空気 - みる会図書館


検索対象: 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年
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1. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

ねむりにつく大地 空気が土の中まではいってくるのは、雪がつもっていないと 冬の大地は、ひっそりとしすまりかえっています。すべて ころだけです。そういうところでは、 60 センチから 80 セン は、雪にふかくつつまれ、ときおり、雪の上の足あとが、動 チのふかさまで、つめたい空気がはいりこんできます。 物がとおったことをおしえてくれるだけです。それにしても、 でも、もしつめたい空気がはいってきても、モグラ①はヘ みんな、どこにいってしまったのでしよう。 いきです。さむくなったら、巣をもうすこしふかいところに 多くの動物は、雪におおわれた地面の下に、かくれていま うっせばよいのです。モグラはたいてい、穴の中にこミズを す。ふとんのようにふかふかした雪は、地面をつめたい空気 たくさんたくわえています。ミミズは、モグラにかまれて、 からまもっています。ですから、外がどんなにさむくても、 からだがしびれているので、にげることができません。けれ 雪がつもっていれば、土の中はこおりません。外のつめたい ども、モグラにつかまらずにすんだミミズは、下の絵②のよ 34

2. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

ちきゅうたび 地球の旅 ほし かぞえきれないほどたくさんの星といっしょに、宇 ちゅう 宙をめぐる地球。けれども地球には、ほかの星とはち がうところがありますもそれは、生きものがいること しよく・ぶつ , どうぶつ にんげん です。植物も動物も、わたしたち人間も、みな、地球 にすむなかまです。 あんしん わたしたちが、地球の上で安心してくらせるのは、 あっ 地球が分厚い空気の層、大気につつまれているおかげ たいようねつ です。大気は、もえさかる太陽の熱や、宇宙のさむさ から、地球をまもっています。 じしやく 地球からは、磁石とおなじようなはたらきをする、 じゅうりよく いんりよく つよい力がでています。これを引力、または重力と いいます。空にはうりなげたポールがおちてくるのは、 ちきゅうじよう 引力があるからです。わたしたちが、地球上のどこに いても、さかさまにならすに立っていられるのも、引 力のおかげです。引力は、すべてのものを、しつかり と地球につなぎとめています。ですから、地球にある ものが、宇宙にほうりだされることはありません。 おおむかしから地球は、まるでこまのようにぐるぐ るとまわりながら、宇宙を旅してきました。地球は、 、じかん かいてん 24 時間かけて、ぐるっと 1 回転します。これが地球の わくせい 1 日ですいまた地球は、はかの 8 つの惑星 * といっしよ に、太陽のまわりをものすごいはやさでまわっていま す。これはにとても長いみちのりですから、一ひとめぐ , ・するのに 1 年かかります。そのあいだ : 地球に はる - ) なっー - あきふゆ , 、、・春、夏、秋←冬がおとすれます。 地球にいちばん近い星は、月です月もぐ地球とい ー . うしょに、はてしない旅をつづけています。 * 太陽のまわりをまわづている惑星・・・太陽から近いじゅんに、水星、金を一 要地録、火星、木星、土星、天王星、海王星、 - 資王京。 0 たいき

3. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

ミズがとおると、土はやわらかくほぐれ、水と空気が植物の根まではいりこみます。そのうえ、 ミズのいる土は栄養たつぶりです。 ふんには、たいせつな無機質がふくまれているので、 ミズだ ! 」といった、有名な学者もいました。 「動物の王様はライオンではない。 土の中には、かぞえきれないほどたくさんの生きものがすんでいます。ある人の計算による と、ひとにぎりの森の土の中には、地球上の人間より多くの生きものがいるということです。 植物がすくすくそだつのも、土にすむたくさんのはたらきものたちのおかげです。 既刊 たねと果実の 花のいとなみ いとなみ 花と虫たちの一年 文と絵ウナ・ヤーコプス 文と絵ウナ・ヤーコプス 訳塚原真里子 訳塚原真里子 工 S B N 4 ー 9 0 0 6 2 1 ー 0 2 ー 1 C 8 0 9 7 p 1 7 0 0 E あむすく / 定価 1700 円 ( 本体 1650 円 )

4. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

土にすむはたらきもの をおえると、どのミミズも、やがて小さなたまごをたくさん すいじようき 太陽にてらされて、しめった土から水蒸気がたちのばる うみます。たまごはねばねばしたふくろにつつまれていて③、 しゅうかん と、上の表面近くにすむ生きものが、うごきはじめます。 3 、 4 週間後に、赤ちゃんミミズがうまれます。 ますは、 ミズのしごとぶりを見てみましよう。上をほっ ミズにも、にがてなものがあります。それは、太陽の光 てすすむミミズの力は、おどろくほどのつよさです。、、 です。太陽がてっているとき、上の外にでると、 ミズはか は、しごとをしながら土をたべます。上の中のくさった植物 らだがかわいて死んでしまいます。ミミズには目がありませ しようか ミズのごちそうなのです。消化できないものは、みな んから、目で光を見ることはできません。そのかわり、から ふんになって、上の上につもっていきます①。 だに光をかんじる部分があります。そして、光をかんじると、 ミズには、オスとメスのくべつがありません。おなじ 1 ミズはさっと土の中にかくれてしまいます。元気なミミズ しゅうどう びきが、オスでもあり、メスでもあるのです。これを雌雄同 のすがたが雨の日にしか見られないのは、そのためです。 こうび てんき 体といいます。オスとメスのくべつがありませんから、交尾 でも、ツグミ⑤は、天気のいい日に、ミズを外にさそいだ 20

5. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

っち 土はわたしたちのたからもの みなさんは、畑や花だんで、 - 上いじりをしたことがありま すか。こげ茶色で、ばろばろした上の中には、小石や根っこ がたくさん見つかったことでしよう。上は、地球のたいせっ な一部分です。いまから、この土について、おはなししてい きましよう。 色がきれいな石や、ひかる石をひろったことはありません こう : つ か。石は、さまざまな鉱物がくみあわさってできています。 ひだりうえ 左上の絵を見てください。この石は、長い年月、太陽の光や 雨や風にさらされて、あたためられたり、ひやされたりして しぜん きました。この石のように、どんなにかたい石でも、自然の 力にはかないません。やがて小さなわれめができて、水がし みこみます。さむさがきびしくなると、しみこんだ水はこお ってふくらみ、石はばちんとわれてしまいます。 石の上に、コケがはえてきました①。コケは、生きていく ひつようえいようぶん のに必要な栄養分を、石からじかにすいあげるので、石はま すますもろくなります。やがて、コケが石のわれめをおおい、 ほかの植物もはえてきます②。 かたい石は、雨や風にさらされて、何千年ものあいだに ねんど 小石や砂や、もっとつぶの小さい粘上にかわります。石や石 むきしつ がくだけたものを無機質といいますが、上は、この無機質に あな かれた植物がまじってできたものです。上の中の小さな穴や すきまには、水や空気もはいりこんでいます。また、土にす む小さな生きもの③のことも、わすれてはなりません。 せいしつ 上の性質は、いろんなもののまじりぐあいによって、ちか ってきます。たとえば、ロームという土は、かれた植物と粘 上と砂からできていて、栄養があり、植物がよくそだちます。 このように、上は、生きものにとってなくてはならないも すう のです。数センチから数メートルのあっさで、まるでひふの ように、地球をおおっています。もっとも、岩だらけの山や、 みずうみ 海や湖には、上はありません。 はたけ いろ くうき いわ

6. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

ほうほう す方法を知っています。野原でツグミがびよんびよんはねる ふんにはたいせつな無機質がふくまれているので、 ミズの おうさま ミズは雨のばらっく音だとかんちがいして、あなから と、 いる上は栄養たつぶりです。「動物の王様はライオンではな ゆうめい でてきます。そこをッグミがばっとつかまえて、じぶんやひ 。、ミズだ ! 」といった、有名な学者もいました。 森の土には、はたらきものがとくにたくさんいます。落ち なのえさにします。ハリネズミ⑥やヒキガェル⑦、ホシムク こうぶ、つ 葉をそっとめくってみると、光によわい小さな虫たちが見つ ドリ⑧、キンイロオサムシ⑨も、 ミズが好物です。土の中 くら かるでしよう。あわててにげだすオサムシ⑩や、暗い土の中 でも、モグラ⑩やトガリネズミ⑩がミミズをねらっています。 にもぐろうとするハサミムシ⑩。アリ⑩やッチムカデ⑩、ワ ミズは、土をほってはすすみ、ほってはすすみ、つかれ ラジムシ⑩、イシムカデ⑩もいます。まるまって、死んだふ ることを知りません。、ミズがとおると、土はやわらかくほ りをしているのはムカデ⑩です。小さなたまごをたくさんせ ぐれ、水と空気が植物の根まではいりこみます。そのうえ、 14 2 15 16 1 おったコモリグモ⑩がいることもあります。虫めがねで見る と、トビムシ⑩やダニ⑩など、もっと小さな生きものも見つ きんるい もるい かります。また、目には見えない生きもの⑩、菌類や藻類、 たんさいぼうせいぶつ バクテリア、単細胞生物も、何百万といます。 土の中には、かぞえきれないはどたくさんの生きものがす けいさん んでいます。ある人の計算によると、ひとにぎりの森の土の 中には、地球上の人間より多くの生きものがいるということ です。植物がすくすくそだつのも、上にすむたくさんのはた らきものたちのおかげです。 ①ミミズのふん ②たまごをかかえたミミズ ③ミミズのたまご ( かくだい図 ) ④えさをたべているミミズ ⑤ッグミとそのひな ⑥ハリネズミ ⑦ヒキガェル ⑧ホシムクドリ ⑨キンイロオサムシ ⑩モグラ ⑩トガリネズミ ⑩オサムシ ⑩ハサミムシ ⑩アリ ⑩ッチムカデ ⑩ワラジムシ ⑩イシムカデ ⑩ムカデ ⑩たまごをせおったコモリグモ ⑩トビムシ ⑩目に見えない生きもの 21

7. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

ある上がすきなくいしんばうがいるか おも と思えば、やせた土地でも元気にそだ っ植物もあります。なかには、たいへ ん気むすかしくて、めすらしい養分ば かりほしがるものもいます。おなじこ のみをもっ植物は、おなじ場所にはえ ぐんらく て、ひとつの群落をつくります。 ですから、はえている植物を見れば、 せいしつ 土の性質がわかります。 4 つの絵を見 くらべてごらんなさい。どれも、上の 性質を知るてがかりとなる植物です。 しかし、ざんねんなことに、わたし ③ たちのまわりでは、だんだん植物が見 られなくなってきました。畑や道ばた ぎっそう の草は、雑草だといって、ぬかれてし しつげん まいます。湿原がかわいてしまったた め、すむところをなくした植物もあり ます。そうした植物は、新しいすみか を見つけられなくて、ほろびかけてい ます。植物がなくなれば、動物も生き ていけません。たべものや、かくれる 場所をなくしてしまうからです。 しっち 野原首ばたの君襍 湿地や川のほとりの群 石灰をふくみ、あたた すい」 : ん かく、かわいて、栄養 いつも水分をたっふり ふくんでいる上地 が少ない上地 ①アザミのなかま ①コバンソウ ②野生のサルピア ②ナデシコ ③ダイコンソウ ③マッムシソウ ④リュウキンカ ( 4 ) ヲ - ンノヾンノ、コー、 ⑤ワスレナグサ ⑤フランスギク ⑥シオカラトンポ ⑥ヤエムグラ ⑦カゲロウ ⑦シジミチョウ 23

8. 地球のいとなみ 植物・動物とともに わたしたちの地球の1年

せまい場所をわけあう は わたしたちの上にひろがる空。晴れた夜には、大気をとおして、宇宙のは るかな星まで見わたせます。足もとにひろがるのは地球。地球の中心は、何 きんぞく 千キロもふかい地面の下にあります。そこでは、石と金属がとけてできた、 ねばりのあるまっかなかたまりが、にえたぎっています。このまっかなあっ いかたまりは、まるでやきリンゴのように、しわだらけのかたい皮につつま ちかく れています。この皮のことを、地殻といいます。地殼は、石でできています。 ぶん へいやかいてい そして、地殻のしわの部分が、山脈や谷や平野や海底になっているのです。 ところで、生きものは地球のどこにすんでいるのでしようか。まわりをち よっと見てみましよう。陸の上、水の中、そして空。生きものはあちこちに います。しかし、三千メートルをこえる高い山では、きびしいさむさのため、 動物や植物はあまり見られません。また、空をとぶ鳥もいません。たまに かふん 花粉が風にのってとんでいくだけです。空のもっと高いところでは、生きも のではなく、ひこうきが、 ごうおんをあげ、大陸から大陸へととんでいます。 よる たいき かわ とり 海の中はどうでしよう。生きものがすんでいるのは、だいたいふかさ 150 メートルまでです。それよりふかいところは、太陽の光がとどかないので、 しんかいかいようがくしやちょうさ まっくらです。深海海洋学者が調査をしたところ、ふかい海の中には、きみよ うな生きものが、 ごくわすかいることがわかりました。 ちひょう このように、生きものの多くは、地表に近いところでくらしています。地 にんげん おくにん 球にすむ生きもののうち、人間だけでも 40 億人以上、そのほかに、動物や、 しゆるい なんおく 鳥や、魚や、虫や、さまざまな種類の生きものが、何億もすんでいます。そ くさ はな れだけではありません。植物も、いろんな種類の木や草がしげり、花をさか せています。たいていの生きものは、ほどよい光とあたたかさがなければ、 生きていけません。しかし、そのような場所は、地球上でもかぎられていま す。ですから、すむ場所をみんなでわけあわなければなりません。右の絵を 見てみましよう。あなたのよく知っている虫や動物がいるかどうか、さがし てごらんなさい。みな、地球にすむ、わたしたちのなかまです。 さかな むし ー 0