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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 ( 各号にタイムリーなテーマで 掲載します ) / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載①街の診療所からのお便り 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載③知ることは生きること / 連 載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねっと」これまでの特集の紹介・ ・ 2015 年■ 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動ー愛知の経験から ( 木全義治 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 【品切れ】 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 1 2 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ■ 2016 年■ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 【品切れ】 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 7 月号 : みんなっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめさして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) ・ 2017 年・ 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ ( 塚本さやか他 ) 2 月号 : 精神科においてアウトリーチはなせ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 3 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 4 月号 : オープンダイアローグ ( 開かれた対話 ) の話 ( 飯塚壽美・野村忠良 ) 5 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 1 ( 野村忠良 ) 6 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 2 ( 野村忠良 ) 7 月号 : それぞれの自立をめざしてその 1 ( 夏苅郁子 ) 8 月号 : それぞれの自立をめさしてその 2 ( 夏苅郁子 ) 9 月号 : それぞれの自立をめざしてその 3 ( 夏苅郁子 ) 10 月号 : 当事者の地域生活の実現をめざす精神科病院 ( 木全義治ほか ) 11 月号 : 精神科医療における身体拘束を考える ( 長谷川利夫 ) ( : 0 「月刊みんなねっと」のバックナンパーのお申し込み方法・ 電話、 FAX 、みんなねっとのホームペーシよりお申込みいただけます。 代金は「 300 円 x 冊数 + 送料 80 円」となリます。 バックナンバー発送時に振込用紙 ( 郵便振込 ) を同封させていただきます。 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) 〒 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 電話 : 03 ー 6907 ー 921 1 FAX : 03 ー 3987 ー 5466 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ ■早いもので今年ももうこれまで微力ながら家族 終わろうとしています。会活動に関わらせていた この場をお借りして、皆だきました。ここで見た 様にご報告をさせていた当事者や家族の深刻な実 だきたいことがあります。 態には、学校で学んだこ このたび、お腹に新しとと大きく違うことがあ い命を授かることができりました。教科書のこと ました。毎日どんどん成だけでなく、現場をしつ 長しているお腹の我が子かり見ることの大切さを のたくましさに感動しつ教えていただきました。 つ、親になる喜びを噛みまた働けるようになって 締めながら日々過ごしても福祉の現場に戻りたい と思っています。 います。 ここは仕事以外にも、 日頃より「子どもがい ても働き続けたい ! 」と人生の大先輩がいる貴重 本調な場所でした。みなさん 思っていましたが、イ一三 のことなどもあり、上司から教えていただいたこ と何度も相談を重ねた結とを活かしながらこれか 果、今はお腹の命を一番らの私の人生に繋げてい に考え、退職させていたきたいと思っています。 これまでお世話になり だくこととなりました。 ありがとうございました。 ( 齋藤 ) 2 14 年に入職し、 編集後記 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっと通巻第 128 号 ( 2017 年 12 月号 ) 定価 300 円 発行日 2017 年 1 2 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 個人・年間 3 6 0 0 円 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170 一 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX 0 3 - 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 O () 1 3 0 ー () ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生

2. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

「みんなねっと」の ホームページをご覧ください ☆メルマガ会員募集中 ( 無料 ) ☆ 「みんなねっと」で検索 ! http://seishinhoken.jp/ LINE 公式アカウント【@ minnanet 】 公式ツィッター【@ minnanet 】 2017 LINE@ 【表紙の糸会】織田信生 0 イ気第フ 0 みんなねっと 精神害者家族会の全国事務局スタッフー同 東京都豊島区東池袋 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 を第物材 0 、ーー 特集 当事者中心の地域支援再考仙本昌知 ) 事例からみる精神障害者の障害年金の実際 【連載第 9 回】障害年金の不支給理由を知る ! ( 白石美佐子 ) 1 6 小説「雀の息子をめぐる物語」その 6 ( 北村昌紀 ) 2 1 街の診療所からのお便り【連載 127 】 ( 増本茂樹 ) ・・・いまここにいる自分を信頼したいです・・・ 24 知ることは生きること ( 連載 24 ロ ) 小学校の教師の経験を持らつつ登山と家族支援に青舂をかける 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集③》 ( 青木聖久 ) 28 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 81 回 ) 34 みんなのわー一読者のページ・地域の話題 36 96 フロワ ~ メディア みんなねっと @m ⅱ川印 'e : 1 8 時聞 社会保障審議会障害者部会 ( 第 85 回 ) 障害者総合支援法の一部改正に伴う検討や障 害福祉サービス等報齢改定について 6 罸細情報ー営業時間、定休日 , 電話番号 . 住所など いいね 0 みんなねっと 県連イベント情報 ( 〇 6 出 16 : 12 ■フォローの方法 回・ - 回 ■友だち追加の方法 Twitter ページより ① QR コードから 「@minnanet」で検索 LINE アプリを起動し →プロフィールページへ行き、 「その他」→ プロフィール画像のすぐ下に 「友だち追加」→ ある「フォローする」をタップ 「 QR コード」から QR コードを 読み取り「追加」をタップ ② ID 検索から こ登録 ! LINE アプリを起動し お待ちしています 「公式アカウント」→虫眼鏡マーク →みんなねっとと検索し「追加」 「みんなねっと」電話相談のご案内 TEL : 03-6907 ー 9212 受付時間 : 水曜日 IO 時 ~ 15 時 ※祝日と重なった場合はお休みです。※お昼 ( 12 時 ~ 13 時 ) はお休みをいただきます。 みんなねっとのホームページではメールマガジンを発行しています ( 無 料 ) 。当会の活動だけでなく、各都道府県連の情報なども随時お知らせす るメルマガになっています。ぜひ、ご登録ください。詳しくはホームペー ジをご覧ください ( 「みんなねっと」で検索ください ) 。

3. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

思考の飛躍を『妄想』というのそれまでの大学に通いながら治 〈妄想を形成〉 でしよう。今回はそういう内容療するという方針では本人が苦 自信のなさの上に妄想や幻聴の幻聴も聞こえていたらしい しかったのです。入院治療では、 が生じて来ると、統合失調症ら住一 ~ 可一ーー一議背 ~ ) 「、 ) 」半ば強制的にでも服薬して、あ 〈自分に安心する〉 しくなってきます。 せらない、妄想にならない生活 さんは気持ちの整理は付か まどみちおさんの詩に、冬眠をして、「病気だったのだ」と ないままで、地方の国立大学に から覚めて自分が誰だったか忘了解できることが目標となりま 入学しましたが、そこでの生活れてしまっていた熊さんが水にす。 を楽しむことはできませんでし映った自分の姿を見て、 " ぼく精神科医や親は、子どもたち た。彼は志望の大学に入れな は熊だった。良かった ~ と安心を見守って、 " 人は各々自分ら かった理由について考え、 " 中する詩があります。 しくあったら良いんだよ ~ と伝 学生時代にクラブのキャプテ 統合失調症に入ってしまう人え、何とか生きて仕事をしよう ンを引き受けたからではない では、そういう安心を感じるのとする彼らを援助したいもので か ? ~ と違う方向に考えるよう がとても下手なように思います。 になった。″ キャプテンとしてす。抗精神病薬は妄想や幻聴を ダメだった ~ だけではなく、 " 部 少なくすることはできますが、 員たちが自分をおとしいれるた安心感の能力を直接高める効き めに自分をキャプテンにした ~ 目はあまりないようです。 とも考えました。そのあたりの 君は今回入院しましたが、 せん。それはどうしてでしよう なってしまいました。 席が判ってくると、本人にどう 彼は警察に「東京大学から " 途か ? 考えているのか問うようになり [--* 君の場合には " 精神病だっ ます。そのうちに、彼の説明は中入学の試験をするから来るよ うに ~ と連絡があったので東京たら東大に行けなくなる ~ と恐 不適切になっていき、妄想に に来たけれど、受付の場所が分れていたようです。予備校で成 からない」と話しています。そ績が伸びず、東京大学受験は無 れを聞いて、両親は、妄想や幻理になった時に、彼は " 合格で 聴によって出奔するのを止めるきそうな大学の中から良さそう ため、精神科病院への入院を決なところを受験しよう ~ とは思 い付きません。一つの夢を諦め 心されました。この 1 年間両親 は " 君が病気を受け止めてほて別のことをがんばるのは多く しい、病院と協力して対処しての人で普通のことですが、実は 強い自信がいることなのです。 ほしい ~ と思っていたのですが、 彼はとびきり自信のない人でし 病気は悪化してしまいました。 〈凄く自信がない〉 れば良い、とは思えません。こ 統合失調症は若いころに発症の『並外れて自信がない』とい するものですが、多くの場合 " 自うのは統合失調症の人のおおも 分が病気だ ~ と受入れられまとの弱点です。 27 街の診療所からのお便り みんなねっと 2017 年 12 月号 26

4. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

樹 いまここにいる自分を 茂 の便 曾したいです・ : 療の 本 連載回 = コースで浪人していた時に現れが、不可解な説明をするため、 〈紹介状の返事〉 ています。その年に地元の大学帰郷して入院治療することにな 「本日、母親同伴で受診され、に合格しましたが、 1 年間休学りました。 閉鎖病棟に入院していただきまし、 2 年目に復学した後も講義 〈最初の症状〉 した。病的体験が活発であり、 になかなか出席できません。通 入院期間は少し長くなりそうな院はしているのですが、自分は 歳の浪人時代に寮の自室に 印象です」という手紙が、君精神病ではないと主張してい 閉じこもって何事かを思い詰め ( 歳男性 ) を紹介した精神科ました。今回は 2S3 か月服薬るようになり、両親に連絡が入 病院から届きました。 しないで過ごした後、大学近く りました。お父さんには「自分 君はうちへ 2 年半通院しての下宿からいなくなり、東京にでは特に問題ない。教室の雰囲 いますが、最初の精神的な不調行ってしまった。 1 週間後に自気が良くないので自室で勉強し は高卒後東京の予備校の東大ら警察に助けを求めていますている」と説明しています。学 分のみを延々と話し続けるこ 校から紹介された精神科で " 統中に閉じこもる傾向が強いこと ともありました。 合失調症の始まり ~ と言われ、が気になっています。しかし、 「中学生の時に、自分はバス ジプレキサ 5 を処方されまし東大志望を諦めた方がいいので はと指摘できても、「今は地元ケットボール部のキャプテンに たが、本人は「眠くなる」と言っ て、あまり飲まなかったようでの大学に行く気持ちになれな選ばれました。一番上手ではな いのに選ばれたのは、偉くなり い」という彼の言い分を病的だ す。両親には君が以前とそん たい奴だということが皆にばれ なには変ったようにも思えませとは言えないでしよう。幻聴は んで、彼はそのまま予備校に通なさそうでしたから、精神病でていて、それを気に掛けてくれ 、その年地元の大学に合格しあると決め付けられません。たて選んだのだろうか ? 」とかと、 だ、このころは親元にいたので、ちょっとずれた方向です。 ています。そして帰郷して、う 両親はそんな彼を心配はして リスバダ 1 ル 2S3 を服薬し ちへ通うようになりました。 いても、中学、高校時代は特に ていました。両親は " 次の年に 〈志望校を変えられない〉 問題はなかったので、本人が " 大 地元の大学に行けたら良いと 学で勉強する ~ と言えば、 " でお しかしこの年君は東大に行考えられていました。 の きないこともあるまい ~ と考え ら 、カ 〈独特の悩み方〉 てきたのです。 きなくて、 1 年間休学して、模 療 二二ロ 試を受けたり、予備校の夏期講 の 〈親の思い〉 が、出席は安定しませんでした。 習に出かけたりしています。こ しかし、さすがに大学への欠 の頃精神科医は、自分の思いの受診時は無ロな人でしたが、自 しげき ましもと 増本クリニック院長 みんなねっと 2017 年 1 2 月号 24

5. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

不支給を手にした多くの人過去に障害年金を請求して不 給としている旨の内容が書かれ ていることもありました。 支給になった人たち、そして今、 は、諦めてしまったのではない 号 月 まさに不支給になった人たち また、他にも精神遅滞の方がでしようか。 へ、不支給理由を探りその理由年 過去に不支給になった診断書 以前に不支給になったとのこと に対してしつかりと闘える材料 とほとんど変わらぬ内容で障害 で、認定調書を取り寄せると、 が台であるにもかかわら年金を請求した方が現在、障害をもってその先の審査請求、再っ ず、過去に厚生年金加入での就年金 2 級を受給されている例も審査請求、または障害年金請求な の出し直しをするという策を考み 労が確認できることから、日常あります。 えて欲しいと思います。 生活には著しい支障をきたして 国は、障害年金支給の当否に いるとは判断できないとの理由年金の手綱を国が握っている 私は、こういった状況を目の対して認定基準という盾と矛を で不支給になっていたこともあ りました。 当たりにするたびに、障害年金もっているのですから、障害年 という手綱を国が握り、緩めた金を請求する時に何も知識ない 今は、東京での一括審査にな りましたから、これほどまでのり強めたりしているのだと感じ丸裸の状態では挑まないで欲し いと思うばかりです。 理不尽な理由で不支給を出さなずにはいられません。 安心して暮らせる社会である いと信じていますが、納得でき ために、本来ならこのようなこ ない理由で以前に不支給になっ た人は、どうするのでしようとが起こっていてはいけないと 思います。 語 北村昌紀 その 6 しかし、普段ほとんど人間的活ペーパーをちぎりだしたのだ。椎 動というものをしない清治が急に野が驚いて、「なっ、何するんだよ」 と言っても注仙は、「うん、うん」 慌てたように動き出す事がある。 と生返事をしながら、トイレット 病棟のトイレの話だが、そこには ペーパーを三〇センチくらいの長 パーが置かれてい トイレットペ 1 ない。置いておいても患者が滅茶さに五、六枚ちぎるとそれを持っ 苦茶にしてしまうだけだからだ。て部屋から出て行った。理由の分 それでどうするかと一一一一口うと串旧一かった椎野はあきれて腹立たし気 につぶやいた。 人一人が自分用のトイレットペー 「自分の物と他人の物が分から ーを持たされている。用を足す ないのか、自分のが無いならナース ときはそれを持って行く訳だ。ト イレは当然のように汚く鍵も掛かセンターで貰えば良いじゃないか」 そういうふうに清治は突発的に らない。この病院が初めての入院 である椎野に至ってはトイレに行何か行動を起こし、それが自分 くのが嫌になって便秘になってしとしては理由のあることであって も、周りから見ると非宀吊識にしか まったくらいだ。 その椎野が畳んだ布団を枕にし映らない事が多い 別の日、朝のラジオ体操に清治 て寝転がっていると、隣に寝てい た清治が何かに憑かれたように急が突然気負いこんで参加しようと に立ち上がり、椎野のトイレットした事がある。閉鎖病棟の入院患 ( しらいしみさこ ) 21 私と家族の手記

6. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

った際には、期限の定めなく利 る精神障害者福祉手帳交付者はと、精神障害者は 4 年 3 か月と ・ 4 万人で全体の % です。身体】川年、知的 7 年 9 か月と用できるジョブコーチ的な支援号 この内、才以上簡才未満は比較して短い傾向が見られまを必要に応じて派遣することが 年 203 ・ 1 万人で、精神障害者す ( 平成年現在 ) 。経過期間必要ではないか。 の就労施策は手帳所持者に限定別にみますと、就労後 3 か月で 3 ・短時間雇用ー希望勤務時間 と っ するのは所得政策上の観点から ・ 9 % ( 知的・ 3 % 、発達は、 4 割近くが「 S 時間未満」 ね で他の障害者に比べてこの比率 亠な 見ても適切ではないので、自立 障生ロ別・ 7 % 、身体行・ 8 % ) 、 支援医療受給者証の所持者に拡 1 年後で的・ 3 % と定着困難なが高いのは、仕事内容・賃金、み 状況が見られます。また、障害評価等の労働条件よりも疲れや 大するよう検討して頂きたい。 ・ 6 % すい、体力・意欲が続かないと 東京都連の調査によれば、年の非開示就職の比率が いう病気からくる精神障害特有 と他障害者比 ( 知的朧 % 、身体 収新・ 7 万円で家族との同居が の勤労耐性の弱さから来ていま ・ 1 % 、発達Ⅱ・ 2 % ) 高い % で非常に苦しい状況です。 この内、障害基礎年金が主たるケースが多く見られます。障害す。これに対処するため、短時 は隠したいという気持ちの表れ間労働の中でも、一定時間毎の 収入源ですが、これに、就労継 休憩時間の設定と優しい休憩場 続支援 < 型で万円の平均賃金といえます。 所の提供を考えていただきた ・採用企業幹部にとどまらない 月額は大きな収入となります。 。また、障害者毎の特性を見 障害者の所得保障の一環として現場職員への教育が欠かせな て頂く為にも上司、専門職によ の就労を考えていただきたい。 ・障害者枠雇用は勿論、一般雇る定期的な相談も設けて頂きた 2 ・職場定着に関連してー障 害者の平均勤続年数をみます用であっても障害が明らかとな 精神障害領域については、週援のひとっとして創設され、一も、本人に働きたいという希望 時間未満での就労可能者は多般就労でもなく、福祉的就労でさえあれば、本人の興味、技能、 いので、この時間枠での採用のもない「第三の雇用形態」とし経験に適合する職場で働くこと 在り方を確立する必要がある。て、障害者の就労支援のあり方が出来る」「就労そのものが治 それが取りまとめられるまでとして、経営母体も、社会福療的であり、リカバリーの重要 は、せめて時間未満時間以祉法人に限らず、社団法人や株な要素となる」という信念に基 上の雇用率の見直し ( ↓ 1 カ式会社もありますが、一般に社づいています。 まず実際の企業に就職して 会的事業所 ( 滋賀県、札幌市他 ) ウント ) を検討できないか (place) 、そこで必要なスキル 4 ・保護雇用制度法制化ー障害といわれているものです。 者の就労と密接に関連する所精神障害者の場合、障害に対をその場で学んでいく (( 「 ain) 」 得保障の手段として国際的にする抵抗感や社会的偏見も相まといった、 place-then-train モ き 動 は国際労働機構 (—=0) がって手帳所持者と自立支援医療デルによるアプローチを行いま の 祉 1955 年に採択した第四号勧受給者証取得者に大きなかい離す。 福 ( 小幡恭弘 ) 健 告によって定義づけられた制度がある。これに対処するため、 神 ですが、保護雇用の在り方は国雇用率カウント対象者を自立支 精 こ によって様々であり、共通して援医療受給者もその範囲とする き いることは、保護雇用はあくまことを求めます。 お て でも一般雇用の一形態とされて 5 ・モデルの導入ー っ 知 モデルの理念は、「どんなに しるということです。 わが国では、障害者の就労支重い精神障害を持つ人であって

7. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

ゆとりがない現在の社会で 若者の自殺者の割合では、日うに目に見えないものには熱心 は、圧力に影響される度合いが 本では 2 万人にⅣ・ 8 人、アメではありません。 ストレスによる影響を強く受強いほど人々は集団的行動をと リカが・ 3 人、カナダはⅡ・ けると見られている疾病に精神ります。軍隊がそうです。人々 3 人、ヨーロッパでは各国が 6 人から圏人の間にあります。事疾患と糖尿病があります。日本は個人に異常行動があると、病 故死では、日本は人。事故死では他の疾病は横ばいか減少し気や性格、能力、価値観などの 者より自殺者の方が多くなってているのに、この二つの疾病は個人の内的特性として捉え、環 います。 対策を講じているにもかかわら境や外的要因による影響には目 日本の国は、事故のように目ず患者数が多く、精神疾患の方を向けません。自分の苦しみを 平静に受け止め説明できればよ は急速に増えています。 に見えるものには対策をしつか いのですが、それができなくて りやっているのですが、心のよ 学立山福尾長一健目療に著 行動が逸脱すると、精神科病院 円医県青健内所タ「を診所共 援 学山市を保立一ンにり毒年療を に入院となります。 つ大岡道放神県タセ声作用診を 育山尾精山ン祉の場毎。和な 地 日本では、入院患者の数が四 の 生」岡」県砒都唱臨受 00 万人のままでなかなか減りませ 5 、呆害合岡を < ど 中 在生ん。人々は医療を信頼していま 当 ま学神て務衛一合こ健」すが、医療に依存もしています。 集 生大精経勤タ一。しが「保所大その結果、病床が減りません。 特 岡神院完年セン兼退者し g を属 四年部病病〃祉セをを常指囲所所諸外国では激減しています。 特 今月号の特集は、 月四 5 囲日におこなわ れた「みんなねっと岡 山大会」での基調講演 ( 山本昌知先生の講演 ) を要約してお届けしま す。 集当事者中心の地域支援再考 私が経験したことの中で、私 歳から歳までの若者の意 たちが考え直さなければならな識を調査したある記録によりま いと思われるいちばん大切なこすと、「生きていて、将来に良 とを、これからお話しします。 いことがある」と思える人の割 ムロが、年には % あっ 進行する社会の分断と孤立 たのに、 2 016 年には 7 % に 今の社会の状況を見ますと、減っています。日本では、若い 社会の分断と孤立がひっそりと人たちがこんなに低い肯定感し 進んでいるように感じます。 か持てなくなってきています。 元こらーる岡山診療所所長山本昌知 みんなねっと 2017 年 1 2 月号 6

8. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

れる医師たちは、認定に関する 書類を作成します。 障害基礎年金であれば「障害 状態認定調書」 ( 図 2 ) 、障害厚 生年金であれば「障害状態認定 表」というものです。 これらの開示請求 ( 図 3 ) を 行うことにより、なぜ、不支給 になったのかを知る手がかりに なると思います。 厚生労働省の窓口で直接行う または、郵便で行うことが出来 ます。 個人情報になりますから、本 人または法定代理人のみが行う ことが可能です。 ( 郵便で行う時は、印紙代 〔 3 0 0 円〕郵便代〔おおむね 430 円〕が必要です。 ) く標準様式第 1 号① > 開示請求書 保有個人情報開示請求書 平成年月日 ( 行政機関の長 ) ( ふりがな ) 氏名 住所又は居所 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 ( 平成 1 5 年法律第 5 8 号 ) 第 1 3 条第 1 項の 規定に基づき、下記のとおり保有個人情報の開示を請求します。 記 1 開示を請求する保有個人情報 ( 具体的に記載してください。 ) 2 求める開示の実施方法等ユ本欄の記載 . は任意です )_ ア又はイに 0 印を付してください。アを選択した場合は、実施の方法及び希望日を記載してく ださい。 ア事務所における開示の実施を希望する。 く実施の方法 > ロ閲覧ロ写しの交付ロでの他 ( く実施の希望日 > 平成 年 月 日 イ写しの送付を希望する。 3 手数料 ( 請求受付印 ) 驚く内容が書かれて いる場合も 区 合 市 場 の 内 以前に不支給に 人 以 見 日 後 被 なったけれど、諦め 年 証前人 録以見 登日後 さ書 きれず、障害年金の 人求被 だ明 国請年 く証 の外示成 もる開口 書請求をしたいとご相 る , れ 出記 あのさし のもな写 主月 談された方の認定調 載るみのさ生 記あと票だ日 示 のの書民く 所載明住て を合 書を取り寄せると、 住記証て。 月 類場 際 現所者えい 住住加さみ の者 報驚く内容が書かれて実 人及 ( 永 , 、だの年 か年 理名ド別はくに れ成 代氏証一特にて 未 定の者力は合し いる場合がありま 法人険帳又場付 の本 , 年 ロ本保台書る添 次謄 3 者被本明すを求者 害 、籍 求険基証を , ( 年 合戸 障 人請保民者求のカ成 場ロ る 本。康住住請も未 の ロ類健は永てたロはす 以にも記載しま 書ロ又別しれ 又求類 者 認ド特付さ況名所請書 者確一、送付状 3 氏が認 人証カドを交等のがのの人確 ( したが、主治医がう 障 神 求そ 確示求転人留の請村人 つ病、統合失調症と 精 人開請運個在そ町本刃翁ヴ法請ロ 本ロロロロ※ ウ 工 4 診断したにもかかわみ ら らず、認定医は人格 障害、強迫性障害で事 あると判断し、不支 こに収入印紙を貼ってください。 物書状第認定調書 々ー物まユ鋼ー准第第材・ 第等ーをの電響気物物・事務 4 第をの状第をまのと 1 第すを 8 の 不支給理由が 書かれています。 認定医は黒塗りで 分からないようになっています を第第物ー のを藤第書・物のも ・第事・第第し 0 図 2 障害状態認定調書 みんなねっと 2017 年 1 2 月号 18

9. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

月刊みんなねっと 2017 年 12 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 128 号 2017 年 12 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 A 4 判・ 1 1 2 頁 定価 1 OOO 円 ( 別途送料 ) 家族相談の活動は家族会の原点です ~ 好評発売中 ! ! 本書は、全国から寄せられた家族による相談事例の中から 32 事例を掲載しま した。事例を、日常生活、医療、家族会、家族依存、地域連携、親亡き後、制度の七 つに分類し、それにコメントを加えた初めての家族相談事例集です。同じ家族 としての立場から相談にのり、情報を伝え、家族会につなげていく活動は家族 会の原点ともいえます。みなさんの活動に役立てていただければと思います。 精神障がい者家族相談事例集 神第かい者家族 相談事例集 ・特集・ 当事者中心の地域支援再考 ( 山本昌知 ) ・小説雀の忌子をめぐる物語その 6 ( 北村昌紀 ) 0 事例からみる精神障害者の障害年金の実際 ( 白石美佐子 ) 連載 9 一障害年金の不支給理由を知る ! 」 ■知ることは生きること ( 青木聖久 ) 連載回 小学校の滌の経験を持ちつつ登山と家支援に青をかける 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集③》 社会資源ハンドブック 積神がい者と家物に立つ 社会資源ハンドブック . 凸物凸龠 全凸龠凸 B5 判・ 180 頁・定価 1400 円 ( 送料込 ) 【内容】医療に関する制度 / 地域で生活するための支援 / 日中活動の 場、就労や復学の支援 / 経済的な支援を受けたいとき / 財産の活用 や保護、法的な支援など / 家族が情報を得る、相談できるところ 家族会員・支援者のための 営 ; ま☆家族会運営のてびき A4 判・ 1 頁・定価円 ( 送料込 ) 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引しま 家族会の設置から運営の仕方まで家族会の活性化に役立つ「てびき」ができま した ! 会報や案内パンフなどの見本の資料ページもあり、家族会とつながり のある支援機関でもせひご活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送 家族相談のテキストができました ! 家族会からの注文は 1 冊 500 円に割 【内容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状冫ル / 精神障がい者家族の状況 - / 家族相談の 意義と特徴 / 家族相談の目標 / 家族相談の留点 / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家族相談事業を立ち -. E げたいときは / 家族相談員の養成 / 家族相談の事例 問い合わせ先 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) te103 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 ホームへーシ http: 〃 www.seishinhoken.jp ま族物談 ′ウトブック 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会

10. 月刊 みんなねっと 通巻第128号 2017年12月号

床における 1 年以上の長期入院を推進する。え・て 1 ・・・学校凵お下、乳幼児に対ずる健康診査や 患者数の現状値 ( 直近の値 ) 約 いては子伝の心の変イに一メ付く就学時の健康診断の結果、また ・ 5 万人を ( 平成年度 ) 目ため・の・取組の・促進 1 職域凵・お・い・心の・不が発症しゃずい・、つ、高 標値凵・ 6 &. ・ 7 万人 ( 平成ては業者によるメンタルヘル校生の症状・ロ記慮し、て、本人や 3 年度 ) に】この数はあまりにス不調者の適切な心地扣 保護者に対する早期からの教育 も少ない目標値ではと指摘しま凵おいでば保健所 1 精神保健福相談・支援体制の充実を図る。 したが、″ 長期入院精神障害者祉ゼ・ンダ・Ⅱ・で ) いの・健康柤談を行 ( 飯塚壽美 ) の地域移行に向けた具体的方策引 - ・・・・引た 1 精神疾患の早期発見 に係る検討会 ~ で決まっている方法の確立及び発見の機会の確■今後の障害者雇用促進制度の との回答に対して、石川委員長保・充実を図切 1 適切な支援凵在り方に関する研究会 ( 第 2 回 ) は、判断基準の内容を明らかに つなける。 2 月日に厚生労働省にて、 き すべきと発言されました。 ( 2 ) 経済的自立の支援では低当委員会の関係団体からのヒャ動 祉 ( 1 ) 精神保健・医療の適切な 卩得者に文する障害福ネサービリングがはじまりました。 福 健 提供等【精神科デイケアの充実スにおける利用者負担の【 ハ市不・′ィー みんなねっとからは松沢副理 保 を図るとともに外来医療、ひなどで、経済的自立を支援する。事長がヒャリング報告を次の趣神 きこもり等の精神障害に第する◎ 9 ・教育の振興 ( 1 ) インク旨で行いました。 き 多職種によるアウトリーチ ( 訪ルーシプ教育システムの推進 ・精神障害者を大きく捉える お 問支援 ) の充実を図る。 〇早期のうちに障害に気き、 ー精神障害者総数 39 2 ・ 4 万て 〇学校、職域及び地域における適切な支援につなげるため、医人に対して、ハローワークを通知 一般国民の心の健康づくり対策療、保健、福祉等との連携のして就労を申請する際要求され 化芸術活動・スポーツ等の振興ステム」の構築を目指す。圓指 〈第 3 パ ート〉 5 自立した生活ずは実施引への変更を提案。 精神保健福祉の動き一の支援・意思決定支援の推進・◎ ( 4 ) 行政情報のアクセシビ 6 保健・医療の推進・ 8 雇用・リティの向上】情報提供及び緊 ■障害者政策委員会 ( 第回 ) 就業、経済的自立の支援 急時における情報提供の際は、 川月日の委員会では、回各項目で追記された部分 ( 下知的障害者、精神障害者等にも から回で出された意見を反映線で表一小 ) と、今回提案した意 分かりやすい情報の提供 : した第 4 次基本計画 ( 案 ) が提見 ( 波線で表示 ) は、以下の通◎ 5 自立した生活の支援・意思 一小され、 4 時間をかけ以下の項りです。 決定支援の推進〇家族と暮ら 目が 3 つのパートに分けて話し◎当事者本位の総合的かっ分野す障害者について、ピアカウン 合われました。 横断的な支援【障害者の家族をセリング、ピアサポ 1 ト等の障 〈第 1 パート〉総論部分・ 3 防はじめとする関係者への支援も害者同士が行う援助として有効 災、防犯等の推進・ 4 差別の解重要 : かつ重要な手段である当事者・ 消、権利擁護の推進及び虐待の◎ 1 安全・安心な生活環境の整家旗による相談活動の更なる拡 防止・ 7 行政等における配慮の備【精神障害者が地域で安心し充を図るー家族の追記を提案。 充実・ロ国際協力の推進 て暮らすように、保健ョ国療司◎ 6 ・保健・医療の推進【基本 〈第 2 パート〉 1 安全・安心な生福祉関係者による協議の場及び的考え方】入院中の精神障害者 活環境の整備・ 2 情報アクセシ住まいの確保援も凸めた地域の早期退院及び地域移行を推進 ビリティの向上及び意思疎通支の盤整備を推進し、「精神障し、いわゆる社会的入院の解消 援の充実・ 9 教育の振興・ 2 文害にも対応した地域包括ケアシを進める。このための、精神病 みんなねっと 2017 年 12 月号 2