ヤドリギ - みる会図書館


検索対象: たねと果実のいとなみ
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1. たねと果実のいとなみ

ゲラ③は、球果の根もとをつついて、枝からはずします。そして、前もっ みき てつくっておいた木の幹の穴に、球果をおしこんで、たねをとり出します。 このように、たねを食べる方法は、鳥や動物によってさまざまです。ですか ら、食べあとをしらべれば、だれが木の実を食べたかがわかります。 動物たちは、たねを食べるいつほうで、たねをばらまく役わりもしていま す。たとえば、リスやカケスは、落葉やコケの下に、冬に食べるドングリを 何百個もかくしておきます。けれども、そのうちいくつかはかくし場所をわ すれてしまいます。そのドングリが、春になると芽を出すのです。 ホシガラス⑧も、カケスとおなじよ 一年のあいだに、 たくさんのたねと果実がそだち、みのりました。一年の うに、冬にそなえて、木の実をかく さいごにみのるのは、クリスマスのかざりにつかう、ヤドリギの実⑦です。 します。時には、もとの木から、何 キロメートルもはなれたところに 食べものの少ない時期にみのるヤドリギの実は、ヤドリギッグミ⑥などの鳥 木の実をかくすこともあります。ホ シガラスののどは、大きく広がるの たちへの自然のおくりものなのかもしれません。 で、ドングリがいっぺんに田個も はいります。木の実をはこぶのにべ んりですね。 暑い国にはえているマツには、かわ ったものがあります。マッカサが、 25 年以上もおちないで、枝につい ているのです。ある日、山火事がお きて、火が木の上をとおりすぎると、 熱でようやくマッカサがひらき、た ねが外に出ていきます⑨。 きゅうか きゅうか 鳥たちはヤドリギの実⑦が大好きです。でも、 ヤドリギの実を食べると、ねばねばしたたねが くちばしについてしまいます。そこで、鳥は、 木の枝にくちばしをこすりつけて、ねばねばを 取ります。ヤドリギのたねは、 こうして、新し い場所にちらばっていきます⑩。 カケス④が食べわすれたナラの実⑩から、芽が 出てきました。この芽は、カケスのひなのごち そうです。カケスの親は、ナラのわかい茎をき ずつけないように、子葉のところだけそっとつ みとって、ひなに食べさせます。 ⑨ 33