水 - みる会図書館


検索対象: 博物館ができるまで
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1. 博物館ができるまで

飼育水には、主に琵琶湖の水を利用しています。 14. 『魚類の飼育は水にあり』 〔取水・濾過循環・熱交換システム〕 また、琵琶湖から取水できない場合は、水道水を 魚類が健康に過ごせるかどうかは、すべて。水 " 使っています。琵琶湖の水をそのまま使っても魚 類の飼育に支障はないのですが、湖水にはプラン にかかっていると言ってもよいでしよう。水がも っさまざまな側面のうち、特に魚類を飼育する上 クトン、浮泥、ゴミなどが混ざっているため観察 で大切なのは水質と水温です。魚類は、その自然 しづらくなりますので、それを濾過してから使っ 界での生息場の環境によって水質や水温の好みの ています。濾過は、急速濾過器 ( 後述 ) を用い、 違いがあるからです。水質からみると弱アリカリ 湖水を 2 回濾過しています ( 図参照 ) 。また、水道 を好むもの、中性を好むもの、あるいは弱酸性を 水は琵琶湖の水に比べ、混ざりものがなくてきれ 好むものなどの違いがありますし、水温ではそれ いですが、魚類にとって毒性のあるカルキ ( 塩素 ) が含まれているため、これはカルキ抜き ( チオ硫 ぞれ高い水温、低い水温、あるいは高い水温から 低い水温まで適応できるものなどいろいろな段階 酸ナトリウムにて中和 ) をしたものを使っていま のものがいます。ここでは水族館で魚を飼うため す。こうして簡単な前処理を施された水は一時的 の水に焦点をあて、それをどこから取っているの に貯水槽 ( 容量約 400 トン ) へと蓄えられ、水槽を か、また水質や水温をどのように維持管理してい 洗ったり、水槽の水をきれいにするための濾過槽 るのかを詳しく紹介しましよう。 ( 後で説明 ) の砂を洗浄するために使われます。 水族館で使う水の量は、通常 1 日あたり 100æ150 1 ) 魚を飼う水はどこから取っているの ? トン、最大で約 200 トンです。水族館の取水システ ( 取水システム ) ムの概要を簡単に示すと図 137 のようになります。 図 136 水族展示水槽 : 博物館 急速濾過機 ( 圧力式濾過 ) 愛まま、 : 当、羅ニこ物ー 図 135 水族展示水槽 展示室 展示水槽 取水口 中継ポンプ 貯水槽 水族の取水システム 図 137 ー 60 ー

2. 博物館ができるまで

2 ) 水槽の水質と水温の管理方法は ? ( 濾過循環システムと熱交換システム ) ①水質の管理 ( 濾過循環システム ) 魚類の飼育水は、水槽にあて流しているのでは なく、飼育水として繰り返し利用しています。た だし、水を繰り返し使っていると魚の排泄する糞 や尿で水が汚れ魚の健康にも悪く、また来館者に とっても濁りのために魚類の観察がしづらくなり ます。そこで、飼育水をきれいに保っために絶え ず濾過を行っています。濾過の基本は、汚れた水 を濾材 ( 主に細砂 ) の中を通し、汚れ ( 主に有機 物やアンモニア ) を物理的に濾したり、化学的に 吸着させることにあります。砂層にたまった汚れ は、濾材の表面に付着しているバクテリアによっ て無機物に変換されます。 濾過の方法には、重力式濾過と圧力式濾過の二 通りがあります。重力式濾過は、水を砂の入った 濾過槽へ導入した時に、水が重力によって砂層を 上から下へと流れる間に汚れが濾されるという仕 急速過機の仕組み ( 圧力式 ) 排水処理槽 ろかずな 濾過砂 逆洗水 ぎやくせん 展示水槽 貯水槽 組みを言います。また、圧力式濾過は水を濾材の 入った密閉容器の中へポンプを使って送り込み、 強制的に水を濾過する仕組みです。当館の水族展 示における濾過方式は、その大半が重力式濾過で す。圧力式濾過は、コイ池とふれあい水槽、なら びに琵琶湖湖水の濾過器に使われています。つい でながら、水族展示の裏側 ( バックャード ) には、 こうした濾過槽のほか飼育係が水槽管理するため の通路、あるいは予備の魚類を収容したり、病気 の魚類を治療するための水槽室などがあります。 ですから、水族のバックャードの面積は観覧通路 のそれをはるかに上回っています。 ところで、濾過槽は重力式、圧力式を問わず、 一定の期間たちますと必ず目詰まりします。そこ で、濾過槽の砂の洗浄が飼育係の毎日の日課になっ ています ( 後述参照 ) 。 ②水温の管理 ( 熱交換システム ) 魚類には、コイやフナの仲間のように水温への 適応範囲が広いもの ( 温水性魚類 ) 、ビワマスやハ リヨのように低い水温でしか生きられないもの ( 冷 水性魚類 ) 、あるいはタンガニイカ湖やトンレサッ プ湖の魚類のように高い水温でしか生きられない もの ( 熱帯性魚類、ふつうは熱帯魚と言っていま す ) などさまざまなものがいます。 温水性魚類は一般に特に温度管理は必要ではあ りませんが、冷水性魚類と熱帯性魚類の二者なそ れぞれ夏と冬に温度を下げたり、上げたりして温 度管理してやる必要があります。 水族展示では、この温度管理は原則として熱交 換器にて行っています。ただし、一部の小水槽に ついては、その濾過槽にヒーターを直接投入して、 簡易式サーモスタットにて温度調整しています。 熱交換器とは、暖かい水 ( または冷たい水 ) を飼 育水と接触させて、飼育水の温度を上げる ( また は下げる ) 機械で、自動車のラジェターのような ものだと考えたらよいでしよう。 ( 前畑政善・秋山廣光 ) ポンプ 図 1 38 水族急速ろかシステム ー 61 ー

3. 博物館ができるまで

15. 『水族飼育係の 1 日』はこ うだよ 水族の飼育係は、来館者のみ なさんに展示水槽の魚類を快適 に見ていただけるよう裏側 ( バッ クャード ) で毎日いろいろな仕 事を行っています。ここでは日 頃みなさんが見ることのできな い水族飼育の裏方を『水族飼育 係の 1 日』と題してかいつまん で紹介しましよう。 飼育係の仕事は大きく分けて ( 1 ) 飼育水の管理と ( 2 ) 水 槽の管理、および ( 4 ) 生物の 管理に分けられます。 ( 1 ) 飼育水の管理 魚類をはじめとする水生生物 が健康に過ごせるかどうかは、 図 1 39 水族遅速ろかシステム その大元である飼育水の水質や 水温の管理がうまくいくかどうかで 90 パーセント 以上が決まります。そのため、展示水槽のバック ャードには、飼育水を管理するための機器類や濾 過槽などが設置されています。飼育係は水槽の底 の砂を洗ったり、濾過槽を洗ったり、水温の制御 やポンプなどの機器が正常に動いているかなど絶 えず目を光らせています。特に濾過槽の掃除は、 飼育係の仕事の中では一番大変な仕事の一つです。 ( 2 ) 水槽の管理 展示水槽内の生物を来館者のみなさんに快適に みて頂くために、飼育係は絶えず水槽のガラス面 や壁面等の掃除をしたり、前日の餌の残りや死魚 がいないかなど点検を行っています。こうした点 検は、通常博物館の開館前の短い時間に行ってい ます。ただし、掃除は場合により開館時間中に行 うこともありますので、みなさんの中には、ウェッ トスーツで身をつつみ、アクアラングを背負った 飼育係が水槽を潜っている姿を見かけたことのあ る方もおられるかも知れません。この掃除も、夏 はそれほどでもありませんが、冬期は水温が低下 するためかなりきつい作業です。 展示水 排水口 下部循環 排水口 熱交換機 逆洗排水 ( 汚水回収槽へ ) 冷・温水 緩速濾過槽 ( 重力式濾過 ) 濾材 ポンプ 琵琶湖水 ( 濾過湖水 ) ′ 0 0 0 水族飼育の仕事 ( 安川 図 140 浩史・画 ) ー 62 ー

4. 博物館ができるまで

Q 2 C 展示室の天井中央のライトが切れた場合 には、どうやって電球の交換をするのでしようか。 この展示室は大きなドーム状になっていて、真 ん中では高さ 7 メートルほどもあります。大きな 脚立を立てれば天井まで届くことはできますが、 下は展示がびっしりとあるために、脚立の足を固 定することができません。つまり天井まで届かせ ることができないのです。そこで電燈のほうが下 に降りてくるようにしてあります。ワイヤーでぶ ら下げられた電燈が床まで下がってきて、直接に 電球を変えることができるようになっています。 Q 3 水族展示の水槽の明かりは太陽の光を取り 入れていると聞きましたが、本当ですか。 すべてが太陽の光ではなく、一部は電燈の光で すが、できるだけ太陽の光を水槽に取り入れるよ うにしています。 A 展示室の前から C 展示室へ行 く長い通路の窓から水族管理棟の屋上が見えます。 そこに見えている半透明の小さなドームのような ものが水族水槽への明かりとりです。またそこか らは見えませんが、太陽追尾装置といって、太陽 の動きに合わせて方向を変え、いつも太陽の光を 建物の中に反射して取り込むようにした装置も、 屋上につけています。 太陽の光が入ってくると、電燈以上に明るく経 済的であり、水そうのヨシや水草の生育が可能に なります。そのために藻類が発生しやすくなると いう管理上の問題はありますが、より自然の状態 に近い光で水族展示を見ていただくことができま す。 図 159 C 展示室中央の電灯 図 160 太陽光取り入れロと太陽追尾装置 反射光を水族展示に入れる 図 161 ー 73 ー

5. 博物館ができるまで

( 3 ) 生物 ( 魚類 ) の管理 ( 健康管理と繁殖 ) 魚類は、私たちと同様病気にかかります。飼育 係は、毎日水槽を見回って死魚はいないか、弱っ た魚はいないかなど絶えず魚の健康状態をチェッ クしています。病気を発見した場合は、病気の種 類に応じてさまざまな処置を行っています。しか し、魚類の病気は私たち人間ほどには解明されて いないので、頭を悩ますことが多くあります。病 気が出てから対処するよりも病気を発生させない こと、すなわち予防が大切なのは私たち人間の健 康管理と同じです。一般に、水族館の魚類は短命 と思われがちですが、天然のものより長生きする ものも数多くいます。 地球環境の荒廃と生物の減少が起こっている現 状では、展示魚類を天然からの採捕にすべて頼る ことなく、水族館で繁殖し、それを展示等に供す るのが理想かもしれません。しかし、場所や人手 などに限界があるため現状では不可能ですし、現 実的でもありません。そこで、私たちはせめて自 然環境下で少なくなっている魚類については自前 で賄おうとの考えから、魚類を中心とする水生生 物の繁殖をするために保護増殖センターを設置し ています。ここでは季節ごとにさまざまな魚類に ついて親魚、卵や稚魚の育成を行っています。飼 育の仕事は概してつらいものですが、繁殖のむず かしい魚類から子どもが得られた時は、ほんとう にうれしいものです。 ( 前畑政善・秋山廣光 ) 16. 水族資料の収集飼育はいかになされたか 琵琶湖博物館の水族展示には 180 種 30 , 000 個体の 水生生物が展示されています。これら生物の内訳 は、魚類が約 150 種、甲殻類や爬虫類、両生類など が約 30 種となっています。水族展示の最も重要な 特徴は、展示物が「生きている」ことです。それ もできる限り自然に近い状態で生き生きとしてそ の生き物本来の生態を来館者に見ていただかなけ ればなりません。また展示水槽が開館よりもかな り早く完成し、収集した水族を順次水槽に移すこ とができればよいのですが、多くの場合、建物は 開館の直前まで建設にかかっているのが実状です。 琵琶湖博物館の場合も実際に魚たちを展示水槽に 移すことができたのは 8 月頃からで、本格的に移 す作業に入ったのはわずか開館 1 カ月前のことで した。このような状況と条件のもとで、水族展示 の生き物たちはいかに収集され開館までどこで飼 育されていたのでしようか。 さて、まずはじめに平成 5 年度に水族資料の収 集計画が立てられました。琵琶湖とその周辺に生 息する魚類や甲殻類を中心に、それ以外のもので は国内で急速に数が減っている淡水魚や天然記念 物となっている貴重な淡水魚が収集計画に加えら れました。表に示すように、国内産のものは淡水 魚 73 種とそれ以外のもの 42 種の合計 115 種を収集す ることになりました。また、世界の湖の環境を紹 介する一環として、中国の洞庭湖、カンボジアの トンレサップ湖、北アメリカの五大湖およびアフ リカのタンガニーカ湖に分布する淡水魚 94 種を収 集したいと考えました。これらを合計すると全部 で 209 種 62 , 341 個体にも達しました。はたして開館 までの短い期間にこれだけ多量の生き物たちを収 集し良い条件で飼育することができるのだろうか と関係者の誰もが心配していたことです。さらに 多少欲張って収集計画をたてたものの、集めたこ れだけの生物を開館までどこでどのように飼育し ておくのかが最大の問題でした。少なくとも琵琶 湖博物館の展示水槽以上の規模の飼育池が長期に わたって必要です。そこで県内の水族の飼育可能 な機関になんとかお願いすることになりました。 まず、彦根にある滋賀県水産試験場と米原町にあ る滋賀県醒井養鱒場に研究用の池を無理を言って 借りることができました。また、琵琶湖文化館の 地下にあるプールを改造させていただき、そこ 水槽を運び込んで飼育させていただくことになり ました。集めた魚の飼育は、おもに琵琶湖文化館の 水族担当の学芸員の方 ( 現在は琵琶湖博物館の学 芸員 ) や魚の飼育経験のある人を雇ったり、また 一部は他の水族館に委託するなどして行いました。 水族の収集は平成 6 年度から本格的に始まりま した。国内産の水族は、天然記念物や希少魚を除 いてほとんどものは直接生息地まで出向いてタモ 網や釣りで採捕しました。もちろん採集は最小限 にとどめたことは言うまでもありません。収集の ために出かけた地域は北海道から九羽、にまで及び、 ー 63 ー

6. 博物館ができるまで

しかし、水槽実験というのは、思いのほか準備 こういうわけで、水槽実験は、なるべく多数の や後始末に時間がかかるものなのです。水を水槽 来館者に体験してもらうという趣旨に合わないと に入れるのに 2 時間を要し、実験そのものはたっ いうことで、コリオリのカそのものを水を使わず たの 2 秒で終り、後始末 ( 水を捨てるなど ) に 1 に体験できる実験を中心に実施することになった 時間かかるなどという実験も珍しくはありません。 のです。 ( 戸田孝 ) 水びたしになった 回転実験室 アメンボウ 遠心力 全ての物体が この方向の力を受ける 遠心力と重力の合カ 重力 アメンボウはこの方向を 「下」だと感じる アメンボウが感じる世界 まっすぐだ 実は外から見ると こっちが下 北極 遠心力 地 地球の 引力 遠心、カと 引力の合カ 赤道 すべての物体が この方向の力を受ける ・ ' 地上にいる人は この方向を「下」だと 感じる ーいる人が感じる世界 地上に 南極 地球は少し平べったい ( たてよこ比、約の まっすぐだ 実はこの方向に 地球の中心がある 傾いた床を「まっすぐ」と感じる理屈 図 129 ー 55 ー

7. 博物館ができるまで

頼関係が重要でした。中国の魚の多くは、武漢に 全国の水族館関係者や一般の研究者の方々にお世 あるこの水生生物研究所が収集してくれたもので、 話になりました。琵琶湖内の生物は、多くの漁師 3 回にわたり滋賀県に運ぶことができました。今 さんにお願いして捕れた魚の中から分けていただ ではこれらの魚たちの 2 世が大きく育ち、展示水 くことができました。収集の過程で、ビワコオオ 槽で泳いでいます。 ナマズや巨大なコイなどのように採ろうと思って 収集飼育の過程では、さまざまなエピソードが も採ることが難しい魚などは、漁師さんの方から 生まれました。例えば、北海道の阿寒湖ヘイトウ わざわざ連絡がありいただきに行くということが というサケ科の魚をいただきに行ったとき、早朝 何度もありました。また、外国産の魚を含めて、 かなりの魚たちを他の水族館からいただくことが にこちらを出発し釧路空港に着くと現地では大地 できました。これは、日本国内の水族館同士の連 震が発生して釧路から阿寒湖までの道路が寸断さ れ、波打っ道路を見ながら何時間もかかってやっ 携が緊密で、お互いに助け合うという関係ができ あがっているからです。さらに、国外産の淡水魚 と現地までたどり着くことができたということが ありました。また、苦労して運んだ魚を、治療す は、最近の熱帯魚ブームのお陰で特殊なものを除 る薬の使用時間を少し間違えたために全て殺して いて専門の観賞魚専門店から購入できました。た しまうという大きなミスも犯してしまいました。 だ、中国の淡水魚につては、日本にはほとんど入っ 以上のように、多くの人々の協力と善意に支え てはおらず、中国の研究機関に直接お願いして収 集飼育してもらい、職員が取りに行くことになり られながら琵琶湖博物館の水族はなんとか計画通 ました。これには、顧問や理事員として博物館作 り大きな問題もなく収集することができました。 ただ、当初予定していた鳥類のカイップリについ りに取り組んでいただいた故三浦泰三さんが長く ては、環境庁の許可をいただき採補し展示する予 培ってこられた中国科学院水生生物研究所との信 定でしたが、まだ実現するにはいたっていません。 今後とも展示できるよう努力を続ける予定です。 ( 藤岡康弘 ) 収集数 展示数 53 , 782 31 , 303 国内産淡水魚 国外産淡水魚 軟 体動 物 生 類 両 殻 類 甲 爬 虫 類 昆 虫 類 類 環形・海綿動物 計 展示水族の収集計画 図 143 2 , 514 4 , 014 1 , 085 1 , 780 120 220 1 , 210 2 , 380 26 1 30 70 0 ー豊ーカ : 宮エネルギ - 望を水一 1 4 4 40 60 図 142 琵琶湖文化館から博物館への水族の輸送 36 , 332 62 , 341 ー 64 ー

8. 博物館ができるまで

勲ツ -- 盟盟 lil 盟 ーい な第ィ 図 47 基本設計 C 展示室 ? ・ 3 宿の生き物 い 3 ョ・をケら庫 8 にす報たら ! 3 ・トークリこ増の象とり 3 ・ト 3 島の・第と伝既禽 の生き物たち 2 ・ 2 の変化 3 ・ト 4 かわりゆく第 - 4 どぶ川の生きた こ 2 ロの世 3 ・ト 2 の銀、エリ師の第 2 ・ 37 川の生き物しらべるノ いい 5 ホタルと人と境 ( , - ] ・ 2 ・ 4 水夏の世界 2 ・ ] ・ 3 体、地、市断増宅通る水こ - いト 4 城万の生き物はいま をはぐくむ査林 、、 3 ・ 3 ・ 5 湖水こ質の勲 ! をしら ~ る くらしともすびついた目然 2 ・ 27 川厚鉢と川の生き物たら 2 ・ 2 ツ県の第 : ゎイップリ ) いト 3 五第による水の「質」 まわる材 3 - 彎れのある ・ニ・ 1- ・ 3 よの上る材金 ・い 6 環 とはなだう くらしのなかの木をしらべる トト 1 囓 . の転窰気象 3 : トーせん斷から 境とはなんたろ 境をみつめる . 、々 - トー / 村のくら . ヨ・空 0 、らみた輩 のと不 実施設計 C 展示室 図 48 - 2 製かっ世へ ー 23 ー

9. 博物館ができるまで

7 . 世界最大の淡水貝塚・粟津貝塚 て、この遺跡は水深 2 ~ 3m の湖底にある縄文時 ーその貝層立体はぎ取り一 代早期から中期、およそ 1 万年前から 5000 年前に 粟津貝塚とは かけての遺跡であることがわかってきました。そ 粟津貝塚は粟津湖底遺跡とも呼ばれ、文字どお の規模は、東西 240m 、南北 320m 以上を計り、世 り日本はもとより世界でも例の少ない水没した貝 界最大の淡水貝塚といわれています。 塚です。 実際には貝塚は 3 個所に分かれており、その一 この貝塚は、 1952 年に京都大学の歴史地理学者 番東側に位置する第 3 貝塚で、 1990 ~ 1991 年にか 藤岡謙二郎氏によって発見されました。当時は琵 けて発掘調査が行われました。調査は湖の中を二 琶湖の水も大変きれいで、船の上から湖底の貝塚 重の鉄の板で囲み、中の水をかい出すことによっ が良く見えたそうです。その後、 1980 年、 1983 年 て、陸上と同じ状態にして行われました。水を抜 に行われたアクアラング等を使った潜水調査によっ いた湖の底は思いのほかきれいで、空き缶とかタ 一ト 0 粟津湖底遺跡 ) 第 3 貝塚 第 1 貝塚 : 第 2 貝塚 す・ 2 1 50 m 粟津湖底遺跡調査区位置図 図 87 栗津湖底遺跡調査区位置図 ー 36 ー

10. 博物館ができるまで

目 1 博物館は何をしているところなのか 次 1 ) 2 ) 3 ) 4 ) 5 ) 6 ) 研究・調査 交流サービス 情報 資料整備保管 展示 樹木図 2 博物館のイメージ 3 日本の博物館の歴史 1 ) 2 ) 3 ) 4 ) 5 ) 6 ) 7 ) お上からの啓蒙のための博物館 ( 明治時代 ) 地域と結びついた博物館をめざして ( 昭和 50 年代 ) 明治 100 年を記念した博物館群 ( 昭和 40 年代 ) 地域からの博物館作り ( 第二次大戦後 ) 近代型の博物館の始まり ( 昭和初期 ) 通俗教育の意識 ( 社会教育 ) と地方の博物館の誕生 ( 大正時代 ) 博物館多様化の時代と琵琶湖博物館 4 琵琶湖博物館ができるまで 1 ) 2 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 3 ) 年表 琵琶湖博物館の展示と資料 琵琶湖博物館の展示の変遷 レプリカ作り ジオラマができるまで「ゾウのいた森」 博物館の地下をさぐる 「琵琶湖の自然史研究室」ができるまで 丸子船ができるまで 約 180 万年前の環境復元 世界最大の淡水貝塚・粟津貝塚その貝層立体はぎ取り 彦根市の民家の移築と展示物収集 空から見た琵琶湖 「沖島の伝統食」ができるまで 回転実験室作りのウラ話 環境とは何だろう 琵琶湖の琵琶湖らしさを理解するために 魚類の飼育は水にあり 水族飼育係の一日 水族資料の収集飼育はいかになされたか ザリガニの作り方 ( ディスカバリールーム ) 故河野光子博士のカワゲラ類標本などの受贈 桑島先生の植物標本の寄贈 琵琶湖博物館収蔵の民具たち 福田文庫 博物館の建物七不思議 5 琵琶湖博物館の楽しみかた 1 ) 博物館に参加する 2 ) 博物館で調べる 6 琵琶湖博物館の開館と今後の活動 9 ・ 13 ・ 77 86