繁殖 - みる会図書館


検索対象: 日本の両生類・爬虫類
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1. 日本の両生類・爬虫類

ミヤコヒキガェルは南西諸島に自然 分布する唯一のヒキガェルである。し かし宮古島だけに生息するのは , 同島 の地史に照らして人為分布の疑いもあ り , 大陸産のアジアヒキガェルと同一 種と考えられることもある。しかし耳 腺の発達が悪いことなどのちがいから , 現在では固有の亜種とされる。大東諸 島のヒキガ工ルは , 明治の中ごろに台 湾から移入されたものといわれるが , はっきりしない。 ミヤコヒキガ工ルは本土産のヒキガ ェルに比べ小型で , 耳腺が短く , 後肢 のみすかきがよく発達している。雄の 体背面は黄かっ色で , ほとんどはん紋 がなく , 繁殖期には黄色が目だっ。雌 はオレンジ色がかった基色に淡黄色の 模様がある。生息密度が高く , サトウ キビ畑や森林にすむ。 9 ~ 3 月ごろに 水たまりに 14000 個ほどの卵を産む。 ミヤコヒキガ工ル キカエル科 体長 7 ~ 105 。筅諸島の宮古島と隣接ヴ る朝由島・下地島に分市ヴる。南・北大 東島にも移入されている。 △ミヤコヒキガ工ルの雌。 オオヒキガ工ル ヒキガ工ル科 体長 15 ~ 255 。小笠原諸島と南・北大東島 に分市る。原産地は北アメリカのテキサ ス南部ガら南アメリカのアルゼンチン。 はんしよくき オオヒキガェルは雄で体長 12cm , 雌 では 25cm , 体重 1 . 4 kg に達する最大の ヒキガ工ルである。ただし日本にはい っている個体は 10cm 前後の / ト型である。 小笠原の父島へは 1949 年に , サイバン から持ちこまれた。オオヒキガ工ルは サトウキビ畑の害虫であるカンショコ ガネなどを駆除するため , 原産地から 世界各地に移入された。父島ではムカ デ退治が主目的であった。現在では , ゴキプリ駆除のため持ちこまれた母島 とともに大繁殖し , 地上のあらゆる小 生物を捕食している。このため島の生 態系のノヾランスがくすれることが心、配 され , また貯水池で増殖してパイプを つまらせたりして , その駆除が大問題になっている。 ぶんびつ 目の後方にある特大の耳腺から分泌される毒液は きようれつ えんしよう 強烈で , 人の皮膚に着くと炎症を起こすほどで , 大 や猫も避けて通るはどである。繁殖力もおう盛で , 1 回の産卵で 20000 ~ 30000 個も産む。 ( 30 ) ※人によって運ばれて定着した種。 △オオヒキガ工ルに は強い毒液を分泌す る特大の耳腺がある。

2. 日本の両生類・爬虫類

両生類 シリケンイモリはニホンイモリの亜 種と考えられることもあるが , 尾が細 くて長いこと , 体背面にはん紋があり , 腹面は指趾の先までオレンジ色である はいちゅラせん 点などで , 独立種とされる。背中線上 けんちょ の隆条は顕著で , 特に雄では著しい。 背面は黒かっ色で , 灰白色の地衣状の はん紋があり , 個体によっては一面に 分布するものもある。美産にはオレ ンジ色の縦しまが走るものもある。形 態や体色・はん紋に変異が多いが , 奄美 産と沖縄産との個体群を亜種に分ける 考え方もある。 海岸近くの平地から山地の頂上近く まで分布し , 森林・林道・水田・池・荷調 はんしよ ( き などいたるところで見られる。繁殖期 は 1 月下旬 ~ 7 月ごろで , 平地や林道 の浅い水たまりに多数が集まる。尾を 曲げて振動させる雄の求愛ディスプレ ーなどの行動はニホンイモリと同し。 シリケンイモリ イモリ科 全長雄約 115 , 雌約 14 。奄美大島・徳之 島 ( 最近では見られない ) ・沖繩島・毳 島に分市ヴる。 △尾がニホンイモリより長い。 ぃノイ △尾を曲げて雌の前で求愛行動中の雄 イボイモリ リ科 全長 13 ~ 195 。奄美大島・徳之島・沖縄島・ 渡嘉敷島に分市ヴる ( 沖縄では県指定の天 然記念物 ) 。 イボイモリは原始的なイモリで , 同 属の別の 5 種がヒマラヤ東部から中国 南部に分布するだけで , 第三紀に繁栄 いぞんしゅ※ したものの遺存種と考えられている。 ′、 / し′くい 頭部 , 胴部ともに扁平で , 後頭部か ら始まり尾の背稜に続く背中線上の隆 条が顕著で , これから後側方に斜行す る 7 ~ 9 本の太い肋骨は , 側方に突出 きよしじよう して鋸歯状の縁となっている。体表に は多数のいは、状隆起があり , 特に肋骨 上ではもりあがって隆条となっている。 地上性で , 平地から山地にかけて湿 った森林の石・倒木・落ち葉の下など にひそむが , サトウキビ畑など比較的 かわいた場所にも見られる。繁殖期は ~ 5 月ごろで , 溝・池・小川等の水 2 辺から少しはなれた土の上に産卵する。 卵は 1 個すっ分離し , 一度に 50 ~ 100 個はど産卵され , ふ化した幼生は自力 で水にはいる。 ( 25 ) ※ある地域だけにとりのこされた種。 はんえい はいよう みぞ △斜めに張りだした肋骨が明りよう。

3. 日本の両生類・爬虫類

アズマヒキガ工ル ( 1 ) ヒキガ工ル科 体長 6 ~ 155 ( 本州北部の山地に分市ヴる ものは小型 ) 。本州 ( 山陰地方・近畿地方以 東 ) ・北海道の函館付近に分市ヴる。 △「蛙合戦」と呼ばれるアズマヒキガ工ルの産卵 , 多数が産卵場に集まってくる。 アズマヒキガ工ルは本州の東北部で は海岸から高山にまで分布し , 西部で は主として山地に分布する。東北地方 め : っさん ちょうかい の鳥海山・月山・八甲田山などの山岳 地帯に分布するものは , 成熟個体でも 体長 6 ~ 9 cm の小型で , 鼓膜が大きな 点でヤマヒキ力、、エルとして別亜種にさ れることもある。体背面は雄では黄か はんしよくき っ色 , 雌では茶かっ色で , 特に繁殖期 の雄は黄色がかり , 産はなめらかに なるが , 体色には変異が多い。 森林周辺の草むら・竹やぶ・人家の 庭等にすみ , 繁殖期以外はほとんど水 にはいらない。昼間は石や倒木の下に ひそみ , 夕暮れから行動して , 昆虫・ ミズなどの小動物を捕食する。 繁殖期は平地では 2 ~ 4 月ごろ , 山 地では 4 ~ 7 月ごろで , 池や水たまり に多数が移動してくる。雄はクックッ クッという , かわいらしい鳴き声をた て , 後から池にやってきた雌をうばい かわ おおさわ あって , 大騒ぎをする。いわゆる「蛙 め : っせん 合戦」で , 八王子市の真覚寺の池は , 琶も訪れたことのある名所。

4. 日本の両生類・爬虫類

・両生類の観察 せいじゃく ・サンショウウォ類の観察 山の池に静寂がもどると , 冷たい薄 両生類のうち , いつばんに人目に 暗い水底には , 横たわるはの白い卵 ふれやすいカエルに比べ , サンショ のうが浮かびあがり神秘的である。 ウウオはなしみが薄い。サンショウ 初夏には , 水中で四肢を生した幼 ウオはけっして個体数が少ないわけ 生が見られる。繁殖期以外では , 彼 ではないが , はとんどが人里離れた 等と出会うのははとんど偶然といえ 山地に分布し , 夜行性であるため昼 る。渓流沿いの幅せまい林道を歩き 間は岩・倒木・落ち葉の下にひそん ながら , アトランタ、、ムにコケ類の生 で , 人目につきにくい。しかも性質 えた少し湿った場所の , 小さな岩や かおく病でむやみに出歩くこともな 倒木を起こしてみると , たまにサン 鳴き声も立てない。 ショウウオがひそんでいることがあ そんな彼等を効率よく観察する曜 る。見つかった彼等は , きまり悪そ はんしよ ( き ーのチャンスは , 繁殖期であり , 多 うに飛びでた目をキョトンとさせる 数の雌雄が水辺に集まってくる。産 だけで , おどさないかぎり , べつに きゅうりようち しつら 卵場所は丘陵地の水田・湿地から山 逃げだそうともしない。 いいりゆう 地の池沼や渓流まで , 種によって異 渓流性のオオサンショウウオも夜 なるが , 日常には見られないはげし 行性で , 昼間は岸の穴など水中の暗 い繁殖行動が観察される。 い場所にかくれ , 自然状態でははと 産卵が終了し , 彼等が姿を消して んど姿が見られない。大雨のあとな 《夜 図⑩サンショウ 《昼 ウオの生態 ( 幼生 )

5. 日本の両生類・爬虫類

アベサンショウウオは京都府丹 後地方に限産すると考えられてい たが , 近年 , 能登半島で従来トウ ホクサンショウウオとされていた 個体群が , 本種であることが確認 された。系統的にはカスミサンシ ョウウオ・トウホクサンショウウ オに近縁する。 体背面は暗かっ色で , 個体によ っては尾の上縁に淡いはん点があ はんしよくき そうはいしゆっこう る。繁殖期の雄は頭部や総排出腔 の周りも大きくふくらむ。 生息地は標高 20 ~ 30 m から 100 きゅうりようち m の間にある低い丘陵地の雑木林 や竹やぶで , 宅地開発の進んだ地 区では分布の一部が居住区内には いっている ( 石川県下 ) 。 繁殖期は京都府下で 11 月下旬 ~ 12 月下旬ごろ , 石川県 下では 1 月下旬 ~ 4 月上旬ごろ。卵のうはひも状で浅い 止水に産卵され , 卵は 1 卵のう中に 15 ~ 70 個はど。 アベサンショウウォ サンショウウォ科 全長 8 ~ 125 。京都府登山明と大宮の境界付 近あよび石川県弱咋市付近のせまい地域に分市 している。 △繁殖期には雄の尾は 側扁して , ひれ状とな り尾高が高くなる。扁 平な頭部もふくらむ。 ヒタサンショウウォ ヒ夕、、サンショウウオはプチサン ン = ョウウォ科 ショウウオの亜種とすることもあ 全長 8 ~ 15 で , 東日本ほど個体が大きい。関 るが , 次の点でちがいが見られる。 東地方西部・中部地方 ( 東海地方を除く ) ・近畿 本種の後肢は原則として 4 趾性で , 地方の北部と中部・山陰地方に分市ヴる。 5 趾の個体でも一部が退化的で完 全な 5 趾性の出現率は低い。鋤ロ カ : いしれつ 蓋歯列は本種が原則として U 字形 , 後者は V 字形。本種は胴が比較的 長く , ふつう腹側にはん紋がない。 本種の体背面は暗かっ色に黄また ト : メ第をを . し彡ず は , くすんだだいだい色のはん紋 が , まだら模様になっている。 標高 200 ~ 1000 m の森林に生息 △ヒダサンショウウ する。繁殖期は 2 月下旬 ~ 5 月こ オの体色やはん紋に けいりゆう ろで , 産卵は渓流の源流域の流れ は変異が多い。 のゆるい場所で行われる。卵のう とうめい は透明なコイル状で , 流れの岩の下などに産みつけられ る。 1 卵のう中に 6 ~ 15 個の卵がふくまれる。 幼生は渓流形で , 各指趾端に黒い爪を生しる。プチサ ンショウウオと混生する地域もあるが , すみわけている。 爪 成長した幼生は指 趾端に黒爪を生じる。 あまり発達はしない。

6. 日本の両生類・爬虫類

幼生の形態も生息場所によってち けての繁殖期が観察のチャンス。 6 がいがあり , 止水形は尾の E 下のひ 月ごろから上流に移動した雄は川岸 そくへん れが発達して側扁し , ふ化直後には の水中に巣穴を用意して , の到着 こうかん 1 対のバランサー ( 平衡桿 ) を生しる。 を待ちうける。移動は夜に行われる 渓流形では尾のひれの発達か悪く , が , 産卵は昼夜ともに行われる。巣 指に爪を生しるものもあるが , バラ 穴は毎年用いられるため場所が確認 ンサーは生しない。 できれは、 , 移動する個体や産卵行動 幼生は昼間は石の下などにかくれ か観察される。産卵後 , 雄は雌を巣 ることが多いが , 夜には活動する。 穴から追いだし , 卵を守る 餬は幼生 , 成体ともに昆虫・クモ・ 幼生は 3 年はどで全長 20cm に達し , えさ ミズなどの小動物で , 視覚よリも 変態する。餌はサワカ、、ニ カュコレ・ き 0 うかく 嗅覚にたよリ , 稚魚やオタマジャク 魚など。 シをとらえることもある。 ・イモリ類 は 4 しよくき 繁殖期には水中に集まる雄が観 ニホンイモリは水槽などで観察し 察できるが , 産卵のクライマックス ない限リ , 自然では特徴の赤い腹部 ははとんど夜で , 水面が盛リあがる は目だたない。しかし繁殖期には , びき はどの個体が集まる。 1 匹の雌に数 雄の尾は幅広く先がとがって , 色彩 匹の雄がむらがり , 産みつけられた もはなやかとなり , 求愛ディスプレ らんカ・、、 1 対の卵塊をうばいあってだき , ーに役だっ。雌の前で横向きになっ 精する。 た雄は , 尾を折りまげ左右にふるわ 渓流の主と呼は、れるオオサンショ せて求愛行動をくリかえし , 応じた ウウオは , 8 月下旬 ~ 9 月下旬にか 、雌は前進する雄のあとに従う。そし 吸盤 アマガ工ノレ ぬし アオガ工ル トノサマガ工ル 月島のう 月島のう 月島び ) う みすかき 鼓膜 外着起 カエノレの体 図⑩ ( 141 )

7. 日本の両生類・爬虫類

ニホンイモリ ( 1 ) イモリ科 全長雄 8 ~ 105 , 雌 10 ~ 135 。本州・四国・ 九州あよび佐渡・隠岐・も岐・大隅諸島・ 中芝朝などの離島に分市する。 おおすみ なか △婚姻色の現れた繁殖期の雄。紫がかった灰青色で , 尾端がとがる。 △アカハラの俗名どおりの赤い腹。 ニホンイモリの頭部は扁平で , 目の 後方には耳腺が隆起している。体表面 は一様に顆粒と不規則な横しわでおお はいちうせん われ , 背中線上には , 後頭部に始まっ はいりよう て尾の背稜に続く明りような隆条が走 っている。体背面は黒かっ色 , 腹面は 赤または朱色で , 不規則な黒色はん紋 じせん △海外でもペットとして飼育される。 がある。アカハラなどの俗名は , 赤い ぶん 腹部の特徴を示している。自衛用の分 びっせん 泌腺である耳腺が発達することから , 赤い腹部は標識色と考えられる。 平地から山地にかけて広く分布し , 水のきれいな池・水田・ゆるい流れにす はんしよくき む。繁殖期は 4 ~ 7 月ごろで , 雄は水中 ※自然のなかて , ( 22 ) よく目だっ色彩。

8. 日本の両生類・爬虫類

両生類 体長 8 ~ 135 。本州の石川・岐阜・福井・ ナガレヒキガ工ル 滋賀・京都・奈良・三重・和歌山の各府県 の山地に分市する。 ヒキガ工ル科 △渓流中で接するナガレヒキガ工ルの ナガレヒキガ工ルは , 和名が示すよ 雌雄。雌の赤いはん紋と四肢のしま模様 けいりゆう うに渓流にすむめすらしいヒキガ工ル が鮮明に出ている。 で , 最近になって独立種であることが 明らかにされた。鼓膜が / トさく不明り ようで , 四肢が長く , 覆肢のみすかき がやや発達する。体色には変異が多く , ニホンヒキガ、エルに類似する個体から 赤色がかったもの , あるいは , いは、状 隆起が多くとげ状になるものもあるが , はんしよ ( さ 繁殖期には背面がなめらかになる。 山地の渓流付近に生息し , 流れのな かで見かけることが多いが , 水辺から はなれた森林にも移動する。繁殖期は 4 ~ 5 月ごろで , 雄は滝つは、など渓流 の水底にある巨岩の下にひそみ , 現わ れる雌をはげしくうばいあうが , 他の ヒキガ、エルのような鳴き声 ( メイティ ング・コール ) は聞かれない。 卵は長いひも状で , 流されないよう に岩に巻きつけることが多く , 約 2500 個の卵がふくまれる。幼生は流水形で , ミズをとらえた赤つばい個体。 発達したロ器で流れの岩に吸着する。 ( 31 )

9. 日本の両生類・爬虫類

両生類 0 △水に浮かぶ繁殖期の雄。両ほほにある青紫色の鳴のうをふくらませる。 もなり , 1 卵塊中に 2000 ~ 4000 個の卵 カエルという名の由来は , トノサマ がふくまれる。 力、、エルのケーロという鳴き声のなまっ トノサマカ、、エルはジャンプカに優れ , たものとされ , 容姿や生活態度もまさ 昼間は , ひととびで水に飛びこめる草 に、、カエルの殿様〃というにふさわしい。 むらにいることが多い。後肢のみすか 体長は雄 6 ~ 7. 5cm, 雌は 7 ~ 8. 5cm で きが発達し , 遊泳もたくみ。本種に類 やや大きく胴も太め。日本産のカエル 似するダルマガ工ルとは本州・香川県 では例外的に体色に性差があり , 体背 で分布が重なるが , 両者の間では産卵 面の基色は雄が黄緑色 , 雌は灰白色で 期・繁殖行動・鳴き声などにちがいが 黒はんが密に分布している。 見られ , 自然交雑はさけられている。 平地から低山地にかけて水田や小川 しかし生息環境の変化にともない , に多い。 5 ~ 6 月ごろ , 水田や浅い池 られめ・い 生地域ではしだいに交雑が進んでいる。 に産卵し , 卵塊は大きくて直径 20cm に 43 ) ※自然状態でちがう種の問に交配がおこること。 はんしよく 在ヒ

10. 日本の両生類・爬虫類

イ殘民】を苳霪訊を 全長 14 ~ 195 。北海道全域に分市ヴるが , 周辺の島々ガらは知られてない。環境条件 の悪化にともない平野部では減少している。 工ゾサンショウウォ サンショウウォ科 △工ゾサンショウウオの尾は比較的長く四肢も発達する。体の背面は黒かっ色また は暗かっ色地に黄白色のはん点がちらばる。 △幼体の背面には灰白色のはん点がある。 △ネオテニー ( 幼形成熟 ) した幼生。 ちゅうべつぬま 北海道に分布する有尾類は , 戦後に され , 大雪山の忠別沼では 7 月上旬に 発見されたキタサンショウウオを除け 産卵するが , これらの繁殖期はそれぞ ば , 本種 1 種のみである。尾が長く四 れが雪どけ直後の季節と考えられる。 肢も発達する。幼体に見られる灰白色 産卵場所は湖・池沼・水たまりで , の小はん点は , 老熟個体ではほとんど 産卵は夜間に行われ , 雌雄が多数集ま 消失する。平地から高地まで広く分布 って , 大きなかたまりとなってもりあ し , 森林と止水のある場所ならば , ほ がり , 水面かはげしく波打つ。卵のうは とんどどこでも見られる。 コイル状で , 1 卵のう中に 20 ~ 80 個の 繁殖期には差が見られ , 南部平地で 卵がふくまれる。幼生は高地では変態 は 4 月上旬 ~ 5 月上旬ごろにかけて産 に 1 年を要し , 湖によってはネオテニ 卵が行われるが , 北部や東部ではおそ ー ( 幼形成熟 ) して , 14cm に達するもの い。さらに山地では 6 月上旬から開始 もある。 はんしよくき