しようりんじけんぼ、つ なかま べんごし いの弁護士、少林寺拳法の仲間、そして上海にいるわたしの妹、一、れ、 リュウのお母さんです。」 し かあ 「えっ ? リュウのお母さんて、チェンさんの妹だったの ? 知らな かったなあ。」 むかし なかよ 妹は、昔、マッモトさんと仲良くしてました。だから、上海 でんわ しました。でも、マ からマッモトさんに電話して、話をするようにい ) でんわ で ッモトさん、電話に出なかったそうです。」 「それどころじゃなかったのよ。マッモトさん、おじいさんやあたし たちの「とでおかしくなってたから。」 「そうですね。わたし、まちがいばかりでした。まさか、マリモさん いもうと かあ はなし いもうと いもうと 178
「おじいさんはリュウくんのことがきらいなんですか ? 」 「えっ ? と、おじいさんはびつくりしたようにマリモを見る。 「どうしてそんな : あ 「だって、リュウくんが上海からやってきたのに、あまり会おうとし ないそうじゃないですか。リュウくん、かわいそうですよ。」 「なるほど : め おじいさんは目をふせ、しばらくの間、何かを考えているようすだっ む た。それからあらためてマリモの方に目を向けると、ばつりばつりと 話しはじめた。 ・は , つ。め あいだなに かんが み 150
お母さんは今もひとりで上海に住み、お父さんが残した事業を引きっ いでいるという。つまり、リュウはお母さんと、はなればなれになり に - は′ル ながら、日本にやってきたわけだ。 かな リュウの話を聞くうちに、マリモは悲しくなった。マリモもおさな い「ろにババをなくしているか、リュウとはちがい、ママといっしょ たの に楽しくくらしている。もしママと、はなれはなれになったりしたら おも むねおく きぶん : と思うと、胸の奧がきゅんとしてたまらない気分になった。 「リュウくん、さびしくないの ? 」 おも と、マリモは思わす聞いてしまった。 ヾこ ) じようふ すると、リュウは軽く首をふり、「大丈夫、チェンさんがいるから」 かあ かあ A 」、つ のこ ひ
「すげえ ! まるでお城みたいじゃないか。」 こえ さいしょ いえみ と、最初にリュウの家を見たとき、ケイタはおどろきの声をあげた。 す ところが、そんな大きな家だというのに、住んでいるのはたった五 ひしょ 人だけだという。リュウとリュウのおじいさん、おじいさんの秘書の シャンハイ かせいふ マッモトさん、家政婦のヒナコさん、そしてリュウといっしょに上海 からやってきたチェンさんという中国人 すこかお おも ふしぎに思ったマリモがたすねると、リュウは少し顔をくもらせな じぶんみ がら、自分の身の上について語りだした。 と、つ 力いしやけいえい はなし その話によると、リュウのお父さんは、中国で会社を経営していた すうねんまえひこ、つきじこ のだが、 数年前、飛行機事故でなくなったということだった。そして、 、つ、え おお しろ ちゅう」くじん ちゅうヾこく 0
へいき モのひみつ兵器になるのです。 マリモには、いつも首からかけているカギがあります。死んだババからのプ ちかしつ どうぶつご レゼントで、それはひみつの地下室のカギでした。「動物語ほんやく機」も「ナ ちかしつみ カカくしゃ マナビ」も、マリモが地下室で見つけたひみつ兵器です。どれも科学者だった はつめい ちかしつ きむら ハバが発明したものでした。このシリーズに出てくるひみつの地下室は、木村 きむら おな さんの頭の中にある「おもちゃ箱」です。木村さんは、マリモと同じ、だれも 知らないカギを使って、ときどきその「おもちゃ箱」をこっそり開けているの さいきん ですよ、きっと。そしていちばん最近「おもちゃ」を開けたとき見つけたの さくめ ほん じけんかいけっ が、三作目のこの本、『ひみつのケイタイ』でマリモが事件解決に使った、「カ でんわ しやしん かんが メラ付きケイタイ電話」だったのでしよう。写真をうっした人の考えているこ ひと こえき とが、その人の声で聞こえてくるという、ふしぎなケイタイです。マリモは、 てんこ , っせい し、刀 これを使って、上海からきた転校生、リュウ一家の危機を救います。 あたま つか ひと 188
みみ じまん もっとも、了ういうところには慣れていると自するだけあって、 よ、つりよう 力し のぼぐち みちあんない ケイタの道案内は要領よく、じようすだった。三階への上り口もすぐ もんだい み へやてんじよううら に見つかり、わすか十分ほどで間題の部屋の天井裏にしのびこむこと ができた。 へや 「この部屋にも出入り口があるはすなんだけどなあ。」 て 力いちゅうでんとう と、ケイタが懐中電灯を照らしながらさがしまわる。 き ものおと その間、リュウとマリモは息をひそめ、何か物音が聞こえないかと 耳をすましていた。 「あった、これだな。」 ちか ケイタの声を聞き、リュウとマリモも近づいていく。 ぐち ぶん よこ 105