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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

ゆとりがない現在の社会で 若者の自殺者の割合では、日うに目に見えないものには熱心 は、圧力に影響される度合いが 本では 2 万人にⅣ・ 8 人、アメではありません。 ストレスによる影響を強く受強いほど人々は集団的行動をと リカが・ 3 人、カナダはⅡ・ けると見られている疾病に精神ります。軍隊がそうです。人々 3 人、ヨーロッパでは各国が 6 人から圏人の間にあります。事疾患と糖尿病があります。日本は個人に異常行動があると、病 故死では、日本は人。事故死では他の疾病は横ばいか減少し気や性格、能力、価値観などの 者より自殺者の方が多くなってているのに、この二つの疾病は個人の内的特性として捉え、環 います。 対策を講じているにもかかわら境や外的要因による影響には目 日本の国は、事故のように目ず患者数が多く、精神疾患の方を向けません。自分の苦しみを 平静に受け止め説明できればよ は急速に増えています。 に見えるものには対策をしつか いのですが、それができなくて りやっているのですが、心のよ 学立山福尾長一健目療に著 行動が逸脱すると、精神科病院 円医県青健内所タ「を診所共 援 学山市を保立一ンにり毒年療を に入院となります。 つ大岡道放神県タセ声作用診を 育山尾精山ン祉の場毎。和な 地 日本では、入院患者の数が四 の 生」岡」県砒都唱臨受 00 万人のままでなかなか減りませ 5 、呆害合岡を < ど 中 在生ん。人々は医療を信頼していま 当 ま学神て務衛一合こ健」すが、医療に依存もしています。 集 生大精経勤タ一。しが「保所大その結果、病床が減りません。 特 岡神院完年セン兼退者し g を属 四年部病病〃祉セをを常指囲所所諸外国では激減しています。 特 今月号の特集は、 月四 5 囲日におこなわ れた「みんなねっと岡 山大会」での基調講演 ( 山本昌知先生の講演 ) を要約してお届けしま す。 集当事者中心の地域支援再考 私が経験したことの中で、私 歳から歳までの若者の意 たちが考え直さなければならな識を調査したある記録によりま いと思われるいちばん大切なこすと、「生きていて、将来に良 とを、これからお話しします。 いことがある」と思える人の割 ムロが、年には % あっ 進行する社会の分断と孤立 たのに、 2 016 年には 7 % に 今の社会の状況を見ますと、減っています。日本では、若い 社会の分断と孤立がひっそりと人たちがこんなに低い肯定感し 進んでいるように感じます。 か持てなくなってきています。 元こらーる岡山診療所所長山本昌知 みんなねっと 2017 年 1 2 月号 6

2. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

「みんなねっと」の ホームページをご覧ください ☆メルマガ会員募集中 ( 無料 ) ☆ 「みんなねっと」で検索 ! http://seishinhoken.jp/ LINE 公式アカウント【@ minnanet 】 公式ツィッター【@ minnanet 】 2017 LINE@ 【表紙の糸会】織田信生 0 イ気第フ 0 みんなねっと 精神害者家族会の全国事務局スタッフー同 東京都豊島区東池袋 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 を第物材 0 、ーー 特集 当事者中心の地域支援再考仙本昌知 ) 事例からみる精神障害者の障害年金の実際 【連載第 9 回】障害年金の不支給理由を知る ! ( 白石美佐子 ) 1 6 小説「雀の息子をめぐる物語」その 6 ( 北村昌紀 ) 2 1 街の診療所からのお便り【連載 127 】 ( 増本茂樹 ) ・・・いまここにいる自分を信頼したいです・・・ 24 知ることは生きること ( 連載 24 ロ ) 小学校の教師の経験を持らつつ登山と家族支援に青舂をかける 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集③》 ( 青木聖久 ) 28 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 81 回 ) 34 みんなのわー一読者のページ・地域の話題 36 96 フロワ ~ メディア みんなねっと @m ⅱ川印 'e : 1 8 時聞 社会保障審議会障害者部会 ( 第 85 回 ) 障害者総合支援法の一部改正に伴う検討や障 害福祉サービス等報齢改定について 6 罸細情報ー営業時間、定休日 , 電話番号 . 住所など いいね 0 みんなねっと 県連イベント情報 ( 〇 6 出 16 : 12 ■フォローの方法 回・ - 回 ■友だち追加の方法 Twitter ページより ① QR コードから 「@minnanet」で検索 LINE アプリを起動し →プロフィールページへ行き、 「その他」→ プロフィール画像のすぐ下に 「友だち追加」→ ある「フォローする」をタップ 「 QR コード」から QR コードを 読み取り「追加」をタップ ② ID 検索から こ登録 ! LINE アプリを起動し お待ちしています 「公式アカウント」→虫眼鏡マーク →みんなねっとと検索し「追加」 「みんなねっと」電話相談のご案内 TEL : 03-6907 ー 9212 受付時間 : 水曜日 IO 時 ~ 15 時 ※祝日と重なった場合はお休みです。※お昼 ( 12 時 ~ 13 時 ) はお休みをいただきます。 みんなねっとのホームページではメールマガジンを発行しています ( 無 料 ) 。当会の活動だけでなく、各都道府県連の情報なども随時お知らせす るメルマガになっています。ぜひ、ご登録ください。詳しくはホームペー ジをご覧ください ( 「みんなねっと」で検索ください ) 。

3. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

月刊みんなねっと 2017 年 12 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 128 号 2017 年 12 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 A 4 判・ 1 1 2 頁 定価 1 OOO 円 ( 別途送料 ) 家族相談の活動は家族会の原点です ~ 好評発売中 ! ! 本書は、全国から寄せられた家族による相談事例の中から 32 事例を掲載しま した。事例を、日常生活、医療、家族会、家族依存、地域連携、親亡き後、制度の七 つに分類し、それにコメントを加えた初めての家族相談事例集です。同じ家族 としての立場から相談にのり、情報を伝え、家族会につなげていく活動は家族 会の原点ともいえます。みなさんの活動に役立てていただければと思います。 精神障がい者家族相談事例集 神第かい者家族 相談事例集 ・特集・ 当事者中心の地域支援再考 ( 山本昌知 ) ・小説雀の忌子をめぐる物語その 6 ( 北村昌紀 ) 0 事例からみる精神障害者の障害年金の実際 ( 白石美佐子 ) 連載 9 一障害年金の不支給理由を知る ! 」 ■知ることは生きること ( 青木聖久 ) 連載回 小学校の滌の経験を持ちつつ登山と家支援に青をかける 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集③》 社会資源ハンドブック 積神がい者と家物に立つ 社会資源ハンドブック . 凸物凸龠 全凸龠凸 B5 判・ 180 頁・定価 1400 円 ( 送料込 ) 【内容】医療に関する制度 / 地域で生活するための支援 / 日中活動の 場、就労や復学の支援 / 経済的な支援を受けたいとき / 財産の活用 や保護、法的な支援など / 家族が情報を得る、相談できるところ 家族会員・支援者のための 営 ; ま☆家族会運営のてびき A4 判・ 1 頁・定価円 ( 送料込 ) 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引しま 家族会の設置から運営の仕方まで家族会の活性化に役立つ「てびき」ができま した ! 会報や案内パンフなどの見本の資料ページもあり、家族会とつながり のある支援機関でもせひご活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送 家族相談のテキストができました ! 家族会からの注文は 1 冊 500 円に割 【内容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状冫ル / 精神障がい者家族の状況 - / 家族相談の 意義と特徴 / 家族相談の目標 / 家族相談の留点 / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家族相談事業を立ち -. E げたいときは / 家族相談員の養成 / 家族相談の事例 問い合わせ先 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) te103 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 ホームへーシ http: 〃 www.seishinhoken.jp ま族物談 ′ウトブック 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会

4. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

必ず私のことを認めて受け入大会 1 日目は、地元倉敷のポ域移行支援についての試み」を 〇れてくれる人が居ることを信じランティア団体「くらしき心ほテーマに、地域で暮らす精神障 号 て、自分を大切にして希望を持 っとサポーター」によるオープがい者をピアサポーターとして明 わ って生きて行きます。働けなくニングセレモニーの後、岡山県雇用し病院に派遣し、入院患者 年 なても充実した人生を送ろうと思の精神保健医療福祉の現場を変の退院意欲を高める取り組みに えてこられた山本昌知先生を講ついて報告されました。全国水 んっています。 師としてお招きし「当事者中心準より高い実績を示し、ピアサっ ね の地域支援再考」の演題でご講ポ 1 タ 1 と協働しての取り組み 〇地域の話題 亠な 演頂きました。 は特別なことではなく、どこでん 〇◆第回全国精神保健福祉家族その中で、精神疾患は人間関も実施可能だという先生の一『〔葉 〇大会ⅲ岡山 係など環境との摩擦でおきるのは皆様の希望となったのではな z 0 法人岡山県精神障害者家族連合会 に、私たち社会は安易に医療に いでしょ , つか 〇 平成四年川月日、日、「み頼りすぎたのではないかと問題 2 日目は、私たち家族の関心 〇 んなで一緒にやろう ! —地域をを提起し、共に生きようと言っの高いテーマである、医療、権 〇変える『特区』づくり 5 」をテてくれる「人薬」がもっと必要利擁護、地域生活、親亡きあと、 ーマに、第川回全国精神保健福であること。次に、病気や障害当事者限定分科会の 5 分科会に 祉家族大会ⅲ岡山を開催実施しの当事者を世間の「普通」にあ分かれ、それぞれに有意義な会 ました。 わさせるのではなく、各個人のであったとの感想をいただいて 三度目となる岡山県での全国「普通」を大切にし、個別性がおります。 大会は、倉敷市美観地区近くの尊重されることの大切さについ 今回の大会を通じ、家族会の 倉敷芸文館を会場とし、全国各てお話されました。 活動や地域での精神保健につい 地から約名の参加者が 記念講演では、柳尚夫先生にて参加された皆様の糧になれば ありました。 「ピアサポーターと協働した地と思います。 ◆平成四年度「みんなねっと北 会の審議での法律の一部改正の済的問題も含めた家族の負担と 信越プロック家族会・精神保健概要について」、特に都道府県・生活への影響が大であること 福祉研修会」長野大会 市町村・地域として何が必要か、 が、私達家族が実感できる内容 北信越プロック実行委員会当事者、家族に対する、医療やで分かりやすくお話しいただき 1 月 6 日 ( 金 ) 長野市ホクト文住まいへの総合的ケアの必要性ました。家族に寄り添う、カに 化ホール ( 県民文化会館 ) にて、と働く事等の生活基盤の確立が なる講演でした。 北信越プロック 5 県各地域か必要であること等、今後の方向〇シンポジウムではテーマ ら、家族・当事者・関係者 257 が示されました。 「家族支援・家族相談の充実」 人が参加し開催致しました。 〇記念講演は「精神障害者の必についての話題提供を、福井県〇 今回の大会テーマは、「 5 ひ要な家族支援」のテーマで講師より「相談事業・家族研修会の わ とりで悩まず・みんなとつなが に東洋大学ライフデザイン学部現状について」、石川県より「家 ろう 5 家族支援・家族相談の充教授の白石弘巳先生をお招きし族会・養護学校での体験談かな 実 ! 」です。来賓の皆さまより、 ました。家族に対する支援・親ら ! 」、富山県より「家族会がん 精神医療・保健・福祉の取り組亡き後の深刻化・親あるうちの自出来る事は何か ? 」、新潟県よみ みと重要性について、祝辞・ご 立が問題の今、私達はどのように り「家族による家族相談の取り〇 挨拶をいただきました。 向き合えばよいのか等について、組みで会の活性化を ! 」、長野〇 亠な 〇基調講演は「精神障がい者の私たちの日常生活で起きている県より「家族の元気が一番 ! 」〇 保健福祉行政の動向」として講事について、みんなね「との「家と題し、各県より提言を発表、〇み 師に厚生労働省社会援護局障害族からの提一一一〔」で再確認しました。意見交換後に、白石弘巳先生に 〇、一 保健福祉部精神・障害保健課課在宅での生活課題や非社会的助言とまとめを戴きました。 〇ペ 長の武田康久氏にご講演いただ在宅者の課題についても、回復来年 ( 平成年 ) の福井県での 〇諸 きました。「精神保健福祉法」が遠のく " 引きこもり ~ 状態と、再会を約東し、閉会致しました。〇 見直しに基づく、「あり方検討病状悪化と受診の遠のきは、経 二一ⅲ

5. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

った際には、期限の定めなく利 る精神障害者福祉手帳交付者はと、精神障害者は 4 年 3 か月と ・ 4 万人で全体の % です。身体】川年、知的 7 年 9 か月と用できるジョブコーチ的な支援号 この内、才以上簡才未満は比較して短い傾向が見られまを必要に応じて派遣することが 年 203 ・ 1 万人で、精神障害者す ( 平成年現在 ) 。経過期間必要ではないか。 の就労施策は手帳所持者に限定別にみますと、就労後 3 か月で 3 ・短時間雇用ー希望勤務時間 と っ するのは所得政策上の観点から ・ 9 % ( 知的・ 3 % 、発達は、 4 割近くが「 S 時間未満」 ね で他の障害者に比べてこの比率 亠な 見ても適切ではないので、自立 障生ロ別・ 7 % 、身体行・ 8 % ) 、 支援医療受給者証の所持者に拡 1 年後で的・ 3 % と定着困難なが高いのは、仕事内容・賃金、み 状況が見られます。また、障害評価等の労働条件よりも疲れや 大するよう検討して頂きたい。 ・ 6 % すい、体力・意欲が続かないと 東京都連の調査によれば、年の非開示就職の比率が いう病気からくる精神障害特有 と他障害者比 ( 知的朧 % 、身体 収新・ 7 万円で家族との同居が の勤労耐性の弱さから来ていま ・ 1 % 、発達Ⅱ・ 2 % ) 高い % で非常に苦しい状況です。 この内、障害基礎年金が主たるケースが多く見られます。障害す。これに対処するため、短時 は隠したいという気持ちの表れ間労働の中でも、一定時間毎の 収入源ですが、これに、就労継 休憩時間の設定と優しい休憩場 続支援 < 型で万円の平均賃金といえます。 所の提供を考えていただきた ・採用企業幹部にとどまらない 月額は大きな収入となります。 。また、障害者毎の特性を見 障害者の所得保障の一環として現場職員への教育が欠かせな て頂く為にも上司、専門職によ の就労を考えていただきたい。 ・障害者枠雇用は勿論、一般雇る定期的な相談も設けて頂きた 2 ・職場定着に関連してー障 害者の平均勤続年数をみます用であっても障害が明らかとな 精神障害領域については、週援のひとっとして創設され、一も、本人に働きたいという希望 時間未満での就労可能者は多般就労でもなく、福祉的就労でさえあれば、本人の興味、技能、 いので、この時間枠での採用のもない「第三の雇用形態」とし経験に適合する職場で働くこと 在り方を確立する必要がある。て、障害者の就労支援のあり方が出来る」「就労そのものが治 それが取りまとめられるまでとして、経営母体も、社会福療的であり、リカバリーの重要 は、せめて時間未満時間以祉法人に限らず、社団法人や株な要素となる」という信念に基 上の雇用率の見直し ( ↓ 1 カ式会社もありますが、一般に社づいています。 まず実際の企業に就職して 会的事業所 ( 滋賀県、札幌市他 ) ウント ) を検討できないか (place) 、そこで必要なスキル 4 ・保護雇用制度法制化ー障害といわれているものです。 者の就労と密接に関連する所精神障害者の場合、障害に対をその場で学んでいく (( 「 ain) 」 得保障の手段として国際的にする抵抗感や社会的偏見も相まといった、 place-then-train モ き 動 は国際労働機構 (—=0) がって手帳所持者と自立支援医療デルによるアプローチを行いま の 祉 1955 年に採択した第四号勧受給者証取得者に大きなかい離す。 福 ( 小幡恭弘 ) 健 告によって定義づけられた制度がある。これに対処するため、 神 ですが、保護雇用の在り方は国雇用率カウント対象者を自立支 精 こ によって様々であり、共通して援医療受給者もその範囲とする き いることは、保護雇用はあくまことを求めます。 お て でも一般雇用の一形態とされて 5 ・モデルの導入ー っ 知 モデルの理念は、「どんなに しるということです。 わが国では、障害者の就労支重い精神障害を持つ人であって

6. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

床における 1 年以上の長期入院を推進する。え・て 1 ・・・学校凵お下、乳幼児に対ずる健康診査や 患者数の現状値 ( 直近の値 ) 約 いては子伝の心の変イに一メ付く就学時の健康診断の結果、また ・ 5 万人を ( 平成年度 ) 目ため・の・取組の・促進 1 職域凵・お・い・心の・不が発症しゃずい・、つ、高 標値凵・ 6 &. ・ 7 万人 ( 平成ては業者によるメンタルヘル校生の症状・ロ記慮し、て、本人や 3 年度 ) に】この数はあまりにス不調者の適切な心地扣 保護者に対する早期からの教育 も少ない目標値ではと指摘しま凵おいでば保健所 1 精神保健福相談・支援体制の充実を図る。 したが、″ 長期入院精神障害者祉ゼ・ンダ・Ⅱ・で ) いの・健康柤談を行 ( 飯塚壽美 ) の地域移行に向けた具体的方策引 - ・・・・引た 1 精神疾患の早期発見 に係る検討会 ~ で決まっている方法の確立及び発見の機会の確■今後の障害者雇用促進制度の との回答に対して、石川委員長保・充実を図切 1 適切な支援凵在り方に関する研究会 ( 第 2 回 ) は、判断基準の内容を明らかに つなける。 2 月日に厚生労働省にて、 き すべきと発言されました。 ( 2 ) 経済的自立の支援では低当委員会の関係団体からのヒャ動 祉 ( 1 ) 精神保健・医療の適切な 卩得者に文する障害福ネサービリングがはじまりました。 福 健 提供等【精神科デイケアの充実スにおける利用者負担の【 ハ市不・′ィー みんなねっとからは松沢副理 保 を図るとともに外来医療、ひなどで、経済的自立を支援する。事長がヒャリング報告を次の趣神 きこもり等の精神障害に第する◎ 9 ・教育の振興 ( 1 ) インク旨で行いました。 き 多職種によるアウトリーチ ( 訪ルーシプ教育システムの推進 ・精神障害者を大きく捉える お 問支援 ) の充実を図る。 〇早期のうちに障害に気き、 ー精神障害者総数 39 2 ・ 4 万て 〇学校、職域及び地域における適切な支援につなげるため、医人に対して、ハローワークを通知 一般国民の心の健康づくり対策療、保健、福祉等との連携のして就労を申請する際要求され 化芸術活動・スポーツ等の振興ステム」の構築を目指す。圓指 〈第 3 パ ート〉 5 自立した生活ずは実施引への変更を提案。 精神保健福祉の動き一の支援・意思決定支援の推進・◎ ( 4 ) 行政情報のアクセシビ 6 保健・医療の推進・ 8 雇用・リティの向上】情報提供及び緊 ■障害者政策委員会 ( 第回 ) 就業、経済的自立の支援 急時における情報提供の際は、 川月日の委員会では、回各項目で追記された部分 ( 下知的障害者、精神障害者等にも から回で出された意見を反映線で表一小 ) と、今回提案した意 分かりやすい情報の提供 : した第 4 次基本計画 ( 案 ) が提見 ( 波線で表示 ) は、以下の通◎ 5 自立した生活の支援・意思 一小され、 4 時間をかけ以下の項りです。 決定支援の推進〇家族と暮ら 目が 3 つのパートに分けて話し◎当事者本位の総合的かっ分野す障害者について、ピアカウン 合われました。 横断的な支援【障害者の家族をセリング、ピアサポ 1 ト等の障 〈第 1 パート〉総論部分・ 3 防はじめとする関係者への支援も害者同士が行う援助として有効 災、防犯等の推進・ 4 差別の解重要 : かつ重要な手段である当事者・ 消、権利擁護の推進及び虐待の◎ 1 安全・安心な生活環境の整家旗による相談活動の更なる拡 防止・ 7 行政等における配慮の備【精神障害者が地域で安心し充を図るー家族の追記を提案。 充実・ロ国際協力の推進 て暮らすように、保健ョ国療司◎ 6 ・保健・医療の推進【基本 〈第 2 パート〉 1 安全・安心な生福祉関係者による協議の場及び的考え方】入院中の精神障害者 活環境の整備・ 2 情報アクセシ住まいの確保援も凸めた地域の早期退院及び地域移行を推進 ビリティの向上及び意思疎通支の盤整備を推進し、「精神障し、いわゆる社会的入院の解消 援の充実・ 9 教育の振興・ 2 文害にも対応した地域包括ケアシを進める。このための、精神病 みんなねっと 2017 年 12 月号 2

7. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

回全国精祥保健福祉家族大会岡山 タテの関係ではなく、ヨコの 地域において、いろいろな支人々との結びつきと並んで、家 関係でお互いが理解できると安援制度ができて料金・報酬設定族同士での無償の助け合い、犠 心の量が増えます。共同作業もなどが設定され、当事者との交牲的献身があるのです。 しやすくなります。 ところが近年、地域の顔見知 流がされていますが、制度によ る訪問支援で新しいルールを決りの人々との交流が失われつつ めるだけではうまくいきませあります。 ぐすり 人間の成長には、「ひと薬」 ん。訪問支援をしても時間が限 が必要です。斎藤環先生の「ひ られていて雑談をする時間がな きこもり」に関する著作では「自 いのです。「金さえ払えばいし のだろう」という関係しかでき己愛システム」について書かれ ません。雑談のような、思い浮ています。それにもあるように、 かんだことを何でも話し合える人は人生に理想や野心を持ち、 スキルアップに励んでいきます ことがとても大切になります。 コミュニケーションがとれるが、スキルアップには他者との と、安心感が生まれます。人間関わりが欠かせません。自分だ けでは成長できないことをしつ にとって大切なのは、顔見知り の地域社会の人々とのコミュニかりと心に受け止めておかない とうまくいきません。お金儲け ケーションとお互いの助け合い 写真は、山陽新聞 ( 月囲日付 ) より転載なのです。そのような地域のだけを達成しても、心に本当の コミュニケ 1 ションができる 係がしつかりしています。しか コミュニケーションの大切さ 号 し先進国では、「我とそれ」に と、人の心や関係は変わります。 月 ある調査では、統合失調症が なりつつあります。道端に人が第二次大戦で捕虜収容所の見張 年 りをしていたノルウェ 1 の兵士 発病して 2 年後に「好ましい状倒れていても、心は動かず無視 態」になった患者の割合は、日して通り過ぎます。お互いに たちの話になりますが、捕虜と と っ 本を含む先進国では % 、発展思っていることが伝わりませ雑談をするようになった兵士の ね 途上国では簡 % という結果になん。昔は「我と汝」の関係がもっグループと、役割を果たすだけ ん み りました。 5 年後も、同じ結果と広くありました。 でまったく雑談をしない兵士た になりました。先進国では薬や コミュニケーションの方法ちのグループとがありました。 医療体制、設イし、 蒲よ進歩していまで、言語が占める割合は 1 割以そして捕虜を銃殺する日になる す。発展途上国では患者の周囲下と言われていますが、現在のと、雑談をしなかった兵士たち に人がたくさんつながってい 人々の生活の中ではその一一一一口語に はさっさと役目を果たしました て、心を支えているからでしょよるコミュニケーションが、家が、雑談をしていた兵士たちは、 族や周囲の人々との間であってどうしても引き金を引くことが できなかったそうです。雑談を 私は、他人との良い出会いのも一方向性になっていてお互い 有無が心の病の予後を決めると が理解しあえず、誤解の連続とすると、お互いの人柄や家族の なっており、その結果、コミュ状況などが分かって、親しみが 考えています。 わくからです。他人事と思えな 発展途上国では、地域の人とニケ 1 ションをしなくなってい いのです。 人との間で「我と汝」という関ます。 、当事者中心の地第支援再彎」 9 特集当事者中心の地域支援再考

8. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

会の「普通」に合わせようとしんは走ることや守備の練習よ 満足感はありません。 号 障害者総合支援法の就労継続ていますが、社会の「普通」へり、打っことを一所懸命にやら 月 支援 < 型や型の制度で、利用の同化を求めても、一人ひとりせました。そして、ホームラン 年 者がお金をどれだけ儲けられるみんな違うので、その違いを理を 111 本も打っ選手になり、 ようになったかを評価するのは解し大切にすべきです。そうし守備や走ることもなんとかでき と っ ないと環境と個人との摩擦で心るようになりました。 「道具的な評価」であり「人間 ね もし、コ 1 チの一一一一口うように、 的評価」ではありません。このは病気になります。 一人ひとりが持っている「本走ることや守備ばかりやらせてみ 制度では、自己評価を高めるこ いたら、それらはある程度でき 人の普通」のほうを大切にすべ とができず多くの人がリハビリ テーションの途中でストップしきです。周囲の人が「本人の普るようになったとしても、ホー ムランをこれほど打てる選手に てしまい、わずかな人しか一般通」を認めて守って伸ばしてい はならなかったかもしれませ くことが大切です。 の職場に適応できていません。 清宮という高校生の野球選手ん。本人の長所を伸ばすことが 違いを認める とても重要です。 かいますが、小学生の頃、リト 『かすかな光へ』という映画 「普通」って何でしよう。生ルリーグのコーチから「この子 きることは、一人ひとりのそれは打つのは上手だが、守備と走がありましたが、その内容は「人 ぞれ違った課題とそれなりの解るのが弱いから、それをしつか権を守るとは、一人ひとり違う ことを認めること」ということ り練習しないといけない」と言 決の連続です。 現在の社会では、みんなが社われました。ところが、お父さでした。一人ひとりの真実、そ れぞれの世界をあるがままに理さんが酸つばいけれど美味しい①あるがままの「私」を理解し 食べ物を食べて「美味しい」とようとしてくれていること 解する努力が必要です。 妄想の話をしても、「そうか、 言ったときに、周りの人たちか 真実を認める そうか」と聴いてくれる。そこ ら「こんなに酸つばくて不味い 次に、「事実」と「真実」がものを美味しいと言うのはおかのところは、人が違えば世界が 大事であることについて、お話しい」と言われたら困るでしょ違うわけですから、お互いに う。美味しいものは美味しいのフィフティ・フィフティで認め しします。 合わなければなりません。 「真実」とは「事実」が自分ですから。 その人が本当に感じているこ の体の中を通して出て来たもの です。「事実」が各人の体の中とを言ったらすぐ否定するので②病気を診るだけでなく、一人 を通ると、それぞれの人で違っは、人権を守っているとは言えの人間として私の人生を見守ろ た「真実」になります。それをないのではないかと私は思ってうとしてくれていること 私の妻が認知症になり、高齢 います。 認める必要があります。 の母親は衰弱して、長い間、寝た 患者さんが病気による妄想で 当事者の求める精神医療 きりでいました。看病している 「誰々が毒を入れてある」とひ とこと言うと、私たちはすぐ妄当事者の求める精神医療とし妻が大変なこともあり、母には 想と決めて否定します。そんなて、大切なことをいくつか挙げ葬式の写真を見せるなどして事 実を伝えようとしたこともあり ことを言われると、本人は話をてみます。 ました。本人が怒るので、今度 する気になれません。もし、皆 11 特集当事者中心の地域支援再考

9. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

もそう思います。 て、人々はそれを求め安心しま す。私たちは物に依存し物を買③ゼロの状態に身を置く 良寛の教え うために働いています。スマホ ゼロとは「死ぬ」ということ 話題は替わりますが、倉敷にが命にな「たり、物欲が自分のです。死の側に身を置いて考え ある円通寺で修業をした良寛の心の出会いを妨げています。 たら、呼吸ができるだけありが 教えについて、五つほどお話し たいとか、お前の顔が見えるだ をします。 ②今に生きょ けありがたい。よく眠れば、そ 私たちは過去のことに囚われれだけでありがたい。ありがた ①物欲を捨てよ て嘆き、心を悩ませます。また、 いことばかりになります。とき 良寛は、寺に属さず、家もな未来のことでも「親亡き後」のどき、実行なさ「てはいかがで く、その日その日を托鉢して生ような問題で心配します。しかしよう。 きていました。自然と共に生き、 し、過去は変化せず、未来は不 夏は暑さを味わい、冬は寒さを明です。思うようにならないこ④身を「閑」の中に置く 味わって生きました。 とにエネルギーを使い、思うよ 私は「にしい」とい , っことが 物をたくさん持っていると、 うになる可能性を持つ「今」か嫌いです。昔、「忙しい、忙し 本当の自分に出会えなくなりまら目をそらしています。思うよ い」と言っていたら、私の教育 す。物に目がくらんで大切なこ うになるのは今だけです。意志係の患者さんが、それは心を とが分からなくなります。今のや感情は今だけ自由にできまくすことだ、と教えてくれまし 時代はヒット商品が次々と出す。 た。漢字を見れば分かると言い は本人が若くて元気なときの話④安心して対話ができ、「私た⑤随時、必要なときに頼れること をするようにしたら、喜んでくち」感覚で共同作業を大切にす 私は、患者さんがいつでも電 号 月 れました。事実を突きつけようること 話できるように携帯電話の番号 年 として、間違いをしていました。 患者さんとそうでない人とがを教え、「困ったときには、い 対話をすると、病気を体験しな つでも電話してくださいね」と ③上から目線でなく、対等に話い人が「普通」を盾に強く主張伝えています。ところが、患者っ ね し合ってくれて、「共に生きてします。それでもなお、患者ささんからは皆さんが想像される ん いる」との実感が持てる んが意見を一言うと、「それでは、 ほどかかってきません。患者さ み 「お前は病気なんだから、おみんなに聞いてみてご覧。あんんは、いつでもかけられると 前が自分で治さなければだめたの言うことを認める人は、一 思って安心し、かけないですん だ。私は病気ではないから、何人もいないだろうから」と言わでいるのです。それに、患者さ をしていてもいいんだ」では困れて潰されてしまうのです。対んたちは、私を思いやってかけ ります。一緒にいるという姿勢話になりません。 ないでいます。それくらい心が が大事です。当事者の方は、こ 私は、患者さんと目標を一緒優しいのです。苦しみを体験し の「共に」という感覚が一生持にして共同作業をしていますた人は優しいです。ある四歳に てないでいます。みんなとは別 が、患者さんから優しさや大切なる先生が「障害者がいない社 なところで生きているという感なことをたくさん教えてもらっ 会は怖い」と言われます。強い 覚でいます。 ています。 人しかいなくて、争いばかりの 社会になるだろうからです。私 13 特集当事者中心の地域支援再考

10. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

ます。また、あるタ方、一人暮寛は自然と一体になる事を求め 我かことと考えれば成長する らしをしている患者さんから電た人ですから、自分との対話は 話があり、「お金が無くなって、たくさんできていました。しか 患者さんのことを「他人ごと」 朝から何も食べていない。肉うし私たちは自分との対話ができと考えるのではなく、「自分に どんかカレーうどんを 2 種類 ないで、周囲の人にばかり気をも起き得ること」と考えれば、 買ってきてほしい」と頼まれま取られて生きています。自分で今の精神保健の状況はなくなり した。時間が無かったので大急考えて行動するのが、人間本来ます。自分が入院したらどうだ ぎで買って、玄関に置いて一『〔葉の生き方なのだと良寛は言ってろうと考える。そうすることに だけかけて帰りました。ところ います。そうするためには、自より自分の心を練り、育て、豊 が電話があり、怒っていました。然と触れ合うことが大切です。 かにすることができます。 「物は誰でも届けられる。あな 患者さんの問題をさっさと切 たに頼んだのは、心も届けてほ 以上、五つの教えをお話り捨てて行ったら、自分の心を しいと思ったのだ。少しくらい ししましたが、、 とれも難しいこ 変えなくてよいわけですから、 話をしてほしかった」と。 とです。そこで、この 1 週間は、 少しも成長できません。そし 「物欲を捨てよ」をやってみよて、患者さんは、悩みや問題を ⑤自分が考えて正しいように生う。次の 1 週間は「今のために どんどん社会に伝えるようにし きょ 生きよ」にしようと考えてみてましよう。 私たちは成り行きに流されてま、、ヾ。 。しカカてしょ , つ。 ( やまもとまさとも ) 自分で考えようとしません。良 《山本先生のパワーポイントよリ》 ・ゼーメロ著 ( 女子バウロ会出版 ) 『変わってはいけない』 〇わたしを何よりも傷つけたのは、親友もわたしをノイロー ゼだと言いつづけたことでした。彼もまた、私に変われと言 い張るのでした。 〇そしてわたしも、親友の言うことをもっともだと思いまし た。でもわたしは、彼を恨めしく思う気持ちを抑えられませ んでした。わたしは気力を失い、何もすることもできなくな りました。 〇それからある日、彼はわたしに言いました。「変わっては いけない。君のままでいなさい。君が変わろうと変わるまい と、どうでもいいことだ。私はありのままの君が好きだ。君 が好きなんだよ。」 〇これらの言葉は、私の耳に音楽のように響きました。「変 わってはいけない、変わってはいけない、変わってはいけな ・私は君が好きだ。」 〇そしてわたしは安心しました。そしてわたしは生き返りま した。そして、ああ 〇なんという不思議 ! わたしは変わったのでした ! 〇今、わたしは知っています。わたしが変わろうと変わるま いと、わたしを愛してくれるだれかをみつけるまで、わたし はほんとうに変わることはできなかったのだということを。 15 特集当事者中心の地域支援再考 みんなねっと 2017 年 12 月号 14