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検索対象: ユニバック30年のあゆみ
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1. ユニバック30年のあゆみ

部省調査局、専売公社、国鉄調査局などにも 納入が決定し、次第に民間企業にも導入され るようになっていった。 27 年 1 月、吉澤機器は、吉澤会計機株式会 社と改称した。当時の社員数は 20 人不鍍で、 その大部分が機械窈彦理判呆守サービスの技 術員であったが、新発足を機に営業部門の人 材を増強して、販売活動をより積極的に展開 るための分科会なども次々につくられて、活 動は年を追うごとに活発化している。 ひろカ ユーサーの輪 東京証券取引所、そし て野登券の UN Ⅳ AC 120 の導入を契機とし て、コンヒ。ュータ導入 する体制をととのえた。 レムランド研究会 発足 昭和 28 年 3 月、レ ミントン・ランド 式 ( R R 式 ) P C S のユーザーが集ま って「レムランド研究会」を発足させた。 れが、日本でネ刀めて結成された PCS ユーザ ーの研究団体である。 会員数は 24 ユーザーで、そのうち 1 9 社が峨 前からのユーザーであった。会員数は決して 多くない。だが、これらユーザーの問では、 個々の企業の枠を超えて PCS による事務機 械化の研究と、情報の交換を行ない、新しい 技術、手法を学ばうという気運が高まってい たのである。 活動は月例の研究会が中心だったが、会員 の相互交流は、研究会開催時だけでなく、日 常の情報交換も活発に行なわれ、また、新規 に導入しようとする企業に対しては、先行ユ ーザーが稼働中の機械を見学する機会を与え たり、助言したりする例も多くみられた。 , の当時、吉澤会計機にはまだデモンストレー ション用の機械がなく、新規ユーザー開拓に は、これらの会員ユーザーの好意に頼ること が多かったのである。 研究会に発展し、より専門的な研究を実施す レムランド研究会は、その後、ユニバック の発行が開始された。 誌として、 Remington Rand Systems 』 最新の技術、製品などを紹介するための機関 29 年 9 月には、会員の貴重な研究成果や、 の気運はたちまち各業界、各或にひろがっ ていった。 この吉澤会計機時代に開拓された 50 社 3000 台におよぶ PCS ューザーの実績が、日本レ ミントン・ユニバック設立の大きな基盤にも なっているわけである。 「ユーザーがユーザーをもたらしてくれた」 といっても、過言ではない。官公庁、公益事 業、証券界、金融界、鉄鋼界、百貨店業界、 製造業界など、あらゆる業種、業界への進出、 関西、中部、九州、北海道と拡大していった 地方への展開ーこの縦横にわたる急速な市 場拡大の発端は、すべて事務機械化の黎明期 に、数々の苦難を乗り越えてきた、多数のユ ーザーの力強い開拓者精神にあるということ ができよう。 来るべきコンピュータ時代に備えて、吉澤 会計機の社内でも、このころから新しい糸 づくりが始まった。そのひとつが、「システム」 を担当する「ユニバック課」の新設である。 UNlVAC120 の導入が契機になって、この ころからソフトウェアを担当するシステム・ ェンジニアの存在がクローズアップされるよ うになってきた。新設のユニバック課では、 こうしたシステム・エンジニアの養成ととも に、ユーザー対象の講習会の実施、マニュアル の整備などを行ない、着々とより本格的なコ ンピュータ時代を迎える体制づくりが進めら れていった。 戦前、戦後のこうした激動期における企業 活動が次第に結実し、コンヒ。ュータ専門企業 としての当社が誕生、そして成長していくの である。

2. ユニバック30年のあゆみ

工ンドユーザーのニーズを短期間満足させるシス テムであり、住友銀行を始め銀行業界に次々と導入 された。ソリューション・システムの開発にあたっ て、 SE は業務里に関するエンドユーザーのコン サルタントとなり、特定金銭イモシステム、投資顧 問システム、外国為替用パッケージ FX- 8 、複数企 業間コンヒュータ接続システム ODEX 、 TMS 1 100 などの金融機関向けパッケージを次々と開発し、短 期間のシステム化実現に貢献した。 また、第 4 世代言語として OA 時代にこたえる MAPPER システムを発表し、エンドユーザー自身 によるデータの加工、編集、帳票作成を容易にした。 MAPPER システムはとくに製造業で督評を得てお り、沖電気工業などは生産管理システム IJNIS と連 動させることで多大の効果をあげている。 三井物産と共同開発の 0 ON は、エンドユーザ ーがリアルタイムでイ云票処理ができる、大規模 OA システムの構築を容易にするものである。また、中 部電力において構築された総合自動化システムは、 コンピュータ室の無人化、ホスト群の集中管理制御、 自動復旧を中心とした、世界にも稀なシステムであ 一方、コミュニケーション技術の発達は、国内、 国外ネットワークの進展を促し、異機不蜩接続、異 企業間接続を可能にするとともに、ユーザーからの 異機番蜩接続の要求が高まり、これにこたえるため、 6 0 年から 1 1 00 シリーズおよび SNA ゲートウェ イ、 DCP 通信制御装置で稼働する S N A ゲートウ ェイ・ソフトウェアの提供を開始している。 CAD/CAM 分野では、自動車、造船業界のユーザ ーと、長年にわたって共同開発してきたシステムを べースに、初めての汎用 CAD/CAM システム、 IJN ℃ AD を発表している。このシステムは、その後 ューザーへの適用経験を積み重ねて機能を拡張。現 在はユーザーの自社向け専用化を可能にするソリュ 技報 C 、ハ気 C : ロ℃Ⅱ、 OLOGY REVIEW 19 年 2 月第 0 号 第しいを ! ! の当・と第、実・ ~ ソ 1 トり、 7 望に RD し - 0 ア強を , 疆第によも強を 11 こ物第 は物第第 ~ ・ 0 ↓ 1 べ既 0 日ユ = ーッワ 昭和 56 年創刊の技術情報誌「技報 ーション・システム、 UN ℃ AD ファミリとして集大 成された。 そして 58 年には、主にソリューション・システム 向けの中型コンヒュータ CHAPARRAL の導入が 開始されたため、「ユーザー・サービス・センター」 を設立し、テレホンサービスを提供するなど、シス テム・サービスのいっそうの強化を図っている。さ らに、ソフトウェア会社への資本参加や、ユーザー やソフトウェア会社と合弁会社を設立するなど、関 連ソフトウェア会社の育成強化を図り、ユーザー業 務受託開発力も強化した。 また、 56 年には多岐にわたるユニバック・グルー 技報 プの技術力を世に問うために、技術論文誌 を倉」し、現在も年 4 回発行されている。 戦システムの開発 昭和 60 年代に入ると、各企業は激動する経冫斉竟に 柔軟に対応するため、経営戦略としての情報システ ム構築の腰性カまっている。 イ凵 NIVAC 4 4 名 4 - 1 を - UNTVAC し一囓、 AC ー 流図規のいろいろ 222

3. ユニバック30年のあゆみ

ユーザーとともに歩んだ 30 年 昭和 33 年の創立以来、ユーザーの方々とともに歩ませて いただいた弊社 30 年の歴史は、そのまま、わカ陋のコン ピュータリゼーションの発展に重ね合わせて語ることが できるでしよう。 システムになるよう支援することがそ研吏命と考え、常 す。単に販売するだけでなく、真にユーザーの役に立つ 文字どおり「ユーザーとともに」歩んできたその事実で ユニバックの製品です。しかし、それ以上に大きいのは、 この成長、発展のとなっているのは、もちろん米 す。 ーザーは数千社、売上高 1700 億円に達するに至っていま したが、 62 年度には資本金 36 億円、従業員数 4500 名、ユ 名、ユーザーは 53 社、初年度売上高 1 5 億円というもので 弊社が発足した当初は、資本金 7000 万円、従業員数 254 その間、弊社も成長、発展を重ねてまいりました。 歴史はユニバックの歴史としてわが国に根づいてきたの ユニバック 0 」を持ち出すまでもなく、コンヒ。ュータの 世界最初のコンピュータ ENIAC 以来の技術を誇る米 30 年間の実績は枚挙にいとまがありません。 構築やタイム・シェアリング・システムの実用化など、 リーズなど中・小型機の国産化、オンライン・システム 9000 シ まる数多くの大型機の設置、 0UK1004 、 1050 、 以来、 UNIVACII 、Ⅲ、 490 、 1107 、 494 、 1108 に始 誕生となりました。 って、 33 年の「日本レミントン・ユニバック株式会社」 国初のコンヒ。ュータ。そのどれもが弊社事業の基盤とな 昭和 3 0 年、棘証券取引所と野樺登券に設置されたわが 開始。戦後、吉澤会による、その輸入再開。そして、 大正 1 2 年、三井物産によるパンチカード糸ーの輸入 に時代の変化に対応しながら、われわれは現実の活動を 重ねてまいりました。 きびしい下でのシステム開発や安定稼働、サービ ス体制の強化、先進ユーザーの新たな要求への対応ー これらの地道な活動と創意工夫の積み重ねの上に、弊社 独自の技術が高められてきたのです。 昭和 43 年 4 月、創立 10 周年にあたり、当時のネ土澤曻 三は 1600 名を超える従業員に向かい「ユニバック・スヒ リット」について、次のように語っています。 「われわれは、何よりもまずユーザーの利益のために奉仕 する。電子計算機の販売は単に一つの商品を売るという だけではない。むしろ、情報里システムのもたらすサ ービスを顧客に提供しているのである。したがって、営 業員もシステム・マンも技術員も、そしてスタッフも、 何らかの決定をし行動を起こすとき、まず最初に " それ がユーザーの利益になるかどうか " を考える。これが、 われわれの会社の成長を支える地盤となる。 われわれは、優れた仕事を目標とし、必ずそれを完遂 するという行動力をもっている。新しい市場の開拓、新 しいシステムの創造、新しい知識への挑戦ーどんな困 難をも恐れずこれを成し遂げるという信念と行動力こ そ、成長への最大のエネルギーである」 「 U & U 」 ( ユーザーズ・アンド・ユニバック ) の合言葉 が生まれ、「チャレンジ精神」が強調されるようになった のは、このときからです。 この創立 1 0 周年を機に「日本ュニバック株式会社」と

4. ユニバック30年のあゆみ

大規務システムへの対応 高度斉成長も終わり、第 1 次石油危機を第した 企業は、生き残りをかけて体質改善のために情報シ ステムを強化していった。 業界向けには大規模総合バンキング・システム ウェア・パッケージ窈票準化に全力をあげた。金融 サービスはいままでのノウハウを結集させ、ソフト められた時期である。これに対応して、システム・ に行なうか、システムづくりの省力化と標準化が求 この時代は、システム構築をいかに短期間で容易 る。 情報化への責任と使命は重くなっていった時代であ で受託開発する傾向が強まり、よりいっそう企業の て、ユーザーの大規模システムをフルターンキー 頼感と、その高い実績を基盤に成長してきた。そし ービスは、それまでに培ったユーザーからの厚い信 そんな竟のなかで、ユニバックのシステム・サ 報里要員不足の予測数字を発表している。 代である。ソフトウェアが叫ばれ、通産省も情 さわる情報里要員の不足が強く表面化し始めた時 強まった時代であり、一方ではシステム構築にたず この時期は、コンヒュータ化へのニーズがさらに 3 FAST80 のティスケットと磁気テープ の機械化に要する時間と費用は飛躍的に減少した。 ューション・システムの源流であり、以後ユーザー FAST を開発している。これらのパッケージはソリ ューザーのシステム開発作業を省力化する R- FAST 1100 を開発、そして、中・′」陞機向けには の受託開発の経験を生かし、個人住宅向けのハウジ 一方、積水ノ、ウスでの、ノ、ウジング CAD システム 信用金庫を中心として、他社機種からの手ラも相次 いた。 ング CAD も完成。このシステムは大手住宅メーカ ーに次々と導入されていった。 技術的に高度な大規模受託システムの典型は、全 221 券業務に精通した SE が構築したこのシステムは、 的な例として、債券総合システムが挙げられる。証 金融界におけるソリューション・システムの典型 に寄与したといえよう。 大きな効果を発揮し、ユーザーでの開発負担の轆咸 が、そのなかでソリューション・システムの提供は 解消するため、ユニバックも種々努力を重ねていた このようなユーザーにおける情報里要員不足を 化運転が始まったのもこの時期である。 いった。また、省力化を目的として運用部門で無人 が直接開発する第 4 世代言語の開発に期待をかけて ソリューション・システムのキ綢、エンドユーザー 体が SE 要員の確保や、短期間に効果をあげられる は、そうした需要に追いつかず、そのため、業界全 各企業のコンヒ。ュータ部門におけるシステム開発力 ステム開発のニーズがますます増大した。しかし、 昭和 50 年代も半ばをすぎると、ユーザーにおけるシ ソリューション・システム共 ている。 開発総合支援システム TSX へと具体化し発展し 論を確立した。この技法は、その後のソフトウェア トウェア / システム開発技法 RSDM と呼ぶ方法 を、利用部門指向の視点で体系化した高信頼性ソフ いたが、システムの企画、開発から運用までの技術 したシステム技法 NUPS 法を昭和 48 年に発表して 開発技法の開発に関しては、データベースを中心と プロジェクト・マネジメントを含めたシステム ものである。 理システムとして、ワールドワイドに標準化された れは資材所要量計画 MRP を実現する総合生産管 管理システム IJNIS を体系づけて発表したが、 中司機分野で実用化されていたユニバック生産 ステムが求められつつあり、ユニバックはすでに 製造業界では、コストダウンのための生産管理シ 算等のシステムを受託、開発している。 また、原子力分野でも、東京電力から燃焼追跡計 化、高度化したシステムのひとつの極致を示した。 tem) を土台に開発した RESANA システムは巨大 システム USAS (Univac Standard Airline Sys- 日空における航空予約システムである。先進的

5. ユニバック30年のあゆみ

IJFC は大容量補助記憶装置をもつコンピュータとしてユーザーから好評を博し、と くに一 DP ( 統合テータ処理 ) を推進中のユーザーが他に先駆けてこれを導入した。 たとえば、日本通運 ( 写真上 ) は、全国営業所からの経理・営業伝票をプロックこと に集め、さらに本社に集中して全社の経理事務を処理し、月次決算の所要日数を PCS 時代の 3 分の 1 に短縮した。 また、山一證券 ( 写真左 ) では、複雑多岐にわたる証券業務の集中処理をめざして、 IJFC を導入した。 国鉄 ( 写真下 ) 、小野田セメントなどては、紙テープ伝送によるテータの集中処理に この UFC を活用している。 39

6. ユニバック30年のあゆみ

システム・サービスも、ユーザー 0 蚤営方針や経 営戦略と同期化したシステムの構築が必になり、 そのコンサルテーションの機会が増大した。システ ム化計画技法も「どうやって創るか」から「何をシ ステム化するか」のプロフェッショナルなサービス カ求される時代になったのである。 新しい適用分野として AI ビジネスが脚光を浴び るようになり、ユニバックも関連の商品企画や 開発を進めると同時に、 KE ( ナレッジ・エンジニア ) の育成にも本格的な取り組みを開始した。 金融業界においては、いちはやく情報系、原価計 算、 ALM ( 金一向け資産、負債総合管理システ ム ) などの戦略的なシステムを開発し、してき たが、新しいニーズとして登場してきたグローバ ノレ・トレーディン . グ・システム、グローノヾノレ・ノヾン キング・システムなど金融界の国際化に対応する先 進システムの構築にあたっては、シンクタンクとし ての立場で取り組んでいる。 製造業界においては、システム化計画技法を中心 として、情報システムの戦略化に向けたシステム・ サービスに力点を置いている。 また、ラ葹甬業界では、 POS 分析、通販向けパッケ ージ、 VAN サービス、電子出版、ビデオテックスな ど、ラ葹甬革命に対応する道具立てや技術支援が活発 化している。 いまや、ユニバックの SE の活動範囲は 30 年前と は比較にならないほどひろく深い。金融パッケージ は、韓国を始めとする海外のユーザーにも利用され ており、今後はシステム・サービスも海外にひろが っていくことであろう。 外部の調査発表や、またユーザーの声を通じ、 ュニバックのシステム開発の技術力は高い評価を受 けている。その実績こそがユニバックのシステム・ サービスの 30 年の歴史である。今後もこのような歴 史を背景にして、ユーザーとともに、またユーザー 0 青報化に貢献するシステム・サービスを、新たな 未来に向けてさらに発展させることがユニバックの 使命であるといえよう。 高信頼性ソフトウェア / 開発技法 RSDM の概念図 RSDM の構成要素 RSDM ( 工程モデル ) システム 開発技術 ( システム開発技法 ) ソフトウェア・ツール群 (TSXI 100 ほか ) 情報および情報処理に関する知識と技術 システム・マネジメント技術 RSDM の工程モデルとシステム開発技法 RSDM 工程モデル RSDM システム開発技法 システム企画 概念 データベース 設計技法 ä<cno 法 システム立案 システム 立案技法 情報処理 システム立案 情報処理 システム 立案技法 仕様記述技法 プログラム 仕様定義 プログラミング 技法 プログラム開発 プログラミング ソフトウェア開発 情報処理システム開発 システム製作 システム開発 / システム維持 システム化 プログラム・ テスト プログラム・テスト技法 情報処理 システム・ テスト コンビュータ・ システム 運用管理技法 システム運用 システム移行 システム 移行技法 システム 評価技法 システム評価 223

7. ユニバック30年のあゆみ

少 ( しているれまうか 技術第 ユーサー・サービスの 高技術化 コンピュータの安定稼働と、より高度なシ ステム・サービスを求めるユーザーの声に こたえるために、昭和 43 年以後、当社では、 「 CZ 運動」、「 BRAINS キャンペーン」など を相次いでスタートさせた。これらの運動 は、 " 保守サービスに対するユーザーの不満 の解消 " 、 " より質の高いシステム・サービス の " をめざして、各担当者一人ひとり の意識改革に取り組んだものであった。こ うした努力が報われて、長時間稼働の記録 や、ユーザー・アプリケーションに密 着したソフトウェアの開発が実現されるよ うになった。 47 年には、こうした日頃のの成果を 発表する場として、全ネ勺な規模のテクニ カル・シンポジウムカ始されている。 「 CZ 運動」の展開にあたっ ては、ポスターや CZz ュー ス、 CZ レポートなどで全社 的に運動を盛り上けた。 40 , 000 時周 野村譴 UNlVAC-ff に 69.3 」 4 リー VAC 野村證券の IJNIVAC Ⅲは、 44 年 3 月 14 日、通算稼働時間 4 万時間を達成した。同社の IJNIVAC Ⅲは、 38 年に設置され、同社の専用通信ネットワークを通じて全国各支店から集まった証券取引テ ータの集中処理を行なうかたわら、 41 年には、東証上場 625 社の過去 12 年間の財務諸表や各種の経済 指標を集めた「 N テータ・ファイル」の作成に利用されるなど、さまざまな業務に威力を発揮し、 その成果は高く評価されている。 IJNIVAC Ⅱロ 8 の調整に取り組 む当社の技術サービス要員。 8 6

8. ユニバック30年のあゆみ

宇部興産 ( 左 ) 、第一工業製薬 ( 右 ) の機械室風景。 昭和 28 年 3 月 14 日、日本で初めてのユーザー 研究会「レムランド研究会」が発足。会員数 は 24 ユーザーであったが、会社の枠を超えて 研究と情報交換を行ない、またユーサー見学 などを通じて新技術、新手法の習得に努めた。 ル i 大販支店 卍中部日 : ゆ′本新周 \ 見学記金昭和 32 年日月 29 日 29 年 9 月には機関誌「日 emington Rand Systems 」を創刊した。 皿 1 R E 鬥 R A N D 新究会談 23

9. ユニバック30年のあゆみ

編集後記 当社の創立 30 周年を迎えるにあたり、その歴史を何らか の形て、記録にとどめておこうということになりました。 この 30 年間の当社の歩みをふり返って、多数のユーザー を始め、ご支援をいただいた関係各位に感謝の意を表す るとともに、新しい時代に挑む当社の全従業員に、先輩 たちが守り育ててきた、、 U & U 〃の精神を受け継いて、もら おうというのが、その趣旨て、あります。 このような意図のもとに、ユニバックの技術の発展や、 ューザーのコンピュータ利用の変遷の跡を視覚的にとら えることがて、きるようにしようと考えて企画、制作した のが、この年史て、あります。ご高覧いただきましたよう に、第 1 部はほとんど写真史とて、もいうべきものになっ ておりますが、やや専門的な部分に興未をもっておられ る方々のために、第 2 部としてテーマ別の略史を加えま した。また、ユーザーに関連のある事項を中心とした年 表を作成して求しましたのて、、ご利用いただければと 考えております。 編集にあたっては、て、きる限り多くのユーザー事例を 求するよう努力しましたが、なにぶん、ページ数等に 制約もあって、ご紹介て、きなかったユーザーも少なくあ 東京都新宿区榎町 7 番地 大日本印刷株式会社商印事業部 東京都港区虎ノ門 3 - 2 ー 13 株式会社ピー・アールセプン 東京都千代田区霞が関 1 ー 4 ー 2 株式会社ダイヤモンド社 東京都港区赤坂 2 ー 17 ー 51 03 ( 585 ) 4111 日本ユニバック株式会社 昭和 63 年 3 月 15 日発行く非売品〉 ユニバック 30 年のあゆみ 印刷 制作 発行 日本カラーエンジニャーズ p. 96 オリオンプレス P. 56 / P. 136 世界文化フォト P. 28 写真提供ーー・ - ー毎日新聞社 p. 8 りません。この場をかりまして、深くお詫び申し上げる 次第て、あります。 本年史の制作には、多数の方々のご協力をいただきま した。 とくに写真の撮景彡等にご協力をいただいたユーザ ー各社、貴重な資料等のご提供をいただいた各方面の 方々には、あらためて厚くお礼申し上げます。企画、制 作に全面的なご協力をいただいた株ダイヤモンド社、株 ヒ。ー・アールセプンの方々、多忙な日常業務の合間を ぬって原不丸筆や各種調査などにあたってくれた社史編 纂プロジェクトのメンバーにも、心から謝意を表したい と思います。この年史が、このような形て送り出される まて、になったのは、ひとえに、これら多数の方々のご協 力のたまものて、あります。 限られた時間内て、制作しましたのて、、不備な点も多々 あることと思いますが、この年史から、私どもの、ユー ザー、関係各位への感謝の気持ちと、来るべき高度情報 化社会の課題に挑戦する意欲をくみ取っていただければ 幸いて、あります。 社史編纂プロジェクト代表 取締役長尾芳治

10. ユニバック30年のあゆみ

t 算センター開設と サービス体制の整備 昭和 35 年 3 月、待望の自社計算センターを 開設した。東京・港区芝田村町 ( 現・西新橋 1 丁目 ) の小里会館ビルに、 USSC 、 IJN Ⅳ AC120 を中心とした当時の最新鋭 機器を設置してソフトウェア開発、受託計 算などを開始するとともに、社内 SE 要員 の事務所も同ビル内に移して、ここをシス テム・サービスの本攤也とした。 また、ユーザー サービスの一環とし て、ユーザー教育の 内容も整備、拡充さ れた。ューザー向け 講習会としては , 般的なオリエンテー ション・コースのほ か、キーパンチャ、 オペレータ、プログ ラマ、プランナなど を対象としたトレー ニング・コースが新 たに設けられている。 袖姿で初出勤。 42