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検索対象: 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門
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1. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

2 湖沼や池の水温とその測定方法 水深 lm の池の水温と気温を , 毎日午後 2 時に表面と底の水 について棒状温度計で測定し , 1 年間の変化を表したのが図 2 ー 7 である。これでみると , 8 月が高く , 1 月が低く , 表面 水温は気温と似かよった変動をしているのに比べ , 底の水温は 表面よりも低く , しかも表面水温の起伏ほど大きくはない。よ く晴れた日では , 底よりも表面の水温はずっと高く , 中でも 2 月 , 3 月のその開きは非常に大きい。雨 , 風の日では , 表面と 底の温度差はほとんど無くなってしまう。 図 2 ー 6 に示すように , 浅い諏訪湖 ( 6. 8m ) の年間の水温分 布をみると , 8 月頃を除いて表面と底の温度差はあまりみられ ない。また , 湖沼でも深さを増し , 20 ~ 30m 以上の深さになる と表面の水温は段々と伝わりにくくなり , 菅沼・北岐沼 ( 50m ) 深 度 12 月月 10 5 0 70 60 50 40 30 20 水温 ( ℃ ) 20 8 月 9 図 2 ー 5 菅沼・北岐沼の 水温垂直分布の 季節変化 第 2 章 生物の生息している環境と調べ方

2. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

他の月では , 表面と底の温度差はきわめて小さく , 水温の循環 状態にある。 菅沼の水温の垂直変化をみると , 8 月の表面水温は 20 。 C を 超え , もっとも高い時期にあたるが , 水深 35m 以下では 5 。 C を割り , 完全停滞期に入っていることが明瞭である。それ以後 には表層では循環が始まり温度差がなくなると同時に表層全体 の水温が降下し , 躍層も小さくより深層へと移り , 12 月にはほ ぼ全体が同じ温度に低下する。 浅い湖沼では , 晴れた静かな日中では成層しやすいが , 夜間 の温度低下や風により上下の温度差がなくなる。深い湖では , 深層水は 1 年中ほとんど変わらず 5 。 C 以下の状態にある。 水温の測定方法 表面の水温測定には , 棒状温度計がもっとも手近で , しかも 正確に測ることができる。温度計の全体を水の中に入れて , 直 射日光をさけて 2 ~ 3 分おく。水銀 ( アルコール ) が落ちつい たところを見はからって , 目を直角の位置にして読みとる。 表面より深くしかも目標とする深さの水温測定には , 最高最 低温度計を使って測定できる。温度計をロープにつるし , 静か に目標の深さに沈め , 2 ~ 3 分ほどたって安定するのをまって 再び引き上げる。温度計は必ず水の中で読みとるが , 水温が 40c 以上の時は最低値の温度を , 40C 以下であれば最高値の 温度が水温を表している。これは , 淡水は 4 。 c の水がもっと も重く , それよりも水温が高くても低くても軽い性質があり , したがって , 水全体が 4 。 c 以上にあるときは , 底から表面に 向かうにしたがい水温は上昇し , 水全体が 40c 以下であれば , 底から表面にかけて水温は下がるが , 表面が凍ると 00C とな り , この水温が最低限度となる。 この温度計は , 深さを増すほど水圧の影響が大きくなるの で , 補正をする必要がある。補正するのには , 湖沼の水温が表 面から底まで温度差のない時期に , 各水深 ( 水圧 ) との関係を 36 2 湖沼や池の水温とその測定方法

3. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

1 ー 2 ー 5 根足虫類 殻で包まれ , 形は皿状 , 球か細長い壺状をなし , その表面に は付着物で覆われるものもあり , 表面に突起を有するものもあ る。孔から偽足をだして活動する。 〔有殻変形虫目〕 ナベカムリ科 ッポカムリーー壺状の殻をもち , その表面には砂粒をつける ものが多く , またケイ藻の殻をつけるものもある。殻に数本の 突起を有するものもある。 ナベカムリーーー皿状の殻をもち , 褐色を呈する。 a-ms—a ー PSo 〔有殻糸状根足虫目〕 ウロコカムリ科 ウロコカムリ - ーー壺状の殻をもち , 表面は鱗片で覆われる。 針状突起をもつもの , もたないものがある。 s ー ms&S ー pso 有殻糸状根足目 有殻変形虫目 7 ② ②フセッポカムリ属ウロコカムリ科 ナベカムリ科 ①ッポカムリ属③ナベカムリ属 ④ウロコカムリ属 88 1 プランクトン

4. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

〔黄緑鞭毛虫目〕 ミノヒゲムシ科 ミノヒゲムシーー一体長約 15 ~ 70 ミクロンでべン毛は 1 本。色 素体は 1 ~ 2 個。体に棘がある。 、ダカヒゲムシ科 サヤツナギー一群体をなし , べン毛は長短 2 本からなり , 鞘 の形態によって分けられる。水質階級は。 s ~ っ s 。 〔渦鞭毛虫目〕 ウズオビムシ科 ウズオビムシーー一体表面が鎧板で覆われる。べン毛は 2 本あ るが , 1 本は溝にそってあるため見にくく , 他の 1 本が目につ ハダカオビムシ 体表面に鎧板がないのが特徴。 ツノオビムシー一体が , 鎧板で覆われ , 上下に角状突起がで る 0 OS ーれ 1S0 〔緑虫目〕 ミドリムシ科 ミドリムシ べン毛 1 本。単独で殻はなく変形しやすい 葉緑体や他の細胞内物質の形や状態で種に分けられる。体長は 10 ミクロンぐらいから 100 ミクロン以上のものもある。眼点が ある。ß -msæa-pso ウチワヒゲムシ べン毛 1 本。体の形は木葉状で葉緑体は 円板状。体表面に縦の条線がある。 ニセウチワヒゲムシ べン毛 1 本。体は卵形か楕円形をし ている。体表面にラセン条線がある。 カラヒゲムシ べン毛 1 本。体は殻で覆われ , 種によって は表面に彫刻がある。色は黄褐色か赤褐色をし , 増殖によって 水の色を変えることがある。 第 3 章生物の観察とその調べ方 69

5. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

〔ディスコイデス目〕 メロシラ和ト メロシラーー -- 直径より高さの方が高く , 円筒状の細胞が連な り糸状になる。糸状群体の側面の構造が分類の特徴にもなって いる。この種類が異常増殖をすると , 水域全体が褐色をおび , ネット採集には目づまりをおこし , ネット内が褐色のジャム状 に覆われることがある。群体はラセン状のものがある。 ヒメマルケイソウーー 10 ~ 30 ミクロンの円形の穀面をなし , 典型的なシャーレ型で単独生活をするが , 増殖時にはシャーレ をいくつか重ねたような群体で見つかることもある。円形の殻 面にある彫刻が種によって異なる。 〔イトマキケイソウ目〕 イトマキケイソウ科 ジャパラケイソウーーー長い突起が 4 本あり , 表面に蛇の鱗状 の中間帯がある。 ウロコケイソウー一両端が長い突起となる。 〔オビケイソウ目〕 ヌサガタケイソウ科 ヌサガタケイソウーー細胞が数個ジグザグ状に連なり , 側面 の中間帯がほぼ 4 個みられる。 os*-mso ディアトマ科 ティアトマーー - 殻面が楕円形や棒状をなし , 肋脈の間隔が不 規則に並ぶ。細胞はジグザグ状の群体を作る。。 s 段階。 オビケイソウ科 オビケイソウーーー殻面で連なり帯状の群体を作るが , 殻面が 楕円形に近いものの群体は棒状に見え , 殻面が棒状からなる群 体はむしろ板状をなす。ー mso ホシガタケイソウーー棒状の細胞が星形に群体をつくるもの カ : 多い 0 OS ~ ー mso 第 3 章生物の観察とその調べ方〃

6. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

ー 4 浮漂植物 オオアカウキクサ ( サンショウモ科 ) 池沼や水田に浮かび生育する多年生草で , 葉はうろこ状に並 び , 水面を覆いつくす。水中には茎からひげ根をたらす。 ( サンショウモ科 ) サンサヨウモ 池沼や水田に浮かぶ一年生の水草。浮上葉は , 茎の両側に並 べ , 長さは約 1. 5cm 位までになる。楕円形の葉の表面 , 裏面 には短毛が多くはえ , 水をよくはじく。 ウキクサ ( ウキクサ科 ) 池沼や水田の水面に浮かぶ多年生草。 3 ~ 4 個が集まり , 体 の形は広楕円形で , 表面は緑色でなめらか。表面は紫色をお び , 中央から多くの細い根を下ろす。これに似たアオウキクサ があるが , 裏面の中央からの糸状根は 1 本である。 タヌキモ ( タヌキモ科 ) 浅い池に浮かぶ多年生の食虫植物。葉は羽状に密に分かれ , 多くの捕虫のうをつける。茎から長い呼吸枝をだすが , 他の種 にはない。他にノタヌキモ , コタヌキモ , ヒメタヌキモがある。 1 ウキクサ ( 右 ) とオオアカウキクサ ( 左 ) 図 3 ー 56 第 3 章生物の観察とその調べ方

7. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

B 沿岸部の生物観察 沿岸部にあたるのは , 波に洗われる湖岸から植物が生育する に十分な光がえられる深度までであり , 水が清澄な湖でも , 水 深約 10m が限度である。水草の中には , もっとも深い所に生 育するシャジクモが沿岸帯の下限を知る指標にもなっている。 この地域にみられる石や水草の表面には , 微小藻類をはじめ原 生動物など顕微鏡的なものから , 大きいものでは巻貝など附着 生活をするもの , また , 砂や泥の表面附近では , 貝類 , イトミ ミズ , ュスリカ幼虫も住みついている。これら動物や植物をね らう昆虫幼虫の生活の場となり , 水草や石に産みつけられる 卵 , さらに孵化してまもない稚魚の生育場所でもある。 図 3 ー 45 諏訪湖 ( 上 ) と雄蛇が池 ( 下 ) 46 B 沿岸部の生物観察

8. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

のように深い湖沼についての水温の垂直分布は図 2 ー 5 に示す とおりである。これら水温の測定は水温サーミスターを用い , 50cm から lm 間隔で , 諏訪湖については月 1 回日中の測定か ら水温の等温線図を表し , 菅沼は季節の特徴的な垂直分布図を それぞれ示している。 諏訪湖の水温分布の季節変化は , 7 月下旬から 8 月上旬にか けて表面が 27 。 C 以上を示し , 底層との差は約 4 。 C , 1 年のう ちで高く温度差の大きい夏の成層状態をあらわしている。その 20 3 月 20 9 月 20 4 月 20 10 月 気温 水温 ( 表面 5cm ) - 水温 ( 底 lm ) 20 5 月 20 1 1 月 第 2 章生物の生息している環境と調べ方

9. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

2 ー 3 水生動物の種類と見分け方 生物を分類する上で形態的な特徴を見い出すことは重要であ るが , 水中で生活する動物の中には , 成虫だけでなくむしろ幼 虫期のみを過ごす動物が非常に多いので , 成長するにしたがい 大きさはもちろんのこと , 形態にも変化がみられ , さらに , 巣 の作り方や生活型についても決めてとなる。そこで , 種類を見 分けるのに役立つ特徴をあげよう。 貝類 : 二枚型 , 巻型 ( 右巻 , 左巻 ) , 笠型 , に分かれる。 ェビ類 : 第 1 胸脚の大ささ , 第 2 胸脚の長さ , 体色と模様。 水生昆虫幼虫類 : 湖沼では次の目にほぼかぎられる。 トンポ目 : 咬むに適するロ器 , 下唇は長いが使わないときは 頭部の下側に折りたたむ。尾部に葉状気管鰓が 3 個。 半翅目 : ロ器は長い吸収吻となる。翅の原型がある。 鞘翅目 : 腹肢のないものが多い。腹部に突起を持つものがあ る。翅の原基がない。蛹になる。 双翅目 : 体はウジ型で胸肢がない。翅の原基がない。蛹にな る。体表面は滑らかなもの , 毛など突起を有するもの。 カエル類 : 体表面の色 , 斑紋 , 背面の隆起に特色がある。 サンショウウォ類 : 生棲地域によって分かれるが , 体の背面 , 尾の色 , 模様などで区別できる。 イモリ類 : サンショウウォ類の体形に似るが , 腹面が赤色をし て , 区別はしやすい。 カメ類 : 背腹の甲の色と , 甲の形態で区別される。 第 3 章生物の観察とその調べ方 ~ 89

10. 自然科学への招待6 湖沼の生物観察ハンドブック 湖沼の生態学入門

ガカブタ アサザ ( リンドウ科 ) アサザ 池沼にはえる多年生草で , 地下茎からやや太い葉柄をのば し , 水面に葉を浮かべる。葉は円形で , 縁は波形。花は黄色 で , 花弁の縁は糸状に細かく裂ける。 ( リンドウ科 ) ガガプタ 池沼にはえる多年生草。茎は長く水中にあって , 短い葉柄に 心臓形の葉をつけ , 表面は緑色 , 裏面は暗紫色で , 光沢があ る。花は白色で , 花弁の縁が糸状に裂ける。 1 大型水生植物 164