来館者 - みる会図書館


検索対象: 「自然史博物館」を変えていく
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1. 「自然史博物館」を変えていく

ケート対象は小学校から高校までとしました。回答のあった学校の内 訳は、小学校 119 校・中学校 19 校・高等学校 1 校・その他 ( 養護 諸学校 ) 5 校、全体の回収率は 37 % になります。アンケートを図に 示しました。内容は「どのような利用をしているのか」「何に期待を しているのか」そして「何に不満を持っているのか」を中心にした設 問となっており、前年度と比較できるようほぼ同一としました。アン ケート結果については、 P28 ~ 35 にまとめて掲載しています ( 『「学 校」・「地域」と自然史博物館』に掲載 ) 。 ・博物館をどのように利用しているのか ・利用回数からみると、中学校の開拓はまだ必要 ( 問 1 、 P. 28 ) 自然史博物館は長居で開館してからでも 30 年を超え、定番の遠足 場所として定着が見られます。全体を見ると「ほぼ毎年利用」の学校 が多く、後の回答からも分かるように遠足目的で毎年来ている学校が 多いことがうかがえます。対照的なのは小学校と中学校の回答で、小 学校は半数近い学校が毎年来ているのに対し、中学校の 6 割が今回 初めて利用している点です。中学校は総合的な学習の時間など新たな 利用形態で来館し始めていると見られます。 ・利用施設、来館目的、理由には「地の利」がある ( 問 2 ~ 4 、 p. 28 、 29 ) 利用施設は博物館本館に加えて植物園、あるいは植物園と共同で運 営し展示面では新館としての位置付けをもつ花と緑と自然の情報セン ター ( 以下、情報センター ) を利用するパターンが多く見られました。 なかでも本館十植物園の組み合わせが多くみられます。情報センター の利用度は昨年の調査同様低く、開館 3 年たった現在も学校への認 知度が低いことが分かります。情報センターの存在は知っていても、 博物館とは別の施設と思われて利用されなかったり、小学生にとって は情報過多になり、時間的にも情報センターを含めた見学が難しい場 合もあるようです。 1-2 学校への「博物館利用のすすめ」と「よりスムーズな利用提案」をめざして 17

2. 「自然史博物館」を変えていく

来館目的は小学校の遠足利用が圧倒的でした。遠足目的の来館 97 校のうち、毎年来館しているのは半数近い 43 校でした。中学校はや 公 / 、糸 はり総合的な学習の時間に利用している傾向があり、遠足十糸 合十教科学習などの複数回答が多くみられました。また中学校は大阪 市「 Let's go プラン事業」 ( 校外教育活動支援事業。事業を受けた学校・ 学年が半日から 1 日を使って市内の施設回りをするパターンが多い ) の一 環として訪れた学校も目立ちました。そのため、「大阪の施設を調べる」 といった目的で来館し、当館以外にほかの市内施設を利用・見学して いる学校が多くあります。 博物館の利用理由としては予想通りですが、「展示を見せる」「学習 に有効な展示」が大半を占める結果となりました。また、「交通の便 のよさ」「昼食・トイレ休憩」「 ( 中学生以下と引率教員が ) 無料」とい う点も魅力的なようでした。 ・小学生の見学形態は従来通りの遠足スタイル ( 問 5 、 p. 30) 小学校では 91 校が団体見学、そのうち遠足目的での来館は 85 校 でした。大半が遠足で来館し、列を作っての団体見学をしている現状 です。ただし、小学校のほとんどが遠足シーズンの繁忙期に来館して いるため、グループ活動をしたくてもできなかった学校が多いという のが現実です ( 後述 ) 。 一方、中学校は 1 校を除くほとんどの学校がグループ毎の見学を 行っていました。来館時期も繁忙期を外している学校が多く、はじ めからグループ活動をするために来館している様子がうかがえまし た。また、遠足と総合的な学習の時間を含めての来館が多く、総合的 な学習の時間などの調べ学習のためにグループ活動をしていることが 分かります。ーっ注意したほうがよいのは、グループ毎に来館した 場合、学校側が団体予約をしていない可能性がある点です。今回の 調査は団体予約をした学校を対象にしたため、例えば「 6 人 1 班で計 3 班が班毎に来館、引率者なし」のような場合、学校側が予約をして 18 第 1 章学校・教員へのアプローチ

3. 「自然史博物館」を変えていく

いのでしよう。そのことを考えるために日常の自然史博物館の様子を 紹介しましよう。週末、自然史博物館にはたくさんの親子連れでにぎ わいます。こうした週末や子どもの多い学休期間、展示室にはたくさ んの声が響きます。美術鑑賞の場合には、静かな中で自分との対話を できることが重要な要素でしよう。しかし自然を楽しむときには、気 づいたことをみんなで分かち合い、驚き楽しむのが基本ルール。自然 史博物館の展示室にも自然とそんなルールが適用されています。 親子連れの場合、分野の特徴か、お父さんが子どもに向かって展示 物を見ながら語っている姿がよく目に留まります。子どももまた、展 示物を前にして、いろいろな疑問や感想を親に伝えます。子ども同士 で来館した場合も、驚き、叫び、子ども同士でよく語っています。で も、たくさんの展示物の中から、「おもしろい物」をみつけるのはな かなか大変で、子ども同士の場合は大きな物、キラキラしている物に 集中しがちです。親子の場合は、親世代が自分の体験をふまえて、 「この虫すごいんだぞ・・・」と多様な語りが生じます。博物館の楽しみ 方は、大人と子どもとでは、だいぶ違う。子ども同士で来たときと、 親子で来たときもまただいぶ違います。 こうした展示室の状況を前にして、私たちが考えたことは、展示物 を前にしたわいわいという語らいを邪魔をしたくないということでし た。そのうえで興味の幅を広げるためにはどうすればいいのだろう、 と発想を練りました。不用意にガイドスタッフやボランティアを配置 することで来館者が聞き手になってしまって欲しくない。昆虫や恐竜 について熱く語るお父さんやクラスの物知りの、邪魔になるのではな く、そんな語らいの材料やきっかけをつくりたいのです。 私たちが届けたいメッセージは、いろいろな自然のふしぎに興味を 持って楽しんで、ということにほかなりません。ーっの事実、知識を 教え込みたいというのではなく、おもしろいと見つめるきっかけを作 りたいのですから、そのメッセージの届け方もふさわしい形態をとっ ていくことになりました。 2-1 子どもと博物館をつなぐ 53

4. 「自然史博物館」を変えていく

ち、その問いを次の学習につなげることにねらいがありました。「・・ 一般利用者に対しては、普及センターでサービスと教育普及活動を行 っているが、単純なサービスで終わってしまうのではなく、それを契 機として、友の会への入会やいろいろな研究会、サークルなどを紹介 するなど、自分が興味を持った点を伸ばしてゆけるように指導してい る」 ( 布谷知夫 , 1975 普及教育活動のポイント . 博物館研究 vol. 10 N02 / 3 : 70 ー 71. ) とあるとおり、これが友の会の発展など、大阪市立自 然史博物館における市民と博物館との連携におけるべースになったこ とは言うまでもありません。 普及センターに座る学芸員は、そこで標本作製を含めさまざまな学 芸員の仕事をしています。その姿に「なにしてるの ? 」といった問い が生じたり、博物館の活動、あるいは学芸員という存在を知ってもら えたり、といったさまざまな効果があります。友の会の人が気軽に話 しかけ、学校団体や来館者への目配せが容易なこのポジションは、博 物館におけるサービスの総合窓口として、 2006 年からはミュージア ム・サービスセンターとして機能を拡充・整備しています。 しかし、興味をしつかり持った人、自分の意見を持った大人には、 学芸員に話しかけたり、質問することができても、子どもや、曖昧な 興味しか持っていない多くの来館者にとって、自分から積極的に学芸 員に働きかけることは困難です。彼らには「きっかけ」を作ってやる ことはできないでしようか ? 博物館では「観察会」や「講演会」が たくさん行われています。こうしたイベントがきっかけになることも 多いでしよう。でも、幼児を含む子どもたちに向けた、あるいは低年 齢の子どもと一緒に参加できる行事はあまりありませんでした。特に 博物館に来たこどもたちに対して行われる活動は、映画上映などくら いしかありませんでした。「すくらっちクイズ」、などは一定の成果を 得ましたが、それでも展示品の魅力とその奥にある自然の不思議を伝 えることはやはり難しい、といわざるを得ません。 私たちは、野外観察会と同様に、参加者に疑問や興味を持つきっか 2-4 次のサービスへ「子どもワークショップ」という語りの模索 75

5. 「自然史博物館」を変えていく

います。それだけではショッピングセンターや公民館と変わり ありありません。「博物館ならではのワークショップ」、という スペシャル感が生まれません。来館者にはわざわざ来た甲斐が あったというワークショップを提供したいですし、そこにある 魅力的な展示物や豊富な収蔵品を活用してこそ、博物館という 場所でこの事業を展開していく価値があると考えています。 ワークショップはその後順調に自然史博物館のレギュラープログラ ムとして定着をしています。子どもたちは、学芸員と教育スタッフが 紹介する、展示品の不思議に触発され、活動をしています。子どもワ ークショップが企画され、デザインされ、実施されるようになったこ とが示すように、自然史センターの教育スタッフが中核になることで 一連の事業に継続性が生まれ、事業経験として蓄積し、さらに新たな プログラムを産んでいくことが可能になりました。それが一過性のイ べントスタッフやボランティアだけでない、 NPO 大阪自然史センタ ーの強みだと考えています。 80 第 2 章子どもに楽しく、きちんと伝えるために

6. 「自然史博物館」を変えていく

2 ー 4 次のサービスへ 「子どすワクツョップ」という語りの模索ー 各大輔イ大阪市立自然史博物館学芸員 ) 愿尹大阪自然史センター義育スタ、 , フ ) 、 0 2 ー 1 にも書きましたが、大阪市立自然史博物館での来館者たちは会 話に満ちています。昆虫や化石に驚きの声を上げ、大人は「こんなん いたなあ」と昔を語り、自らの知識で熱く語るお父さんの姿があります。 来館者向けのサービス、特に子どもたちや親子に向けたサービスを 考えるときに、私たちが考えたのは、この会話のじゃまをしたくない、 ということでした。学芸員を含め、人が介在することにより、文字パ ネルの文章とは大きく異なる学習効果が期待できます。自然史博物館 でも、公開の市民向け講座の一部に展示室を利用することはしばしば ありますし、イベントとして学芸員による解説を行うことがあります。 でも、へたをするとせつかくの能動的な学習を打ち消し、受け手にさ せてしまう。ただ実施しただけでは逆効果な時もあるのです。もちろ ん、学芸員には語りたいメッセージがどの展示に関してもたくさんあ ります。けれども美術系の展示と異なり、自然史博物館の展示室には 既にたくさんの文章が掲げられています。来館者をこれ以上メッセー ジで満腹にさせるべきではありません ( 「キッズバネル」も、大概は 既存のパネルと置き換えていく形で展示していきました ) 。 大阪市立自然史博物館では開館以来、別の方法を大切にしてきまし た。メッセージを流し続けるのではなく、展示フロアに「普及センター」 として学芸員が常駐する窓口を設け、展示の疑問や、自然に関する様々 な質問に答えてきたのです。来館者の能動的な、自発的な問いを待 74 第 2 章子どもに楽しく、きちんと伝えるために

7. 「自然史博物館」を変えていく

2 日間の試行には、 500 人 の子どもが参加してくれまし た。配布、ゴールともに問題 制作に関わったスタッフが担 当し、クイズの問題点をチェ ックしました。 これにより、小さな子ど もには思いのほか長いカタカ ナは読みづらいということや、 場所を探すということがまだ まだ難しいということがわか りました。制作者側が思って もみないところで子どもがま よってしまったりということ だいてんししつ 第 3 展示室 / 24 F うみにすむ大きないきもの てんう ボクはこのへやの天井に、ぶらさがって いるんだ。 1 7 メートルもあるよ。 ①プレシオサウルス②サメ ③ナガスクジラ むらしぜん だいてんじしつ 第 1 展示室 / 3 村の自然 わたしはにすんでいるの。 うすぐらし々格森ふとってもだいすき。 とってもきれいなレースのマントを きているのよ。だれたかわかる ? ①スッポンタケ②キヌガサタケ ③レンゲ だいてんじしっち 0 うおう 第 2 展示室 / 中央 ぼくが笙きていたのは 1 0 ま芳 ! みんながさわれるように、あごの書だけ てんこ 展示してあるよ。ぼくをみつけてね ! ①ナウマンゾウ②マンモス ③トリケラトプス だいてんじしつ / 第 4 展示室 / 26 B 雑穀のふるさと おもしろいなまえの マメがいつばい ! このなかに 1 つだけ てんじにないマメの なまえがあるんだ。 それはどれ ? ①ヒョコマメ②ゾウマメ ③レンズマメ あたらい一 た 1 モヘ おさか 阪のしぜんしコーナー おおさか / 大阪のほにゆうるい ぼくは、おおさかにすむ どうぶつやで。よくタヌキ と、まちがえられるんだ。 ショックやわー ぼくたちにてるかな ? ①ニホンイタチ ②ムササビ ③アナグマ 図 3 館内試行のスクラッチ も・・ 0 試行によりたくさんの手直しの必要がありました。 5 完成したクイズとこれからの私たちの課題 試行の問題点を改善し、新しいクイズは「しぜんしはくぶつかんた んけんクイズ」としてようやく完成しました。クイズは毎日多くの子 どもたちが利用しています。クイズ導入と改善により、子どもに博物 館を全部回るきっかけを与えること、展示の発見を促すことができま した。来館者にこのようなクイズを提案していくことは、自然史博物 館のように本館と新館に展示室が分かれている場合は、その距離をう めるためにも特に必要なことだといえるでしよう。 そして今後、子ども向けのクイズや配布物を通して、博物館で新た に注目しなければならないことは、子どもたちと配布するスタッフと の間に生まれるコミュニケーションではないでしようか ? 子ども向けのクイズや配布物は、子どもとそのアイテムとの相互関 2-3 クイズでコミュニケーション 71

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3 遠足での子ども表示は必要 ? ( 大人と子どもの来館バランス ) 問題点を改善するためには、子ども向けのサイン、解説が必要だと 思われました。しかし展示室のパネルが増えることは、展示の全体の バランスを崩すこともあります。また子どもが読むことができなくて も、そばにいる大人が解説を読みサポートすることで子どもが鑑賞を 楽しむことができれば、問題は解決できるのかもしれません。 まずは、この博物館全体の来館者数のうち、子どもの占める割合や、 大人と子どものバランスを調べてみることにしました。 年間を通して大人と子ども ( 中学生以下 ) の比率は、ほぼ 1 対 1 で した。子どもの来館は GW と 5 月、 10 月の遠足シーズンにピークを 迎えます。遠足時の子どもが展示を見る環境を調べるために、ピーク 時の 2 つの時期にしぼって子どもと大人の比率に注目してみましよう。 親子連れでの来館の多い GW には大人と子どもの比率は 3 : 1 の です。それに比べて遠足時の大人と子どもの比率は 1 : 18 と大きく 変化しました。ここから先生がたくさんの子どもを引率して来館する 5 月、 10 月は子どもの疑問を受け止める大人の数が少ない状況を見 ることができます。ヘビのように長い列を作って鑑賞する方法では先 という 生の案内の声を聞くことができるのは先頭の子どもだけ・・ ケースも見られます。遠足の混雑時にこそ、自分で展示を楽しむこと ができる環境を整え、子どもたちを受け入れることは必要なのではな いでしようか ? ・牟官ワ時の大人 . ともヾラゝスにつ・、て ( 2002 年 4 月 ~ 2003 9 月 ) 9 月平日・ 月平日 第み 図 3 来館ピーク時の大人、子どもバランス 大 : 多ビも : 3 コ 大 : 子も : に 丈人 : 孑こも = ー : 大人 : 孑も = に 58 第 2 章子どもに楽しく、きちんと伝えるために

9. 「自然史博物館」を変えていく

すとすれば、 ・地域の自然環境に関わる情報を集め、整理し、提供する。 ・人々の知的好奇心を刺激し、自然を見つめる学習の援助を行う。 ・そのために必要なスタッフと施設をそろえ活動を推進する。 と言い換えることができます。この活動を誰に向かって行うのでしよ う。自然史博物館を最も必要としている人は誰でしよう。形のない「市 民」ではなく、その姿を具体的に描くために、私たちは以下のように 分類してみました。 ( 1 ) 学校 毎年遠足シーズンには多くの学校が来館しています。それに加えて、 近年特に「総合的な学習の時間」の一環として来館する学校が増えて います。特に子どもたちの知的好奇心を刺激し自然学習をすすめるた めには、学校と連携した教育活動は重要なチャンネルです。そのため には教員との連携も重要です。 ②地域住民 日常の学習施設、図書館のようなものとして博物館を利用している 人々です。どれだけ身近な施設として感じ利用法を理解してもらえる か、そして繰り返し楽しんでもらえるかがキーポイントになります。 ( 3 ) 域外の住民 観光・行楽目的で来館することが多い利用者と考えています。他の カテゴリーでも同様ですが、来館につながる情報提供としてどれだけ の魅力を適切な媒体から発信できるか、そして利用したときにいかに 充実した情報・サービス提供をして十分な満足度を与えることができ るかが重要になります。 4 はじめに

10. 「自然史博物館」を変えていく

からはこれに加え特別展で使用したテーマ別のビデオや博物館発行の 書籍 ( 展示解説・特別展解説書 ) も学校関係機関に貸し出しています。『よ うこそ自然史博物館へ』は内容が古いという難点はあるのですが、博 物館見学の導入や遠足の事前学習として有効に使われているようです。 ビデオ作成後の展示更新がほとんどされていないので、展示標本とビ デオ内容は一致している状況が幸いしたともいえます。また書籍類も 総合的な学習の時間を中心に活用されはじめています。 何らかのテーマ、学習意識を持って来館する学校が増え始めている 現在、なるべく児童・生徒が自由に見学・学習できるようにするのが 一番の課題だと考えています。上述のように学校側に情報提供をし、 来館時期をずらすよう勧めることはすべての解決にはならず、混雑期 に当たる学校はまだまだ多数派です。 この時期は 2 列縦隊での窮屈な見学になってしまうのですが、そ の場合でも展示室の解説パネル改善やビデオ貸出、事前・事後の学習 サポートを充実させることで、生徒の遠足体験の質は少しずっ向上し ていくはずです。窮屈な中でも博物館を一通り見た児童・生徒が「ま た見に来たい」と感じるような案内をすること、例えば分かりやすい キッズバネルやワークシート、質問に答えてくれる学芸員がいること が、博物館利用の促進につながるのではないでしようか。 まず教員の理解を得、博物館を学校利用のしやすい施設と知っても らうことで、学校による博物館のより有効な活用が行われていくはず です。教員と博物館スタッフとをつなぎ、無理のない連携事業を築く ことで、博物館と学校の繋がりが一層強くなっていくにちがいありま せん。 1 -2 学校への「博物館利用のすすめ」と「よりスムーズな利用提案」をめざして 27