でんしょ 伝書バトが手紙をはこぶことがで むせんつうしん でんしよ 電話も無線通信もない時代には伝書バトが配達の役目をしていた 伝書バトは手紙をはこぶという より、じつは、手紙や通信文を足 にくくりつけられ、ひたすらしぶ きそう んの巣に帰るだけなのです。帰巣 ほんのう 本能が強く、カゴに入れられて巣 からとおくはなれたところにきて 知っていますか しんぶんしやげんこう 昔は、新聞社が原稿をいちはや く手に入れるためなどによくつか つうしんしだん われましたが、通信早段が発達し げんざい でんしよ た現在では伝書バトはあまり見ら れなくなりました。 18 も、そこではなされれば、すみな れたしぶんの巣にむかって一生け んめいとんでいきます。このハト きそうほんのう の帰巣本能を利用して手紙と通信 文をはこばせているのです。 とおくはなれたところからでも せいしっ 自分の巣に帰るというハトの性質 をつかって、ノ、トカゞ巣に帰ってく るスピードをきそうハトレースは いまもおこなわれています。
あなたは動物が好きですか。家で大やネコや小鳥 を飼っている人もいるかもしれませんし、学校でニ ワトリをそだてている学級もあるかもしれませんね。 動物園にもいろいろな動物がいてたのしいものです がわたしたちの家のちかくにいる動物にも、かわい くてたのしい動物がいつばいいます。動物園のもの とちがうのは、わたしたちのちかくにいるものは、 家でったり、ちかくで見たり、いっしょに遊んだ りすることができるからです。そして、そんな動物 が、かわいらしいと思ったり、うらやましいと思っ たりするのは、それらの動物が、人間にはないさま とくゆう とくせい ざまな動物特有の特性を持っているからでしよう。 「 PHP 理科なぜだろうシリーズ ( の」では「動物、 昆虫、魚のなせ」について調べます。家のまわりに とくせい いる生きものの特性を調べることで、よりいっそう それらの動物となかよくなれたり、飼いかたを理解 できたりするようになれることでしよう。
とう カヾいてき 順に第 4 胃に送られ、やっと消化 外敵がおそってくるかわからない されます。だからウシはいつでも 場所では、ゆっくり食べているこ 口をもぐもぐ動かしているのです。 とができないので、とりあえす食 べたものを第 1 の胃に入れておい では、なぜウシは消化のわるい 草などを主食にしているのでしょ て、 あとでゆっくりかみなおすこ つっ う。それは動きがにぶく、強くな とができるので都合がいいのです。 ちえ しよくぶっせい いウシにとって、植物性の食物は 生きものが生きのびるための知恵 手に入れやすいからです。さらに の一つかにもあるのです。 はん 反すう胃 ( いったん食べたものを、 口にもどす ) であることは、いつ 一度口に入れたものを、し できるかぎりはおぶくろにつめー 見て みようまておく ことができるも んで、きまった場所にかくしにい のには、ノ、ムスターがいます。反 きます。ハムスターの顔が、倍く えさ 餌をもらうと、 すうはしませんが、 らいに大きくなります。 している しようか しようか はん 25
ちがっているのはなせ かう いるのです。 見てミドリシジミの類などは、 葉ごととってきて、チョウ みよう製と裏ではきりもようが みうになるまで観察してみるの ちがうのがわかります。また、キ もたのしいですね。水に入れた葉 ャベッ畑や、庭のクチナシの葉な をたやさすに、風のとおるフタを あな どが、穴があいて虫に食べられた して、プラスチックの入れものな どで飼ってみましよう。 あとがあったら、アオムシをさが えだ してみてください。木の枝や葉の 色とおなしで、さがしにくいです が、耳をすますとサクサクと日を たてて葉を食べていることもあり ます。 4 よく注思してみつけてみましよう 穴のあいた葉にはアオムシがついていることがあります。 23
きるのはなせ とうきようといなげし 見て東京都稲城市にある「よみ みよううりランド」には日本伝書 ごうどうきゅうしや ばときようかい 鳩協会の合同鳩舎があります 1000 羽ぐらいのレースパトがあずけら れています。ヒナからかえって 30 があるそうですが、若いノ、トはだ も 100 キロぐらいは帰ってくるカ 、トは神社や公園にいるものて けられて訓練されます。 くんれん 日くらいしたころからここにあす 100 キロから 1 , 000 キロぐらいま のはして力をつけていきます。 んだんに 30 キロ、 40 キロと距離を きより 朝とタ方の 2 回、食事のまえに運動のため飛ぶ でのレースが行なわれますが、雨 の日は、からだがぬれることや、 しかい 視界が悪いせいか帰巣できないハ トが多くなります。 1 年のレース きそう を通して帰巣できるのは 1 割ぐら きそう とらゆう りてしまったハトかもしれません。 ハトがいたら、レースの途中でお 見かけたハトで、足管をしている のも多いのです。みなさんの街で まち におりて他のハトと生活している うわけではなく、各地の公園など でもぜんぶが途中で死んでしま とらゆう いになってしまうそうです。 19 レースパトの足にはかならず鳩舎の足管がある きゅうしや
うめるの いつばんようけいじよう せいさん 一般の養鶏場では、生産された わたしたちが食べているた あっ みようまごは、養鶏場で生産され 一か所に集 たまごも、自動的に ようけいじよう たものです。養鶏場ではふつうカ められるようになっていますが、 おかざきしゅ このページの写真にある、岡崎種 ゴに 1 羽すっ入れられたニワトリ ちくぼくじようのうりんしようけんきうしせつ 畜牧場は農林省の研施設とな がたくさんならべられていて、カ さいらん っていますので、採卵も人の手で ゴの前を自動的に流れていくエサ ーっーっあつめられています。 を食べつづけます。 トリだけは毎日うむ た十ョカ・ けいしや 上は鶏舎の白色レグホン。下左はフ化用のたまこ。右はいろいろな大きさのたまこ 31
金魚は夜でも目をつぶりません。い 金魚はいつも目をあけていて、およいでエサをたべたり、すこしもじ 金魚をよく観察していると、と すいそう みずくさ きどき水槽の下のところや水草の かげなどでじっとしています。 れが金魚にとってのねむりといえ るかもしれません。からだをじっ かいふく とやすめて疲れの回復をはかって 理科学習のポイント てき ・魚のからだは、水中生活に適 したっくりになっています。水 こきゅうてき の中での呼吸に適したエラ、お ていこう よぐときに水の抵抗をすくなく かんさつ っか 12 いるのでしよう。 人間の「ねむり」 しかし、これか とおなしものな のかどうかまだわかっていません。 かいゆうぎょ マグロなどの回遊魚はつねにおよ ぎまわっており、いつねむるのか わかりません。 りうせんけい する流線形のからだ、いろいろ な動きができるようにするひれ とくちょう などが特徴です。
ネコが高いところからおちてもちゃんと ネコは高いところにのほるし、細いところも歩くし、小さなところも はんきかん ネコの耳のおくには半規管とい う、からだのつり合いを感じる器 官があります。ネコは高いところ きかん からおちるとき、この器官のはた らきによって、からだのかたむき のう はんしやしんけい をすばやく脳にったえ、反射神経 理科学習のポイント ・人のからだでも、耳は音をき くためだけでなく、からだのか かいてん たむきや回転を感することがで きるしくみをもっています。ネ かん IO しゅんかんてき のはたらきで瞬間的にからだの ちゃくち 位置をなおして着地するのです。 からだのつくりも人間とはちが い、足もとからおちやすいような っくりになっています。人間は頭 たしていますが、 規管ともいう ) がその役目をは きかん コとおなしように半規管 ( 三半 のはうカゞ重いのかもしれません。 ネコはど敏感 び、んかん はんきかんさんはん にはたらきません。
ウシには四つの胃があるってほん しよくぶっせんい ウシはワラや草など植物繊維 第 1 の胃にはいった食物は水とま の多い食物を食べますが、これは ぜあわされ、ノヾクテリアなどによ しようか しよくぶっせんい ぶんかい けっして消化のいいものではあり って植物繊維が分解されます。そ こうぞ、う ません。ふつうの胃の構造ではと れがまたロにもどり、よくかみく だかれて ( 反すうという ) 、第 2 ても消化しきれないのです。そこ ひつよう 胃、第 3 胃にいくのです。それが で四つの胃が必要になるのです。 理科学習のポイント しようちょうだいちょう かん ロ、食道、胃、小腸、大腸、 ださい。ウシと人とではすむ環 きよう 境も食べものもちがいます。そ などの消化器のそれぞれのはた しようかき きゅうしゅう しようか れが消化器のちがいにむすびっ らきと、消化と吸収のしくみを いているのです。 教科書などで勉強しておいてく はん しようか しようかき 24
あまみず アリの巣に雨水ははいらないので あまみす アリの巣は入り口からどんどん雨水かはいっていくけれど アリは水はけのよいところに巣 をつくります。すこしくらいの雨 あまみず なら雨水がはいってきても周囲の きゅうしゅう ひがい 地中に吸収され被害はありませ ん。アリの巣は、中にはいるとた えだ くさんの道に枝わかれしています。 理科学習のポイント こんちゅう 昆虫にはカマキリやカプト ムシなどのように群れをつくら す 1 びきすつはなれてくらすも しうだんせいかっ のと、彙団生活をするものがあ しうだんせいかっ ります。彙団生活をするものに 28 雨が強くふり巣に水がしみてくる かん と、アリたちはおなし巣の中の乾 を口にくわえて移動します。 いどう ちは、たまごや幼虫、さなぎなど ようちゅう していくのです。おとなのアリた あたたかいところへ移動 し ) どう 燥した、 割分担をし、社会生活をしてい わりぶんたん ようにたくさんあつまって、役 やく けのものと、アリやミッパチの ようにたんにむらがっているだ も、アリマキ ( アプラムシ ) の