大地のめぐみ しゅうかく けい ります。なえがそだっ時期には、さまざまな敵からまもらな しかし、畑で植物をそだてるには、たいへんな手間がかか てま したりしてきました。これが農業のはじまりです。 のうぎよう めに、人間はおおむかしから、いろいろかんがえたり、ため わすかなたねいもから、じゃがいもをたくさん収穫するた たくわえておいたものを、たべさせてもらっているのです。 ひとつですが、じつは、人間は、じゃがいもが新芽のために しんめ 養のあるじゃがいもは、わたしたちのたいせつなたべものの 春、芽をだしたときに、わかい芽の栄養にするためです。栄 は、栄養分がたつぶりふくまれています。これは、次の年の きに新しいじゃがいもがたくさんなりました。じゃがいもに く茎 ( 上の中をはって、長くのびる茎 ) がでてきて、そのさ 緑色の実をつけます。地面の下では、たねいもから長いほふ みどりいろみ だにそだち、地上にうすむらさきの花をさかせ、花のあとに 畑にうえたたねいもです。たねいもからでた芽は、夏のあい す。下の絵を見てください。いちばん左のじゃがいもが、春、 秋になりました。畑では、じゃがいもの収穫がはじまりま こうちゅう ければなりません。コロラド甲虫①とその幼虫②、小さな動 びようき 物、それに病気、どれもなえをだめにしてしまいます。 こきゅう 収穫がおわったら、上が呼吸できるように、畑をよくたが やして、ほぐしておきます。また、植物は土から養分をたく ひりよう さんすいあげるので、肥料をやって、養分をおぎなわなけれ まいとし ばなりません。それから、上がやせないように、毎年ちがう さくもつ 作物をうえることもたいせつです。 どこの国の人も、太陽と雨のめぐみがじゅうぶんにあるよ うに、そして植物がすくすくとそだち、たくさんみのるよう にとねがっています。作物のみのりがわるいと、たべものが たりなくなってしまいます。これは、ゆたかな上地がすくな い国では、しんこくなもんだいです。高い山やステップ ( か そうげん しんりん んそうした草原 ) 、人の手がはいっていない森林や、さばくな どでは、作物ができません。そのため、いまも、たくさんの
人がたべものがなくて、くるしんでいるところもあります。 けれども、人びとがいろいろかんがえ、くふうをして、さば せいこう くで作物をそだてることに、成功した国もでてきました。 やさい 収穫がおわりました。こくもつ、野菜、くだもの、木の実 などで、農家のなやや庭さきはいつばいです。むかしは、畑 こくもつやじゃがいもなどを、すこ にかんしやするために しのこしておくならわしもありました。これは、動物たちに とっても、よいおくりものでした。動物は、冬にそなえて、 秋のうちにたくさんたべておかなければなりません。もうす ぐ、たべものがなくなってしまうからです。 のうか 29
ちきゅうたび 地球の旅 かいてん うちゅうたび 地球は回転しながら宇宙を旅して いる / まるい地球の上に、なぜま っすぐ立っことができるのか 太陽の光と ひ まるい地球にあたる日ざし / 気候 をつくるもの せまい場所をわけあう 地球の中心はどうなっているか / 地球のしわだらけの皮について / すむ場所はかぎられている / せま い地球をわけあう生きものたち ひょうがじだいふゆ 氷河時代ー冬の時代 おおむかし、氷河が陸をおおい、 ちけい いまの地形のもとをつくった やま そだっ山きえる山 みずちから 水の力について / 地球の表面は へんか たえす変化している っち 土はわたしたちのたからもの いしふうか かたい石が風化して、やわらかな 土になる / 土にはいろんなものが まじっている たいようひかり ひょうめん ほん この本にのっていること 土の中をのそいてみる ちそう 表層土のこと、そのほかの地層 ちかすい のこと / 地下水のこと / 土と水を ゆうがいぶつしつ よごす有害物質のこと 土の中のいとなみ しよくぶつどうぶっ 植物と動物がめざめる春 / ブナ、 アネモネ、スノードロップの芽ば ちか 地下の子ども部屋 春は子そだての季節 / カワセミは ふる あな 上手の中 / 古いネズミの穴に、マ す ルハナバチが巣をつくる / ウサギ の巣はまんいん 土にすむはたらきもの ミズがいると、よい土ができる / 土にすむたいせつな生きものの なっはな 夏の花かおしえてくれること とち じめじめした土地、日かげの土地、 ぐんらく 日なたの - 上地 / なぜ植物は群落を つくるのか ひょうそうど はる め 大地はみんなのもの 動物も植物も、じぶんの場所をも っている / みんながいっしょにく らすには / 動物はどのようになわ ばりをまもっているか だいち こうしん 動物たちの行進 とんだり、はねたり、 たり、走ったり 大地のめぐみ はいまわっ しゅうかく たねいもからじゃがいもの収穫 りよう まで / 人間は土をどのように利用 してきたか あたら 新しい土ができる 植物がかれ、動物が死ぬと、分解 者がやってくる / 分解者がつくる、 くろ 黒くてやわらかな上のこと えいえん 永遠にめぐるもの なんびやくまんねん 何百万年ものむかしから、いの ちのあいだをめぐりつづけるたい せつなもの ねむりにつく大地 モグラ、 ミズ、ヤマネ、アナグ ゆき とうみん マは、雪の下で、どのように冬眠 しているのだろう し ぶんかい