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検索対象: ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法
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1. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

14 る。 ・仕事と遊び 2 ゴルフへの姿勢 ゴルフなんて , たかが遊びではないか。そんなにむつかしく考え るなど , およそナンセンスだ。と言われるかもしれない。だが , そ もそも。。遊び " とは何なのか。仕事と遊びとが , そんなにはっきり 区別がつくものなのか。 遊びとは , 個人のもちうる自由時間の活用であると思われるが , それは一人の人間として意識する時間であり , 己の人生を志向する 時間ではなかろうか。そこによろこびを見出しうるなら , 同じよう に仕事でも , あるいは勉強でも , その中によろこびの心を体得する ことは可能な筈だ。とすれば , 一人の人間としての遊びと仕事と は , それに取りくむ姿勢としては , そんなにかけ離れたものではな い , と言えよう。 「人間はたんに , 世界にあることに対して , なんらの喜びを持つ ものではない。彼がよろこびをもつのは , よく在ることである」と はオルテガの言葉であるが , 仕事でも遊びでも , よく在ろうとする ために必要なことは , 自分の心の持ち方の強さではないだろうか。 こう見れば , 遊びもつまるところ , 己を練磨してくれる環境の一 つではないか。仕事に打こむ時間 , ときにただ一人で静かに考える 時間 , そして遊ぶ時間 , これらすべてわれわれ人間に必要な時間な のである。 そして , これらは自己の内面において , 決して独立した存在では

2. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

1 まえがき 9 ない。そして大切なことは , 青い鳥を見つけようとする , そのプロ セス自身に人生の意味があることである。 同様に , ゴルフのほんとうの愉しさというものも , 自分で自分の 中に見つけねばならない。そして , それを見つけようとするプロセ スそのものの中に , その時その時のゴルフの愉しさとよろこびがあ るのだと信じたい。 ただ , そのためには絶えざる努力とか , 持続的忍耐をも必要と し , つねに己を知り , つねに己と闘いつづけることこそ大切なこと であろう。そのための苦しみ , 悩み , 労作から逃げることは , 同時 に人生のよろこびや , 生き甲斐さも失うことになるように , ほんと うの愉しみなくしてやるゴルフは , 人生の貴重な時間と金を浪費す る“芝の上の散歩”にすぎなくなるのではなかろうか。 人生においても , 仕事においても , すべてものごとをやるには , まずそれなりの“哲学 " があって , 実行のための " 基礎技術”が必 要であり , これらを通して , よりよく成長していくために , その人 なりの“自己管理”が必要であろう。 そこで , 本書においては , ビジネスマンゴルファーとして , より よくゴルフを愉しむために “ゴルフ”に対する考え方 , 心構え , あるいは姿勢といったことにふれ , ついで技術の最も基礎的な事項 は何かを , 人間の行動という面からの明確化を試み , そして自己管 理の一手段としての , 自分のプレイ内容の統計分析を基とする自己 管理法について , 具体例を交えながら述べてみたいと思う。

3. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

176 7 あとがき が , 良きにつけ , 悪しきにつけ , よし , こんどコースに行ったら , もう少しましなスコアでいくそ , という期待に , ひそかに胸をはず ませながら , 次の機会を待っている。私たちのゴルフとは , そうい ったものであろう。そこにまたゴルフのつきない魅力がある。 しかし , せいぜい月数回ぐらいコースに出て , その日 , その日の いわば出来心でプレイしている限り , まず , いつも気分よくとはい かないし , はかない期待は自らが裏切ってしまう , という破目にも なる。そこで , ゴルフというものは , とにかくむつかしいよ , とい うことで , お茶を濁してしまいがちである。 毎日 , 数百発のポールを打ち , 週に数回もコースに出てプレイす れば , 誰でも 1 ~ 2 年でシングルになれる。年齢 , 体力 , まして適 性などとは全く関係なくである。これはまぎれもない事実だ。 だが , 私たちサラリーマンにとっては , これは全く不可能な手段 コースに出てフ。レ であり方法なのである。練習のための時間にも , イすることにも , かなり大幅に制限されていて , うつかりしている と , そういった時間的余裕などは , 無に等しいとさえ言えるのであ る。そこで , 私たちサラリーマンゴルファーとしては , 少しでも上 達するためには , 一寸した機会をも逃さないようにして , 自らの目 ざすものに , 気長に , 時間をかけて , そして不断にアプローチを重 ねていく , という態度と , その時間的ハンディを頭で極力補ってい く , という方法を採らざるを得ないと思うわけである。 幸にして , 私たちサラリーマンは , 日常の仕事で頭脳労働には慣 れている筈だ。なぜ良かったか , どこが悪かったかを , その時その

4. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

3 ゴルフスイングの基礎 らである。 60 応々にして , アベレージゴルファーは , スイングの断片的技術知 識に興味をひかれる , ということもあって , スイング全体としての タイミングというものに対する , 一般的教訓が軽視される傾向にあ るが , このことは結局は , 望ましいショットを実現する上で , 決定 的とも言える影響をもたらすものであることを , 改めて認識してほ しいと思うのである。 そこで , 自分のスイングのタイミングを見つけ , 身につけるため の方針 , 方法の一端を述べることは可能であろうし , また一般ゴル ファーにとっては有効かとも思うので , 以下にいくつかのヒントを 記しておくこととする。 まず , 極めて粗つぼく言えば , フォワードスイングに入る直前ま では , なるべくゆっくりやるということである。 前にも述べたように , 体の内部 , つまり運動に参加する筋肉を , 一定のパターンに正しく持こむことによって , つづいて起る無条件 反射運動に入るための初期条件を , キチッと決めてやることが必要 なのである。 ではなぜゆっくりやる必要があるのかというと , スイングに参加 すべき各部の筋肉は , その大きさによって所定の運動に入りうるた めの時間に差がある。つまり , 下半身や腰部 , 腹背部の大きな筋肉 は , 腕や手の筋肉より反応時間がかかるのである。したがって , 参 加すべき筋肉の中で , それが働くために最も時間のかかるものに 他の筋肉が働くタイミングを , 合わせてやることが必要なのであ

5. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

0.6 秒・・・・有意反射 0.2 秒・・・・・条件反射 0.15 秒・・・・・・無条件反射 38 ところで , ゴルフのスイングにおいて , 実験的に得られている所 っている。 た条件反射運動の応答は , 0.15 ~ 0.4 秒というのが , 一応定説とな 反射の反応時間は , 0.05 ~ 0.15 秒 , 無条件反射と一部大脳の結合し これに対し , 大脳辺縁系 , とくに脊髄が主として支配する無条件 うに , 0.4 ~ 0.5 秒以上を要するのである。 肉運動の所要時間は , つまり有意反射運動は , よく知られているよ 部の相互通信速度は , 平均 0.05 秒であるが , 大脳の指令による筋 この筋肉の収縮弛緩の速度は 0.01 秒と言われる。また , 大脳各 は弛緩が生じるのである。 んだり , あるいはぬけ出したりすることによって , 筋肉の収縮また よって , ミオシンフィラメントにアクチンフィラメントがすべりこ 着することにより , 生体工ネルギー伝達物質である ATP の媒介に 原繊維をとりかこむ小胞体が , カルシウムイオンを放出 , または吸 筋肉を動かすしくみは , 神経によって刺激が与えられたとき , 筋 ないし無条件反射運動となるのである。 バックスイングの後期ぐらいまでであって , トップ以降は条件反射 るのは , つまり意識的に大脳がコントロールしうる筋肉の運動は , 要時間は , 一般ゴルファーの平均的数値として , 3 ゴルフスイングの基礎 1. 2. 3. バックスイング インパクトまでのフォワード スイング前期

6. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

4 学習と練習 93 が , ある時ある人にとって極めて有効であっても , 別の人にとって は殆んど意味がない。あるいは , かって自分として有効であった練 習方法が今では殆んど実行する価値がなくなっている。などという ことがむしろ多いのである。 それは , ゴルファーそれそれには , 独自の環境的 , 時間的 , 頻度 的 , 経済的等の制約があり , また経験 , 技術 , 考え方等のレベルや 質の差と変化があるからである。したがって , 具体的に有効な練習 方法というものを , 一般化することの価値は極端に制限されるので ある。 そこで , こでは , 一般的に有効と思われる , 具体的な項目とい ったもののいくつかを , 提示するにとどめたいと思う。その具体的 方法の詳細については , むしろ各人の工夫に期待した方が , より効 果が得られるであろうと思うからである。 ・スイングの基礎体得の練習 しばしば述べてきたスイングの基礎 , つまり体の働かせ方を , 実 戦においても安定して身につけるには , かなりの時間を要する。 のため , すでに述べたように , まずそれを学習することに重点をお くとともに , できるだけ機会を作って , 復習を継続する必要があ る。時に練習場においてポールを打っことも , もちろん必要であ り , 同時に , 学習のところで述べたフィーリング習得法や , さらに クラブの素振りなどを , とくに最初のある期間は , できるだけ頻繁 に行なう必要がある。

7. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

4 学習と練習 77 たい。つまり , スイングの基礎である体の働かせ方と , 同時にショ ットの基本条件を満足する術を身につけることに集中することだ。 これらの基礎をいったん身につければ , むしろ練習といったもの くらもあるのである。 でも , 職場でも , ちょっとした時間を利用して , 実行する方法はい た , その練習はわざわざ練習場に行かなくても , 工夫次第で , 家庭 は時間的にも頻度的にも , かなり少なくてすむことになるし , ま このスイングの目的は , 体の筋肉の働かせ方 , つまり下半身 , オワードスイングをする。これを繰返すのである。 る。つまり , 図 12 に示したぐらいの範囲で , バックスイング , フ のかからぬ位置でよい。そして , クオータースイングをするのであ り , アドレスの構えをとる。ただし両手は体の中央付近 , 腕に無理 まず , この鉄塊を両手でつつみこむように持って , スタンスをと 持てるものがよい。 のでもよい。重量は大体 2 ~ 3kg 位 , 両手でつつみこむようにして 図 12 に示したように , できれば鉄の塊がよいが , 適当な他のも なーっの方法を述べておこう。 グとして感じながら , 学習することができる , 比較的容易かっ有効 緊張配分と , スイングの過程におけるそれらの変化を , フィー かせ方については , 今までにたびたび述べてきたが , これら各筋肉 さて , 少し具体的な話に入ろう。スイングにおける体の筋肉の働 ・フィーリングによる体の働かせ方の学習

8. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

174 6 むすびに代えて エレベータを使わずに極力階段を使っている人 , その他各人 , 各様 に , 自分のまわりに工夫をしながら , 特別な時間を作ることなく , うまくやっている。そして , それをとにかく続けている。という人 をたくさん知っている。 単的な言い方をすると , ゴルフに上達した人 , 上達しつつある人 は , 何かしらその人独自のことを必すやっている。普通の人はやら ないことを , 必ず何かやっていると言ってまず間違いない。何をや っているかという , その事自身の問題ではないのである。 ゴルフというものを , 己を通じてつねに意識することは , 前にも 述べたように , いろいろの面での自己啓発に役立つだけでなく , 日 常生活の上にも , また最も大切な自己の健康のためにも , 非常な効 果をもたらすのである。 正しい心と体の姿勢が , 肉体的な健康と同時に , 頭脳までも常に 若々しく保ってくれるのである。

9. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

き カ え ま 私はごくふつうのサラリーマンゴルファーの一人で , しかもゴル フを始めたのは 45 歳という , レイトビギナーである。 ゴルフに関する解説書は , いまや数えきれないほど沢山出されて いて , それらによって私も勉強させてもらっている一人でもある が , あえて本書をまとめた理由は , 私の今までの経験から , 迷いに 迷いながら , ようやくの思いでわずかながらの上達を維持してきた ものの , 今思いかえすと , このことにもう 5 年早く気がついておれ ば , あのことがもう 2 年も早く身についていれば , など悔まれるこ とがいくつかある。そして , それらのことは一般の解説書を見て もよくわからないということが多いのである。 つまり , われわれ大人になってからゴルフを始めた , サラリーマ ンゴルファーにとっては , 時間的 , 経済的 , その他多くの制約がか なりあり , ゴルフに関して得られる知識や情報は , 主として言葉で かかれた書物からのものが , 主であるといってよい。そして , これ

10. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

学習と練習ー自己啓発のために も経済的にもそんな余裕もない。と言って , 地ならしもせず , 土台 十階という立派なビルディングを建てる必要もなければ , 時間的に われわれのゴルフは , フ。ロやごく一部のゴルファーのように , 何 る。 は , 基礎をかため , 土台を強固にして始めて可能だ , とは常識であ 砂上の楼閣という言葉がある。しつかりした建物をたてるために るからである。 スを固める必要がある , というのが私の経験的なーっの結論でもあ ただ , それらを身につけるためには , どうしても基礎となるべー い。むしろ , ここで述べてきた以上に重要なことが沢山ある。 てきた。このことは , それらが必要ないという意味では決してな ろー般に技術解説書等で言われている多くの内容は , 意識的にさけ 体の働かせ方という点を , かなり強調して述べてきた。そしてむし 前章においては , スイングの基礎として , スイング運動における