吻部 - みる会図書館


検索対象: 日本の両生類・爬虫類
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1. 日本の両生類・爬虫類

V アリゾナサンゴヘビアメリカ合衆国南西 部・メキシコ北西部。全長約 40cm 。コフラ科 の美しい毒蛇で , 自然界でよく目だっ標識を 持っている。 昼夜とも行 動し , 餌は ヘビやトカ ゲなど。 イクロオガラガラへビアメリカ合衆国南西部・メキ シコ北部。全長 80 ~ に 0 cmo あまり大きくない山地性 の毒ヘビ。尾の先端部が黒い。 128 ) △アミメニシキヘビ東南アジア。全長 6 △ヒケミズへビタイ・インドシナ。全長約 ~ 9 . 9 m 。世界最大のヘビ。美しいはん紋が 60 cm 。まったくの水生で , 池やよどんだ川に ふんた人 ある。低地の森林にすみ , 居住区にも出現す すむ。吻端に 2 本のやわらかい突起がある。 る。大きな動物や鳥を強いカで巻きしめる。 ふれると体をかたくして枝に見せかける。 クビワへ つ人 ビアメリ カ合衆国東 部からメキ シコ。全長 30 ~ 60cm 。 頭部に赤いリング模様がある。おどされると尾をまるめ て持ちあげ , 腹面の赤い部分を見せびらかせて , おどす。 オオアオムチ ヘビインド △キングコプラインド・ 東南アジア・イ 東南アジア。全長 3 ~ 5 . 5 ンドシナ。全長 mo 最大の毒蛇で , 強い に 5 ~ 2 m 。頭部 神経毒を持つ。攻撃的で も胴も細長く尾 注入毒量も多く , 繁殖期 が極端に長い。 は特に危険。落ち葉で地 樹上性で , 吻部 上に巣をつくり卵を守る。 が細いため立体 的な視野を持つ。 は / 、しよくき

2. 日本の両生類・爬虫類

オキナワアオガ工ル アオガ工ル科 し吻部が丸い。雄は雨天のとき大声で鳴く。 △上の個体は吻部が細いびふつうはもう少 体長 4 ~ 6 。 暗かっ色の点状はん紋が多数ある。 体側と後肢大腿部の後面には , らっきがある。 個体によっては頭部に顆粒状のざ かりゆうじよう 咽頭部の皮膚ははとんどなめらか。 いんとうぶ ルに比べてやや小型で , 体背面と られた。奄美産のアマミアオカ、、ェ と八重山産とが別亜種として分け 載されたもので , その後 , 奄美産 あまみ て 1860 年にハロウ工ノレによって記 に産するアオガェルとして , 初め オキナワアオガェルは南西諸島 沖縄島に分市する。 四肢の各指には吸盤が発達し , 平地の樹上やノヾナナの葉によく見ら はんしよくき れる。繁殖期は 12 月下旬 ~ 3 月下旬ごろで , 水田・池沼周辺の草む ら , シダの葉先や木の枝 , あるいは地面を浅くさら状に掘って , 白 らんカ・い いあわ状の卵塊を産みつける。ふ化した幼生は自力で水にはいる。 ヤ工ヤマアオガ工ル アオガ工ル科 △瞳孔は明るいところでは細くしばられる。 体長雄 4 ~ 5 , 雌 5 ~ 6 。 石垣島・茜裘はに分市する。 と咽頭部には暗色のはん紋がない。 皮膚はなめらかで , 下顎の周縁部 カ・カ : く 短く , 鳴き声がちがうのも相違点。 きくて幅広く , 扁平なこと , 後肢が される。さらに頭部が相対的に大 が , 点状で数が少ないことで区別 体側部と後肢大腿部後面のはん紋 ナワアオカ、、エルとでは , 本亜種の アマミアオガェルと沖縄産のオキ 種と考えることもある。奄美産の オキナワアオガェルの亜種。独立 別名オーストンアオガェルで , 体背面は黄緑色から暗緑色まで変化するが , かっ色がからない。 主として樹上で生活し , あまり高いところには登らない。繁殖期 ・・と美しい声で鳴く。卵 は主として冬期で , フェロロロ , コロロ・ 塊は白いあわ状で , 水辺の草・コケ・土の上や穴のなかで産卵する。

3. 日本の両生類・爬虫類

両生類 工ゾアカガ工ル カガ工 ) レ科 体長 4 ~ 5.55 。雌雄による大きさのちガいはあ まりない。北海道あよび周辺の島々に分市する。 沿海州・サハリンにも分市ヴる。 ェゾアカガ工ルは長い間 , ョー ロッノ、アカガェルの同種として , 同し学名が用いられていた。つま り , ョーロッ / ヾのほは、全域からシ べリアをへて , サハリン・北海道 までの広域に分布する種であった わけである。第二次世界大戦後 , 北海道産の個体群はヨーロッパア カガ、エルの一亜種であり , 北海道 に生息するアカガェル類は , ェゾ アカがエル 1 種だけであることが 明らかとなった。現在では , 工ゾ アカガ、エルは沿海州・サハリンな どの一群とともに独立種と考えら れている。 本種はヤマアカガェルに似てい はいそくせん ふんたん るが , 吻部は短くて , 吻端は丸みを帯び , 背側線はあま かんかく り明りようでなく , 左右の上まぶたの間隔が比較的広い。 海岸付近から大雪山の 2000m にいたる森林や草地にすみ , しつげん 雪どけのころ , 日当たりのよい水たまりや湿原に産卵。 ッシマアカガ工ルはアムールア カガ工ル ( 沿海州・サハリン産 ) の 亜種とする考えもある。対馬に分 布する 2 種のアカガェル種の一つ で , 次の点で他の 1 種チョウセン ャマアカガ工ルと見分けがつく。 本種は頭部も胴も細長く , 吻部も 長くて , ややとがる。鼓膜は小さ くて目の直径の半分ぐらい。体に ぜんし 比較して前肢が太い。背側線は鼓 膜の後方でゆるくカープをえがき , 体背面の逆 V 字形の黒かっ色はん 紋は明りよう。後肢の脛部には 4 ~ 5 本の黒かっ色の横帯がある。 体背面や体側の皮膚には小さな顆 りゆう 粒が散在し , 特に胴の後方では密 になっている。ッシマアカガェルの雄には鳴のうがない。 小川の周辺や草むらなどに生息し , 産卵期は 2 ~ 3 月 らんかい ごろで , 水田・池沼・溝などの止水で行われる。卵塊は押し つぶしたような球形で , 1 卵塊中の卵数は 400 ~ 600 個。 △工ゾアカガ工ルの吻 部は丸みを帯び , 胴は やや太りぎみ。体色に は変異があるを ッシマアカガ工ル アカガ工丿レ科 体長雄 3 ~ 55 , 雌 4 ~ 55 。対馬の固有種。 近縁種には沿海州・サハリンに分市するア乙ー ルアカガ工ルガある。 のかで ル赤ま 工 , 色 ) 、 0 ガはっ マのら多 シ面かか . 、に、二ッ背色異 体つ変 みぞ

4. 日本の両生類・爬虫類

両生類 ャワシマタゴガ工ル あんばう 屋久島産のタゴガェルは , 安房 アカガ工 ) レ科 がわ 川流域から採集された個体にもと 体長雄 4 ~ 4 .85 , 雌 4.4 ~ 5.4 ( 城之川上流 づいて , 1965 年に別亜種に分けら 域産の場合 ) 。屋久島の安房川流域・城之川流域 れた。タゴガ工ルとの主な相違点 などの山地に分市ヴる。 は , 本亜種では頭部の幅がややせ まく , 吻部はむしろとがることで , 体形も細長く , 覆肢 , 特に藤蔀が 発達して長い。体背面はかっ色か ら暗かっ色まで変異があり , 黒か っ色や灰白色のはん紋がある。 繁殖期は 1 月下旬 ~ 4 月ごろで , はなのえごう 安房川水系の花之江河 ( 1800m ) ま で確認されており , 安房川と別水 じようのいわ 系の城之川上流 ( 600 m ) では 10 月 中旬に産卵が記録されている。 ふくりゆう △タゴガ工丿レとかなり 産卵は伏流水の流れる大きな岩 らんカ・い 体色のちがう個体。渓 のすき間で行われ , 卵塊には 70 ~ 120 個の卵がふくまれ 流中で行動するので , る ( 城之川水系 ) 。なおナガレタゴガェルの卵も他のタゴ みすかきが発達する。 がエル類とおなしく大粒で , 1 卵塊中の卵数は 100 個は どである。 体長 3 . 5 ~ 4.55 で雌はやや大きい。奄美大 リュウキュウアカガ工ル 島・徳之島・沖縄島に分市ヴる ( ハ重山諸 島ガらの記録は疑問 ) 。 アカガ工ル科 リュウキュウアカガェルの吻部 は幅がせまく , 側面の傾斜が急で , ふんたん 吻端がとがる。目の後方から体側 はいそくせん けんちょ に走る背側線は顕著で , 鼓膜の後 背側ではわすかにカープをえがく だけである。四肢が細長く , 後肢 は特に発達して脛部が長く , ジャ ンプカが優れる。四肢の各指は細 長く , 先端が少しふくらんでいる。 △リュウキュウアカガ 体背面は淡かっ色から赤かっ色 工ルのイ包接。繁殖期は まで変異があり , 細かい黒点が散在し , 後頭部の逆 V 字形 ~ に月こ・ろで , 浅い の黒かっ色はん紋は明りよう。点から目をとおり鼓膜 水中に 200 個ほどの卵 に達する黒はんがよく目だっ。形態的に類似するハナサ を産卵する。 キガ工ルとは , 本種の目の周辺にある黒はんが顕著なこ とや吻部がとがり , 側面で傾斜が急な点で区別ができる。 山地の森林・林道・河川周辺に生息する。 はんしよ ( き

5. 日本の両生類・爬虫類

イイジマウミヘビ コプラ科 全長 65 ~ 90 。 流球諸島の沿岸ガら台湾の紅頭勝近海にガ けての海域に分市ヴる。 本種はカメカ、、シラウミヘビ属の 2 種 の一つで , 系統的にはエラプウミヘビ 属と異なるが , 形態的には似ている。 えれとういい 胴は円筒形で太め , 腹板の幅も広い。 体はあまり長くなく , 尾も極端なひれ 状ではない。しかし点元は部の背面 に開いている。体鱗列数は 15 ~ 19 列で うろこが大きく , かわら状に並んでい る。体背面は黄かっ色で , 30 個あまり の黒色横帯が並ぶが , 横帯の両縁が直 線的でなく , ぎざぎざとなっているの で , 他のウミヘビと区別がつく。卵胎 生で , 11 月ごろに 1 ~ 4 匹の子を産む。 △尾部はひれ状でも陸ヘビの名残りがある。 ワロガシラウミヘビ コフ・ラ科・ 全長 45 ~ 130Cm 。琉球諸島沿岸ガら台湾・ チモール海の海域に分市ヴる。黒潮に乗っ て北海道沿岸まで北上する。 本種はウミヘビの典県的なタイプで , 頭部は小さい。 胴は前半部では細くて 円筒状をしておリ , 後方にゆくはど側 扉して縦に平たくなリ , 尾部はひれ状 となる。体は細長く , これをくねらせ てすべるように泳ぐ。体背面は淡黄か っ色で 50 ~ 70 個はどの黒色の横帯か並 ぶが , 基色のほうか横帯よりも幅広い。 ふんたん 頭部は吻端まで黒色。攻撃的で , ェラ プウミヘビ類を採集する人達は , 本種 を、、海ハプ ' ' と呼んでさわらない。 卵胎 あまみ 生で , 奄美大島近海でとれた個体が 10 月に全長 38cm の子を産んだ例がある。 本種は形態的にクロガシラウミヘビ に類似し , 色彩・はん紋もそっくり。 体鱗列数は胴の中央部で 37 ~ 47 列あっ てクロカ、、シラウミヘビよりやや多く , 胴も長めで腹板数も多い。本種の腹板 は 290 ~ 39 0 枚を数え , ヘビ類ではもっ とも多いものの一つである。体色は黄 かっ色で , 50 ~ 70 個あまリの青味がか った黒色の横帯が並ぶ。頭部は暗かっ 色で , 吻端から側面にかけて黄かっ色 の部分があリ , 老熟個体では全体が黄 かっ色となる点では , 吻端まで黒いク ロガシラウミヘビと区別がつく。 △頭が小さく胴が細長いウミヘビの典型 マタラウミヘビ コ・プラ餮 全長 1 . 1 ~ 1 . 8m 。琉球諸島沿岸ガら東南ア ジア・ベルシア湾にいたる南シナ海・イン ド洋の広い海域に分市する。 ( d い △形態的にはクロガシラウミヘビに似る

6. 日本の両生類・爬虫類

ヘリグロヒメトカゲ スキンっ科 全長 9 ~ 125 。薩南諸島の硫黄島・竹島・黒島・ ロ泉罠部島・吐囈 0 刺列島・奄美諸島・沖縄諸島 に分市する。 日本産爬虫類のなかで本種だけ が吐臈嵶海峡の南北両側にまたが さつなん って分布し , 薩南諸島の島々にお よんでいる。スキンクなかまでは 小型のグループであるヒメトカゲ 属で , 全長は 10cm 前後しかなく , 尾 がその約半分を占める。頭部は比 較的小さくて細く , 吻部はとがる。 りんは・ん 頭頂部の鱗板がスジトカゲ類と いくばん はちがっておリ , 中央の額板がた カ・カ既けん はん いへん大きい。下眼瞼の一部は半 とうめい 透明のうろこにおおわれ , 透明な 「窓」はないものの , まふ、たを閉し ても多少は見えるのだろう。 四肢は体のわりには細くて短く , 指趾も小さいが , 5 本すっそろっ △ヘリグロヒメトカケ ている。体背面は黄かっ色から赤かっ色・黒かっ色まで は枯れ草や落ち葉の間 はいちゅうせん をぬいながら昆虫を探 変異があり , 背中線上に不連続な暗かっ色の筋模様があ し歩く る。体側には鼻孔に始まって尾端に達する顕著な黒かっ たいりん 色の縦条がある。体鱗はなめらかで , 胴の中央部で 24 ~ 28 列。平地から山地の森林や耕地に多い。 本種は対馬に固有の種で , かっ ては中国・朝鮮半島に分布するス 、、トカゲの亜種とされていた すれにしてもアムールカナヘビや アカマダラなどとともに大陸系の 爬虫類である。体は細長く尾は , 全長の半分よりもやや長い。頭部 は小さく吻部は先細りで , 左右の せ・んくばん 前額板は中央で接している。 しかばん 指趾は短く , 第 4 趾で趾下板は ~ 13 枚しかない。体鱗は胴の中 央部で 28 ~ 30 列。下眼瞼の一部は 透明な膜の「窓」となっていて , ま 、、、たは閉しても外か見られる。体 背面は茶かっ色から暗かっ色で , △ッシマスベトカケは 体側には黒かっ色の縦条か走る。対馬ではふつうのトカ 体鱗がなめらか。行動 はすばやく , とらえに ゲで , 平地から山地に分布し , 倒木や石の下・石垣など んさ に多い。餌は昆虫・クモなど。 6 月下旬ごろに 1 ~ 5 個 の卵を産むが , 親がこれを保護することはない。 ッシマスベトカゲ スキノワ科 全長 8 ~ 10cm 。 対馬のほとんど全域に分市ヴる。

7. 日本の両生類・爬虫類

甲長 1 1 ~ 165 。 リュウキュウヤマガメ 沖縄島・嵬敷朝・久米島に分市ヴる。 が国の天然記念物に指定されている。 ヌマガメ科 △森林の林床にすむ沖 第 縄固有のリュウキュウ 背甲の周縁部がぎざ ぎざ。頭の大きな幼体。 本種は沖縄地方に固有の亜種で , ヤ 背甲はかっ色または赤かっ色で , 腹甲 ンノヾルガメ等の地方名があり , 近縁種 は周縁を黄色く縁取られた黒色である。 しつけ は中国南部からマレーシアにかけて生 山地の森林内の湿気の多い場所にす りんしよう 息する。背甲は角張った長卵形て , 冂 み , ハプと同しく日の当たらない林床・ 吊蕀とその左右に計 3 本の顕著な隆起 湿地・渓流近くに見られ , 落ち葉や石 があり , 特に中央部では著しい。周縁 の下にひそんでいる。陸生ではとんど えんこうばん 部は各縁甲板の後縁が突出し , 特に後 水にはいることがない。 雑食性で , 部では顕著なのこぎり状の欠刻となる。 ミズ・カタッムリ・昆 ふんたん 虫などの小動物とシイ・カシなどの実 頭部は小さく , 吻端は裁断状で側面 じようがく や植物の芽を食べる。産卵期は 6 ~ 8 から見るとほとんど垂直で , 上顎の前 月ごろで , 4 ~ 6 個ほどの卵を産む。 端は多少ともかぎ状に曲がっている。 ( 72 )

8. 日本の両生類・爬虫類

爬虫類 ワロイワトカゲモドキ 全長 1 5 ~ 185 。 沖縄島に分市ヴる。県の天然記念物。 ヤモリ科 尾は白帯なのがおもしろい。 △めすらしく尾が完全な個体。頭胴部のビンクとちがい , △背中線上を走る筋模様が本亜種の特徴。 △自切した尾の先は再生を始めている。 こうさい トカゲモドキ類はヤモリ科の一亜科 虹彩は赤かっ色で瞳孔は縦長。体背面 は暗かっ色で , 成体では淡紅色の横帯 とされるが , 独立の科とする考えもあ はいちうせん が完全に胴を横切らす , 背線上や胴 る。そのうちトカゲモドキ属は琉球諸 島中央部の 1 種以外は , 海南島に 1 種 , 側部の縦条は中断している個体が多い。 はん紋には個体変異が多く , 頭頂部 インドからメソボタミアに 3 種が知ら あまみ れるだけである。南西諸島でも奄美大 から胴にかけて一面に小はん紋が分布 島や八重山諸島からは発見されていな するものや , まばらなものがある。山 い。本種は長い間 , 別の属に入れられ , 地の洞穴などにすんでいる。 また報告にも混乱が見られたが , 現在 トカケとトカゲモドキのまぶた では琉球諸島に産するトカゲモドキは トカゲモドキ 3 亜種に整理されている。しかし変異 も多く , 島によって特徴が異なること から , 再整理される可能性もある。 頭部は大きくて吻部がとがり , 目の 下まぶたのみ閉じる。 上下のまぶたを閉じる。 トカケ ( 81 )

9. 日本の両生類・爬虫類

爬虫類 ハーハートカゲ スキンワ科 全長 185 ぐらい。 奄美大島・徳之島・沖永良部島・与論島・沖繩 島に分市する。 本種は琉球諸島中央部に分布す きのえ る固有種で , 変異が見られる沖永 けんとう 置蔀嶌や与論島のものは検討を要 ニホントカゲと同しように する。 点元の後ろに小さな覆点板がある たいりん が , 体鱗は胴の中央部で 22 列しか ない。体鱗列数はまれに 24 のこと もあるが , 沖縄島の北部産の個体 群では 24 列の出現する率が高い。 幼体では黒地に黄白色の金属光 沢のある 5 本の縦条が体背面を走 り , 尾はあざやかなコバルトプル はいちゅうせん 背中線上の黄白色縦条は頭頂 ふんぶ 部で二分して吻部にのびている。 大腿部の後面に数個の大型鱗が不 規則に並ぶ個体がまれに見られ , これがアオスジトカゲの特徴であることから , 系統的に 近いと思われる。低山地から山の中腹にかけて分布し , 開けた森林や林道のがけに見られる。行動は畿しよう。 琉球諸島から記録のある本種は , トカゲやイシガキトカゲ せんかく などの見誤りで , 確実なのは尖閣 諸島だけである。形態的にはオキ ナワトカゲに類似し , 体鱗は胴の 中央部で 26 ~ 28 列。本種の特徴は , 後肢大腿部の後面に 10 枚あまりの 大型鱗があって不規則に配列し , 一種の模様をつくっていることで うおつりしま ある。尖閣諸島の魚釣島産の 2 個 体を調べたところでは , 体鱗は 26 , 28 列 , 大腿部の大型鱗の配列は 2 個とも左右で様子が異なり , その 数は 9 , 13 , 14 , 22 個で , 部は大 型鱗が小さく分かれるものもある。 尖閣諸島では海岸付近から山林 中にかけてふつうに見られ , 魚釣 島では競合種のオキナワトカゲも 分布するとされる。幼体は名のと おり , 尾にあざやかなコバルトプ ルーの筋模様がある。 あまみ △尾の青さがきわだっ パーパートカケの幼体 アオスジトカゲ スキノ 全長 1 7 ~ 225 。 尖閣諸島の魚釣島・南小・員尾に分市する。 台・中国の中部と南部・海南島などにも分市。 △成体では名前の青筋が消える アオスジトカケの後肢 大腿部の後面に 大型鱗が不規則に 配列されている。

10. 日本の両生類・爬虫類

ジ乙グリ ナミヘビ科 全長 0 . 8 ~ 1 . 2 m 。北海道・本州・四国・ 九州・後島・伊豆大島・隠岐・壱岐・屋 久島・種子島などの島々に分市ヴる。 ・ワこイイ △日本的な優雅な感しのするジムグリ。性質もまったくおとなしい。 ジムグリは胴がやや太めで , 尾もシ マヘビよリは短い。吻部はやや幅広く て , 成蛇では類部のくびれがあまり目 たいり だたなくなる。体鱗は胴の大部分で 21 列 , 背面中央部では弱い隆条 ( キール ) があるか , ほとんど認められない個体 もある。体背面は淡黄かっ色または赤 かっ色で , 青色がかった暗色の小はん 点が散在するが , 老熟個体ははとんど 無はん。腹面は淡黄または赤かっ色で , 幅広い黒はんが市松模様に並ぶが , ようだ れには変異が多い。幼蛇は背面が美し ジ乙クリとアカジ 乙グリの腹板の 模様 い赤かっ色で , 黄色く縁取られた黒色 小はん点か散在し , これらか連続して 横帯になることもある。 き 0 うりよう 丘陵から山地の林に多く , ネズミ類 や食虫類などの小哺乳類を捕食する。 性質はおとなしく , 専ら農林業に被害 をあたえる動物をとらえる有益なヘビ。 アカジムクリは北海道の平野部と本 州の高山地帯に分布し , 体鱗にキール がなく , 腹板に黒はんがまったくない 点で独立種とされる。しかし単なる色 彩変異とも考えられている。 △ジムグリの腹板には黒い 市松模様が並ぶ 104 △アカジムグリの腹板は まったく無はん紋。