執筆者紹介 3 ″ 萩原秀三郎 長谷川伸三 福田アジオ 宮田 登 宮本袈裟雄 渡辺 伸夫 巻第 6 号 , 1971 年 ) 「甦える昔話」 ( 『昔話伝説研究』第 1 号 , 1971 年 ) 現在国学院大学助教授 現住所東京都江戸川区南小岩 7 ー 5 ー 7 ( はぎわらひでさぶろう ) 1933 年東京都生 1957 年東京教育大学卒『ま つり一民族文化の素型』 ( 美術出版社 , 1968 年 ) 写真集『古能』 ( 河出書房 , 1970 年 ) 写真集『神島』 ( 井場書店 , 1973 年 ) 現在日本写真家協会会員・日本民俗学会会員 現住所千葉県市川市北国分 2 ー 19 ー 12 ( はせがわしんぞう ) 1937 年宮城県生 1963 年東京教育大学卒『幕末の 農民一揆一変革期野州農民の闘いー』 ( 共著 , 雄山閣 , 1974 年 ) 「近世後期北 関東農村の構造ー関東農村の荒廃をめぐって一」 ( 『史学雑誌』第 81 編第 9 号 , 1972 年 ) 「近世北関東農村における隷属農民の存在形態とその自立過程ー常 陸国真壁町周辺の事例ー」 ( 『商学討究』第 24 巻第 2 号 , 1973 年 ) 現在小樽商科大学教授 現住所北海道小樽市緑 1 ー 24 ー 173 ( ふくたあしお ) 1941 年三重県生 1963 年東京教育大学卒『現代日本民 俗学』 1 ( 共編 , 三一書房 , 1974 年 ) 「水利秩序の展開と村落」 ( 『津軽の民俗』 吉川弘文館 , 1970 年 ) 「若者組の諸類型と『家』の構造」 ( 『茨城県史研究』 第 24 号 , 1972 年 ) 現在武蔵大学教授 現住所東京都練馬区早宮 1 ー 52 ー 13 ー 107 ( みやたのばる ) 1936 年神奈川県生 1960 年東京教育大学卒『ミロク信 仰の研究』 ( 未来社 , 1970 年 ) 「はやり神広と俗信仰」 ( 『アジア仏教史』江戸 仏教篇 , 佼成出版社 , 1972 年 ) 「江戸町人の信仰」 ( 『江戸町人の研究』第 2 巻 , 吉川弘文館 , 1973 年 ) 現在筑波大学教授 現住所東京都板橋区前野町 6 ー 24 ー 5 ー 306 ( みやもとけさお ) 1945 年長野県生 1969 年東京教育大学卒「飯綱信仰 試論」 ( 『日本民俗学』第 71 号 , 1970 年 ) 「地方霊山信仰の成立と展開ー加波 山信仰を中心として一」 ( 『日本における政治と宗教』吉川弘文館 , 1974 年 ) 現在筑波大学講師 現住所茨城県取手市小文間 5160 ー 66 ( わたなべのぶお ) 1942 年福島県生 1964 年早稲田大学卒「夏神楽につ いて」 ( 『演劇研究』第 4 号 , 1970 年 ) 現在早稲田大学演劇博物館学芸員 現住所埼玉県所沢市北秋津 462
赤田 光男 石川純一郎 一色 上野 内田 大島 坂本 要 暁雄 賢作 和男 史彦 300 執筆者紹介 ( 五十音順 ) ( あかたみつお ) 1943 年福岡県生 1967 年同志社大学卒「村落社会にお 現在川崎市立高津高校教諭 について」 ( 『日本広教』第 36 号 , 1973 年 ) みた念広の一考察」 ( 『日本民俗学』第 83 号 , 1972 年 ) 「民間念仏の呪術的カ ( さかもとかなめ ) 1947 年新潟県生 1972 年埼玉大学卒「民間信仰から 現住所千葉県船橋市薬円台 5 ー 26 ー 7 ー 502 現在千葉県教育庁文化財主事 ク』近藤出版社 , 1972 年 ) 鍬」 ( 『民具マンスリー』第 3 巻第 1 号 , 1970 年 ) 「鍛冶」 ( 『近世史ハンドブッ ( おおしまあきお ) 1945 年栃木県生 1967 年宇都宮大学卒「新潟県の貸 現住所埼玉県北本市本町 6 ー 105 現在埼玉県立民俗文化センター民俗工芸室長 号 , 1973 年 ) ( 『日本民俗学』第 85 号 , 1973 年 ) 「埼玉の婚姻習俗覚書」 ( 『埼玉民俗』第 3 新座郡の民俗』 ( カミヤ印刷 , 1974 年 ) 「博物館における民俗展示について」 ( うちだけんさく ) 1937 年鹿児島県生 1960 年国学院大学卒『埼玉県旧 現住所東京都東村山市秋津町 4 ー 34 ー 10 現在明治大学助教授 子分関係の構造」 ( 『政経論叢』第 41 巻第 6 号 , 1973 年 ) 組織」 ( 『民族学研究』第 32 巻第 2 号 , 1967 年 ) 「山梨県一山村における親分 ( うえのかずお ) 1944 年東京都生 1967 年明治大学卒「三陸海村の親族 現住所茨城県土浦市西真鍋 4 ー 43 現在建築文化振興研究所代表・茨城県文化財保護審議会委員 概集』 1970 年 ) 梗概集』 1968 年 ) 「護国寺月光殿について」 ( 『日本建築学会大会学術講演梗 家』 ( 勝田市史編さん委員会 , 1974 年 ) 「放出」 ( 『日本建築学会大会学術講演 ( いっしきふみひこ ) 1940 年茨城県生 1965 年東京大学卒『勝田市の民 現住所静岡県静岡市瀬名 162 現在常葉学園短期大学教授 形態ー天人女房譚考ー」 ( 『ロ承文芸の綜合研究』三弥井書店 , 1974 年 ) の周辺ー」 ( 『国学院大学大学院紀要』第 3 輯 , 1972 年 ) 「説話と巫歌の伝承 津館岩村民俗誌』 ( 北日本印刷 , 1974 年 ) 「猟人神説話の研究一高野山諸縁起 ( いしかわしゅんいちろう ) 1935 年大阪府生 1967 年国学院大学卒『会 現住所京都府城陽市寺田深谷 57 ー 72 現在帝塚山短期大学教授 面繩の豊年予祝祭と墓制」 ( 『日本民俗学』第 81 号 , 1972 年 ) ける仏堂の形態と機能について」 ( 『文化史学』第 26 号 , 1971 年 ) 「徳之島上
2 ん 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 三隅治雄 本田安次 日田甚五郎 永田衡吉 倉林正次 森ロ多里 桑山太市 尾島利雄 9 共能 『日本民俗芸能厩論』東京堂出版 1973 『民俗芸能採訪録』日本放送出版協会 1972 『日本芸能叙説』新人物往来社 1972 『神奈川県民俗芸能誌』上・下錦正社 19 『埼玉県民俗芸能誌』錦正社 1972 『岩手県民俗芸能誌』錦正社 1971 『新潟県民俗芸能誌』錦正社 1972 『栃木県民俗芸能誌』錦正社 1973 後藤淑・萩原秀三郎『古能』河出書房新社 1972 早稲田大学演劇博物館『芸能辞典』東京堂出版 1953 実際の調査にあたっては , 日本の民俗芸能を全体的に把握する必要がある。折ロ信夫の 考えは , その点鋭い観点が用意されているから , まず『折ロ信夫全集』 ( 中央公論社 ) は 必読文献であろう。さらに概観的な意味で 468 ~ 473 までをあげる。 469 は専門的内容を部 門別に概観している。 471 ~ 473 はそれぞれ著者の持味が生かされているが , 471 はとくに 平易で入手し易いもの。県別ごとにその地域内を総覧するのには , 地元の研究者によって 書かれた 474 ~ 478 までがよい。しかしやや高価であること , これ以外の県はまだ出版さ れていないのが残念。 479 は写真を大量に活用して優れた集大成となっている。 480 は得 難い辞典である。 ( ロ ) 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 個別主題 早川孝太郎 須藤功 山路興造 本田安次 本田安次 本田安次 文化庁 文化庁 真壁仁 『花祭』 ( 早川孝太郎全集 1 ・ 2 ) 未来社 1972 『西浦のまつり』未来社 1971 民俗芸能資料ー遠州西浦の田楽ー ( 『民俗文化研究所紀要』 1 ) 『山伏神楽・番楽』井場書店 1971 『霜月神楽の研究』明善堂書店 1954 『日本の民俗芸能』 1 巻 ~ 5 巻木耳社 1967 ~ 73 『民俗芸能ー神楽ー』 1970 『民俗芸能ー田楽ほかー』 1971 『黒川能』日本放送出版協会 1973 『黒川能の歴史と風土』中央書院 1974 『日本の人形芝居』錦正社 1969 『農村舞台の総合的研究』桜楓社 1971 『地芝居と民俗』岩崎美術社 1969 『獅子の民俗』岩崎美術社 1968 『裸祭り』美術出版社 1969 1964 戸川 永田 角田 郡司 古野 安章 衡吉 一郎 正勝 清人 矢頭保 民俗芸能の分野は多岐にわたっているので , それぞれ伝承させている地域の報告書は多 ーでは比較的入手し易いもののみ摘記する。 481 は代表的なモノグラフ。 482 , 3 は 482 の方が写真集であり , 483 と併用するとよい。 484 ~ 488 は丹念な報告の集大成であ り , 当該分野では欠かせない。 489 , 490 はともに最近の出版物として , 黒川能に関心ある 人にすすめたい。 491 ~ 495 はそれぞれ専門的著作として参考となる。
27 イ Ⅵ 民俗調査文献目録・解題 10 ロ承文芸 ロ承文芸に関する文献もきわめて数多く , この面での研究の進展をうかがわしめる。全 般にわたるものとしては , 496 497 498 499 500 501 502 503 504 柳田国男『日本昔話名彙』日本放送出版協会 1948 柳田国男『日本伝説名彙』日本放送出版協会 1950 関敬吾『日本昔話集成』全 6 巻角川書店 1950 ~ 59 高木敏雄『日本伝説集』宝文館出版 1973 大島建彦『咄の伝承』岩崎美術社 1970 大島建彦昔話研究の動向 1 ~ 4 ( 『東洋』 6 ー 8 ~ 11 ) 1969 稲田浩二監修『日本の昔話』全 15 巻日本放送出版協会 1973 ~ 三弥井書店 19 ~ 73 稲田浩二・大島建彦・川端豊彦・福田晃編『昔話研究資料叢書』 1 ー 7 別巻 2 井之ロ章次・朝倉治彦・松前健・岡野弘彦編『神話伝説辞典』東京堂出版 1963 ロ承文芸についての柳田国男の示唆に富む論文は「昔話と文学」「昔話覚書」を中心と して『定本柳田国男集』第 6 巻に収められている。 496 ~ 498 は , 研究調査上必須の文献で ある。ともに最近復刊されており入手し易い。 499 も伝説研究の古典でこれも復刊された。 500 は辞典として便利。 501 , 502 は , 全国的視野から集めた資料集で , 入手し易いことは ありがたい。なお 502 は 7 巻までで以下続刊中。 503 は , 498 の後をうけて研究の整理を しており , とくに 4 巻は 1958 年以後の資料を整理してあり役に立つ。 504 は著者の論点が 興味深い。 地域別の報告の中で調査に比較的役立つよう書いてあり入手し易い文献を若干掲げてお 505 506 507 509 510 野村純一 水沢謙一 508 水沢謙一 野村純一・野村敬子『五分次郎ー最上・鮭川の昔話ー』桜楓社 1971 最初に語る昔話 ( 『国学院雑誌』一 2 ) 1967 『おばばの昔ばなし野島出版 1968 『雪国の夜語り』野島出版 1970 早川孝太郎芸能とロ承文芸 ( 『早川孝太郎全集』 3 未来社 ) 1973 嵂仁鶴『勝田市昔話の分析的研究』勝田市役所 1973 いずれも同し著者による文献は数多いが , 505 , 506 は昔話を伝承させる語り手について 注目しようとしている点 , 507 , 508 は昔話採集のべテランによって , 語り手の性格につい て論及している点 , 大変参考になる。 509 は調査法についての一家言を示す。 510 は , 勝田 市の資料をもとに分析した論として研究調査の参考となる。 11 民 謡 511 512 513 514 町田佳章 ( 声 ) 編『日本民謡大観』 ( 関東・東北 , 中部上・下 , 近畿・中国 ) 日本放 送出版協会 1944 ~ 69 町田佳章・浅野建二『日本民謡集』岩波文庫 198 高野辰之『日本歌謡集成』 12 ( 近世篇 ) 春秋社 1929 仲井・丸山・三隅編『日本民謡辞典』東京堂出版 1972
民俗学における信仰領域の研究は多岐にわたり , これに関する概説書 , 研究論文は非常 に多い。これらのうち昭和 33 年 ( 1958 ) 以降のものをジャンル別に整理し , 解題 , 方向づ けをしたものに上記のものがある。 2 ク 0 笠原一男編 Ⅵ民俗調査文献目録・解題 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 一郎『民間信仰』岩波書店 1951 堀 竹田聴洲・高取正男『日本人の信仰』創元社 1957 堀 堀 堀 堀 原田 原田 池上 一郎 一郎 一郎 一郎 敏明 敏明 広正 『我が国民間信仰史の研究』 1 ー宗教史編ー東京創元社 1953 『我が国民間信仰史の研究』 2 ー序編・伝承説話編ー東京創元社 1955 『日本宗教の社会的役割』未来社 1962 『宗教・習俗の生活規制』未来社 1963 『宗教と民俗』東海大学出版会 1970 『宗教と社会』東海大学出版会 1972 『日本宗教史研究入門ー戦後の成果と課題ー』 民間信仰 ( 『現代宗教講座』 5 創文社 ) 1955 『日本民俗学大系』 8 ( 信仰と民俗 ) 平凡社 1962 伊藤幹治親方子方制村落における民間信卸の構成分析 1964 評論社 1971 ( 『宗教研究』 37 ー 3 ) これらのうち民間信仰一般についての概説をなしているものは , 405 , 406 , 414 , 415 な どであるが , この中でも特に 405 は調査に役立つ。 408 ~ 412 は著者のこの分野における論 文を収録したものであり , 413 に研究者の関心分野およびその代表論文を研究者別に配列 [ 山岳信仰・修験道〕 417 梅田義彦『日本宗教制度史』近代篇東宣出版 1971 わが国の宗教制度史については , 417 がよく整理されている。 してあり , また巻末の著者別文献目録は便利である。 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 岩科小一郎 池上広正 柳川啓一 宮田登 堀一郎 池田源太 桜井徳太郎 和歌森太郎 和歌森太郎 戸川安章 戸川安章 宮家準 『山の民俗』岩崎美術社 1969 山岳信仰の諸形態 ( 『人類科学』 12 ) 198 岩木山まいり ( 『社会と伝承』 2 ー 4 ) 1958 アサマ信仰 ( 和歌森太郎編『志摩の民俗』吉川弘文館 ) 山と信仰 ( 『国学院大学日本文化研究所紀要』 12 ) 1963 山の信仰 ( 『民族学研究』 32 ー 4 ) 19 民間信仰の重層性 ( 『日本民間信仰論』弘文堂 ) 1970 『修験道史研究』平凡社 1972 『山伏』中央公論社 1964 『修験道と民俗』岩崎美術社 1972 『出羽三山修験の研究』佼成出版社 1973 『修験道儀礼の研究』春秋社 1970 1965 418 ~ 424 までは山岳信一般について論している。 418 は山岳信仰研究にとって基本的 資料を採録している点で , 419 は山岳信仰に関する試論的分類がなされている点で貴重で ある。 420 は調査方法にみるべきものがあり , 422 ~ 424 は山岳信仰の比較民俗研究として すぐれている。 425 ~ 429 は山岳信仰と密接な関係をもつ修験道についての論著であるが ,
277 555 556 557 558 559 58 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 14 民俗誌 古島敏雄編『山村の構造』日本評論社 1951 く山梨県〉 磯田進編『村落構造の研究』東大出版会 1955 く徳島県〉 日本民俗学会編『離島生活の研究』集英社 1966 新発田市史編纂委員会編『新発田市史資料第 5 巻民俗篇』新発田市役所 1972 く新潟県〉 萩原秀三郎『神島』井場書店 1973 く三重県〉 下高場調査研究会『北関東一村落におけるムラとイエ』勝田市史編さん委員会 1973 く茨城県〉 東京女子大学郷土調査団『猪苗代湖南の民俗』 1970 く福島県〉 東洋大学民俗研究会『長柄町の民俗』 1972 く千葉県 ) 地方史研究所『伊豆河津郷ー下河津ー』 1958 く静岡県〉 上智大学史学会・史学研究会『東上総の社会と民俗』 1968 く千葉県〉 森山泰太郎『砂子瀬物語』津軽書房 1968 く青森県〉 和歌森太郎編『津軽の民俗』吉川弘文館 1970 く青森県〉 和歌森太郎編『陸前北部の民俗』吉川弘文館 1969 く宮城県〉 八郎潟総合学術調査会『八郎潟の研究』秋田県教育委員会 1965 く秋田県〉 庄内民俗学会『荒沢の民俗』 1956 く山形県〉 橋本武『猪苗代湖南民俗誌』猪苗代湖南民俗研究所 1969 く福島県〉 今野円輔『檜枝岐民俗誌』刀江書院 1951 く福島県〉 勝田市史編さん委員会『勝田市の民俗』 1972 く茨城県 ) 栃木県教育委員会編『古峰ヶ原の民俗』 1969 く栃木県〉 群馬県教育委員会編『片品村の民俗』 1960 く群馬県 ) 大間知篤三『八丈島』東京創元社 1951 く東京都〉 神奈川県立博物館編『相模川流域の民俗』 196S く神奈川県〉 石田外茂ー『五箇山民俗覚書』凌青文庫刊行会 1956 く富山県〉 石川県立郷土資料館『白山麓』 1973 く石川県〉 和歌森太郎編『若狭の民俗』吉川弘文館 1966 く福井県〉 瀬川清子『日間賀島民俗誌』刀江書院 1951 く愛知県〉 最上孝敬『黒河内民俗誌』刀江書院 1951 く長野県〉 西山村綜合調査団『西山村綜合調査報告書』山梨県教育委員会 1958 く山梨県〉 和歌森太郎編『志摩の民俗』吉川弘文館 1965 く三重県〉 高谷重夫・橋本鉄男『朽木谷民俗誌』 1956 く滋賀県〉 同志社大学人文科学研究所編『林業村落の史的研究』ミネルヴァ書房 1967 倞 都府〉 布施市史編纂委員会編『布施の民俗』布施市役所 1965 く大阪府〉 和歌森太郎編『淡路島の民俗』吉川弘文館 1964 く兵庫県〉 地方史研究所『熊野』 1957 く和歌山県 ) 和歌森太郎編『美作の民俗』吉川弘文館 1963 く岡山県〉 広島県教育委員会編『三段峡と八幡高原』 1956 く広島県〉 松岡利夫『杣野民俗誌』柳原書店 1954 く山口県〉
276 533 534 535 536 Ⅵ民俗調査文献目録・解題 児玉幸多編『くずし字解読辞典』近藤出版社 1970 日本歴史学会編『演習古文書選・近世編』吉川弘文館 1971 若尾俊平・浅見恵・西口雅子編『近世古文書解読字典』柏書房 1972 中田易直・中田剛直・浅井潤子・浅見恵編『かな解読字典』柏書房 1974 文書読解のテキスト , 自習書としては , 531 , 532 , 534 。文書を判読するための書体の 字引きとしては 530 , 533 , 535 がある。 530 は比較的ページ数が少なく , 携帯に便利であ る。民俗調査の一部として近世文書を整理 , 利用するのには手頃であろう。 533 は起筆順 に配列したくずし字辞典。 535 は 530 をより詳細にしたものである。 近代の史料の調査研究については 537 古島敏雄『地方史研究法』東大出版会 1955 538 由井正臣近代文書 ( 大久保利謙・海老沢有道編『日本史学入門』 1965 539 立教大学日本史研究室編『近代文書演習』柏書房 1970 ( ロ ) 金石文 金石文の調査研究に関するものとして , 広文社 ) 540 541 542 543 544 545 546 547 548 千々和実金石文ーとくに中世石塔銘文の調査法ー ( 木村礎・林英夫編『地方史 研究の方法』八木書店 ) 1970 千々和実中世石造文化と金石文 ( 古島・和歌森・木村編『郷土史研究講座』 3 朝倉書店 ) 197 ( ) 川勝政太郎『石造美術入門』社会思想社 1967 田岡香逸『石造美術概観』綜芸社 1968 日下部朝一郎『石広入門』隣人社 1967 小沢国平『板碑入門』隣人社 1967 大護八郎『道祖神』真珠書院 1965 綜芸社編集部編『梵字入門』綜芸社 1967 佐和隆研編『仏像図典』吉川弘文館 1962 民俗調査の一環としておこなう金石文調査であれば , 本書所収の説明で充分役に立つが , 540 , 541 も調査法を示しており参考になる。石仏関係の調査に不可欠な梵字の判読は 547 が簡単で便利である。 544 , 545 は主として南関東の事例を扱ったものであるが , 調査結果 の分類整理に際しては参考になろう。 14 民俗士 小学生の調べたる上伊那川島村郷土誌 ( 『日本常民生活資料叢書』 13 549 550 551 552 553 554 竹内 宮本 柳田 桜田 宮本 利美 常一 国男 勝徳 常一 一書房 ) 1973 く長野県〉 吉野西奥民俗採訪録 ( 『日本常民生活資料叢書』 19 一書房 ) 1973 大間知篤三 く奈良県〉 『北小浦民俗誌』三省堂 1949 『美濃徳山村民俗誌』刀江書院 『越前石徹白民俗誌』刀江書院 『常陸高岡村民俗誌』刀江書院 く新潟県〉 1951 く岐阜県 ) 1951 く福井県〉 1951 く茨城県〉
26 イ Ⅵ民俗調査文献目録・解題 270 農林省図書館編『農林文献解題・草地利用編』日本農業文庫 1968 267 ~ 269 は入会山 , 共有林の問題を扱っているが , この分野の研究は法社会学 , 農業経済 学で実態調査も含めて大きく進んでいる。これらの文献については , 270 の目録を参照する こと。法律関係についての基礎的知識も不可欠であるが , それをえるには 2 が便利である。 狩蝋については , 271 272 273 274 275 276 277 278 279 宮本常一 向山雅重 千葉徳爾 千葉徳爾 武藤鉄城 高橋文太郎 石川純一郎 石川純一郎 狩猟 ( 『郷土研究講座』 4 角川書店 ) 1958 狩猟 ( 『日本民俗学大系』 5 平凡社 ) 1959 『狩猟伝承研究』風間書房 1969 『続狩猟伝承研究』風間書房 1969 『秋田マタギ聞書』慶友社 1969 秋田マタギ資料 ( 『日本常民生活資料叢書』 10 三一書房 ) 1973 民間狩蝋の一形態ー奥会津南郷村における狩人の生態と伝承ー ( 『日 本民俗学』 77 ) 1971 マタギ文書瞥見ー秘伝の事ー ( 『日本民俗学』 89 ) 1973 文化庁文化財保護部編『狩蝋習俗』 1 ( 秋田県・山形県・茨城県 ) 国土地理協会 1973 狩猟は特別な技術 , 作法 , 信仰についての理解がないと調査はむずかしいが , とりあえ ずは 271 , 272 からその知識をえることができるし , 調査内容については 277 や 279 を参 考にするとよい。本格的な調査研究をするためには , 273 , 274 をぜひとも読まねばならない。 林業 , 狩蝋を含めた山村生活全体については次の文献が参考になる。 280 柳田国男編『山村生活の研究』民間伝承の会 1938 281 柳田国男・倉田一郎『分類山村語彙民間伝承の会 1941 282 千葉徳爾『民俗と地域形成』風間書房 1966 諸職の伝承については , その職種ごとに調査報告や研究があるが , その中で従来もっと も注目されてきた木地屋については , 283 284 285 286 287 288 289 柳田国男史料としての伝説 ( 『定本柳田国男集』 4 筑摩書房 ) 1 3 橋本鉄男『木地屋の移住史』 1970 杉本寿『木地師制度研究序説』ミネルヴァ書房 1967 杉本寿『木地師支配制度の研究』ミネルヴァ書房 1972 中村たかを木地屋ーその技術 , くらし一 ( 『民族学研究』 32 ー 4 ) 1968 文化庁文化財保護部『木地師の習俗』 1 ( 三重県・滋賀県 ) 平凡社 1968 文化庁文化財保護部『木地師の習俗』 2 ( 愛知県・岐阜県 ) 平凡社 1969 調査の見本としては 288 , 289 を参照するとよい。研究を進めるにはまず 283 を読み , 次いで 285 , 286 で社会経済史的な面まで視野を広げることが必要である。 鑪については , 2 石塚尊俊『鱸 ( たたら ) と鍛冶』岩崎美術社 1972 交通・交易については , 291 桜井徳太郎・北見俊夫『人間の交流』河出書房 1965 292 北見俊夫『旅と交通の民俗』岩崎美術社 1970 293 北見俊夫『市と行商の民俗』岩崎美術社 1970
2 民俗調査法・民俗調査項目 , 3 村落組織 大間知篤三民俗調査の回顧 ( 『日本民俗学大系』 13 平凡社 ) 1960 2J3 27 28 29 30 31 32 33 郷田 ( 坪井 ) 洋文民俗調査の歴史 ( 『日本民俗学大系』 13 平凡社 ) 1960 桜田勝徳調査の態度と方法について ( 『日本民俗学大系』 13 平凡社 ) 1960 竹内利美「民俗」資料の性質とその収集方法 ( 『日本民俗学大系』 13 平凡社 ) 1960 井之ロ章次『民俗学の方法』岩崎美術社 1970 桜田勝徳調査する者とされる者 ( 『民間伝承』 22 ー 7 ) 1960 宮本常ー調査地被害 ( 『朝日講座・探検と冒検』 7 朝日新聞社 ) 1972 調査項目や内容を含めた民俗調査の歴史については 28 が参考になる。民俗資料と民俗 学の関連について理論的に位置づけるためには , 26 が一度は読まれねばならない。また社 会変動のなかでの民俗調査については 29 を出発点にして考えるとよい。 32 , 33 は調査者 と調査される人 , 土地との関係について , それぞれ豊富な経験に支えられて書いたもので あり , 特に 33 は一読すべき文献である。 民俗調査の調査項目 , 質問文例がまとめられているのは , 34 柳田国男・関敬吾『日本民俗学入門』改造社 1942 35 郷田 ( 坪井 ) 洋文・井之ロ章次日本民俗調査要項 ( 『日本民俗学大系』 13 平凡社 ) 1960 現在のところ , 質量ともにもっとも豊富で内容あるのは 34 であるが , 入手は非常に困 難である。 35 は 34 に多く依存しているが , 調査項目の配列が多く , かならずしも質問形 式になっていないので , 初心者にとっては , どのように質問していいかわからず , 不便で ある。その他に , 25 ・ 31 も調査項目を収録している。 民俗調査に際しては , 隣接諸科学における調査法についても充分に参考にすべきである。 代表的なものをあげれば , 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 鈴木栄太郎・喜多野清ー『日本農村社会調査法』国立書院 1948 福武直編『社会調査の方法』有斐閣 1954 古島敏雄・福武直編『農村調査研究入門』東大出版会 1955 安田三郎『社会調査ハンドブック』く新版〉有斐閣 1969 矢嶋仁吉『集落調査法』古今書院 1958 尾留川正平他編『人文地理調査法』 ( 現代地理調査法 3 ) 朝倉書店 地方史研究協議会編『地方史研究必携』岩波書店 1952 木村礎・林英夫編『地方史研究の方法』八木書店 1970 日井二尚『村落調査細目』 ( 関西大学経済研究所双書 25 ) 1969 藤岡謙二郎編『地域調査ハンドブック』ナカニシャ 1971 1972 36 は民俗調査に内容的にも近く , 現在でも充分参考になる。やや入手困難。 38 は村落 の経済構造や社会組織を調査する際に参考になるし , 巻末の付録は利用価値がある。 39 は 調査結果の統計的処理の技法に詳しい。 ( イ ) 46 桜田 ⅱ冊 勝徳 3 村落組織 村とは何か ( 『日本民俗学大系』 3 平凡社 ) 1958
256 Ⅵ民俗調査文献目録・解題 92 竹内利美近隣関係と家 ( 『家ーその構造分析ー』創元社 ) 1959 93 竹内利美近隣組織の諸型 ( 『東北大学教育学部研究年報』 15 ) 1967 94 福田アジオ村落史における近隣と系譜 ( 『地方史研究』 87 ) 1967 ムラの組織の問題では , ムラの境・入口・範囲・区分 ( 村組・近隣組 ) といった問題の 他に最近では 92 ~ 94 に見られるように近隣関係についても関心が高まってきている。 なお , ムラの共有・共同の諸側面については , 水利慣行や共有林・入会慣行の文献を読 まねばならない。水利については 213 ~ 220 , 共有林や入会については 267 ~ 270 を参照の こと。とくに 220 と 270 を利用して文献を探索のこと。 95 96 97 98 困 99 100 101 102 103 104 105 106 107 ムラの運営・寄合 花島政三郎 平山和彦 平山和彦 和歌森太郎 年齢集団 関敬吾 平山和彦 佐藤守 瀬川清子 『若者と娘をめぐる民俗』未来社 1972 『近代日本青年集団史研究月御茶の水書房 1970 年齢集団に関する研究動向 ( 『民俗学評論』 3 ) 1968 年齢集団 ( 『日本民俗学大系』 3 平凡社 ) 1958 村の寄合と座順 ( 『歴史と民俗学』実業之日本社 ) 1951 山形県温海地方の村寄合 ( 『日本民俗学会報』 40 ) 1965 村寄合の議決法 ( 『共同体の比較研究』 5 ) 1966 部落自治の運営と宮座 ( 『日本民俗学会報』 41 ) 1965 社会伝承研究会編『年齢集団と「家」の構造』社会伝承研究会 1973 年報』 7 ) 1959 竹内利美・江島成也・藤木三千人東北村落の年序組織 ( 『東北大学教育学部研究 竹内利美子供組について ( 『民族学研究』 21 ー 4 ) 1957 文化庁文化財保護部編『伊豆の若者組の習俗』平凡社 1972 文化財保護委員会編『志摩の年齢階梯制』平凡社 1965 99 は年齢集団の民俗学的研究を整理したもの , 100 はそれ以後の研究動向を分析したも ので , 文献探索は便利。 107 は戦後の年齡集団に関する文献総合目録が県別にまとめられ 112 竹田旦 111 竹内利美 110 郷田洋文 109 橋浦泰雄 108 橋浦泰雄 内労働慣行 ていて有益である。 下北における農耕と労力組織 ( 九学会連合編『下北』平凡社 ) 1967 ゆい ( 『日本社会民俗辞典』 4 誠文堂新光社 ) 1960 互助協同 ( 『日本民俗学大系』 4 平凡社 ) 1962 協同労働 ( 柳田国男編『海村生活の研究』日本民俗学会 ) 1949 協同労働と相互扶助 ( 柳田国男編『山村生活の研究』民間伝承の会 ) 1937 分析している。 102 ~ 104 には各地の民俗資料が豊富に盛られている。 101 は教育学の面からの若者組・青年団の研究で , 近代化との関連を 114 和歌森太郎村の制度と倫理 ( 『郷土研究講座』 5 角川書店 ) 1958 村の交際と義理 ( 柳田国男編『山村生活の研究』民間伝承の会 ) 1937 113 守随 ( ト ) っきあい・贈答 組織の関係を分析したもので参考になる。 110 には語彙の地理的分析が示されている。 112 は下北の村落についての労働慣行と社会 このうち 108 ~ 111 はユイ・モャイなどの共同労働全般について論したもので , とくに