雌雄 - みる会図書館


検索対象: カラー植物百科
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1. カラー植物百科

シュウカイ 植えられるユリ科の常緑多年草。根は ところどころ肥厚する。葉は深緑色 , 線形で幅 2 ~ 3 ミリ。夏 , 高さ 10 内外 の花茎を立て , 上方に 10 個内外の淡紅 紫色の 6 弁花を開く。心皮は後に脱落 し青熟した球形の種子を露出する。 シャノメギク→べニジウム シャポンソウ→サポンソウ シャーマンアイリスドイツアヤメ とも。アヤメ科の根茎のある宿根草。 切花・花壇用に栽培される。欧州原産 の数種のアイリスの交配によってでき たもので , 品種数がすこぶる多く , 花 色の変化に富む。草たけは 30 ~ 6 ン , 5 ~ 6 月に開花。内花被は立ち , たれ 下がった外花被の基部にひげ状の突起 がある。日当りのよいアルカリ性土壌 に植え , 株分けでふやす。 シャラノキ→サラソウジュ シャリンバイ関東 ~ 九州の海岸に はえるバラ科の常緑低木。葉は広楕円 形で厚くて堅く , 表面には光沢があり , 縁には微鋸歯こよがある。 4 ~ 6 月 , 枝 先に円錐形の花序をつけ , 白色 5 弁の 花を開く。果実は球形で 10 ~ 12 月 , 黒 熟する。庭木とし , また奄美第大島で はこの一種 , タチシャリンバイの樹皮 を大島紬の染料とする。 ジャングル密生した叢林 , 森林 janga じィー。一般には熱帯降雨林をさす。 南米アマゾン川流域 , アフリカのコン ゴ川流域 , 東南アジア赤道付近などに 広がっている。高温 , 多湿で樹種が多 く , マメ科 , フタバガキ科などの巨木 が混生。また下ばえの低木やつるも密 生する。特有の昆虫 , 鳥類も多い。 シャンピニョン + マッシュノレーム 雌雄異株雌雄別株とも。種子植 物で雌花と雄花をそれぞれ別の個体に つけ , したがって個体に雌株と雄株の 別のあること。イチョウ , ソテッ , ネ ズ , クワ , ホウレンソウなどにみられ る。隠花植物の場合にも , 雌雄の生殖 器官を別々の個体に作ることをいう。 シュウカイドウ中国原産のシュウ カイドウ科の多年草。各地の庭園に栽 シュウカイドウ 185

2. カラー植物百科

ハナキリン い場合 , 単性花という。単性花には雄 の基部には長い距があって , 船のいか 花と雌花があり , 1 株に両者がづく場 りに似る。 合を雌雄同株 , おのおの別の株につく ハナイバナムラサキ科の一 ~ 二年 場合を→雌雄異株 ( 雌雄別株とも ) とい 草。日本全土の平地にはえる。茎は高 う。裸子植物では単性花の場合が多く , さ 10 ~ 20 で , 長さ 2 ~ 3 享ンの長楕円 雄花では雄しべが , 雌花では→胚珠が 形の葉を互生する : 夏 ~ 秋 , 茎の上部 裸出する。被子植物では胚珠は子房に の葉腋に径 2 ~ 3 リ , 淡青色で柄のあ る花をつける。花冠は 5 裂。果実は 4 包まれ , 双子葉植物の場合 , 花の各部 分は 5 まれに 4 の倍数個となり , 花弁 個の小分果からなり , 小さいこぶ状突 が互いに合着する→合弁花と合着しな 起を密生する。 い離弁花とがある。単子葉植物は 3 の ハナウドセリ科の多年草。本州 ~ 倍数個となる。イネ科やカヤツリグサ 九州の山野にはえる。茎は高さ 1 科では花の退化が著しく , 花被片は剛 , 円柱形で中空となる。葉は互生し , 毛状 , 鱗片状となり , ときにこれを欠 3 回羽状複葉で , 葉面には柔らかい毛 くものもある。なお花の形は蝶よ形花 がある。夏 , 茎頂に大形の複散形花序 ( マメ科 ) , 唇形花 ( シソ科 ) など , 植物 を出し , 多数の白い小花をつける。若 によって変異が多い。→花序→子房 い葉は食べられる。 ハナイカダミズキ科の落葉低木。 ハナウリクサ→トレニア ほとんど日本全土の山地にはえる。葉 ハナカイドウ→カイドウ は卵円形で先はとがり , 縁には先が毛 ハナカエデ→ハナノキ のように細い鋸歯こよがある。雌雄異株。 ハナガサソウ→キヌガサソウ 5 月 , 淡緑色の 4 弁花を数個 , 葉の主 ハナカタバミ南アフリカ原産のカ 脈の中央付近につけ。果実は球形で タバミ科の多年草。地下に鱗茎があり , 8 ~ 9 月 , 黒熟。果実 , 若芽は食べら 葉は丸いハート形の小葉 3 枚からなる。 夏 ~ 秋 , 高さ約 30 の花茎の先に 6 ~ れる。 ハナイカリリンドウ科の一 ~ 二年 12 花を散状につける。花径は 2 ~ 草。日本全土 , 東アジアの日当りのよ 花色は光沢ある濃桃 , または紫紅色。 い高原や湿原にはえる。茎は高さ 10 ~ 鉢植 , 花壇用に向く。 60 享ン , 葉は対生し , 長卵形で , 長さ 2 ハナギリソウ→アキメネス 8 ~ 9 月 , 葉腋に数個の淡黄 ハナキリンマダガスカル原産のト 色の花を開く。花冠は 4 裂し , 各裂片 ウダイグサ科の多肉植物。小低木状で , ハナウド ハッタカ ハナイカリ 301

3. カラー植物百科

は長く地をはい , 葉をつける。葉は長 い柄をもち , 上端に長さ 2 享ン内外の倒 卵形の小葉を 3 個つける。春 ~ 夏 , 葉 よりも長い花柄を出し , 上端に多数の 花を密に頭状につける。花は白色の蝶 3 よ形花で長さ 7 ~ 8 ミリ内外。類品のア カツメクサはムラサキツメクサともい い , 茎が斜上して 50 まン内外 , 頭状花序 には柄がなく , 紅色の花をつける。と もに飼料作物。 クロバイ→ハイノキ クロープ→チョウジ クロベネズコとも。本州 , 四国の 深山にはえるヒノキ科の常緑高木。樹 皮は赤褐色 , なめらかで薄くはげる。 葉は交互に対生し , 鱗片状で , ヒノキ の葉より大きくアスナロの葉より小さ い。雌雄同株。 5 月 , 藍色の花を開き , 果実は卵円形で , 10 月に黄褐色に熟す る。材は建材 , 器具 , 樹は庭木とする。 黒穂病び担子菌類クロボキン目に 属する菌類の寄生による植物の病気。 オオムギ , コムギ , カラスムギ , トウ モロコシなどを冒し , 多くは穂 , 時に 茎葉に黒色の病斑を生じる。なまぐさ 黒穂病 , 裸黒穂病 , 堅黒穂病 , 墨黒穂 病など種類が多い。防除は主として種 「消毒による。 クロマッ ( 黒松 ) オマツ。本州 ~ 九 州の沿海地にはえるマッ科の常緑高木。 樹皮は灰黒色 , 冬芽の鱗片は白い。葉 は剛直な針状で 2 個束生する。雌雄同 株。 4 ~ 5 月 , 開花し , 果実は卵状円 錐形で , 翌年秋に成熟。種子には長い 羽がある。材は建築 , 土木 , バルプに , 樹は庭木 , 盆栽 , 並木 , 防風林とする。 クロマメノキ北半球の寒帯に広く 分市し , 北海道 , 本州の亜高山帯以上 にはえるツッジ科の落葉低木。高さ 30 ~ 60 , よく分枝し , 葉は互生 , 倒卵 形で , 大きさは環境により変わる。夏 , 枝先に数個の花をつける。花冠は壺形 で , 白色からやや紅色を帯びる。果実 は丸い液果で , 紫黒色に熟し , 白粉を かぶる。生食したり , ジャムとする。 類品のクロウスゴはこれに似るが , 葉 133 ワロモジ クロマメノキ未熟の果実 スも・ ~ 当っ 花被片は 6 枚。果実は球形で , 9 —10 株。 3 ~ 4 月 , 淡黄緑色の花を開く。 うすく , 下面は白みを帯びる。雌雄異 する。葉は狭楕円形で両端がとがり , 黒い斑点があり , 折るとよいかおりが るクスノキ科の落葉低木。枝は暗緑色 , クロモジ本州 ~ 九州の山地にはえ 受精する。 花は子房が小柄状にのびて , 水面に出 , 花は母株から離れて水面に浮かび , 雌 やの中に , 白い 3 弁の小花を生じ , 雄 生する。雌雄異株。夏 ~ 秋 , 葉腋のさ して , 長さ約 60 既線形の葉を数枚輪 分布し , 水中に群生する。茎は枝分れ 草。日本全土 , アジア , 豪州 , 欧州に クロモトチカガミ科の多年生の水 色で , 果実の頂部にくぼみがある。 が楕円形で大きく , 花冠は白 ~ 淡黄緑 クロモ

4. カラー植物百科

ジュウゾワ 植されるが , 暖地では日陰の湿地に野 生化している。茎は高さ 6 ンほどにな り , 節の部分は紅色。葉は先のとがっ た卵形で左右不同。 9 月に淡紅色の花 を下垂してつける。花弁は 2 枚で小さ く , 2 枚の大きいのはがく片である。 雌雄同株だが雌花は少なく , 3 稜形の 子房には上部のはり出した翼がある。 花後に葉腋につく「むかこ、」は落下し て新しい苗となる。 従属栄養えいく他養 ( 栄養 ) とも。生 物が成長や生活に必要な栄養素の供給 を既成の有機物に依存する栄養様式を いう。他者に依存従属するため有機物 の合成能力に欠けるのが特徴。光合成 や化学合成を行なわない菌類や寄生植 物 , 草食・肉食を問わすすべての動物 がこれを行なう。動物の場合このよう な栄養様式の退化はその進化とともに 進行し , 行動的な生活形態の発展と密 接に関係している。→独立栄養 雌雄同株しゅ種子植物で雌花と雄 花とが同一個体上に生するもの。クリ , マッ , キ。ウリなどにみられる。隠花 植物の場合にも , 雌雄両性の生殖器官 を同一個体上に生することをいう。 ジュウニヒト工本州 , 四国の特産 で原野にはえるシソ科の多年草。全草 に白いちちれた毛があり , 高さ 15 ~ 20 。葉は対生し , 倒皮針形で縁には波 状鋸歯リがある。 4 ~ 5 月 , 茎の頂に 花穂をつけ , 淡紫色の唇形誌花を多数 密に開く。上唇は小さく , 下唇は大き く 3 裂 , 中央の裂片は大きい。 シュウメイギク中国から伝来した キンボウゲ科の多年草で , 観賞用に栽 植され , ときに野生化もする。高さ 50 3 出複葉を根生および対生す ~ 80 チノ , る。秋 , 茎頂に径 5 ~ 7 の紅紫色の 花をつける。がく片は花弁状で花弁は ない。京都の貴船山付近に野生化した のでキプネギクの名もある。 ジュウヤク→ドクダミ 種子「たね」とも。種子植物で →胚珠が受精によって発達したもの。 最外層は種皮で包まれ , 中に受精した ジュズダマ 186

5. カラー植物百科

ハンノキ は楕円形で , 表面には , 多数のとげ状 の突起がある。太平洋諸島では原住民 の重要な食糧となっており , 焼いたり 蒸したりして食べる。 バンバスグラスシロガネヨシとも。 南米原産のイネ科の多年草。ススキを 大形にしたような草で , 高さ 2 ~ に達する。葉は堅くて細長く , 縁はざ らっく。雌雄異株。秋に出る花穂は長 さ 30 ~ 6 時 / , 白 ~ 淡紅色で円錐形。雌 花には絹糸状の長毛がある。観賞用と して庭園に植えられ , 花穂は生花材料 町、い になる。 ノヾンノヾスグラス / ヾンマツリー→プルンフェルシア 山野にはえる。葉は長楕円状卵形で先 バンヤ→カボック ヒアシンスギリシア , 小アジア原 はとがり , 裏面には綿毛がはえ , 縁に 産のユリ科の球根植物。現在 , 春の花 は鋸歯リがある。 2 ~ 3 月 , 枝先に暗 壇 , 鉢植で観賞されている園芸種はお 紫褐色の雄花が多数尾状にたれ下がり , もにオランダで改良。地下の鱗茎から , 雌花は枝の下部につく。果実は楕円形 厚くて細長い葉を数個叢生記し , 1()— で 10 ~ 11 月褐色に熟す。材を鉛筆など 3 嘘ンにのびた花茎の先に総状に花をつ とする。日本全土の山地にはえるヤマ ハンノキは葉が広卵形で毛はなく , 縁 ける。花被片は 6 個で基部は合ーする。 花色は自・黄・紅・紫・青などで , 八 には残い切れ込みがある。ヤハズハン 重咲もある。分球でふやし , 植付けは ノキは亜高山帯にはえ , 葉は倒卵形で 秋。水栽培にも向く。 先が矢はす状にくほむ。 バンノキ南太平洋諸島原産のクワ ヒイラギモクセイ科の常緑小高木。 本州 ( 福島以南 ) ~ 九州の山地にはえ , 科の常緑高木。高さ 15 ~ 20 続。雌雄異 花 , 葉は大形で光沢があり堅い。果実 庭などにも植えられる。葉は対生し , 卵形で厚くて硬く , 縁には先がとげ状 になった鋭鋸歯リがあるが , 老樹では 多くは鋸園がない。雌雄異株。 10 ~ 12 月 , 葉腋に白色の小花を散状に開く。 花冠は 4 裂。果実は楕円形で翌年 5 ~ 6 月黒熟。材を器具 , 印材とする。ヒ イラギモクセイはヒイラギとギンモク セイの雑種といわれ , 葉は大きく , 縁 にはあらい鋸があり , 結実しない。 節分にヒイラギの枝とイワシの頭を戸 凵にさすと悪鬼の侵人を防ぐという。 クリスマスの飾りに使うのはセイヨウ ヒイラギ ( →ホリー ) である。 ヒイラギナンテン台湾 , 中国大陸 原産のメギ科の常緑低木。庭木や切花 用に栽植。葉は奇数羽状複葉 , 小葉に はとがってとげになった鋸歯リがあり , 冬 , 紅黄葉する。春 , 葉の間から総状 7 ↓ 卞 ヒアシンス 314

6. カラー植物百科

ウリ属 , 食用にはならないがスズメウ リ属 , ゴキ、ゾル属などがある。 ウルシ ( 漆 ) ウルシ科の落葉高木。 中国原産。樹皮は暗灰色。葉は枝先に 互生し , 奇数羽状複葉をなし , 鋸園リ のない小葉を 3 ~ 7 対つける。雌雄異 株。 6 月黄緑色で 5 弁の小花を葉腋に 円錐状に密につける。果実はゆがんだ 球形で毛はなくなめらか。表皮に傷を つけ乳液 ( 生漆 ) を採取するため日本各 地で植栽される。液の主成分はフェノ ール誘導体で , 塗膜は硬度高く , 外観 が美しいため漆器の製造に賞用。果実 からは蠑をとる。類品のヤマウルシは 山野にはえ , 果実はやや小形で表面に かたい毛を密生する。 粳ち→糯をに対する語。イネ , トウ モロコシ , オオムギなどイネ科の植物 のデンプンにみられる性質で , 糯より もアミロースが多く , 煮ると粘りけが 強く , ョウ素により青紫色に染まる。 飯米に用いるのは粳米である。 ウルップソウゴマノハグサ科の多 年草。白馬岳 , 八ヶ岳 , 北海道の高山 の礫地にはえ , 千島 , カムチャッカ , アラスカにも分布。葉は広卵形で長さ 1 ン内外 , 厚く , つやがある。夏 , 20 前後の花茎を出し , 青紫色の小花を 穂状につける。千島の得撫驃島からこ の名が出た。 ハマレンゲともいう。 ウワバミソウイラクサ科の多年草。 日本全上の山地の湿地の日陰に群生す る。高さ 30 ~ 40 享ン , 葉は互生 , ゆがん だ卵形で先は尾状にとがる。全草に毛 がなくみすみすしい。雌雄異株。花は ウラジロ : ←ォれ ウラハグサ ウワバミソウ 49

7. カラー植物百科

べゴニア べイマッ 閉鎖花ら、花弁が開かすにその中で 脂肪に富み食用とされる。雌雄異花で 自花受粉して結実する花。スミレ属 , しかも開花期がすれるので混植が必要。 ホトケノザ ( シソ科 ) などにみられる。 日本ではまだ試作段階。 また , イネも開花はするが , その前に ヘクソカズラヤイトバナとも。ア 自花受粉が行なわれ , 受精する。これを カネ科のつる性多年草。日本全土 , 東 閉花受精といい , 交雑が起こりにくい。 アジアの平地にふつうにはえる。茎は ヘイシソウ→サラセニア 左巻に他物にからみ , 基部は木化 , 葉 べイマッ ( 米松 ) ダグラスファーと は長卵形で対生する。 8 ~ 9 月 , 葉腋 も。マッ科の常緑高木。北米太平洋沿 に鐘形 , 灰自色で内面が紅紫色の小花 岸に分布。日本にも渡来し , まれに植 を開く。果実は球形で , 黄色に熟す。 えられる。樹冠は狭円錐状となり , 大 へゴへゴ科の木性シダ。九州最南 木の樹皮は縦裂する。葉は線形で暗緑 部 , 琉球列島などに分市し , 山地には、・ 色。雌雄同株。 4 月に開花。果実は狭 える。茎は直径 10 ~ 30 , 高さ数に 楕円形で下垂し , 10 月に淡褐色に熟す。 なりその先端にかさを広げたように長 材を建材 , パルプなどとする。 さ 1 ~ 3 読の大きな葉をつける。葉は ペカン北米南部原産のクルミ科の 2 回羽状複葉でさらに小さく切れこみ , 落葉高木。→ヒッコリーの一種。温暖 葉柄や羽軸にはとげが多い。幹を建材 , 多雨の地に適し , 高さ数十に達する ランなど着生植物の台とする。 巨木となる。葉は羽状複葉。果実はク べゴニア亜熱帯に広く分市するシ ルミに似た殻果で表面は平滑 , 果肉は ュウカイドウ科の多年草または小低木。 べゴニア左から四季咲べゴニア , レックスペゴニア , アイアンクロス , プレジダン・カルノ へ ツ・ 341

8. カラー植物百科

マホガニ ある白い花を数個つける。八重咲もあ る。花から香油 ( ジャスミン油 ) をとり , 中国では花を茶の中に人れてかおりを つける ( ジャスミンティー ) 。冬は温室 内で保護し , さし芽でふやす。 マテパシイブナ科の常緑高木。四 国 , 九州の沿海地にはえる。樹皮は暗 褐青色。葉は厚く革質で倒卵状楕円形 となる。雌雄同株。 6 月 , 新枝の葉腋 に黄褐色の雄花穂を , その下部に雌花 穂をつける。全体に→シイに似るが , 果実は楕円形のどんぐりで , 殻斗が下 部のみを包む点で異なる。 マドカズラ→モンステラ マトリカリア→ナッシロギク マニオク→キャッサバ マニホットゴムノキシーラゴムノ キとも。プラジル原産のトウダイグサ 科の落葉高木。高さ 9 ~ 15 続に達し , マー ーホ マツリカ 樹皮はなめらかで灰褐色。葉は互生し 楯を形で掌状に切れ込む。花はくすんだ 黄色で雌雄異花。樹皮に傷をつけて樹 液を採取 , パラゴムに次ぐ良質のゴム を生する。おもにプラジル , インド , マライ , アフリカなどで栽培。 マニラアサアバカとも。フィリビ ン原産のバショウ科の多年生木状草本 で , 高さ 5 ~ 7 読。バナナに似るが , 葉の幅が狭く , より密に束生し , 果実 は食用にならない。葉の繊維は強靭う でしかも軽く , 耐水性が強いので船舶 用ロープに最適。ほかに織物 , 帽子 , 製紙原料とされる。世界生産量の 90 % 以上をフィリビンで産する。 マネチアアメリカの暖地に原産す るアカネ科の一属 Manettia で , 40 種ほ どあるが , 数種が温室で栽培される。 よく見られる M. インフラタは , つる性 の宿根草で , 卵状皮針形の葉を対生。 春 , 葉腋から出た花柄の先に長さ約 2.5 の筒状の花をつける。花冠には粗毛 がはえ , 筒部は朱紅色 , 先端は黄色で 4 裂。ふつう鉢植であんどん仕立にさ れる。 マホガニ 北米南部および西イン ド諸島原産のセンダン科の常緑樹。高 361 マネチア ットゴムノキ M. インフラタ マッョイグサ

9. カラー植物百科

ウラシマソ し , 楕円 ~ 卵状皮針形で先はとがり , 縁には細かい鋸園リがある。雌雄異株。 6 月 , 4 ~ 5 弁で淡紫色の花が , 葉腋 に群がって咲く。果実は小球形で , 11 月こ、ろ赤熟し落葉後も枝先に残ってい て美しい。庭木 , 盆栽 , 生花とする。 ウラシマソウサトイモ科の多年草。 北海道 ~ 四国の林下にはえる。葉は鳥 足状の複葉で , 15 ~ 16 個の小葉からな る。 4 ~ 5 月 , 紫黒色の仏炎包が出 , 中に肉穂花序をつける。付属体は長い むち状になり直立し , 中ほどからたれ 下がる。雌雄異株。 ウラジロシダ , ヤマクサなどとも。 ウラジロ科の常緑のシダ。本州南部 ~ 熱帯に分布。崖や明るい林下などに多 く , よく茂って林の害になる。太い地 下茎が長くはう。葉は茶色のかたい葉 柄をもち , 休止芽を囲んで左右に開き , 裏面は白い。葉は正月の飾りに , 葉柄 は箸を編んで盆にされる。 ウラジロタデ→オンタデ ウラシロモミ→モミ ウラジロヨウラクツッジ科の落葉 低木。北海道 ~ 四国の山地にはえる。 ~ 2 , よく分枝する。葉は互 生し , 倒卵形で縁に毛があり , 下面は やや白色を帯びる。 6 ~ 7 月 , 枝の先 に数個の花をつける。花冠は筒状鐘形 で淡紅紫色。がく片は 5 個で長短不定。 近縁のツリガネッツジは本種に似てい るが , がく片は小形で同長。 ウラハグサイネ科の多年草。中部 地方特産で , 山地の谷の岸などにはえ る。茎は細く , 高さ 40 ~ 70 まン。葉は , 表は白色を帯び , 裏は緑色で , 表は常 に下面を向く。夏 ~ 秋 , 開花。花序は 卵状楕円形で , 5 ~ 10 個の小花をもっ た小穂がまばらにつく。ときにフウチ ソウ ( 風知草 ) といわれて観賞用に栽培 され , 斑人雋品もある。 ウリ ( 瓜 ) キュウリ , マクワウリ , メロンなど , ウリ科ウリ属の植物の果 実の通称。広義にはスイカ属 , ュウガ オ属 , へチマ属 , カボチャ属なども含 む。また日本原産のものには , カラス ウルップソウ 48

10. カラー植物百科

コウョウ 緑高木。福島 ~ 九州の山地にはえる。 樹皮は赤褐色。葉は線形で厚く , 2 葉 が融合し , これが各節に多数輪生する。 雌雄同株。 3 ~ 4 月開花。果実は卵状 楕円形で直立し , 10 月ごろ褐色に熟す。 材は建材 , 器具 , 桶とし , 樹は庭木と する。 紅葉ェう気候の変化のため , 葉中に 生理的反応が起こって , 緑葉が赤 , 黄 , 褐色に変わること。カエデ科などで著 しい。これは秋 , 気温の低下につれ離 層 ( 葉 , 枝など古くなって脱落するとき , あらかじめ基部にできる細胞層 ) がで き , 物質の移動が困難となって糖類が 蓄積され , アントシアンなどの色素が 形成されるため。また落葉前葉緑体が 分解され , 葉が黄化することを黄葉と いい , 紅葉と同時に起こることが多い。 春の芽ばえ時にも過度の紫外線をさえ ぎるため紅葉するものがある。 コウョウザン ( 広葉杉 ) 台湾 , 中国 大陸南部原産で , 日本でも古くから植 栽されるスギ科の常緑高木。葉はかた く , 鎌状の皮針形で先端が鋭くとがる。 雌雄同株。 4 月に開花する。果実は卵 状球形で , 鱗片の先が鋭くとがり , 外 にそり返る。材を建材 , 器具とする。 広葉樹らしゅ濶葉樹 3 とも。針葉樹 の対。双子葉植物で , 葉が広くて平た く , あまりかたくない樹木をいう。落 葉性と常緑性とがあり , 北半球では熱 ~ 温帯に集中的に自生する。 コウリャン→モロコシ コウリンカ本州 , 朝鮮の温帯に分 布し , 日当りのよい山地の草原にはえ るキク科の多年草。茎は枝分れせず , 高さ 50 ~ 6 ン。葉は長楕円形でやや厚 く , 下部の葉には柄がある。 7 ~ 9 月 , 茎の先に , 長さ 2 享ー内外のだいだい色 の舌状花と筒状花からなる頭花を散房 状につける。花柄は長くて小包葉がな く , 先は太くならない。中部地方の高 山にはえるタカネコウリンカは , 舌状 花が短く , 長さ 1 享ン内外 , 花柄の先は 太くなり , 多数の小包葉がある。 コ工ビソウべロペロンとも。メキ 果実 コウョウザン コ工ビソウ 」を を コウリンカ 144