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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 129 号 2018 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月子翡を馴の家族と家族会をつなぐ機誌 月刊みんなねっと 2018 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 みんなねっとフォーラム 2 ⑦年廰 午前の部 ・特集・ ピアサポーターと協働した地域移行支援の実践 ( 柳尚夫 ) ・小説雀の忌子をめぐる物語最終回 ( 北村昌紀 ) ■事例からみる精神障害者の障害年金の実際 ( 白石美佐子 ) 連載四これから障害年金を請求する方や今現在障害年金を受けている方へ」 ■知ることは生きること ( 青木聖久 ) 連載囘 列車運行会社や「親父の会」での温かみのある軌跡 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集④ 町地域の中で共に暮』 ~ それぞれの立場で出来ること ~ ロ日時 : 2018 年 ( 平成 30 年 ) 3 月 2 日金曜日午前 10 時 ~ 午後 4 時 ( 開場午前 9 時 30 分から ) ロ会場 : 帝京平成大学 : 冲永記念ホール ( J R 池袋駅 ) ロ参加費 : 無料 ( 事前申し込みは不要です ) ロ定員 : 700 名 ※定員に達した場合は入場できない場合があります。ご了承ください。 2018 09:30-10:00 開場・受付 IO : OO -10 : IO ~ 開会挨拶 〇本條義和 ( 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事長 ) 10 : 15-12 : IO ー一講演 『地域で共に暮らす - 愛南町の取り組みから - 』 〇長野敏宏氏 3 愛媛県公益財団法人正光会御荘診療所所長・精神科医 ) 13 : 30-15 : OO - , = , シンポジウム & ディスカッション 『地域の中で共に暮らす ~ それそれの立場で出来ること ~ ・シンポジスト : 〇岡田久実子氏 ( 埼玉もくせい会 / 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事 ) 〇高橋美久氏 ( 就労継続支援 B 型事業所 TERRA サービス管理責任者 / 千葉県障害者ピアサポート専門員 ) 〇佐野澄子氏 ( 所沢市保健センタアウトリーチ支援チーム統括責任者 / 看護師 / 精神保健福祉士 をコーディネーター 〇藤井千代氏 ( 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会復帰研究部長精神科医 ) 15 : OO -15 : 20 休憩 Su pported by 曰ホ : い 15 : 20-15 : 50 質疑応答 THE NIPPON 15 : 50-16 : OO 閉会挨拶 = FOUNDATION ミ 〇松沢勝 ( 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会副理事長 ) 主催 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) 【後援】 ( 依頼中含 ) 内閣府 / 厚生労働省 / 高齢・障害・求職者雇用支援機構 / 全国精神保健福祉センター長会 / 全国保健所長会 / 日本てんかん協会 / 日本自翩症協会 / 全日本〒酌車盟 / 全国手をつなぐ育成会車合会 / ・日本身イ害者団体連合会 / ・日本精神保イ遮翩 b 里盟 / 日章害者リハビリテーション協会 / 日本精神衛生会 / 日本精神科病院協会 / 日本精神神経科診療所協会 / 全国精神障害者地域生活支援協議会 / きようされん / 日本社会福祉士会 / 全国精神保健福祉相談員会 / 日本精神科看護協会 / 日本精神保健福祉士協会 / 全国精神障害者就労支援事業所連合会 / 日本作業療法士協会 / NHK 厚生文化事業団 / 朝日新聞厚生文化事業団 / 読売光と愛の事業団 / 中央共同募金会 / 日本チャリティ協会 / 明治安田こころの健康財団 / 精神科臨床薬学研究会 / ACT 全国ネットワーク / 日本臨床心士会 / 日本相談支援専門員協会 / 認知症の人と家族の会 / 日本発達障害ネットワーク / D P 一日本会義 / 全国精神障害者団体連合会 . / 帝京平成大学 / 土或精神保健福祉機構 / / メリデンジャパンファミリーワークプロジェクト ( 順不同 ) 午後の部 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会

2. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

受けていますか。受けている場と言う。看護師に質すと、「本 知っておきたい 合、その内容をお聞かせくださ人が転んで怪我をした」という。 そのとき、ある不愛想な男性職 一精神保健福祉の動き 答当連合会では、全国の家族、員が廊下を通り過ぎた。姉はそ ー障害者虐待防止法附則第 2 条当事者、及び支援者、関係者を対の職員を後ろから指さして小声 に規定する各機関等における虐象に、毎週、電話相談を行なってで「あの人よ」という。妹には いる。その相談員と当連合会各どちらの言うことが正しいのか 待防止の状況に関する障害者団 分からなかったが、姉がさらに 理事は、都道府県の各精神障害 体ヒアリング 平成四年川月日、標題ヒャ者家族会連合会や地元の地域家ひどい目に遭うのが心配であっ たため、それ以上の追及はしな リングを厚生労働省が外部委託族会でも相談を受けている。 その相談内容では、精神科病いで帰った。他に入院させてく している一般財団法人日本総合 院等の医療に対する訴えがかなれる病院が見つからないので患 研究所が実施しました。 当会からは、野村理事が出席りの数にのぼっている。具体例者には弱みがある。 相談員に分かっていること し、次の 2 点の質問に対し、意を二つあげれば、次のようなも のがある。 は、病院の壁に掲示してある権 見を述べました。 利擁護機関 ( 実質的には精神医 貴団体では、障害者虐待第 1 事例 ( 患者の妺からの相 防止法附則第 2 条に規定する各談 ) 【ある面会の日、任意入院療審査会 ) に勇気を出して電話 機関 ( 学校、保育所等、医療機患者である姉の顔と脚に大きなをしても、ほとんどの場合、却 関、官公署等 ) における障害者青いあざができていたので本人下されてしまうという現実であ 虐待に関する相談やご意見等をに聞くと、男性職員に殴られたる。この事例では、調査をする 方法がない った。相談員が姉とともに病院防止法附則第 2 条に規定する各 第 2 事例 ( 患者の姉からの相を訪問したが、ソーシャルワー機関 ( 学校、保育所等、医療機 談 ) 【任意入院中の妺が、回復カー 1 名が対応したのみで、解関、官公署 ) 等における虐待防 して退院が間近になったときに決には向かわなかった。 止を進めるにあたって、どのよ 主治医が替わり、そのとたんに ・以上の事例を通して感じるこ うなことが課題だと感じていま 病状がひどく悪化して医療保護とは、①地域における精神科病すか。お聞かせください。 入院になった。新しい主治医か院は外部の目が入らない密室に 答既に様々な資料、論文にお ら姉に治療計画書が示され、同なっているため、中でどのよう いて、特に精神科病院における 意の署名を求められた。治療期なことが行なわれても分からな身体的虐待、経済的虐待を主と 間が長くて納得がいかない姉が いという問題があること。このする虐待事例は報道される等明 断ると、何度も電話で「今月中問題を解決できなければ、精神らかになっているものだけでも き 動 に署名しなければ、病院から放科単科病院の存続については、枚挙に暇がない の 祉 り出す」と脅され続けた。それ人権擁護の観点から厳しく検討 平成年第 177 国会におけ でも拒否していると翌月に病院されなければならない。②精神る障害者虐待防止法の審議にお健 神 職員から電話があり、開放病棟科医療機関を監視する実効性の いても、第 2 条に係る医療機関 精 での「差額ベッドにしたので毎ある人権擁護機関が必要であを利用する障害者に対する虐待 月万円の利用料を負担してほる。関係機関・関係者や政府か について第三者の通報義務等を て しい」とのことであった。これら独立した外部の第三者人権擁規定にしていない問題点につい っ では署名をするしかないと思っ 護機関がぜひとも必要である。 ては複数の議員から質問があっ ている、との姉からの訴えがあ 問 2 貴団体では、障害者虐待たにもかかわらず、政府の答弁 みんなねっと 2018 年 1 月号 2

3. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

午のごあいさっ 謹んで新春のお喜びを申し上げます。 昨年は、精神保健福祉法改正案が国会に提出されました。一昨年に 起きた相模原事件に大きな影響を与え、本来、権利擁護や非自発的入 院などで前進させる法改正であるべきなのに逆戻りするかのような議 論が出されるということもありました。しかし、前向きな変化も少な からずありました。 まず家族支援についてです。国政レベルで精神障がい分野でもいよ いよ俎上に上り、当会も意見表明する機会がありました。また、家族 による家族学習会も事業継続し実施することができました。更に、メ リデン版訪間型家族支援は、当会より引き継いでいただいた ( 一社 ) メリデンファミリージャパンが昨年 9 月にキックオフィベントを行 い、本格的に始動しています。 次に運動面においても、 J R 運賃割引運動を引き続き実施いたしま した。 2 年連続して請願を衆参両議院に行いました。採択に至りませ んでしたが、昨年 4 月から私鉄大手 16 社の一角である西鉄が精神障 害者割引としました。また、 7 月 3 1 日には、国上交通省の自動車局 長が、日本バス協会に交通運賃割引の対象に精神障害者を加えるよう 再検討を促す通達をし、それを受けてバス協会は 8 月 2 日に通知をし ました。 9 月には愛媛で JR 四国バスを含む 4 社が割引を開始するな どの具体的に実現がすすんで来ています。 本年は、昨年来の課題に取り組むとともに、改正障害者雇用促進法 の一部施行 ( 精神障害者雇用率反映 ) に当たりますので、合理的配慮 は言うまでもなく、短時間雇用の柔軟な運用、 I P S ( 援助付き個別 支援 ) など、当会ならではの提言・要望をしていきたいと思います。 障害年金、医療費助成等々課題は多いですが、皆さんとご相談しなが ら、少しでも精神保健福祉が前進するよう役職員一同精進してまいり ます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 2018 年 1 月 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事長本條義和 201 8 1 月号通巻第 129 号 月刊 。 = = , 。。【表紙の絵】織田信生 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 お知らせしますみんなねっとの活動 4 特集 2 0 1 7 みんなねっと岡山大会記念講演より ヒアサホーターと協働した地域移行支援についての試み ( 柳 尚夫 ) 6 事例からみる精神障害者の障害年金の実際 【連載第 IO 回】これから障害年金を請求する方や、今現在、障害年金を受けている方へ ( 白石美佐子 ) 1 6 小説「雀の息子をめぐる物語」最終回 ( 北村昌紀 ) 20 街の診療所からのお便り【連載 128 】 ( 増本茂樹 ) ・・うつ病で静養している息子が心配でたまらないお母さん・・ 知ることは生きること ( 連載 25 ロ ) 列車運行会社や「親父の会」での温かみのある軌跡 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集④》 ( 青木聖久 ) 28 真澄こと葉のつれつれ日記 ( 第 82 回 ) 34 みんなのれ一一読者のヘージ・地域の話題 24 36

4. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

円 ) レる、 0 むさ わ。 ・はじめまして。昨年 8 月たこととして、醤油の塩味が 0 〈凸裕」 2 のトれさし にみんなねっと事務局に入関東は強いということでし 料く 0 よアさどさ 価譴せ 6 6 . 馬 円わル 6 りました、丸山です。 た。夏に冷奴を食べようと ( 決んノ稿くた 定冓 貝 O ムロビ 4 私は、昨年 4 月に上京し、して手抜きじゃないですリ ) み一投入く メ※己 一三ロ 費 6 問グ一 初めての一人暮らしに日々実家に居た頃のいつもの調ジの・ 。、こ 会 3 お リ 7 一生 奮闘しています。私は実家子で醤油をかけたら、吃驚一稿すをお ホ 8 ペ信 ペ投。 , を 号費間間 3 9 ム田 で、家事をしたことが無か仰天リ目玉が一瞬飛び出し のて他ム 月会年年 1 3 ホ織 ったため、炊事・洗濯・掃て戻ってきましたリ醤油好 者た扣の一 助人一 読しにそネ年賛個団 除など、毎日の日々を過ごきの私が、海ができるほど QO っ 0 「 / ( 転 4 0 .1 の すために欠かせない家事をにかけたことが敗因とはい ま 0 んッ 5 会 一 3 紙 りへ こなすことに 1 日に消費すえ、醤油の塩味に頭を貫か 8 表 まよ本よ きガ 0 連袋 3 る殆どの体力を使う毎日でれました。そんな日々スリ に @ 族方 号 会池 1 3 9 でう家る した。特に自炊能力が無か 祉東 1 一社 ルとサス。ヘンスにあふれた稿 福区 2 0 会 殳よれ ったため、何とか簡単に作一人暮らし生活を謳歌して 健島 9 一式 れる料理を繰り返し、飽きおります。地元の友人には、 レきⅲ性稿第保豊一 o 株 を通り越して修行の境地ま「初めての東京一人暮し凄 ノで投巻神都 7 3 刷 で通日精和京 1 で達するに至る勢いでした。 いでしょ ! 」と自慢したら、 1 国義東 9 0 敷 メレ年ム 全條 3 6 0 倉 【一人暮らしできへノ 最近では、手の抜き方を覚「えっ 人本田 - っ 法 9 3 替本 え、まさに適当に日々の家事るの」と瞬殺され、傷心わメ住ネ 団長間 o 振製 のが、ン をこなしていますが、作れるの日々を送ってます。 、け 8 矼社 益事 1 --a 便 な稿ⅲ名ペ ん / イ料理が少し増えたといえど早く業務にも慣れ、読者の 公理〒旺郵刷 ん投紙 みのははお 鷦も、やはり作れるレバートリ皆様とこのみんなね 0 と 」日者 げへス方な ーが限られているため、修行を通じて繋がれればと思い 月発発 の日々が未だ続いています。ます。どうぞよろしくお願い 食事作りに関して最も驚い致します。 ( 丸山恵理子 ) 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 ( 各号にタイムリーなテーマで 掲載します ) / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載①街の診療所からのお便り 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載③知ることは生きること / 連 載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねっと」これまでの特集の紹介・ ・ 2015 年一 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を - 世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 【品切れ】 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 12 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ・ 2016 年・ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プロクラム』 ( 岡田久実子 ) 【品切れ】 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族 - それぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) ・ 2017 年・ 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ ( 塚本さやか他 ) 2 月号 : 精神科におし、てアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 3 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 【品切れ】 4 月号 : オープンダイアローグ ( 開かれた対話 ) の話 ( 飯塚壽美・野村忠良 ) 5 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 1 ( 野村忠良 ) 【品切れ】 6 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 2 ( 野村忠良 ) 7 月号 : それぞれの自立をめざしてその 1 ( 夏苅郁子 ) 8 月号 : それぞれの自立をめざしてその 2 ( 夏苅郁子 ) 9 月号 : それぞれの自立をめさしてその 3 ( 夏苅郁子 ) 10 月号 : 当事者の地域生活の実現をめざす精神科病院 ( 木全義治ほか ) 11 月号 : 精神科医療における身体拘束を考える ( 長谷川利夫 ) 12 月号 : 当事者中心の地域支援再考 ( 山本昌知 ) ( ・「月刊みんなねっと」のバックナンバーのお申し込み方法・ 電話、 FAX 、みんなねっとのホームページよりお申込みいただけます。 代金は「 300 円 x 冊数 + 送料 80 円」となります。 バックナンバー発送時に振込用紙 ( 郵便振込 ) を同封させていただきます。 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) 〒 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 電話 : 03 ー 6907 ー 921 1 FAX : 03 ー 3987 ー 5466 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 編集後記 印し、 つ

5. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

なのか、を判断する必要があり これほどまでに、主治医によはいくつかあると思います。 ます。 り判断が大きく分かれる診断書 診察ごとに、日常生活で困っ しかし、実際には、この様には精神の他にないでしよう。 ていること ( 7 項目について ) 判断されない場合も多々ありま 患者と寝起きをともにしてい を主治医に伝えることや忙しい す。 ない医師が、日々の生活はどう主治医に日常生活で伝えること 適切な食事について、単身でであるか、風呂へは毎日入ってが難しい場合は、日常生活の辛 あるなら、食材を自分で買いに いるのか、買い物へは自分で行さを記載したメモなどを渡すこ 行き、食事を作り、配膳後、食くことが出来るのか、薬は処方とも有効手段だと思います。 器なども洗うまでの一連の作業された通りに飲めているのか しかし、患者の訴えや、メモ が出来るかで判断する必要があ等、実際に見て知ることもない 書きなどについても聞く耳持た るとして、診断書を記載する医部分について判断をし、それで、ず、独自の判断基準で、診断書 師もいれば、目の前に出された 際 障害年金が受けられるか受けらを記載する医師も存在すること 実 ハンを食べることが出来るとい れないかが決まってしまうとい は確かです。 の 金 うだけで、「できる」と判断すう現実があります。 長年、引きこもっている、幻 年 害 る医師もいます。 短い診察時間では、医師も日聴に苦しんでいる、働けない、 早 また、金銭管理についても、常生活の細かなところまで聞き生活に困窮していると訴えて 自分で買い物へ行き、商品の値取りをすることは難しいものでも、医師の心には届かないこと 段は妥当かが判断できるかまです。 もあります。 神 精 を考える医師と、単に自宅近く これらの日常生活の様子など その場合は、障害年金という のコンビニへ歩いて行くことが について、自分なりに毎回の診経済的安定を諦め治療に専念すみ 出来るから、「できる」と判断察の中で、医師に伝える努力はるか、もしくは、障害年金の受 カ する医師もいます。 必要だと思います。 給の可能性を求め転院をするか 事 障害年金に使われる診断書は 不支給という悲劇を招かない の選択肢を迫られるケースもあ 8 種類です。 様に、事前に自分でできることります。 白石社会保険労務十事務所 しらいしみさこ 社会保険労務士白石美佐子 事例からみる 精神障害者の 障害年金の実際 病気などで働けなくなった度については、正直、主治医の 時、または、労働に制限がかかさじ加減といっても過言ではあ 、ペ り十分な収入を得ることができりません。 号 ①適切な食事、 2 身辺の清潔月 なくなった時、生き抜くために て 年 は、お金との問題を切り離して保持、③金銭管理と買い物、 ) 通院と服薬、 3 他人との意思伝 之金考えることは出来ません。 生活の保障として生活保護を達および対人関係、⑥身辺の安 と っ まず思い浮かべるかもしれませ全保持及び危機対応、⑦社会性 ね 亠な この 7 つの項目について、診 現ん。しかし、その前に障害年金 ん という自分の権利である制度を断書に「単身で生活したとした み 是非活用して欲しいと思いまら可能かどうかで判断してくだ さい」と小さな赤字で記載して 、球す。 「みんなねっと」 4 月号から、あります。 入正 障害年金について記載させて頂また、厚生労働省が作成して 、生ロ いる「医師の皆さまへ障害年 いている中で、もうお気づきだ と思います。障害年金を受ける金の診断書 ( 精神の障害用 ) 記 にれ ためには、診断書の裏面の日常載要領」についても、「単身で かっ支援がない状わで生活した 生活能力の判定と程度のチェッ 場合を想定し、その場合の日常 ク欄がとても大切です。 どの欄にチェックが入るかで生活について記載をしてくださ い」と書かれています。 障害年金が受給できるかどうか の分かれ道になってしまいま支援が常態化した環境下で日 常生活が安定した状態であって す。 この日常生活能力の判定と程も、単身で支援がなければどう

6. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

院促進事業による退院者は 1 名床 920 日、 0 病院 250 床 618 日です。 3 病院合わせて号 ①保健所が事務局となり、年もいませんでした。 月 1S2 回の協議会と月 1 回の実但馬には精神科病院が 3 か所の年以上入院している入院患 年 8 ・ 7 % で、全国平 者の割合は 務者会議を開きます。②病院にと診療所が 2 か所あります。 3 病院の平成年の病床数と均のⅡ・ % を上回っています。 お願いして、会議への参加や院 と っ 平成年度の活動としては、 内説明会の実施、地域移行への平均在院日数は、それぞれ < ね 亠な 協力を了解してもらいます。③病院床日、病院 287 各病院の管理者とスタッフへの ん み 説明、 3 病院で 地域移行に取り組む相談支援事 年 地域定着 の院内説明会の 業者を見つけ、地域移行の個別 申請者実数 実施、北但馬地 相談を担うピアサポーター養成 推 支援退院者実 囲一ョト域でのピアサ に協働で取り組み、ピアサポー の 数 ( 地域移行 者 ポーターの養 ターを支援員として雇用、活用利用 ) 患 7 4 一 3 一 度也或多一〕 院 ↓↓ー十↓イ 1 / フ ( ー してもらいます。 成、月 1 回の戦 入 申請者実数 O ノ CD フ / 〔 ) ) 略会議の開催を 一 0 5 十 3 十 神 成リストアップ 一付いました。 っ ' ) 5 ) 4 精 ◇但馬への異動とそこでの平者実数 の年 続いて年度 数 実践 域 度度度 実 数は、南但馬での 平成年度から、私は同じ兵 年年年 馬 績 院数上者 广 0 「 / っムっ乙っ / 」 入者以患ピアサポーター 庫県の但馬の豊岡保健所に移り実 成成成 全患年完 平平平 ] 入の養成と相談事 ました。それまで但馬では、退 業の実施、市町村の戦略会議へ ピアサポーターは、雇用後に患者は o 人でした。 の参加を行ないました。さらに は病院の院内説明会や、月 1 回 そして年度は人がリスト 養護老人ホームへの働きかけをの定期的ピアサポーターのミー アップされ、そのうち地域移行支 して、 1 年間で入院中の患者 2 ティング、個別支援における実 ピア支援 9 人以上が養護老人ホームに移行地訓練、先駆的地域への出張研 できました。障害福祉計画に新修、県内や圏域内の交流会に参 合計 たにグループホームが入れら 加してもらいます。 れ、開設されました。 ピアサポーターの養成で大切先身体障害者施設 2 翌年度には、ピアサポー なことは、当事者としての視点を退 のグループホーム 7 2 9 ターに戦略会議に参加してもら失わないように育成することで 患 一つことになりました。 す。支援対象者に寄り添うことが 院アパート 重要で、精神保健福祉士の肩代わ退 ◇ピアサポーターの養成とりはしないことも大切です。 年 研修 ピアサポーター養成講座は、◇但馬での入院患者の地域平養護老人ホーム 保健所と支援事業者との協働で移行の実績 毎年 1 回開きました。ピアサ精神科病院から地域に移行し ポーター名を、 2 事業所で雇た患者の実績を見ると、平成 用してもらいました。 年度は病院から地域に移行した 一」 0 24 25 ( 13 ) 27 ( 14 ) 地域移行利用 1 地域移行利用 3 せず 4 フ」フ / O ′ っっ′」 L.n 1 つ」 11 特集ピアサポーターと協働した地域移行支援についての試み

7. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

さ、い な判健所 ) 、家族会等で話し合ってます。私達地域の薬剤師にもこ みを。 いこ , っと思いました。 の件を提案、是非したいと考え 、の稿一 号 者投 私も少し同じような事が息子ています。スタッフの方々もお月 わ はりコ にもあったので筆をとりまし元気で草々。 年 」便る の なら紹 息子の場合は長期間でなく一 と ん 日常生活 っ んに時的な内容で私共に連絡してい み ね 亠な 〇 ただいた病院でしたが、しかし◆兵庫県ひでさん家族 ( ん 〇 された当事者はとても苦しかっ代 ) み 〇 ただろうと今でも涙が出ます。 私自身が十数年前にうつ病と 〇「みんなねっと」の感想これは本当に中世のようです。診断され、妻は乳がん後 2 年後 なくして欲しい—それだけでにひざに転移しており同じくう 〇◆宮崎県鬼束紀美子家族す。 つ病の薬を飲み、息子はの時 元代 ) に統合失調症で入院後別の病院 「精神科医療における身体拘束◆京都府古市洋家族元代 ) で拘東後に退院し、手帳をもら を考える」を読み、今の日本の精前略。やっと秋らしくなってっていますが、やはり人づきあ 神科医療の実態がまだまだ遅れ参りました。みんなねっとスタ いが苦手で、作業所になじめず ているとっくづく感じました。 ッフの方々にはお世話になりまにいます。 一人の人間としてのあっかいして感謝して拝読しています。 やはり時間をかけて一歩ずつ ではない対応に「物 ( もの ) 」 会員一同郵便物の封筒が大きく前に向かって進んでいくしかな として見ている気がしてとても なって扱いやすくて大変喜んで いと思います。 悲しく、これではいけないと私 います。Ⅱ月号テーマの「雑談 息子に「遺伝で病気になった」 も当事者の母として勉強会 ( 保薬局の薬剤師」は必要だと思い と言われた時はさすがにショッ 読者のページ クでした。でも私の生き方が彼をて親御さんの愛を感じ心暖かくを入れて胃洗浄をしたら、不思 そうさせたと思えるようになりまなっております。 議なことに今まであった「幻 した。互いに前に向かうしかない 覚」「被害妄想」が無くなりま ですね。この会は大切な " きずな ~ ◆茨城県くだもの大好き本した。やはり心と身体はつなが です。 っているんだリと実感した時で 人代 ) 統合失調症と強迫症状をもっした ( もちろん拘束は廃止され ◆埼玉県斉藤一江本人 ( 代 ) 当事者です。数年前、人間関係るべきだと思います ) 。 当事者です。統合失調症になつなどで任意入院から医療保護入辛い時もありましたが、今は 〇 て年。ご縁があって結婚し、 6 院となり、約 1 年間入院しましデイケアなどに通い始め、一歩 〇 歳になる娘の子育て中です。月 1 ずつですが回復に向かっていま わ 回メンタルクリニックにて、お薬保護室から出たら拘束でしす。 の をもらっていますが、なかなかカた。とくに拘束は 3 か月も続い ウンセリング的なことはしてもらたため、寝ているのか起きてい 地域の話題 ん えず : ・ るのかわからなくなり、とても み ⅱ・祐マル障実現都民集会大〇 精神疾患がある人の恋愛・結婚・苦痛でした。そのため、セカン◆ わ ドオピニオンを受け、転院しま成功 ! 精神障害者にも心身障害〇 の 出産 もしもアンケート調査があればした。しかし急性期の症状はま者医療費助成の実施を求める大〇 〇み ぜひ協力したいと思いますし、他だ続いていたので、入院はしなきなカリ 東京都連副会長植松和光ジ の方々がどんな工夫をされているかったものの、とても辛かった 〇一 かなど参考にしたいなあ、なんてです。 会場の新宿区にある戸山サン 〇ペ 思います。 また、拘東の影響か吐き気がライズは、開会時間の午後 1 時〇者 私の両親はすでに他界しておりとまらなくなり消化器内科に入には都民の皆様で超満員となり〇 ますが、月刊みんなねっとを通じ院しましたが、鼻からチュ 1 プました。 二二Ⅳ

8. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

い状態 ~ なのです。今大事なの息子が自分で人生を変えて行く子は会社と復職について話し 号 は、自分に病名を付けることでのを待っことが必要ではないで合っていたのでしたが、会社は 月 リハビリ出社を考えていて、そ はなくて、息子のためにできるしようか ? 年 の場合、県の本社の勤務になる ことをすることです。そして、 〈考えを変える〉 そうなのです。そうすると、う と っ さんは、自分はうつ病でちからは片道 2 時間近く掛かる ね はないと納得されますと安心 ため気が進まず、転職も考えて み いたと言います。」 し、すぐに苦しそうな表情がな 〈親と似ている〉 律儀に考え過ぎずに、できるこ うつ状態やうつ病では、思考 〇』とをや「て行けば何とかなるは ず ~ という方向の少量の抗うつが袋小路に入ったことに気付け 〇 薬と、 " 夜は悩みを忘れて深くれば、別の考え方を見つけて、 眠ろう ~ と思う方向の睡眠薬をあなたの様に短時間で自信を取 り戻すこともできるのです。あ 持って帰られました。 1 週間後に再診されたさんなたと息子さんが似ているとこ は、夜間良眠でき、食欲が出たろがあるのなら、自分のうつ状 態を簡単に脱出できた方法を、 と言われました。 「息子と話ができました。息息子に伝授することもできやす き方をしなければいけないのな居して家事をしてやる、という いのではないでしようか ? 「息子は私に似て変に律儀なら、会社を替わった方が良いとのはどうでしよう ? 」 それが親の負担にならない範 ところがあります。それで、仕思います。うちから通える会社 事に疲れていても、この位でヘではどうでしよう ? それは親囲なら、そうして良いと思いま と頑張っの近くにいて欲しいという、親す。子供が病気などの人生の困 こたれてはいけよい、 難に遭遇した時に、多くの親が たようです。そんな息子を私はのわがままでしようか ? 」 それをお母さんの考えとして自分の生活を犠牲にしてでも子 誇りに思っていました。でもそ れは、 " 疲れて休みたい ~ とい話すのは良いと思います。その供のために尽くしてやりたい、 う息子の気持ちを否定してし上で、息子さんが決めた自分のと思うものでしようが、無理に 方針を受け入れましよう。それ頑張ってもうまくは行きませ まっていたのですね」 に、子供は親の近くにいて欲しん。いつまでも親が子供の代わ 〈世話をしたい〉 りにやってやることはできませ いと思うのは親の情ですから、 言っていけないものでもないでんし、親自身の人生があっての 今息子さんは会社の近くにア しよう。それぞれの事情による上でできることを協力するのが パートを借りることを考えてい 良いのです。このことは、うつ でしようね。 るらしい。さんは、 病以上に困難な病気を抱えてい 「私は、息子が元気で居てく 〈親の助けの範囲〉 る子供のいる親にとっても同じ れれば良いのであって、今の会 「息子が家を出てアパートをことだと思います。 社に勤め続けなくても良いと思 います。うつ病になるような働借りる時に、母親がしばらく同 27 街の診療所からのお便り

9. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

をかみしめて、そしてあきは家だった。 が浮かんで来るのだった。空を に帰った。 見上げると神があきを憐れんだ あきは仏壇の前に座り込むと のか、冬の薄い日の中に一カ所 声を立てずにすすり泣いた。な クレョンで描いたような黄色が ぜ私ばかりこんな目に会うのか 線路沿いの道を両手に袋を下映っていた。 と思った。涙が止まらなかった。 げて病院へ向かうあきの姿が 何気なく濡れた目で庭を見るあった。差し入れの菓子を買う と、塀の上に雀が並んでとまっ時、今日も迷った。清治は饅頭 ている。風の強い寒い日だった。 が好きなのだが、日持ちする物 雀は等間隔で並んで一羽一羽がの方が良いだろうと結局煎餅や 風に向かって体を膨らませて寒ビスケットを買ってしまう。そ さに耐えている。庇い合う姿はれも昔からある物で最近の物に 無い。人も最後は一人で世の中はあきは手が出ない。 に向かって行くしかないのかと 「やつばり、おばあさんの差 思った。心の中からどしゃーツし入れだわ」 と何かが流れ出して行き、砂糖と思いながら歩いて行く。清 細工の希望が砕けて散乱した気治は相変わらず他人事のような がした。悲しかった。正治夫婦顔をして病室に居るのだろう、 は何も言わずあきを見守るだけそう思うとあきの顔に苦い笑い 恐る恐るあきが聞いた。 もらわないと。それが清治さんき取ることに同意してくれてい 「グループホームの方に何かの場合は難しいらしいんでするし」 問題が起きたんですか ? 」 よ。一体どういう事で入院され あきは必死で食い下がる。 それに対して菊山は視線を泳たんでしようか」 「そうはおっしやっても、最 がして、 あきは清治が包丁を持って立後は役所と医者の判断ですか 「グループホームの事ではなて籠もった事、警官に対して暴ら。」 くて清治さんの事なんですが、れた事を話した。 取り乱したあきを見て菊山は 措置が取れそうにないんです 「それで退院が難しいんです続けた。 よ」 ね。最初伺った時は普通の社会 「実は私もここに勤める前、 「そち ? 何ですかそれは」 的入院かと思ったんですが」 精神病院で看護士をしていたん 「精神障害者の入院には自主 菊山は申し訳無さそうに一一一一口ですよ。いやな所ですよね。あ 入院を別にすると、保護入院とう。 んな所に居たくないですよ。お 措置入院があるんです。保護は 「措置が今でも取れないとい気持ちは分かります。ただ措置 家族の希望で入院させるんですうのは自損他損の症状がまだ完と言っても退院できない訳じゃ けど、措置は役所が法律に基づ治していないのかも知れませんない。けれど時間がかかるんで いてする、まあ強制入院ですね。ね」 すよ」 保護なら主治医と家族の話し合 「今のあの子はそりやいつも あきを気遣ってぼそぼそと話 いで何とかなるんですけど、措ニコニコして、坊主のように大す菊山の話を聞きながら『もう 置の場合は公式に措置を解いて人しいんですよ。長男夫婦も引二十年も居るのに』と情けなさ ( きたむらまさき ) 23 私と家族の手記 みんなねっと 2018 年 1 月号 22

10. 月刊 みんなねっと 通巻第129号 2018年1月号

とさえ一言えば女房は許してくれ 息子さんの発症から 6 年後、 話情報を交換し合ったのです。 日頃の心がけとして、①親父岩瀬さんは家族会にも参加するるし、遅くなっても怒らないた ねぎら も学校に参加し女房への労いのようになりました。ところが、め、家族会に父親が参加しやす しようになりました。おまけに、 言葉と協力姿勢が伝わるよう当時の参加者は母親ばかりで、 にすること、②歳を過ぎたら夫に対する不平・不満は相当な家庭内の親子・夫婦関係も良く なり、また、地域活動において 女房に逆らうことは一切やめてもので、肩身の狭い思いをした ごま も父親に出番が回り、家族会の 胡麻をすること、③それらが豊そうです。 そこで岩瀬さんは、「親父の気存在感が増していったのです。 かな老後を保障する最善の策で 楽な一杯会」を計画し、親睦をまさに、親父万歳でした。 あることなど、妻や子どものこ さかな とを酒の肴にして楽しく語り合深め合うことにしました。みん うことで親父の成長の場にもな女房に感謝しているのに、変未だに忘れられない一一 = 0 葉 このような岩瀬さんですが、 な男の美学から言葉で伝えるこ なっていったと言います。 とができない。「分かっている最初から、息子さんのことを理 これらの親父の会で学んだこ はず 解できていたわけではありませ とが、後の家族会活動で大いに筈」「そんなこと言えない」。い 役立ったことは言うまでもありまさら言うのが照れくさいのでん。当初、働かず、だらだらし す。他方、我が子の先行きを父た生活を送っているように見え ません。 親として誰もが心を痛めていまた息子さんの顔を見るたびに、 岩瀬さんは説教をしていました。 家族会でも引き継がれる「親父した。 家族会の後、「親父同士で一杯」すると、ある日、歳になった の気楽な一杯会」 は、歳で組合の書記長、歳が高校に入学した時、学級父母こと自体、ナンセンスであるこ で委員長になり、周囲から頼り懇談会は、参加者の殆どが母親とがよくわかったと言われます。 にされ、まさに、充実した日々だったと言います。すると、始母親は、子どものこととなると を過ごされていたのです。 まる前から思い通りにならない爆発的な力を発揮し、とりわけ、 いらだ ところが、歳の時、親の介護を我が子への苛立ちゃ夫への愚痴代、代の母親は活力・元気 かたまり 余儀なくされ、組合活動の一線をが飛び交っていたそうです。 印の塊のようなもので、とても たちう 引くことになり、在宅介護に 8 年そこで、クラス幹事をしてい太刀打ちできないことを岩瀬さ 間かかわることになりました。そた岩瀬さんが「自分の子どものんは思い知らされました。 して、その頃、息子さんが精神疾一番素敵なところを一言ずつ添 患を発症されたのです。岩瀬さんえて自己紹介をしてください」 「親父の会」を結成 は、「息子の人生で最も大変なと言うと、険しかった母親の表 このようなことからも、岩瀬 時期に傍で寄り添ってやれず、情がマリア様のように母性と慈さんは父親の存在が気になって 妻ばかりに負担をかけていたこ 愛に満ちた優しい表情に変わっ いました。そこで、各学年の父 とが今でも申し訳なく思ってい ていくのです。ついでに「夫の親と連絡を取り合い、「親父の〈至 ます」と、悔やまれています。素敵なところも一言」と添えるを結成しました。子育てや家事 と、「ない」と軽くあしらわれ、 に対する、妻から夫への不満の 高校の父母懇談会での母親たちまた元の不満の形相に戻ってし声、時期が来たら手遅れになる との交流 まいます。我が子に対する思い 危険性があることなど、学級懇 一方で、岩瀬さんの末娘さんと、夫に対する思いを比較する談会における妻達のリアルな会 31 知ることは生きること みんなねっと 2018 年 1 月号 30