月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 129 号 2018 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月子翡を馴の家族と家族会をつなぐ機誌 月刊みんなねっと 2018 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 みんなねっとフォーラム 2 ⑦年廰 午前の部 ・特集・ ピアサポーターと協働した地域移行支援の実践 ( 柳尚夫 ) ・小説雀の忌子をめぐる物語最終回 ( 北村昌紀 ) ■事例からみる精神障害者の障害年金の実際 ( 白石美佐子 ) 連載四これから障害年金を請求する方や今現在障害年金を受けている方へ」 ■知ることは生きること ( 青木聖久 ) 連載囘 列車運行会社や「親父の会」での温かみのある軌跡 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集④ 町地域の中で共に暮』 ~ それぞれの立場で出来ること ~ ロ日時 : 2018 年 ( 平成 30 年 ) 3 月 2 日金曜日午前 10 時 ~ 午後 4 時 ( 開場午前 9 時 30 分から ) ロ会場 : 帝京平成大学 : 冲永記念ホール ( J R 池袋駅 ) ロ参加費 : 無料 ( 事前申し込みは不要です ) ロ定員 : 700 名 ※定員に達した場合は入場できない場合があります。ご了承ください。 2018 09:30-10:00 開場・受付 IO : OO -10 : IO ~ 開会挨拶 〇本條義和 ( 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事長 ) 10 : 15-12 : IO ー一講演 『地域で共に暮らす - 愛南町の取り組みから - 』 〇長野敏宏氏 3 愛媛県公益財団法人正光会御荘診療所所長・精神科医 ) 13 : 30-15 : OO - , = , シンポジウム & ディスカッション 『地域の中で共に暮らす ~ それそれの立場で出来ること ~ ・シンポジスト : 〇岡田久実子氏 ( 埼玉もくせい会 / 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事 ) 〇高橋美久氏 ( 就労継続支援 B 型事業所 TERRA サービス管理責任者 / 千葉県障害者ピアサポート専門員 ) 〇佐野澄子氏 ( 所沢市保健センタアウトリーチ支援チーム統括責任者 / 看護師 / 精神保健福祉士 をコーディネーター 〇藤井千代氏 ( 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会復帰研究部長精神科医 ) 15 : OO -15 : 20 休憩 Su pported by 曰ホ : い 15 : 20-15 : 50 質疑応答 THE NIPPON 15 : 50-16 : OO 閉会挨拶 = FOUNDATION ミ 〇松沢勝 ( 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会副理事長 ) 主催 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) 【後援】 ( 依頼中含 ) 内閣府 / 厚生労働省 / 高齢・障害・求職者雇用支援機構 / 全国精神保健福祉センター長会 / 全国保健所長会 / 日本てんかん協会 / 日本自翩症協会 / 全日本〒酌車盟 / 全国手をつなぐ育成会車合会 / ・日本身イ害者団体連合会 / ・日本精神保イ遮翩 b 里盟 / 日章害者リハビリテーション協会 / 日本精神衛生会 / 日本精神科病院協会 / 日本精神神経科診療所協会 / 全国精神障害者地域生活支援協議会 / きようされん / 日本社会福祉士会 / 全国精神保健福祉相談員会 / 日本精神科看護協会 / 日本精神保健福祉士協会 / 全国精神障害者就労支援事業所連合会 / 日本作業療法士協会 / NHK 厚生文化事業団 / 朝日新聞厚生文化事業団 / 読売光と愛の事業団 / 中央共同募金会 / 日本チャリティ協会 / 明治安田こころの健康財団 / 精神科臨床薬学研究会 / ACT 全国ネットワーク / 日本臨床心士会 / 日本相談支援専門員協会 / 認知症の人と家族の会 / 日本発達障害ネットワーク / D P 一日本会義 / 全国精神障害者団体連合会 . / 帝京平成大学 / 土或精神保健福祉機構 / / メリデンジャパンファミリーワークプロジェクト ( 順不同 ) 午後の部 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会
午のごあいさっ 謹んで新春のお喜びを申し上げます。 昨年は、精神保健福祉法改正案が国会に提出されました。一昨年に 起きた相模原事件に大きな影響を与え、本来、権利擁護や非自発的入 院などで前進させる法改正であるべきなのに逆戻りするかのような議 論が出されるということもありました。しかし、前向きな変化も少な からずありました。 まず家族支援についてです。国政レベルで精神障がい分野でもいよ いよ俎上に上り、当会も意見表明する機会がありました。また、家族 による家族学習会も事業継続し実施することができました。更に、メ リデン版訪間型家族支援は、当会より引き継いでいただいた ( 一社 ) メリデンファミリージャパンが昨年 9 月にキックオフィベントを行 い、本格的に始動しています。 次に運動面においても、 J R 運賃割引運動を引き続き実施いたしま した。 2 年連続して請願を衆参両議院に行いました。採択に至りませ んでしたが、昨年 4 月から私鉄大手 16 社の一角である西鉄が精神障 害者割引としました。また、 7 月 3 1 日には、国上交通省の自動車局 長が、日本バス協会に交通運賃割引の対象に精神障害者を加えるよう 再検討を促す通達をし、それを受けてバス協会は 8 月 2 日に通知をし ました。 9 月には愛媛で JR 四国バスを含む 4 社が割引を開始するな どの具体的に実現がすすんで来ています。 本年は、昨年来の課題に取り組むとともに、改正障害者雇用促進法 の一部施行 ( 精神障害者雇用率反映 ) に当たりますので、合理的配慮 は言うまでもなく、短時間雇用の柔軟な運用、 I P S ( 援助付き個別 支援 ) など、当会ならではの提言・要望をしていきたいと思います。 障害年金、医療費助成等々課題は多いですが、皆さんとご相談しなが ら、少しでも精神保健福祉が前進するよう役職員一同精進してまいり ます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 2018 年 1 月 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事長本條義和 201 8 1 月号通巻第 129 号 月刊 。 = = , 。。【表紙の絵】織田信生 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 お知らせしますみんなねっとの活動 4 特集 2 0 1 7 みんなねっと岡山大会記念講演より ヒアサホーターと協働した地域移行支援についての試み ( 柳 尚夫 ) 6 事例からみる精神障害者の障害年金の実際 【連載第 IO 回】これから障害年金を請求する方や、今現在、障害年金を受けている方へ ( 白石美佐子 ) 1 6 小説「雀の息子をめぐる物語」最終回 ( 北村昌紀 ) 20 街の診療所からのお便り【連載 128 】 ( 増本茂樹 ) ・・うつ病で静養している息子が心配でたまらないお母さん・・ 知ることは生きること ( 連載 25 ロ ) 列車運行会社や「親父の会」での温かみのある軌跡 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集④》 ( 青木聖久 ) 28 真澄こと葉のつれつれ日記 ( 第 82 回 ) 34 みんなのれ一一読者のヘージ・地域の話題 24 36
「地域移行支援」というサービ ◇退院促進事業と大阪府で援」は、入院患者への必須サー ビスであるということです。オスは、全国であまり知られてい の取り組み 今日は、なかなか進まない精プションサービスではありませなくて、毎年件くらいし 神科入院患者の地域移行は、こん。患者には利用する権利があか使われていません。目標値の のようにしたら進みますよとい ります。その地域にこのサービ 2 分の 1 です。「地域定着支援」 う私の実践経験をお話ししたい スがなければ、障害者への権利の方は件くらいです。 み と思います。 侵害になると私は考えていま 続いて地域移行の施策の歴史 の て まず知っておいて頂きたい す。市町村と精神科病院には、 についてお話ししましよう。 っ 平成 9 年に、大阪の大和川病 のは、「地域移行・地域定着支このサービスを確実に実施する 援 責任があります。地域の相談支院で職員による患者へのリンチ技 移 援事業者で、指定を受けていな死事件が起きました。このこと 域 地 がら実質的に「地域相談支援」について翌年、大阪府の精神保 し 働 を行っていない事業者は、社会健福祉審議会の答申では、「社会 協 レ」 的責任を果たしているとは言え的入院は人権侵害である」と報 ません。精神科病院には、病院告しました。これを受けて平成一 ポ だけの努力では退院支援が難し年度から大阪府の退院促進事サ い患者に、地域援助事業者を紹業が始まり、続いて国は平成 介して地域につなげる義務があ年度からⅣ年度にかけて、改革特 ります。 ビジョンを検討し、モデル事業 今月号の特集は、 月 5 加日におこなわ れた「みんなねっと岡 山大会」での記念講演 ( 柳尚夫先生の講演 ) を 要約してお届けします。 号 月 年 ピアサポ 1 ターと協働した と っ ね 地域移行支援についての試み ん 2017 みんなねっと岡山大会記念講演より兵庫県但馬県民局・豊岡保健所所長柳尚夫み 私は、兵庫県但馬県民局豊岡て、愛媛大学医学部卒業後は地 健康福祉事務所豊岡保健所の所域ケアの仕事をしたくて、昭和 長を務めております柳尚夫と申年に大阪府の公衆衛生課に入 します。もう年以上、保健所で職しました。大阪府立中宮病院 仕事をしています。今日は、保健勤務の後、大阪府保健所勤務、平 所での精神科病院からの退院促成年に大阪府池田保健所所長 進の実践についてお話しします。 になりました。以後、平成幻年に は兵庫県洲本保健所所長に、同 ◇演者の経歴 年から現在まで同県豊岡保健 私はもともと大阪の人間でし所所長を務めております。 1 一二ロ
円 ) レる、 0 むさ わ。 ・はじめまして。昨年 8 月たこととして、醤油の塩味が 0 〈凸裕」 2 のトれさし にみんなねっと事務局に入関東は強いということでし 料く 0 よアさどさ 価譴せ 6 6 . 馬 円わル 6 りました、丸山です。 た。夏に冷奴を食べようと ( 決んノ稿くた 定冓 貝 O ムロビ 4 私は、昨年 4 月に上京し、して手抜きじゃないですリ ) み一投入く メ※己 一三ロ 費 6 問グ一 初めての一人暮らしに日々実家に居た頃のいつもの調ジの・ 。、こ 会 3 お リ 7 一生 奮闘しています。私は実家子で醤油をかけたら、吃驚一稿すをお ホ 8 ペ信 ペ投。 , を 号費間間 3 9 ム田 で、家事をしたことが無か仰天リ目玉が一瞬飛び出し のて他ム 月会年年 1 3 ホ織 ったため、炊事・洗濯・掃て戻ってきましたリ醤油好 者た扣の一 助人一 読しにそネ年賛個団 除など、毎日の日々を過ごきの私が、海ができるほど QO っ 0 「 / ( 転 4 0 .1 の すために欠かせない家事をにかけたことが敗因とはい ま 0 んッ 5 会 一 3 紙 りへ こなすことに 1 日に消費すえ、醤油の塩味に頭を貫か 8 表 まよ本よ きガ 0 連袋 3 る殆どの体力を使う毎日でれました。そんな日々スリ に @ 族方 号 会池 1 3 9 でう家る した。特に自炊能力が無か 祉東 1 一社 ルとサス。ヘンスにあふれた稿 福区 2 0 会 殳よれ ったため、何とか簡単に作一人暮らし生活を謳歌して 健島 9 一式 れる料理を繰り返し、飽きおります。地元の友人には、 レきⅲ性稿第保豊一 o 株 を通り越して修行の境地ま「初めての東京一人暮し凄 ノで投巻神都 7 3 刷 で通日精和京 1 で達するに至る勢いでした。 いでしょ ! 」と自慢したら、 1 国義東 9 0 敷 メレ年ム 全條 3 6 0 倉 【一人暮らしできへノ 最近では、手の抜き方を覚「えっ 人本田 - っ 法 9 3 替本 え、まさに適当に日々の家事るの」と瞬殺され、傷心わメ住ネ 団長間 o 振製 のが、ン をこなしていますが、作れるの日々を送ってます。 、け 8 矼社 益事 1 --a 便 な稿ⅲ名ペ ん / イ料理が少し増えたといえど早く業務にも慣れ、読者の 公理〒旺郵刷 ん投紙 みのははお 鷦も、やはり作れるレバートリ皆様とこのみんなね 0 と 」日者 げへス方な ーが限られているため、修行を通じて繋がれればと思い 月発発 の日々が未だ続いています。ます。どうぞよろしくお願い 食事作りに関して最も驚い致します。 ( 丸山恵理子 ) 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 ( 各号にタイムリーなテーマで 掲載します ) / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載①街の診療所からのお便り 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載③知ることは生きること / 連 載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねっと」これまでの特集の紹介・ ・ 2015 年一 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を - 世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 【品切れ】 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 12 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ・ 2016 年・ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プロクラム』 ( 岡田久実子 ) 【品切れ】 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族 - それぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) ・ 2017 年・ 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ ( 塚本さやか他 ) 2 月号 : 精神科におし、てアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 3 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 【品切れ】 4 月号 : オープンダイアローグ ( 開かれた対話 ) の話 ( 飯塚壽美・野村忠良 ) 5 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 1 ( 野村忠良 ) 【品切れ】 6 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 2 ( 野村忠良 ) 7 月号 : それぞれの自立をめざしてその 1 ( 夏苅郁子 ) 8 月号 : それぞれの自立をめざしてその 2 ( 夏苅郁子 ) 9 月号 : それぞれの自立をめさしてその 3 ( 夏苅郁子 ) 10 月号 : 当事者の地域生活の実現をめざす精神科病院 ( 木全義治ほか ) 11 月号 : 精神科医療における身体拘束を考える ( 長谷川利夫 ) 12 月号 : 当事者中心の地域支援再考 ( 山本昌知 ) ( ・「月刊みんなねっと」のバックナンバーのお申し込み方法・ 電話、 FAX 、みんなねっとのホームページよりお申込みいただけます。 代金は「 300 円 x 冊数 + 送料 80 円」となります。 バックナンバー発送時に振込用紙 ( 郵便振込 ) を同封させていただきます。 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) 〒 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 電話 : 03 ー 6907 ー 921 1 FAX : 03 ー 3987 ー 5466 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 編集後記 印し、 つ
次のようになります。 は、地域移行地域定着で活動す言っていたのに、退院させたい 号 ①ピアサポーターを養成し、 と思うようになります。 ると最低賃金の時給 850 円が 月 雇用していること。②保健所が、 支給されます。しかし、仕事は 年 連携会議等を効果的に運営して それほど多くないので、それだ◇支援の対象になる患者 いること。③精神科病院が、対 と けで暮らせるほどの収入にはな〇 1 年以上の長期入院の人 りません。▽精神保健福祉士の〇退院支援がなければ 1 年以上象患者のリストアップと事業者「 亠な の入院になる可能性がある人の院内への受け入れに協力的な ん 資格をとるピアサポ 1 タ 1 がい み こと。④病院ごとに、一人では 〇退院したいと言っている人 ます。▽再発するピアサポ 1 なく、数人以上の地域移行申請 ターもいます。▽相談支援事業〇働きかければ退院したいと言 者がいること。申請する患者が いそうな人 者は、一般にピアサポーターを 雇うことを躊躇しますが、地域〇入退院を繰り返しており、退院多いほど効率のよい支援ができ 後の支援が必要な入院中の人る。⑤アパ 1 ト等への退院が一 相談で対象者やピアサポ 1 タ 1 がいれば、給料を払っても採算〇年齢や経済的要素は関係な定できること。⑥グル 1 プホー ムや福祉施設への受け入れが可 。生活能力も関係ない。 はとれます。▽退院して地域で 能なこと。 暮らしている人に精神科病院で 講演してもらうと、その人の生◇効果的な地域移行支援の ◇まとめ き生きした顔を見て、職員の意ために必要な条件 地域移行支援を効果的に実施以上のことをまとめると、次 識が変わります。それまで「社 会の荒波に出したくない」とするための条件をまとめると、のようなことが言えると思いま います。 す。 ①地域移行を進める調整は、 0 当事者と家族との関係に イ健所が行う。②地域移行事例 ついての提案 は、全国の 1 年以上の入院患者 ろくさんまる 〇当事者を一人前の大人とし 全員である。 630 調査 ( 国が て、その能力を認めて、距離を み 毎年 1 度行う現況調査 ) による 0 家族会への提案 〇家族会は、当事者の代弁者置いて係わってください。〇精 ・ 5 万人いる。国の方針 では、年までに 3 万や肩代わりではなく、家族同士神障害者の支援のための活動の っ 中心に、当事者を参加させてく のピアサポートの組織ではない 援 人、毎年 1 万人ずつ削減する。 ③利用者は多数いるので、最初でしようか。〇平成年度の精ださい。〇ピアサポーターの活被 域 は退院しやすい事例から支援を神保健福祉法改正で、家族は保動を見守って、応援してくださ 。〇当事者との新しい関係性 し して、ピアサポ 1 ターと事業護義務者ではなくなりました。 働 協 所、精神科病院に成功体験をさ〇精神障害者の支援は、これかづくりを目指してください と これで講演を終わります。 せる。④事業者には、多数の支らは家族ではなく社会が行う時 タ ( ゃなぎひさお ) ポ 援をすると効率もよく、ピアサ代になります。精神障害者にも サ ポーターがやる気が持てるだけ対応する地域包括ケアシステム がつくられてゆきます。〇家族 でなく、障害者雇用にもなるこ 集 特 とを理解してもらう。⑤地域移同士の相互支援や学習や楽しみ 行が進むと、患者、家族、精神を中心に活動をするとよいと思 科病院、事業者、行政のみんな がハッピ 1 になる
会場には、、朝日新聞 行、都要望活動等について報告 〇社等のマスコミ各社も取材に見しました。 え、当日の夜には首都圏 わ ニュ 1 ス 8 〕で放送。 ◇特別報告と基調講演で精神障を なまた、この集会には、各界か害者の健康と人権を訴え ! ( 社福 ) 巣立ち会理事の長門 んら来賓として、都議会公明党、 み共産党都議団、かがやけ E* O 大介氏の特別報告は「精神疾患一 , 、 〇、生活者ネットワーク、東を持つ人の余命は年以上短 〇京都知的障害者育成会から激励い」で、東大研究チームが、「巣 〇のご挨拶。 立ち会」設立当時から年間に 〇当日欠席の都議会自民党政調死亡した利用者を調査。利用者 〇会からは電話による励ましの言 254 人のうち、菊人が対象期 葉を、都議会民進党からはメッ 間中に死亡、全員が統合失調症 セージを頂きました。 等の慢性精神疾患患者。 死亡した利用者の死亡時年齢 ◇マル障実現活動取リ組み報告は平均歳で、平均余命より と同じようになってしまってい この間のマル障活動の取り組年短命だったと報告。 る、外部からのチェックがまっ みについて、都連副会長の植松基調講演は杏林大学教授の長たくない、可視化が必要と指摘 から報告し、新宿駅西口での街谷川利夫氏の「精神障害者の人しました。 頭署名活動を始めとする請願署権とこれからの精神保健医療福集会の最後にマル障実現を求 名について、各団体からの賛同祉」で、ニュージーランド人青める決議文を大きな拍手で採択 署名のお願い、精神障害者の生年の身体拘東による死亡を例にし、後日、都福祉保健局長に届 活実態調査の実施と報告書の発現在の病院では身体拘束が処方けました。 集会終了後、会場から高医療福祉の支援を受けることポジストー家族・支援者・医師・ 110 で、自分らしい生活を取り戻せ研究者ーがそれぞれの立場から 田馬場駅まで約 1 時間、 発言し、横山恵子先生が質疑応 名もの参加によるパレードを行ます。 答も含め総括されました。 台道の皆さんに精神障害者医師は病院から地域に出るこ これまで家族に任されてきた のマル障の適用への理解を訴えとで、家族・支援者とも出会い 問題を社会に投げかけ共有する ました。 対等なパートナーとしてネット ワークを作り、地域のシステムことが必要。家族会が発信し地 埼玉 域にいる支援者とつながる。医 ◆関東プロック大会ⅲ埼玉ー家を変化させることができます。 〇 自は地域 ( 生活の場 ) で家族や 伊藤先生の「僕たちもお宅に 族のカで地域を変えるー 〇 埼家連事務局次長山中みどり伺う時は『こんにちは、おじや支援者と出会い、対等なパート 家族から家族会へ、地域へとまします』から始めるんですナーになれる。さらに研究者はの つながり学び合い、地域に発信よ」という一言葉に、医師と患者家族の隠れた苦闘 ( 暴力の問題な できる力を蓄えてきたことが実の新しい関係が象徴されていまなど ) を知ることで、支援につん した。 感できる大会となりました。 ながる研究を考え成果を社会にみ 還元していく。 4 者の協働によ〇 また、「家族による家族学習 * 午前の部【イ 尹藤順一郎先生の会」は、家族同士をつなげ家族るあらたなネットワークが地域〇の な 基調講演「地域医療福祉と家族自身の回復に意義があることもを変えることにつながるのでは〇 〇み ないでしようか 会の役割」と壇上での家族版オ再確認されました。 * 締めくくりのアトラクション ープンダイアローグ 〇一 アウトリーチ型の医療の必要 * 午後の部【シンポジウム「精では、力強いゴスペルが場内に 〇ペ 性と意義が、家族の体験に基づ神障害があっても暮らせる地域響き渡りました。次回栃木大会〇者 をめざして」 いて語られました。 での再会を願い閉会。参加者〇読 午前の話を受け、 4 人のシン 408 名の盛会でした。 当事者は、自分の生活の場で みんなねっと 2018 年 1 月号 38
院促進事業による退院者は 1 名床 920 日、 0 病院 250 床 618 日です。 3 病院合わせて号 ①保健所が事務局となり、年もいませんでした。 月 1S2 回の協議会と月 1 回の実但馬には精神科病院が 3 か所の年以上入院している入院患 年 8 ・ 7 % で、全国平 者の割合は 務者会議を開きます。②病院にと診療所が 2 か所あります。 3 病院の平成年の病床数と均のⅡ・ % を上回っています。 お願いして、会議への参加や院 と っ 平成年度の活動としては、 内説明会の実施、地域移行への平均在院日数は、それぞれ < ね 亠な 協力を了解してもらいます。③病院床日、病院 287 各病院の管理者とスタッフへの ん み 説明、 3 病院で 地域移行に取り組む相談支援事 年 地域定着 の院内説明会の 業者を見つけ、地域移行の個別 申請者実数 実施、北但馬地 相談を担うピアサポーター養成 推 支援退院者実 囲一ョト域でのピアサ に協働で取り組み、ピアサポー の 数 ( 地域移行 者 ポーターの養 ターを支援員として雇用、活用利用 ) 患 7 4 一 3 一 度也或多一〕 院 ↓↓ー十↓イ 1 / フ ( ー してもらいます。 成、月 1 回の戦 入 申請者実数 O ノ CD フ / 〔 ) ) 略会議の開催を 一 0 5 十 3 十 神 成リストアップ 一付いました。 っ ' ) 5 ) 4 精 ◇但馬への異動とそこでの平者実数 の年 続いて年度 数 実践 域 度度度 実 数は、南但馬での 平成年度から、私は同じ兵 年年年 馬 績 院数上者 广 0 「 / っムっ乙っ / 」 入者以患ピアサポーター 庫県の但馬の豊岡保健所に移り実 成成成 全患年完 平平平 ] 入の養成と相談事 ました。それまで但馬では、退 業の実施、市町村の戦略会議へ ピアサポーターは、雇用後に患者は o 人でした。 の参加を行ないました。さらに は病院の院内説明会や、月 1 回 そして年度は人がリスト 養護老人ホームへの働きかけをの定期的ピアサポーターのミー アップされ、そのうち地域移行支 して、 1 年間で入院中の患者 2 ティング、個別支援における実 ピア支援 9 人以上が養護老人ホームに移行地訓練、先駆的地域への出張研 できました。障害福祉計画に新修、県内や圏域内の交流会に参 合計 たにグループホームが入れら 加してもらいます。 れ、開設されました。 ピアサポーターの養成で大切先身体障害者施設 2 翌年度には、ピアサポー なことは、当事者としての視点を退 のグループホーム 7 2 9 ターに戦略会議に参加してもら失わないように育成することで 患 一つことになりました。 す。支援対象者に寄り添うことが 院アパート 重要で、精神保健福祉士の肩代わ退 ◇ピアサポーターの養成とりはしないことも大切です。 年 研修 ピアサポーター養成講座は、◇但馬での入院患者の地域平養護老人ホーム 保健所と支援事業者との協働で移行の実績 毎年 1 回開きました。ピアサ精神科病院から地域に移行し ポーター名を、 2 事業所で雇た患者の実績を見ると、平成 用してもらいました。 年度は病院から地域に移行した 一」 0 24 25 ( 13 ) 27 ( 14 ) 地域移行利用 1 地域移行利用 3 せず 4 フ」フ / O ′ っっ′」 L.n 1 つ」 11 特集ピアサポーターと協働した地域移行支援についての試み
受けていますか。受けている場と言う。看護師に質すと、「本 知っておきたい 合、その内容をお聞かせくださ人が転んで怪我をした」という。 そのとき、ある不愛想な男性職 一精神保健福祉の動き 答当連合会では、全国の家族、員が廊下を通り過ぎた。姉はそ ー障害者虐待防止法附則第 2 条当事者、及び支援者、関係者を対の職員を後ろから指さして小声 に規定する各機関等における虐象に、毎週、電話相談を行なってで「あの人よ」という。妹には いる。その相談員と当連合会各どちらの言うことが正しいのか 待防止の状況に関する障害者団 分からなかったが、姉がさらに 理事は、都道府県の各精神障害 体ヒアリング 平成四年川月日、標題ヒャ者家族会連合会や地元の地域家ひどい目に遭うのが心配であっ たため、それ以上の追及はしな リングを厚生労働省が外部委託族会でも相談を受けている。 その相談内容では、精神科病いで帰った。他に入院させてく している一般財団法人日本総合 院等の医療に対する訴えがかなれる病院が見つからないので患 研究所が実施しました。 当会からは、野村理事が出席りの数にのぼっている。具体例者には弱みがある。 相談員に分かっていること し、次の 2 点の質問に対し、意を二つあげれば、次のようなも のがある。 は、病院の壁に掲示してある権 見を述べました。 利擁護機関 ( 実質的には精神医 貴団体では、障害者虐待第 1 事例 ( 患者の妺からの相 防止法附則第 2 条に規定する各談 ) 【ある面会の日、任意入院療審査会 ) に勇気を出して電話 機関 ( 学校、保育所等、医療機患者である姉の顔と脚に大きなをしても、ほとんどの場合、却 関、官公署等 ) における障害者青いあざができていたので本人下されてしまうという現実であ 虐待に関する相談やご意見等をに聞くと、男性職員に殴られたる。この事例では、調査をする 方法がない った。相談員が姉とともに病院防止法附則第 2 条に規定する各 第 2 事例 ( 患者の姉からの相を訪問したが、ソーシャルワー機関 ( 学校、保育所等、医療機 談 ) 【任意入院中の妺が、回復カー 1 名が対応したのみで、解関、官公署 ) 等における虐待防 して退院が間近になったときに決には向かわなかった。 止を進めるにあたって、どのよ 主治医が替わり、そのとたんに ・以上の事例を通して感じるこ うなことが課題だと感じていま 病状がひどく悪化して医療保護とは、①地域における精神科病すか。お聞かせください。 入院になった。新しい主治医か院は外部の目が入らない密室に 答既に様々な資料、論文にお ら姉に治療計画書が示され、同なっているため、中でどのよう いて、特に精神科病院における 意の署名を求められた。治療期なことが行なわれても分からな身体的虐待、経済的虐待を主と 間が長くて納得がいかない姉が いという問題があること。このする虐待事例は報道される等明 断ると、何度も電話で「今月中問題を解決できなければ、精神らかになっているものだけでも き 動 に署名しなければ、病院から放科単科病院の存続については、枚挙に暇がない の 祉 り出す」と脅され続けた。それ人権擁護の観点から厳しく検討 平成年第 177 国会におけ でも拒否していると翌月に病院されなければならない。②精神る障害者虐待防止法の審議にお健 神 職員から電話があり、開放病棟科医療機関を監視する実効性の いても、第 2 条に係る医療機関 精 での「差額ベッドにしたので毎ある人権擁護機関が必要であを利用する障害者に対する虐待 月万円の利用料を負担してほる。関係機関・関係者や政府か について第三者の通報義務等を て しい」とのことであった。これら独立した外部の第三者人権擁規定にしていない問題点につい っ では署名をするしかないと思っ 護機関がぜひとも必要である。 ては複数の議員から質問があっ ている、との姉からの訴えがあ 問 2 貴団体では、障害者虐待たにもかかわらず、政府の答弁 みんなねっと 2018 年 1 月号 2
援の申請をした人は 5 人。退院支◇但馬の精神科病院の入院退院先についてお話しします と、自宅が 9 人、グル 1 プホー 援による退院者は、地域移行支援患者数の減少 を受けて退院できた患者 1 人を 次に、取り組みの成果としム 9 人、養護老人ホーム 4 人、 含めて 2 人。その中の 1 人が地域て、但馬圏域のすべての精神科身体障害者施設 2 人、アパート 定着支援を申請しました。 病院、すなわち三つの精神科病 1 人となっています。このうち、 年度は、リストアップされ院の入院患者数の減少について地域移行支援を利用した人は 人でした。 た患者が L?D 人。地域移行支援の報告します。 申請者が人。退院支援による 平成年の入院患者は 519 退院者は、地域移行支援を受け人で、そのうち 372 人が 1 年 て退院できた患者人を加えて以上の入院患者でした。年に 0 地域移行の仕組み ここで、地域の関岳関が男 人。その中の 8 人が地域定着なると川人増えて 529 人にな 支援を申請しました。 りましたが、翌年からは反対して、退院促進に取り組む際の仕 年度には、相人がリスト に減り始め、 1 年で人減って組みについてまとめてみましよう。 アップされ、そのうち地域移行支 499 人、囹年にはさらに人 援の申請をした人は人。退院支減って 447 人となりました。◇精神科病院で 援による退院者は、地域移行支援 四年の 1 月末の数値は 443 ①院内説明会を受け入れて、入 を受けて退院できた患者凵人を人で、 1 年以上の入院患者は 院患者の地域移行申請を、本気で 加えて人。その中の円人が地域 316 人でした。 支援する。②院内説明会参加者 定着支援を申請しました。 平成年度の退院患者人のの確保や、地域移行候補者リスト アップに積極的に取り組む。③精を実際に行う事業所を確保す公募する。条件を明確にしてお 神科病院は、長期入院患者が減少る。②精神科病院の管理者を含く。④半日 2 回程度の簡単で、 するのに合わせて、病床機能の転めた協議会と実務者の連携会議基本的内容だけの研修を行い、 換や減床を行う。地域移行機能強を開催し、地域移行目標の設定参加者の適性をグループワーク 化病床を活用する。 と実際の地域移行事例の検討をなどでの発言で見極める。⑤ピ 行う。③事業所と協働でピアサアサポーター採用面接を行い、 み ポーター養成と研修を行う。 適切な人材を雇用する。⑥ピア ◇事業所で の て ①地域相談支援を受けている サポーターは、 2 名のペアで活 っ 1 」 保健所の中で、実際に取り組め◇ピアサポーターの養成動し、院内説明会や個別支援を 援 支 る事業所を明確にする。②保健 地域の保健所がピアサポー 行う。⑦支援方法や課題につい 移 所と協力して、ピアサポーター ター養成を行うときの具体的手ての定例会議を最低月に 1 回以 地 の養成をし、その中から地域移順をまとめておくと、次のよう上行うとともに、フォローアッ し 働 行支援員を雇用する。③ピアサになります。 プ研修を行う。 協 と ポーターを活用して、院内説明①相談支援事業所と協働で講 会や地域移行の個別支援を行座を開催することを決める。②◇ピアサポーターの活動の一 サ う。④退院後は、地域定着を行う。事業所で、ピアサポーターを最実態 低賃金以上の時給で非常勤職員 ▽仲間を助けたいと思ってい ◇保健所で として雇用することを受け入れる人にピアサポーターになって特 ①圏域内に複数の地域相談てもらう。③講座参加者を広くもらいます。▽ピアサポーター みんなねっと 2018 年 1 月号 12 二 = ロ
して、ピアサポータ 1 を養成し地域移行支援事業の実施を働ききました。 島内にある三つの病院すべて かけることになり、その準備と て採用する。 精神障害者支援の制度の一つしてピアサポータ 1 養成講座のから、この事業で患者が退院し として一般就労への支援があり協働実施を始めました。翌年ています。それらの 3 病院と ますが、この制度では仲間との度にピアサポーターを中心にしは、単科の精神科病院一つ、公 た「精神障害者地域移行・地域立総合病院と老人病院それぞれ つながりが切れてしまうという み 試 が一つずつです。精神科病院に 問題があります。他に、ピアサ定着支援事業」を始めました。 の て ポートという制度があり、これ では、平成年度から年度は、保健所から働きかけてピア っ までのピアサポーターの活動にサポーターによる退院支援に同 を活用することにしました。 援 支 意してもらいました。 ついてお話ししましよう。 ピアサポーターは、患者の支域 毎年 9 名から名のピアサ ◇淡路島の保健所での新し ポーターの方々が登録し、契約援を行う間、初めは不安でした い取り組み ( ピアサポー し が、当事者として成長を遂げる して活動しました。ピアサポー ターの導入 ) 協 レ」 淡路島では平成年度に退院ターによる支援の成果としてことができていました。自己管 タ は、延べ名 ( 実員名 ) の患理能力の向上に自信を持ちつつ 促進モデル事業を 1 年だけ行い ポ サ ましたが、その後は実施してい者を対象にして働きかけ、延べあります。 ませんでした。 名 ( 実員名 ) の方々が退院 集 特 平成幻年になって、保健所かしました。この名のうち 1 名◇淡路島の支援体制 次のような仕組みができまし は、 2 回の支援を受けて退院で ら病院と障害者支援センターに として「退院促進事業」を示し者数は 245 人。そのうち、退困難で、無資格の支援員では効 号 ました。その翌年平成年度か院に至らず、支援中止になっ果的な働きかけができない。 月 ら円年度にかけて、この「退院た人人。支援継続中が人。 年 促進事業」が全国で始まりまし退院して支援が終了した人が◇課題の解決策 151 人となっています。 この課題を解決するために、 た。大阪府のこの事業では、各地 と 域の「自立支援員」が週に 1 回 退院した人の総入院期間です私は北海道での実践とアメリカね 程度精神科病院を訪問し、作業が、 2 年以上が % 、 2 年から 5 のウイスコンシン州マデイソン ん み 所などに同伴通所して入院患者年が幻 % となっています。退院後での実践を学びに行きました。北 をマンツーマンで支援しましの住まいのデータでは、家族と同海道ではピアの支援者が病院を た。国のこの事業は、年度から居が % 、独り暮らしが % 、グ訪問して、患者と一緒に外出し てコーヒーを飲んだり音楽を聴 は「地域移行支援特別対策事業」ループホームが % です。 いたりして自由な生活の良さを となり、年度からは「地域移 知ってもら , つよ , つにしていまし 行・地域定着支援事業」とされ◇大阪府の実践での課題 て現在に至っています。年度振り返ってみて、大阪府の実た。マデイソンでは、当事者から からは、この事業が自立支援法践では次の一一つの課題がありま話を聴き、ピアサポートについて による個別給付になりました。 した。①病院の働きかけでは対学んできました。そして次のよう この事業での大阪府の成果と象者があまり出てこず、患者のな取り組みを考えました。 しては、平成年度から円年度退院意欲も低く、退院までに時①保健所が、積極的に対象者 までの 8 年間に支援を受けた患間がかかる。②支援員の確保がの把握に努力する。②支援員と