カエル - みる会図書館


検索対象: 日本の両生類・爬虫類
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1. 日本の両生類・爬虫類

ど , せまい水路や , まれに水のあふ るよりも先に , 彼等が人の接近に気 れた道路で見かけることもある。 づくことが多い。幸い彼等はジャン ・イモリ類の観察 プによって逃げるため , すぐに存在 イモリ類は日本産有尾類では , も に気がつき , 静かにして着地点を見 っともふつうに見られ , 平地から山 定めればよい。おどしてあわてさせ 地にかけての , 水田・小川・池など , 比 ると連続ジャンプでたちまち姿を消 較的冷たくて , きれいな水が流れこ すので , じっとしてできれば双眼鏡 む水中ならば , いたるところに生息 で観察する。 けいりゆう する。陸生のイボイモリは個体数が 双眼鏡は樹上のアオガ工ルや渓流 少なく , 簡単には見られない。 の岩にいるカジカガ、エルを観察する ・カエルの観察 にもよく , またカエルのいそうな場 カエルは初夏の風物詩として多く 所を探すのもおもしろい。 トノサマ の詩歌に読みこまれ , 春の季語にも 力、、エルはジャンプー番で水にはいれ なっているように , 人と接する機会 る草むらにいるが , 水中の姿を追う が多い と落ち葉の下にもぐるのが見える。 カエルは夜行性でおもに夜間行動 カエルが観察しやすいのは , 繁殖 するものの , 昼間でも , はとんどが 期には雄が盛んに鳴いて集団をつく 岩や倒木の下にかくれることもなく , るからで , 特に夜 , ヘッド・ランプ りんしよう 水辺の草むらや林の林床でしっとし などの灯りを用意すると , 興味ある らんカ・い ている。アマガェル・アオがエノレの 繁殖行動が見られる。卵塊も種ごと ような体色変化の名手でなくても , にちがい , 幼生も身近な生きものと すべてのカエルは多少とも保護色の して親しまれる。 持ち主で , 草むらのカエルを見つけ はんしよく 4 当一 写真①モリアオガ工 ルの産卵を撮影 ( 137 )

2. 日本の両生類・爬虫類

両生類 0 △水に浮かぶ繁殖期の雄。両ほほにある青紫色の鳴のうをふくらませる。 もなり , 1 卵塊中に 2000 ~ 4000 個の卵 カエルという名の由来は , トノサマ がふくまれる。 力、、エルのケーロという鳴き声のなまっ トノサマカ、、エルはジャンプカに優れ , たものとされ , 容姿や生活態度もまさ 昼間は , ひととびで水に飛びこめる草 に、、カエルの殿様〃というにふさわしい。 むらにいることが多い。後肢のみすか 体長は雄 6 ~ 7. 5cm, 雌は 7 ~ 8. 5cm で きが発達し , 遊泳もたくみ。本種に類 やや大きく胴も太め。日本産のカエル 似するダルマガ工ルとは本州・香川県 では例外的に体色に性差があり , 体背 で分布が重なるが , 両者の間では産卵 面の基色は雄が黄緑色 , 雌は灰白色で 期・繁殖行動・鳴き声などにちがいが 黒はんが密に分布している。 見られ , 自然交雑はさけられている。 平地から低山地にかけて水田や小川 しかし生息環境の変化にともない , に多い。 5 ~ 6 月ごろ , 水田や浅い池 られめ・い 生地域ではしだいに交雑が進んでいる。 に産卵し , 卵塊は大きくて直径 20cm に 43 ) ※自然状態でちがう種の問に交配がおこること。 はんしよく 在ヒ

3. 日本の両生類・爬虫類

モリアオカ、、エルの産卵地は各地で バショウの葉などでしっとして 大然記念物に指定して保護されるた いるし , ノ、ロウェルアマガ工ルは , らんかい め , メレンゲのような白い卵塊を見 スコーールを呼ぶ , かん高い鳴き”で る機会は多く , 夜には産卵の様子が 存在がわかる。アオカ、、エル類は白い 観察できる。シュレーゲルアオがェ あわ状卵塊を水辺の草むらや樹上に ルは地中で産卵するが , 水か増えて 産むが , 産卵期が 12 月ごろから初夏 くると白い卵塊が水田に浮かぶこと までと長い はれしよ ( もある。 森林性カエル類の繁殖行動か明ら カエルの幼生は特にオタマジャク かになったのは近ごろのことで , 本 シの呼び名で親しまれ , 桜の花弁が 土産のアカガ工ル類とは様「・がだい 浮かぶ池に , 真黒な集団で泳ぐヒキ ふ、異なる がエルの幼生は , 親に似す小さくて 平地の水田や水たまりで産卵する かわいらしい。各種幼生は下の図参 のはヌマカ、、エルだけで , 彼等も成体 になれば山地に移リ , 倒木や石の下 南西諸島産力ェル類には美しいも にかくれて過す。 のが多く , 生態も変化に富んでいる。 山道の小さな流れのたまりには , きゅうりようち 集落周辺から丘陵地にかけてはリュ はんとうめい いたるところで半透明のオタマジャ ウキュウカジカカ、、エルとヒメアマカ、、 クンの群れを見るか , これはヒメア 工ルがどこにでも見られるが , 小さ マカ、、エル。八重山の樹洞の水たまリ なわリにはジャンプカがすぐれる。 に産卵するアイフィンカ、、一カ、、エルは , 大きなアオカ、、エル類は太陽の下で 昼間は小さな樹洞にかくれている。 ニホンアマガ工ノレ 呼吸孔 ニホンヒキガ工ル 一 , 科トトミ 5 : 第ミ ニホンアカガ工ノレ トノサマガ工 ) レ 0 図⑩カエルの幼生

4. 日本の両生類・爬虫類

ヒメアマガ工ル ヒメアマガ工 ) レ科 体長 35 以下。奄美諸島・沖縄諸島・先島諸島・ に分市する。台湾・中国南部・東南アジアにも 生息ヴる。 あまみ リュウキュウカジカガ工ル △ひし形の体にはつきりしたはん紋を持つ。 アオガ工ル科 △細長い後肢を持つ名ジャンバー 体長雄 2.5 ~ 35 , 雌 3 ~ 3.55 。ロ芝島以 南の列島・津縄諸島・筅諸島に分 市ヴる。台湾にも分市。 南西諸島でピョンヒ。ョンとびは ねる小さなカエルを見たら , ます 本種にまちがいない。どの島にも , 海岸近くから山の頂上まで生息し ている。頭部は体の割には大きめ で , 目が大きい。四肢か発達して 細長く , 特に後肢の脛部が長い。 体背面は灰かっ色から赤かっ色 , または暗かっ色に変化し , それぞ れのすみ家に応して , うまく体色 を変える。両目にかけて横帯の , 頭の後方には X 形の暗かっ色はん 紋がある。指先に小さい吸盤があるが , 地上性で樹上では見かけない。 みぞ 集落から山地にかけて , がけ道や林道ぎわの溝などに見られ , 赤 土のがけのくは、みに静止していると見分けがつかない。産卵は 4 けいりゆう 8 月ごろに行われ , 少数すっ渓流や水たまりに産む。 体長が 3 cm にも達しない日本産 では最小のカエル。頭部がきわめ て小さく , ロも小さくて , 胴が張 りだして全体がひし形をしている。 体背面の中央部には幅広い明りよ うなはん紋がある。はん紋には変 このような特徴的な 異か多いか , はん紋を持つカエルは , 本邦では 他に見られない。体が小さい割に は , ジャンプカが優れ , よくはねる。 平地から山地にかけて生息し , りんしよう 森林の落ち葉のたい積した林床・ 低地の草むら・がけ道などに見ら れる。繁殖期は主に 3 ~ 7 月ごろ で , 八重山諸島では四季をつうし て繁殖している。産卵は林道わき の小さな流れ・水たまり・池・水田 など , どこででも行い , 路上の水た まりでも幼生の群れがよく目につ く。幼生の頭胴部は角張っている。 はんしよくき はん とうめい △どこにでも見られる半透明の幼生 ( 57 )

5. 日本の両生類・爬虫類

かわずカ : っ そうはい [ ゆっこう 公園の池に大群が集団移動し , 「蛙合 て雄が放出した精子塊を総排出腔に せん とリこみ受精するが , 求愛行動には 戦」の大さわぎをするのもこのころ。 地方的変異がある。南西諸島のシリ ヒキ力、、エルよりも産卵が早いのは , ケンイモリも同様の求愛行動を行い , ニホンアカがエルとヤマアカカ、、エル 水たまりに多数が集まる。 で , 南国では 1 月から , ふつう 2 月 ・カエル類 上旬 ~ 3 月下旬 , 北国では 4 月ごろ しっち きゅうりようち 日本産力工ル類の生態は , 分類と に平地や丘陵地の水田や湿地に産卵 同しく生物地理的に吐咄喇海峡から する。早春でも比較的暖かく雨が降 北の本土と南の南西諸島とに分けて りそうな夜に集まって , 産卵するこ 見るはうが興味深い。本土のカエル とが多い。 のうち , 人家付近でふつうに見られ ヒキ力、、エルは 2 月下旬 ~ 4 月上旬 が産卵期で高地では 5 ~ 6 月。ェゾ るのは , ニホンアマカ、、エルとニホン ヒキ力、、エル ( 他の亜種もふくむ ) で , アカガ工ルは平地では 4 ~ 5 月ごろ。 ふくりゆうすい ヒキがエルはやぶのはか庭にもすみ 伏流水が流れる地中の岩のすき間 などに産卵するタゴ力、、エルは , 産卵 ついている 庭石や縁の下をすみ家にしながら , 期が 3 ~ 6 月ごろまで地域によって ふだん目だたないヒキガェルも , 早 幅があり , 早い地方では 12 ~ 2 月こ 春の宵には姿に似合わぬかわいらし ろで , 期間が 2 回あるとも考えられ い声で鳴きはしめる。庭先の小さな ている。クックックッというき声 池や水たまりに産卵場所を求めて道 は昼間でも盛んに聞かれるが , 夜に ばたをうろうろ歩きまわる。寺院や は横穴の入リ口にも姿を見せる。 図⑩トノサマガ工ルの ジャンフ。 当号・トジっ : ( 142 )

6. 日本の両生類・爬虫類

警告信号である。サンショウウオが ぶんびつ わんえさ 虔から分泌する粘液も自衛効果が あるのだろう。 ふんたん 有尾類の全長は吻端から尾端まで そうはいしゆっこう の長さ , 尾長は総排出腔後縁から尾 端までの長さで表す。 ・無尾類の体 カエルは無尾類の名のとおり成体 には尾がない。体は太く短く , 頭部 は大きくて幅広く頸部のくびれがな 胴は太く横に張りだしている。 四肢が発達し , 特に後肢は長くて , がっしりした特殊な構造の腰帯で支 えられ , 運動の原動力となっている。 ぜんし 指は前肢に 4 本 , 後肢に 5 本ある か・ , ノヾビナ属では 5 指あって , 第 1 指が肉質の袋に包まれたとげ状とな り , 自衛の武器として役だっ。樹上 性のアマがエルやアオガ、エルおよび けいりゆう 渓流性のカジカガェル類は , 各指先 が吸盤となり , アカガェル類の一部 でも指先がわすかにふくらむ。 みすかきはアマガェルやアオガェ トノサマガ工ル ルの前肢にもわすかに見られるが , 後肢ではいつばんによく発達し , 特 にトノサマがエルやナガ、レタゴガ、ェ ルでは , 指趾の先まで達し , ほとんど 切れこみがない。しかしヒキガ工ル など地上性で , あまり水に入らない 種類では , みずかきの発達が悪い。み ずかきは水中での遊泳に用いられる ほか , 地上ではジャンプの踏みきり に役だっている。またアマがエノレな どは枝からとび移るとき , みずかき を広げることで多少ともェア・クッ ションを生し落下速度をゆるめる。 雄の親指には , 繁殖期に肉質の小 こんいんりゆう さなかたまりである婚姻瘤 ( 指だこ ) はうせつ を生し , 雌を抱接するのに役だっ。 後肢の第 1 趾基部にある , 小さなか たまりの丙蹠隆起は , 地面にもぐる 種類ではよく発達し , これで土を掘 る。イシカワガェルやッチガェルの 体背面にあるいほ、状隆起は , 危険に 会うとにおいを分泌し , ヒキがエル じせん の耳腺は有毒物質を分泌する。 はんしよくき ( 発達する ) ヒキガ工ル ( 発達しない ) 図③ .0 カエルのみずかき ヒキガ工ル 図④ ナガレタゴガ工ル 婚姻瘤 ( 指だ一 耳腺 婚姻瘤と耳腺 ( 131 )

7. 日本の両生類・爬虫類

アカマタ ナミヘビ科 全長 0.8 ~ 1 . 7m 。南西諸島の界島・奄美大島・ 徳之島・沖永良島・与論島・沖縄島・久米島・ 敷朝などに分市ヴる。 △マッタブなどの地方名を持つ名物へビ マタラへビの潼孔 夜行性のマダラ ヘビ類の瞳孔は縦 長である 本種は南西諸島産のヘビとして は大型で , 大きな個体は全長 2 m をこえる。頭部は比較的大きくて やや扁平。瞳孔は縦長のだ円形。 たいり / 、 体鱗列数は胴の大部分で 17 列 , 各 うろこはなめらかで , 背方の 7 列 にはわすかにキールが見られる。 体背面は赤かっ色で黒色の帯状 はん紋が頭部から尾端まで並ぶ。 腹面は淡黄白色。体色はすむ島に よって変異があリ , 赤味の強いも のや , はん紋が青がかるものなど , 個体差も多い。若い個体はど赤と 黒のコントラストが強く , 赤い体 色から毒蛇と思う人も多く , 敬遠 される。また気もあらく , 頭を三 角にして身がまえ , よくかみつく。 餌はヘビ・トカゲ・カエル・鳥 などで , 小さいハプをも捕食する。 平地から山地にかけて生息し , 夜 行性である。 本種はアジア大陸の東部に広く 一部が朝鮮半島を経由し 分布し , て対馬に , そして , かっては大陸の 前縁に位置していたと考えられる うおつりしま せんかく 尖閣諸島の魚釣島におよんでいる。 体はアカマタよリも細長く , 全 長 1 m 以下の個体が多い。体鱗列 数は胴の中央部で 17 列 ( まれに 19 列の個体もある ) , 各うろこはなめ らかで , キールはない。 体背面は赤かっ色から赤紅色ま で変異があリ , たとえば対馬産は あざやかな赤紅色であり , 台湾産 は赤かっ色で赤のくすんだ個体が 多い。体背面の胴部に 25 ~ 35 個 , 尾部に 20 ~ 30 個はどの幅広い黒色横帯が並」 : 。 対馬ではふつうのヘビで , 森林・耕地から人家付近に も見られ , 水辺や湿った場所を好む。夜行性で , 木にも 登るが , 主に地上で行動する。 アカマタラ = ヘビ科 全長 60 ~ 1205 。 対馬・魚釣島 ( 尖閣諸島 ) に分市する。朝鮮島・ 中国大陸・台湾にも分市する。 △名のとおり赤と黒の まだら模様が目だっ。 餌はカエル・トカゲ・ ヘビ・負・ネズミなど。

8. 日本の両生類・爬虫類

両生類 △葉に登ると黄緑色の体色となる。 アイフィンガーガ工ル アオガ工ル科 △土の上では灰緑色や暗かっ色となる。 体長 35 前後。石垣島・西裘島に分市する。 台湾に分市するものとは , 同一種ガどうガ 疑問ガある。 アイフィンカ、、一ガ工ルは沖縄島・ あまみ 奄美大島も分布域に入れられるこ ともあったが , おそらく誤りであ ろう。最近まで正体かよくわから なかったカエルで , 大きな白い目 が特徴。吻部は短く , 吻端はやや裁 断状。リュウキュウカジカカ、、エル に似るが後肢が短く , ジャンプカ が弱いが , 吸盤はよく発達する。 後肢のみすかきの発達は悪い 平地から低山地の森林に生息し , じゅどう 樹上性で昼間は樹洞のなかにかく れている。あまり高くない樹洞を 細い枝で , 手当たりしだいにつつ つくと , なかから飛びだしてくる。 静止すると , 樹皮とそっくりにカ ムフラージュされる。枯れること のない樹洞の水たまりの上の , 湿 った部分に数十個の大きな卵を産 はんとうめい みつける。半透明で , ほとんど歯 列のない幼生は , 穴の水中で微生 物や有機物を食べて育つ。 樹上ではたくみにカムフラージュ。 ( 51 )

9. 日本の両生類・爬虫類

全長 1 ~ 1 . 5 m , 最大 2 m 。 北海道・本州・四国・九州・後島・伊豆 諸島・大隅諸島などの島々に分市ヴる。 △日本ではおなじみの長い奴。 4 本のしま模様がトレード・マーク。 たはオリープがかったかっ色で , 頸部 本種は本邦ではもっともよく知られ から尾部にかけて 4 本の黒かっ色縦条 ている種類で , 野外ばかリでなく町の が走るが , まれに縦条が薄れたリ , ま 、、ヘび屋″のショーケースでもおなしみ ったく欠く個体もある。幼蛇では , あ のヘビ。ヘビ類の典型的な形態をして すき色の横帯が並ふ、が , これらは成長 おリ , 全長 1 ~ 1 . 2 m の個体が多く , にともなって黒点に変わって他は薄れ , 尾はその 5 分の 1 から 4 分の 1 はどを ただなえじま 黒点は連続して縦しま模様となる。 占める。最近 , 伊豆諸島の祇苗島では 平地から低山にすみ , 堤・草原・山道・ 1 . 9 ~ 2 . 06 m の大きな個体が生息する 林などで見かける。カエル・トカゲ・小 ことが判明した ヘビのはか小 . 島や小哺乳類を餌とし , 頭部の分化したうろこの様子や体鱗 行動はすは、やい。 7 ~ 8 月ごろに 4 ~ の配列もヘビの標準形で , 体鱗列数は 15 個ほどを産卵し , 40 ~ 50 日でふ化。 胴の大半で 19 列。体背面は黄かっ色ま シマヘビ ( 1 ) ナミヘビ科 ( 100

10. 日本の両生類・爬虫類

オオサンショウウォ オオサンショウウォ科 全長 50 ~ 1205 , 最大級は 1355 。体重約 20kgo 岐阜県以西の本州・大分県に分市す る ( 四国などは人為分市 ) 。特別天然記念物。 △オオサンショウウオは古くは「ノアの洪水で犠牲になった人の化石」と思われた ハンザキの別名で知られる本種は , 中国大陸産のタイリクオオサンショウ ウオとともに世界最大の両生類で , 大 きな個体は 120 ~ 135Cm に達する。頭部 は大きく扁平で目がきわめて小さい。 胴は扁平で側面には厚いひだがあり , 尾は短くて後半部は側扁して , ひれ状 になる。幼生に似た形質を多分にそな えており , 終生水中で生活する。 標高 400 ~ 600m の河川の上流に生息 するが , 山間の渓流に限らす人家付近 の小川や用水路にも見られる。昼間は 川岸の穴のなかにひそみ , 夜になると 流れに出て , 魚・カエル・サワカ、、ニ等 を大きな口でとらえる。 はんしよ ( き 繁殖期は 8 月下旬 ~ 9 月上旬ごろで , 成熟した雄は , あらかしめ川岸に巣穴 を用意してを待ちうける。巣穴の入 り口から 1 m はどはいったところには , 広い産卵場がある。産卵・受精後 , 雌 を追いだした雄は , 体を半円形に巻い られかい て卵塊を保護する。卵塊は一対のしゅ す状の長いひも形をしている。ふ化し た幼生は 3 年後には 20cm はどになる。 20