ミネスオウ 一種で , よく分枝する。葉は広倒卵形 で重鋸歯こよをもち , 長さ 4 ~ 柄の上部に 1 対の腺がある。花は径 2 まン内外 , 微紅色の 5 弁花。葉柄に毛の あるものをチシマザクラともいう。 ミネズオウッツジ科の常緑小低木 本州 , 北海道の高山にはえ北半球の寒 帯に分布する。茎は分枝して地面をお おい , 10 ~ 15 享ンの小枝を立てる。葉は 密に対生し線形で縁は下面にまく。 7 月 , 小枝の頂に数個の淡紅色の花をつ ける。花冠は鐘形で上向きに開く。 ミネパリ→ヤシャプシ ミブナ→ミズナ ミブヨモギ→クラムョモギ ミカキグサタヌキモ科の小形の 多年草。本州 ~ 九州の湿地にはえる食 虫植物で , 東アジア , 豪州にも分布。 地下茎は糸状で長く , 浅く地中をはい , まばらに小形の捕虫袋とへら形の葉を 出す。夏 ~ 秋 , 高さ 10 享ノ内外の花茎を 出し , 上方にまばらに数個の花をつけ る。花は黄色で径約 4 ミリ , 仮面状 , 短 い柄があって横向きに咲き , 花後に耳 かきの頭のような果実を結ぶ。近縁に 花が淡紫色のムラサキミミカキグサが ある。 ミナグサナデシコ科の二年草。 日本全土 , 東アジアの平地にはえる。 茎は分枝して , 高さ 2 ン内外 , 卵形の 葉を対生する。 5 ~ 6 月に茎の先が分 枝し , 白色の 5 弁花を開く。花弁は先 が深く 2 裂。果実は円筒形となる。 ミムラサキ→ムラサキシキプ ミモザ ( 1 ) →オジギソウなど熱帯ア メリカに多いマメ科ネムリグサ属 Mi- m 。 sa の総称。 ( 2 ) 豪州原産のマメ科の常 緑高木 , アカシア・デクルレンスの俗 称。葉は 2 回羽状複葉。 4 ~ 5 月 , 黄 色で 20 ~ 30 花からなる頭状花を開く。 日本には明治初期に渡来 , 暖地に植え られ , 切花ともされる。 ミヤギノハギ→ハギ ミヤコグサ日本全土の日当りのよ い草地にはえるマメ科の多年草。茎は 細く地をはい , 長さ 30 ~ 5 ン。葉はま ミヤコグサ 372
イ は , 南欧原産の一 ~ 二年草。高さ約 60 享ン , 5 月に芳香のある黄色の花を数段 に輪生状につける。繁殖は実生鷲によ る。ラッセルルビナスは北米西部原産 のワシントンルヒ。ナスから作られた園 芸品種。多年生で高さ 1 内外 , 矮性 種もある。花は 5 ~ 6 月 , 総状に密 につき , 紅・青・黄・紫色花のほか , 2 色花もある。繁殖は株分け , 実生に よる。 ルリカラクサ→ネモフィラ ルリソウ ルリギク→ストケシア ルリマツリ南アフリカ原産のイソ ルリソウムラサキ科の多年草。山 マッ科の常緑小低木。茎はよく分枝し , 中の林内にはえる。全体に粗毛があり 枝はのびて半つる性になる。葉は互生 茎は高さ 3 ン内外。根生葉は広倒皮針 し長楕円形。春 ~ 秋 , 枝先に花穂をつ 形で , 長さ 7 ~ 15 享ン , 長い柄がある。 け , 径約 2.5 の花を 5 ~ 10 個開く。花 4 ~ 6 月 , 2 分する総状花序を出し , 冠は空色で , 上部は 5 深裂し , 花筒は 空色の花をつける。花冠は 5 裂し , 径 細い。温室で鉢植とし , また夏には花 1 ~ 1.5 まン。近縁のヤマルリソウはルリ 壇に植えて観賞。繁殖はさし芽 , 株分 ソウに似るが花茎の数が多く , 花序は 小形の葉をつけ多くは分枝しない。 けによる。 ルリヤナギリュウキュウヤナギと ルリタマアザミ南欧 ~ 西アジア原 も。南米原産のナス科の低木。草質で 産のキク科の多年草。高さ 1 内外 , 全体に蠑質物があり , 白っぱい。地下 葉はアザミ類に似 , 対生して羽状に深 茎は周囲に広がり , 茎は高さ約 2 , 裂し , 葉裏には細い白綿毛を密生。 7 長楕円状皮針形の葉を互生する。夏 , ~ 9 月 , 枝先に径 4 ~ 5 享ンの球状で青 茎頂または葉腋に淡紫色の花が房状に 色の頭花を開く。頭花は筒状花のみか 咲く。花冠は 5 深裂。庭に植えて観賞 らなる。弱アルカリ土を好む。昭和初 期に日本に渡来。花壇植 , 切花として する。 観賞される。 レイシッルレイシ , ニガウリとも。 熱帯アジア原産のウリ科のつる性一年 ルリチョウチョウ→ロべリア 草。葉は掌状で淡緑色 , 雌雄同株で夏 , ルリヒナギク→プルーデージー ルナリア右は隔膜のみを残して枯 れ落ちた果実 レイシ 421
チョウセン チョウマメ ッキトジ は対生し , 長円形で黄緑色。秋 , 淡紅 チョウセンマキ→イヌガヤ チョウノスケソウバラ科の小形の 紫色の花が咲き , 分枝した地下茎の先 常緑低木。北海道 , 本州のかわいた高山 端に念珠状のくびれのある塊茎をつけ の草地にはえる。茎はよく分枝して地 る。塊茎はスタキオースを含み , ゆで 上をはい一密に葉がっく。葉は卵形で , たり梅酢に漬けて食用にし , 正月料理 側脈がくばみ , 下面には白綿毛が密生。 に使う。 チングルマイワグルマとも。 夏 , 短い花柄上に 1 個の花を上向きに 科の常緑小低木。本州中部以北の高山 つける。花は自色で , 多くは 8 弁。花 草原や湿原に群生する。茎は細く , よ 後に長毛のある分果を結ぶ。名は発見 く分枝して地をはい , 密に葉をつける。 者の須川長之助にちなむ。 チョウマメ東南アジア原産のマメ 葉は 7 ~ 9 個の小葉からなる羽状複葉 , 科のつる性の多年草。観賞用に春まき 上面は深緑色で光沢がある。夏 , 15 享ン内 一年草として栽培される。小葉 5 ~ 9 外の根生の花柄の頂に径 2.5 内外の 個の奇数羽状複葉。ほとんど無柄で青 白色 5 弁花を単生。花後に長い羽毛状 の自毛のある分果を結ぶ。 色の蝶形花が葉腋に 1 個すつつく。白 ツウダッポクカ : ャッデとも。沖 色花 , 八重咲種もある。鉢植で風鈴 縄 , 台湾原産のウコギ科の低木。暖地 仕立てにする。 では庭木にする。高さ 3 ほどになり , 苧麻よ、→カラムシ 長い柄の先に裏面に綿毛を密生した径 チョロギシソ科の多年生野菜。中 9 時ン内外もある 7 裂した掌状葉をつけ 国原産。茎は方形で高さ 30 ~ 6 / , 葉 司みイ噬第 00 宀 0 チョウノスケソウ チングルマ 244
ノリウッギ ノブドウ果実 ノリウッギ 柔らかく , 分枝して高さ 20 ~ 40 享ン , 葉は 草のり ) をいう。材料の大部分は→アサ 羽状に裂ける。頭花は黄色の筒状花か クサノリで , アマノリや→アオノリな らなり , ふつう春 ~ 夏に開くが , 一年 ども加えられる。生長したノリを摘み 中開花することもある。近縁のサワギ とり刻んで四角い簀すに流しこみ , 天日 ク ( ボロギク ) は日本特産の野生種で , または火力乾燥する。干しのりはあぶ 多年生 , 山地の林内にはえる。頭花は って焼のりとし , みりんや醤油を塗っ 黄色で , 舌状花と筒状花からなり , 6 て味付のりなどにもする。生ノリは刺 ~ 8 月開花。 身のつまなどに用い , っくだ煮のりは ノミノフスマナデシコ科の二年草。 アオノリなどを煮たものが多い。淡水 北海道 ~ 九州 , 東アジアの温帯に広く 産のものには→スイゼンジノリ , 芝川 分市し平地にはえる。茎は分枝して束 ノリ ( 静岡 ) , 大谷川ノリ ( 栃木 ) などが 生し , 高さ 15 享ン内外 , 長楕円形の葉を ある。一般にビタミン A, BI , C, カル 対生する。春 ~ 初夏 , 茎頂に白色の 5 シウム , 鉄などに富み栄養価は高い。 弁花を開く。花弁は基部まで深く 2 裂 ノリウッギュキノシタ科の落葉低 するため , 10 弁のように見える。 木。日本全土の山野にはえる。葉は対 ノリ ( 海苔 ) 食用とする柔らかな葉 生 , ときに輪生し , 卵形で先はとがり , 状の藻類の俗称。ふつう , 干しのり ( 浅 縁には鋸歯こよがある。 7 ~ 8 月 , 枝先 ノジギク ノミノフスマ 289
イワニガナ 1 イワヒケ インドジャボク 木。本州の山地の日当りの悪い岩地に イワブクロゴマノハグサ科の多年 草。本州北部 , 北海道の高山の砂礫 はえる。茎は長さ 30 ~ 9 ン , やや分枝 してたれるものもある。葉は互生し , 地にはえ , 千島 , 樺太 , シベリア , カ ムチャッカにも分市。高さ約 10 。葉 卵形で先がとがり , 厚く上面につやが は対生し , 長楕円形。夏 , 茎の頂に数 ある。夏 , 短い花穂をつけ , 筒状の自 花を下向きにつける。果実は上を向く。 個の花が集まる。花冠は筒形 , 淡紅色 イワニガナ→ジシバリ で先はやや唇形になる。北海道の樽前 イワヒゲッツジ科の常緑小低本。 鬢山に多いのでタルマイソウともいう。 イワべンケイ→べンケイソウ 本州 , 北海道の高山帯の岩地にはえ , イワボタン→ネコノメソウ 千島 , 樺太にも分市。茎は木質でよく 分枝してはう。葉は小鱗片状になり密 イワマッ→イワヒバ イワレンゲ北九州の山中の岩石地 生してひも状となる。 7 ~ 8 月 , 葉の に野生し , 観賞用として各地で栽培さ 間から長さ 2 ~ 3 の花柄を出し , 自 れる , べンケイソウ科の多肉植物。開 色で鐘形の花をつける。花冠の先は浅 花結実すればその株は枯死する。葉は く 5 裂。雄しべ川個。 蓮華に状に重なってつき , 粉自を帯び イワヒバイワマッとも。イワヒバ た淡緑色で長さ 3 ~ 7 , 先端は鈍形。 科の多年生草本。本州中部以南の岩上 秋に葉心から花茎を立て , 多数の花を などにはえる。局さ 1 ( ) ~ 3 ンの太い幹 穂状に密につける。花は自色で雄しべ の頂から細かい葉をつけた細枝が放射 の葯 : は淡黄。類品のツメレンゲは葉が 状に出て葉のように見える。かわくと 幅狭く , 先端は鋭くとがる。花は赤み 巻いて小さくなる。盆載にする。江戸時 代に流行し , 多くの園芸品種ができた をもち , 葯は濃赤色。 ウ ョ キ イ ウ イワブクロ 40
ヒョウタン ヒュウガミズキ花 ヒメジョオン ができなければ落果する。果皮は淡黄 のない葉を対生。枝先につく頭状花は 色で , 果肉はやわらかく多汁で甘い。 径約 2.5 享ン。園芸品は巨大輪 ~ 小輪 , ダ リア咲 , ポンポン咲 , カクタス咲等花 ~ 6 月に収穫。 4 ヒュウガミズキマンサク科の落葉 型に変化多く , 花色も豊富で , 夏の花 低木。本州 ( 中部 ~ 近畿 ) の山野にはえ 壇や切花用。 る。枝は多く分枝して細長く , 葉は卵 ヒュヒョウとも。ヒュ科の一年草。 形で小さく先がとがり , 縁には針状の インド原産といわれ , 若葉を食べるた 鋸歯こよがある。 3 ~ 4 月 , 葉の出る前 め , まれに暖地の畑に植えられる。茎 に前年枝の先端や節から花穂を出し , は直立し , 少し分枝して , 高さ 1 内 黄色 5 弁の花を開く。果実は 10 月褐色 外 , 柄の長い , 菱形状卵形の葉を互 に熟して 2 裂する。庭木などとする。 生する。葉が紅色 , 暗紫色 , 紫斑のあ ヒョウ→ヒュ るものなどもある。 8 ~ 9 月茎頂や葉 ヒョウタン ( 瓢箪 ) ウリ科のつる性 腋から花穂が出 , 緑色の小花が球形に 一年草で , →ュウガオの一変種。全株 集まって , だんこ、状に咲く。 に毛が多く , 二叉懿に分かれた巻きひ ヒュウガナッ ( 日向夏 ) ミカン科の げで他物にからみついてのひる。夏 , 小高木。 ーサマーオレンジとも。 白色の花が咲く。雌雄同株。果実は中 宮崎県で文政年間に発見された。花は 間がくびれ , 成熟すると果皮は毛が落 白色。果実は他花の花粉を受け , 種子 ヒョウタン ヒュ 323
オオアワガ の両性花とやや細い筒状の雌花からな り , 夏 ~ 秋 , 円錐花序をつくる。本種 に比し小形のアレチノギクは南米原産 の帰化値物で , 茎は高さ 3 ( ) ~ 50 をまで で , 側枝がのびる。頭花は筒状の両性 花とこ、く小さな占状花からなり , 春 , 総状につく。一時は非常にはびこった が , 前種に押され , 少なくなった。 オオアワガ工リ→チモシー オオイヌタデ→イヌタデ オオイヌノフグリゴマノハグサ科 の二年草。日本全上の路 , 野原など に野生化する。欧州原産で , 明治初年 に渡来した帰化植物。茎は基部で分枝 し地上に広がり , 葉は対生または生 し , 卵円形で柄は短い。早春 , 葉腋に 長い花柄を出し径 8 i リ内外の花を開く。 花冠は深く 4 裂し , るり色で紫色の条 がある。雄しべ 2 個。近縁のタチイヌ ノフグリも帰化植物で , 茎は分枝して 直立し 5 ~ 7 月 , 茎の上部の葉腋に無 柄の小花を開く。イヌノフグリは日本 , 東アジアに分市し , 花は小さく , 花柄 は葉と同長。 オオオニバス ( 大鬼蓮 ) アマゾン地 方原産のスイレン科の水草。直径 2 に達する巨大な葉は , 縁が上曲して , たらい形をなす。葉と花の柄 , 葉裏 , がく片には鋭いとげがある。芳香の強 い , 径 30 享ン内外の花を 2 日にわたり夜 だけ開き , 花色は自 ~ 紅に変化する。 観賞用に栽培する場合 , 3 ( ) ℃ぐらいの 水温が必要で , 実生でふやす。 オオカメノキ→ムシカリ オオカラスノエンドウ→カラスノ 工ンドウ オオケタデ東南アジア原産のタデ 科の一年草。観賞用に植えられる。高 さ 2 続くらいになり , 葉は大形の卵形 で , 全株に組毛を密生する。夏 ~ 秋 , 枝頂に淡紅色の大きい花穂を下する。 栽培は容易で , 水はけのよい , 麕植質 が多い土質がよい。一度作ると種子が こばれて毎年よく発芽する。 オオサクラソウ→サクラソウ オオジシバリ→ジシバリ オオイヌノフグリ オオケタデ ニ / ヾス 花と葉 オオオ 60
ミヤマキン ばらに互生し , 長さ 1 内外の倒卵形 の小葉 3 枚からなり , 葉柄の基部には 小葉に似た 1 対の托葉がある。晩春 , 葉腋から花柄を出し , 頂に , 長さ 15 ミ 内外の濃黄色の蝶号よ形花を少開く。 ミヤコワスレアズマギクとも。キ ク科の宿根草。本州・四国・九州の山 林内に自生するミヤマヨメナを観賞用 に栽培したもので , 植物学的にはノシ ュンギクという。咼さ 30 ~ 60 で , 4 ~ 6 月 , 分枝した茎の先端に , 舌状花 が紫青・桃・白色の , 径 3 ~ 4 の頭 花をつける。切花・花壇・鉢植に向く。 株分け , さし芽でふやす。 ミヤマアズマギク→アズマギク ミヤマエンレイソウ→工ンレイソウ ミカキグサ ミヤマオダマキ→オダマキ ミヤマカタバミエイザンカタバミ 枝の頂に 2 ~ 3 個の花を開く。花冠は とも。カタバ科の小形の多年草。本 漏斗形で径 2 ~ 3 享ン , 紅紫色であるが 州 ~ 九州の深山の林中にはえる。葉は 変化が多い。 ミヤマキンバイ本州中部以北の高 横走する根茎から根生し , 角ばったハ 山にはえるバラ科の多年草。全体に粗 ート形 ~ 三角形の 3 小葉からなる。春 . 毛があり , 茎は高さ 10 ~ 2 ン。根生葉 葉間から花柄を出し , 頂に白 ~ 淡紫色 は太い根茎上に数個っき , 卵形で鋸歯 で径約 2 享ンの 5 弁花を単生する。花後 こよのある 3 枚の小葉からなる。夏 , 茎 さらに閉鎖花をつけ , よく結実。 頂に径約 2 の黄色 5 弁花を数個開き , ミヤマカンスゲ→カンスゲ 後にがく片と副がく片に包まれた多数 ミヤマキリシマツッジ科の落葉低 木。九州の山地にはえる。高さ 1 内 の小さな分果を結ぶ。近縁のウラジロ キンバイは本州中部以北の高山にまれ 外 , 枝は細くてよく分枝し , 刈り込ん に見られ , 葉裏には白綿毛が密生し , だようにかたまる。葉は楕円形で長さ ~ 3 , 褐色の剛毛がある。 5 月 , 花は小さい。 ミヤマキンバイ ミヤコワスレ 373
ワサキョウ く , 長い柄があって対生する。 8 ~ 9 出 , つる状にのびる。葉は皮針形で柔 月 , 自色の香りのよい花が , 枝先に集 らかい 18 ~ 24 個の小葉を羽状につけ , 先は巻ひげとなる。夏 , 葉腋から出た まって咲く。花冠は筒部が細く , 先端 は 5 裂し平たく開き , 雄しべ 4 本 , 雌 花柄上に , 長さ 1 内外 , 細長い青紫 しべ 1 本が花外に長く突出する。果実 色の蝶をよ形花を多数 , 総状につける。 は球形で , 藍を色に熟し , 下方に紅紫 牧草になる。 クサポケシドミとも。本州 ~ 九州 色のがくが残る。若葉を食用とする地 の日当りのよい丘や山地にはえるバラ 方もある。 科の落葉小低木。ポケに似るが , たけ クサキョウチクトウ→フロックス 。枝には初め毛 が低く , 高さ 20 ~ 5() クサスギカズラ→テンモンドウ クサソテッコゴミとも。本州中部 があるが , 後に脱落し , 小突起が残る。 以北の温 ~ 亜寒帯の林の下などにはえ 葉は倒卵形で長さ 2 ~ 5 。早春 , 葉 るオシダ科のシダ。茎は短く , 地中に の出る前に , 径約 2 , 朱紅色の花を 直立し , 細長い地下枝を四方にのばす。 開く。一部は雄花となる。果実は酸味 葉は集まって出て高さ 1 続以上になり , が強い。 クサヤマブキ→ヤマプキソウ 倒皮針形 , 羽状複葉で , 下部の裂片は クジャクシダ世界の温 ~ 亜熱帯に 小さい。秋 , 褐色小形の胞子葉がっく。 分市し , 林地などにはえるワラビ科の 春 , 巻いた若葉を食用とする。 クサノオウ日本全上の平地の路傍 , シダ。ときに庭に植栽される。葉柄は 紫褐色針金状。葉はクジャクの羽のよ 林の縁 , 草地に多いケシ科の二年草。 うな特異な形の複葉で , 軸は数回二叉 全体粉自を帯び , 傷つけると黄汁を出 に分枝し , その片側が羽状複葉となる。 す。茎は分枝し高さ 30 ~ 8 ノ。葉は長 小羽片の上縁は数個すつの折れ返しが さ 1 / 内外で 1 ~ 2 回羽状に裂ける。 あり , そこに胞「嚢群がっく。 初夏 , 葉腋から出た花柄上に , 径 2 , クシャクソウ→ハルシャギク→マ 黄色の 4 弁花を数個散状につける。有 リゴールド 毒植物であるが , 薬用ともする。 クジャクヒバ→ヒノキ クサフジ日本全上の草地にはえる クズ ( 葛 ) 日本全土の山野に自生す マメ科の多年草。茎は地下の根茎から クサフジ クサソテッ 124
マンネンス ミシマサイコ マンリョウ ある。近縁のメノマンネングサは前種 るが , 冬は温室内におく必要がある。 万葉植物しょっ万葉集の中によみ よりも小さく , 葉は互生し , 円柱形で 短い。コモチマンネングサは平地の林 こまれている植物。鹿持雅澄のく万葉 内にはえ , 無花枝は出さないが , 葉腋 集古義 > によると 157 種。ウメ , サクラ , カタカゴ ( カタクリ ) , ュリ , フジバカ にむかこ、をつけて繁殖する。 マ , ウケラガハナ ( オケラ ) など。食用 , マンネンスギシダ植物ヒカゲノカ 薬用など , 当時広く用いられた植物も ズラ科の多年草。日本全土 , 東アジア の亜高山帯以上の林中にはえる。全体 ある。奈良市 , 東京都国分寺市などに これらの植物を集めて植栽した万葉植 にヒカゲノカズラが立ち上がったよう 物園がある。 な形で高さ約 20 享ン , 密に分枝し , とげ マンリョウャプコウジ科の常緑低 状の細かい葉を密生する。胞子葉穂は 木。本州中部 ~ 九州の樹下にはえ , 東 柄がなく , 上部の枝先につく。全草を 南アジアにも広く分布。茎は緑色で分 いけ花の根じめなどとする。 マンネンロウ→ローズマリ 枝し高さ 30 ~ 6 ン。葉は互生し , 長楕 マンボウ ( 万宝 ) 南アフリカ原産の 円形で縁には波状の鋸歯こよがある。夏 , キク科の小低木。園芸的には多肉植物 枝先に白色の小花を散房状に開く。花 として扱われる。白粉をまぶしたよう 冠は杯形で 5 裂。果実は球形赤色で , な緑青色円筒状の葉が美しい。夏 , 長 冬も落ちないので観賞用として庭にも 植えられる。江戸時代には多くの品種 く伸びた花茎の先に , 自い筒状花のみ の頭状花を房状につける。繁殖はさし が作られたが , 今はあまり作られない。 木か実生鷲により , ふつうは鉢植にす ミカイドウ→カイドウ ミズオオバコ メノマンネングサ マンネングサ 366