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検索対象: 日本の自然史博物館
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1. 日本の自然史博物館

140 第 3 章博物館の基本と機能 「もの」のバランスがとれていたということだろうか . 豊橋市自然史博は完成して日が浅いにもかかわらず増設計画がつくられ , す でに増設が始まっている . 弱点を補うことから始められ , 最終的には倍増する 計画である . その積極さは評価されるが , 全体の調和 , 既存の展示との調和を 考えて進行する必要があろう . とくに , 収蔵 ( 標本・図書など ) , 研究 , 普及な どについての配慮が望まれる . 3.3 博物館の機能 博物館の 3 つの基本的要素を柱として , 博物館は活動する . その機能は「も の」を集め整理・保存する「収集・保存」 , その「もの」の属性を調べる「調 査・研究」 , 一般に公開して見せる「展示」 , 「もの」についての理解をさらに 深めるために , 博物館にかかわる「人びと」に参加してもらって行う「普及・ 教育」の 4 つである . どれもが博物館にとって重要な機能であり , どれかが欠 けてもいけないし , どれかが弱くてもまずい . 「人」が場としての「建物」を 中心にして行うことになるが , これら博物館の機能は内容がさまざまで , 対応 もいろいろである . 実際にどのように機能しているか , 各館の状況をはかって みることにしよう . 収集・保存の意味 博物館が「もの」を必要としている以上 , それを集めることが求められる . 博物館の活動の原点としての「収集」があることになる . 対象が違い , 個人に よる異なる時代の収集なので , 多少のずれはあるが , すぐれた収集論として柳 宗悦 ( 1889-1961 ) の考えを紹介したい . 「蒐集について」 ( 1932 ) であるが , 現在 では「蒐集物語」 ( 1989 ) として公刊されている . 柳は日常雑器の中に美を見つ け , 民芸 ( 運動 , 品 ) という言葉をつくった . その収集品は日本はもとより , 東 洋 , 世界に及び , 質・量ともすぐれ , 日本民芸館のできるきっかけとなり , さ らに波及して各地に同様な民芸館を生んでいる . 収集には 2 つの主要な問題があるとする . 1 つはもち方 ( 所有 ) の問題であり , 他の 1 つは選び方 ( 集める ) の問題である .

2. 日本の自然史博物館

214 第 5 章博物館の未来像 図 5.20 べニオキナェビス 意味での進化 , 進化の理論的な裏づけも必要となるかもしれない . ( 3 ) 貝の博物館 貝の仲間 ( 軟体動物類 ) は代表的な無脊椎動物で種類が多い ( 全世界で約 10 万 種 ). 陸 , 河川 , 湖沼 , 海洋と地球上のあらゆるところにすみ , 数も多く人間 の生活と深いかかわりをもっている . 生物学的に興味のある対象であるだけで なく産業としても重要であり , 文字・美術にも関係している . 貝類を自然のも のとして , また人間との関係でとらえて博物館をつくることは容易であろう . その場合 , 次のようなことがらがテーマになろう . A. 生物として : 分類 , 形態 , 生理 , 生態 , 分布など . B. 古生物として : 古生代の初めから生き続けたグループで , 系統進化 , 標 準化石 , 示相化石として . 古生態も含む . C. 水産物として : 主要な海産資源として . イカやタコも含まれる . D. 医学の対象として : 風土病をおこす動物の中間宿主となり , 貝毒もある . E. 考古資料として : 食料 , 装飾品として古くから人間に利用されてきた . F. 民俗品として : 貝遊び ( 貝合せのような高等なものからコマまで ) , 貝細 工など . また紋章として使用されることもある . G. 工業品として : ボタン , 碁石など . H. 美術の世界 : 古くから絵画・工芸品などの中に登場する . ボッテイチェ リの絵にあるように美の女神ヴィーナスはホタテガイから生まれた .

3. 日本の自然史博物館

181 - 朝外当第 4.5 博物館ができるまで を・物・物 図 4.6 展示の新旧 . 左 : 旧 , 右 : 新 ( 瑞浪市化石博物館 ) . ステップの改善をにらんでの適当な選択が必要であろう . ソフト面である展示内容の改善は , もっとも重要なことの 1 つである . 展示 のやり方が多少古くても , 内容が新しければ人は興味をもつはずである . いつ もびかびか光って , 新しくきれいである必要はないし , またできない . 内容に ついての最新のデータを探し出して使用すればよい . 館の活動の成果であれば ベストである . 「もの」 , および「もの」についての解説のいずれにもそのよう なことがある . いつほうにおいて , つねに自然史学の基本をおろそかにせず , きっちりつめておく必要があるのはいうまでもないことである . 講堂のような普及活動の場の手直しもある . 映像や音声の設備を更新するこ とは , それが変わったことでその活動の内容を変えることになる . 実習室など の機器の改良も行われることになろう . 研究の面でも新しい機器の導入がなけ ればならない . 科学の進歩は速いのである . 館の研究に合った形のものが求め られる . 建物とその中味だけでなく , それを取り巻く環境のことも考えたい . 立地条 件からみて物理的に無理ということが多いと思われるが , できればまわりの環 境の整備をはかりたい . 植物が育ち , 花が咲き , 水が流れ , 小鳥がさえずると いうと絵に描いたような話になるが , 恵まれた自然の中に自然史博物館があり , 博物館を楽しむだけでなくそのまわりで自然を楽しむことができるとしたら ,

4. 日本の自然史博物館

134 第 3 章博物館の基本と機能 3.2 博物館の基本 博物館の原型が生まれたときのことを考え てみると , まず「人」がいて , ある「もの」 に興味をもつようになり , それを集める . 集 ロ まったものを保存し , また , 人に見せるため に空間が必要となって「建物」をつくる . うして博物館が成立した . これは現在も変わ っていない博物館の基本といえるだろう . 博物館における「もの」 後に述べる機能と深くかかわってくるのだ が , 「もの」は博物館を形づくる重要な要素 である . 「もの」があって , はじめて博物館 は成立する . 「もの」は収集されなければな らない . そして整理され , 調査・研究がされなければならない ( 図 3.1 ). 次の 段階として保存され , また , あるものは展示の材料とされる . 教育・普及活動 のために利用されるものもある . 「もの」は博物館の行う活動の基本となるも のといえよう . とくに重要なのは実物資料 ( 一次資料 ) であるが , それだけに限らない . 多く の二次資料 ( 間接資料 ) と呼ばれるものが含まれる . 幅は広く , 複製 , 模造 ( レ プリカ ) , 模型 , 写真 , 映画 , テープなども含まれる . また図書・刊行物の場 合もある . 実物資料を中心に見ると , まず「もの」はよい材料であることが必 要である . そして , それが得られるチャンスがあることもまた必要である . 瑞 浪市化石博の「もの」は本来 , そこにあったよい材料で , 道路工事というひと つまちがえば材料がすべて損なわれるという状況の中で , 収集・保存・研究が 行われたからこそ得られた . そして , この「もの」が博物館をつくるきっかけ になったのである . 事情は違うが , 長年にわたる発掘によって得られた資料を 材料としている野尻湖博も , 「もの」が得られるべくして得られた例であろう . 長い歴史をもっている館において , 「もの」が豊富にあるということも事実 図 3.1 収集・整理された標本

5. 日本の自然史博物館

2.2 豊橋市自然史博物館 29 展示は開館してからすぐ手直し・追加が始まった . 収集は多面的に行われ , とくに予算的裏づけを得て , 購入に積極的である . 標本を購入することについ ての批判はあろうが , 標本が必要であること , 将来 , 入手ができるかどうかを 考えたとき , 必要なこととして認識できる . 積極さを買うべきであろう . 全館にわたってのほば倍増ともいうべき増設の将来計画はこれまでの館にあ まり見られないことである . 展示は 5 ー 10 年が限度というのが最近よくいわれ るが , その先取りというべきである . 展示もさることながら , 研究室 , 収蔵庫 , 研修室など基本的なスペースについての配慮も必要である . 積極的な点は , 各方面からの要望にも表われている . 一般市民 , 行政の上層 部 , 議会筋からの注文は多い . 豊橋市のオープンで気どらないという土地柄に よるのかもしれないが , 注文に対しては十分ふるいをかけて対応することが必 要である . 圧力とならないことが肝要である . 学芸員については多くの問題を含んでいる . 学芸員の仕事についての理解 , 評価がより必要である . 専門的に分化せざるを得ない面があり , おたがいに十 分カバーされない側面もある . 学芸員は資格のあるなしより , 仕事ができるか どうかが大切である . 資格にこだわる採用条件はやめるべきである . いずれに を拡げてゆくことができるだろう . 館との交流も始まっている . 日本国内についてはいうまでもない . 本来が地域の博物館であるが , デンバー自然史博物館をはじめ , 外国の博物 動物 3 名 , 植物 1 名 , 環境 2 名のスタッフを最低そなえたい . せよ , それぞれの分野の専門家をもっと増やす必要がある . 地質・古生物 3 名 , どんどん輪 本・諸外国の館との関係にもつながってゆくだろう . それぞれの面において協力・交流することが望まれる . それは東海地方 , 日 かの自然史系ー自然史を含む博物館がある . これらの 2 つの系列の博物館と , あり , また , 東三河には伊良湖自然科学 , 鳳来寺自然科学 , 東栄などのいくっ 豊橋市内には , 美術博物館 , 地下資源館 , 二川宿本陣資料館などの博物館が 入館者の数が増え , 質に変化が生まれ , 対応が必要になるだろう . 究・教育の中心となることが期待される . 同時に , 公園の中には遊園地もあり , の 4 月一部オープンした . 自然史博物館はその核の 1 つで , 地域の自然の研 さらに隣接の動物園を含めて , この地域に自然公園をつくる計画があり ,

6. 日本の自然史博物館

174 きっかけ 第 4 章博物館論 発想するところから始まるが , 実際にはいろいろなケースがある . 「もの」 が多量にあって , これを材料としてという場合はごく自然に次のステップへ移 行することができる . なんらかのテーマについて発想されることもある . とき には思いっきや夢みたいな話もあって , 具体化がむずかしい場合もある . さら なにかの記念のためにということもある . 1960 年代終わりから 70 年代初 めにかけて , 明治 100 年 , あるいは県政 100 年などを記念して多くの博物館が つくられたことは記憶に新しい . どんな場合でも , なんのためにつくるかをは っきりさせておきたい . 基本的には地域を中心に , 市民のためにつくるのであ る . 人 いずれの場合にせよ , 発想の主体は「人」である . そして , その後も人が実 際にことを進めてゆく . 発想するのは , それがまちがったことでなければ誰が してもよい . しかし , それを先に進めていくには , そのテーマとするものにつ いて知識のある人 , 博物館についてのノウハウを知っている人が必要である . 両方を兼ねている人はなかなか得難いから , どちらかを , とくに後者を選ぶ . 他の適当な人 , または機関に相談するか委ねることもできる . 大規模な構想の 場合はもちろんのこと , ふつうには , 中心になる人 , 学芸と事務の両面でのス タッフがほしい . 学芸員はこの時期にはいないことが多いが , できるかぎり早 い時期からいたほうがよい . 多人数の場合は分野のバランス , チームワークを 重視する必要もある . 人がうまく配置できれば , よいスタートができたといえ る . もの ソフト面で重要なのが人であるとすれば , ハード面でのそれは「もの」であ る . 博物館の材料としての「もの」にはいろいろなレベルがある . 収集され , 整理・保管 , そして研究されたものがあればいちばんよい . 少なくとも収集さ れ , 整理・保管されていることが必要である . 数は多いほうがよい . 質の判断 はむずかしいが , 一定のレベル以上のものがほしい .

7. 日本の自然史博物館

第 4 章博物館論 178 図 4.4 建設中の豊橋市自然史博物館 図 4.5 展示の製作 繰り返され , プラッシュアップされてゆく . 学芸員サイドからの提案も含めて , 展示の内容が厚みを増してゆく時期である . ケースや照明など展示の効果を発揮させる工夫がされる . 建物のうち , 展示 と関係する部分 , 床や壁・天井のマチェール・色など展示を取りつけるための フレームワーク , 電気の容量なども両者の検討課題である . 見学者に気持ちよく見てもらうために , 空調設備が必要であるし , 音響に対 する配慮もいる . 室内の色は展示に関係するだけでなく , もっと基本的な快適 さに関連することである . 照明も閉鎖的な環境での人工照明だけによるのか , もっとオープンにして自然光を採り入れるのか , いろいろと問題がある . 展示室であるからといって特別な空間ではないのだが , 展示をうまく見せる ( 価値を提示する ) , わかりやすく説明する ( ものの意味を表現し解説する ) こと と同時に , 気持ちよく見られる場にするということが肝要である . 施工 この後 , 建物・展示とも施工に入る . 建物は先行してつくり ( 図 4.4 ) , 養生 期間をおく必要がある . 展示は工場において準備され ( 図 4.5 ) , 最終的に博物 館に搬入され , 比較的短期間のうちに完成する . それまでに十分チェックされ , ラベルやパネルなどの文字・イラストなどの校正 , ジオラマなどの「もの」校 正なども行われるのだが , 最終的には多くの手直しが必要となる . 実施設計といっても , その段階で具体的に「もの」とそれの説明 ( たとえば ラベル ) の細かい配置その他をつめているわけではないので , 細かいミスが出 てくるし , 不足や欠陥が生まれてくる . 学芸員と業者両方のすばやい対応がな

8. 日本の自然史博物館

3.3 博物館の機能 143 料館などである . 一般に , 大学では資料を保存する設備がないことが多い . そ の結果として , 整理されずに積み上げられ , あげくに捨てられることさえある . こういうことにならないために , 設備がつくれなければ , ぜひ博物館へ寄贈・ 寄託をしてほしい . 購入の場合は , 個人コレクションを一括して購入する場合もあるし , 業者か ら , またフェアやショーで購入する場合もある . 最近では , 外国から大型の標 本 , すぐれた標本を購入するケースが増えており , 高価なものもその中には含 まれている . 館の財政カ ( 購入予算 ) がどれほどかということに基本的にかかわ っているが , 標本の選択にあたって学芸員の眼のレベルが大きく影響する . こでは柳のいう選び方が重要となってくる . 予算的に少ない金額でもよいもの を買うことはできる . むしろ高価なものを財力にものをいわせてやみくもに買 うことのほうが危険である . 購入にあたって , 学識のある人の意見を参考にす ることも必要であろう . また実物資料でなく , 模造であってもよい場合がある . なんのためになにを買うかの視点を正しく保ちたい . 購入に積極的な館として目立つのが , 豊橋市自然史博 , 栃木県博などである . 一般的には , 採集 , 寄贈・寄託 , 購入の 3 つがバランスよく保たれて , コレク ションを充実させてゆくのが望ましい . 収集は蓄積することである . したがって , たえす努力を続け継続することが 必要である . つくったときのまま , その後はいっさい収集なし , といったケー スがあったとすれば , それは論外である . 10 年先 , 20 年先を見通しての作業 が望まれる . 収集された「もの」は保存されなければならない . そのこと自身が目的であ る他に , 資料には研究 , 展示 , 教育などのための役割が存在するのである . 「保存」には 2 つの側面がある . 1 つはハードの面である施設・設備であり , 他の 1 つは保存を実行するソフトの面である . 施設としてまず要求されるのは スペースである . 前節で述べたように , 収蔵室についての理解は十分ではなく , まったくない , あるいはきわめて不足している場合がある . 建物の他の部分と のやりくりを考えるとか , 他の建物をあてるとか対応が考えられるべきである . 設備は安全で確実に保存できるものであればよい . 時と場合によって恒温・恒 湿室の必要もあろうし , くん蒸室がいることもある . 一般的なスペース不足を

9. 日本の自然史博物館

2.8 計画中・建設中の博物館 111 他の大学でも同じことがいえるが , 京都大学には「もの」がある . 「人」も ある . ただ「人」 ( 大学のスタッフ ) がほんとうに博物館に役立つか , これは疑 問である . 「建物」はどうしても必要で , これは予算的な裏づけがとれればよ い . 「人」は将来の運営のために , 専門職としての学芸員が必要なのである . 大学の博物館に欠けている一面ではないだろうか . 京都大学にはすでに文学部博物館があり , これができれば両輪がそろうこと になる . しつかりした計画であり , ぜひ実現して universitymuseum のモデル の 1 つにしてほしいものである . 最近 , 予定された場所に他の建物が建っとい うことを聞いた . 基本的な計画が水泡に帰さないことを期待したい . まとめ 日本の大学博物館は , ヨーロッパ・アメリカなどと比べて , あまりの貧弱さ に目を覆いたくなる現状である . なぜ , 大学博物館が日本で育てられないのか , 日本における学問のあり方を問いなおす必要があるほど , 重要な問題であると 田 2.8 計画中・建設中の博物館 兵庫県立人と自然の博物館 三田市弥生が丘深田公園 1992 年 10 月開館の自然史博物館である . 1988 年に開催された「 21 世紀公 園都市博覧会」のテーマ館を転用する . 本館は 4 階建で , 面積は延 12222m2 , そのうち展示室は約 3500m , この他約 6000m2 の収蔵庫棟がある . 建物を除 いた予算約 80 億円 , 準備室の研究スタッフは現在 27 名である . これまでに用 意された標本は約 20 万点 , 昆虫約 11 万占植物約 6 万点が中心である . 理念として「 8 つの機能をもつ博物館」とある ( 図 2.57 ) . 展示 , 収集 , 普 及・教育 , 調査・研究の従来の 4 つの機能の他に , ジーンバンク ( 種保全・自 然保護 ) , シンクタンク ( 学芸員による提案・提言 ) , データバンク ( 情報提供 ) , 学術交流の機能を加えている . 展示は 5 つのテーマ , ①兵庫県の自然誌 , ( 2 ) 人と自然 , ( 3 ) 新しい文化 ,

10. 日本の自然史博物館

第 5 章博物館の未来像 集めるにあたっては記録が必要である . いつどこで採集・撮影したか , その ときの状況は , 他にいっしょにいた , あったものはなにかなどである . 生育・ 産出条件のわからない資料は価値がうんと下がってしまう . また , 記録をする ことが , それについての研究のはじまりであるからである . ない . 196 ときが来ると思わざるをえない . 1 つの解決はなんらかの援助・協力を得られ と思っていたわけだが , 年月が経ってくると負担になってくる . いつかやめる くっかの問題をあげてみよう . 運営費・手間ははじめから覚悟して , もちだし 版画館」 ( 図 5.10 ) を運営している筆者の経験からすると想像以上である . い 持・運営してゆくのはまたたいへんである . 「わたくし美術館」の 1 つ「半原 一般に公開するためにはしかるべき設備が必要である . そして , それを維 ョンを増やし , 活動を盛んにすれば内容は充実してゆく . あなたは学芸員として博物館活動をしているのである . さらに続けてコレクシ こまでくればもう立派なミニウムができた . そして , 育・普及活動である . 解説をして興味をもってもらい , イ中間になってもらったとしたら , それは教 そしてみんなに見てもらう . 家の人 , 友だち , 近所の人たちなどにである . たらテープに編集する . 説明も加えたらどうだろうか . 写真ならアルバムにすればよいし , 鳥の声だっ 段を使ってもよい . 並べてみて , 見やすいように , わかりやすいようにする . りしておく . 展示もしてみよう . 1 つのボール箱の中でもよいし , 飾り棚の 1 標本は保存しなければならない . ラベルがまちがったりしないようにきっち る . こうして基礎的な自然史資料ができあがったことにな がここでも重要である . をつける . 種類が増えてくればリストをつくる . 産地がはっきりしていること まず , それぞれが同じか違うか区別するところから始まる . 続いて名前 ( 学名 ) かけて行ってそこの標本と比較し , 学芸員の方に教えてもらうこともできる . 次は調査・研究である . 本を調べたり , 学校の先生にたずねる . 博物館へ出 剥製・液浸などである . などをまとめる . 植物や動物は保存の処理をしないといけない . 月告葉・展翅・ さくよう 集めたものは整理をする . 改めてそのものについて大きさ , 特徴 , 採集記録