プーゲンビ 州 , 九州に自生し , 東アジア北部に分 布するキンボウゲ科の多年草。早春 , 高さ 10 享ン内外の茎の頂部に , 径約 3 享ン の黄色花を日を受けて開く。花弁数 20 —300 花後 20 ~ 40 享ンの高さまでのび , 羽状に細裂した葉を広げる。江戸時代 以来園芸品種が多数作られ , 花色が赤 だいだい・白・緑のものや , 変わった 花型のものもある。移植 , 株分けは秋 フクロナデシコ にして , フレームで促成栽培すると , のコルク質となる。菌核の一種で生殖 正月に観賞できる。根は強心剤にする。 複相→単相の対語。→核相交番 器官は別にできる。利尿剤とされる。 において二倍体の相 ( 単相の場合の染 フクロナデシコサクラマンテマ , シレネ・ペンジュラとも。地中海沿岸 色体を 2 組もっ ) をいう。有性生殖で 地方原産のナデシコ科の秋まき二年草。 は減数分裂の結果染色体数の半減した 単相 ( 染色体数司の配偶体の合体によ 鉢植や花壇の縁取りとして栽培。草た って複相 ( 2 司に戻るが , 無性生殖で け 20 ~ 50 で葉に白毛がある。 5 は親の体細胞がそのまま新個体となる 月 , 袋状にふくらみ , 白色で緑色の脈 のあるがくに淡紅色の 5 弁花を開く。 ため , 常に複相の状態にある。 花色が白・濃紅のものや矮性種もある。 複葉 二つ以上の部分に分かれた 葉身をもっ葉の総称。分かれた葉身を フクロフノリ→フノリ ブーゲンビリアイカダカズラとも。 小葉という。単葉の対。小葉 3 枚から プラジル原産のオシロイバナ科のつる なる 3 出複葉 ( カタバミ ) , 葉柄の先に 性低木。茎には先の曲がったとけがあ 小葉が放射状につく掌状複葉 ( ァケビ ) , り , 毛を密生する卵状の葉を互生。花 中軸の左右に小葉の並ぶ羽状複葉 ( フ は枝先に総状に集まって咲き , 3 枚の ジ ) などがある。→葉 濃桃色の美しい包葉が観賞の対象にさ フクラシバ→ソヨゴ れ , 温室栽培される。包葉の中のがく ブクリョウ東アジア , 北米に分布 は黄白色で筒状をなし , 先端が 5 するサルノコシカケ科のキノコ。日本 裂 , 花弁はない。包葉が白・紅紫・だ ではアカマツなどの根に寄生。大小不 いだい・淡黄色等の品種もある。さし 規則な塊状で , 径 1 ン以上 , 表面は凹 凸のある黒い殻で包まれ , 内部は白色 木でふやす。 フ フェスク ブーゲンビリア 331
センこンソ 枝の葉腋から花茎を出し , 淡紫色 5 弁 の花を多数 , 円錐状に開く。 10 本の雄 しべは合着して筒となる。果実は楕円 形で 10 ~ 12 月に黄熟。樹は庭木 , 街路 樹 , 材は家具などとし , 果実を薬用と する。なお「栴檀は双葉より芳し」の センダンは別種の→ビャクダンのこと。 センダングサキク科の一年草。関 東以西の日本 , 南アジア , 豪州 , アフ リカの温 ~ 熱帯に分布し , やや湿った 場所にはえる。茎は高さ 25 ~ 85 享ン , 葉 は 1 ~ 2 回羽状複葉。 9 ~ 11 月 , 小枝 の先に黄色の頭花を開く。舌状花は少 数。果実は線形で , かぎのある刺毛が あり , 衣服などにつく。近縁のアメリカ センダングサは北米原産の帰化植物で , 茎は高さ 1 ~ 1.5 , 果実はくさび形。 線虫踏ぅネマトーダとも。寄生性の ものと自活性のものとがあり種類も多 い。人畜や農作物に有害なものがある。 植物ではおもに根に寄生し , こぶをつ くったり , 臠らせたり , 葉を枯らした り , 茎 , 球根 , 種子を冒すものなどが ある。これら線虫の侵人により起こる 植物の病気には , サツマイモ・ダイズ オオムギ・コムギの根こぶ線虫病 , イ ネのシスト線虫病や心枯線虫病 , キク やスミレの葉枯線虫病などがある。 ゼンティカ→ニッコウキスゲ セントボーリア→アフリカスミレ センニチコウ ( 千日紅 ) 熱帯アメリ カ原産のヒュ科の一年草。草たけ 50 享ン 内外 , 長楕円形の葉が対生。夏 , 枝先 に小花が径 2 ンほどの球状に集まって っくが , 紅や白色の部分は鱗片状の包 葉で , その内側に無弁の花がある。春 まきにし , 花壇 , 切花用。ドライフラ ワーにもされる。 センニンソウ日本全土の林の縁や 川岸の荒地などに多いキンボウゲ科の つる性多年草。葉は羽状複葉で , 5 枚 内外の卵形の小葉からなる。夏 , 葉腋 から円錐花序を出し , 自色で径 2 ~ 2.8 の花をやや多数 , 上向きにつける。 がく片は 4 枚 , 花弁状で , 花弁はない。 後 , 花柱は羽毛状に伸び , 基部の果実 ウ チ ン ン ン セ セ セ センダングサ 221
ラナンキュ ラズベリー果実 ラセイタソウ 繭形の莢果嵭を形成する。種子は油脂 ラショウモンカズラシソ科の多年 とタンパク質に富み , いり豆 , ビーナ 草。本州 ~ 九州の山地のやや日陰には ヒ。ーナツックリーム , 菓 ツツノヾタ さ 20 ~ 30 ノの える。茎は地をはい , 局 子の原料とし , 油は落花生油として利 花茎を出す。葉は対生し , 卵形で長い 用。また茎葉を飼料とする。千葉 , 茨 柄がある。春 , 花茎の上部の葉腋に大 城 , 栃木などの各県が主産地。 形で紫色の唇形花を開く。花冠は長さ ラッキョウ中国 ~ ヒマラヤ地方原 ~ 5 , 内側には紫色の斑点と長い 4 産といわれるユリ科の多年草。葉は鱗 白毛がある。 茎から束生し線形で淡青緑色。鱗茎は バラ科キイチゴ属の落 ラズベリー 卵状皮針形で帯紫色または汚白色を呈 葉低木。ふつう→キイチゴのうち欧米 する。秋に高さ 40 ~ 50 ン内外の中空の で栽培される一群をさす。とげがあり , 花茎を出し紫色の花を散形につける。 ときにつる性となり , 葉は複葉。果実 排水良好の地を好む。鱗茎は特有のに は液果で数個集合して着生し , 赤 , 黒 , おいがあり , おもに漬物として利用。 紫白 , 黄などに熟す。花托と分離しや ラッ / ヾ / ヾナ→ソランドラ すく , 中空になる点で他のキイチゴ類 ラティッシュ→ハッカダイコンの と区別される。甘く , 生食するほかジ こと。また→ホースラディッシ、の略。 ャムなどにする。 ラナンキュラスハナキンボウゲと ラセイタソウイラクサ科の多年草。 も。南欧 ~ 西アジア原産のキンボウゲ 本州 , 北海道の海岸の岩地などにはえ 科の球根植物。茎は高さ 15 ~ 4 時ン , 葉 る。高さ 50 ~ 70 , 葉は対生し , 倒卵 形で厚く小じわがより , 縁にはまるい 細鋸歯こよがあって , 先は 2 裂すること が多い。雌雄同株。夏に開花。雌花穂 は淡緑色で上部の葉腋に , 雄花穂は黄 白色で下部の葉腋につく。 ラッカセイ ( 落花生 ) ナンキンマメ , ジマメ , ビーナツツなどとも。プラジ ル原産のマメ科の一年草。茎の長さは 30 ~ 55 ンで , 草状は直立型 , 匍匐く型 , 中間型とある。葉は長卵形の 4 小葉か らなる羽状複葉で睡眠運動をする。夏 , 基部に近い葉腋に黄色の蝶をよ形花をつ ける。受精後 , 子房柄は伸長して地中 に人り , 2 ~ 3 個の種子を含む不整形 ラナンキュラス園芸種 フ 413
コルタイテ リプトゾーン , アーケオゾーンなど。 メキシコなどに産する。似たものにク どの同心円状を示す。東アジア , 北米 , 体をなし , その断面は直径 5 ~ 10 ほ ~ 数第。椀をさかさに重ねた形の群 細胞構造は見えない。個体の直径は数 から産する , 石灰を含む藻類の化石。 コレニア先カンプリア時代の地層 などとする。 4 ~ 5 のころ収穫し , 酢漬 , サラダ 淡緑 , 赤紫色などがある。球の直径が ったところを食用とする。外皮は自 , 野菜。葉の付根の茎が肥大し球形とな とも。キャベツに近縁のアプラナ科の コールラビコーラビ , 球茎甘藍 単葉で平行脈をもつ。 にも達する細長い葉を密生する。葉は 小枝が頂部から分かれ , 枝の先に 1 の肌のようになめらか。たくさんの にも達する。幹の表面が , 現生のブナ 直径 4 0 こ 茂した裸子植物。高さ 40 , コルダイテス石炭紀 ~ 二畳紀に繁 ニュージーランドでは高さ 10 「んに達する。 C. インディビサで , どららも原産地の ストラリス ( 和名ニオイシ、ロラン ) と 庭木にされる高木性の樹種は c. オー って美しい。一般にドラセナと称して 色はさまざまで , 斑ふ・しま・覆輪が人 5 ~ 13 。交配品種が多数あり , 葉の 3 続 , 葉は長さ 30 ~ 75 享 / , 幅 コンフリー ラッシャンコンフリ 156 コンニヤク 根圧語植物の根に生する圧力で , 道管内の水を上方に押し上げるように 働く。地上部の切ロ , あるいは幹にあ けた穴に取り付けた根圧計で測定する。 春先の開葉前に最大値を示し , 開葉と ともに低下 , 夏には負圧を示すことも ある。最高値は 1.5 ~ 2 気圧程度。根 圧の生する機構は明らかでなく , また 根圧のみで植物の水分上昇は説明でき ない。 ゴンズイ本州 ~ 九州の山野にはえ るミッパウッギ科の落葉小高木。葉は 対生し , 奇数羽状複葉で , 5 ~ 9 枚の 小葉は卵形で先が鋭くとがり , 縁には 鋸園こよがある。 5 ~ 6 月 , 若枝の先に 円錐花序をつけ , 5 弁の黄緑色の小花 を多数開く。果実は 9 ~ 1 0 月 , 赤熟 , 縦に裂けて , 中の黒い種子を露出する。 コンテリクラマゴケ→クラマゴケ コンニヤクインド , セイロン原産 といわれるサトイモ科の多年草。地上 部は秋に枯れ , 球茎 ( コンニヤクイモ ) は越冬し , 翌春発芽。葉柄は球茎の上 面から直立し高さ 0.6 読 , 直径 2 2.5 , 褐色の斑紋があり , 先端に複葉 をつける。球茎は上面が扁平で , 中央 部がややヘこみ , 5 年目まで肥大し , 6 年目に花茎を出し , 大きな肉穂花序 をつける。球茎の主成分はマンナンで , 乾燥し粉末にして水に溶かし , 石灰液
する。花弁は合体し , 上部だけが 5 裂。 雄しべは多数あって , 花糸は非常に長 い。豆果は 9 ~ 10 月褐色に熟す。材は 家具など , 樹は庭木とする。小葉は夜 , 閉じて眠るように見えるので , この名 がある。 ネムリグサ→オジギソウ ネモフィラルリカラクサとも。北 米原産のハゼリソウ科の一年草。高さ 20 内外 , 全草に粗毛がある。分枝性 に富み , 株が広がる。小葉は 7 ~ 9 深 裂する。花は径 2 享ン内外の杯形で青色。 園芸種には斑紋のある花や白色花もあ る。陽地を好み , 花壇向き。春秋いす れにも種子をまける。 ネリネ南アフリカ原産のヒガンバ ナ科の多年草。半耐寒性の球根植物で , 花や葉 , 球根の形態はヒガンバナに似 る。秋 ~ 冬に開花し , その前後に葉を 出す。交配品種が多数あり , 花色も赤 , 桃 , 朱紅 , 白等豊富である。東京付近 ではフレームで栽培できる。鉢植 , 切 花に向く。実生 , 分球でふやす。 粘菌→変形菌 ジュズモとも。→藍藻 不ンシュモ 黔類ネンジモ科ネンジ、モ属の淡水 藻の総称。球形の単細胞の個体がじゅ す状に連なり , 多数集まって寒天質に 包まれ , 暗緑色不定形の塊状となる。 広く全世界に分布し , アシッキノリな ど食用となるものもある。 年輪樹木の幹の横断面に同心円 状に現われる模様。裸子植物 , 双子葉 植物の茎や根は→形成層の働きで肥大 するが , 形成層の活動は寒暖の変化に 支配され , 冬は休止して , 1 年を単位 とする周期性がみられる。春に形成さ れる春材と , 夏 ~ 秋に形成される夏材 ( 秋材 ) は細胞の大きさ , 細胞膜の厚さ などが異なるので , 各 1 年間の肥大生 長部分が , 明瞭に区別でき , これが同 心円状の模様となる。寒暖の差の少な い熱帯地方では年輪は不明瞭か , 全く 認められない。年輪を分析して過去の 気候を推定する方法を年輪分析という。 ノアサミ→アザミ ノウゼンカ ノイバラ ノイバラノバラとも。日本全土の 山野に多いバラ科の落葉低木。枝には とげがある。葉は楕円形の小葉 5 ~ 7 枚からなる羽状複葉で , 葉柄 , 葉の裏 面には軟毛がある。晩春 , 短枝の頂に 径 2 ~ 3 , 白色 5 弁の花を円錐状に つける。テリハノイバラとともに観賞 用の→バラの改良のため交配に用いら れた。本州 , 四国の山地にはえ , 富士 山付近に多いフジイバラは本種に似る が全体に毛がなく , 小葉は先がとがり , 上面に光沢がある。 ノウゼンカズラ中国原産のノウゼ ンカズラ科のつる性落葉木本。花が美 しいので各地で庭木として値えられる。 茎から出る付着根で他物にからみつい て登る。奇数羽状複葉を対生。夏 , 総 ノウゼンカズラ ノ 285
カニワサ ヤシ科の常緑樹。高さ約 20 続に達する。 葉は羽状複葉で , 小葉は葉柄に v 字状 につき , 基部の小葉は針状になってい る。樹勢強健で耐寒性があるので , 日 本でも暖地では街路樹 , 庭木として植 えられる。また観葉植物として室内装 飾用の鉢植や温室内の地植にもされる。 カニクサツルシノブとも。本州中 部以南に分布するカニクサ科のシダ。 茎は地下にあって小さく , 葉は相次い で出 , 特殊な形の 3 回羽状複葉になる。 葉柄 , 中軸は細い針金状で , 木などに からんで長さ数になる。胞子嚢群の ついた葉の裂片は幅狭く縮む。古くか ら胞子を利尿などの薬とする。 カニコウモリ近畿以北の本州と四 国の針葉樹林帯の林下にはえるキク科 の多年草。茎は高さ 0.6 ~ 1 。葉は 3 枚内外で , 形はカニの甲を思わせ , 上 面には光沢があり縁には不整の鋸歯こよ がある。頭花は 3 ~ 5 個の筒状花のみ 8 ~ 9 月 , 茎の先に細い円 からなり , 錐状につく。 カーネーション南欧 , 西アジア原 産のナデシコ科の多年草。 2 ,000 年も前 から栽培され , 16 世紀以来欧米でその 品種改良が行なわれてきた。日本には 江戸時代にオランダ人がもたらし , オ ランダナデシコと呼ばれた。八重咲で , 花色はすこぶる豊富で , 赤 , 桃 , た・い だい , サーモンビンク , 黄 , 紫 , 自 , 絞り , 覆輪などがある。草たけが 30 ~ 5 ンで耐寒性のある系統 ( ボーダーカ ーネーション ) は秋まきにして春の花 壇用 , 鉢植 , 切花とし , 70 享ン以上にな る大輪の系統 ( 四季咲カーネーション ) は温室内でさし芽から育生して周年開 花させ , もつばら切花用とする。 カノコソウ日本全上の山地に自生 し , また栽培されるオミナェシ科の多 年草。茎は高さ 50 ~ 100 享ンになり , 葉は 対生し , 羽状複葉となる。 5 ~ 7 月 , 茎頂に散房花序をつけ , 淡紅色の小花 を多数つける。地下茎や根を乾燥した ものを吉草根といい , 鎮静剤とする。 花被花のがくと花弁の区別のな カニコウモリ 86
レンケショ ロドヒボクシス右の白花品は園芸品種 レンゲショウマ の落葉低木。各地の庭などに植えられ 夏 ~ 秋 , 茎の上部に数本の長い花柄を る。高さ 3 内外 , 枝は中空でよくの 出し , 淡紫色で径 3 ~ 3.5 享ンの花を下向 び , たれ下がる。葉は卵形の単葉であ きに開く。がく片は 7 ~ 10 枚 , 花弁状 るが , 3 出複生するものもある。 3 ~ となり , 内側には約 10 枚の小さな花弁 4 月 , 葉の出る前に , 腋芽に径約 2.5 がある。果実は 2 ~ 4 個っき , 先には の花を開く。花冠は黄色で 4 裂し , 基 長いくちばし状の突起がある。 部は短い筒形となる。果実は卵形で長 レンゲソウ→ゲンゲ さ約 5 。近縁のシナレンギョウは中 レンゲッツジツッジ科の落葉低木。 国原産で , 髄には薄板があり , 葉は単 北海道 ~ 九州の山地に普通に見られる。 葉。 4 月 , 新芽と同時に黄色の花を開 高さ 1 ~ 2 , 葉は薄く , 倒皮針形で く。チョウセンレンギョウは朝鮮原産 先が丸い。 5 ~ 6 月 , 枝先に 2 ~ 8 個 で , まれに植えられる。前種に似るが , の花を開く。花冠は漏斗状で径 5 ~ 6 葉の下半部が幅広い。 3 種ともに庭木 , , 朱紅色で雄しべ 5 本 , 花糸の基部 切花とされる。繁殖はさし木 , 株分け には白毛がある。花冠の黄色のものを による。 キレンゲッツジという。葉や根皮にア レンゲショウマ本州の山中の林間 セビと同様な有毒成分がある。 にはえるキンボウゲ科の多年草。高さ レンリソウ本州 ~ 九州 , 東アジア 40 ~ 8 ン。葉は根生で , 少数が茎の下半 の川岸の草原にはえるマメ科の多年草。 部につき , 2 ~ 3 回 3 出複葉となる。 茎は高さ約 5 ン , 3 枚の翼がある。葉 レンギョウ右はチョウセンレンギョウ 424
ワサキョウ く , 長い柄があって対生する。 8 ~ 9 出 , つる状にのびる。葉は皮針形で柔 月 , 自色の香りのよい花が , 枝先に集 らかい 18 ~ 24 個の小葉を羽状につけ , 先は巻ひげとなる。夏 , 葉腋から出た まって咲く。花冠は筒部が細く , 先端 は 5 裂し平たく開き , 雄しべ 4 本 , 雌 花柄上に , 長さ 1 内外 , 細長い青紫 しべ 1 本が花外に長く突出する。果実 色の蝶をよ形花を多数 , 総状につける。 は球形で , 藍を色に熟し , 下方に紅紫 牧草になる。 クサポケシドミとも。本州 ~ 九州 色のがくが残る。若葉を食用とする地 の日当りのよい丘や山地にはえるバラ 方もある。 科の落葉小低木。ポケに似るが , たけ クサキョウチクトウ→フロックス 。枝には初め毛 が低く , 高さ 20 ~ 5() クサスギカズラ→テンモンドウ クサソテッコゴミとも。本州中部 があるが , 後に脱落し , 小突起が残る。 以北の温 ~ 亜寒帯の林の下などにはえ 葉は倒卵形で長さ 2 ~ 5 。早春 , 葉 るオシダ科のシダ。茎は短く , 地中に の出る前に , 径約 2 , 朱紅色の花を 直立し , 細長い地下枝を四方にのばす。 開く。一部は雄花となる。果実は酸味 葉は集まって出て高さ 1 続以上になり , が強い。 クサヤマブキ→ヤマプキソウ 倒皮針形 , 羽状複葉で , 下部の裂片は クジャクシダ世界の温 ~ 亜熱帯に 小さい。秋 , 褐色小形の胞子葉がっく。 分市し , 林地などにはえるワラビ科の 春 , 巻いた若葉を食用とする。 クサノオウ日本全上の平地の路傍 , シダ。ときに庭に植栽される。葉柄は 紫褐色針金状。葉はクジャクの羽のよ 林の縁 , 草地に多いケシ科の二年草。 うな特異な形の複葉で , 軸は数回二叉 全体粉自を帯び , 傷つけると黄汁を出 に分枝し , その片側が羽状複葉となる。 す。茎は分枝し高さ 30 ~ 8 ノ。葉は長 小羽片の上縁は数個すつの折れ返しが さ 1 / 内外で 1 ~ 2 回羽状に裂ける。 あり , そこに胞「嚢群がっく。 初夏 , 葉腋から出た花柄上に , 径 2 , クシャクソウ→ハルシャギク→マ 黄色の 4 弁花を数個散状につける。有 リゴールド 毒植物であるが , 薬用ともする。 クジャクヒバ→ヒノキ クサフジ日本全上の草地にはえる クズ ( 葛 ) 日本全土の山野に自生す マメ科の多年草。茎は地下の根茎から クサフジ クサソテッ 124
2 ソ ン カ ニ . 3 1 カエデ左はイロハカエデ , 右は手向山 して庭木 , 盆栽にされる。枝は紫色を が細毛のように密生する。古くから駆 虫剤 ( 海人酸 ) として利用。 帯び , ときに小枝がとげとなる。葉は ガイラルシア→テンニンギク 楕円 ~ 長楕円形で , かたく , 縁には浅い 鋸園こよがある。 4 ~ 5 月 , 紅色で半八 街路樹 % 街路に一定の間隔で植 重の美花が , やや下垂して半開きに咲 えられた樹木。都市に美観を与え , 夏 に日陰をつくり , 大気を清浄化するな く。果実は球形で先端にがくが残り , どの役目をする。樹種は樹齢が長く , 秋 , 黄 ~ 暗紅褐色に熟す。本種より花 病虫害に抵抗性が強く , 都市特有の大 色の薄いミカイドウ ( ー名ナガサキリ ンゴ ) は , 花柄が短く , 果実は大きく , 気汚染や踏み固められた地面に耐える 落葉樹であることが要求される。日本 食べられる。 で多いのはイチョウ , アオギリ , スズ カケノキ ( プラタナス ) , 工ンジュ , ( ニセアカシア ) , ュリノキ , リ工 - ン - ジ・ユ トチノキなど。 カエデ ( 楓 ) カエデ科カエデ属の総 称で , 葉の形がカエルの手に似るとこ ろから名付けられたといわれる。落葉 まれに常緑の高木で , 葉は対生し , 掌 状脈のある単葉または 3 ~ 7 小葉から なる羽状複葉。雌雄同株または異株で , 春 , 総状 ~ 散房状の小花をつける。花 柱は 2 本 , 雄しべは 4 ~ 10 本であるが , カイニンソウマクリとも。紅藻類 多くは 8 本。果実は 2 枚の翅があり , 独特の形をなす。主として北半球の温 フジマッモ科の海藻。紀伊半島 , 四国 , 九州の南岸 , 東南アジアに分布し , 十 帯に分市し , 約 100 種。日本には 23 種が 自生し , 数百の園芸品種がある。日本 潮線下の岩上などにはえる。体は円柱 状で , 叉状に分かれ , 表面には小枝 の山地に広く分布し , 最も普通に植え カイニンソウ 74
ケマンソウ 草。九州南部 , 琉球 , インドシナ , インドに分市。高さ 2 ・続内外になり , 6 ~ 7 月 , 白色で紅条のある美しい花 をふさ状に茎頂から下垂する。観賞用 に暖地では露地で , 普通は温室内で値 栽。生花用にもされる。繁殖は株分け による。 ケマンソウフジボタンとも。朝鮮 , 中国北部原産のケシ科の多年草。草た けは 30 ~ 50 で全草は緑白色を帯びる。 2 回 3 出の複葉で , 小葉には切れ込み がある。 4 ~ 5 月 , 茎頂に華鬘のよ うな桃色の花が 10 ~ 15 輪 1 列につり下 がって咲く。観賞用に古くから庭園で 栽培。早春に株分けでふやす。 ケヤキ本州 ~ 九州 , 東アジアの山 地にはえるニレ科の落葉高木。高さ 3 () にも達し , 葉は狭卵形で先はとがり , 縁には鋸歯こよがある。雌雄同株。 4 ~ 5 月 , 淡黄緑色の小花を開く。果実は 堅く , ゆがんだ球形で , 10 月 , 褐色に 熟す。材は強くて木理が美しく , 建築 , 器具に用い , 樹は並木 , 庭木 , 防風林 , 盆栽とする。 ケール西欧の海岸地方原産で , 古 く渡来したアプラナ科の野菜。キャベ ツの一種で , 結球しない。葉は→ロゼ ット状に出 , 形や色は多様である。葉 を生食 , 煮食し , 飼料ともする。家庭 菜園に作られる場合が多い。葉の赤紫 色で美しいものは観賞用とする。 県花郷上の花とも。都道府県を 代表する花。 1954 年 , 日本放送協会 全日本観光連盟 , 日本交通公社 , 植物 友の会の共同主催 , 文部省 , 農林省 , 都道府県の協賛の下に , その選定が企 画され , 全国に呼びかけ , はがき投票 を公募した。審査には選定委員会が設 けられ , 下記のように決定した。 北海道 ( スズラン ) , 青森 ( リンゴ ) , 岩手 ( キリ ) , 宮城いヤギノハギ ) , 秋 田 ( フキーアキタブキ ) , 山形 ( べニバ ナ ) , 福島 ( ネモトシャクナゲ ) , 茨城 ( ウメ ) , 栃木 ( シモッケソウ ) , 群馬 ( レ ンゲッツジ ) , 埼玉 ( サクラソウ ) , 千葉 ( 菜の花ーナタネを主とした菜類の花 ) , ゲンゲ 138