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検索対象: 花のいとなみ 花と虫たちの1年
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1. 花のいとなみ 花と虫たちの1年

タンポポのねばねばした花粉 ( かくだい図 ) 花粉をはこぶもの 春の野原や、リンゴの木①のそばで、耳をすませてみま しよう。フンフンいう音がきこえたら、 ツバチがいるし ようこです。 ノハラガラシの花②の蜜を吸う、 ミッパチを見てくださ い。からだに、黄色い花粉がたくさんついていますね。蜜 を吸いおえたミッパチが、べつのノハラガラシの花にもぐ りこむと、 ミッパチのからだについていた花粉が、めしべ じゅふん の柱頭にくつつきます。これを、受粉といいます。受粉は、 花にとって、とても大切なことです。 しゆるい ミッパチは、いろんな種類の花から花へと、気ままにと びまわっているわけではありません。しばらくのあいだは、 おなじ種類の花の蜜をあつめます。これも、とてもだいじ なことです。なぜなら、花粉が、ちがう種類の花のめしべ にくつついても、なにもおこらないからです。 ミッパチは、花から花へ、とびまわりながら、からだに ついていた花粉を、うしろ足の毛のポケットに、じようず につめこみます。そして、蜜でおなかがいつばいになると、 すばこ 花粉のおみやげをもって、巣箱にかえっていきます。 うしろ足の ポケットに 花粉をいれる

2. 花のいとなみ 花と虫たちの1年

、④ 22 花時計 あか 夜があけて、東の空が明るくなってきました日のはじまりです。あさい ちばんにノバラの花①がさくと、あたりはあまいかおりでいつばいになりま す。やがて太陽がのばってくると、ほかの花も、つぎつぎとさきはじめます。 じかん 花がさくのは、一日のあいだのきまった時問だけです。さいている時問は、 花の種類によってちがいますから、どの花が何時ごろにさくかを知っていれ ば、花を見て、だいたいの時間がわかります。 それでは、花がどんなじゅんばんでさいていくか、見ていきましよう。ノ バラがさいたあと、あさやけの中で、ヒナゲシの花②がひらきます。つづい て、日の出とともに、青いチコリの花③がさきます。午前中は、セイヨウヒ ルガオ④、リンドウ⑤、チューリップ⑥、シマセンプリ⑦がじゅんにさき、 しようご 正午にトケイソウ⑧の花がひらきます。午後になると、チコリ③、カルトジ オナデシコ⑨、セイヨウヒルガオ④、すこしおくれてスイレン⑩の花がしば チョウのなかまはとくに、好きな花が さいている時間に、とんでいます ⑩ホウジャク @シジミチョウ ⑩オオモンシロチョウ

3. 花のいとなみ 花と虫たちの1年

花をぶんるいする 野原にさく、かわいいヒナギクの花は、どこの 国でも、どこの野原でも、おなじ形をしています。 それは、世界じゅうのヒナギクが、おなじ種類だ からです。 人間とおなじように、植物にもしんせきがあり ます。しんせきどうしは、とてもよくにています。 おなじしんせきの植物をひとまとめにしたものを、 か 科といいます。ヒナギクは、タンポポとおなじ、 キク科のなかまです。おなじ科の花を見てみると、 花のつくりがいっしよなのがわかります。キク科 の花は、小さな花がたくさんあつまってできてい ますし、キキョウ科の花は、どれもつりがね型を しています。こうした科がいくつもあつまって、 顕花植物 ( 花をつける植物 ) という、大きなグル ープをつくっています。 ひょうほん 花をつんだら、ノートにはって、標本をつくり しんぶんし ましよう。まず、花を、すいとり紙か新聞紙には さんで、おもしをのせます。そして、花がたいら になってから、ていねいにノートにはります。長 くとっておくためには、上からセロハンをかける と、いいでしよう。 ずかん 花の名前をしらべるときは、植物図鑑をつかい ます。図鑑には、植物の絵がのっていますから、 しらべたい植物とにている絵をさがします。だい じなのは、花だけでなく、植物全体を見ることで す。葉の形や花の色、茎ののびかた。植物がはえ ちゅうい ている場所にも注意しましよう。よく観察してい れば、みなさんもきっと、花にくわしくなれるで しよう。 セリ科 たくさんの花があつまって、 かさがひらいたように見える ⑩イワミッパ @野生のニンジン キンボウゲ みつけた日 円 87 年 5 月 25 日 みつけた場所日のあたるはらつば けんか

4. 花のいとなみ 花と虫たちの1年

じなかまとは、ほんの少しちがった花 がさくことがあります。 ひょっとしたら、さいしよは、花が 好きで、よく観察している人が、ほか の花よりすこし大きい、野生のバンジ ーをみつけたのかもしれません。その 人は、大きめの野生のバンジーをもっ てかえり、庭にうえたのでしよう。や がてたねがみのり、そのたねをまくと、 おなじように大きめの花がさきます。 まちがったメッセージも、そのまま、 つぎのたねにうけつがれるからです。 花をつくる人は、このようにして時 間とてまをかけ、野生のバンジーのた ねに、あたらしいメッセージをいれて いきました。よくにたしんせきをかけ あわせたり、くすりをつかうこともあ りました。そのけっか、いろんな種類 の花が、たくさんうまれました。花を つくる人は、そのなかで、とくにうつ くしく、じようぶなものだけをそだて、 ねんげつ たねをつくり、長い年月をかけてバン ジーをつくりあげたのです。バンジー そせん に、野生のバンジーという祖先がある 、ほかの庭の花にも、みなこの ような「野生の祖先」があります。 あたらしい花をつくる 秋になりました。かだんや、べラン ダのうえきばちに ノヾンジーをうえる 季節です。さむさにつよいバンジーは、 冬でも、あちこちの庭や公園でみかけ ます。でも、野原にバンジーがさいて いるのは、見たことがありませんね。 野原にさいていないとすれば、庭や公 園のバンジーは、いったい、どこから やってきたのでしようか。 庭や公園にさいているバンジーは、 花の小さな野生のバンジーからっくっ たものです。けれども、タンポポのた ねからは、かならずタンポポがはえて くるように、野生のバンジーのたねか らは、野生のバンジーがはえてくるは ずです。それなのに、どうして、ちが うバンジーをつくることができたので しようか。 植物のたねの中には、親からもらっ たメッセージがはいっています。この メッセージは、たねに、どんな植物に 育ち、どんな花をさかせればいいのか を、おしえてくれます。ところが、 のメッセージも、ときどき、まちがえ ることがあります。そうすると、おな の 生 野 30

5. 花のいとなみ 花と虫たちの1年

こうえん にわ いだに見えてくるころには、庭や公園は、ヒヤシンス⑦、 ラッパズイセン⑧、、クチベニズイセン⑥、サクラソウ⑤な どでいつばいです。 球根に、芽を出す時期をおしえてくれるのは、さむさと あたたかさ、雨と風です、、、けれども冬でもあたたかい日 があたり、春でもさむし当があ。たりしますね。それな のに、球根はなぜ、芽を出す時期をまちがえないのでしょ てんき うか。それは、天気のほかにもうひとつ、日の長さという、 あいず たしかな合図があるからです。冬 ? あとで、昼がだんだん 長くなり、あたたかくなっていけば、もうじき春だという 合図、夏のあっさがすぎて、日がみじ、くなり、すずしく ひる なっていけば、秋がきたという合図です。 へんか 一日一日の小さな変化を、植物はしつかり感じています。 そして、その変化から、季節をよみとています。芽を出 し、花をさかせる季節、たねをみの、せる季節、しずかに じっとしている季節、といったよ、に、それぞれの季節に あわせて、じようずに一年をすこ・します。 けんか 植物のうち、花をさかせるのを、顕花植物、または、 種子植物といいます。近くに花があったら、ちょっとなが めてみましよう。ペランタのはちうえの花でも、庭の花で も、道ばたの花でも、カまいません。どんな花でも、自然 ほうそく こはたらいています。 の法則は、おなじよ、 しゅし