こうえん にわ いだに見えてくるころには、庭や公園は、ヒヤシンス⑦、 ラッパズイセン⑧、、クチベニズイセン⑥、サクラソウ⑤な どでいつばいです。 球根に、芽を出す時期をおしえてくれるのは、さむさと あたたかさ、雨と風です、、、けれども冬でもあたたかい日 があたり、春でもさむし当があ。たりしますね。それな のに、球根はなぜ、芽を出す時期をまちがえないのでしょ てんき うか。それは、天気のほかにもうひとつ、日の長さという、 あいず たしかな合図があるからです。冬 ? あとで、昼がだんだん 長くなり、あたたかくなっていけば、もうじき春だという 合図、夏のあっさがすぎて、日がみじ、くなり、すずしく ひる なっていけば、秋がきたという合図です。 へんか 一日一日の小さな変化を、植物はしつかり感じています。 そして、その変化から、季節をよみとています。芽を出 し、花をさかせる季節、たねをみの、せる季節、しずかに じっとしている季節、といったよ、に、それぞれの季節に あわせて、じようずに一年をすこ・します。 けんか 植物のうち、花をさかせるのを、顕花植物、または、 種子植物といいます。近くに花があったら、ちょっとなが めてみましよう。ペランタのはちうえの花でも、庭の花で も、道ばたの花でも、カまいません。どんな花でも、自然 ほうそく こはたらいています。 の法則は、おなじよ、 しゅし
( 1 人問にはこう見える キジムシロの花 ミッパチが見ると・・ はいしゅ 胚珠をまもり、虫をさそう ばしよ 草花を見たときに なかには、蜜の場所がわかるように、めじるしをつけて ばっと目につくのは、葉や茎よりも、 みつひょう 色あざやかな花の部分です。花は、色がきれいなだけでな いる花もあります。このめじるしを、蜜標といいます。ワ スレナグサの花⑥を見ると、まんなかが黄色くなっている く、ビロードのようにやわらかく、 いいかおりがしたり、 かたち のがわかりますね。これが蜜標です。また、キジムシロの いやなにおいをだしたりします。花の形もいろいろです。 ほそなが 空を見上げている花、うつむいている花、細長い花。スズ 花のように、人間の目には見えない蜜標もあります。 すず ランの花は、鈴の形をしていますし、バンジーは、なんと 花は、胚珠をまもりながら、虫をよびよせます。そのし くみには、おどろくばかりです。それにしても、花はなぜ、 なく人の顔のように見えます。 どの花も、色や形はさまざまですが、しくみはおなじで こんなにけんめいに、虫をさそっているのでしようか。 す。たとえていうなら、花は、とおくからよく見える、丘 きれいな花の色や、あまいかおりにさそわれて、ミッパ ねったいちほう の上のおしろのようなものです。 チやチョウが、花にとんできました。熱帯地方では、虫の おしろのへいにあたるのが、ふつうは緑色の、かたいが 小鳥やコウモリもやってきます。花のおくには、 ほかに みつ くへんです。おしろのかべは、花びらです。花びらは、や 虫たちの好きなあまい蜜があります。虫は、あまいかおり ねのようになっていることもあります。 をたどって、おしべをかきわけ、蜜をさがします。そのと ふとはしら かふん おしろのまんなかにある太い柱は、めしべです。めしべ き、おしべのてっぺんにある葯から花粉がこばれて、虫の ちゅうとう のてっぺんの、しわがよっている部分を、柱頭といいま からだにくつつきます。 しぼう ね へや す。めしべの根もとには、子房とよばれる小さな部屋があ ります。あついかべにまもられた、この部屋の中には、あ ①クチベニズイセン ⑩マッムシソウ ②リンゴ ( ② / ヾン、ン一 - とでたねになる胚珠がはいっています。植物は、たねによ ③スノードロップ ⑩チューリップ しそん ④フランスギク ()マンテマ って子孫をのこし、なかまをふやしていきますから、胚珠 ⑤ハナウド ⑩ヒナゲシ ⑥ワスレナグサ ⑩ノウゼンハレン は、花にとって、なによりも大切なものです。そこで、花 ⑦アヤメ ⑩マリーゴールド は、だいじな胚珠をまもるため、雨やさむさが、中にはい ⑧キキョウのなかま ⑩タンポポ ⑨チコリ ⑩セイヨウサクラソウ ってこないようにしています。 ⑩キランソウ ⑩ハゴロモグサ いろ ④ュリ 2 ) スズラン @ ミッパチ @カミキリムシのなかま ④ハナアプ ④テントウムシ @マルハナバチ @オオモンシロチョウ 10