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検索対象: 日本の両生類・爬虫類
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1. 日本の両生類・爬虫類

爬虫類 サキシママタラ アカマダラの亜種で先島諸島に 固有のマダラへビ。アカマダラと = へピ科 の相違点は , 腹板数か 180 ~ 190 枚 全長 50 ~ 1005 。先島諸島の宮古島・伊部島・ はどでやや少なく , はん紋の様子 多罠間島・石垣島・西製朝・小浜島・竹富島・ が異なる。体鱗列数は胴の中央部 波照間島・与加国島などに分市ヴる。 で 17 列 , 各うろこはなめらかで光 沢があり , キールがない 体背面は黄かっ色または茶かっ 色で , 黒かっ色の幅広い横帯が胴 部に 21 ~ 40 , 尾部に 11 ~ 22 個はど あって , アカマダラよリも少ない 横帯の幅は他のマダラへビ類よリ も広く , 宮古島産の個体ではむし ろ背面が黒かっ色で , 茶かっ色の 見える。宮古島では本種をアカッ △はでな色彩・はん紋 カラと呼んでいる。平地から山地にかけてふつうに見ら を持っマダラへビ類と れ , 夜間に行動してカエル・トカゲ・ヘビなどを捕食する。 しては地味な存在。 どくえさ ぶんびつ 宮古諸島では耳腺から毒液を分泌するミヤコヒキ力、、エル をもとらえ , 八重山諸島ではサキシマハプをも捕食する。 中国南部からインドシナ・ヒマ ラヤに分布するバイカダの亜種で , 台湾には別亜種が分布する。長い 間 , マタ、、ラへビ属の一種とされて いたが , 最近では近縁のオオカミ ヘビ属にふくめられる。採集例が 10 個体以下のヘビであったが , 近 年では各島であいついで採集され , 生態も少しすっ知られている。 頭部は大きく扁平で頸部のくび れが著しく , 胴は細長くて尾も長 い。体背面は灰かっ色で幅広い黒 色横帯が並び , 頸部は特に幅広く , 後方に移るにつれて幅がせばまり , 尾部では細いしま模様となる。し かし , 宮古島産では横帯は , ほは、 等しい大きさである。主に夜間活動し , 樹上性で餌はト カゲ類と考えられている。 1979 年の学術調査で採集され うおつりしませんかく た魚釣島 ( 尖閣諸島 ) 産のヘビを著者が調べたところ , 1 頭はバイカダの新種と考えられ , 近く記載の予定である。 はましま サキシマバイカタ ナミヘビ科 全長約 705 。 先島諸島の宮古島・石垣島・西表島に分市ヴる。 4 △数の少ないへビで , 生態をカラー写真で見 られるのは最近のこと。 ( 111 )

2. 日本の両生類・爬虫類

キノボリトカゲ 本種は日本に産する唯一のアガ マ科のトカゲで , 近縁種は台湾や つマ科 南アジアに分布している。雄は雌 全長 20 ~ 255 。 よりも少し大きく , 尾は全長の 3 罨宝大島・徳之島・朝・沖縄島・首列 分の 2 ほどを占める。頭部は角張 島の各島々に分市ヴる。 って大きく , 吻部はほは、三角形で 頭頂部は平ら。鼻孔から目にかけ ての箙点験は明りような隆条とな って , 目の上縁まで続いている。 頭頂部の後方には小さな黄色の 三角形のうろこが 6 ~ 10 枚はど背 ちゅ 5 せん 中線上に並び , 雄のはうが大きい。 また雄ののどには黄色のひれ飾り はんしよくき があり , 繁殖期のディスプレーに △黄緑色に体色変化。 は突き出すが , あまり目だたない。 お得意のポーズ。 さいりん 全身が細鱗におおわれ , 腹面では やや大きい。平地から山地にかけて , 海岸のアダンの茂 みから集落の防風林まで , 広い範面でふつうに見られる。 樹上性で , 体色を黄緑色から茶かっ色まで変化させる。 幹に静止することが多いが , 行動はすばやい。 サキシマキノボリトカゲ キノボリトカゲの亜種で先島諸 島に固有であるが , 南西諸島産を アガマ科 1 種にまとめる考えもある。キノ 全長 185 ほど。 ポリトカゲに比べて , 全体が小さ 宮古島・石垣島・西表島・与那国島などの先島 く , 後肢が特に細長い。体背面は 諸島に分市ヴる。 かっ色またはオリープかっ色で , 雄は成熟しても緑色にならす , 胴 を斜めに横切る帯状はん紋は黄色 ほば白色。雌はかっ色ま でなく , たは緑かっ色で , 白いはん点がし ま模様となって並ぶ。雌雄ともに ロの主唇蔀に白い線模様がある。 平地から山地にかけて生息し , 防風林や森林に見られるが , 茜裘 △体色はかっ色系。 島では集落に少なく森林にすむ。 頭を下にして幹に止まることが多 く , 頭を左右にかたむけて目を動かし , 上や下を見る。 餌は昆虫・クモなどの小さな生物。長い尾でノヾラン スをとりながら発達した細長い四肢と指で , 樹上をす ばやく行動する。地上では後肢ではねるように走る。 かざ を第ー 4 ) △頭でつかちの幼体。

3. 日本の両生類・爬虫類

よろ 4 しま 本種は与論島・八重山諸島・奄 た 0 ・らしま 美諸島・宝島・台湾などから分布の 報告があるが , おそらく同しスジ トカゲ属のなかまの誤認であると 考えられる。この属のトカゲは特 に幼体では類似しておリ , 各種と たいりん も体鱗の形質など変異が多いため , 種の同定についても論議が多い 野外での観察については , 幸い 同し島に同属の類似種が 2 種分布 する島は少ないため , 各島ごとの 分布種で判断できる。 2 種の競合 種が分布するのは , バーバー ゲのすむ奄美諸島と沖縄島で , 筋模様がない。 △オキナワトカケの成体 れもバーバートカゲが山地にすみ わけているため , 区別がつく。 オキナワトカゲは海岸近くのク きゅう サトべラの茂みや集落・耕地・丘 リようち 陵地にすみ , 体鱗列数は胴の中央 部で 26 ( まれに 28 ) 。尾の黒い縦条 △若い個体には胴に 5 本の筋模様がある 本種はオキナワトカゲの亜種で オオシマトカゲ あるが , 過去には独立種と見なさ スキンワ科 れたリ , また島によって別亜種に 全長 15 ~ 205 。吐暖喇列島の宝島と小宝島・奄 分けられたリ , 現在なお種の分類 美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島・ については問題が残されている。 に分市ヴる。 本種の特徴の一つは , 体背面の 体鱗が中央部でも特に大きくない 点や , 若い個体に見られる尾の黒 色縦条が , 尾部の 3 分の 1 はどに しか達してないことである。しか しこのグループの分類で重視され る体鱗列数が , 島ごとに変異が多 く , 分類の混乱をまねいている。 すなわち体鱗は胴の中央部におい て奄美大島が平均 26 列 , 喜界島 28 △幼体・亜成体・成体 列 , 徳之島や沖永蔀か 26 ~ 28 列 , そして宝島か 24 列 きのえ を並べると , はん絞の というように安定していない。色彩にも変異が見られる。 様子がよくわかる。 海岸付近から集落の石垣・耕地などにすみ , 人を恐れな び / 、 いが行動は敏しよう。バッタを餌にするとよく、、釣れる " オキナワトカゲ キノ科 全長 15 ~ 195 。 沖縄島・慶間諸島・久米島・魚釣島 ( ? ) に分 市ヴる。

4. 日本の両生類・爬虫類

りうきゅう 本種は琉球諸島中央部の固有種 ガラスヒバア で , もっともふつうに見られるヘ = ヘビ ビ。頭部はやや細長く , 頸部がく 全長 75 ~ 1105 。南西諸島の界島・奄美大島・ びれており , 胴も尾も細長く , 尾 徳之島・永罠蔀島・与論島・沖縄島・伊乖崖 は全長の 4 分の 1 から 3 分の 1 を 島・渡嘉敷島・久米島などに分市ヴる。 たいり / 、 占める。体鱗列数は胴の大部分で けんちょ 19 列 , 各うろこには顕著なキール があって , ざらっく。胴の断面は えんとうけい 円筒形よりもむしろ三角形に近い。 体背面は黒または黒かっ色で , 口から頸部にかけて黄白色の筋模 様があり , 胴の前半部には体側の 左右で多少位置のすれた黄色い横 帯が並ぶ。胴の後半部から尾部に かけては , 横帯が変形して小はん 点となって散在する。体色やはん 紋には変異があるが , 若い個体はど黄色の横帯が鮮明で , 老熟個体でははとんど黒味がかる。和名は沖縄の俗称に 由来し , 各地でも体色を意味する力、、ラスプ , ガラスビな どの呼び名がある。水辺で見られ , 餌は両生類やトカゲ。 △現地では黒いへビを 意味するガラスグなど の呼び名もある ヤ工ヤマヒバア ナミヘビ科 全長 70 ~ 955 。ハ重山諸島の石垣島・西製島・ はまし一 小浜島・竹富島・黒島・与加国島・波照間島に 分市ヴる。 ガラスヒノヾアの亜種で , 八重山 諸島に固有のヘビ。体は細長く尾 も長いが , ガラスヒバァよりは尾 率 ( 全長に対する尾長の割合 ) が低 く , 全長の 4 分の 1 ぐらいを占め る。体鱗列数は胴の大部分で 19 列 , 各うろこには顕著なキールがある。 尾がガラスヒバァよりも短いため , びかは・ん 尾下板数も 95 ~ 110 対ぐらい ( ガラ - イ スヒノヾアは 115 ~ 130 対はど ) 。 体背面はかっ色または暗かっ色 で , 胴の前半部には黄白色の細い 横帯が並び , 頭部背面は明るい黄 かっ色。平地から山地にかけて生 息し , 池沼や水田あるいは山地の びん 流れなど水辺に多い。行動は敏し ようで , カエルやオタマジャクシを捕食する。 宮古諸島産の個体群は別亜種のミヤコヒバアとして分 けるが , 形態・生態ともに本種に似る。体背面は全体が暗 かっ色で , 体の前半部に白色少数の細い横帯があるだけ。 △「八重山のヒノヾカリ」 は南海のムードがただ ようエレガントなへび

5. 日本の両生類・爬虫類

サキシマスジオ 台湾・中国など南アジアに分布 するスジオヘビの亜種で , 最大は = ヘビ 2.5 m に達する大型種。アオダイ 全長 1 . 8 ~ 2.5m 。宮古諸島の宮古島・朝由部島 たいりん ショウに似るが , 体鱗列数は多く など、ハ重山諸島の石垣島・西朝・朝・ て胴の中央部で 27 列 ( 25 列の個体 小浜島に分市ヴる。 もある ) , 腹板も多くて 250 ~ 260 枚。 体背面は黄かっ色かオリープか っ色で , 腹面は黄白色。背面には 黒かっ色の不規則な波形はん紋が 横帯となって並び , 胴の後方では 円または角形の黒はんとなる。黒 はんは尾部では幅広い 1 本の縦条 となって , 尾の両側を尾端まで走 る。体色・はん紋に変異が多いが , スジオの名のとおり尾部の筋模様 △スジオの名のとおり が本種の特徴となっている。主として山地に生息し , 平 尾部には顕著な筋模様 地では森林にすむ。腹板の両端が角張っており , これを が走る 樹皮に引っかけて , 太い幹でも登る。餌はネズミ・小鳥類。 沖縄島で採集された個体は自然分布なのかは不明。 本種は南西諸島の中央部に広く 分布する固有種で , ふつうに見ら れるおとなしいへビとして , オー ナジャーの名で親しまれている。 えんとうじよう 胴は円筒状で , やや太めであり , 尾が長い ( オーナジャーの由来 ) 。 けんちょ ふんぶ 頸蔀のくびれは顕著でなく , 吻部 はやや短い。体鱗列数は胴のどの うろこに 部分でも 15 列と少なく , は弱い隆条 ( キール ) があるが , 全 体になめらかで光沢がある。 体背面はくすんだ黄緑色から緑 かっ色 , 灰色がかった黄かっ色ま で変異が多く , 2 ~ 4 本の不鮮明 なかっ色縦条があるが , はん紋の ない個体もある。腹面は美しい淡 黄または淡黄緑色。幼蛇では体の 蔔半部に黒色はん紋がある。 平地から山地にかけて生息し , 森林・耕地・草原など多くの場所 で見かける。餌はカエルやミミズ。 え 見 若 板 あ と 黒 る彎事 リュウキュウアオヘビ = へピ 全長約 1 . 1 mo 南西諸島の宝島・小宝島・界 島・奄美大島・徳之島・沖泉罠蔀島・与論島・ 沖縄島・渡嘉敷島・久米島などに分市する。 た 0 じま ( 108 )

6. 日本の両生類・爬虫類

サキシマアオヘビ ナミへピ 全長 60 ~ 805 。先島諸島の宮古島・朝罠蔀島・ 来間島・多由島・石垣島・茜襞朝・小浜島・ 黒島・岌は・ら国朝に分市する。 物 △アオヘビとしては地 味な色彩で , 平地では あまり見かけない 本種は先島諸島に固有のアオへ ビで , リュウキュウアオヘビに似 るが , 次の点で異なる。すなわち , たいりん 体鱗列数は 2 列多い 17 列で , 胴の どの部分でも同しであるが , 例外 的に胴の中央部で 19 列の個体もあ る。各うろこは大部分がなめらか でキールがないが , 胴の後部と尾 部の 7 列はどは , うろこの一部に 弱いキールがある。胴は円喬膨で やや太い 体背面は灰緑色か灰かっ色で , 2 ~ 5 本の不明りような暗色縦条 があるが , 体色には変異があり黒 つばい個体もある。幼蛇は淡オリ ープ色で黒かっ色の横しまが並ぶ。 平地から山地にかけて生息するが , 山地に多く平地で はあまリ見られない。昼行性であるが夜にも行動し , ミズ類を食べるが , 他の食性は不明。夏に数個を産卵す る以外 , くわしい生態は知られていない。 本種は久米島の固有種で , 喜久 ざときようたっ 里教達氏によって発見された 1 個 体に基づき , 1958 年に新種として 己載された。アオヘビ属の一種と してキクサトアオヘビの名がつい ていたが , 体色はかっ色系であり 生態もまったく不明 . であった その後 1965 年に第 2 個体 , 1982 年に第 3 個体が発見され , 中国大 陸の山岳地帯に生息するサワヘビ 属の一種であると同定され , 和名 もキクサ、トサワヘビと改められた。 体鱗列数は胴の中央部で 15 列 , うろこはなめらかで光沢があり , けんちょ 尾部では顕著なキールがある。頭 部は扁苹で点孔は上向きに開口し , んいくは・ん 前額板は 1 枚。体背面は暗かっ色で , オレンジ色の小はん けいりゆう 点が散在する。山地の森林を流れる渓流にすみ , 陸にも あがるが , はとんど水中で過ごす。餌はオタマジャクシや 水生昆虫などと考えられているが , くわしい生態は不明。 キワサトサワヘビ ナミヘビ科 全長約 605 。 慶由諸島の久米島に分市ヴる。 一三ロ △最近になって生態が 判明し , 名もアオヘビ からサワヘビに変更さ れた

7. 日本の両生類・爬虫類

両生類 まる 島市 之分 島表 大西 奄島 。縄明 5 沖不 5 ・ま 3 島島 5 論ぶ部 2 5 由 長 : 永 体島 あま ハロウ工ルアマガ工ル アマガ工ル科 △小さいながら南国のムードをただよわせる , 横文字のハロウ工ルアマガ工ル。 卵する。卵は少数すっ薄い膜に包まれ 日本の両生爬虫類を研究したハロウ る。幼生はヒメアマカ、、エル・リュウキ 工ルの名をつけた , エレガントなアマ ュウカジカガ工ルなどの幼生と混生す ガ、エル。ニホンアマガ工ノレに比べると , ぜんし はんとうめい ることが多いが , 頭胸部が半透明で水 体はスリムで後肢が長く , 前肢では指 間にみすかきが発達する。吻部は裁断 底にいるので区別できる。 状で , 体背面には暗色のはん紋がない。 スコールが近づくタ暮れなど , 大き いりおもてじま な声でさかんに鳴きたてる。これはア 最近 , 西表島で発見されたアマガェル マガェル特有のシャワー ( タ立ち ) ・コ は本種と考えられるが , 多少相違点も 見られる。平地の森林・草むら・耕地 ールで , なせ鳴くのかはわかっていな 周辺にすむが , 集落の防風林やバナナ いが , 雨が近づき気圧が下がると , 高 はんしよくき にも見られる。繁殖期は 3 月下旬 ~ 8 い場所に移動して鳴きはしめる。繁殖 月ごろで , 水田や水たまりの止水に産 期の鳴き声とは声もちがっている。 ( 35 )

8. 日本の両生類・爬虫類

爬虫類 ミヤコトカゲ スキンワ 全長約 18cm 。宮古諸島の宮古島・伊罠蔀島・来 間島などの島々に分市ヴる。台湾・フィリピン・ マレーシア・西太平洋の諸島にも分市ヴる。 本不亜は・バン・デンノヾーグ ( 1912 年 ) によって初めて記録されたが , 1975 年になって生存が確認され , その後分布域も宮古諸島全域にわ たることも判明してきた 本種は台湾・フィリヒ。ンをはし め熱帯アジアやミクロネシア・メ ラネシアに広く分布するものて カ : んしよう 海岸地帯の岩礁やマングロプの 茂る沼地などに生息し , 塩水にも りゆうきゅう 抵抗性が高いようである。琉球諸 島で , 宮古諸島だけに見られるの は不自然な分布で , おそらく流木 や船の貨物などで連は、れ , 定着し た可能性が強い。 吻部は細長く , オリープかっ色 に淡色の小はん点が散在するエレ カ・カ : んけん 力、、ントなトカゲである。下眼瞼を 閉しても外が見える。海岸の隆起 サンゴ礁などの岩礁地帯にすむ。 △海岸の隆起サンゴ礁に多いミヤコトカケ。 ミヤコトカゲとサキシマスベトカケの目 ミヤコ トカケ とうめい 下眼臉の一部は透明な膜の「窓」となって おり , まぶたを閉じても外が見える。 キシノウ工トカゲ 全長 20 ~ 305 , 最大約 39 師。宮古諸島の宮古島・ 多罠間島・水納島 , ハ重山諸島の石垣島・茜襞 島・与加国島に分市。国の天然記念物に指定。 サキシマスペ トカケ 本種は大きな個体では全長 30cm をこえる日本産トカゲ類の最大種 で , しかも頭胴長が全長のはは、半 分を占め , 胴の幅が広いため , 大 きさではすばぬけている。 吻部は先細るが , はおの部分は 世んいい りれ一一ん 幅広く大きな扇形の鱗板がある。 若い個体には体背面から体側にか けて 7 本の明リような黄白縦条が 走り , 尾は青味がかる。成体では筋 模様は薄れ , 体側の暗かっ色縦条 がはっきリしてくる。老熟個体は 背面が淡いオリープかっ色で , 金 属光沢があリ , はおはオレンジ色。 海岸近くのブッシュや耕地・低 山地の草原や林道でよく見かける。 昆虫を追って草原からとびあがっ たリするが , 他のトカゲや小生物 をもとらえる。 匕、なな第冫ミれ 一す △日本産では最大のトカゲとしての貫録。 △若い個体にはグルーフ共通の模様かある

9. 日本の両生類・爬虫類

あまみ ヒャン コプラ科 全長 30 ~ 605 。 奄美諸島の奄美大島・茄計朝 ・与路島・ ロ月 島に分市ヴる。 本種は奄美諸島に固有の毒ヘビ で , コプラ科にふくまれる。頭部 は小さくて , 頸部はわすかにくび れる。胴は暠膨で細長く , 尾部 びたん は短くて先端は 1 枚のとげ状尾端 たいりん 鱗で終わる。体鱗はすべてなめら かで光沢があり , 胴のどの部分で も 13 列。体背面はあざやかな赤紅 色かオレンジ色で , 幅広い黒色横 帯が胴に 12 ~ 14 個 , 尾に 1 ~ 2 個 あって , 角度によって青紫色にか がやく。横帯は腹面で中断する個 体と環状に回るものとがあり , 頭 部から尾部にかけて体軸に沿って 1 ~ 5 本の細い黒色縦条がある。 山ろくから山地にかけて生息し , △ヒャンは性質がおと ソテッの下葉や林のなかにも見られるが , 乾燥する草原 なしく , 口が小さいの などにはいない。昼行性で白昼でも行動して , トカゲや で , かまれる被害は少 メクラへビをとらえる。ヒャンは「日照り」の意味で , 本 ない。美しくてスリム 種を見ると日照りが続くといわれる。性質はおとなしい。 本種は沖縄諸島に固有の毒ヘビ で , かって沖縄島と陸続きであっ た徳之島にも分布する。形態的に はヒャンと変わリなく , 同種にふ くめることもあるが , はん紋のち がいなどから別亜種に分けられる。 はいちゅうをん 体背面は赤紅色で , 背中線を中 心に 5 本の黒色縦条が頭部から尾 端まで走リ , それらを中断する十 数個の幅せまい黒色横帯がある。 横帯は両縁を黄白色で縁取られる が , 久米島産や伊江島産では横帯 を欠いた縦条だけの個体が多い。 生態はヒャンと同しで , ハイも 「日照リ」を意味することは、から転 したもの。本種もヒャンもいつは。 これにかまれると , 上間にすえた釜の んには恐れられ , なかにはいってふたをし , 1 週間ほどはいっていないと 治らないとの俗説があり , ハプ捕りの人達も本種を敬遠 する。しかしヒャンと同様におとなしく , 被害は少ない。 コプラ科 全長 30 ~ 565 。奄美諸島の徳之島・沖縄諸島の 沖縄島・伊平屋島・伊江島・敖朝・久米島・ 渡朝などの島々に分市ヴる。 △野外て目だつあざや かな体色は , 毒蛇であ ることを示す標識色

10. 日本の両生類・爬虫類

ヒメハプ ワサリへビ科 全長 30 ~ 805 。奄美諸島の奄美大島・茄罸白 島・徳之島 , 沖繩諸島の沖繩島・車靂は・ 江島・久米島・曇などに分市ヴる。 りゆうきゅう 本種は琉球諸島中央部に固有の 毒ヘビで , 南アジア産のヤマハプ 類に近縁。すんぐり形で , 頭部は 大きな三角形で扁平。頸部はくび れ , 胴が太く短くて , 尾は極端に 短い。頭部には 1 対のピット器官 どくが をそなえ , 毒牙は可動的な管牙。 丘陵地から山地の森林や耕地・ 水田近くにすみ , 行動はきわめて のろい。しかし , 知らすに踏みつ けたりすると , かみつかれる。毒 ちめいてき 性はあまり強くなく致命的でない。 りんしよう 湿気の多い林床の倒木の下や落 ち葉のなかにひそみ , しっとして いるため , 発見しにくい。地上性 きゅうりようち △ヤマハプに近縁のず んぐり形の毒蛇ヒメハ プ。行動はのろくニ プャー ( 寝坊者 ) と呼ぶ で , 他のハプのように木には登らない。夜間や雨天の日 中に行動し , 小哺乳類・小鳥・カエルなどをとらえる。 らんかく 卵胎生に近く , 卵には卵殻がない。膜に包まれた 5 ~ 16 個の卵を産み , 子へビは 1 ~ 2 日で生まれる。 ハプ つサリへビ科 全長 1 ~ 2.3m 。奄美諸島の奄美大島・加計呂麻 島・徳之島 , 沖縄諸島の沖繩島・伊平屋島・伊 江島・久米島・渡嘉敷島などに分市する。 △写真を見るだけでも恐ろしい毒蛇ハプ = ミい・気・・トを第 ' ・ツ、らを。朝 , 本種は日本でもっとも恐れられ る毒ヘビであるばかりでなく , 世 界の猛毒蛇ランキングの 10 位以内 にはいり , 長い間 , 島の人達に与え てきた有形・無形の影響は大きい。 久米島産には筋模様の個体が多い。 発達で致命率は低下した。 らす咬症の被害は多いが , 医療の ければならない。近年では相変わ れたら , 早急に血清療法を受けな 管牙をそなえる。不幸にしてかま 夜行性で , ピット器官と長大な にもネズミ類を求めて侵入する。 畑 ) ・ソテッ林に生息し , 居住区 る。森林・耕地 ( 特にサトウキビ すばやく攻撃することも恐怖であ 全長の 3 分の 2 はどをのばして , 2.31 m に達し , ハプ属の最大種で , 毒量が多い。最大のもので全長が 大きいために攻撃時に注入される 頭部は大きな三角形で , 毒腺が どくせん