セタシジミ - みる会図書館


検索対象: 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。
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1. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

形は似ていても大きくことなる 2 種のシジミ 琵琶湖にはマシジミとセタシジミの 2 種のシジミがすんでいます。このうちセタシジミは琵琶湖固有 種で、シジミ汁にして食べるとおいしいことはよく知られているところです。この 2 種は外見では形が 少し異なるだけですが、マシジミが雌雄同体で胎生であるのに対し、セタシジミは雌雄異体で卵生なの です。また、染色体数は、マシジミでは 54 本ですが、セタシジミは 36 本とまったく異なっています。 琵琶湖で漁獲されるセタシジミ マシジミ セタシジミ 淡水真珠をつくる貝 西之湖や赤野井湾には水面にたくさんの棚がっくられ、ひもで何かが吊るされています。ひもの先に はカゴが付いていて、この中にはイケチョウガイが入れられてるのです。イケチョウガイはササノハガ イやマルドフ。ガイと同様に琵琶湖固有種で、この貝を使って淡水真珠がっくられています。真珠は、同 じイケチョウガイの外套膜を細長く切って別のイケチョウガイの中に入れることによりつくられます。

2. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

琵琶湖の小さな生き物 琵琶湖にはコイやフナなどの大型の 魚たち以外に、ボテジャコとよばれる タナゴの仲間やメダカなどの小さな魚 あるいは貝類・エビ類など小さな生き 物がたくさんすんでいます。また、巣 をつくるかわった習性をもっ魚たちゃ 最近琵琶湖へ移りすんだ移入種なども います。 琵琶湖の岸辺 琵琶湖の岸辺の生き物 琵琶湖の岸辺には、メダカやウキゴリ・カワバタモロコなどの小さな魚たちゃ、テナガェビやスジェ ビなどのェビの仲間、あるいはヒメタニシ・オオタニシなどの巻き貝の仲間がすんでいます。 岸辺は小さな生き物のすみか ヨシや水草の茂る岸辺は姿を隠すところが多 く、また、餌となる生物も豊富で多種多様な生 きものがたくさん見られます。しかし、最近メ ダカやカワバタモロコなどの小魚たちは岸辺の 環境変化などで琵琶湖ではほとんど見られなく なってしまいました。 編を一 メダカ カワバタモロコ タニシの仲間にも見られる変化 淡水の貝としてはなじみ深いタニシの仲間に は、オオタニシ・マルタニシ・ナガタニシとヒ メタニシの 4 種が琵琶湖に分布しています。し かし、オオタニシやマルタニシ・ナガタニシの 3 種は、琵琶湖ではほとんど見られなくなりま した。かって岸辺では目立たなかったヒメタニ シが、琵琶湖のいたるところで増えています。 琵琶湖固有の小さな生き物 アプラヒガイやビワヒガイ・ウッセミカジカ・ホンモロコなどの魚たちやイケチョウガイやササノハ ガイ・セタシジミなどの二枚貝は琵琶湖固有の生き物です。 ビワヒガイ アプラヒガイ の の マルタニ 、ノ ナガタニシ オオタニシ ヒメタニ ン ウッセミカジカ セタシジミ ー 1 1 4 ー

3. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

変わりゆく漁業 琵琶湖の漁獲量の変化 琵琶湖ではアユやフナあるいはェビなど 1 年間に 2000 トンから 3000 トンが漁獲され ています。このうちアユの漁獲量が 1000 ト ンから 1500 トンと最も多く、佃煮などに加 工される他、養殖用や河川放流用のアユ苗 として全国に出荷させています。 琵琶湖での漁獲量は昭和 30 年頃は 1 万ト ンを越えていましたが、セタシジミなどが 激減するなどして減少しています。 琵琶湖における漁獲量の変化 12000 10000 8000 6000 4000 2000 1955 1965 1960 1980 1975 1970 1985 「琵琶湖漁業の動き」 ( 滋賀統計情報事務所 ) による 1990 近代化する漁法・漁具 琵琶湖の風物詩ともなっているエリは、 昭和 30 年代以前は全て竹を使って編まれて いました。現在ではほとんど全て化学繊維 の網にとって代わられています。また、漁 船も大型化し、エンジンも高馬力のものが 使われ、以前に比べて効率的で安全な漁業 が行えるようになっています。最近では、 漁具の漁獲効率が向上したため、魚の獲り 過ぎを防ぎ魚の資源を守るために稚魚の放 流や生産調整なども行われています。 昔の漁法・漁具 船の前に網をつけ、アユの群れをすくい 獲る「沖すくい網漁」。漁具の改良と大型 化により漁獲効率が向上している。 41 を 現在の漁法・漁具 漁船には人工衛星からの電波 で位置を測る GP S やレーダー などの近代的な装置が装備さ れている。 - 80 ー

4. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

琵琶湖の変化 みなさんもよくご存じのように、匕 琶湖をとりまく環境は、ここ数十年に わたって大きく変化してきました。わ たしたちの行為が、湖岸や水質を変化 させているのです。また、そのような 変化にともなって、もともと琵琶湖に すんでいた生き物たちのなかには、数 が減ったものがいくつも見られます。 いっぽうで、数を増やした生き物もい ます。さらに、琵琶湖にそれまですん カましハらレ、しゅ でいなかった生き物 ( = 外来種 ) の中 せ・レ、たレ、けし・、 にも、数を増やし、生態系の中で重要 な位置を占めるようになっているもの がいます。 ここではできるだけ新しい情報を取 湖岸の変化 自然湖岸・ヨシ帯の減少 人工湖岸の増加 「環境」 へった 生き物 、岸の群落 水産生物 セタシジミ イケチョウガイ ホンモロコ ニゴロブナ イサザ り入れるように努力しました。しかし、 わたしたちが引き起こしてきた変化は、 自然のゆるやかな変化と比べてあまり にも急速です。したがって、今、見ら れる琵琶湖の生態系は、決して安定し た状態ではないと思われます。さらに 今後もいろいろな生き物が琵琶湖に侵 入してしまうことでしよう。ですから、 ここで示した内容には、すぐに「古く」 なってしまうものがいくつも含まれて いるはずです。何か新しい「変化」に 気づかれた方は、ぜひお知らせくださ い。みなさんひとりひとりの目による 発見が、新しい大きな変化を見つける ことになるかもしれません。 水質の変化 河川からの栄養塩類の流入 「富栄養化」の傾向 外来種の侵入 意図的な導入・放流 不測の随伴・混入 ・生態系の変化 ふえた 在来種生き物 カワウ ュスリカ類 外来動物 プランクトンオオクチバス 大量発生 プルーギル アオコ・赤潮ヌマチチプ カワヒバリガイ 外来植物 オオカナダモ コカナダモ ー 102 ー

5. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

の・ . 参 .4 貝の固有種 まッ ~ 町、 1 5 イボカワニナ 1 殻高 25 ~ 3 ( ) mm 2 ナカセコカワニナ 殻高 2 ( ) m 川前後 3 タテヒダカワニナ 殻高 23 ~ 28mm 4 カゴメカワニナ 殻高 35 ~ 4 ( ) mm 5 . ハべカワニナ 殻高 25mm 前後 6 モリカワニナ 殻高 20 ~ 25mm 7 ホソマキカワニナ 8 ヤマトカワニナ 殻高 2()æ30mm 9 ナガタニシ 〃に / に川 g に〃ん〃 g な々 / 川 殻高 7()mm カワムラマメシジミ 殻長 3 ~ 5 mm 0 13 20 4 4 日て物 く、 4 ャ 0 物トャ 4 日物物 11 カドヒラマキガイ C カ 0 〃〃の〃カ / ん s にバな / 〃 / ″ s 殻経 4 ~ 7 mm ビワコミズシタダニ 12 、 0 〃々 0 〃 / 〃な / 〃わ / tV 〃に〃 S な 殻経 3 ~ 5 mm オウミガイ 13 殻経 4 ~ 8 mm セタシジミ 14 殻長 20 ~ 30mm ビワコドプシジミ 15 殻長数 mm ササノハガイ 16 ん〃〃 c に 0 厖〃 ( な ) アな y 〃 c / 殻長 70 ~ 100mm 17 タテポシガイ U 〃 / 0 ( No ″厖のわ / t€' 〃に 殻長 40 ~ 55mm オトコタテポシガイ 18 殻長 4() ~ 6 ( ) mm 19 メンカラスガイ 殻長 100 ~ 180mm 20 オグラヌマガイ 殻長 8 ( ) ~ 120mm 21 マルドブガイ .4 〃仇ん〃 ( S / 〃〃〃 0 〃 0 〃 / の calipygos 殻長 50 ~ 8()mm 22 イケチョウガイ 殻長 12 ( ) ~ 20 ( ) mm 4 月 ` ト个 4 C 月いて ( 月 0 ト亠 ャトハを 堅田累層 4 ト 0 ハっ C ャトく、第月 一ャト个ト物 4 代 7 ー 草津 累層 4 月 ( - く犬ロ 0 冂ー 蒲生累層 ャ 4 、 2 4 尽 0 ャ 4 、物物亠トを・ 賀層山層賀層 甲累阿累伊累 》長ト」ハ 4 7 トいャ 4 7 4 て物ト ` ャ長、ト長ト斗 4 物 ャ長 4 ヤ .2 4 4 2 物 X 4 つく 4 トト 4 ャトト 4 4 物 へんせん 古琵琶湖層の貝化石の変遷 右側の矢印は、 4 つの絶滅事件が起こった時代を示しています。 ( 琵琶湖自然史研究会、 1994 ) 上野累層 ー 25 ー

6. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

高時川で見られる主な植物 : ゞ擘 , こ十をド 高時川針川のブナ林遠望 、 . ぃ第一い ブナ、ミズナラ、トチノキ、イタヤカエデ、コハウチワカエデ、ウリハダカエデ、メグスリノキ、カッラ、ケヤキ、 シナノキ、アカシデ、オヒョウ、ツノハシバミ ェゾェノキ、スギ、ウラジロガシ、アカガシ、ウラジロノキ、ハク ウンボク、タムシバ、アズキナシ、ハイイヌガヤ、チャボガヤ、ヒメモチ、ェゾュズリハ、ツルシキミ、ヒメアオキ、 ユキッパキ、マルバマンサク、オオバクロモジ、ユキグニミッパッツジ、キンキマメザクラ、コシアプラ、キプシ、 アクシバ、イワナシ、ムラサキマュミ、ツクバネ、イワガラミ ゴゼンタチバナ、ゴンズイ、イチリンソウ、キクザ キイチゲ、エンレイソウ、ユキザサ、チゴュリ、ェビネ、サルメンエビネ、ワサビ、フキ、ハルトラノオ、ハルユキ ノシタ、ソバナ、ヤプレガサ、ツリフネソウ、イワタバコ、サワアザミ、サンカョウ、オクノカンスゲ、ニシノホン モンジスゲ等々。 高時川で見られる主な動物 ホンドッキノワグマ、ホンドシカ、ニホンカモシカ、ホンドイノシシ、ホンドキツネ、ホンドタヌキ、ニホンザル、 イタチ、ホンドテン、ホンドリス、アナグマ、ムササビ、ノウサギ、ヤマドリ、キジ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、 ヤマセミ、ニホンイモリ、タゴガェル、モリアオガェル、ヤマアカガェル、ナガレヒキガェル、 ( アズマヒキガェル ) 、 カジカガェル、ヒダサンショウウオ、ハコネサンショウウオ、ジムグリ、ヤマカガシ、ニホンマムシ、タカチホヘビ、 イシガメ、アカネズミ、ヒミズ、等々。 このように、多くの生き物が暮らすことのできる豊かな森林は、他方でおいしい 水をはぐくんでいます。それは、樹木を含めたこれら多くの生物たちが、生活を営 むことにより、全体としてより多層で多孔質の森林環境、土壌環境を形づくり、そ の多様な環境や土境や土壌が豊かな水をはぐくんでいるからです。 ー 66 ー

7. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

あどがわ きたふなき 北船木 ( 安曇川町 ) 漁師の一年 ~ 漁カセギと祭り ~ ⑩カットリヤナの大正月 ①仕こみ祝い カットリヤナをつくることをシコミ ( 仕こみ ) 、またはヤナジコミといい 耒のヤナ組では、毎年、大 ます。支流の北川筋のヤナは、規模も小さいので暮れのうちに終了しますが、 正月の三が日、ヤナ係がカットリ 本流の南川筋は年が明けた 1 月 8 日すぎから始まります。その期間は、ミズ おみき ヤナのカットリ口に鏡と御神酒 キリ ( 水切り ) といって、ヤナの上で川の流れをせき止めます。以前は、南 をそなえて年神まつります。 川の場合、作業に 1 カ月はかかりました。 シコミが終了すると、昔からのしきたりで、シコミ祝いのふるまいが行 ひるめし われます。以前はヤナ小屋の前の広場にむしろをしき、酒と魚と昼飯が出 さかな ました。肴は小魚のつくだ煮と酒かす汁でした。 ひもと ひもむす 紐解き紐結 とお神応を供えた正月のカットリヤナ いせまい の伊勢参り ばんわけよかわざ 3 月 1 日には番分 ( 四河座が 1 年で交互に漁をするための順番を決める ) を うじがみおひやくとう 行い、氏神に御百灯をあげます。明治維新以前には、番分に先だって、「紐解 ぎしきわかみや げんりやく き紐結び」の儀式が若宮神社で行われました。これは、元暦元年 ( 1184 年 ) に あどがわみくりやせんじ 安曇川御厨へ宣旨がくだされて以来、行われてきました。伊賀番が宣旨の 四河座では、戦前まで、 1 月 7 日 ひつぎ おさめられた櫃の紐を解き、参列者一同で拝します。つぎに、南番がおさ に伊勢神宮へ使いを送る行事があ めて櫃の紐を結びます。 りました。これは、その年の豊漁 と村内安全を祈願するためです。 代参者はかならず、塩づけの「あ じうのうきん めのうお」と亠納金を持っていき さんにち きたふなき 北船木の漁業スケジュ ー丿レ アメノウォ 安曇川 南川 琵 琶 北川 南川 カットリヤナの大正月 1 月四河の勢参り 仕込み祝い 2 月 立神事 5 月” 湯立神事 6 月 9 月 10 月 11 月 12 月 シシ、、、ヒキ アユのほか、イサザ、エビ、モロコ 解き損結び オイサテ 】アユのほか、ハス、ウグイ“アメノウォ . ( 四ッ手組 ) ア ュ・ モロコ、フナ、コイ、ハス二ワタカ】 カットリヤナ ア・ ュ・ コイトア、、、 ハリアミ ( ハリヤナ ) オキ・スクイ ハス、アメノウォ ハス、モロコ一 ・ ( エリ組 ) 〕 ( 村の共有、ヤナ組 ) 立神事 安曇川載退祭 ハリアミ ( ハリヤナ ) シジミヒ・キ 金比樂 ー 50 ー

8. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

森の友達 探してみよう 0 フジミドリシジミ 体長 10mm 、はねの長さ 25mm 。幼虫はブナ、イヌ ブナの若葉を食べる。成虫は 6 月中旬 ~ 7 月に 見られ、飛ぶ力が弱く、上昇気流に乗って山の 頂上付近にふきあがってくる。 ヒメオオクワガタ ルリクワガタ 体長 llmm 。初夏にブナやミ 体長 32mm 。成虫は 6 ~ 10 月に ズナラなどの枯れ木や倒木 出現し、 8 ~ 9 月頃に最も多 い。山地、特にブナ帯に多く、 の上などで見られる。 各種の樹液に集まる。幼虫は ブナやミズナラの太い倒木か ら発見されることが多い。 クロイワマイマイ 殻径 54mm 。滋賀県最大のカタ ツムリ。県内では奥伊吹から 鈴鹿山脈にかけて分布。特に 北部の山岳地帯のものは大型・ 暗色となる。 ハゲギセルガイ 殻長 41mm 。滋賀県では比叡・ 比良山地および鈴鹿山脈から 北の山地に生息する。自然度 の高い広葉樹林や石灰岩地な どによく見られる。 コ 1 ・ノ マイマイカプリ 体長 35mm 。地表面にすみカ タッムリを食す。カタッム リを食べるのに便利なよう に頭部・胸部が細長くなっ ている。 クロカタビロオサムシ 体長 24mm 。オサムシの仲間では珍しい。樹上性 で翔ぶことができる変わりもの。夏以降出現し、 シャチチチホコ蛾の幼虫を餌とする。カタが張っ ているのでこの名が付いた。 マヤサンオサムシ 体長 25mm 地表面にす ミズなどを好ん み、 で食べる。春 ~ 秋。