ワタカ - みる会図書館


検索対象: 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。
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1. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

せんしん 鮮新・更新世 5 圓 ~ 30 万年前 古琵琶湖と中国には 同じ魚たちが すんて・いました 中 国 日本 コイ類 クルター類 クセノキプリス類 日本にクルター類の ワタカの祖先が あらわれました コイ類 クルター類 クセノキプリス類 9 せんしんせい 鮮新世のはじめや * 河期に、人陸と 日本列島はつながりました コイ類ま見 在 日 本 中 国 類 ス キ ノ ク 0 日本ではワタカだけ尓 生き残りました コイ類 クルター類 クセノキプリス類 コイ類 クルター類 クセノキプリス類 中国て・はたくさんの 種類に分小れ、 繁栄しています 0 日本てはすべて せっ′ , つ 絶滅しました クルター類 クセノキプリス属 いんとうし 咽頭歯 コイ科の魚たちは、あごに歯がないかわりにのどに歯 があります。これを咽頭歯 ( 黄色 ) と呼びます。 咽頭歯の形の特徴から、その歯をもっていた魚の種類 を決めることができます。 ( ホンモロコの稚魚、体長約 lcm ) カマッカ亜科ワタカ属メガロプラーマ属 コイ科魚類の咽頭歯化石

2. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

琵琶湖で進化した生き物たち ゆうしゅ 琵琶湖の生物相の特徴は、固有種が多く タモロコ ( 岡山県産 ) 含まれていることです。固有種の多くは、 G 宿 0 0 内 00 宿 d020 ー 西日本にひろく生患する種です。 沖合いと岩礁という琵琶湖に新しくできた 環境にうまく適応して生活しています。 これに対して、入り 江や内湖、クリークや 河川には、固有種の近 タモロコ ( 琵琶湖産 ) 縁種がすんでいます。 G れ“ 0 ′ on e10 00 ー 琵琶湖のタモロコは、ほかの地域の ものに比べ、ホンモロコよりはっきり と区別できます。内湖や周囲のクリーク にすんでいて、底生動物などを食べ ています。 分化・進化 タモロコは、琵琶湖で沖合型の 固有種ホンモロコとヨシ帯型の タモロコとに分化し、 湖の中ですみ分けています。 ホンモロコ ( 琵琶湖産 ) G 0 内 00 れ 0 住を川“を 琵琶湖にしかいません。沖合で動物 プランクトンを食べて生活していま す。産卵期には、ヨシのしげる内湖や ないわん 内湾に群れをなしておしよせ、ヤナギ の根などに卵を産みつけます。 琵琶湖で進化した生き物たち 100 万年ほど前、今の琵琶湖を中心とした近江盆地が沈降域になり、土 砂がたまるようになりました。当時はまだ大きな湖がなく、今の堅田丘陵 あたりに沼沢のような小さな湖ができました。この湖を堅田湖と呼んでい ます。 40 万年ほど前から、湖西の山地にそった断層の活動が活発になり、比良 山や比叡山が高くなりました。それと同時に琵琶湖の地域が沈みだし、広 くて深い琵琶湖ができました。新しい環境の出現によって、琵琶湖だけに すむ固有種が進化しました。 魚類の固有種とその近縁種 固有種 近縁種 ビワマス アマゴ ワタカ ホンモロコ カワヒガイ ビワヒガイ カワヒガイ スゴモロコ コウライモロコ ニゴロブナ ゲンゴロウブナ イワトコナマズ ウッセミカジカ イサザ タモロコ アプラヒガイ ギンブナ ギンブナ ナマズ ナマズ カジカ ビワコオオナマズ ハス 近縁種をもたない魚たち およそ 40 万年前の古琵琶湖 ( 堅田湖 ) には、ワタカの仲間や直接の祖先種がすん でいましたが、現在は絶滅してしまい、近くの水系にも分布していません。 みかた ハスは、三方湖にも生息しているため、琵琶湖の固有種とはいいませんが、ハス 属は琵琶湖と三方湖以外では日本に生息せず、大陸にしか分布していません。 これらの魚たちは、広く分布していたものが、その後に起こった様々な環境の変 化によって他の地域から姿を消したのでしよう。 ウキゴリ ワタカ ー 24 -

3. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

おもしろい習性の魚たち 魚たちの中には奇妙な習性をもつものが知られています。私たちから見れば変わっ たおもしい習性に見えても、それぞれの魚たちにとっては重要な意味があるのか もしれせん。 オスがいない魚ギンブナ ギンブナは川や池でふつうに見られる魚です が、メスばかりでオスがいない不思議な魚です。 メスだけでどうして増えているのか、だれもが もっ疑問です。ギンブナの卵に他の魚の精子を かけても、それらの間の子が生まれずにギンプ ナが生まれます。このことから、ギンブナは他 の魚の精子を卵の発生にだけ利用し、受精する ことなく発生する仕組みをもっていることがわ かります。 たくらん 托卵する魚ムギック カッコウという鳥は、自分の卵を別の種類の 鳥の巣に産み、その鳥に卵をふ化させることで 知られていますが、このような行動を托卵とい います。ムギックは托卵する魚として知られて います。ドンコは石の下に卵を産み、オスがこ れを守っていますが、ムギックはこの中に入り 込み卵を産みつけます。ドンコはムギックの卵 を守りふ化させます。 ムギック 以上の他に、草を食べる魚 ( ワタカ ) 、音を出す魚 ( ギギ ) 、巣を作り卵を世話す る魚 ( カワヨシノボリ ) 、二枚貝に卵を生む魚 ( タナゴ ) などおもしろい習性をもっ た魚たちがいます。 - 1 1 6 ー

4. 琵琶湖博物館展示ガイド LAKE BIWA MUSEUM 湖と人間 びわ湖の足跡の、ここが入口。

あどがわ きたふなき 北船木 ( 安曇川町 ) 漁師の一年 ~ 漁カセギと祭り ~ ⑩カットリヤナの大正月 ①仕こみ祝い カットリヤナをつくることをシコミ ( 仕こみ ) 、またはヤナジコミといい 耒のヤナ組では、毎年、大 ます。支流の北川筋のヤナは、規模も小さいので暮れのうちに終了しますが、 正月の三が日、ヤナ係がカットリ 本流の南川筋は年が明けた 1 月 8 日すぎから始まります。その期間は、ミズ おみき ヤナのカットリ口に鏡と御神酒 キリ ( 水切り ) といって、ヤナの上で川の流れをせき止めます。以前は、南 をそなえて年神まつります。 川の場合、作業に 1 カ月はかかりました。 シコミが終了すると、昔からのしきたりで、シコミ祝いのふるまいが行 ひるめし われます。以前はヤナ小屋の前の広場にむしろをしき、酒と魚と昼飯が出 さかな ました。肴は小魚のつくだ煮と酒かす汁でした。 ひもと ひもむす 紐解き紐結 とお神応を供えた正月のカットリヤナ いせまい の伊勢参り ばんわけよかわざ 3 月 1 日には番分 ( 四河座が 1 年で交互に漁をするための順番を決める ) を うじがみおひやくとう 行い、氏神に御百灯をあげます。明治維新以前には、番分に先だって、「紐解 ぎしきわかみや げんりやく き紐結び」の儀式が若宮神社で行われました。これは、元暦元年 ( 1184 年 ) に あどがわみくりやせんじ 安曇川御厨へ宣旨がくだされて以来、行われてきました。伊賀番が宣旨の 四河座では、戦前まで、 1 月 7 日 ひつぎ おさめられた櫃の紐を解き、参列者一同で拝します。つぎに、南番がおさ に伊勢神宮へ使いを送る行事があ めて櫃の紐を結びます。 りました。これは、その年の豊漁 と村内安全を祈願するためです。 代参者はかならず、塩づけの「あ じうのうきん めのうお」と亠納金を持っていき さんにち きたふなき 北船木の漁業スケジュ ー丿レ アメノウォ 安曇川 南川 琵 琶 北川 南川 カットリヤナの大正月 1 月四河の勢参り 仕込み祝い 2 月 立神事 5 月” 湯立神事 6 月 9 月 10 月 11 月 12 月 シシ、、、ヒキ アユのほか、イサザ、エビ、モロコ 解き損結び オイサテ 】アユのほか、ハス、ウグイ“アメノウォ . ( 四ッ手組 ) ア ュ・ モロコ、フナ、コイ、ハス二ワタカ】 カットリヤナ ア・ ュ・ コイトア、、、 ハリアミ ( ハリヤナ ) オキ・スクイ ハス、アメノウォ ハス、モロコ一 ・ ( エリ組 ) 〕 ( 村の共有、ヤナ組 ) 立神事 安曇川載退祭 ハリアミ ( ハリヤナ ) シジミヒ・キ 金比樂 ー 50 ー