トウモロコシ - みる会図書館


検索対象: たねと果実のいとなみ
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1. たねと果実のいとなみ

きんいろ 金色の穂とゆたかなみのり 夏の風が、麦畑の上をわたっていくと、みのった麦の穂 が波をうって、畑がまるで金色の海のように見えます。 こくもっ 麦は、大切な穀物です。ヨーロッパではおもに コムギ ③、ライムギ⑤、オオムギ①、カラスムギ②の 4 種類の穀 物がつくられていますが、ちかごろは、トウモロコシ④も つくられるようになりました。気候がもっとあたたかい国 では、アワ⑥やイネ⑦などを植えています。 これらの穀物には、ひとつ共通点があります。それは、 きようつうてん 栄養のある実がたくさんできることです。ですから、世界 しゅしよく のほとんどの人は、穀物を主食にしています。コムギは バンをつくる粉になりますし、アワやトウモロコシは、ア フリカの人びとのおかゆになります。コメは、アジアにす む人びとの主食です。 今、わたしたちが食べている穀物は、何千年もの年月を かけて、野生の植物からっくられたものです。昔の穀物は、 っぷが小さくて少ししかみのらず、穂も短かくて、くずれ オオムギ①のとくちょうは、穂がた れていることと、実についている毛 ( のぎ ) が長いことです。オオムギ 畑をとおくからながめると、この長 い毛が光って、まるで絹の布のよう につやつやとしています。オオムギ は、暑い北アフリカのオアシスから、 すずしい北の国ぐにまで、さまざま な気候の土地に植えられています。 コムギ③の穂はまっすぐに立ってい て、のぎはついていません。コムギ は、白い小麦粉にして、白バンやケ ーキやめん類をつくるのにつかいま す。また、コムギの茎をかんそうさ せると、麦わらができます。みなさ んも、麦わらを工作につかったり、 ストローにしたことが、きっとある でしよう。 工ンバク②の穂は、ほかの穀物の穂 とちがって、実がばらばらにつなが っています。朝食に食べるオートミ ールは、このエンバクのっぷをくだ いてつくったものです。 ライムギ⑤の穂は、短いのぎがあり、 少したれさがっています。そして、 殻の中の実は、青緑色をしています。 ライムギの粉は、黒バンをつくるの につかいます。 穀物の茎は、たいへんみごとなっく りになっています。細く、長く、し なやかで、おもい穂をささえる強さ もあります。けれども、はげしいあ らしがきたり、ひょうがふったりす ると、たおれてしまいます。そして、 あまり長いあいだ水びたしになって いると、実から芽が出て、取り入れ ができなくなってしまいます。

2. たねと果実のいとなみ

ケシのたね たねには、本当にいろいろなものがあります。大きさもちがえ ば、形もちがいます。まんまるいもの、だえん形のもの、種皮 にすじがあるものや、でこばこしているもの。大きめの虫めが ねを持っていたら、ジャムの中のっぷや、バンの上にのってい るっぷをしらべてみましよう。っぷの大きさや形やもようから、 何のたねかがわかります。ジャムの中のっぷはキイチゴのたね、 バンの上のっぷはケシのたねだったのですね。 キイチゴのたね さいしょ う、最初の新しい葉ができていて、それからあとは、新し い葉と根が栄養をとりこみます。 かんさつ ほんの小さなたねから植物がそだっていくようすを観察 していると、おどろくことがたくさんあります。たとえば、 花だんにたねをまく時期は、花屋さんにきけば、おしえて くれますね。でも、野原や道ばたでは、たねは、前の年の 夏に土の上にこばれています。それなのに、なぜ、秋や冬 のあたたかい日に芽を出したりしないのでしようか。 きゅうみん それは、たねが休眠しているからです。たねはふつう、 親の植物からはなれたあと、ぐっすりとねむります。そし て、あたたかくて、しめり気があるだけでは、目をさまし あいす ません。目をさますには、もうひとつほかに合図がいるの です。 たねのなかには、土にうまらないと芽が出ないものがあ ります。発芽するために、くらがりが必要なのです。反対 に、レタスのように、明るくならないと目をさまさないた リンゴのように ねもあります。また、 いったん氷や雪に うもれてからでないと、発芽しないものもあります。きび しいさむさのあとであたたかくなってはじめて、春が来て、 きせつ そだつのにいい季節になったことがわかるからです。 芽を出したたねの拡大図 ①カエデ ⑤カボチャ ⑨タンポポ ②ヒマワリ ⑥ノウゼンハレン ⑩コムギ ③コショウソウ ⑦ソラマメ ⑩トウモロコシ ④レタス ⑧ペニバナインゲン @ リンゴ 13