オニウシノ 1 前後で , 茎と葉には白い毛がある。 6 月ころ , 径 1 ンほどの赤だいだい色 の花を 1 個つける。花弁は 4 ~ 6 枚で , 基部に黒斑がある。園芸種には八重咲 , 白・朱・桃色の花もある。花壇に向き , 株分けか実生鷲でふやす。 オニシバリジンチョウゲ科の落葉 低木。福島 ~ 九州の山地にはえる。樹 皮は強い。新葉は秋に伸びて翌年の夏 落ちるので , ナツボウズともいう。葉 は枝先に集まり互生し , 柔らかく鋸歯 こよはない。雌雄異株。春 , 葉腋に緑黄 色花が集まって咲く。がくは筒形で 4 裂 , 花弁はない。果実は楕円形で , 夏 , 赤熟。 オニウシノケグサ→フェスク オニシモッケ→シモッケソウ オニタビラコキク科の一 ~ 二年草。 オニクキムラタケとも。ミヤマハ アジア ~ 豪州の熱 ~ 温帯に分市し , 畑 ンノキの根に寄生するハマウッポ科の や路傍にはえる。全体に軟毛があり , 一年草。本州中部以北の高山にはえ , ちぎると白汁が出る。茎は高さ 20 ~ 100 東アジア , カムチャッカに分布。茎は , 葉は下部に集まる。頭花は舌状花 肉質で太く , 直立し高さ 2 ン内外 , 鱗 片状の葉を密生する。夏 , 暗紫色の唇 からなり , 花期は 5 ~ 10 月 , 暖地では 一年中。 形花を密に穂状につける。ネコが好む。 オニグルミ→クル オニドコロ→トコロ オニノゲシ→ノゲシ オニゲシオリエンタルポヒ。ーとも。 地中海沿岸 ~ イラン原産のケシ科の多 オニノヤガラヌスビトノアシとも。 日本全上の山林中にはえるラン科の臠 年草。根出葉は羽状に深裂し , 草たけ オニゲシ ク : 1 オニ - シ / ヾリ 68

イタリアン 序を出し , 緑黄色の花を開く。果実は 無毛で 2 個の羽をもち , 1 0 月成熟。材 は建築 , 器具 , スキー用材。樹液から 砂糖 , シロップをとる。 イタリアンサイプレス→イトスギ イチイ ( 一位 ) アララギ , オンコと も。イチイ科の常緑高木。日本全上 , 東アジアの寒地の山にはえる。樹皮は 赤褐色。葉は線形でほほ 2 列 , 羽状に 並ぶ。雌雄異株。 3 ~ 4 月開花するが 目だたない。 9 ~ 1 ( ) 月 , 肉質の仮種皮 が赤熟し種子を包む。材は建築 , 器具 , 彫刻。樹は庭木 , 生垣。 イチイガシ→カシ イチイモドキ→セコイア イチゲソウ→イチリンソウ イチゴ ( 苺 ) オランダイチゴとも。 南米原産のバラ科の多年草。匍匐く枝 を出してふえる。花は白色 5 弁。食用 にするのは花托が肥厚した部分で , 表 面に散在する状のものが種子。普通 栽培のほか促成栽培 , 抑制栽培などが あるが , 冬 , 石の保温性を利用した石 垣促成栽培は有名。家庭での栽培では , 十分施肥した畑に 9 ~ 11 月定植する。 大粒で赤い「福羽」 , 中型で甘味 , 酸味 の強い「ダナー」など品種も多い。生 食するほか , 菓子 , ジャムやジュース に用いる。 イチジク ( 無花果 ) 原産地は西アジ アで , 日本には江戸時代に人り , その 後も多数の品種が輸人された。クワ科 の小高木。さし木しやすい。花は花托内 壁に着生し外から見えない。枝に着生 した果実 ( 花托の肥厚したもの ) はその 年の 9 月に , あるいは幼果のまま越冬 して年 7 月に成熟する。前者を秋果 , 後者を夏果という。ともに甘く , 生食 または煮て食べるほか , ジャム , かん 詰とする。 一年草を一年生草本 , 一年生植 物に同じ。春に種子から発芽し , 生長 , 開花 , 結実を終わり , その年に枯死す る植物。たとえば , ダイズ , アサガオ , イネなど。秋に発芽して冬を越して生 育し一年未満で枯死するものをも含め イチゴ 上は花 , 下は果実 ( ダナー 28

ニシキタケ 色の杯状花序を出し , 小さな雌花と雄 花をつける。ロ部には 4 個の楕円形の 腺体がある。近縁のコニシキソウは葉 の中央に褐色の斑点がある。 ニシキタケ→べニタケ ニシキヅタ→キヅタ ニシゴリ→サワフタギ ニセアカシア→ハリエンジュ ニチニチソウビンカとも。熱帯に 広く分布するキョウチクトウ科の小低 木で , 日本では春まきの一年草。草た け 6 饐ン前後で , 光沢のある長楕円形の 葉を対生。夏 , 葉腋につく花は高坏形 で上部は 5 裂し , 径 3 内外。花色は 白 ~ 紫紅色で中心に濃い目のあるもの もある。花壇 , 切花に向く。 ニッケイ ( 肉桂 ) インドシナ原産の クスノキ科の常緑高木。日本の暖地に も栽培される。葉は長楕円形で明らか な 3 本の脈があり , 芳香と辛味がある。 夏に黄緑色の小花を開き , 後に黒色の 果実を結ぶ。根 , 樹皮を乾燥したもの を桂皮といい , 薬用 , 香味料とする。 また葉 , 樹皮 , 根から精油をとり , 香 料などとする。近縁にシナニッケイ , セイロンニッケイなどがあり , いずれ も樹皮から香辛料のシナモンをとる。 ニッコウキスゲゼンティカとも。 日光など , 本州中部以北の高原の草地 にはえるユリ科の多年草。葉は線形で 2 列に根生する。初夏 40 ~ 80 の花茎 を出し , オレンジ色で長さ 10 内外の 花を数個つけ日中に開き , 1 日でしぼ む。花被片 6 枚。 ニッパヤシインド ~ 南太平洋諸島 特産のヤシ。海岸のマングロープ地帯 の湿地にはえる。地上茎がなく , 泥中 の根茎から直接に扇状に葉をつける。 葉は羽状複葉で , 長さ 5 ~ 10 に達し , 屋根ふき材料などとする。 ニ年草鼕ん 二年生草本 , 二年生植物 , 越年草 , 越年性一年草とも。秋に種子 から発芽し , 生長の途中で冬を越し , 春になって盛んに生長して開花結実し て , 発芽後 1 年米満で枯れる植物。生 ッケイ 赤いのは ッケイ セイロンニ きている期間が足かけ 2 年になる。ハ 若葉 278

カラー植物百科 1974 年 11 月 11 日初版第 1 刷発行 1977 年 7 月 1 日初版第 6 刷発行 編集兼発行者 発行所 下中邦彦 株式会社平凡社 郵便番号 102 東京都千代田区四番町 4 振替東京 29639 電話東京 ( 03 ) 265 ー 0451 印刷 製本 株式会社 株式会社 東京印書館 石津製本所 Printed in Japan ◎株式会社平凡社 1974 なお , 不良本のお取換えは直接小社サービス課まで ( 送料小社負担 )

コウヤマキ 頂に多数の花穂を密生し , 淡黄緑色 , 長さ 4 ~ 6 煢ーの頭状花序をつくる。根 茎の節に繊維があり , 古く筆の代用と したので「弘法麦」の名があり , また フデクサともいう。類品のコウボウシ ヾも海岸の砂地にはえ , 根の基部は暗 赤色となる。果穂は 1 ~ 2 個離れてっ き , 短円柱状で柄がある。 咼派喬木とも。低木の対。普 通 3 ~ 5 続以上になり , 根 , 幹 , 樹冠 の 3 部からなる木本植物をいう。非常 に高いものを大高木 , 低いものを小高 木というが , その区別 , また小高木と 低木の区別は , いすれも便宜的なもの で明確ではない。 香木芳香を有する樹木の総称。 香道で材を香として用いるもの。枕香 黔 , 自檀が最も有名。 コウホネ日本全上 , 朝鮮の小川や 沼にはえるスイレン科の多年生水草。 根茎は白くて太く , 水中葉は薄い膜質 で , 水上葉は厚くつやがある。夏開く 花はがく片が花弁状で黄色 5 弁。花弁 は多数あって雄しべ状となる。雄しべ は多数 , 雌しべは 1 個 , 根茎は薬用に なる。 コウマ ( 黄麻 ) ジュート , ツナソと も。中国原産の繊維作物で , シナノキ 科の一年草。茎は紅 ~ 黄緑色で高さ 1.5 ~ 3 続。葉は皮針形で長さ 10 ~ 2() 享ン , 縁 には鋸歯こよがある。花は黄色 5 弁。開 花後 , 茎をそのまま , あるいは皮をは がして水に浸し繊維をとる。袋 , 下級 敷物 , ひもなどにするが繊維は水に弱 く , 耐久性もない。主産地はインド。 コウモリラン→ビカクシダ コウヤボウキキク科の草本状の落 葉小低木。関東 ~ 九州 , 中国大陸の温 ~ 暖帯に分市し , やや乾燥した山地の 日当りのよい所にはえる。茎は高さ 60 ~ 10 ン。一年枝は卵形の葉を互生し , 二年枝は節こ、とに 3 ~ 5 枚の小葉を東 生。 9 ~ 10 月 , 一年枝の頂に筒状花か らなる自色の頭花を単生する。高野山 ではこの枝でほうきを作る。 コウヤマキ日本特産のスギ科の常 コ コウマ 143

サルメンハ 異株。果実は丸く , 赤く熟す。葉は餅を を包むのに用い , 根茎は薬用とする。 サルナシ日本全土 , 東アジアの山 地にはえるマタタビ科の落葉っる植物。 葉は広卵形で先がとがり , 縁には鋭い 細鋸帳こよがある。雌雄異株。 5 ~ 6 月 , 葉腋に数個の白い 5 弁花を開く。果実 はやや球形で 10 ~ 11 月に淡緑黄色に熟 し , 食べられる。つるを細工物とする。 サルノコシカケサルノコシカケ科 のうち , コフキサルノコシカケ , ツガ サルノコシカケなど数種のキノコの総 サルビグロシス 称。樹木の幹につき , 半円形 , 木質で 厚く堅い。上面には同心円紋があり , 矮性 ~ 高性種のほか , 花色も紫・桃・ 下面には無数の穴があって , 内壁に胞 子ができる。多くは樹木を臠らす害菌 白色の品種がある。 S. バテンスは青色 の花が咲くメキシコ原産の多年草で , であるが , 細工用とし , 発汗 , 利尿な どの薬用ともなる。 冬は温室内で保護する。 S. ホルミナム は南欧原産の一年草で , 花は紫色。 サルビアシソ科の一属 Sal ⅵ a で , サルピグロシス和名サルメンバナ。 一般には薬用にする→セージ , または チリ , ベルー原産のナス科の半耐寒性 観賞用に栽培される数種をさす。最も の春まき一年草。 6 ~ 8 月に咲く花は 普通に花壇植にされている s. スプレン デンス ( 和名ヒゴロモソウ ) は原産地の 径 5 ~ 6 の合弁花で , 縁は 5 裂し , 褐・黄・紅・紫・白色等でビロード状 プラジルでは低木状多年草だが , 日本 では春まきの一年草として扱われてい の光沢があり , 濃色の脈が現われる。 草たけは約 1 になる。切花 , 鉢植に る。高さ 50 ~ 80 で , 鋸歯こよのある卵 もなるが , おもに花壇用。 形の葉を対生。夏 ~ 秋 , 茎頂に長い穂 サルメンエビネ→工ビネ 状に花をつける。がくとともに朱紅色 サルメンバナ→サルヒ。グロシス をした花冠は先が唇形になった筒状。 サラシナショウマ サラセニア サ イ 167

スズメノヤ い日 円形の仮球がある。葉は 2 枚対生して 根生し , 楕円形。夏 , 葉間から高さ 20 ~ 3 ンの花茎を出し , 上半に紫色で長 さ約 1 の花を 10 個内外つける。唇弁 は幅が広く , 径 1.5 享ンに達する。スズ ムシが翅を広げたように見えるので , この名がある。 スズメノエンドウ→カラスノエン ドウ スズメノカタビライネ科の一 年草。全世界に分布 , 南極大陸にも帰 化しており , 路傍など至るところには える。おもに春に開花する。高さ 5 ~ 25 第になり , 茎や葉はやわらかい。花 穂は円錐形で小穂は 3 ~ 6 個の小花か らなる。 スズメノチャヒキイネ科の一年草。 本州 ~ 九州 , ューラシア大陸の温帯に 広く分布し , 路傍や川原の日当りのよ いところにはえる。 5 ~ 7 月に開花 , 高さ 30 ~ 80 享ンになる。葉に軟毛があり , 大形の円錐花序は先がたれ下がる。小 穂は楕円形で , 小花は 10 個内外 , 子房 の頂には毛がある。 スズメノテッポウィネ科の一 年草。日本全土 , 東アジアにみられ , 畑地にはえる型と , 田にはえる型の 2 型がある。高さ 20 ~ 4 ン , 葉は線形で , 基部は茎を抱く。花穂は円柱状で直立 し 4 ~ 6 月に開花。小穂は広卵形で , 同じ長さの 2 枚の包穎がある。雄し べは黄だいだい色。近縁のセトガヤは 高さ 25 ~ 6 ン , 小穂は大きく , 雄しべ は白い。関東以西の田や湿った野原に はえる。 スズメノヒ工 ( 1 ) イネ科の多年草。 本州 , 九州の路傍や野原に普通にはえ る。高さ 40 ~ 9 ン , 葉は線形で多く根 生する。 8 ~ 10 月に開花。花穂は中軸 に互生した 3 ~ 5 本の枝穂からなる。 小穂は卵円形で , 凸レンズ状に片面が ふくらむ。暖地の牧草ダリアグラス ( シ マスズメノヒェ ) は本種に近縁。 ( 2 ) → スズメノヤリの別名。 スズメノヤリイグサ科の多年草。 日本全上 , 東アジアの平地や山麓など スズメノヤリ 209

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ルナリア ルリマツリ ルリヤナギ なる。 7 ~ 9 月 , 径 1 時ン内外の頭花を 部分は枯れ落ちる。これをドライフラ 開く。周辺花 , 中心花とも黄色で , 八 ワーとする。 重咲品もある。広く花壇に植えられ , ルバープシベリア原産のタデ科の 野生化もしている。全体に粗毛のある 多年草。心臓形の幅広い葉を束生し , アラゲハンゴンソウは二年草ときに一 葉柄は太く長い。食用にするのは葉柄 年草で , 葉は長楕円形 , 周辺花はだい の部分で , 多量のリンゴ酸 , シュウ酸 , だい黄色で , 中心花は黒 ~ 暗褐色とな クエン酸などを含み酸味を有する。軟 る。花壇植とする。ともに繁殖は実生 化栽培したものを煮て , パイ , ケーキ よう , 株分けによる。 などに利用したり , ソース , ジャム , ルナリアギンセンソウ , ゴウダソ ゼリーなどにする。 ウとも。欧州原産のアプラナ科の一 ルピナスマメ科ハウチワマメ属 Lu- pinus の総称。世界に約 300 種あり , 観 二年草。高さ 70 ~ 8 ンとなり , 全体に 賞用 , 飼料 , 緑肥 , 食用などとされる。 粗毛がはえ , 葉は卵心形で , 縁には鋸 ~ 多年草でときに低木。葉は掌状複 歯こよがある。白色または淡紫色でダイ 葉となり , 花は蝶をよ形花で茎の上部に コンに似た 4 弁花を総状につけ , のち 総状につく。切花用 , 花壇植として最 径約 3 ン , 丸いうちわ形の果実を結ぶ。 も多く栽培されているキバナルヒ。ナス 果実は熟すと隔膜のみを残して , 他の ルピナス キノヾナルヒ。ナス ルリタマアザミ 420

工ンパワ 適サたウ醤グ緑はオでスるか原日のく葉あ春 , 片るロの 不をかド , をも地 , 草ラすほの 。科太のの。くなシ色 は実のンそ子葉産ギ年カ達るル道もリ , 枚み 2 がと名紫 に果やエみ種や主ム二→にす一海とユ 3 丸約。用一淡 作なさキ , の茎 ス ~ に外とコ イつ 0 に ~ 径る薬 ~ けは白 連熟 , ム ) 色。るラ一体内料ルはオえ ~ 端く 7 , 未たを緑るれ力の全飼ア地アは先なも出っ茎ソは がのま子ハなすさマ科 の , 産チにさ , がとが個根 レウ 種。種は熟と用 ネ要さ畜ル主タ内高し柄幅茎 強品うた 未料利 イ重高家一の林く立は・花を、 , 原て 。て , をミ本ウの太直葉一さの花な 性かと熟豆しのし " よもしが一十ト日ソⅢ・は、り , 本のはマレ 寒らウ成煮とスとクととる種一 イ山茎かるで 1 色弁ャンる 耐柔ドの , 料一料。ハ ギ物似 , オるレの。茎す形ら緑花ミエあ , がン種い原ビ飼道ンム作に葉をすン土草根生しか ~ , のノが みや工品い のン , 海エト料ギ , 子とエ全年い輪ひ頂褐個品ナ弁 好さャいと油リ肥北 一飼ム茎種料本多短をる茎緑 3 類バ花 工ン / ヾク 工ンレイソウ