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検索対象: ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法
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1. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

3 ゴルフスイングの基礎 51 ればならない。そのためには , どういう理屈があって , どうすべき なのかを知り , 考え , そしてその動作を学習しなければならない。 これは大変なことだ。二本足で立っこと自体が , 体の筋肉の使い方 に , 一大変革が必要となる。歩くということは , さらに基本的には 一本足で交互に立っということだ。このような運動を , 細分化して ーっーっ覚えるということが , いかに大変かということは , 想像に 難くないと思う。 赤ん坊は , それを全く理屈ぬきで , 考えることなしに身につけて しまう。われわれ大人もかってそうしてきた。だから , 歩くにはど ういうふうにしたらいいのでしようか , と聞かれたとしたら , どう 説明するだろうか。これまた逆にかなりむつかしいことである。 ゴルフスイングにおける , 体の筋肉の基本的な使い方というの は , フ。ロも , 一般ゴルファーも , 若い人も高齢者も , 男も女も , 人 間である限り同じであるべきことは言うまでもない。 ただ異なる点は , 一般的に言って , 若い人ほど理屈ぬきで , かな り自然に , いわゆる体が覚えてしまうに反し , 大人になってゴルフ を始める人達は , とくに中年以降の人達は , 彼等が半ば無意識に , 理屈ぬきで覚えたことを , かなり意識しながら身につけざるをえな い , という , いわばハンディを負っているのである。つまり , 意識 するゆえに , いろいろと迷いを持こみながら , しかも身につけるの ロなどが , 等しく重要視し , かっ強調している , 私見かもしれないが , 世のゴルフ技術書や , に , かなりの努力と時間を必要とするのである。 グリップ , スタン 一流のテイチングプ

2. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

54 3 ゴルフスイングの基礎 のためにますます迷いに迷うことになる。 私もかって , 嫌というほどそういった経験をしてきた。頭を残 せ , クラブを振りぬけ , インサイドからポールを打て , などなど , 耳にタコのできるほど言われ , こういう恰好になればいいなどと , いろいろ見せられても , なかなかうまくはいかないのである。 ところが , 体の基本的な使い方ができるようになると , 自然と頭 は残り , インサイドからポールが打ち抜けるようになる。たとえシ ョットの結果が悪くても , それを修正するには , それこそゴルフの 一般常識の範囲で , つまり若干の基本的要素 ( たとえばグリップ , スタンス , ポールの位置など ) とタイミングのチェックをすること で , 容易に可能となるのである。 多くのゴルフ知識 , とくにスイングに関する技術的知識は , トッ ププロのレベルと意識がべースとなっている。多くの技術解説が 般ゴルファーを対象としながらも , 結局は彼等独自のイメージをベ ースとした , 彼等の行動動作の結果を , その外見上の形として分解 表現しているように見られることが多い。 したがって , かなりレベルの高い , 経験も豊かなゴルファーは , それをかなり , 理解しうるが , アベレージゴルファーともなると , これらの内容を知り , 自分の身につけようとするとき , そこにかな りのギャッフ。が存在するという気がする。つまり , それらの知識を なかなか自分のものとすることができず , その結果 , さらにいろい ろの知識や情報を , 次々と漁ることに終始するという , 悪循環をく りかえしているゴルファーが意外と多いのではなかろうか。

3. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

4 学習と練習 が , 実感として会得できる筈である。 ーリングがつかめたら , そこで改めてしかるべき解説書 このフィ を見て頂くと , さらによく理解もでき , より望ましいスイングを身 につけていくことも , また容易になると思う。 私が真先に , スイングにおける体の筋肉の使い方を感得するため の学習方法を述べたのは , 一般のアベレージゴルファーは , 基礎と いうものに全くといってよい程無関心であり , このことがいろいろ の面で , かえって悪循環に陥る原因になっている。このような無駄 をできるだけ少なくしてほしいからに他ならない。 つまり , かなり熱心に練習したり , コースにもかなり出ていて も , どうも一向によくならないという人もかなりいる。この一つの 大きな原因は , スイングそのものが基礎や基本から外れていること が多い。練習すればする程 , 逆にその欠陥が余計に強調され , さら に悪いことに欠陥の方が身についてしまうという , 救いようのない 状態に入る危険性がある。 さらに , 最も大切なことは , 基礎的なものが身についていない と , 結局自分のスイングというものが , いつまで経ってもつかめな いのである。その結果 , どこが間違っているのか , 今やったミスの 原因は何なのか , どうすればなおるのか , といった , ゴルフスイン グというものにとって , 最も大切な自己診断というものが , いつま でたっても身につかないのである。 結局のところ , 自分のスイングを自分でチェックし , 誤りを見つ

4. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

1 5 プレイの実績記録とその分析 図 35 はラウンド当りのパット平均数 , とその内容別の推移を示し たものである。私自身のパッティングは決して良くない。私の現在 の最大の課題は , むしろパッティングの向上ということにある。サ ラリーマンゴルファーとしては , それでもかなり練習はしたほうだ と思っているが , 結果としてはそれ程向上していない。それだけハ ッティングというものがむつかしいのであろう。 かに , パッティングの平均値を一つ良くすることは , そう容 易ではないように思う。実戦におけるパッティングとは , 練習成果 と経験と , さらに精神力とが互いにからみ合いながら織りなすドラ マにも似ている。 練習しているからといって , すぐ良い結果が出るわけでもない し , 経験が豊富だといっても , パット数はビギナーに劣ることさえ もある。結局 , 経験と技術を , その時々の状況に生かしていくに は , それらをいかに有効に集中しうるか , といったことが結果の数 字をかなり左右する , ということであろう。コンセントレーション ということが大切だと言われるゆえんでもある。 集中力とは己をきびしく監視することだと言われるが , だが , れは一朝一タにはなかなかいかないのである。 要はつねに , ーっーっ小さいことでも大事にやる , ということが 大切なのだ。しかもそれはかなり時間をかけてやっていかねばなら ぬのである。小さいことがつもりつもって , 大きな差となるのであ る。小さいことを大切にするというのは , 技術の問題でなくて , 心 の問題なのである。

5. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

3 ゴルフスイングの基礎 おそらく , アベレージゴルファーのかなりの方は , バックスイン グで右に大きくスエーするではないか , という感じを持たれるかも しれないが , 前に述べた右下半身をかためておきさえすれば , 腰が スエーすることは決してない。思い切ってやるべきだ。 こうするだ けで , ショットがかなり大きく変る筈である。 トップまでいく間に , 首のうしろを固定し , スイング軸を曲げる な。このことを守ることによって , かなり安定したショットができ る , と信じてほしい。そのために , 時折 , 鏡の前で自分で自分をチ ェックすることを奨めたいのである。 ( 2 ) バックスイングのスタート 二つめの点として , バックスイングのスタートをどうするか , と いう点である。このことについても , 従来いろいろの表現がとられ ており , 一般ゴルファーにとっては迷うところかもしれないが , 以 上に述べてきた基礎条件をふまえた上で , 一言述べておきたい。 それは , 音識としては肩を回転することをスタートにする , つま バックスイングの意識的スタートは , 左肩を前に出すというこ とでスタートするとよい。 この理由は , 一般ゴルファーが陥りやすい , 一連の欠点を防止す るにある。つまり , 腕や手でクラブを持ち上げてしまうと , 肩が十 分に回らず , 結果的に左肩をつつこむ形になってしまう。このこと は前述したスイングの中心が動き , スイング軸の曲りを生じるとい う , 連鎖反応を起し , バックスイングそのものを狂わしてしまうこ とになる。

6. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

あとがき 会に , 自分のゴルフについても取まとめてみよう , と思い立ったの 総まとめをして , いわば「卒論」として会社に残してきた。この機 くれているように思う。会社を去るに当り , それまでの私の仕事の の仕事とゴルフから得たものが , そのまま大きくその支えになって らしい己の可能性への挑戦の場にあるが , 何をやるにしても , 今迄 私は昨年 , 定年を迎え , 長年の会社勤めから解放され , 今再び新 ラスになった。 々の教訓は , むしろそれを上廻るほど , 仕事をやっていく上でもフ。 対しても , かなり役立ったように思う。同時に , ゴルフから得た数 といったことにも , かなり興味をもっていた。このことがゴルフに 私は仕事の関係から , システム思考とか , 行動科学的アフ。ローチ が楽しい。逆に , スコアの悪い日は気分も悪く , 疲れも多い。だ ゴルフというものは , スコアが良ければ気分もよく , その日一日 が , 本書の生まれるキッカケとなった。

7. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

4 学習と練習 以下に述べておきたい ・基礎をます身につけよう よく言われることに , ゴルフは一にも練習 , 二にも練習 , 三にも 練習だ , ということがある。 これはプロにとってはまさにそうだ。あるいはスクラッチフ。レー ャーとして上達することを重点目標とする場合もそうであろう。 18 ホールの , あるいは 72 ホールのプレイの中で , たったーっのミス が結果的に大きな影響をもたらす彼等の場合は , 勝っためには他人 より少しでも多く練習を重ねるより他に方法がないし , 不断の練習 を通じてこそ , 彼等プロなりの独自の創造も生まれてくるからであ ろう。 われわれ一般ゴルファーの立場では , むしろ練習はほどほどに できればなるべく少なくすますのが , より望ましいことだ。と私は 言いたいのである。 その理由は , 一般的に言って , 練習するための時間を作る余裕は かなり限られるということだ。そして練習場などに行く経済的許容 限度もかなりきびしいことだ。と言って , 練習なんかしなくてもい い , ということではない。 ゴルフというのは確率のゲームであり , それそれのレベルなりに ミスをいかに減らしうるか , というのがその本質であるからだ。ま た , 2 章でもふれたように , 自己の内部情報を豊かにし , 自己個有 のイメージを明確にもつ上で , 練習というものの価値はきわめて大

8. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

5 プレイの実績記録とその分析 103 記録を整理分析することの効果は , なおいくつかある。その一つ がプレイでも練習にしても , 続けるということに己をかり立ててく れることた。 持続するということは , 物事に成功するための重要な条件であ ーミット・ルークは成功の条件として , 知能指数 , 知識 , 技 能 , そして心構えの四つをあげているが , 心構えというものが成功 に対して , なんと 93 % の重みをもっていると指摘している。そし て , その心構えの中でも最も重要なものは , あくまでやる , 決して 諦めない , といった持続するという心構えなのである。 たしかに , 一度決心して始めたことを , その時々の状況に惑わさ れることなく , 根気よく続けるということは , かなりむつかしい とである。ややもすると , すぐ投出したくなることがある。しか し , それを支えてくれるのは , それまでの自分の実績であり , 記録 であり , 整理分析されている数字である。今ここでこれらを捨てる わけにはいかない , という気持が継続へと己をかり立ててくれるの である。 もうーっは , プレーにおいて , 常に己のベストを尽すように習慣 づけられてしまうことである。 後で悔の残るような数字を残したくない。せつかく維持してきて いる平均値を , 悪くしたくない。そういった気持が , 単なる遊びで コースを廻ろうが , プライベイトコンべであろうが , またクラブ競 技や公式競技であろうが , いつもかなり真面目なプレイを強いられ

9. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

けである。 46 3 ゴルフスイングの基礎 では , なぜわざわざ , あらかめ右脚をかためることを奨めてい るかというと , 上半身と下半身の動きを , 同時にスタートすること は , われわれ一般ゴルファー とくに大人になってからゴルフを始 めた人々にとっては , かなりむつかしいと思うので , できるだけス イングというものを単純化すべきではないか , ということである。 つまり , 本来スイングする過程に含まれるものでも , 意識的にゆ っくり , 前もって準備をし , それを確認する余裕のある“構え”の 中に持込むことによって , その分だけはスイングを単純化できるか らである。 下半身の働きというものが , スイングにおいて最も大切だ , とは けでに述べたが , 一般ゴルファーに共通した問題の根源が , 実はこ こにあるという気がする。 それは , 一般ゴルファーは , どうしても上半身や腕や手の動かし 方に意識が片よりすぎて , 下半身の働かせ方に無関心なこと , 一般 のゴルフ常識と言われているものの殆んどが , 上半身に関する断片 的知識であること , 下半身の筋肉の鍛練が不十分なのに , 腕や手は かなり速い運動に応じうるため , スイングにおいて上半身と下半身 とのバランスとタイミングが , なかなかっかめないこと , などであ る。このために , かえってスイングというものが , ますます複雑で むつかしいものだ , ということになってしまうのである。 こういった点をできるだけさけて , かっスイングを単純化するた めには , むしろ意識を下半身 , とくにスイング運動に重要 , かっ決

10. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

3 ゴルフスイングの基礎 ターンを , スイング軸のまわりに肩を十分回転することによって , より強固にした右サイドの状態である。 この壁は前述したとおり , かなり意識的に " 作る " ことが可能な のである。 61 スイングの中心点を動かさないこと , スイングの軸を曲げないこ ①スイングの軸 項 , 三つめが , スイングのタイミングということである。 ことだ。二つめがバックスイングのスタートのやり方に関連した事 ーっが , スイング軸というものを正しく認識してほしい , という けてもらうために , 若干の補足をしておきたい。 最後に , 以上の点をより正しく認識してもらい , 誤りなく身につ につけるためには , このことが基礎になることも繰返し述べてき かなり強調した表現をとってきた。正しい , 安定したスイングを身 以上 , 体の使い方 , とくに下半身の働かせ方という点について , は , まず右の壁を作らなければならないのである。 た方がいい。左の壁はむしろその結果である。左の壁を作るために 動的に左サイドに移る。要するにスイングとはそれだけだ , と考え フォワードスイングの始動からインパクトにかけて , この壁は自 とというのが , 安定したショットのための基であることは , 知のことと思う。 ところが , アベレージゴルファーのスイングにおいては , よく承 結果的