生きること - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

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2. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

歳から念願の英語を勉強するた 私なりの感想も含めて述べたい やさしくなりました めに外国語大学の夜間部に入学と思います。 星さんは、 2017 年 4 月に 号 月 星さんは、太一さんが発症して掲載された俳句の前文に、次の し、間歳で卒業。その後、あち 年 こちで英語のボランティア。 しばらくしたころ、精神卑センように書いておられます。「息 8 一 星さん曰く、「太一のおかげター ( 現、綿福祉センター ) 子を通じて教育された私たち夫 と っ で、お父さんは奉仕精神が高の相談員から、「心は子どもにと婦。—中略 5 私も息子を通じ まったと思います」。定年後のどめて自由に。きっと出口があるて身勝手な自分を少しでも反省な み 純一さんは、輝いていました。 から」という一 = ロ葉をもらったそうし生きて行ける現状に感謝すべ そして、太一さんとの関係も良です。その一一 = ロ葉がきっかけとなり、きかな」。 くなりかけた矢先、間歳で純一趣味を持とうと考え、洋裁を始め、 星さんは沙織さんに、かって さんは他界されたのです。星さ 8 歳からは丞冰を。加えて、自身「昔の私はいけず ( 注【関西方一言 んは、「きっと、お父さんは太の感性を俳句に表現され、 zæo で意地悪 ) だった」と言っていた 一とお酒を飲みたかったと思い法人が発行する通信に毎回掲載さそうです。そんな星さんは、こ ますよ。万民を愛した人でした」れているのです。 の数年間の歩みを通して、「や と語ってくれました。 さしくなりました」と珍しく自 寒梅やこころに染める今ありて身のことを褒められています。 ( 2017 年 4 月掲載 ) 心は子どもにとどめて自由に では、ここからは、星さんか パナナ君捨て身の命朝の卓 お茶の子さいさいや ( 2018 年 8 月掲載 ) らお聞きした金一一一一口、さらには、 星さんは、バスに乗っていて、 荷物を持っている人を見かけたん。このことだけは世間に伝えなく、異なる人生があったこと ら「ここに置き」と。子どもが こい。修復できる時間は必ず訪でしよう。 でも、これまで、多くの人の 信号をわたりかけていたら、「おれるのです」。 泣き笑いに触れてきたからこ ばちゃんと一緒に渡ろう」と、 ちゅうちょ 躊躇することなく、声をかけら 星さんは今も、事業所で作るそ、他者の痛みを我が事として れるようになった自分がいまケーキの裏のシ 1 ル貼りに週 1 受け止めてきたからこそ、今で す。困った人がいたら助ける。回、家族会に隔月、たまに研修は、ちょっとした嬉しいことに ささ 星さんは、「些細な善を積めて会等で体験談を語りに出かけま気づき、人のいいとこ探しがで いる自分が嬉しい」と言われるす。どの場においても、必要なきる星さんが誕生しているので のです。そのような星さんに対人。仮に、太一さんが発症するはないでしようか。だから、多 して、私が「自宅を作業所としことなく、星さんが今の年齢まくの人が今日も星さんと話をし て開放するぐらいですものね」で来ていたとしたら、人から声たいのです : と言うと、満面の笑みで、「そをかけるだけで喜んでもらえ んなん、お茶の子さいさいや」る、やさしさに満ちた背中を * このように語ってくれた星さ とこたえてくれました。 持った星さんは、この世に存在んですが、ずっと気がかりなこ そして、星さんは最後に次のしなかったかもしれません。まとがあります。それは、娘の沙 てんしんらんまん ことを話されました。「精神のた、子どものように天真爛漫で、織さんのこと。次号では沙織さ 病を子どもが持ったからと言っ他者も自分も大切にする姿も無んをご紹介させていただきます。 ( あおききょひさ ) て不幸せということはありませかったかもしれません。間違い 33 知ることは生きること

3. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

た。元来穏やかな性格の太一さと、たとえ仕事で疲れていようと「なんでもないやん」と言った 号 んは、いくら、学校でいじめをも、終電まで電車を迂回するようのです。どこの家でも色々なこ 月 とがあるということを、その近 受けようとも、やり返すことはに乗り続けていたと言います。 年 所の方は、あっけらかんと、か ありません。ところが、純一さ つ、優しく言ってくれたのでし 「なんでもないやん」 んに対しては手が出るのでした。 と かもく また、純一さんも本来寡黙な人話を元に戻します。太一さんた。その言葉を聞いた瞬間、星っ 亠な の発症から 5 年程の月日が経ちさんは、肩に背負っていた重い でしたが、自分が何とかしない ん み といけないというような気持ちました。星さんは太一さんの病荷物をおろせた感覚になりまし た。と同時に、自身を責め続け もあってか、 2 人の取っ組み合のことを、近所の人が知ってい るだろうけど、自分から話すこていた自分のことを、恥ずかし いが絶えなかったそうです。 いと思ったそうです。 とはいえ、純一さんは、取っ組とは決してできません。でも、 み合いをすることが生産的でな太一さんの発症がきっかけとな り、星さんは不思議と、近所の自宅を開放して作業所に いことはわかっています。そこ この言葉は、星さんに多くの で、純一さんは自分の顔を太一人をはじめ、周囲の人の思いを 自分が聞けるようになっている力を与えました。一方で、星さ さんが見ると興奮することから、 んは、太一さんと同じように病 仕事帰り、途中の駅から星さんことに驚いていました。 そのようなある日、近所の人を持っ本人や家族と話をする機 に、「もう、そろそろ ( 太一は ) 寝 たか」と電話をかけるのです。そと、ふと太一さんの病の話にな会も増えてきました。そして、 して、起きていることがわかるりました。すると、近所の人が本人や家族が、地域で語れる場 があればいし 、と考えるように人とは、農園で「ちょうちょを追事業所にも中々つながることが なっていたのです。 いかけ、大根を育て、収穫したトできませんでした。そのような これらの多くの事柄が結実しマトを役所に売りに行ったこと中、つい先日、新たに開設し た食事づくりをする事業所に、 て、星さんは歳代半ばになつが懐かしい」と話すそうです。 た頃、自宅を作業所として開放 「行ってみようかな」と。「息子 なりに、色々と考えているんだ」 したのでした。月・水・金の週「行ってみようかな」 3 日間、 2 畳の和室に、 2 組の 再び、太一さんの話をします。と星さんは驚きました。かって 親子が集い、内職をしたり、お太一さんは、病院への入退院を取得した調理師の免許も自信に 弁当を食べたり、誕生会をした繰り返しながらも、高校を 4 年なっているようです。 りというように、まさに草の根間かけて卒業しました。その後、 的な活動を始めました。結局、調理師専門学校に進学し、 2 年定年退職後は日々ボランティア 1 年もの間、自宅での活動が続間働くという経験もしています。活動 き、その後、手狭になると、農それからは、前述のように、 かたや、純一さんは 8 歳にな 園を持っ社会福祉法人が場所を病に支配された苦しい日々をると会社を定年退職。すると、 提供し、さらに、運営が送っていました。でも、年齢をそこから、純一さんの第二の人 法人に継承され、専門職によっ重ねるにつれて穏やかになり、生が始まります。視力障がいの ある人の外出支援ボランティ て複数の事業が展開されるよう今では星さん曰く、「かわいい になり、現在に至っています。 顔になっていますよ」。ただし、ア。母親が入った施設には毎日 今でも、当時一緒に活動した これまで法人が運営する欠かさず通い、散歩に同行。 31 知ることは生きること

4. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

お兄さんはさらに、「誰かと会破、、一三」もぎこちなかったようです。手 〈デイケア〉 編みは、何を作るか決まらなか 話しているように、ブップッと ったのですが、やがて棒使いの 0 さんは迷われましたが、 言っています」「隣のアパート リスペリドンを飲んでみる手の動きを思い出されたようで の人が悪いと言って、泣いてい す。 ことになりました。その後は 1 ることもあります」 これに対しても、本人の否週間ごとに受診されています。 〈「精神病でない」〉 「リスペリドンは、飲んだ方 定はありません。 両親の考えでは、 0 さんは 泣き続けて、隣の悪い人のが落ち着く」と言われるので、 1 に増量しました。夜は隣家精神病ではなく、不誠実な男友 ことを考えているのはつらいこ の物音を気にして夜更かしして達が離れて行ったことがショッ とでしょ , っ ? 「隣の人と顔を合わせないよおられたので、早く寝るためのクだった、ということでした。 精神科病院へ連れて行った兄を うに、朝ご飯を食べたら自転車睡眠薬を処方しました。 3 回目の受診時にデイケア批判されたようです。両親が「う で出かけます」 それで日に焼けているのでを勧めると、時々来られるようちの子は病気ではない」と頑張 すね。でも、逃げ回るより、隣になっています。デイケアではっている間は、子供は「自分が の人の意地悪をずっと悩むのは料理を一緒にして、昔はよくし今までの仕事や生活を保つこと 止めよう、という薬がありますたという手編みを始めておられができないのは病気のせいかも 知れない」と感じていても、子 よ。その方が安心して家に居れます。年間料理をしたことが なかったので、包丁使いはとて供の方から、自分は病気らしい るはずです。 われ、この薬をとても好まれまんでは罹患し易いゲノムを持っ とは言えなかったでしよう。 このたび、 O さんはリスべした。でも、何回目かの受診の人があるらしい 精神病の場合はどうでしょ リドンを飲んで気持ちが楽にな時に体を棒のように強張らせて られ、自分から「もう少したく受診されました。聞くと、「もう ? 統合失調症では、不適切 っと効かせたくて倍飲んだ」とな細胞が脳内にできるわけでは さん薬を飲んだらどうでしょ 言われます。症状ではなく、副ありませんから、がん細胞をや う ? 」と言われます。 つつけるようには行きません。 〈急がないで〉 薬は、 2 倍飲んだら 2 倍調統合失調症や躁うつ病を起こし この時私は最近起こった子良くなるわけではありませやすい体質はゲノムと何らかの さんの話をしています。さんん。あせらずゆっくり待つ、と関係があるようですが、まだ解 いうのも精神科の治療には大事明されていません。現在のとこ ( 歳女性 ) には幻聴があり、 ろは、精神病をこじらせないよ もう 2 年以上も抗精神病薬を何なことですよ。 うにするのが薬の治療の目標で 不米大 . 〈自由こそが治療方針〉 す。気持ちの面での目標は " 自 用されてきましたが、「悪魔が お 分で面白いと思えることを、でら 最近のがんの治療では、が 音を立てる」のは止まらなかっ カ た。それで最近になって、以前ん細胞のゲノム ( 遺伝子情報 ) きる範囲で頑張って生きる ~ こ 療 はよく使われていたセレネースを調べて、適合する抗がん剤をとだと思うのです。 の 街 を 6 飲んでもらいました。そ選ぶことが一部できるようにな っています。また、一部の乳が うしたら「幻聴が消えた」と言 みんなねっと 2018 年 12 月号 26 二一口

5. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

んじゃないですか ? 一緒に考 反面、困った時、そうやって えませんか ? と声をかけたく毒を吐ける相手がいるというこ凸と凹 なることは、よくあります。 とは、幸せなことかもしれない 最後に、ご本人の了承をいた 誰か一人を、産んで、育てた。 だき、対話的な療法をし続けてど と思うことがあります。本当に 誰かが誰かを愛し続けた、思い 孤独になると、憎悪して毒を吐のように良かったのか。ある方が やり続けた、喧嘩をすることもける相手さえ、いなくなってし語ってくださったことを皆様に あった、何十年も経っと、お互まいます。私はゆうりんクリニッお伝えして、終わりにします。 いが昔みたいにわかりあえなくクで、ホームレスの方とカウン なることも増えたかもしれない セリングをしています。なかな なんで話せるかですか ? それでも、誰かと誰かが笑っ この人達は か言葉を発しようとはしない、 たり泣いたりして一緒に生きてホームを失った人から、行き場わかる人たちなんだなと思って ~ 〔きたこと。それ以上の支援は、のない孤独を感じることがあり ないように思います。「俺の人生ます。 話しているこちらに がこんなになったのはお前のせ どんなお母さんとお父さんで安心感があるんです いだ」「どうしてこんなに苦しんあっても、子どもとの関わりで、待ちの状態がわかる でいるのに〇〇をしてくれない煮詰まってしまうときがありま引きを感じる んだ」と口にする人は多いと思す。そういう時、訪問看護ステー います。明らかに、ひどい親も、 ション KAZOC を思い起こして、余計なお世話の人は 世の中にはいるかもしれません。使っていただけたら嬉しいです。攻め込んでくるので 佃かいけないんだという時に どうして待ってくれないのかな どうしてもそれは違いますよと何が苦しいかわからない 仮に親だとしても 追求するまでに どうして待ってくれないのかな面と向かって親に一一一一口えない 逃げたいのに なんで追いかけてくるの ? 先手を打たないでください 病気を治しにきているのに 親はお金を出して そこを責められても困る 助けてくれていて こんなにしてやっているって 何に苦しんでいるのか 本当にほしいのは わかるのは お金ではなくて あなたたちの方じゃないですか 周りに関係する人が 自分が凸になっていたら 感謝しろよと 相手には凹でいてほしい 要求してくるように感じる こっちの気持ちよりさきに 世話をする方も される方も支え合いなんです 感情の湧き上がりに 強弱があって それぞれ違うのに なんで過大に要求してくるの なんで湧いてこない気持ちを 責められるの みんな勘違いしていると思う しいことしてあげているは 余計なお世話 みんな強いってことを 勘違いしていると思う 苦しんでいることに ああそうですか で付き合ってくれるの そういうの 本当の強さじゃないですか ? ( くぼたけんじ ) みんなねっと 2018 年 12 月号 18 語りあおう、つながろう、町の中で、日常の中で

6. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

樹 ・ : 病気にかかったことは受入れ 茂 ゅ 0 くり、自分らしく生きましよう = 本 連載回 頼りに生活されています。現れており、往診をしていただけ 〈役所からの依頼〉 在、ご両親は、父親が脳梗塞でる先生を探しておられます』 役所の福祉課から =<>< が歩行不能、母親が認知症という 〈診断は統合失調症〉 入りました。 ことで、在宅生活が難しくなっ 『このたび、介護保険認定をておられますが、お父様は妺様 私は断りの返事をしていま 受けておられるご両親と同居すが独居となった場合の生活を案す。 る妺様への対応について、隣町じておられます。妺様が今後生 『往診して障害年金の診断書 に住む長男様から相談を受けて活していくためには障害年金のを書くことはしていません。通 おります。 受給が必要ですが、手続きとし院治療につなげるために往診す 妺様は年前に < 病院にてて医師の診断書が必要です。しることはあります』 統合失調症と診断され、その後かし、妹様が通院を拒否してい そうすると川日ぐらいして、 は受診を拒否、。 こ両親の年金をるため、長男様は対応に苦慮さ妺の 0 さん ( 歳 ) とお兄さん が受診されました。年前の < たことがある」と発言されます。ずですよ。今はどんなことに困 こ , つい , っ田いは " 既視咸と一一一口 っておられますか ? と聞きま 病院の受診証明書を持っておら れます。そこには " 統合失調症 ~ って、もっと強烈でそのためにすが、本人はどう答えようかと と記され、歳までは銀行勤め行動が変わるようであれば、精困った様子で、お兄さんの方を をしたこと、その後は家居して神病の症状に数えます。 向いて助けを求められる。統合 いたこと、「人から責められる、 しいえ、うちは初めてのは失調症の人では年がたっと判断 見張られている」と言っていた 力や決断力が低下する人が多い こと、独語空笑があったことが のです。 記されていました。通院の継続 お兄さんは、「夜、詮無いこ は本人が拒否し、 1 年で途絶え とがあるんだろう ? 」と言われ る。 ていました。 〈慢性の症状〉 〈妄想〉 お兄さんと並んで座られた 「あのう、夜寝た方が良いん捌 の ら 0 さんは化粧気もなく、日焼け でしようか ? 」と O さん。 1 刀 して、身だしなみは整ってはい それにかぶせて、「夜、よく 療 るものの、そわそわして落ち着 泣いているようです」とお兄さ の きが見られません。子供つぼく んは言われます。本人は否定す街 るでもなく、笑っておられる。 診察室を見回し、「ここには来 0 0 C 0 ましもと しげき 増本クリニック院長 みんなねっと 2018 年 1 2 月号 24 二一口

7. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

◆東京都がけっぷち本人「みんなねっと」に投稿するの事があり、本当に苦労しました。 も本当に久しぶりです。パソコ 今は週一日ですが作業に行け 〇 (€代 ) 号 月 ンを立ち上げる気が起きなくてるようになりました。去年のⅡ あんなに暑い暑いと言ってい わ た夏も終わり、ぐっと冷え込みはじめての手書きです。読みづ月から。そして精神保健福祉座 談会に長い間ださせていただい よました。さぞ紅葉が美しいだろらくて申し訳ありません。 「みんなねっと」を毎月読んでて、みんなとお話しができて心 と んうと思います。 っ る方々、ご家族の方、本人とが救われました。お話しができ み残念ながら足が悪くなり、もい ね つながっているように思います。る場所があるっていうのは本当 亠な 〇つばら家で過ごすことが多くな ん にいいですね。 〇りました。高校時代の友人と時々金銭的にもがけつぶちですが、 み 〇メールします。今年の台風の時「みんなねっと」は続けて読んで 訂正とお詫び【本誌 9 月号の「みん いきたいです。 〇にはお互い心配し合いました。 なのわ」頁に掲載しました谷岸照 美さんの年齢が代となっていまし みなさんこれからまた寒い冬 数少ない大切な友人の一人です。 たが、代の誤りでした。訂正して 〇 私は今年歳になりまして両がやってきます。身体、大事に お詫び申し上げます。 〇 しましょ , つ。では。 親が逝った年令を超しました。 〇足が悪いので買い物はヘルバー 地域の話題 さんに行ってもらいます。感謝◆愛知県冨美枝家族 (8 代 ) みんなねっとの本いつも見て な事です。週に二回ヘルバーさ ます。息子が高校時代にいじめ◆茨城県における医療福祉費支 んが来ます。うれしい日です。 給制度 ( マル福 ) の拡充について に合ってはや年が経ちます。 何気ない世間話をするのも楽 デイケアへ通い出して 8 年過茨城県精神保健福祉会連合会 しみです。 長瀬紀一郎 家計は火の車です。それで都ぎました。今は慣れて、話す友 茨城県精神保健福祉会連合会 営住宅に申し込んでいますが、達もできて楽しそうです。 ここまでくるのにいろいろな ( 県連 ) の請願は 2 項目でした。 なかなか当たりません ①「マル福」の適用を従来の障福の適用拡大を実現する迄家族 2 回にわたり協議を重ねた。 害年金 1 級に障害者手帳 1 級も会員は団結して茨城県連を支え②署名運動は—æ駅頭や関東 新たに加える たい ! 」など必死の内容が見られ地区の他家族会の協力もあり ②障害者手帳 2 級には特別支援た。運動を始めるに際して、奈良 2 万 6 2 4 筆を数えた。 策を実施する。 県連や愛知県連の運動経過報告③議会や行政機関への説得力の これに対して平成年 9 月の書が大変参考になったと同時に 一つとして名の当事者を 県議会で知事答弁があり、①は我々の運動もなんとか形になる対象に実生活状況のアンケート 平成引年度から実施する。これだろうとの楽観的な気持ちにもを実施 〇 により県内の「マル福」対象者させてくれました。約 2 年間の運④新聞社の取材により、精神障 〇 が約名増加する。②に動を改めて振り返ると、大別して害者の「マル福」についての窮 わ ついての答弁はなかったが、今 3 期に分けることが出来ます。 状を広く県民に知ってもらえた。 後も継続される我々の運動です。■第 1 期 ( 平成 / 平成四 / 0 第 3 期 ( 平成 / 1S9 ) はな 今回の運動で助けられた点は 6 ) は学習期県内全ての家族会県議会・行政機関へ実現に向けん 茨城県の「マル福」への対応方針で「マル福」の正しい理解と運動方てのアプローチ期。 み を県内市町村が踏襲したこと法についての意見交換。県連内先ずは県議会の有力会派を対〇 です。 で運動の進め方についてプロジ象に数度の勉強会に参加し、障〇の 改めて、ここまでの経過を振ェクトを立ち上げ討議を重ねた。害年金の受給率が全国でも茨城〇 〇み り返ると、平成年 7 月、木全 0 第 2 期 ( 平成四 / 平成四県は最低位レベルであることも 副理事長を講師に「マル福」の / ) は運動の推進体制つくり 説明して、県内の精神障害者の 〇、一 研修会を開催しました。 と行動期。 窮状を認識してもらい、意見交 〇ペ 受講後のアンケートで「精神①運動の成否を握る当事者会・換を経て請願書の提出に到った。 〇諸 障害者とその家族が置かれてい 会・障害者支援事業者協今後も障害者手帳 2 級の対応〇 る窮状を改めて認識した」・「マル会と共に 4 者推進会議を立上げ、を巡って運動は続きます。

8. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

「をし、義父母との 4 人の生活が 始まったのです。それから 1 年号 たいち 月 後に、太一さん ( 仮名、息子 ) 、 さおり てんしんらんまん 年 さらに、 3 年後には沙織さん ( 仮 子どものように天真爛漫で、夫 名、娘 ) が生まれました。 婦漫才では決まって突っ込み役 と ( 自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集⑩ ) 嫁いだ家は、新刊と古本の両っ ね 亠な 方を扱っている本屋。また、純 日本福祉大学 ん 青木聖久 みんなねっと理事 み 一さんは大企業に勤めるサラ リーマンで、電車で片道約 1 時 めおとまんざい 今回ご紹介するのは、星明子話していると、夫婦漫才そのも間かけて会社に通っていました。 一方で、義父と義母、純一さんは さん ( 仮名【歳代女性 ) でのもので、星さんはいつも突っ 込み役でした。 牛静かな人でしたので、専ら喋 す。今から約年前、私はユ 1 モアにあふれ、周囲を一瞬にし るのは星さんだったと言います。 て明るく包み込んでしまう星さにぎやかな明るい家庭で育っ んと出会いました。また、当時星さんが生まれ育った家庭は、 朽歳の子が薬を一生飲み続けな 星さんに会う時には決まって、 にぎやかで、明るい家庭でした。 いといけないのか きちょうめん 几帳面さが前面に出ており、少星さんは、高校を卒業すると 4 星さんは、本屋の店番をしな しハニカミ屋の夫の純一さん年間経理の仕事に就き、その後、 がらも、愛情をもって子育てを ( 仮名 ) も一緒でした。 2 人が歳で純一さんとお見合い結婚しました。その甲斐があり、太 一さん、沙織さん共に素直な優んはぼう然とし、太一さんと自 一方で、奇妙な行動も多く、 しい子に成長し、結婚して年宅に帰る途中、「どうして、 近くの高校の壁に足をあげてい 後には、 2 人は中学生、小学生歳の子が薬を一生飲み続けない たかと思うと、到底人が入らな になっていたのです。 といけないのか」と泣きながら いような住宅地近くの川に入っ ところが、太一さんが中学 3 帰ったそうです。そして、未だていることもありました。また、 年生になった頃、急に英語の一 に、背後に電車が走っていた光時折独り言を言いながら、表情 つの単語を何ページにもわたっ 景が頭に焼き付いて離れないと が狐のようになっていることも。 つづ わら て書き綴り、机の前から離れら言います。 星さんは藁をもすがる思いで れないようになりました。星さ した。近くの神社で、おあげを んは、英語を勉強するにしても、藁をもすがる思いで 枚夜中に供えると効果が 何か違うと感じ、知り合いに相おあげを 100 枚供える あると聞くと、実際、指定され 談をし、その結果、たどり着い しかし、本当の大変さはこれた時間におあげを用意して、拝 たのが精神科の外来でした。すからだったのです。まず、始まつんでもらったこともありました。 ると、診察した医師は、星さんたのが太一さんの自傷行為でし に対して、太一さんが精神疾患た。崖から飛び降りたり、身体「もうそろそろ寝たか」 を発症していると共に、薬を飲を火で焼いたり、さらには、ガ 星さんは太一さんの病と共に、 み続けないといけないことを告 ラスに頭から突っ込んだことももう一つ、辛かったことがあっ げたのです。 あり、血まみれになることも何 たと言います。それは、夫の純 その話を聞いたとたん、星さ度となくあったそうです。 一さんと太一さんとの関係でし 0 0 わら きつね つら しゃべ 29 知ることは生きること

9. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

介護は国の責任で 昨今、親の介護のために退職し、その後に人生が壊れてしまった人の話 が頻繁に報道されています。 木 ある事例では、独身で働き盛りの男性が途中で職を辞め、母親の介護に 専念します。収入がなくなり、母親の年金に頼っての閉じられた生活が長 期間続きました。母親は、息子が犠牲になっていることを申し訳なく思い、 一決して心安らかではありませんでした。息子も、前途に不安を感じて怒り が溜まり、ときどき母親に辛く当たりました。 母親を看取った後の息子には、社会に戻るのに多くの困難が生じ、孤独 な貧しい生活しか選ぶ道は残されていませんでした。 他方、幼い子どもの保護に関する事件報道では、虐待をする親に養育さ れていた子どもの悲惨な話がありました。密室の中で親の気に入るように 懸命に服従しても虐待は止まず、とうとう衰弱して亡くなり、犯行が明ら かになりました。 障害がある人達も、家族が懸命に支えています。この場合は、介護のた いへんさに加えて、偏見や差別という不合理な苦痛が加わります。さらに 「親亡き後」の心配もあります。 精神障害では、最近、親から何十年も部 屋の中に監禁された事例が、大阪府の寝屋 川市と兵庫県の三田市で続けてありまし た。障害による暴力のために閉じ込められ、 寝屋川市では女性が衰弱死していました。 日本の国では当たり前になっているこの ような現実を、このままにしておいて良い とは筆者にはとても思えません。 日本国憲法第条の精神に則り、すべて の国民や市民が、健康で文化的な生活を送 ることができるようにするためには、国内 の介護や看護、保護を必要とするすべての 人々を、国が責任を持って守る仕組みを早 急に整える必要があります。 ( 野村忠良 ) みんなねっと 2018 年 12 月号 14 15 多事彩々

10. 月刊 みんなねっと 通巻第140号 2018年12月号

知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 ( 各号にタイムリーなテーマで 掲載します ) / 多事彩々 ( 編集長随想 ) / 連載①街の診療所からのお便り / 連載②語りあおう、つながろう、町の中で、日常の中で / 連載③知ることは生き ること / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねツと』これまでの特集の紹介・ ■ 2016 年・ 8 月号 : みんなっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとリくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) ・ 2017 年・ 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとリくみ ( 塚本さやか他 ) 2 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいい力な ( 渡邉博幸 ) 3 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 【品切れ】 4 月号 : オープンタイアローク ( 開かれた対話 ) の話 ( 飯塚壽美・野村忠良 ) 5 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 1 ( 野村忠良 ) 【品切れ】 6 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 2 ( 野村忠良 ) 7 月号 : それぞれの自立をめざしてその 1 ( 夏苅郁子 ) 8 月号 : それぞれの自立をめさしてその 2 ( 夏苅郁子 ) 9 月号 : それぞれの自立をめざしてその 3 ( 夏苅郁子 ) 10 月号 : 当事者の地域生活の実現をめざす精神科病院 ( 木全義治ほか ) 11 月号 : 精神科医療における身体拘束を考える ( 長谷川利夫 ) 12 月号 : 当事者中心の地域支援再考 ( 山本昌知 ) ー 2018 年■ 1 月号 : ピアサホーターと協働した地域移行支援の実践 ( 柳尚夫 ) 2 月号 : ひとリひとりの自尊心と思いを大切に 3 月写 : 息子の障害から学んだこと ( 橋ロ亜希子さんに聴く ) 4 月号 : 配偶者・バートナーの立場からみえること ( 前田直 ) 【品切れ】 5 月号 : 子どもの立場からみえること ( 横山恵子 ) 6 月号 : 愛と希望 ( 佐藤真智子 ) 7 月号 : 精神障害者の雇用は今、とうなっているか ( 本條義和 ) 8 月号 : 苦しみを負う子と母と上 ( 長汐道枝 ) 9 月号 : 苦しみを負う子と母と下 ( 長汐道枝 ) 1 0 月号 : ベルギー視察から学ぶ日本での精神科医療の課題と現状 ( 遠藤嶺 ) 1 1 月号 : 多様性を受け入れた共生社会の実現に向かって ( 川口洋平 ) CO 「角刊みんなねっと」のバックナンバーのお由し込み方法・ 電話、 FAX 、みんなねっとのホームページよリお申込みいただけます。 代金は「 300 円 x 冊数 + 送料 80 円」となります。 バックナンバー発送時に振込用紙 ( 郵便振込 ) を同封させていたたきます。 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) 〒 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 電話 : 03 ー 6907 ー 921 1 FAX : 03 ー 3987 ー 5466 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 円 ) レる、 むさ 、 C ) 一■洗濯機置き場のス。ヘース会社事務所が多く、住んで 0 〈凸に 2 のドれれし よアさ三さ の無いワンルームマンショ 0 で、朝と夜しか〔な〔私ん , 稿くた価せ。。」 ン、真夜中に飛ぶカラス、 み一投入く いチ 5 屋外でアスファルト上を走と関係性を築くにはとても 二一一口 費 6 問グ一 いン 会 3 お 日Ⅲカカカります。 り回るゴキブリ、夜に鳴く寺勹。、、、 一稿。こお ホ 8 ペ ペ殳すをを 号費間間 セミ、これらは東京に来てそれでも最近ではご挨拶 3 9 ム 月会年年 の「でム 1 亠っ 0 ホ 「めずらしい」と思ったこする方が増えました。同時 者た . の一 貶助人体一 っ 0 「 / とです。 ご挨拶するうちに、男読しにそネ年賛個団 -4 0 1 《 】ま、ン 今でもゴキプリは嫌ですの一人暮らしを心配してくす 1 人。 会 が、少なくとも表情と態度ださ 0 たり、いろんな ) 」事ま本〈 に @ 族方 号 ・池 1 3 には出さない自信がありま陸旧を話してくださるよ一つに 可う家る 0 祉東 1 一社 もなりました。 す。 4 福区 2 会 殳よれ る別さ 健島 9 一式 池袋を中心とした界隈で事務局で皆様にお世話 でき性稿第保豊一 o 株 になるようになって同じ時 あれば、はじめて行くよう ノで広投巻日神都 7 3 刷 な場所や建物でも、とくに間が経過しています。今夏 で通 1 精和京 1 義東 9 敷 メ・年ム 月全條 3 6 c 倉 からは事務局体制も充実し 亠思識しなくても目的地にた と 人本田 - っ 法 9 3 替本 どり着けるので、「ずいぶていてこれからが楽しみでわメ住ネ 年 ね 8 蛔長間 o 振製 ん都会人になったものだ」す。「みんなねっと」がゆるのが、ン な 事 1 便 な稿ⅲ名ペ 公理〒旺郵刷 ん と生活 ( の慣れとゆとりをやかにでもひろがりますよん投 E 氏 印 一つに頑張りましょ一つ。 自覚しています。 みのはお研日者 いへス方な ( 山本 ) 住んでいるマンションは 月発発 、 ' 編集後記