できるように改革が 以内の入院です。精神の病気やめる体制構築は全く進んでいま 不可欠です。 障害があっても、地域で医療支援せん。 と生活支援によって、社会生活が しかも精神疾患・こころの健 普通におくれます。 康問題が国の最優先課題になっ 一方わが国の現状は、平均在院ていますが、対応する精神医療 日本と他の先進諸国の精神医日数は 281 日 ( 2014 年 ) で、は役割を果たせていません。こ わが国の精神医療政策は、行 19 精神科医療の現状と改革の展望

4. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

シップの上下関係はありませ◆インター型の多職種 ◆トランス型の多職種 ん。様々な職種、あるいはピア インター型とトランス型の違 一病院内の多職種チームの スタッフの方も入ることがあり いですが、インター型は役割、 場合は、例えば精神科のアウト ますが、それぞれの専門性や役仕事の共有がありません。医療 リ 1 チチームや、入院中から行 割はもちろんあるし、尊重しては、資格独占と言って、看護師 うケースマネージメントのチー お互い協力していきます。誰がの業務、医師の業務、薬剤師のムというのも今考えられていま 一番偉いとか偉くないというこ業務、とそれぞれ決ま「ていますが、その場合はトランス型と とはありません。しいて言えす。例えば、そのチームに行政 いう、少し仕事が重なるチーム ば、当事者の方が一番信頼のおの方が入「たからとい「て、医モデルをと「ています。これが けるスタッフが、当事者の方の師の業務を行政の方や保健師が個別対応には大変いいのです 切 気持ちを代弁して、このチームやることはできません。そうい が、とても時間がかかります。でぜ の方向付けをしていくリ 1 ダー うところがあるので、行政の方すから、全部の当事者の方にこ チ になることはあります。それは がチームに入る場合には、インのチーム構成を組むのは、現状 ウ - 精神保健福祉士がなることもあター型で行われることが多いでではかなり不可能ですが、アウ て るし、作業療法士がなることもす。つまり多施設・多機関連携トリーチはトランス型で行「た お あるし、場合によってはもちろでは、この形で行われることが 科 ほうがいいと言われています。 神 ん精神科医がなることもありま多いのです。 精 トランス型モデルの特徴とし すが、当事者の方たちとの相談 集 て、このようなことがありまし 特 で決めていくことが多いです。 た。当事者とご家族、ご家族も 精神科アウトリーチはトランス型多職種モデル いろいろと考え出されていて話先生が、自分の能力・技術が 題になっていますので、そうい —oo % 発揮できるように、麻号 月 うところにつながる話だと思い 酔の先生や、器械出しと一一一口う手 年 ます。 術具を出す看護師、専門の看護 師などとチ 1 ムを組んで、難し と っ い手術をこなすというのがイ ◆多職種の 3 モデル ね メージです。 それでは精神科のアウトリ 1 ん み チとは、どんな多職種モデルで けれども精神科の場合は先ほ やったらいいのかということでどもお話したように、当事者の すが、医療における多職種モデ方の抱えておられる複合的な困 ルには三つあります。マルチ型・難は、医療や治療だけでクリア 能 できるものではありません。そ インタ 1 型・トランス型です。 性有 応率 層共 対効 階例別産 多職種モデルの原型は、元々れ以外の生活場面での困難など 個生 フ役 のタイプはマルチ型です。これが大きいので、医者が上に立っ は、リーダーシップの上下があて威張って命令をするような仕 に家に出向いて、ご家族やご本ります。大概、優れた能力を組みではうまくいきません。そ 人のお友だちなども含めてじっ持っている人がなりますが、医れで、インター型やトランス型 くり話をして、それで急性期を療においては、手術チームなどというモデルで行われているの 乗り切るやり方というのが、今がこの例です。腕のいい外科のが現状です。両方ともリーダー チェーンモデル しり なあ なし なし 多施設多機関連携 あな 精神科アウトリーチ ケースマネジメント 手術チーム . を磁ゞツ 39 : 2 ア 3-290 , 1999. より作 ) 受

5. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

さ、い な中。 精神疾患の方の家は、家族のリハビリを ( 同行して外出や生 す の - ~ 0 同 みをで方も暴力を振るわれたり振るつ活指導など ) することができる 号 月 猪擲ナたりしてお互いにギスギスしてことがわかりました。 わ いたりしているのはよく聞いて 」更 年 の わ扠す いましたが、支援者がどこまで " ' 9 の介 日常生活 ら紹介入されているのだろうか今ま ん と っ み で不思議でした。体験レポート◆神奈川県エンジェル本人 ね 〇 では支援者と当事者が親や当事 ( 代 ) 亠な ん 〇 者との信頼関係を作って、どう 当時 9 歳の娘は何事にも応じ み 〇 対処していくか計画書を作成しないどっしりと構えている娘で 〇「みんなねっと」の感想 実行されていて徐々に回復されす。 ていくのが読み取れました。 私の母が亡くなった時も「こ 〇◆滋賀県すなが本人代 ) 精神疾患の場合は、そもそもれからは、お母さんには、私が 〇 1 月号の特集記事を読んで、病院に行く敷居が高かったり 付いているからね」私の手を握 〇 支援者がどこまで家族介入され ( 精神科への偏見や誤解により、 り締めた手のぬくもりは今でも 〇 ているのかすごくわかりやすく ご本人があるいは家族が嫌が忘れません。 書かれていました。 る、途中で拒絶、服薬管理が難十四年前に不安がストレスと 精神科の訪問看護のイメージしいなど ) 、どんどん悪化してなって私はますます体調を崩 ですが、主に独身の方や引きこ いくという話を当事者会でもよし、倒れてしまいました。従妺 もりの方などにや保健師く聞いております。このようなの紹介で心療内科に通院するよ が、体調確認あるいは、遊具を訪問看護があることで、ご本人うになりました。 持参したり訪問されているぐら が医療や他の福祉機関などに継 自己判断ではなく、病気は早 いかと思っていました。 続的につながることや、さらに期の受診がとても大切だと身を 持って知りました。心療内科の最初のきっかけは義父にセクシ◆北海道みさちゃん家族 先生を信じて、しつかり薬を飲ャルハラスメントを受けたこと ( 代 ) 医療費の心配なく病院へ行け み、そううつ病と一言う心の病とと家庭の事情から最愛の人と別 しつかり向き合い治すことに決れたことです。入院の直接の原る生活ができますようにと思い 意しました。 因は水中毒で意識不明になったます。 フォーラムの開催を期に精神 ことです。 現在私は簡歳、娘は歳にな りました。これからも一一人三脚医科歯科に入院しましたが、の人も他の障害の人と同様の医 で頑張って行こうと思います。 死んだ人の声が聞こえた。仏様療費助成制度になるよう心より 〇 そして今ひとりで悩んでいるはいると言っただけで、妄想性切に願っています。 〇 みんなねっとを読んでいると 人もこころを開いて誰かに助け障害と一一一一口う病名がつけられまし わ てと、声を出して言って欲しい た。病名をつけられると、本人他県では徐々に広がっているの の と思います。あなたの一番の理も家族も症状を強く思いこみやを羨ましく思っていました。一 解者は何よりも家族であることすいと思います。特に幻聴の否日でも早く北海道でもと言う思ん いです。期待しています。 を忘れないで欲しいと思います。定的な言葉は自分で自分のこと み 人生を楽しむには健康でなくをそう思っているからではと思 てよ、ナ . よ、。、 心の病から「逃われ、もしそうなら自「で自分◆石川県はるか家族・本人〇 0 亠な にない投けない、諦めない」のことが認められれば病気は ( 代 ) 私は自分が精神障害者であ〇み 自分に言い聞かせています。く治るのではと思います。 じけそうになると自らを奮い立精神科のお医者様お一一方にもり、母と弟、一一人の精神障害者ジ 〇一 てています。 賛成して頂けました。全ての精の家族でもあります。ゆいいっ 〇ペ 神病にあてはまるかはわかりま健常者だった父が他界してから〇者 ◆東京都コアラ本人 ( €代 ) せんが、何かのお役に立てれば家庭はごたごたしています。精〇読 神障害者だけの家族でもうまく 私は病歴年になりますが、幸いです。

6. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 118 号 2017 年 2 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月翡を軋の家族と家族会をつなぐ機誌 月刊みんなねっと 2017 年 2 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 みんなねっとフォーラム 2016 家族それぞれの自立をめざして ~ 親あるうちに ~ = 000 、 00000 = 00 ~ 0000 △場 : 帝京平成大学冲永記念ホール ( 東京・池袋 ) 参加費 : 無料 ( 事前申込が必要です。詳しくは本誌の裏表紙、チラシ、ホームページをご覧ください く午前の部〉 【講演】 それぞれの自立をめさして一本人・家族・医療者が、共に考えられる社会へ 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 講師 く午後の部〉 【シンポジウム】 ( 仮 ) それぞれの自立 ~ 開かれた対話 ~ 当事者とその支援者、当事者の家族とその支援者という 2 組に、それぞれの立場から、訪 間型・対話型の支援が入ったことでどう変化したのかについてお話をしていただきます。 0 シンポジスト ・訪問看護を利用している当事者とその支援者 ・訪問看護を利用している当事者の家族とその支援者 ロ助言者 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 コーディネーター Supported by 大塚淳子氏 ( 帝京平成大学健康メディカル学部教授 ) THE NIPPON FOUNDATION ※詳細が決まり次第、月刊「みんなねっと」や当会ホームページ、チラシ 等でご案内いたします。多くの方々のご参加をお待ちしています。 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 -46 ー 13 ホリグチビル 602 2017 ・特集・ 精神科においてアウトリーチはなせ大切か、とう進めたらいいか① ( 渡避博 ■精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第材回「日本に精神医療改の展望はあるか」 ■知ることは生きること ( 風間朋子 ) 連載回 手当 ( 経済的支援特集⑧ ) : ↓ 0 4 《当事者 ( 男性 ) と三ツ井直子氏 ( 訪問看護ステーション kazoc 看護師 ) 》 ( 東京都 ) 《当事者の家族 ( 母親 ) と佐藤晋氏 ( たるまさんクリニック psw) 》 ( 埼玉県 ) 0 0 全国精神保健福祉会連合会 公益社団法人

7. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

それからもう一つ、医学的要えている当事者の方を、精神科看護師がいます。車の運転がう 因として、症状が薬だけではな医だけが薬のカで、医療の力だまい人や、そういった、医療だ 号 月 かなかコントロールできない状けで支えることは難しいです。けじゃないところでの生活のス 年 冖 / 態になっている。薬を一生懸命そして医者は大概、世間知らずキルを持っていたり、あるいは 飲んでいますが、幻聴や妄想が取なことが多いです。いろいろな医師だけではわからないような と っ ネットワークを知っていたり、 り切れなくて、時々幻聴に作用さ生活場面では、スキルが低かっ ね 亠な れて動いてしまう。その中で衝動たりします。やはりスキルが高行政の方とも顔がつながってい ん いのは、ソーシャルワーカーのたり、そういう多職種の力を入み 的な行動をしたり、危険な行動を れないと、在宅の支援やアウト して、ご本人がそれを望んでいる方です。例えば、近隣のスー ーチ支援は完成できません。 は何が宀女いとか、色が宀女いとこ わけではないのに、そこに通りか かった人をポカッと殴ったり暴ろ、野菜が安いところや、どこ当然、医療的なモデルの考え方 パーは何曜日が特売日とと生活者モデルの考え方で、信 力行動に出て、警察に介入されるのスー というパターンです。こういった か、医者はほとんど知りません。念の対立が起きることがありま 大きな困難を抱えているためにそういうことに詳しい 0•-&')3 のす。そういう時こそ、医者がノ 再発、再入院になり、ますます社方がいます。わたしも一人暮らコノコ出て行って、まあまあ一 会から遠ざかってしまう。かっ治しをした時、その方のいろいろ緒にやりましよう、という役割 療抵抗性の状態が繰り返されてなアナウンスで大変助かりましをするほうが、医者が前面に出 しことがあるのでは た。それから、電気器具が壊れるよりはい、 いきます。 ないか、というのが私の実感で このような複合的な困難を抱た時に、ささっと直せるような す。精神科アウトリーチは多職支援を必要としているのに自ら います。ただ最近は、特に都市 種で取り組むことを非常に大事求めることができない方・求め部では、積極的に、自分がこう に考えているのです。 ようとしない方・求めても既存 いうことをしたいので手伝って の支援システムには届かない方ほしいという場合があり、例え ◆アウトリーチの対象者 に、その方たちの生活の場に出ば、学校に不安で行けなくなっ アウトリ 1 チとはなにか、と向いて支援や助一一一一口を提供するとた方が、学校に戻るための準備 いうことをおさらいしますと、 いうことが定義の一つになってをしたいので、付き添って学校 の正門まで入って行くとか、次が 交の自よすは教室まで入って行くとか、目 繰き を をて , 性そのに供 る院か困 る向は手働提的がしつかりした支援を、当事 切 い入と員 人助達 す方初相協を 大 いや人るてなこ・ な援 いつ意る備一念く施双最は・ス者の方が手を挙げてやってほし づ実な 、に有ピ か支るて陥本け不 っ・ 基て等し的共一 なしに不受境 いと依頼するケースも出てきて チ と来態ずを環通に場対頼終・サ に向 を状かス・ 共ズのに 信最示な いるといいます。少しアウト 人ム出象障り、 を 開的 ビ足の一活側 チ 支もく一不 亠・メ ウ - にこまサ報チ一一生る力が報括 のなス場 リーチの範囲が広がってきてい の るきシの 活きう政情了ののけのる情包 て 人人受人すの で人援活チ生引が行・ にりル るる るをると」るかとは思います。 はてがい支生 お サけ側け割え域用 ウしとなのの 丿達めな一祉ト 科 対象となる方たちというのは ウ受供受役支領活 アチとこし存ち 人たにロる福 ( 要ると既に 神 の難トい・るア ~ をを提をすを門を 一必めうも人とウる状困ンて療い スススス出立専果精神症状のために生活に支障を精 を求よてのこ な定がコし医て ア ビビヒるヒき自る効 と神出状返らい ト援らめめそる 集 象精外症り自な ウ支自求求、す 一一あ一引やな乗来たしている方、外出が困難に サササがサを性異相 亠メ ア A ①②③に供 ①②③流④力発⑤るるなり引きこもり状態に陥ってい

8. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

④福祉施設から一般就労への移よって、地域生活への移行が可 知っておきたい。 能であることから、年号 行等 精神保健福祉の動き ~ ⑤障害児支援の提供体制の整備の精神病床における入院需要 年 ( 患者数 ) 及び、地域移行に伴 とりわけ、精神障害者にも対う基盤整備量 ( 利用者数 ) の目 と ■社会保障審議会障害者部会 っ 応した地域包括ケアシステムの標を明確にした上で、計画的に ね ( 第回 ) な ん 平成年Ⅱ月Ⅱ日に開催さ構築が掲げられ主なポイントし基盤整備を推し進める。 み そして、「長期入院精神障害 れ、「障害者福祉計画及び障害て 2 点示されました。 児福祉計画に係る基本指針の見①精神障害にも対応した地域包者のうち一定数は、地域の精神 直しについて」を議事として審括ケアシステムを構築するた保健医療福祉体制の基盤を整備 め、障害保健福祉圏域ごとの保することによって、地域生活へ 議されました。 この中で、次の成果目標につ健・医療・福祉関係者による協の移行が可能であることから、 議の場を通じて、精神科医療機国が提示する推計式を用いて、 いても触れられています。 ①施設入所者の地域生活への移関、一般医療機関、地域援助事平成年度末の地域移行に伴う 業者、市町村などとの重層的な基盤整備量 ( 利用者数 ) を障害 ②精神障害にも対応した地域包連携による支援体制を構築す福祉計画上明確に記載する。」 とされています。つまり、保健・ る。 括ケアシステムの構築 ③障害者の重度化・高齢化や「親②長期入院精神障害者のうち一医療・福祉関係者による協議の 亡き後」を見据えた地域生活支定数は、地域の精神保健医療福場と長期入院者の病床数や入院 ネ体制の基盤を整備することに患者の退院率を設定するという 援拠点等の整備 いますか支援する人から見て後の審議の進め方の説明があり ことです。 本條理事長は、成果目標③にも、もう働くという意向が余りました。①に関連しては、テレ ないのではないかと思われる人ビで放映されたという、横浜に ついて次の意見を述べました。 「③の高齢化についてです。施は、結構社会参加したい、就労ある重度障害者施設へ和田審議 設だけではなく、障害者の方はしたいというご意向があるので官が訪問した際の様子が紹介さ はないかと思っています。もしれました。そこでの支援内容と 高齢化が進んでいます。それに ついて高齢化の実態はデータとデータがあれば教えていただき作業に参加できる喜びを体一杯 たいですし、なければそういう表現している姿が印象に残りま して上がっているわけですが、 例えば障害者の方はどういう生意向調査をすべきではないかとした。 文部科学省、厚生労働省、国 活がしたいのか。特に就労など思います。」 ( 文・小幡 ) 土交通省からも資料について説 意向調査のデータはあるのでし き 動 明があり、今後の予定が述べら よ , つか の 祉 内閣府の高齢者が何歳まで働■障害者政策委員会 ( 第引回 ) れました。 福 健 その後、各団体から出された 月日、中央合同庁舎 8 号 きたいかという一アータによりま すと、驚くべきことに働けるな館において、表記委員会が開催回答書に沿「て、次期政策立案Ⅲ らばいつまでも働きたい、あるされ、以下の内容が検討されまのための意見交換が行われ、補 いは間歳以上になっても働きたした。先ず和田審議官から、①足説明と他の方の発言に関連すき て いという方が、 3 分の 2 以上を平成年度「障害者週間」の結る意見が求められました。 っ みんなねっとからは、①生活知 占めています。障害者の方、あ果②障害者差別解消地域協議会 の設置状況③成年後見制度④今支援②保健・医療③教育、文化 るいは高齢者の方、健常者とい

9. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

者はいなくなるはずですが、新 これに対して、平成年 4 月を加えて、地域に移し定着して たに 1 年以上の入院患者が同じの精神保健福祉法の改訂で医療いくことについても、両方の中 数の 5 万人入ってくるので、長保護入院体制の見直しがなされ核にあるのがアウトリーチの仕 期の入院患者はなかなか劇的にました。基本的に新たに入院す組みです。 は減らないという状態です。 る医療保護入院の方は、 1 年以 退院促進には二つの面があり 内に退院させるよう義務付けらます。長期入院の方の解消と、 れ、退院促進のための体制を病新たな長期入院の方を作らない ということ、その二つの目的をめ 地域包括ケア・多職種協働院の管理者が整備することにな っ・ りました。 達成するためには、地域移行・ チ療 用 それから、長期の入院患者の早期退院をする、そういう仕組 る援援一医援利 切 図支支護リ護支度 を住活介ト看労制方は、自宅を失くしていたり身みを作らなければならない。そぜ 居生ウ問就的 ア訪 公内の関係も途絶えていたりしれがアウトリーチです。 チ て、病院が住所になっていたり そのアウトリーチに付随し 退 もします。そういう方たちを退て、安全に安心して長期に住めア 期 て う患肖 行院性止院支援するのは大変時間がかかる住まいを確保することや、日 お よ院マ。移退人急防 ・るし、人手もいります。新たな常生活を手伝う仕組みや、就労 神 精 長 長期入院の方を作らないために支援、できる限りの公的制度を 集 も、そして、すでに長期化して利用すること、こういった包括 特 いる方を、いろいろなサポート的なケアをして初めてアウト みんなねっと三重大会記念講演より 精神科においてアウトリーチは 特なぜ大切か、どう進めたらいいか① 千葉大学医学研究院特任教授渡邉博幸 今月号と来月号の特集 行、仕組みの工夫をどのように 今日の話は大きく三つに分か は、渡邉博幸先生の「みん れます。最初はなぜ今精神科のしているのかということを紹介 なねっと三重大会」におけ させていただきます。 アウトリーチが大事なのかとい る記念講演を①①に分けて う総論的な話です。一一番目は、 1 ・アウトリーチとは お届けします。 私が千葉の旭中央病院で取り組 んだ精神科病棟のダウンサイズ◆退院促進 今、精神科の 1 年以上の長期 の話です。縮小してアウトリー チに支援を移していくという経在院患者は、約万人ぐらいに 験を話します。最後に現在、学減っていると考えられていま じかい 而会木村病院という民間病院です。そのうち、毎年 1 年間で退 取り組んでいる精神科単科の病院する方が約 5 万人います。そ 院で行うアウトリ 1 チへの移うすると、 4 年間で長期入院患 みんなっと三重大会で記念 講演を務めた渡邉博幸先生 みんなねっと 2017 年 2 月号 6

10. 月刊 みんなねっと 通巻第118号 2017年 2月号

則第条に基づく経過的特例のの徴収等に誤りが生じることが競技大会を契機として、ユニバ 期限が到来した場合は自立支援ないよう、経過的特例の取扱い ーサルデザイン化・心のバリア 医療の対象外となることから、 についての周知をお願いします。フリーを推進し、大会以降のレ 最長でも、平成年 3 月引日を 2 ・障害者総合支援法施行令附ガシーとして残していくための 有効期間の終期とすることが原則第条関係一定所得以上の高施策を実行するために開催され 則となります。ただし、これま額治療継続者 ( いわゆる「重度てきました。 での経過的特例の取扱いの経緯かっ継続」 ) 及び育成医療の中間 みんなねっとは、昨年 3 月か を踏まえ、各自治体において、所得層 ( 高額治療継続者を除く。 ) ら「心のバリアフリー」と「街づく 受給者証の有効期間欄に『経過について、施行令附則第条に り」の二つの分科会に参加し、ユ 的特例が延長された場合は平成基づく経過的特例の期限が到来ニバーサルデザイン素 〇年〇月〇日までとする。』等のした場合は、負担上限月額に変案をまとめてきました。とりわ 記載を行うことにより、仮に平更が生じることとなるため、平け心のバリアフリー教育は重要動 の 成年 4 月 1 日以降も経過的特成年 4 月 1 日以降の負担上限事項です。今後、この案がパプリ 例が延長された場合の支給認定月額の変更認定が必要となるこ 健 ックコメントの期間に入ります。 保 手続きを不要とする対応を行う とに留意願います。」 ( 文・小幡 ) 神 みなさんも、ここでまとめら 精 ことは差し支えありません。な れている政策を実行性あるもの お、このような取扱いをする場 き 0 内閣府ュニバーサルデサインにしていくために、共生社会の お て 合は、受給者に対して丁寧に説 2020 関係府省等連絡会議実現に向けた視点からパプリッ っ 明を行うとともに、指定自立支 知 この会議は、年東京クコメントを寄せて頂きたいと 援医療機関において自己負担額オリンピック・パラリンピック思います。 活動・スポーツ分野での問題点事も政策委員会の役目とのこ月額の経過的特例については、 とその改善策をまとめて提出しと。みんなねっとの政策委員会平成年 3 月引日までとなって号 いるところです。この経過的特 でしつかり家族会の見解をまと ています。 年 身体障害者から成年後見制度めて、更なる提言をしたいと思例の平成年 4 月 1 日以降の取 います。 ( 文・飯塚壽美 ) 扱いについては、平成四年末頃 に関して、本人の意思が尊重さ と っ までに決定されることとなりま れず反対との発言があり、それ ね に関連して、本人の意思を尊重知っておきたい情報すが、平成四年度の支給認定に ん み 関して、経過的特例の対象とな することは大事であるが、孤立 無援の中で家族が治療につなげ 0 自立支援医療の経過的特例にる方が平成年 4 月 1 日以降 る場合は強制的にならざるを得係る支給認定の取扱いについても、自立支援医療を受けること ないことと、家族への適切な支厚生労働省社会・援護局障害が必要と判断される場合は、下 記のとおり取り扱うようお願い ィー福祉部精神・障害保健課は、 援が必要と意見しました。 次期障害者施策を見据えなが昨年月日に各都道府県・指します。各都道府県におかれま ら、今後の障害者施策の課題に定都市・中核市宛てに事務連絡しては、管内市町村に対して当 て、川—月にかけて各委を行なっておりますので、その該事務連絡の内容を周知いただ くよう併せてお願いします。 員にさらなる意見が求められ、内容を転載提供いたします。 ・障害者総合支援法施行令附 「障害者総合支援法施行令附 それを整理した「総括的見解」 則第条関係一定所得以上の高 の骨子が作成される予定です。則第条及び第条に基づく、 権利条約の実施を監視すること自立支援医療の支給認定に係る額治療継続者 ( いわゆる「重度 で、権利条約の思想に近づける政令で定める基準及び負担上限かっ継続」 ) について、施行令附