震災復興支援 - みる会図書館


検索対象: 交流文化 volume 14
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1. 交流文化 volume 14

Pie し dnote IH 「交流文化」フィールドノート 工コツーリスムによる 宮古市の震災復興支援 ー 1 OOO 年の絆を紡ぐ宝探し調査一 橋本研究室 ( 観光学部観光学科 ) 橋本研究室では、 2011 年から東日本大震災で被災した岩手県宮古市の「地域の 宝」を掘り起こす地域復興プランを提案することを目的とした調査に取り組んでき た。以下、その活動を報告する。 26

2. 交流文化 volume 14

農業・漁業関係者、食や自然、まちづくり関参加者にとっては、荘厳な雰囲気の中で繰りている。 広げられる神楽を鑑賞できる貴重な体験が盛なお、橋本研究室では、今年度から 3 年間 係者等、延べ幻人にのぼる。 り込まれた質の高いプログラムとすべく準備かけて、「風評被害」を克服するためのフィー 宝を活かした を進めてきたが、参加者からは概ねそのよう ルド調査を、裏磐梯で名高い福島県北塩原村 ウォーキングコースの提案 な評価をしてもらえたようである。これからで開始している。注 3 こうした調査に参加する 2012 年度には、前年度の調査成果をも地元の宝を活かした復興支援を、地元住民ゼミ生たちの成長が、今から楽しみである。 もとに、宝を活かした地域振興プランとしたちとともに考えていきたい。 て、ウォーキングイベントを企画した。黒森 注 1 2011 年度「日本観光研究学会震災特別研究」 ( 「エコツー 2013 年度は 神楽と三陸の海岸地域という 2 つのテーマに リズムによる震災復興支援の実証的研究一岩手県宮古市における 裏磐梯で名高い北塩原村調査 r-ooo 年の絆を紡ぐ宝探し調査」研究代表者】文教大学海津ゆり 沿ったコースとプログラム開発、ガイド育成 え ) 。 2012 年度は日本エコツーリズム協会 (OI-LJCD) 、日本エコ と活用、実施のための組織づくりなどの要素この調査に参加したゼミ生たちは、地元のウォーク環境貢献機構 ( -)WOO) 、東日本ウォータービジネ ス、ニ戸市 ( 岩手県 ) の支援を得て推進され、 2013 年度からは を組み込んで実現したものである。学生たち方々と一緒に作業をしたり、ツアー参加者と 文科省科学研究費 ( 「観光資源の持続的保全と利用を可能とする地 は、 7 月のツアーコースの整備 ( 旧参道の刈払交流する機会に恵まれたりしてきたし、観光域連営システムの応用研究」研究代表者【海津ゆりえ ) の研究対象 地域としている。 い ) 、 8 月のプレイベント、月の本番と、ツ学部でもエコツーリズム論を担当いただいて アーのサポート役として活躍した。 いる海津ゆりえ先生 ( 文教大学 ) の指導のもと、注 2 フェノロジーとは生物学用語で「生物季節学」という意味で ある。対象となる生物を人や人の営みに展開すると、地域における 3 年目となる本年は、黒森神楽の権現様 ( 獅海津研究室の学生たちと共同で調査する機会 自然・文化・行事・生業・食など多様なテーマに基づく暦を作るこ 子頭 ) を祀る黒森神社の例大祭 ( 7 月日 ) にを得たことは何よりの経験となっているはずとができる。この暦を活用すると、季節ごとの地域像が明らかとな 、地域の生活の疑似体験を構成することができ、その応用として 合わせて、神楽を鑑賞できるウォーキングプである。彼ら彼女らを見ていると、現場を繰 季節ごとのきめ細かい地域の宝を発信する観光プログラムを作るこ とが可能となる。 ログラムを実施した。主催は宮古市観光協会、 り返し訪れ自分の眼で観て、震災復興への着 ガイドは国立公園で働くバークボランティア実な足どりを全身で感じとり、土地のものを 注 3 立教東日本大震災・復興支援関連研究 ( 2013 年 など、住民が主体となることを意識した企画食しながら過ごすフィールドでの体験の一つ度 5 朽年度 ) 「観光資源の持続的活用による風評被害の克服に関す る研究」 ( 研究代表者橋本俊哉 ) である。今年も私たちは、本番 2 週間前のコー ひとつが血となり肉となり、心身ともにたく ス整備に参加し、地元の方々と連携をとりなましく成長していることを感じる。ゼミ生た がら準備を進めてきた。市民には地元の良さちの調査結果の一部は、コースマップやフェ を再認識する格好の機会となり、 遠方からのノロジーカレンダー注 2 として地元に還元され

3. 交流文化 volume 14

Pie し dnobe IH と、住民が先祖から伝えられた「地域の宝」を、 宮古市でのフィールド調査 調査の主旨と目的 生きる力や文化として読み取り、コミュニティ 宮古市は、三陸を代表する景勝地である名 2011 年 3 月物日に起きた東日本大震災を再びつないでいくことが、今回の復興にお 勝・浄土ヶ浜を有する観光地で、「スー は、「—ooo 年に一度」、「未曾有」の大地震いても重要な鍵となるはずである。 こうした問題意識にたち、私たちの調査堤防」で知られる田老地区も現在は宮古市 と繰り返し報道されてきた。しかし実際には、 三陸沿岸はこれまで繰り返し大地震と大津波チーム注 1 は、岩手県宮古市で震災のなかに含まれている。文化面では、北は普代村か に遭遇してきた「津波常習地」である。それで残された自然・生活文化・生業・技術等のら南は大槌町までを巡業するという、珍しい でも住民は、たびたび地震に見舞われること「宝」を掘り起こし、それらを活かして、住形態を今に伝える黒森神楽 ( 国指定無形文化財 ) をも地域の特性とし、子孫に伝えるべき知恵民が参加できる被災地域の宝を核とした「地がある。漁業も盛んで、サンマや昆布の産 域復興プラン」を提案することを目的とした地として名高いほか本州随一の鮭の生産量を の一つに数えてこの地に住み続けてきた。 「人びとが住み続ける」ことは重要な意味震災復興調査に取り組んできた。 2011 年誇る。 初年度の 2011 年度は、 8 月に 1 週間か をもっている。住民が地域の誇りを連綿と継にスタートしたこの調査プロジェクトにおい けて実施した「調査合宿」を皮切りに、繰り 承してきたことを意味するからである。今日て、ゼミの学生有志たちは、文献調査、フィー の三陸沿岸地域があるのも、住み続けてきた ルド調査 ( 被災地域の踏査と住民への聞き取り調査、返し宮古市を訪れ、集中的な踏査とヒアリン 土地への誇りが精神的な支えとなり、それが地域復興プランとしてのウォーキングプログラムのグを実施した。自然・生活文化・生業等の代 繰り返される大津波からの復興へ向かうエネサポート ) において、欠かせない役割を果たし表的な宝に着目し選定したヒアリング対象者 は、宮古市商業観光課、観光協会、神楽関係者、 ルギーとなってきたのであろう。そう考えるてきた。 2 4 これより先 津波浸水想定区域ー 引 Tsunami れ nd 前 00 第 00 5 1 天井部のみ残されたガソリンスタ ンド 2 壊滅した田老地区の住宅 街。津波は「万里の長城」といわれ た巨大堤防をも乗り越えた 3 宮 古港 ( 1 、 2 、 3 は 2011 年 8 月撮影 ) 4 津波の被害を受けた三陸海岸沿 いの遊歩道の手すり 5 「これより 先津波浸水想定区域」 27 「交流文化」フィールドノート

4. 交流文化 volume 14

Pie し d note IH 「地域の宝」を発掘する 山本陽太 ( 観光学科 4 年 ) 私の調査内容は、主として地元住民の方々へのヒアリング調 査でした。地元の人しか知らない料理や文化、習慣等の「宝」 を地域住民の方と距離を縮めつつ、発掘していくことです。調 査にあたって、いかに彼らの知識を引き出すか、いつも考えま した。 宮古の方々の震災復興に対する、そしてエコツーリズムによ る地域再構意欲により、調査をスムーズに行うことができ、地 域の団結力に感服しました。私たちがこれからも継続的に調 査に携わることで、宮古の復興、何より人々に間接的であれ貢 献できればと考えています。 宮古ェコツーリスム調査結果発表会 宝・宮古の 1 年の誇りを知るエコウォーク 現地での調査報告会の様子 未来を考えた行動の大切さ 後藤莉香 ( 観光学科 3 年 ) 宮古調査に参加して、私は「未来を考えた行動の大切さ」を 強く感じています。ヒアリング調査の中で、被災をした方々が 皆、震災後すぐに何らかの行動を起こしていたと知りました。 それは未来の自分や未来の地域のためです。その行動があって こそ、復興に向かう今の宮古が存在していると気付きました。 と同時に、呑気な自分の大学生活をみつめ直すきっかけとなり ました。未来の自分や周囲の人々のためにも、無駄な日は一日 もないと痛感しています。宮古調査は、学問的知識のみならず、 精神的にも私を成長させてくれました。 C ◎創ト 日本一 1 つ・一ク増増を滝ー物 「交流文化」フィールドノート

5. 交流文化 volume 14

父流文化 14 立教大学観光学部編集表紙写真 / 門田岳久、内藤順子 特集 巡礼 観光と巡礼 聖地サンティアゴ・テ・ コンホステラの現在 ー一巡礼と観光をめぐる素描 内藤順子 「交流文化」フィールドノートの 工コツーリズムによる 宮古市の震災復興支援 ーー 1 OOO 年の絆を紡ぐ宝探し調査一一 橋本研究室 キリシタンと 現代の教会巡礼 ーー長崎の文化層序と観光商品化 佐藤大祐 C 0 N T E N T S 02 04 門田岳久 34 読書案内 『聖地巡礼ツーリズム』 『巡礼ツーリズムの民族誌』 最近の講演会から 日韓における「海女観光」の現状 中山大学旅遊学院 ( 観光学部 ) の教育 42 44

6. 交流文化 volume 14

【 e c 一 u 「 e 一最近の講演会から 岩手県久慈市小袖地区を舞台に、 鳥羽志摩地域では、観光用の「海女小屋」体を暖める体憩室のことであるが、観光用 1959 年、ラジオドラマ『北限の海女』を運営し、観光客を受け人れている。実際の「海女小屋」では、海女さんに海の話を が放送されて以降、この地域の海女は「ヒ 」の「海女小屋」は、海女漁の後に冷えた身聞きながら、海女達が獲った魚介類をその 限の海女」と称されるようになり、注目を 浴びてきた。 2011 年の東日本大震災によって、久 慈市も大きな被害を受けた。震災から 1 年 後、海には魚介類が戻ってきている。今年 は ZZZ の朝の連続ドラマ「あまちゃん』 の影響で、多くの観光客が小袖地区を訪ね てくるようになった。 小袖地区の「海女センター」では、 7 月 から 9 月まで、 " ゥニ素潜り漁 ~ の実演をし ながら観光客を呼び込んでいる。 日本で昔から海女が多く分布し、活躍し てきた地域としては、三重県鳥羽志摩地域 がある。今でも 1000 人近くの海女が海 女漁を営んでいる。 観光学部アカデミックアドバイサー講演会 日韓における「海女観光」の現状 2013 年 6 月日 ( 金 ) 新座キャンパス 4 号館 2 階 N421 教室 講師劉亨淑氏 ( 韓国・東義大学校 ホテル・コンべンション経営学科副教授 ) 4-

7. 交流文化 volume 14

代 0 物一一 = こ、 0 去 000 、 - 十 伽 lc 1 2 ホーチミン廟に詣でる人の行列。ベトナムの人にとってはこれも一種の巡礼である 3 恋愛成就の神様として若い女性に人気のある箱根九 頭龍神社。パワースポットプームに押されて知名度を上げた 4 ハンプルクの教会前に新たに作られた巡礼者用の立て札。ドイツでは古い巡礼 路を復興する取り組みがみられる。サンティアゴまで 2500km とある 5 沖縄の聖地、斎場御嶽 ( せーふあうたき ) 。親族集団「門中」の巡礼地 であったが、世界遺産指定後は全国から観光客が急増している 67 ミャンマー内陸部、インレイ湖畔にあるファンドーウー・パゴダ。お祭りの 日とあって巡礼者でごったがえしている

8. 交流文化 volume 14

バーが述べたように、宗教というのは近代の よりやや若く 四国遍路の観光化を一気にすすめたのは、 、 05e 代が中心を占めている。 第二次世界大戦後の団体バスを利用した巡礼更に近年は、数としては少ないが「歩き遍路」初期に資本主義社会の基礎を作るために大い ツアーの誕生である。最初に始めたのは愛媛と呼ばれる徒歩での巡礼者が復活の兆しを見に役立ったのだが、いざ資本主義ができあが 県松山市にある伊予鉄道という鉄道会社の旅せている。世代としてはより一層若く、女性り近代へと時代が突人していくと、人々はな にごとも合理的に考えるようになり、社会は 1990 年代末以降、 行部門である。当初は高野山金剛蜂寺にあや外国人も珍しくない しく。日曜だとい る信徒名簿を参考にダイレクトメールを送っ四国遍路は雑誌やテレビを通じて情報を得た急速に「脱呪術化されて、 , つのに教会の礼拝に参加する人は少なくなる たり、四国近辺からハワイに移住した日系移若い世代が、個人や親しい少人数で行っており、 し、政治と宗教は明確に分離され、社会全般 2000 年前後には大きなプームとなった。 民 1 世に「里帰り」のようなかたちのお参り 以上のように四国遍路は修行や救いを求めに対する宗教の影響力が落ちていくのだとい の旅を提案したりと、 顧客獲得に奔走した という。だが 2 週間足らすで参拝を終えるこ る伝統的な旅から、近代観光の一種として「楽う。宗教社会学ではこのような現象を「世俗 とができるとあって、それまで巡礼に出るのしみつつお参りする」旅へと大きく変化した。化」と呼んできた。宗教は人々が生きるうえ というとまるで、巡礼本来の宗教性が形での行動指針ではなくなり、社会は「俗つば を思いとどまっていた比較的高齢の人々を誘 く」なったのだ、という考え方である。 い込み商業的成功を収めた。それをきっかけ骸化し、ただのイベントになってしまったか ナしだが後しかし 1980 年代頃から世俗化という考 に四国の鉄道会社・バス会社がこぞって参人のような印象を与えるかもしれよ、 し、続いてタクシー会社、瀬戸大橋などの開に述べるように移動や宿泊の形が観光化したえは再考を迫られつつある。衰退するだけか からといって、一概に無宗教になったわけでと思われた宗教が、世界各地で復活してきた 通を機に陸で繋がった関西圏の大手旅行会社 このことを理解するため、ここで現のである。先進国では占いやセラビー、新宗 が続々と参人することになった。こうして四もない 国遍路は近代観光の仕組みと密接に結び付く代宗教を捉えるための基本的な考え方を参照教の興隆。途上国においては宗教教育やイス したい。 ラーム主義のような公共宗教が再び力を持ち ことになったのである はじめた。またユネスコ世界文化遺産に教会 宗教的な習俗であった巡礼に価値を見出 ポスト世俗化と巡礼の復活 や聖地が含まれ、多くの参詣者Ⅱツーリスト し観光商品として定着させた団体バスでの巡 礼ツアーであるが、その後主流となっていく 時代の変化のなかで宗教の存在感や役割が訪れるようになっている。近年では近代的 はどう変化するのか。社会科学では、近代な医療に、宗教的なケアを組み合わせるよう のは自家用車での巡礼である。個別化する観 ここでも個人化とともに宗教は廃れていくと考えられてきな取り組みもなされている。このような宗教 光のかたちを反映するように、 た。ドイツの有名な社会学者マックス・ウェー復活は「ポスト世俗化」と呼ばれている。 や夫婦を単位としており、年齢もバスツアー 9 特集巡礼観光と巡礼

9. 交流文化 volume 14

列島におけるカトリック信仰は、迫害、潜伏、 復活という苦難の道のりを、世代を超えて経 験してきた。しかも浦上の信徒はその後、長 崎原爆の爆心地をも経験している。過酷な歴 史を背負っている分だけ信徒の信仰心は厚く 教会は信徒の日常生活に密着している。 私たちの心をとらえる旅 「巡礼」と「観光」との関わり 人は長い人生の折々で、生きてい ノ、 , ) との一古しさは 苦しさを味わう。生きてい いつの時代も、宗教・宗派を問わ おそらく、 す、普遍的な感情であろう。そうであるから こそ迫害、潜伏、復活を経験した長崎の教会 には、信徒であるか否かを間わすそこを訪れ る者と苦しみを分かち合い、私たちの傍らに 寄り添ってくれる真心の大気が満ち満ちてい る。このことこそが、長崎の教会への旅へと 人々を駆り立てる大きな動機になっているこ とは確かであろう。一方で、長崎の教会は、今、 観光商品化の渦中にある。この一見ジレンマ とも見える現象について考えることを通して、 私たちは「巡礼」と「観光」との関係を探っ てゆくことかできるだろう 0 聖フランシスコ・ザビエル記念教会 ( 平戸市 ) 参考文献 稲垣勉 2001 「観光消費」岡本伸之 『観光学入門』有斐閣アルマ 海老沢有道 1981 『キリシタンの弾圧と 抵抗』雄山閣 松井圭介 2013 『観光戦略としての宗教 ー長崎の教会群と場所の商品化ー』筑 波大学出版会 宮崎賢太郎 2001 『カクレキリシタン : オ ラショー魂の通奏低音』長崎新聞新書 41 特集巡礼キリシタンと現代の教会巡礼

10. 交流文化 volume 14

次号予 2014 年 3 月刊行予定 特集 おみやげ 父 ) ル文化 14 2013 年 1 1 月 20 日発行 筆者紹介 ( 50 音順 ) 門田岳久 ( かどた・たけひさ ) 観光学部助教 東京都立大学人文学部社会学科卒業。東京大学大学院総合 文化研究科超域文化科学専攻文化人類学コース博士課程修 了。博士 ( 学術 ) 。日本学術振興会特別研究員を経て、 2012 年 より現職。単著に『巡礼ツーリズムの民族誌 - ー消費される宗 教経験』、共著に『宗教と社会のフロンティアーー宗教社会学か らみる現代日本』、『聖地巡礼ツーリズム』、『来たるべき人類 学 3 宗教の人類学』、『都市の暮らしの民俗学 1 都市とふる さと』。近年は沖縄の聖地観光について研究を進めている。 佐藤大祐 ( さとう・だいすけ ) 観光学部准教授 2003 年筑波大学大学院地球科学研究科修了、博士 ( 理学 ) 。 長崎国際大学国際観光学科講師を経て 2009 年より現職。専 門は観光地理学 ( 対象は海岸・高原のリゾート , 文化伝播 ) 。主 な著書に『地域調査ことはじめー - あるく・みる・かぐー - 』 ( 共 著 ) 『観光の空間一一視点とアプローチ - ー』 ( 共著 ) など。 内藤順子 ( ないとう・じゅんこ ) 観光学部兼任講師 早稲田大学理工学術院創造理工学部専任講師 2007 年九州大学大学院人間環境学府単位取得退学、日本学 術振興会特別研究員 (PD) 、立教大学観光学部助教を経て 2013 年より現職。専門は文化人類学 ( 都市、観光、宗教、開 発 ) 。フィールドはラテンアメリカおよびスペイン、主な著書に 『「境界」のいまを生きる』 ( 共編著 ) 、『支援のフィールドワー ク』 ( 共著 ) など。 発行人 編集人 デザイン 印刷 村上和夫 大橋健一 望月昭秀 千代田巧芸社 問い合わせ先 立教大学観光学部 〒 352-8558 埼玉県新座市北野 1-2-26 TEL 048 ー 471 ー 7375 http://www.rikkyo.ac.jp/tourism * 本誌掲載記事の無断転載を禁じます。 ◎ 2013 Rikkyo University. College of Tourism. Printed in Japan. I S B N 9 7 8 ー 4 ー 9 9 0 5 8 7 8 ー 0 ー 2